JP2000067215A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP2000067215A
JP2000067215A JP10232734A JP23273498A JP2000067215A JP 2000067215 A JP2000067215 A JP 2000067215A JP 10232734 A JP10232734 A JP 10232734A JP 23273498 A JP23273498 A JP 23273498A JP 2000067215 A JP2000067215 A JP 2000067215A
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/407Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level
    • H04N1/4076Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level dependent on references outside the picture
    • H04N1/4078Control or modification of tonal gradation or of extreme levels, e.g. background level dependent on references outside the picture using gradational references, e.g. grey-scale test pattern analysis

Abstract

(57)【要約】 【課題】スキャナが同じでもプリント時期が異なる場
合、またはスキャナに機差のバラツキがある場合や、異
機種のスキャナの場合であっても、オペレータが調整し
たグレイバランス等の色および/または濃度に関する画
像処理条件などを再現でき、同一の画像処理結果を得る
ことができる画像処理方法を提供する。 【解決手段】画像読取時に、撮影用感光材料に露光され
た各駒画像およびその画像露光領域外に露光されたキャ
リブレーションパターンをデジタル的に読み取って、各
駒画像のデジタル画像データおよびデジタルキャリブレ
ーションパターンデータとを得、得られたデジタルキャ
リブレーションパターンデータに対する相対値に基づい
て各駒画像の色および/または濃度に関する画像処理条
件を調整した後、この調整された画像処理条件で前記各
駒画像のデジタル画像データを画像処理することによ
り、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影用感光材料に
露光された画像をデジタル的に読み取り、この読み取ら
れたデジタル画像に基づいて、画像を処理する画像処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われてい
る。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の出力画像デ
ータとし、この出力画像データに応じて変調した記録光
によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録
し、(仕上り)プリントとするデジタルフォトプリンタ
が実用化されている。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーフェリアや濃度フェリ
アの補正、アンダー露光やオーバー露光の補正、周辺光
量不足の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得
られなかった高品位なプリントを得ることができる。こ
のようなデジタルフォトプリンタは、基本的に、フィル
ムに記録された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像
読取装置)、読み取った画像を画像処理して記録用の出
力画像データ(露光条件)とする画像処理装置、およ
び、この出力画像データに応じて感光材料を走査露光し
て現像処理を施してプリントとするプリンタ(画像記録
装置)より構成される。
【0005】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像
処理を施した後に、フィルムの入力画像データ(画像デ
ータ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置
は、スキャナによって読み取られた入力画像データから
画像処理条件を設定し、設定した条件に応じた画像処理
を入力画像データに施し、画像記録のための出力画像デ
ータ(露光条件)としてプリンタに送る。プリンタで
は、例えば、光ビーム走査露光を利用する装置であれ
ば、画像処理装置から送られた出力画像データに応じて
光ビームを変調して、感光材料を二次元的に走査露光
(焼付け)して潜像を形成し、次いで、所定の現像処理
等を施して、フィルムに撮影された画像が再生されたプ
リント(写真)とする。
【0006】このように、デジタルフォトプリンタによ
れば、フィルムに撮影した画像を単にプリント出力する
だけでなく、撮影時の不適切な撮影条件によって画像の
再現性の良くないものについても、デジタル画像処理を
施して、逆光シーン、ハイコントラストシーン、アンダ
ー露光ネガ、シャープネス、周辺光量不足等の補正を行
うことで、高品位で美しい画像を容易にプリント出力す
ることができる特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真プリン
トを出力する際、デジタルフォトプリンタにおいては、
フィルム原稿から読み取られた各駒の画像データを画像
処理するために、グレイバランスやカラーバランス等の
種々の色および/または濃度に関する画像処理条件が各
駒画像毎に常に最適となるように自動的に、もしくはオ
ペレータによる手動によって調整されるが、必要に応じ
て、さらに最適に仕上げるために、オペレータは、その
グレイバランス等の画像処理条件を微調整している。こ
のため、同一のフィルム原稿から同一の色および/また
は濃度のプリントを得るために、オペレータが調整した
グレイバランス条件等の画像処理条件を再現することが
望まれている。
【0008】例えば、同時プリントと同じ写真店に再注
文プリントを依頼した場合は勿論、異なる写真店に再注
文プリントを依頼した場合などであっても、同時プリン
トと再注文プリントの色および/または濃度の仕上がり
を一致させることが必要である。このため、このような
場合に同時プリントのグレイバランス条件を再注文プリ
ントでも同じに再現することが望まれる。また、例えば
手元にある簡易なフィルムスキャナでフィルム原稿を読
み取り、色調整してプルーフプリントを作り、そのフィ
ルム原稿を異なる、例えば高性能のスキャナで読み取
り、プルーフプリントと同じ色および/または濃度バラ
ンスのプリント、例えばポストカードプリントなどを多
量に複数枚作るという場合等がある。このような場合に
対応するためにも、グレイバランス条件を再現すること
が望まれる。
【0009】一方、撮影用フィルムに撮影された各駒画
像をグレイバランスの取れた適正な画像に仕上げるため
に、グレイパッチ等の基準パッチを撮影用フィルムの非
画像領域に焼き込んでおいて、現像後これらの基準パッ
チをスキャナで読み取って、撮影用フィルムの特性曲線
(γ特性)を推定したり、その経時変化(劣化)による
グレイバランスの崩れを補正する方法が、特開平9−1
97577号公報に開示されている。また、本出願人の
出願に係る特願平9−118492号明細書には、グレ
イパッチやカラーパッチなどのキャリブレーションパタ
ーンを撮影用フィルムの非画像領域に焼き込んでおい
て、現像後これらのキャリブレーションパターンをスキ
ャナで読み取り、キャリブレーションパターンが適正に
仕上がるようにバランスを取る、例えばグレイが正しく
再現されるように、フィルム原稿一本分の各駒画像デー
タを調整することにより、各駒画像の色調整を完璧に行
うことができることが示されている。
【0010】これらの公報や明細書に開示された技術で
は、一本の撮影用フィルムの各駒画像をスキャナで読み
取る際に、読み取られた各駒画像のグレイバランスを適
正に取り、経時劣化によるグレイバランスの崩れやフィ
ルム特性に起因したグレイバランスの崩れを補正するこ
とが可能である。しかしながら、各駒の撮影光源は、昼
光、タングステン光、蛍光灯など様々であり、その補正
をグレイバッチから成るキャリブレーションパターンで
行うことは不可能である。もし、全駒の補正をキャリブ
レーションパターンで行った場合には、ロワード補正プ
リントが得られることになる。そこで、通常はオートセ
ットアップアルゴリズムが、駒毎の特徴量から撮影光源
を推定することで、最適な色調整を行う。また、さらに
望ましくは、検定モニタに仕上げ画像を表示して、オペ
レータが調整したほうがよいと判断した場合は、カラー
キーで補正することにより、最適な仕上げのプリントが
得られるように調整がなされる。
【0011】ところが、上述した公報や明細書に記載さ
れた技術では、グレイバランスを同一に再現することが
できないことがあるという問題がある。例えば、再注文
時に、同時プリントと同じ仕上げがなかなか得られない
という問題や、ポストカードなどで、本番プリントが、
試し焼きのベスト条件と同じに仕上がらないという問題
がある。また、同時プリント時や試し焼きのベスト条件
時のグレイバランス条件パラメータを記憶しておき、再
注文時や本番プリント時にそのパラメータを読み出して
使ったとしても、スキャナ特性が両者で同じでない限
り、同じ仕上がりのプリントは保証されないという問題
がある。さらに、同じスキャナでもスキャナ特性の経時
変化があった場合、同機種のスキャナであっても特性に
機差があった場合、異なるスキャナを用いた場合など
は、グレイバランスを同一に再現することはできないと
いう問題がある。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の種々問題
点を解消し、上記従来技術とは異なり、いかなる場合、
特に上述した様々な場合であっても、グレイバランスを
同一に再現することができる画像処理方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、画像読取時に、撮影用感光材料に露光さ
れた各駒画像および撮影用感光材料への画像露光前後に
この撮影用感光材料の画像露光領域外に露光されたキャ
リブレーションパターンをデジタル的に読み取って、前
記各駒画像のデジタル画像データおよびデジタルキャリ
ブレーションパターンデータとを得、得られたデジタル
キャリブレーションパターンデータに対する相対値に基
づいて前記各駒画像の色および/または濃度に関する画
像処理条件を調整した後、この調整された画像処理条件
で前記各駒画像のデジタル画像データを画像処理するこ
とを特徴とする画像処理方法を提供するものである。こ
こで、前記デジタルキャリブレーションパターンデータ
に対する相対値に基づく前記画像処理条件の調整は、第
1の画像読取時に調整された前記画像処理条件を前記相
対値として格納しておき、第2の画像読取時に、第1の
画像読取時に格納された前記相対値とこの第2の画像読
取時に読み取られた前記デジタルキャリブレーションパ
ターンデータとを用いて、前記第2の画像読取時の色お
よび/または画像処理結果が前記第1の画像読取時の画
像処理結果に一致するように画像処理条件を修正するこ
とによって行なわれるのが好ましい。
【0014】また、前記第1の画像読取時における前記
相対値の格納は、オートセットアップによる色調整とオ
ペレータによる色調整のうちの少なくとも1つによる各
駒の画像処理条件を各駒画像のデジタル画像データ毎に
設定し、前記第1の読取時に読み取られたデジタルキャ
リブレーションパターンデータに基づく画像処理条件と
の差を相対値として求めて格納することによって行われ
るのが好ましい。また、前記第2の画像読取時における
前記画像処理条件の修正は、前記第2の画像読取時に、
読み取られた前記デジタルキャリブレーションパターン
データに基づく画像処理条件で、前記相対値を修正する
ことによって行われるのが好ましい。
【0015】また、前記第1および第2の画像読取は、
同一のスキャナによって異なる画像再生時に行われる
か、同一機種の異なるスキャナによって行われるか、異
機種のスキャナによって行われるかのいずれかであるの
が好ましい。また、前記キャリブレーションパターンは
グレイパッチであり、前記画像処理条件はグレイバラン
スであり、前記相対値は、前記オートセットアップおよ
びオペレータの少なくとも一方による色調整によって設
定されたグレイバランスと前記グレイパッチのデジタル
データに基づくグレイバランスとの差であるグレイバラ
ンス相対値であるのが好ましい。また、前記第2の画像
読取時における前記相対値の格納は、磁気記録またはI
Cカートリッジ記録によって行われるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像処理方法を添付
の図面に示す好適な実施の形態に基づいて以下に詳細に
説明する。
【0017】図1に本発明の画像処理方法にかかるデジ
タルフォトプリンタの一実施形態のブロック図を示して
いる。図1に示されるデジタルフォトプリンタ10(以
下、フォトプリンタ10とする)は、基本的に、フィル
ムFに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画
像読取装置)12と、読み取られた画像データ(画像情
報)の画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および
制御等を行う画像処理装置14と、画像処理装置14か
ら出力された画像データに応じて変調した光ビームで感
光材料を画像露光し、現像処理して(仕上り)プリント
として出力するプリンタ16とを有して構成される。ま
た、画像処理装置14には、様々な条件の入力(設
定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示等を
入力するためのキーボード18aおよびマウス18bを
有する操作系18と、スキャナ12で読み取られた画
像、各種の操作指示、様々な条件の設定/登録画面等を
表示するモニタ20とが接続されている。
【0018】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を光電的に読み取る装置で、光源22と、可変絞
り24と、フィルムFに入射する読取光をフィルムFの
面方向で均一にする拡散ボックス28と、結像レンズユ
ニット32と、フィルムの画像を読み取るCCDセンサ
34と、アンプ(増幅器)36とを有し、さらに、スキ
ャナ12の本体に装着自在な専用のキャリア30から構
成される。
【0019】キャリア30は、例えば24枚取りの13
5サイズのフィルムや240サイズの新写真システムA
PSのカートリッジ等の、長尺なフィルムに対応する各
種専用のキャリアが用意されており、図2に模式的に示
されるように、所定の読み取り位置にフィルムFを保持
しつつ、CCDセンサ34のラインCCDセンサの延在
方向(主走査方向)と直行する副走査方向に、フィルム
Fの長手方向を一致させて搬送する、読み取り位置を副
走査方向に挟んで配置される搬送ローラ対30aおよび
30bと、フィルムFの投影光を所定のスリット状に規
制する、読み取り位置に対応して位置する主走査方向に
延在するスリット29aを有するマスク29と、さら
に、磁気読み取り書き込み装置31とを有する。
【0020】なお、本実施の形態におけるフィルムF
は、APS(アドバンスド・フォト・システム)対応の
フィルムの場合には、図3に示されるごとく、フィルム
Fには、磁気記録層100が設けられ、この磁気記録層
100には、撮影された各画像コマを特定する、例えば
コマ番号等が予め記録されていると共に、新たな磁気情
報を書き込むことも可能なようになっている。さらに、
フィルムFの後端部には、キャリブレーション情報とし
てのパターン104が記録されている。このキャリブレ
ーションパターン104は、グレーまたはRGB各色の
単色の円形または矩形の画像(パッチ画像)であり、本
実施の形態では、図示のごとく、グレー画像の複数階調
(グレイパッチ)が設けられている。
【0021】グレイパッチは、製造時に露光して潜像と
して形成しておいても良いし、撮影時にカメラによって
露光して潜像として形成しても良いし、現像直前に露光
して潜像として形成するようにしても良い。しかしなが
ら、現像直前に露光するようにする場合には、現像直前
に露光するユニットを装置ごとに付けなければならない
ので、コスト高となってしまい、さらに、露光ユニット
の特性のバラツキが生じるという問題がある。グレイパ
ッチを本発明の目的に使用するのであれば、製造時に露
光しておいて良く、このような問題は生じない。
【0022】なお、キャリブレーション情報のパッチ画
像をフィルムFの後端部としたのは、撮影領域に影響な
く、最も感光しにくい位置のためである。従って、撮影
領域に影響なく、感光しない場所であれば、フィルムF
の先端や画像コマの周囲のベース部分であっても良い。
【0023】前記磁気記録層100には、このキャリブ
レーション情報のパッチ画像の位置および露光形態が記
録されている。
【0024】フィルムFは、新写真システムAPSのフ
ィルム(カートリッジ)に対応するキャリア30にセッ
トされ、フィルムFが所定の位置に搬送され、フィルム
Fがキャリア30によって副搬送方向に搬送されCCD
センサ34で読み取られる間に、図3に示す磁気読み取
り書き込み装置31にて磁気情報を読み取られ、各種の
情報が画像処理装置14に送られると共に、画像処理装
置14からの情報を磁気読み取り書き込み装置31にて
フィルムFの磁気記録層100に書き込むこともでき
る。
【0025】CCDセンサ34は、図2(B)に示すR
画像の読み取りを行うラインCCDセンサ34R、G画
像の読み取りを行うラインCCDセンサ34G、および
B画像の読み取りを行うラインCCDセンサ34Bを有
するラインセンサで構成されている。フィルムFの投影
光は、このCCDセンサによってR、GおよびBの3原
色に分解されて光電的に読み取られる。
【0026】光源22から射出され、可変絞り24によ
って光量調整され拡散ボックス28を通して均一にされ
た読み取り光が、キャリア30によって所定の読み取り
位置に保持されたフィルムFに入射して、透過すること
により、フィルムFに撮影されたこのコマの画像を担持
する投影光を得る。フィルムFの投影光は、結像レンズ
ユニット32によってCCDセンサ34の受光面に結像
され、CCDセンサ34によって光電的に読み取られ、
その出力信号は、アンプ36で増幅されて、入力画像デ
ータとして画像処理装置14に送られる。
【0027】なお、スキャナ12は、上述のスリット走
査によるものに限定されず、1コマの画像の全面を一度
に読み取る面露光を利用したCCDエリアセンサであっ
てもよい。その場合、図1の可変絞り24と拡散ボック
ス28との間にR,GおよびBの色フィルタを設け、そ
こを通過してR,GおよびBに色調整された光を、フィ
ルムFの1コマに入射して、透過させることにより、フ
ィルムFに撮影されたこのコマの画像を担持する投影光
を得てもよい。この場合、色フィルタを順次R,Gおよ
びBについて挿入することにより3回読み取りを行う必
要がある。
【0028】また、スキャナ12における画像のCCD
センサでの読み取りは、プリントPを出力するための画
像読み取り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を
決定するために、画像を低解像度で読み取るプレスキャ
ンを行ない、画像処理条件を決定し、また、モニタで確
認し調整した後、高解像度で画像を読み取る本スキャン
を行う。そのため、プレスキャンと本スキャンの2回行
われる。CCDエリアセンサを用いた色フィルタによる
場合、計6回のスキャンを行うことになる。
【0029】また、最初にプレスキャンを行って、フィ
ルムFのすべての画像を一気に取り込んで、プレスキャ
ンデータに基づいて画像処理条件を設定した後、本スキ
ャンを行う。
【0030】画像処理装置14については、そのブロッ
ク図が図4に示され、スキャナ12からの入力画像デー
タに所定の画像処理を施し、プリンタまたは画像表示装
置に出力するもので、データ処理部38、プレスキャン
メモリ40、本スキャンメモリ42、プレスキャン画像
処理部44、本スキャン画像処理部46、および条件設
定部48から構成される。
【0031】データ処理部38では、スキャナ12から
出力されたR,GおよびBの各出力信号に、A/D(ア
ナログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセット
補正、暗時補正、シェーディング補正等を行い、デジタ
ルの入力画像データとされ、プレスキャン(画像)デー
タはプレスキャンメモリ40に、本スキャン(画像)デ
ータは本スキャンメモリ42に、それぞれ記憶(格納)
される。
【0032】プレスキャンメモリ40および本スキャン
メモリ42には、データ処理部38で処理されたデジタ
ル化されたデータが記憶され、必要に応じて、画像処理
を施し出力するために、プレスキャン画像処理部44、
または、本スキャン画像処理部46に呼び出される。
【0033】プレスキャン画像処理部44は、画像処理
部50と画像変換部52とからなり、画像処理部50
は、色バランス調整、コントラスト補正、濃度補正を行
うLUT・MTX演算部49と、レンズの収差特性に基
づく歪曲収差の補正や倍率色収差の補正処理、さらには
シャープネス処理や覆い焼処理等を行う画像補正部51
とから構成される。画像データ変換部52では、画像処
理部50で画像処理の施された画像データを、モニタ2
0による表示に対応する画像データに加工するため、3
D(三次元)−LUT等を用いて変換する。
【0034】本スキャン画像処理部46は、画像処理部
54と画像変換部58とからなり、画像処理部54は、
LUT・MTX演算部53と画像補正部56とから構成
される。LUT・MTX演算部53では、本スキャン画
像データについて、プレスキャン画像データにおいて決
定された画像処理条件下、色バランス調整、コントラス
ト補正(階調処理)、濃度補正がLUT(ルックアップ
テーブル)による処理で、また、彩度補正がMTX演算
で行われる。画像補正部56では撮影レンズの特性によ
る歪曲収差補正や倍率色収差の補正およびプリント出力
サイズに応じて画像を拡大縮小する電子変倍処理を行
い、さらにシャープネス処理や覆い焼き処理等が行われ
る。また、画像データ変換部58では、画像処理部54
で画像処理の施された画像データを、プリンタ16にプ
リント出力する画像データに加工するため、3D(三次
元)−LUT等を用いて変換する。
【0035】条件設定部48は、プレスキャン画像デー
タがプレスキャンメモリ40から読み出され、画像処理
条件を決定するのに用いられる。条件設定部48では、
まず、処理されるべき原稿(ネガフィルム等)内の全コ
マをプレスキャンして得られた画像データから、濃度ヒ
ストグラムの作成や、平均濃度、LATD(大面積透過
濃度)、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃
度)等の画像特徴量の算出等を行い、加えて、必要に応
じて行われるオペレータによる指示に応じて、後に詳述
するグレイバランス調整等のテーブル(LUT)や彩度
補正を行うマトリクス演算の作成等の画像処理条件を決
定する。
【0036】そして画像処理部50でこの画像処理条件
に基づいて画像処理が施され、画像処理が施されたプレ
スキャン画像をモニタ20に表示する。モニタ20に表
示された画面を見ながら、オペレータが、操作系18を
用いて、画像処理条件の修正を行ったとき、条件設定部
48は、画面を表示し直す。このようにしてモニタ画面
を見ながらのオペレータの調整が全コマに対して終了す
ると、画像処理条件が最終的に設定される。
【0037】なお、図4は主に画像処理関連の部位を示
すものであり、処理装置14には、これ以外にも、画像
処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管
理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な
情報を記憶するメモリ、本スキャンの際の可変絞り24
の絞り値やCCDセンサ34の蓄積時間を決定する手段
等が配置される。
【0038】次に、本発明の画像処理方法について、同
プリント時にオペレータにより調整されたグレイバラン
スを、再注文プリント時に再現する場合を例にとって動
作を説明するが、それに先立って、まず、原理を説明す
る。
【0039】本発明は、原理的には、フィルムにグレイ
パッチパターン104を焼き込んでおき、そのグレイパ
ッチの読み値に対する相対値でグレイバランスコントロ
ールすることにより、異なる特性のスキャナーを使用し
た場合や、同機種であっても特性に機差のバラツキのあ
る場合でも、オペレータがフィルムの各コマごとに調整
したグレイバランス条件を再現できるようにしている。
なお、本実施の形態では、フィルムにグレイパッチパタ
ーンを焼き込む場合について説明し、それで充分である
が、もちろん、色パッチパターンを焼き込むようにして
も良い。色パッチパターンを焼き込んで用いるようにす
れば、一層の精度の良い、コントロールが可能となる。
【0040】フィルムへのグレイパッチ露光すなわちグ
レイパッチの焼き込みは、前述のように、フィルムの先
端部でも後端部でもどちらでも良いが、本実施の形態で
は、フィルムの後端部側に付されている。また、グレイ
パッチ露光の時期は、前述のように、製造時の露光でも
現像直前の露光でもどちらでも良いが、本実施の形態で
は製造時に露光されたものとしている。
【0041】今、2つのスキャナSC1およびSC2が
あって、フィルムに焼き込まれたグレイパッチパターン
104(図3)を一方のスキャナSC1で読み取った場
合(第1の画像読取時)の読み取り値をR1、G1、B
1(実線で示す)とし、同じグレイパッチパターン10
4を他方のスキャナSC2で読み取った場合(第2の画
像読取時)の読み取り値をR2、G2、B2(点線で示
す)とする。図3には5階調のグレイパッチパターン1
04が、パッチ番号1、2、3、4、5で示されてお
り、図5には、これらグレイパッチをR、G、Bについ
て読み取った値が、Rについては×印で、Gについては
△印で、Bについては○印でそれぞれパッチ番号に対応
する1、2、3、4、5の5点で示されている。図5で
は、GとBについては読み取り値が一致しているが(す
なわち、G1=G2、B1=B2)、Rについては異な
っている様子が示されている(すなわち、R1≠R
2)。このような読み取り値の差は、スキャナのリニア
リティ特性や分光感度特性の差に起因して生じる。
【0042】このように、分光特性の差が、図5に示す
ように、R色分解特性が異なっていることによるもので
あるとし、G色とB色の分解特性は同じであるとした場
合、図6に示すように、一方のスキャナSC1ではR1
(実線)をネガのシアン色素のほぼピーク波長で読んで
おり、他方のスキャナSC2ではR2(点線)をピーク
波長より短波側で読んでいることになる。この場合、R
2の特性はガンマが低い出力となる。
【0043】スキャナSC1でのグレイパッチの読み取
り値(R1、G1、B1)に基づいて、スキャナSC1
でのグレイパッチがグレイに仕上がるようなLUT(ル
ックアップテーブル)が定まり、それをf1R[]、f1G
[]、f1B[]とする。また、スキャナSC2でのグレ
イパッチの読み取り値(R2、G2、B2)に基づい
て、スキャナSC2でのグレイパッチがグレイに仕上が
るようなLUT(ルックアップテーブル)が定まり、そ
れをf2R[]、f2G[]、f2B[]とする。
【0044】スキャナSC1において、当該フィルムの
或るコマの画像データに対してオートセットアップし、
さらにオペレータがDCMYキー補正したときの当該或
るコマのLUTを、g1R[]、g1G[]、g1B[]とす
ると、当該コマのグレイバランス相対値△R、△G、△
Bは、 △R[x]=g1R[x]−f1R[x]≒aR x+bR ・・・(式1) △G[x]=g1G[x]−f1G[x]≒aG x+bG ・・・(式2) △B[x]=g1B[x]−f1B[x]≒aB x+bB ・・・(式3) となる。上式の右辺に示すように、一次式で近似し、係
数aR R G G BB を保存する。(近似する次
数を増やし、二次式や三次式とするとフィッティング精
度が向上する。)係数パラメータは、本実施の形態では
フィルムFの磁気記録層100に記録するものとしてい
るが、フィルムに記録する機能が無い場合は、磁気記録
やICカートリッジ記録などにすると良い。また、本実
施の形態では、△R、△G、△Bを一次式で近似してそ
の係数パラメータを保存するもしくは記録するようにし
ているが、記憶容量が充分にあれば、△R、△G、△B
をそのまま保存するようにしても良い。
【0045】スキャナSC2において、当該フィルムの
当該コマの画像データに対して画像処理を行うときに、
上述のパラメータを読み出して下記の演算を行うことに
より、スキャナSC2における当該フィルムの当該コマ
のLUT、すなわちg2 []、g2G[]、g2B[]が設
定される。 g2R[x]=aR x+bR +f2R[x]・・・(式4) g2G[x]=aG x+bG +f2G[x]・・・(式5) g2B[x]=aB x+bB +f2B[x]・・・(式6) スキャナSC2において、このように設定されたLUT
を用いれば、スキャナSC1で色調整した結果と一致さ
せることができる。
【0046】以下、本発明の動作について説明すると、
まず、同時プリント時に、スキャナ12でプレスキャン
され読み取られた1件(1本のフィルム)の全コマのプ
レスキャン画像データおよびグレイパッチ情報(R1、
G1、B1)は、入力画像データとして、処理部38で
A/D(アナログ/デジタル)変換、Log変換、DC
オフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等の各
処理が施された後、プレスキャンメモリ40に記憶され
る。プレスキャンメモリ40に記憶されたプレスキャン
画像データおよびグレイパッチ情報は、条件設定部48
により呼び出され、プレスキャン画像データに基づい
て、各コマについて画像特徴量の算出等を行い画像条件
が自動的に決定されると共に、グレイパッチ情報(R
1、G1、B1)に基づいて、グレイパッチがグレイに
仕上がるようなLUT(ルックアップテーブル)、f1R
[]、f1G[]、f1B[]が定まる。
【0047】このようにして定まった画像処理条件の
下、プレスキャン画像処理部50で色バランス調整、色
濃度補正およびコントラスト補正や彩度補正、さらに
は、撮影レンズに起因する倍率色収差や歪曲収差の補正
が行われ、また、シャープネス処理や覆い焼処理(濃度
ダイナミックレンジの圧縮/伸長)が行われた後、画像
データ変換部52に送られ、3D(三次元)−LUT等
を用いて変換して、モニタ20の表示に対応する画像デ
ータに加工された後、モニタ20に表示される。
【0048】次に、モニタ20の画面を見ながら、オペ
レータは、フィルムのすべてのコマについて、操作系1
8から濃度キーやカラーキー等により修正を入力するこ
とにより、画像処理条件を変更していき、このようにし
てフィルムのすべてのコマについて最終的に画像処理条
件が確定される。
【0049】オペレータ入力により最終的に画像処理条
件が確定されると、前述のグレイパッチのLUTも、f
1R[]、f1G[]、f1B[]から、オペレータ入力によ
り最終的に確定されたグレイパッチのLUT、
1R[]、g1G[]、g1B[]に変更されている。従っ
て、前述の(式1)、(式2)、(式3)によって各コ
マごとにグレイバランス相対値△R、△G、△B求めて
おく。さらに、前述の(式1)、(式2)、(式3)の
右辺に示すように、一次式で近似し、係数aR R G
G B B を求めておく。
【0050】最終的に画像処理条件が確定されると、次
に、本スキャンが行われて、画像が密に読み取られてい
く。また、本スキャンの読み取り時には、前述のように
して求められた各コマごとのグレイバランス相対値△
R、△G、△Bの近似された一次式の係数aR R G
G B B が、フィルムFの各コマごとに対応して設
けられている磁気記録層100にそれぞれ記憶されてい
く。
【0051】得られた高解像度の本スキャン画像データ
は、データ処理部38で、プレスキャン画像データと同
様に、A/D(アナログ/デジタル)変換、Log変
換、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補
正等を行い、本スキャン画像データとして本スキャンメ
モリ42に記憶される。
【0052】LUT・MTX演算部53では、記憶され
た本スキャン画像データが本スキャンメモリ42から読
み出され、決定された画像処理条件の下で、色バランス
調整、濃度補正およびコントラスト補正や彩度補正を行
い、さらに本スキャン画像データは、画像補正部56に
送られ、撮影レンズに起因する倍率色収差や歪曲収差の
補正や出力プリントサイズに応じて画像を電子変倍処理
が行われ、またオペレータの指定により、シャープネス
処理や覆い焼処理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸
長)が行われる。各種の処理が画像処理部54で施され
た後、画像データ変換部58に送られ、画像変換された
後、プリンタ16への出力に対応する出力画像データに
加工された後、プリンタ16へ出力される。
【0053】プリンタ16は、供給された画像データに
応じて感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録する記
録装置(焼付装置)と、露光材の感光材料に所定の処理
を施してプリントとして出力するプロセサ(現像装置)
とから構成される。記録装置では、感光材料をプリント
に応じた所定長に切断した後、所定の情報を裏印字(バ
ックプリント)する。ついで、感光材料の分光感度特性
に応じたR露光、G露光、B露光の3種のビームを画像
処理装置14から出力された出力画像データに応じて変
調して主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直
交する副走査方向に感光材料を搬送することにより、前
記光ビームで感光材料を2次元的に走査露光して潜像を
記録し、プロセサに供給する。感光材料を受け取ったプ
ロセサは、発色現象、漂白定着、水洗等の所定の湿式現
像処理を行い、乾燥してプリントとしてフィルム1本分
等の所定単位に仕分けして集積する。
【0054】次に、同じフィルムについて前回とは別の
店に再プリントの注文があった場合について説明する。
今回の機種は、前回のものとは少なくとも機差のバラツ
キがあるものとする。
【0055】同時プリントの時と同様に、まず、スキャ
ナ12でプレスキャンされ、1件(1本のフィルム)の
全コマのプレスキャン画像データおよびグレイパッチ情
報が読み取られ、さらに、磁気読み取り書き込み装置3
1により、磁気記録層100から、前述のグレイバラン
ス相対値△R、△G、△Bの近似された一次式の係数a
R R G G B B が読み取られる。今回の機種は
前回のものとは機差のバラツキがあるので、グレイパッ
チそのものは同じでも、今回読み取られたグレイパッチ
情報の読み取り値は前回のものとは異なっており、それ
をR2、G2、B2とする。
【0056】スキャナ12でプレスキャンされ読み取ら
れた1件(1本のフィルム)の全コマのプレスキャン画
像データおよびグレイパッチ情報(R2、G2、B2)
は、入力画像データとして、処理部38でA/D(アナ
ログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセット補
正、暗時補正、シェーディング補正等の各処理が施され
た後、プレスキャンメモリ40に記憶される。プレスキ
ャンメモリ40に記憶されたプレスキャン画像データお
よびグレイパッチ情報は、条件設定部48により呼び出
され、プレスキャン画像データに基づいて、各コマにつ
いて画像特徴量の算出等を行い画像条件が自動的に決定
されると共に、グレイパッチ情報(R2、G2、B2)
に基づいて、グレイパッチがグレイに仕上がるようなL
UT(ルックアップテーブル)、f2R[]、f2G[]、
2B[]が定まる。
【0057】次に、このグレイパッチのLUT、
2R[]、f2G[]、f2B[]と、磁気記録層100か
ら読み出された前述のグレイバランス相対値△R、△
G、△Bの近似された一次式の係数aR R G G
B B とを用いて、前述の(式4)、(式5)、(式
6)により、LUT、g 2R[]、g 2G[]、g 2B[]を
設定する。このLUT、g 2R[]、g 2G[]、g 2B[]
は、前回の機種に対してオペレータが行ったのと同じ色
調整を今回の機種に対しても行った場合に得られるもの
である。このようにして、前回の機種と今回の機種とで
色調整した結果を一致させることができる。
【0058】次に、モニタ20への表示を行う場合に
は、このようにして定まった画像処理条件の下、プレス
キャン画像処理部50で色バランス調整、色濃度補正お
よびコントラスト補正や彩度補正、さらには、撮影レン
ズに起因する倍率色収差や歪曲収差の補正が行われ、ま
た、シャープネス処理や覆い焼処理(濃度ダイナミック
レンジの圧縮/伸長)が行われた後、画像データ変換部
52に送られ、3D(三次元)−LUT等を用いて変換
して、モニタ20の表示に対応する画像データに加工さ
れた後、モニタ20に表示される。なお、モニタ20へ
の表示を行わない場合には、直接、以下の本スキャン処
理に移っても良い。
【0059】画像処理条件が確定されると、次に、本ス
キャンが行われて、画像が密に読み取られていく。得ら
れた高解像度の本スキャン画像データは、データ処理部
38で、プレスキャン画像データと同様に、A/D(ア
ナログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセット
補正、暗時補正、シェーディング補正等を行い、本スキ
ャン画像データとして本スキャンメモリ42に記憶され
る。
【0060】LUT・MTX演算部53では、記憶され
た本スキャン画像データが本スキャンメモリ42から読
み出され、決定された画像処理条件の下で、色バランス
調整、濃度補正およびコントラスト補正や彩度補正を行
い、さらに本スキャン画像データは、画像補正部56に
送られ、撮影レンズに起因する倍率色収差や歪曲収差の
補正や出力プリントサイズに応じて画像を電子変倍処理
が行われ、またユーザの指定により、シャープネス処理
や覆い焼処理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)
が行われる。各種の処理が画像処理部54で施された
後、画像データ変換部58に送られ、画像変換された
後、プリンタ16への出力に対応する出力画像データに
加工された後、プリンタ16へ出力され、そこで、前回
の機種で得られたプリントと同じ色調整が施されたプリ
ントを得ることができる。
【0061】なお、以上の実施の形態では、APS対応
のフィルムを用いた場合について説明したが、135サ
イズのフィルムの場合でも本発明は実施可能である。例
えば、135サイズのフィルムの場合は、フロッピーデ
ィスクやICカートリッジ等の記憶媒体を当該フィルム
に対応せて準備しておき、当該フィルムおよびその各コ
マの識別情報と対応付けて、前述のグレイバランス相対
値△R、△G、△Bの近似された一次式の係数aR R
G G B B をその記憶媒体に記憶させておくよう
にすれば良い。
【0062】以上、本発明に係る画像処理方法について
種々の実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記
実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において、各種の改良および変更を行ってもよいのはも
ちろんである。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、予めネガフィルムやリバーサルフィルムなどの
撮影用感光材料にグレイパッチなどのキャリブレーショ
ンパターンを焼き込んでおき、そのグレイパッチの読み
値などのキャリブレーションパターンデータに対する相
対値でグレイバランスなどの色および/または濃度に関
する画像処理条件をコントロールするようにしたので、
同時プリント時と再注文プリント時や、プルーフプリン
ト時とポストカードプリント時などのように、前回のプ
リント作成時と今回のプリント作成時で使用するスキャ
ナに機差のバラツキが有ったり、異機種のスキャナであ
る場合であっても、オペレータが調整したグレイバラン
ス条件を再現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用され得るデジタルフォトプリン
タの一実施例のブロック図である。
【図2】 (A)は、フィルムがキャリアに装着された
時のキャリアの模式図であり、(B)はCCDラインセ
ンサの配置を示した模式図である。
【図3】 スキャナにセットされるフィルムの平面図で
ある。
【図4】 図1に示された画像処理装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図5】 グレイパッチの読み取り値を示すグラフ図で
ある。
【図6】 機差のバラツキによりグレイパッチの読み取
り値に差が生じることを説明するためのグラフ図であ
る。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンター 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 モニタ 22 光源 24 可変絞り 28 拡散ボックス 29 マスク 30 キャリア 31 磁気読み取り書き込み装置 32 結像レンズユニット 34 CCDセンサ 36 アンプ 38 データ処理部 40 プレスキャン(フレーム)メモリ 42 本スキャン(フレーム)メモリ 44 プレスキャン画像処理部 46 本スキャン画像処理部 48 条件設定部 50,54 (画像)処理部 51、56 画像補正部 52,58 画像データ変換部 53 LUT・MTX演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 BA25 CA01 CA08 CA12 CA19 CB01 CB08 CB12 CC01 CE01 CE11 CE17 CH07 DB02 DB06 DB09 DC23 DC25 5C077 LL19 MM20 PP15 PP37 PP52 PP53 PP54 PQ19 PQ23 SS06 5C079 HB01 JA04 LA02 LA23 MA04 MA17 NA03 PA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像読取時に、撮影用感光材料に露光され
    た各駒画像および撮影用感光材料への画像露光前後にこ
    の撮影用感光材料の画像露光領域外に露光されたキャリ
    ブレーションパターンをデジタル的に読み取って、前記
    各駒画像のデジタル画像データおよびデジタルキャリブ
    レーションパターンデータとを得、 得られたデジタルキャリブレーションパターンデータに
    対する相対値に基づいて前記各駒画像の色および/また
    は濃度に関する画像処理条件を調整した後、 この調整された画像処理条件で前記各駒画像のデジタル
    画像データを画像処理することを特徴とする画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】前記デジタルキャリブレーションパターン
    データに対する相対値に基づく前記画像処理条件の調整
    は、 第1の画像読取時に調整された前記画像処理条件を前記
    相対値として格納しておき、 第2の画像読取時に、第1の画像読取時に格納された前
    記相対値とこの第2の画像読取時に読み取られた前記デ
    ジタルキャリブレーションパターンデータとを用いて、
    前記第2の画像読取時の色および/または画像処理結果
    が前記第1の画像読取時の画像処理結果に一致するよう
    に画像処理条件を修正することによって行なわれる請求
    項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記第1の画像読取時における前記相対値
    の格納は、 オートセットアップによる色調整とオペレータによる色
    調整のうちの少なくとも1つによる各駒の画像処理条件
    を各駒画像のデジタル画像データ毎に設定し、 前記第1の画像読取時に読み取られたデジタルキャリブ
    レーションパターンデータに基づく画像処理条件との差
    を相対値として求めて格納することによって行われる請
    求項2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記第2の画像読取時における前記画像処
    理条件の修正は、 前記第2の画像読取時に、読み取られた前記デジタルキ
    ャリブレーションパターンデータに基づく画像処理条件
    で、前記相対値を修正することによって行われる請求項
    2または3に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記第1および第2の画像読取は、同一の
    スキャナによって異なる画像再生時に行われる請求項1
    〜4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第2の画像読取は、同一機
    種の異なるスキャナによって行われる請求項1〜4のい
    ずれかに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】前記第1および第2の画像読取は、異機種
    のスキャナによって行われる請求項1〜4のいずれかに
    記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】前記キャリブレーションパターンはグレイ
    パッチであり、前記画像処理条件はグレイバランスであ
    り、前記相対値は、前記オートセットアップおよびオペ
    レータの少なくとも一方による色調整によって設定され
    たグレイバランスと前記グレイパッチのデジタルデータ
    に基づくグレイバランスとの差である請求項1〜7のい
    ずれかに記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記第2の画像読取時における前記相対値
    の格納は、磁気記録またはICカートリッジ記録によっ
    て行う請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理方法。
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