JP5792934B2 - 記録装置、画像読取装置、記録方法、及び画像読取方法 - Google Patents

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Description

本発明は記録装置、画像読取装置、記録方法、及び画像読取方法に関する。
互いに異なる発光波長の光を切り替えて画像読取りを行う画像読取装置としてカラースキャナが知られている。このようなカラースキャナでは、所定方向に移動可能に設けられたキャリッジにライン状の光源とイメージセンサが搭載されている。光源には赤(R)、緑(G)、青(B)の光の3原色に対応した発光波長を照射可能なLEDが用いられる。そして、ライン状の光源の長手方向(主走査方法)と交差する方向(副走査方向)にキャリッジを移動させながらし、画像原稿に光を照射して得られる反射光がライン状のイメージセンサに受光されて画像原稿が読み取られる。また、画像原稿の読み取り方法としては移動読み方法が用いられる。
移動読み方法とは、CISユニットを副走査方向に搬送しながら、光源として用いる3つのLEDを切り替えながら読み取る方法である。即ち、赤色LEDを点灯させてカラー画像のR成分データを得、次に緑色LEDを点灯させてG成分データを得、最後に青色LEDを点灯させてB成分データを得る。赤色、緑色、青色LED点灯サイクルを1サイクルとして1ライン分の画像データを得る。CISユニットを副走査方向に搬送しながら、この点灯サイクルを繰り返すことで、画像原稿1ページ分の画像データを得る。
そして、読み取られた画像データはさらに画像処理部による色補正処理によって所望の色調になるような値に補正され、最終的な読取画像データとなる。
一般にこのようなカラースキャナの色補正では、画像原稿上のカラーパッチの測色値(CIE−L*a*b*等)とそのカラーパッチを読み取ったデバイスのRGB出力信号を、その測色値に相当するRGB値と合致させる。これは、例えば、sRGB等の所定の色空間において、既知の演算処理や1次元乃至3次元のルックアップテーブル(LUT)を用いて実行する。特に、色空間内で非線形に色を合致させるためには3次元のLUTが必要になる場合が多い。
この際、同一の測色値を持つカラーパッチでも、例えば、銀塩写真と光沢紙に印刷したインクジェット写真のようにそれを構成する色材が違うと、その分光反射率の特性の違いにより、デバイスRGB出力信号として異なった値を出力する。これは、メタメリズムの問題として知られている。メタメリズムの問題に対応するために、例えば、非特許文献1、特許文献1、特許文献2に開示されたような技術がある。
非特許文献1では、印刷用と印画紙用の2種類の色補正パラメータを設けて、ユーザの原稿指定によって切り換える技術を開示している。特許文献1では、画像のヒストグラムに基づいて原稿種別を自動判定する技術を開示している。また、特許文献2では画像原稿を異なる読取条件で読み取り、そこから色材の種別を自動判定する技術を開示している。
特開平6−197218号公報 特開2002−094814号公報
「富士ゼロックステクニカルレポートNo.7 1992」の第30頁
さて従来のカラースキャナの光源のLEDは一般にその発光波長において±10nm前後のばらつきを持つ。LEDの発光波長が異なると、上述したデバイスRGB出力信号の値が変化し、たとえ所定の色空間におけるRGB値に合致するように色補正を行っても、依然として色ずれが生じてしまう。これに加えて、色材の変化によるメタメリズムによる色の変化の挙動も変わってしまうので、上述した文献に開示されたような従来のメタメリズムへの対応技術もうまく機能しなくなる。
このようなカラースキャナ光源の波長ばらつきに対応するために、特開2006−229351号公報には、有彩色のプリンタ補正パターンをスキャナで読み取り、読取装置の階調特性を補正する技術が開示されている。しかしながら、この技術は光源の波長そのものを測定しているわけではなく、光源に対して補色のカラーパッチを用いることで光源の波長変動に起因する読取装置の階調特性の変動のみを捉えている。従って、上記のような色空間に合致させるように3次元のLUTを使用する場合やメタメリズムの問題には適用できない。
さらに、カラースキャナとカラープリンタという1つの装置として統合したマルチファンクションプリンタ装置(MFP装置)では、そのプリンタの印刷色にも個体ばらつきや経時変化も少なからず存在する。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、メタメリズムの問題を解決し、適切な画像記録を行なうことができる記録装置、画像読取装置、記録方法、及び画像読取方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録装置及び記録方法は、次のような構成からなる。
即ち、記録媒体に所定の色の記録材を付与することにより前記記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録媒体のテストパッチ形成部が前記所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材を前記記録媒体に付与することにより、前記記録手段により前記記録媒体に飽和テストパッチを記録させるテストパッチ形成手段と、発光部から照射される光を用いて前記記録媒体に形成された前記飽和テストパッチを読取る読取手段と、分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取手段による前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取手段によって読取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、記録媒体に所定の色の記録材を付与することにより前記記録媒体に画像を記録する記録手段を備えた記録装置の記録方法であって、前記記録媒体のテストパッチ形成部が前記所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材を前記記録媒体に付与することにより、前記記録手段により前記記録媒体に飽和テストパッチを記録させるテストパッチ形成工程と、発光部から照射される光を用いて前記記録媒体に形成された前記飽和テストパッチを読取る読取工程と、分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取工程による前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取工程において読取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理工程とを有することを特徴とする記録方法を備える。
またさらに本発明を別の側面から見れば、記録媒体のテストパッチ形成部が所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材が付与されて形成された飽和テストパッチを、発光部から照射される光を用いて読取る読取手段と、分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取手段による前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取手段によって読み取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理手段とを有することを特徴とする画像読取装置を備える。
またさらに本発明を別の側面から見れば、画像読取装置の画像読取方法であって、記録媒体のテストパッチ形成部が所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材が付与されて形成された飽和テストパッチを、発光部から照射される光を用いて読取る読取工程と、分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取工程における前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取工程において読み取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理工程とを有することを特徴とする画像読取方法を備える。
従って本発明によれば、例えば、記録装置に組み込まれるカラースキャナの光源のLEDの発光波長が推定され、その記録装置による画像原稿の読取の際には、その波長を考慮した色補正を行なうことができる。これにより、色ずれのない高品質の画像読取を行なうことが可能になる。
またそれだけではなく、画像原稿を形成する色材が変わったときのメタメリズムによる色の変化の挙動も各LEDの波長から見積もることができるという利点もある。
本発明の代表的な実施例であるマルチファンクションプリンタ(MFP)装置の概観斜視図である。 図1で示したMFP装置の上部に備え付けられた画像読取装置の断面図である。 コンタクトイメージセンサ(CIS)ユニットの詳細な構造を示す側断面図である。 画像読取装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 操作部の詳細な構成例を示す図である。 画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。 LED波長測定用のカラーパッチシートを示す図である。 マゼンタパッチの最大インク吐出量から91%まで変化させた場合の分光反射率の波長に対する変化を示す図である。 マゼンタパッチ801とイエロパッチの分光反射率とLED303〜305の発光波長特性とを示す図である。 マゼンタパッチをインク吐出量100%と91%で記録して読取った場合におけるLED303とLED305の波長シフトに対する出力信号変化を示す図である。 実施例2で用いるカラーパッチシートを示す図である。 ±約10%のインク吐出量変動があるLMパッチの分光反射率と波長シフトに対するLEDの出力変動とを示す図である。 LED発光波長の見積もり処理を示すフローチャートである。 青色LEDの発光波長特性と2つの色のパッチの分光反射率と、波長シフトに対する出力変動を示す図である。 緑色LEDの発光波長特性と2つの色のパッチの分光反射率と、波長シフトに対する出力変動を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
最初に共通実施例として用いるマルチファンクションプリンタ装置(以下、MFP装置)の構成について説明する。
<MFP装置>
図1は本発明の代表的な実施例であるMFP装置100の概観斜視図である。
MFP装置は、接続されたホスト(不図示)からの画像データに基づいて、記録用紙などの記録媒体に画像を記録する以外に、メモリカードなどに格納された画像データに基づいた記録や画像原稿を読取って複写することができる。
図1において、(a)は原稿カバー103が閉じられた状態を示しており、(b)は記録媒体の載置トレー101、排紙トレー102、及び原稿カバー103が開けられた状態を示している。
また、コンタクトイメージセンサ(CIS)ユニットを搭載する読取部8は画像原稿を読取り、R成分、G成分、B成分のアナログ輝度信号を出力する。カードインタフェース9は、例えば、デジタルスチルカメラ(不図示)で撮影された画像ファイルを記録したメモリカードなどを挿入して、操作部4の所定の操作に従い、そのメモリカードから画像データを読み込むのに使用される。また、MFP装置100にはLCD110のような表示部が設けられている。LCD110は操作部4による設定内容の表示や機能選択メニューの表示のために用いられる。
図2は図1で示したMFP装置の上部に備え付けられた画像読取装置の断面図である。
図2に示すように、画像読取装置200は本体部210と読取対象となる原稿220を押さえつけ外部からの光を遮光する圧板230とから構成される。圧板230は原稿カバー103の裏面にセットされている。本体部210には光学ユニット240、光学ユニット240と電気的に接続された回路基板250、光学ユニット240を走査させる際のレールとなるスライディングロッド260、原稿台ガラス270が備えられる。光学ユニット240には原稿220に光を照射し、その反射光を受光して電気信号に変換するするコンタクトイメージセンサ(CIS)ユニット300が内蔵される。画像読取の際には原稿台ガラス270上に置かれた原稿220を光学ユニット240が矢印Bの方向(副走査方向)に走査することにより原稿220に記録された画像の読取を行う。
図3はコンタクトイメージセンサ(CIS)ユニット300の詳細な構造を示す側断面図である。
CISユニット300は、図3に示すように、光の3原色に対応して、赤色光を発光する赤色LED303と緑色光を発光する緑色LED304と青色光を発光する青色LED305との3色のLEDを備えている。原稿読取時には1ライン毎に各色LEDを時分割で点灯させ、点灯した光を導光体302を通して均一に原稿に対し照射しその反射光をセルフォック(登録商標)レンズ301で画素毎に集光する。その光をCISユニット内の光電変換素子(不図示)上に結像することによって、受光光を電気信号に変換する。このようにして、RGB各色成分の色信号からなる1ライン分の画像信号を出力する。CISユニット300を副走査方向に移動させることにより原稿全面の画像読取を行う。なお、セルフォック(登録商標)レンズ301の各セルの配列方向を示す矢印Aの方向を主走査方向という。主走査方向と副走査方向とは互いに直交している。図2では、主走査方向は紙面に対して垂直方向となる。
図4は画像読取装置の制御回路の構成を示すブロック図である。
なお、図4において、既に図1〜図3において説明した構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
CISユニット300はLED駆動回路403において1ライン毎に各色のLED303〜305を切り替えて点灯させることにより、線順次にカラー画像を読み取る。LED303〜305は原稿への照射光量を変化させることが可能な光源である。また、LED駆動回路403はLED303〜305を任意に点灯させることが可能である。
即ち、LED303〜305を1つずつ順次点灯させることも、2つずつ順次点灯させることも、場合によっては3つ全て点灯させることも可能である。増幅器(AMP)404はCISユニット300より出力された信号を増幅し、A/D変換回路405はその増幅された電気信号をA/D変換して、例えば、各画素各色成分16ビットのデジタル画像データを出力する。 画像処理部600は、A/D変換回路405によって変換されたデジタル画像データを処理する。インタフェース制御回路406は画像処理部600から画像データを読み込んで、外部装置412との間で制御データの授受や画像データの出力を行う。また、画像処理部600からの画像データは画像記録部にも出力することができる。外部装置412とは、例えば、パーソナルコンピュータ(不図示)などである。
画像記録部700は、インタフェース制御回路406からの画像データを画素毎に「記録する」「記録しない」の2値データに変換し、記録媒体に記録剤を用いて画像を記録する。この実施例では、画像記録部700には、インクジェットプリンタを用いている。しかしながら、この他にも、例えば、電子写真方式を用いたレーザビームプリンタ、或は昇華型プリンタなどを用いることができる。これらのプリンタについては公知なので、ここではその詳細な説明は省略する。
以上のような一連の処理は、動作内容によって2種類に大別できる。
まず、MFP装置単体としてコピー動作や画像読取(スキャン)動作を行う場合について述べる。この場合、装置利用者は操作部4によって必要な指示を行なう。
図5は操作部4の詳細な構成例を示す図である。ここで、図5を参照して、操作部4の構成について説明する。
操作部4からの出力信号はCPU409の入力ポートに接続されている。ボタン501は電源キーである。ボタン502は機能選択ボタンである。ボタン502の押下回数によって動作可能な機能内容がLCD110に表示される。表示された機能内容に従って操作を加え、決定ボタン503を押下すればその内容がRAM411にセットされる。ボタン504はキャンセルボタンである。ボタン505を押下するとRAM411の設定に従いカラーコピー動作を開始する。ボタン506を押下するとRAM411の設定に従いモノクロコピー動作を開始する。ボタン507では枚数指定や濃度の指定等を実施する際に押下する。ボタン508はリセットボタンであり、スキャンや印刷をキャンセルする際に押下することが可能である。
再び図4を参照して説明する。
前述のような操作部4からの動作指示は、マイクロコンピュータ形態のCPU409により制御される。その制御はROM410に格納された処理プログラム(後述の図6における“制御プログラム670”)をCPU409が読み出し、RAM411を作業領域として用いて実行される。さらに、図4において、407は、例えば、水晶発振器などの基準信号発振器(OSC)、408はCPU409の設定に応じて基準信号発振器407の出力を分周して動作の基本となる各種タイミング信号を発生するタイミング信号発生回路である。
パーソナルコンピュータ(外部装置412)からの指示に基づいて動作する場合には、コピー、画像読取(スキャン)等の指示がパーソナルコンピュータからを介して、CPU409に発令される。以降の動作はMFP装置単体としてコピーや画像読取(スキャン)動作を行う場合と同じである。
LED414はLCD110のバックライト光源となるLEDであり、タイミング信号発生回路408から出力される点灯信号により点灯制御される。
次に、画像処理部600の詳細について述べる。
図6は画像処理部600の詳細な構成を示すブロック図である。
A/D変換回路405によって変換されたデジタル画像データは、シェーディング補正部610に入力される。シェーディング補正部610では、画像読取装置200の原稿台ガラス270に貼り付けられた指標板(不図示)の裏面に貼り付けられた標準白色板(不図示)を読み取ることによりシェーディング補正を行う。この標準白色板は原稿台ガラスに密着しているため原稿と光学的に同一の面に配置されることになる。
また、シェーディング補正に用いるデータは、ROM410に格納されているシェーディングデータ611を用いる。シェーディング補正を経たデジタル画像データは、プレガンマ変換部620に入力される。ここでは視覚的に好適な輝度分布となるようにガンマ補正を行う。また、プレガンマ変換部620で用いるデータは、ROM410に格納されているプレガンマデータ621を用いる。プレガンマ変換を経たデジタル画像データは色補正処理部630に入力され、プレガンマ変換を経たデジタル画像データを、好適な色彩となるように変換処理する。
色補正処理部630では、画像原稿上のカラーパッチの測色値(CIE−L*a*b*等)とそのカラーパッチを読取って得られるデバイスRGB出力信号を所定の色空間においてその測色値に相当するRGB値と合致させる色補正処理を行う。所定の色空間には、例えば、sRGB等を用いる。また、色補正処理には、既知の演算処理や1次元〜3次元のLUTを用いる。色補正処理部630では、メタメリズムへの対応も行う。色補正処理部630で用いる1次元〜3次元のLUT等のデータとして、ROM410に格納されている色補正データ631を用いる。
色補正処理部630を経たデジタル画像データはフィルタ処理部640へ入力される。フィルタ処理部640では、デジタル画像データに対してエッジ強調やノイズリダクションなどのフィルタ処理が行われる。このフィルタ処理で用いられるデータは、ROM410に格納されているフィルタデータ641を用いる。フィルタ処理部640を経たデジタル画像データは、ポストガンマ変換部650へ入力される。ポストガンマ変換部650では、入力されたデジタル画像データの輝度特性を用途に応じて再度微調整する。ポストガンマ変換部650で用いるデータは、ROM410に格納されているポストガンマデータ651を用いる。ポストガンマ変換部650を経たデジタル画像データは、インタフェース制御回路406へ出力される。これらのデータのROM410から各処理部へのセットは、制御プログラム670の内容をCPU409が読み出して実行することで実現する。
画像処理部600には色補正データ変更部660を含み、ROM410は出力対波長相関データ661を含むが、これらについてはこの後の実施例において説明する。
次に、以上の構成のMFP装置に適用されるLED発光波長推定のいくつかの実施例について詳細に説明する。
まず、LED発光波長推定方法について述べる。
図7はLED波長測定用のカラーパッチシートを示す図である。
図7に示すように、光沢紙等の画像品位の高い記録媒体800の上にインクジェットプリンタにより、マゼンタパッチ(Mパッチ)801とイエロパッチ(Yパッチ)802を夫々、単位面積あたり最大或は最大に近いインク吐出量で形成する。ここで、最大インク吐出量は、用紙表面でインクがあふれ水玉状になるビーディングや記録パターンのにじみ等の画像弊害や、記録媒体が水分を含んで波打つコックリングとよばれる現象が生じない範囲でインクや記録媒体毎に決定される。このようなカラーパッチシートは製品に同梱する形態で供給しても良いし、LED波長測定に際して画像記録部700で新たに印刷しても良い。前者は製品のコストアップを生じさせるのと色材の経時劣化の懸念があるため後者の方が望ましい。ただ後者に関しても印刷後の色の経時変化の問題があるため印刷後一定時間を置いてからLED波長測定を行うことが推奨される。
インクジェットプリンタではそのインクの吐出量がばらつき、その結果として分光反射率の変動を生じ、さらにその結果である記録濃度や色がプリンタ個体間でばらつくのが一般的である。しかしながら、最大或は最大に近い(高濃度)インク吐出量ではインクが記録媒体をほぼ覆っている飽和状態になっているため、分光反射率の変動は小さい。
このカラーパッチシートは分光反射計により測定され、分光反射率のスペクトルが得られる。
図8はMパッチ801の最大インク吐出量(100%)から91%まで変化させた場合の分光反射率の波長に対する変化を示す図である。この図から実際にインク吐出量が変化しても分光反射率の変動が小さいことが分かる。但し600nm以上の主反射領域に比べると430nm近傍の副反射領域の変動は若干大きい。なお、この図では最大吐出量を百分率表記の100%として定め、それより吐出量が9%少なくなった場合を91%としている。
図9はMパッチ801とYパッチ802の分光反射率とLED303〜305の発光波長特性とを示す図である。LEDの発光波長特性は、画像読取装置またはMFPに組み込む、設計上の標準的なLEDを、分光反射計等の測定器で測定した発光波長特性である。LEDの発光波長のばらつきを考慮して、許容されるばらつきの中心の発光波長を持つLEDを標準として測定する。一般に、定格が同じLEDに対して1度測定すれば良いが、LEDの生産ロット毎に測定しておくと、後の推定精度が上がる。
図9において、(a)はMパッチ801の最大インク吐出量(100%)における分光反射率とLED303、305の発光波長特性を示しており、(b)はYパッチ802の分光反射率とLED304の発光波長特性を示している。
図9(a)から分かるように、LED303の発光波長域近傍ではMパッチ801の分光反射率は単調増加する。従って、LED303でMパッチ801を照射した場合、LED303の波長が短くなると反射光強度は小さくなってR出力信号の値は小さくなり、波長が長くなるとR出力信号は大きくなる。なお、LEDの発光波長特性の半値幅も変化することが考えられるが、この場合は半値幅に伴ってもともとのLED出力自体が変化し、そこはシェーディング補正部610で補正されるために問題にならない。同様に、LED305の発光波長近傍ではMパッチ801の分光反射率は単調減少しているのでLED305の波長が短くなると反射光強度は大きくなってB出力信号は大きくなり、波長が長くなるとB出力信号は小さくなる。
また、図9(b)から分かるように、LED304の発光波長域近傍ではYパッチ802の分光反射率は単調増加しているので、LED304の波長が短くなると反射光強度は小さくなってG出力信号は小さくなり、波長が長くなるとG出力信号は大きくなる。
図10はMパッチ801をインク吐出量100%と91%で記録して読取った場合におけるLED303とLED305の波長シフトに対する出力信号変化を示す図である。この出力信号変化はパッチ(テストパッチ)の分光反射率とLEDの発光波長特性との畳み込み積分により得られる。即ち、装置設計時におけるLEDのピーク波長を中心にして(つまり波長シフトは0)、その波長が+方向に或は−方向に微小量シフトした場合の出力を、LEDの発光波長特性をそのシフト分だけずらし、パッチの分光反射率と畳み込み積分して求めるのである。従って、図10はMパッチの分光反射率と、LED303とLED305のシフト分だけずらした発光波長特性との畳み込み積分の演算結果から得られる。
図10において、縦軸の“1”は反射率100%を示し、横軸の波長シフト“0”はLEDの設計波長(公称波長)を示す。図10から分かるように、インク吐出量が91%まで低下してもR信号の変化特性はほとんど変わらないが、B信号変化特性は上で指摘した430nm近傍の副反射領域の変動の影響を受けて若干変動する。ただその変動による波長見積り誤差は±2nm程度と小さい。
ここで図6に関連して述べた色補正データ変更部660と出力対波長相関データ661について説明する。
上述のように、カラーパッチを読取って得られる出力信号と各LEDの波長の関係が分かるので、この信号変化特性を図6で示した出力対波長相関データ661としてROM410に予め記憶させておく。ここから分かるように、出力対波長相関データ661はROM410へ工場でMFP装置100或は画像読取装置200を製造時に格納される。従って、装置の製造段階において、テストパッチ形成出力と、分光反射計を用いたテストパッチの分光反射率の測定(第1の測定)、標準的なLEDの発光波長特性の測定(第2の測定)、出力対波長相関データ661の生成がなされる。色補正データ変更部660では、Mパッチ801、Yパッチ802を読み取った信号出力から出力対波長相関データ661を用いて各LEDの発光波長を見積もる。そして、その結果から色補正データ631を各LEDの波長に応じて変更する。色補正データ631の変更方法については、演算により色補正データ631のテーブル値そのものを変更する方法、複数の色補正データを準備しておき、LEDの波長変化になるべく合致したものを選択する方法等が考えられる。
また、メタメリズムの問題には、銀塩写真、インクジェット印刷物、オフセット印刷物等の読み取ろうとする画像原稿の色材種に従って、色補正データ631を変更することで対応する。この色材種の判別方法については、既に、背景技術の項で説明したので、これ以上の説明は省略する。
従って以上説明した実施例に従えば、光源LEDの発光波長を推定することにより、LEDの発光波長にばらつきが生じても、常に一定のデバイスRGB信号を出力して、所定の色空間におけるRGB値に合致させるようにすることができる。
加えて、画像を記録する色材が変化したときのメタメリズムによる色の変化の挙動も各LEDの波長から見積もることができる。
実施例1では図10において説明したようにインク吐出量が変化した場合に、例えば、LED305の波長見積りに対し±2nm程度の誤差を持つ。多くの場合はこれでも十分小さい誤差であるが、この実施例では、さらに高精度に見積もりたい場合のLED波長測定方法について説明する。
図11は実施例2で用いるカラーパッチシートを示す図である。
図11を図7と比較すると分るように、この実施例では、マゼンタインク吐出量が22%の(薄い)中間調のパッチ(LMパッチ)803とイエロインク吐出量が22%の中間調のパッチ(LYパッチ)804を追加して形成する。
図12は±約10%のインク吐出量変動があるLMパッチの分光反射率と波長シフトに対するLEDの出力変動とを示す図である。
図12(a)はインク吐出量22%に対して±約10%のインク吐出量変動があるLMパッチ、即ち、インク吐出量19%と25%のLMパッチの分光反射率と、LED304の発光波長特性を示している。図12(a)から分かるように、LED304の発光波長域近傍ではLMパッチ803の分光反射率はほぼ平坦になっており、インク吐出量の変動に応じて全体的に上下する。
図12(b)はインク吐出量19%、22%、25%のLMパッチ夫々に対するLED304の波長シフトとLED304の出力変動との関係を示している。図12(b)から分るように、LED304の波長シフトが生じても、インク吐出量が同じであれば、LED304の出力値はほとんど変化しない。
一方、LED304の波長は実施例1にあるようにYパッチ802を用いた測定で±2nm程度の誤差の精度では分かっている。±2nmの誤差を図12(b)に当てはめてみるとその程度の波長シフトの範囲では、LEDの出力値の変動はわずかなので、吐出量の変動量の見積りがかなりの高精度でできることが分かる。インク吐出量の変動の原因は主にインクジェット記録ヘッドの吐出ノズルの穴径やサーマルインクジェットプリンタではインクを加熱するためのヒータ等のヘッドの製造誤差であることが知られている。従って、LMパッチ803を形成するためのインク吐出量の変動と100%のMパッチ801におけるインク吐出量は相関があると考えられる。
ここで、図10に戻って、この実施例を適用すればLED305の波長見積りの際に、インク吐出量に応じた特性曲線を用いることで、実施例1よりもさらに高精度な波長測定ができる。この場合、出力対波長相関データ661にはインク吐出量毎のデータが必要になる。
図13はLED発光波長の見積もり処理を示すフローチャートである。
このフローチャートによれば、ステップS10ではまず、例えば、インクジェットプリンタなどのパッチ形成部により、最大インク吐出量(100%)でパッチを形成し、そのパッチの分光反射率を測定する。次に、ステップS20では、ステップS10で測定した分光反射率に基づいて、LEDの波長シフトによる出力変動を求め、その変動からLEDの発光波長を見積もる(推定する)。この推定は、例えば、パーソナルコンピュータなどの推定部による実行される。
さらに、ステップS30では、上述のパッチ形成部により、中間調パッチ(例えば、LMパッチ803、LYパッチ804)を形成し、そのパッチの分光反射率を測定する。ステップS40では、ステップS30で測定した分光反射率に基づいて、形成したパッチのインク吐出量を推定する。このようにして、ステップS50では、上述の推定部により、インク吐出量に応じた特性曲線(波長シフトに対する出力変動の曲線)を選択し、その選択した特性曲線を用いてLEDの発光波長を見積もる(推定する)。
なお、以上の説明ではLED303とLED305の測定にLMパッチ803とLED304を用いているが、LED304の測定にLYパッチ804とLED305を用いて同様のことを行なうことができる。
さらに上記の処理により、画像記録部700のインクジェット記録ヘッドの吐出量もLEDの波長測定を行わない場合に比べて高精度に測定できるので、画像記録部700による記録画像のキャリブレーションも可能になる。このようにしてインク吐出量を精密に把握した後のキャリブレーションのための色補正については従来技術が多数あるので、ここでの説明は省略する。
実施例1〜2では1つのLEDの発光波長測定に1色のカラーパッチのみを用いていたが、この実施例では、2色のカラーパッチを用いることでより高精度な測定を行なう。例えば、LED305の波長測定を行う際、Mパッチ801だけでなく、Yパッチ802も読み取るようにする。
図14は青色LEDの発光波長特性と2つの色のパッチの分光反射率と、波長シフトに対する出力変動を示す図である。
図14において、(a)はLED305の発光波長特性とMパッチ801とYパッチ802の分光反射率とを示している。図14(a)から分かるように、LED305の発光波長域近傍ではMパッチ801の分光反射率は単調減少しているが、Yパッチ802の分光反射率は単調増加している。即ち、2つの色のパッチの分光反射率は互いに逆の挙動を示すので、その比(M/Y)を取ると波長シフト量に対する感度が高くなり、結果として波長測定精度を高めることができる。
図14(b)はM/Y比の波長シフトに対する出力変動を示している。なお、図14(b)では、比較しやすくするためにMパッチのみの出力値を波長シフトが+20nmでの値で正規化している。
この実施例では、実施例1〜2のようにMパッチ801の出力値のみを使用する場合に比べ、M/Y比を使用することで傾きがはるかに大きくなっていることが分かる。これにより、波長シフト量に対する感度が高くなり、波長測定精度を高めることができる。
図15は緑色LEDの発光波長特性と2つの色のパッチの分光反射率と、波長シフトに対する出力変動を示す図である。
図15において、(a)はLED304の発光波長特性とYパッチ802とシアンインクパッチ(Cパッチ)の分光反射率とを示している。図15(a)に示すように、LED304の発光波長域近傍では、シアンインク吐出量100%のパッチ(不図示)は分光反射率が単調減少し、Yパッチ802は単調増加である。従って、2つの色のパッチの分光反射率は互いに逆の挙動を示すので、その比(C/Y)を取ると波長シフト量に対する感度が高くなり、結果としてYパッチ802の出力のみを使用する場合に比べ高精度の測定ができる。
図15(b)はC/Y比の波長シフトに対する出力変動を示している。
なお、赤色LEDに関してはC、M、Yの100%カラーパッチでは、LED304、305とは異なり、3つのパッチの内のいずれか2つの色のパッチの分光反射率の特性が互いに単調増加と単調減少になる組み合わせはできない。従って、赤色LEDに対して、2色のカラーパッチを用いることはしない。
なお、以上説明した実施例1〜3では、LEDの波長を測定するためのパッチをインクジェットプリンタにおける色安定性のために吐出量100%に近いカラーパッチを用いていたが、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、色安定性が別の手段で保証され、LEDの発光波長域で単調な分光反射率を持つものであれば、他のインクの色でも良いし、インク吐出量を100%にする必要はない。また、電子写真方式のプリンタを用いてトナーによって生成されたパッチを用いても良い。
また、本発明に係わる図6に示した構成や説明した処理は、ホストコンピュータとMFP装置のどちらに備わっていても良いし、全てが一体的に構成された画像形成装置により実現されてもよい。また、出力対波長相関データ661は、ROMに記憶したが、磁気ディスクメモリを有するMFPでは、磁気ディスクに記憶しておくこともできる。
さらに、以上の説明ではLEDの波長測定について述べているが、RGBのLEDのようにある程度半値幅が狭く、互いに発光波長がほぼ独立なものであればLEDに限らず、他の発光素子に対しても本発明は適用可能である。

Claims (21)

  1. 記録媒体に所定の色の記録材を付与することにより前記記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録媒体のテストパッチ形成部が前記所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材を前記記録媒体に付与することにより、前記記録手段により前記記録媒体に飽和テストパッチを記録させるテストパッチ形成手段と、
    発光部から照射される光を用いて前記記録媒体に形成された前記飽和テストパッチを読取る読取手段と、
    分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取手段による前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取手段によって読取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 原稿を載置するための原稿台をさらに有し、
    前記読取手段は、前記原稿台に載置された原稿を読み取るように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録手段により前記記録媒体に付与される前記記録材の量を決定する決定手段をさらに有し、
    前記テストパッチ形成手段は、前記決定手段により決定される記録材の量で前記記録手段によりテストパッチを記録させ、
    前記読取手段は、前記決定手段により決定される記録材の量で記録された前記テストパッチを前記発光部から照射される光を用いて読取り、
    前記取得手段は、分光反射計により前記飽和テストパッチと前記テストパッチ形成部が前記所定の色の記録材が飽和量付与された状態とならないように前記所定の色の記録材を前記記録媒体に付与することにより形成された中間調テストパッチとを測定して得られる前記飽和テストパッチと前記中間調テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる前記標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記記録材の量に応じた前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと、前記読取手段が前記飽和テストパッチと前記中間調テストパッチとを読取った結果に基づいて前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記読取手段が前記飽和テストパッチを読取るのに用いる前記発光部の光特性がピークとなる波長が、前記所定の色の記録材による前記飽和テストパッチの分光反射率が光の波長に従って単調に増加又は減少する波長範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記中間調テストパッチを前記読取手段が読取るのに用いる前記発光部の発光特性がピークとなる波長は、前記中間調テストパッチの分光反射率が光の波長に従って変化しない波長範囲内にあることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 前記発光部はLEDであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記飽和テストパッチは、マゼンタのテストパッチであり、
    前記飽和テストパッチを読取る前記発光部は、青色LEDと赤色LEDであることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  8. 前記飽和テストパッチは、イエロのテストパッチであり、
    前記飽和テストパッチを読取る前記発光部は、緑色LEDであることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  9. 前記中間調テストパッチは、マゼンタのテストパッチであり、
    前記中間調テストパッチを読取る前記発光部は、緑色LEDであることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  10. 前記補正処理手段は前記読取手段によって読取られた画像の色を補正するための色補正処理手段であり、
    前記色補正処理手段が前記読取手段によって読取られた画像の色を補正するために用いる色補正データを、前記取得手段によって取得された前記情報が示す前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量に応じて変更する変更手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 記録媒体のテストパッチ形成部が所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材が付与されて形成された飽和テストパッチを、発光部から照射される光を用いて読取る読取手段と、
    分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取手段による前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取手段によって読み取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  12. 前記読取手段が前記飽和テストパッチを読取るのに用いる前記発光部の光特性がピークとなる波長が、前記所定の色の記録材による前記飽和テストパッチの分光反射率が光の波長に従って単調に増加又は減少する波長範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  13. 記録媒体に所定の色の記録材を付与することにより前記記録媒体に画像を記録する記録手段を備えた記録装置の記録方法であって、
    前記記録媒体のテストパッチ形成部が前記所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材を前記記録媒体に付与することにより、前記記録手段により前記記録媒体に飽和テストパッチを記録させるテストパッチ形成工程と、
    発光部から照射される光を用いて前記記録媒体に形成された前記飽和テストパッチを読取る読取工程と、
    分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取工程による前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取工程において読取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理工程とを有することを特徴とする記録方法。
  14. 前記読取工程において前記飽和テストパッチを読取るのに用いる前記発光部の光特性がピークとなる波長が、前記所定の色の記録材による前記飽和テストパッチの分光反射率が光の波長に従って単調に増加又は減少する波長範囲内にあることを特徴とする請求項13に記載の記録方法。
  15. 前記発光部はLEDであることを特徴とする請求項13又は14に記載の記録方法。
  16. 前記飽和テストパッチは、マゼンタのテストパッチであり、
    前記飽和テストパッチを読取る前記発光部は、青色LEDと赤色LEDであることを特徴とする請求項14に記載の記録方法。
  17. 前記飽和テストパッチは、イエロのテストパッチであり、
    前記飽和テストパッチを読取る前記発光部は、緑色LEDであることを特徴とする請求項14に記載の記録方法。
  18. 前記テストパッチ形成部が前記所定の色の記録材が飽和量付与された状態とならないように形成された前記所定の色の記録材による中間調テストパッチは、マゼンタのテストパッチであり、
    前記中間調テストパッチを読取る前記発光部は、緑色LEDであることを特徴とする請求項13に記載の記録方法。
  19. 前記補正処理工程は前記読取工程において読取られた画像の色を補正するための色補正処理工程であり、
    前記色補正処理工程が前記読取工程において読取られた画像の色を補正するために用いる色補正データを、前記取得工程において取得された前記情報が示す前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量に応じて変更する変更工程をさらに有することを特徴とする請求項13乃至18のいずれか1項に記載の記録方法。
  20. 画像読取装置の画像読取方法であって、
    記録媒体のテストパッチ形成部が所定の色の記録材が飽和量付与された状態となるように前記所定の色の記録材が付与されて形成された飽和テストパッチを、発光部から照射される光を用いて読取る読取工程と、
    分光反射計により前記飽和テストパッチを測定して得られる前記飽和テストパッチの分光反射率と分光反射計により得られる標準的な前記発光部の発光波長特性とから前もって得られる前記発光部の発光波長と出力との関係を示すデータと前記読取工程における前記飽和テストパッチの読取結果に基づいて、前記発光部の発光波長の基準波長からのシフト量についての情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された記情報が示す前記シフト量に応じて、前記読取工程において読み取られた画像の補正に関わる補正処理を行う補正処理工程とを有することを特徴とする画像読取方法。
  21. 前記読取工程において前記飽和テストパッチを読取るのに用いる前記発光部の光特性がピークとなる波長が、前記所定の色の記録材による前記飽和テストパッチの分光反射率が光の波長に従って単調に増加又は減少する波長範囲内にあることを特徴とする請求項20に記載の画像読取方法。
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