JP2003094732A - 画像記録装置の較正方法および画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置の較正方法および画像記録装置

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JP2003094732A
JP2003094732A JP2001296532A JP2001296532A JP2003094732A JP 2003094732 A JP2003094732 A JP 2003094732A JP 2001296532 A JP2001296532 A JP 2001296532A JP 2001296532 A JP2001296532 A JP 2001296532A JP 2003094732 A JP2003094732 A JP 2003094732A
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JP2001296532A
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Naoto Kaneshiro
金城  直人
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像記録装置の較正を行う際、テストチャート
画像に用いる記録材の使用量を低減し、テストチャート
画像のパッチの濃度測定を行う濃度測定器の構成を簡素
化することができ、さらに、シアンやマゼンタやイエロ
ーの各色素が混ざったグレー等の色相の濃度を精度良く
再現するための較正を提案する。 【解決手段】少なくとも2つ以上の色素を組み合わせ、
互いに濃度値の異なる複数のパッチを再現するテストチ
ャート画像をプリント出力し、プリント出力されたテス
トチャート画像のパッチの各々の濃度測定を行って積分
濃度測定値を色素毎に得、この積分濃度測定値と所定の
積分濃度参照値との差分から、積分濃度値と解析濃度値
との間の変換を用いて、解析濃度対応値を色素毎に求
め、この解析濃度対応値を用いて、前記入力信号の調整
のための変換条件を算出することによって、画像記録装
置の較正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の画像を所定
の濃度でプリント出力するための画像記録装置の較正方
法およびこの較正方法を実施する画像記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ、サーマルプリンタ、複
写装置、インクジェットプリンタ等の各種の画像記録装
置(プリンタ)では、温度等の経時変化、感光材料など
の記録媒体のロット毎の特性差等を吸収して、供給され
た入力画像データに応じた適正な画像を記録できるよう
に、装置の較正が行われている。
【0003】この装置の較正は、一般にシアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の3色素の各々につ
いて、例えば、図10に示すように、濃度の異なる複数
のパッチ画像(以降単にパッチという)C1〜C12、
Y1〜Y12、G1〜G12を有する較正用のテストチ
ャート画像T’を用い、テストチャート画像T’を表す
入力画像データから所望の画像濃度が再現されるよう
に、入力画像データに施す変換条件を算出することによ
って行われる。まず、予め定められたフォーマットでC
(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)等の
三原色のパッチC1〜C12、Y1〜Y12、G1〜G
12(図10参照)が記録された較正用のテストチャー
ト画像T’を画像記録装置はプリント出力する。次い
で、このテストチャート画像T’の各パッチの濃度を濃
度測定器を用いて測定する。さらに、測定された測定濃
度値と本来再現されるべき目標濃度値とに基づいて、入
力画像データや露光量データに応じた適正な画像記録が
行えるように、入力画像データや露光量データを出力画
像信号に変換する調整された画像データ変換条件等を算
出する。このような較正方法は、特開2000−337
32号公報に詳述されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
較正では、図10に示すように、シアン、マゼンタ、イ
エローの3色のパッチを有するテストチャート画像T’
が、感光材料等の記録材に記録されるため、較正の度に
3色のパッチのテストチャート画像の出力のために記録
媒体が消費される。そのため、使用される記録媒体の量
も多く、画像記録装置のランニングコストが高くなると
いった問題があった。また、濃度が異なるとともにシア
ン、マゼンタ、イエローの各色素を有する複数のパッチ
をプリントする必要があるが、パッチ数が多いため、テ
ストチャート画像T’は、2次元にパッチを配列しなけ
ればならない。そのため、このようなテストチャート画
像T’の濃度測定を自動的に行う濃度測定器も2次元的
に濃度測定を行わなければならず、濃度測定器の濃度測
定のための構成が複雑になるといった問題もあった。ま
た、実際にプリント出力する画像は、シアンやマゼンタ
やイエローの各色素が混ざったグレーを中心とする色相
を有するものであるため、シアンやマゼンタやイエロー
の色素毎に較正を行っても実際の画像が所望の濃度で精
度良く再現できるとは限らないといった問題もあった。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点を解決し、
画像記録装置の較正を行う際、テストチャート画像に用
いる記録材の使用量を低減し、さらに、テストチャート
画像のパッチの濃度測定を行う濃度測定器の構成を簡素
化することができ、さらに、シアンやマゼンタやイエロ
ーの各色素が混ざったグレー等の色相の濃度を精度良く
再現することのできる画像記録装置の較正方法およびこ
の較正方法を実施する画像記録装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力信号に基づいて画像を所定の濃度で
プリント出力するための画像記録装置の較正方法であっ
て、少なくとも2つ以上の色素を組み合わせ、互いに濃
度値の異なる複数の画像部を再現するテストチャート画
像をプリント出力し、このプリント出力されたテストチ
ャート画像の前記画像部の各々の濃度測定を行って積分
濃度測定値を色素毎に得、この積分濃度測定値と所定の
積分濃度参照値との差分から、積分濃度値と解析濃度値
との間の積分濃度・解析濃度変換を用いて、前記積分濃
度測定値に対応した解析濃度対応値を色素毎に算出し、
算出された前記解析濃度対応値を用いて、前記入力信号
を調整するための変換条件を算出することによって、前
記画像記録装置の較正を行うことを特徴とする画像記録
装置の較正方法を提供する。
【0007】ここで、前記積分濃度参照値は、前記画像
記録装置の標準状態において再現される前記テストチャ
ート画像の前記画像部各々の積分濃度値目標値であり、
前記解析濃度対応値は、前記積分濃度測定値と前記積分
濃度参照値との差分に前記積分濃度・解析濃度変換を施
して得られた値であるのがよい。あるいは、前記積分濃
度参照値は、少なくとも濃度測定される前記画像部の数
より多い、解析濃度基準値と対応付けられた積分濃度値
を備える積分濃度基準サンプルの中から、前記積分濃度
測定値を間に挟むように選択された2つの積分濃度基準
値であり、この2つの積分濃度基準値の各々を前記積分
濃度参照値として前記積分濃度測定値との差分を求め、
この差分に対して前記積分濃度・解析濃度変換を各々行
った後、前記2つの積分濃度基準値の各々に対応した前
記解析濃度基準値を対応した前記積分濃度・解析濃度変
換の結果に加算して2つの解析濃度値を求め、この2つ
の解析濃度値に対して、前記積分濃度測定値と前記積分
濃度基準値との差分を重み付けとして加重平均を行うこ
とによって、前記解析濃度対応値を算出するしてもよ
い。
【0008】また、前記テストチャート画像の前記画像
部は、シアン、マゼンタ、イエローの3色素を組み合わ
せた色相を有するのが好ましい。また、前記積分濃度値
と解析濃度値との間の前記積分濃度・解析濃度変換は変
換行列によって行われ、前記積分濃度測定値の高低に応
じて前記積分濃度・解析濃度変換に用いる変換行列を変
えるのが好ましい。
【0009】また、本発明は、入力信号に基づいて画像
を所定の濃度でプリント出力するための画像記録装置で
あって、所望の画像をプリント出力するとともに、少な
くとも2つ以上の色素を組み合わせ、互いに濃度値の異
なる複数の画像部を有するテストチャート画像をプリン
ト出力するプリント出力部と、このプリント出力された
テストチャート画像の前記画像部の各々の濃度測定を行
って積分濃度測定値を色素毎に得る濃度測定部と、前記
積分濃度測定値と所定の積分濃度参照値との差分から、
積分濃度値と解析濃度値との間の積分濃度・解析濃度変
換を用いて、解析濃度対応値を色素毎に求め、求められ
た前記解析濃度対応値を用いて、前記入力信号を調整す
るための変換条件を算出する変換条件算出部とを有する
ことを特徴とする画像記録装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像記録装置の較
正方法を実施する本発明の画像記録装置について、添付
の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。図
1に、本発明の画像記録装置の較正方法を実施する本発
明の画像記録装置の一例であるプリンタを組み込んだデ
ジタルフォトプリンタ10が示されている。
【0011】デジタルフォトプリンタ10(以下、フォ
トプリンタ10とする)は、長尺なフィルムに多数の画
像が撮影されているストリップスや、リバーサルフィル
ムを枠体に保持してなるスライド等のフィルムFに撮影
された画像を再生したプリントを作成するものである。
フォトプリンタ10は、フィルムFに撮影された画像を
光電的に読み取る読取装置であるスキャナ12と、画像
処理装置14と、本発明の画像記録装置の一例であるプ
リンタ16とを有し、さらに、フレキシブルディスク、
スマートメディア、PCカード、CD−ROM等の各種
記憶媒体に画像データの記録および読み出しを行うため
のドライブ装置18が画像処理装置14に接続され、ス
キャナ12と同様に、各種記憶媒体が画像データの供給
源とされる。
【0012】スキャナ12は、図2に示すように、フィ
ルムFに撮影された画像を光電的に読み取る装置で、光
源20、ドライバ21、拡散ボックス22、キャリア2
4、結像レンズユニット26、読取部28、アンプ(増
幅器)30、およびA/D(アナログ/デジタル)変換
器32を有して構成される。
【0013】スキャナ12において、光源20は、LE
D(Light Emitting Diode)を利用するもので、R(赤)
光、G(緑)光およびB(青)光の各可視光を出射する
3種のLEDが配列されて構成される。このような光源
20は、ドライバ21によって駆動され、可視光が順次
出射される。光源20から出射された光は、拡散ボック
ス22に入射する。拡散ボックス22は、フィルムFに
入射する光を、フィルム面方向で均一にするものであ
る。
【0014】キャリア24は、フィルムFを断続的に搬
送して、フィルムFに撮影された各画像(各コマ)を、
順次、所定の読取位置に搬送/保持するものである。キ
ャリア24は、フィルムサイズ等に応じた複数種が用意
され、スキャナ12の本体に着脱自在に構成される。図
示例において、キャリア24は、読取位置を挟んで配置
される、フィルムFを長手方向に搬送する搬送ローラ対
24aおよび24bと、所定の読取位置において、各コ
マの読取領域を規制するマスク24cとを有する。ま
た、キャリア24には、磁気記録媒体(APS)やDX
コード等のバーコードを読み取るための磁気ヘッド(A
PS用)やバーコードリーダ等が配置されている。結像
レンズユニット26は、フィルムFの投影光を読取部2
8の所定位置に結像するものである。読取部28は、エ
リアCCDセンサを用いて、フィルムFを光電的に読み
取るもので、キャリア24のマスク24cで規制された
1コマの全面を読み取る。
【0015】このようなスキャナ12において、フィル
ムFを読み取る際には、まず、キャリア24によってフ
ィルムFを搬送し、読み取りを行うコマ(通常は、1コ
マ目か最終コマ)を読取位置に搬送する。次いで、ドラ
イバ21による作用の下、例えば、光源20のRのLE
Dを駆動して、R光を出射する。R光は、拡散ボックス
28によってフィルムFの面方向で光量を均一にされた
後、読取位置に入射して、キャリア24に保持されるコ
マに入射、透過して、このコマに撮影された画像を担持
する投影光となる。この投影光は、結像レンズユニット
26によって読取部28の所定位置(エリアCCDセン
サの受光面)に結像され、このコマのR画像が光電的に
読み取られる。
【0016】同様にして、光源20のGおよびBのLE
Dを、順次、発光して、このコマのG画像およびB画像
の読み取りを行い、このコマの読み取りを終了する。従
って、スキャナ12からは、R、GおよびBの像の出力
信号が出力される。1コマの読み取りを終了したら、キ
ャリア24はフィルムFを搬送して、次に読み取りを行
うコマを読取位置に搬送する。読取部28からの出力信
号は、アンプ30で増幅され、A/D変換器32によっ
てデジタルの画像信号に変換されて、画像処理装置14
に出力される。
【0017】なお、フォトプリンタ10においては、通
常、1コマにつき、プリント等の出力のために高解像度
で画像を読み取る本スキャンと、本スキャンの読取条件
や画像処理部16における画像処理条件を決定するため
に、本スキャンに先立って行われる、低解像度での画像
読取であるプレスキャンとの、2回の画像読取が行われ
る。この際において、通常、プレスキャンと本スキャン
の出力信号は、解像度と出力レベルが異なる以外は、基
本的に同じデータである。
【0018】また、本実施例において、スキャナ12
は、このようなエリアセンサを用いたものに限定はされ
ず、R、GおよびBのCCDセンサを用いて、いわゆる
スリット走査によって画像を読み取る走査型スキャナで
あってもよい。
【0019】画像処理装置14は、スキャナ12で読み
取られた画像信号に、自動設定により、あるいは、入出
力・制御部14aを介してオペレータの指示により種々
の画像処理を施すと共に、入出力・制御部14aにおい
てフォトプリンタ10全体の制御や管理を行う部位であ
る。このような画像処理装置14は、ワークステーショ
ンやコンピュータ等によってソフトウェア上で構成され
る。本実施例はスキャナ12を画像信号の供給源とした
が、本発明においては、画像信号を供給する供給源であ
ればいずれであってもよく、例えば反射型スキャナやデ
ジタルカメラなどの撮像手段が供給源として用いてもよ
い。
【0020】画像処理装置14は、プレスキャンで得ら
れた画像データから各種の画像処理条件を設定(セット
アップ)し、この画像処理条件に応じて本スキャンの画
像データを画像処理して、プリンタ16による画像記録
用の画像データとするものであり、各種信号処理を行う
信号処理部34と、プレスキャンメモリや本スキャンメ
モリを有すフレームメモリ36と、画像補正部38と、
データ変換部40と、メモリ41とを有する。
【0021】一方、入出力・制御部14aは、フォトプ
リンタ10全体の制御や管理、各種の操作や条件等の入
力を行う部位である。この入出力・制御部14aは、フ
ォトプリンタ10全体の動作制御や各種の指示、管理等
を行うCPU、フォトプリンタ10を作動するのに必要
なデータを記憶するメモリ、様々な条件や処理の指示
(設定)、プリントするコマやプリント枚数、色/濃度
補正などの各種の指示等を入力するためのキーボードお
よびマウスと、スキャナ12で読み取られた画像、各種
の操作指示等の様々な条件や仕様等の設定/登録画面等
を表示するディスプレイとを有する。
【0022】画像処理装置14の各部位、さらにスキャ
ナ12およびプリンタ16は、入出力・制御部14aの
CPU等(CPUバス)を介しても各部位に接続され、
各種の制御信号等が転送される。
【0023】画像処理装置14に送られたスキャナ12
(A/D変換器32)からの出力信号は、信号処理部3
4においてDCオフセット補正、暗時補正、シェーディ
ング補正等の所定の処理が施され、フレームメモリ36
に送られる。フレームメモリ36は、プレスキャンメモ
リと本スキャンメモリを有し、スキャナ12によって読
み取られた画像データを記憶するメモリである。プレス
キャンの画像データは、順次、プレスキャンメモリに送
られ、また、本スキャンの画像データは、順次、本スキ
ャンメモリに送られ、それぞれ記憶される。
【0024】画像補正部38は、各種の画像処理ソフト
あるいは専用の処理回路あるいは、これらの組み合わせ
て構成されるものであり、プレスキャンの画像データか
ら、濃度ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出等を行
って、本スキャンにおける読取条件、および各種の画像
処理条件を設定する。また、画像補正部38は、色/濃
度補正、中間階調を保持したダイナミックレンジの圧縮
/伸長(画像処理による覆い焼き効果の付与)、電子変
倍処理(画像の拡大/縮小)、鮮鋭化処理(シャープネ
ス)、階調変換等の所定の画像処理を施して記録用の画
像データとする。データ変換部40は、プリンタ16に
対応する画像データに変換し、プリンタ16に出力す
る。
【0025】メモリ41は、上記種々の画像処理条件に
用いられる変換テーブルやパラメータを記憶する。ま
た、メモリ41は、後述するテストチャート画像Tをプ
リント出力するための所定の画像データIを記憶し、プ
リンタ16の較正の際、画像データIを呼び出し、画像
データ調整部42に送るように構成される。また、メモ
リ41は、後述する変換行列Gやテストチャート画像T
の各パッチの積分濃度目標値をシアン、マゼンダ、イエ
ローの各色素毎に記憶し、較正の際、変換行列Gおよび
積分濃度目標値を呼び出し、プリンタ16の後述する変
換条件算出部16dに供給するように構成される。この
ような画像データIや変換行列Gや積分濃度目標値は、
メモリ41に記憶されず、プリンタ16に設けられた図
示されないメモリに記憶されてもよい。
【0026】図4にプリンタ16の概略図が示される。
プリンタ16は、画像処理装置14より供給された画像
データIを変換したドライバ信号Oに基づいて感光材料
Aにレーザ光を用いて潜像として記録するレーザプリン
タ部16aと、感光材料Aに記録された画像を現像処理
してプリント出力するプロセサ部16bと、プリント出
力されたテストチャート画像の各パッチの濃度測定を自
動的に行う濃度測定器16cと、変換条件算出部16d
とを有して構成される。レーザプリンタ部16aとプロ
セサ部16bは、本発明におけるプリント出力部に対応
する。
【0027】レーザプリンタ部16aは、画像データ調
整部42と、露光部46とを有して構成される。画像デ
ータ調整部42は、第1LUT(ルックアップテーブ
ル)42aと、第2LUT42bと、第3LUT42c
とを有する。第1LUT42aは、画像データIを対数
露光量データPD0 (入力信号)に変換する、感光材料
Aに対応した参照テーブルを備える。第2LUT42b
は、画像データIから所望の濃度の画像がプリント出力
されるように、対数露光量データPD0 を対数露光量デ
ータPDに調整するための参照テーブルを備え、この参
照テーブルを補正することによって、プリンタ16の較
正を行うことができる。第3LUT42cは、調整され
た対数露光量データPDを、記録部46の後述するドラ
イバ48に適合したドライバー信号Oに変換する参照テ
ーブルである。例えば、8ビットの画像データIは、1
0ビットの対数露光量データPD0 、PDに変換され、
最終的に12ビットのドライバ信号Oに変換される。な
お、本実施例は、第2LUT42bと第3LUT42c
とを別個に設けたものであるが、第2LUT42bと第
3LUT42cが一体化されたLUTであってもよく、
プリント16の較正の際、この一体化されたLUTが補
正されてもよい。
【0028】露光部46は、光ビーム走査によって感光
材料Aを走査露光して、画像データIの画像を感光材料
Aに記録する、公知の光ビーム走査装置であって、ドラ
イバ48と、音響光学変調器(AOM)50(50R、
50Gおよび50B)と、感光材料AのR感光層の露光
に対応する光ビームを射出する光源52R、以下同様に
G露光に対応する光源52G、およびB露光に対応する
光源52Bの各光ビームの光源52と、光偏向器として
のポリゴンミラー54と、fθレンズ56と、感光材料
Aの副走査搬送装置とを有する。
【0029】各光源52(52R、52Gおよび52
B)より射出され、互いに相異なる角度で進行する各光
ビームは、それぞれに対応するAOM50(50R、5
0Gおよび50B)に入射する。各AOM50には、画
像データに応じた、R、GおよびBそれぞれの駆動信号
が転送されており、入射した光ビームを記録画像に応じ
て変調する。なお、変調は強度(光量)変調でもパルス
変調でもよく、また、可能な場合には、AOM50等の
変調器を用いずに、光源52の駆動を直接制御して変調
を行ってもよい。
【0030】AOM50によって変調された各光ビーム
は、ポリゴンミラー54の略同一点に入射して反射さ
れ、主走査方向(図中矢印x方向)に偏向され、次いで
fθレンズ56によって所定の走査位置zに所定のビー
ム形状で結像するように調整され、感光材料Aに入射す
る。なお、露光部46には、必要に応じて光ビームの整
形手段や面倒れ補正光学系が配置されていてもよい。
【0031】一方、感光材料Aは長尺なものであり、ロ
ール状に巻回されてマガジン化された状態で所定位置に
装填されている。このような感光材料Aは引き出しロー
ラ(図示省略)で引き出され、走査位置zを挟んで配置
される副走査手段を構成する搬送ローラ対58aおよび
58bによって、走査位置zに保持されつつ主走査方向
と直交する副走査方向(図中矢印y方向)に搬送され
る。光ビームは主走査方向に偏向されているので、副走
査方向に搬送される感光材料Aは光ビームによって全面
を2次元的に走査露光され、画像処理装置16から供給
されたテストチャート画像T(潜像)が感光材料Aに記
録される。
【0032】露光を終了した感光材料Aは、次いで搬送
ローラ対62によって現像部60に搬入されプリントP
が出力される。ここで、例えば感光材料Aが銀塩感光材
料であれば、現像部60は発色現像槽64、漂白定着槽
66、水洗槽68a、68b、68cおよび68d、乾
燥部およびカッタ(図示省略)等より構成され、感光材
料Aはそれぞれの処理槽において所定の処理を施され、
乾燥された後、カッタによってプリント1枚に対応する
所定長に切断され、プリントPとして出力される。
【0033】ここで、図示例のプリンタ16は、送られ
た画像データに応じた適正な画像記録を行うための較正
を行う。すなわち、現像部60の排出口には、プリント
出力されたテストチャート画像T(図5参照)の各パッ
チの画像濃度を測定するための濃度測定器16cが配置
され、濃度測定器16cでテストチャート画像Tの各パ
ッチを濃度測定して、読み取られた濃度測定値を変換条
件算出部16dに送るように構成される。ここで、標準
状態のプリンタ16においてプリント出力されるテスト
チャート画像Tは、図5に示すように各パッチG1〜G
12がシアン、マゼンタおよびイエローの各色素が略均
等に組み合わされたグレー(灰色)の色相を有し、パッ
チG1〜G12は互いにグレーの濃度が異なり、濃度が
配列順に対応して濃く、あるいは薄くなっている。そし
て、テストチャート画像Tの各パッチの濃度測定では、
グレーの色相を構成するシアン、マゼンタ、イエローの
各色素の濃度測定値が得られる。このような濃度測定値
は、2つ以上の色素が組み合わされた状態で測定される
ため、1つの色素において特定の波長の光を主に吸収す
る主吸収の他、他の色素の光の副吸収を含んだ形で得ら
れる。すなわち、グレーのパッチG1〜G12を濃度測
定することで積分濃度測定値が得られる。この積分濃度
測定値は、変換条件算出部16dに送られる。
【0034】変換条件算出部16dは、第2LUT42
bに設定されている参照テーブルを必要に応じて設定し
取り替える、いわゆるプリンタ16の較正を行う部位で
ある。すなわち、メモリ41から送られてきた後述する
変換行列G、テストチャート画像Tの各パッチG1〜G
12の積分濃度目標値、さらには、濃度測定器16cか
ら送られてきた各パッチG1〜G12の積分濃度測定値
を用いて、解析濃度測定値と解析濃度目標値との差分を
求め、この差分を用いて、各パッチG1〜G12が所定
の濃度でプリント出力されるように、対数露光量データ
PD0 に施す変換条件を算出する部分である。詳細につ
いては後述する。なお、パッチG1〜G12の積分濃度
測定値と積分濃度目標値の差分が所定値以上となる場合
には、変換条件算出部16dは、算出された変換条件を
用いて第2LUT42bに対応した参照テーブルを作成
して、第2LUT42bに供給し第2LUT42bに現
在設定されている参照テーブルを取り替えるように構成
されている。
【0035】フォトプリンタ10は以上のように構成さ
れる。なお、本実施例では、感光材料Aに記録するプリ
ンタ16を例に挙げたが、本発明の画像記録装置は、サ
ーマルプリンタやインクジェットプリンタ等であっても
よい。次に、本発明の画像記録装置の較正方法につい
て、プリンタ16の較正を例として図6に示すフローに
沿って説明する。
【0036】画像処理装置14の入出力・制御部14a
からオペレータの指示によって、あるいは、予め設定さ
れた時間間隔で、あるいは、所定枚数のプリント処理を
行った後、プリンタ16の較正モードに入る。較正モー
ドに入ると、メモリ41に記憶されていたテストチャー
ト画像Tの画像データIが呼び出され、画像データ調整
部42に読み込まれる(ステップ100)。
【0037】画像データIは、第1LUT42aにおい
て、画像データIは、図7(a)に示すような変換を行
う参照テーブルによって対数露光量データPD0 に変換
され、さらに、第2LUT42bにおいて現在設定され
ている参照テーブルによって対数露光量データPD0
ら対数露光量データPDに調整され、さらに、第3LU
T42cの参照テーブルによってドライバ信号Oに変換
される(ステップ102)。図7(b)には、変換曲線
k によって規定される、対数露光量データPD0 から
ドライバー信号Oへの変換が示されている。
【0038】ドライバー信号Oはドライバ48に送ら
れ、露光部46で感光材料Aにテストチャート画像Tが
潜像記録され、現像部60で現像処理が施されて、テス
トチャート画像Tが作成される(ステップ104)。そ
の後、濃度測定器16cを用いて、テストチャート画像
TのパッチG1〜G12が濃度測定され、パッチGk
(k=1〜12)のシアン、マゼンタ、イエローの積分
濃度測定値D1ck,D1Mk,D1Ykを取得する(ステッ
プ106)。得られた積分濃度測定値D1ck,D1Mk
D1Ykは、変換条件算出部16dに送られる。
【0039】変換条件算出部16dでは、メモリ41か
ら送られてきたテストチャート画像Tの各パッチG1〜
G12の積分濃度目標値D1ct,D1Mt * ,D1Yt *
と、変換行列Gと、濃度測定器16cから送られてきた
積分濃度測定値D1ck,D1Mk,D1Ykを用いて、下記
式(1)に示すように、解析濃度推定値D0ck,D
Mk,D0Ykと解析濃度目標値D0ct * ,D0Mt * ,D
Yt * との差分、すなわち、相対解析濃度推定値ΔD0
ktを推定算出し、成分dckt ,dMkt ,dYkt を得る
(ステップ108)。本実施例では、積分濃度目標値D
ct * ,D1Mt * ,D1 Yt * が本発明における積分濃度
参照値に対応し、相対解析濃度推定値ΔD0ktが本発明
における解析濃度対応値に対応する。なお、kは1〜1
2の自然数であり、tは1〜12の自然数である。
【数1】
【0040】ここで、変換行列Gは以下の方法によって
求められて予めメモリ41に記憶されたものである。一
例として、まず、マゼンタおよびイエローの色素を8ビ
ット信号における信号値で上限値255に固定する(す
なわち、白色にする)とともに、シアンの色素を8ビッ
ト信号における信号値で120に設定し、そこから信号
値を±5ずつ変動させた時の濃度を測定して解析濃度値
を得る。一方、マゼンタおよびイエローの色素を8ビッ
ト信号における信号値で120に固定するとともに、シ
アンの色素を8ビット信号における信号値で120に設
定し、そこから信号値を±5ずつ変動させた時の濃度を
測定して積分濃度値を得る。そして、上記シアンの色素
の解析濃度値に対するシアンの色素の積分濃度値の勾配
を求め、解析濃度値から積分濃度値を算出する副吸収係
数からなる3×3の複吸収係数行列G’の係数k 11とす
る。同様の方法によって、係数k12〜k33をすべて求め
る。
【0041】このような複吸収係数行列G’は、解析濃
度の変動ΔD0と積分濃度の変動ΔD1との間に下記式
(2)のような関係を有するため、複吸収係数行列G’
の逆行列を求めることによって下記式(3)のような関
係が得られる。式(3)に示す逆行列を変換行列Gとし
て求める。そして、変換行列Gは、上述したように式
(1)においてパッチG1〜G12の相対解析濃度推定
値ΔD0ktを算出するために用いられる。
【数2】
【数3】
【0042】このような変換行列Gは、積分濃度値に対
応してメモリ41に複数用意され、積分濃度測定値の高
低に応じて式(1)に用いる変換行列Gを変えながら相
対解析濃度推定値ΔD0ktを算出してもよい。これによ
り、相対解析濃度推定値ΔD0ktを精度良く算出するこ
とができる。
【0043】次に、この算出された相対解析濃度推定値
ΔD0ktの各成分の大きさが0あるいは、所定値より小
さいか判定される(ステップ110)。ステップ110
の判定で肯定された場合、第2LUT42bの参照テー
ブルは目標通りに正しく設定されていると判定され較正
は終了する。
【0044】ステップ110の判定で否定されると、相
対解析濃度推定値が0となる対数露光量データPDt *
を各色素毎に推定算出する(ステップ112)。図7
(c)は、各色素における相対解析濃度推定値ΔD0kt
の成分dk (以降、dckt ,d Mkt ,dYkt を代表して
k と表す)と対数露光量データPDの関係を示してい
る。対数露光量データPDk * は、相対解析濃度推定値
ΔD0ktの成分dk と成分dk+1 とこれに対応する対数
露光量データPDk とPDk+1 とを用いて下記式(4)
に示すように、線形補間によって算出される。なお、k
はdk ≦0であり、dk+1 >0となるように、各tの値
毎に選択される。
【数4】 なお、成分dk+1 は、式(1)において、積分濃度測定
値D1c k+1 , D1M k+1 , D1Y k+1 と積分濃度目標
値D1ct * ,D1Mt * ,D1Yt *との差分に変換行列G
を掛けて求められる値である。
【0045】こうして算出されたPDt * は、画像デー
タIが変換により対数露光量データPDt から対数露光
量データPDt * に補正されるように用いられ、対数露
光量データPD0 とドライバー信号Oの関係を規定する
変換曲線lk の係数α(k),β(k)が算出される
(ステップ114)。こうして求められた係数α
(k),β(k)から、第2LUT42bの参照テーブ
ルが作成され、第2LUT42bに設定される(ステッ
プ116)。その後、テストチャート画像Tの画像デー
タIが第1LUT42a、第2LUT42bおよび第3
LUT42cで変換され、再度プリンタ16からテスト
チャート画像Tがプリント出力される。さらに、ステッ
プ106〜ステップ110を行う。このようにして、ス
テップ110の判定で肯定されるまで、第2LUT42
bの変換条件が繰り返し算出され調整される。
【0046】このような較正方法では、テストチャート
画像Tは、グレーの色相のパッチG1〜G12を一列に
配列すればよいので、図10に示すような12行3列の
2次元配列にパッチを配置しなければならない従来のテ
ストチャート画像T’に比べて、較正に必要な感光材料
Aの使用量が低減する。また、テストチャート画像T
は、グレーの色相のパッチG1〜G12を一列に配列で
き、濃度測定器16cは一方向に搬送しながら濃度測定
を行なうだけで済むので、従来のように、テストチャー
ト画像T’を搬送しながら2次元的に走査して濃度測定
を行なう必要がなくなり、濃度測定器14cの構成を簡
素化することができる。また、視覚的に最も重要なグレ
ーの色相のパッチを用いてプリンタ16の較正を行なう
ので、視覚的に画像濃度の再現精度が向上する。
【0047】以上が、本発明の画像記録装置の較正方法
の一例の説明である。なお、本発明の画像記録装置の較
正方法は、上記方法と異なる下記の方法で行なってもよ
い。メモリ41は、テストチャート画像Tをプリント出
力するための画像データIを記憶するとともに、変換行
列Gを記憶し、さらに、解析濃度値と対応付けられた積
分濃度基準値を複数有する基準グレーデータ(積分濃度
基準サンプル)で、少なくとも濃度測定されるテストチ
ャート画像Tのパッチ数、例えば12より多い64個の
積分濃度基準値を記憶し、較正の際、画像データIを呼
び出して画像データ調整部42に送るとともに、変換行
列Gおよび基準グレーデータを呼び出して変換条件算出
部16dに供給するように構成される。
【0048】この場合、図6に示す処理のうち、ステッ
プ108〜ステップ112の処理が図8に示す処理に入
れ替わって行なわれる。まず、ステップ106まで図6
に示す処理が行なわれた後、図8に示すように、解析濃
度推定値D0ck、D0Mk、D0Ykを算出する(ステップ
120)。
【0049】すなわち、図5に示すテストチャート画像
Tの各パッチG1〜G12の測定された積分濃度測定値
D1ck,D1Mk,D1Ykを間に挟む、最も近接した積分
濃度基準値D1cj’,D1Mj’,D1Yj’(jは、64
個の基準グレー値から選ばれた基準グレー値に付された
番号)を基準グレーデータの中から2つ選択し、この2
つの積分濃度基準値D1cj’,D1Mj’,D1Yj’の各
々を本発明における積分濃度参照値として、下記式
(5)に示すように、積分濃度測定値D1ck,D1 Mk
D1Ykと積分濃度基準値D1cj’,D1Mj’,D1Yj
との差分を求め、この差分に変換行列Gを掛けて、積分
濃度基準値D1cj’,D1Mj’,D1Yj’に対応する解
析濃度値D0cj’,D0Mj’,D0Yj’を加えて、積分
濃度基準値D1cj’,D1Mj’,D1Yj’に基づいて定
まる解析濃度推定値D0ck(j)、D0Mk(j)、D0
Yk(j)を求める。
【数5】
【0050】このような解析濃度推定値D0ck(j)、
D0Mk(j)、D0Yk(j)は、選択された積分濃度測
定値D1ck,D1Mk,D1Ykを間に挟む隣接する2つの
積分濃度基準値に基づいて算出されるので、解析濃度推
定値D0ck(j)、D0Mk(j)、D0Yk(j)が2つ
求められる。以降では、選択された積分濃度基準値D1
cj’,D1Mj’,D1Yj’の番号をj=j1、j1+1
とする。さらに、j=j1、j=j1+1とする2つの
解析濃度基準値D0ck(j1)、D0Mk(j1)、D0
Yk(j1)およびD0ck(j1+1)、D0Mk(j1+
1)、D0Yk(j1+1)から、積分濃度測定値と積分
濃度基準値との差分の絶対値、例えばシアンの場合、下
記式(6)に示すように、abs (D1ck−D
c (j1+1)’)およびabs (D1ck−D1c j1’)を重
み付けとして2つの解析濃度値D0ck(j1)、D0ck
(j1+1)の加重平均を行うことによって1つの解析
濃度推定値D0ckを算出する。同様に、マゼンタ、イエ
ローの各色素についても下記式(7)、(8)を用いて
解析濃度推定値D0Mk、D0Ykを算出する。すなわち、
本実施例では積分濃度基準値D1cj’,D1Mj’,D1
Yj’が本発明における積分濃度参照値に対応し、解析濃
度推定値D0ck、D0Mk、D0Ykが本発明における解析
濃度対応値に対応する。
【0051】
【数6】
【数7】
【数8】
【0052】次に、算出された解析濃度推定値D0ck
D0Mk、D0Ykが、テストチャート画像Tの各パッチG
1〜G12の目標とする解析濃度目標値D0ct ,D0
Mt,D0Yt に一致するか、一致しなくても所定の許容
範囲内に含まれるか判定され(ステップ122)、判定
で肯定された場合、較正は終了する。一方、判定で否定
された場合、図9にシアンの例を示すように、解析濃度
値が解析濃度目標値D0ct となる対数露光量データP
t * を推定算出する(ステップ124)。このような
算出は各色素毎に行なわれ、算出された対数露光量デー
タPDt * から、ステップ114において、係数α
(k),β(k)が算出される。なお、図9において、
kはD0ck≦D0ct * <D0c k+1 となるように、各t
の値毎に選択される。
【0053】このように、少なくとも濃度測定されるテ
ストチャート画像Tのパッチ数、例えば12より多い6
4個の積分濃度基準値の中から、積分濃度測定値を挟む
最も近接した2つの積分濃度基準値を選択し、この2つ
の積分濃度基準値を用いて解析濃度推定値を2つ算出
し、さらに、この2つの解析濃度推定値に対して、積分
濃度測定値と積分濃度基準値との差分を重み付けとして
加重平均を行うことによって、1つの解析濃度推定値を
算出するので、解析濃度推定値を精度良く求めることが
でき、較正における精度を向上させることができる。上
記実施例で用いられる変換行列Gは、積分濃度値に対応
してメモリ41に複数用意され、積分濃度測定値の高低
に応じて式(5)に用いる変換行列Gを変えながら解析
濃度推定値D0k (j)を算出してもよい。これによ
り、解析濃度推定値を一層精度良く算出することができ
る。また、積分濃度測定値からC、MおよびYの各成分
毎の解析濃度推定値を上記方法で算出し、この算出結果
を特開2000−33732号公報に開示する方法と同
様の方法で変換条件を算出してもよい。この場合、画像
データ調整部42は、画像データと対数露光量データを
対応付けるLUTと較正用LUTと直列に接続したプリ
ンタLUTによって構成してもよい(特開2000−3
3732号公報の図5に示すプリンタLUT参照)。
【0054】以上、本発明の画像記録装置の較正方法お
よび画像記録装置について詳細に説明したが、本発明は
上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいの
はもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、少なくと
も2つ以上の色素、特にシアン、マゼンタおよびイエロ
ーを組み合わせたグレーの色相で表された、互いに濃度
値の異なる複数のパッチを有するテストチャート画像を
較正の際に用いるので、テストチャート画像に用いる記
録材の使用量を低減し、さらに、テストチャート画像の
パッチの濃度測定を行う濃度測定器の構成を簡素化する
ことができる。さらに、画像記録装置で所望の画像をプ
リント出力する際、シアンやマゼンタやイエローの各色
素が混ざったグレー等の色相の濃度を精度良く再現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像記録装置の一例であるプリンタ
を組み込んだデジタルフォトプリンタの概略の構成を示
す図である。
【図2】 図1に示すスキャナの構成を示す構成図であ
る。
【図3】 図1に示す画像処理装置の構成を示す構成図
である。
【図4】 図1に示すプリンタの構成を示す構成図であ
る。
【図5】 本発明の画像記録装置でプリント出力される
テストチャート画像の一例を示す図である。
【図6】 本発明の画像記録装置の較正方法の流れの一
例を示すフローチャートである。
【図7】 (a)〜(c)は、図8に示す画像記録装置
の較正方法を説明する説明図である。
【図8】 本発明の画像記録装置の較正方法の流れの他
の例を示すフローチャートである。
【図9】 図8に示す画像記録装置の較正方法を説明す
る説明図である。
【図10】 従来の画像記録装置でプリント出力される
テストチャート画像を示す図である。
【符号の説明】
10 デジタルフォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 16a レーザプリンタ部 16b プロセッサ部 16c濃度測定器 18 ドライブ装置 42 画像データ調整部 42a 第1LUT 42b 第2LUT 42c 第3LUT 44 変換条件算出部 46 露光部 48 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 510 H04N 1/23 Z 5B057 G06T 1/00 510 B41J 3/00 B 5C074 H04N 1/23 H04N 1/40 D 5C077 1/46 1/46 Z 5C079 1/60 B41J 3/00 M Fターム(参考) 2C262 AA02 AA03 AA04 AB11 AB12 AB17 BB36 BB38 FA12 FA13 GA02 GA04 2C362 CA08 CA18 CA24 CA25 CA28 CA29 CA30 CB73 2G020 AA08 DA05 DA13 DA43 DA65 2H027 DA09 DA32 DA39 DE02 DE07 DE09 EA02 EC04 EC06 EC07 EC18 EC19 ED06 EE01 EE07 EE08 EF09 HA02 HA03 HA07 HA12 HB02 HB07 ZA07 2H030 AA02 AD12 BB02 BB13 BB15 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CH07 CH08 5C074 AA07 AA08 BB03 DD18 DD22 DD27 FF06 FF15 HH04 5C077 LL19 MM27 MP08 PP33 PP37 PP47 PP48 PQ12 PQ18 PQ20 PQ23 SS02 TT02 TT06 5C079 HB02 KA15 LB01 MA04 MA11 NA03 PA02 PA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に基づいて画像を所定の濃度でプ
    リント出力するための画像記録装置の較正方法であっ
    て、 少なくとも2つ以上の色素を組み合わせ、互いに濃度値
    の異なる複数の画像部を再現するテストチャート画像を
    プリント出力し、 このプリント出力されたテストチャート画像の前記画像
    部の各々の濃度測定を行って積分濃度測定値を色素毎に
    得、 この積分濃度測定値と所定の積分濃度参照値との差分か
    ら、積分濃度値と解析濃度値との間の積分濃度・解析濃
    度変換を用いて、前記積分濃度測定値に対応した解析濃
    度対応値を色素毎に算出し、 算出された前記解析濃度対応値を用いて、前記入力信号
    を調整するための変換条件を算出することによって、 前記画像記録装置の較正を行うことを特徴とする画像記
    録装置の較正方法。
  2. 【請求項2】前記積分濃度参照値は、前記画像記録装置
    の標準状態において再現される前記テストチャート画像
    の前記画像部各々の積分濃度値目標値であり、 前記解析濃度対応値は、前記積分濃度測定値と前記積分
    濃度参照値との差分に前記積分濃度・解析濃度変換を施
    して得られた値であることを特徴とする請求項1に記載
    の画像記録装置の較正方法。
  3. 【請求項3】前記積分濃度参照値は、少なくとも濃度測
    定される前記画像部の数より多い、解析濃度基準値と対
    応付けられた積分濃度値を備える積分濃度基準サンプル
    の中から、前記積分濃度測定値を間に挟むように選択さ
    れた2つの積分濃度基準値であり、 この2つの積分濃度基準値の各々を前記積分濃度参照値
    として前記積分濃度測定値との差分を求め、この差分に
    対して前記積分濃度・解析濃度変換を各々行った後、前
    記2つの積分濃度基準値の各々に対応した前記解析濃度
    基準値を、対応した前記積分濃度・解析濃度変換の結果
    に加算して2つの解析濃度値を求め、この2つの解析濃
    度値に対して、前記積分濃度測定値と前記積分濃度基準
    値との差分を重み付けとして加重平均を行うことによっ
    て、前記解析濃度対応値を算出することを特徴とする請
    求項1に記載の画像記録装置の較正方法。
  4. 【請求項4】前記テストチャート画像の前記画像部は、
    シアン、マゼンタ、イエローの3色素を組み合わせた色
    相を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の画像記録装置の較正方法。
  5. 【請求項5】前記積分濃度値と解析濃度値との間の積分
    濃度・解析濃度変換は変換行列によって行われ、前記積
    分濃度測定値の高低に応じて前記積分濃度・解析濃度変
    換に用いる変換行列を変えることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の画像記録装置の較正方法。
  6. 【請求項6】入力信号に基づいて画像を所定の濃度でプ
    リント出力するための画像記録装置であって、 所望の画像をプリント出力するとともに、少なくとも2
    つ以上の色素を組み合わせ、互いに濃度値の異なる複数
    の画像部を有するテストチャート画像をプリント出力す
    るプリント出力部と、 このプリント出力されたテストチャート画像の前記画像
    部の各々の濃度測定を行って積分濃度測定値を色素毎に
    得る濃度測定部と、 前記積分濃度測定値と所定の積分濃度参照値との差分か
    ら、積分濃度値と解析濃度値との間の積分濃度・解析濃
    度変換を用いて、解析濃度対応値を色素毎に求め、求め
    られた前記解析濃度対応値を用いて、前記入力信号を調
    整するための変換条件を算出する変換条件算出部とを有
    することを特徴とする画像記録装置。
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