JP3631370B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取り、この画像が再現されたプリント(写真)を得るデジタルフォトプリンタ等において、レンズ付フィルムや安価なコンパクトカメラ等で撮影された画像で発生する倍率色収差や歪曲収差を補正する画像処理方法および画像処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下フィルムとする)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行なわれている。
【0003】
これに対し、近年ではデジタル露光を利用する焼付装置、すなわちフィルムに記録された画像を光学的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後種々の画像処理を施して記録用の出力画像データとし、この出力画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】
デジタルフォトプリンタでは、画像をデジタルの画像データとして、画像データ処理によって焼付時の露光条件を決定することができるので、逆光やストロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャープネス(鮮鋭化)処理、周辺光量不足の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られなかった高品位なプリントを得ることができる。
ところが、フィルムに撮影記録された画像に歪みが生じている場合、前記の補正を行ってプリント出力画像の画質を向上することができない場合がある。この画像の歪みの原因として、画像を撮影したカメラに装着されるレンズの性能に起因する倍率色収差および歪曲収差が挙げられる。
【0005】
カラー画像は、赤(R)、緑(G)および青(B)の3原色によって形成されるが、レンズの屈折率(結像倍率)は波長によって微妙に異なるため、R、GおよびBの光の結像倍率が異り、すなわち倍率色収差が生じる。その結果、フィルムに撮影された画像を再生すると、得られた画像に色ずれが生じてしまう。
また、良好な撮影画像を得るためには、光軸に対して垂直な平面は、結像面でそれに対応して結像される必要があるが、通常のレンズでは、結像位置が光軸方向にずれを生じ、結像画像に歪(ディストーション)すなわち歪曲収差を生じる。そのため、フィルムに撮影された画像を再生すると、得られた画像が歪んだものとなってしまう。
【0006】
一眼レフ等の様にある程度のコストを掛けられるカメラであれば、精度の高いレンズを用い、さらに複数枚のレンズを組み合わせることにより、倍率色収差や歪曲収差等の各種の収差を補正してフィルムに適正画像を撮影することができる。しかしながら、レンズ付フィルムやコンパクトカメラ等ではレンズにコストを掛けることができないため、フィルムに撮影された画像に倍率色収差、歪曲収差が生じてしまう。その結果、プリントとして再生された画像が歪を有するものとなってしまう。
【0007】
このようなプリント出力画像の画質を向上することができない画質の劣化の問題に対して、レンズ情報取得手段を介して得られるレンズの収差特性に応じて画像の収差の補正を行う画像処理方法や画像処理装置に関する技術が、特開平6ー311425号公報および、特開平9ー281613号公報(特願平8ー92804号)に開示されている。これらの技術によって、レンズに起因した収差を補正することができ、画像周辺部の画質の劣化の低下を防ぎ、常に高品質の画像を得ることができると指摘されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、予め撮影レンズに関する情報が得られない場合や撮影レンズの収差特性が得られない場合、撮影レンズに起因する歪曲収差や倍率色収差の補正を上記技術で解決することはできず、画質の劣化を防ぐことはできない。また、レンズの収差特性を得、補正関数や補正式に基づいて歪みのない高画質な画像を得たとしても、歪曲収差の補正を行うことで、図1に示す矩形画像2はレンズの収差特性に応じて、糸巻型の画像4aまたは樽型の画像4bとなる。このように、矩形画像が糸巻型4aまたは樽型4bの画像となるため、出力プリントとして所定の矩形画像を出力するには、糸巻型4a内の領域6aまたは外側領域8a、また、樽型4b内の領域6bまたは外側領域8bを出力する必要がある。しかし、領域8aまたは8bは出力プリントされる画像内に画像のない斜線領域、いわゆる画像のけられが発生するため出力するプリント画像として好ましくない。そこで、領域6aや6bの領域を所望のプリントサイズに拡大し、プリント画像として出力するのが好ましい。
【0009】
しかし、本来の撮影された画像は領域4aまたは4bの範囲内であるにも係わらず領域6aまたは領域6bをプリント出力するため、撮影したにも係わらずプリント出力されない領域、すなわち画欠け、いわゆる画像のけられが存在する。とくに、その領域に重要な画像情報、例えば人物などの主要被写体が撮影されている場合、プリント出力されず、また、人物写真の場合、頭部が切れる場合も多い。レンズの収差が大きな安価なコンパクトカメラ等で撮影された場合、歪曲収差の補正量は大きいため、撮影したにも係わらずプリント出力されない領域が大きく、画像情報が十分にプリント出力されない場合が多くなる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記従来従来技術の問題点を解決すべく、レンズ特性を得ることができなかった場合でも、倍率色収差や歪曲収差等の収差の補正が可能であり、さらに主要被写体などの重要な画像情報が必ずプリント出力されるように、画像のけられを考慮して適切な収差の補正処理を施すことのできる画像処理方法および画像処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理方法であって、前記画像データに対して、前記収差の補正を行う補正量を定める第1の補正レベルを用いて前記収差の補正を行った後、前記収差の補正後の画像をモニタに表示する第1のステップと、前記第1の補正レベルに対して、前記収差の補正を行う補正量を複数段階に調整可能とする複数の補正レベルの中から、前記モニタに表示された画像に応じて第2の補正レベルが指定され、この指定の度に、指定された前記第2の補正レベルを用いて前記収差の補正後の画像の画像データに対して前記収差の補正を行い、この収差の補正後の画像をモニタに表示する第2のステップと、を有することを特徴とする画像処理方法を提供する。
【0012】
その際、前記第1および第2の補正レベルに応じて、前記補正量を求める補正関数に用いられる係数は定まり、前記第1の補正レベルでは、前記係数が予めデフォルト設定により定まる、あるいは、前記撮影レンズのレンズ特性に応じて、あるいは、オペレータの指示によって前記係数が定まる
【0013】
さらに、前記収差の補正は、前記画像の互いに直交する2方向のうち少なくとも1方向について行われるのが好ましい。また、前記第2のステップにおいて前記収差の補正が行われた補正後の画像が取り消された場合、前記第1のステップまたは前記第2のステップに戻され、前記第1のステップにおいては、画像処理すべき画像が前記第1のステップで行われる補正前の画像に戻され、前記第2のステップにおいては、画像処理すべき画像が前記第1のステップで行われた補正後の画像に戻されるのが好ましい。
また、前記モニタには所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアが表示され、前記プリント有効エリアが前記第1および2の補正レベルに応じて変化するのが好ましい。
【0014】
また、プリント出力すべきプリント範囲が画像内に予め指定されており、このプリント範囲が、所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアに含まれるように前記第2の補正レベルが自動的に定められるのが好ましい。
【0015】
さらに、本発明は、撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理方法であって、プリント出力すべきプリント範囲が画像内に指定されるステップと、このプリント範囲が、所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアに含まれ、かつ、前記収差の補正を行う補正量が最大となるように、前記収差の補正が行われるステップと、を有することを特徴とする画像処理方法を提供する。
その際、前記収差の補正を行う補正量は、補正関数を用いて算出され、前記プリント範囲が、所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアに含まれ、かつ、前記収差の補正を行う補正量が最大となるように、前記補正関数に用いる係数が定められるのが好ましい。
【0016】
また、本発明は、撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理装置であって、前記収差の補正後の画像が表示される画像表示装置と、前記収差の補正を行う補正量を定める第1の補正レベルを取得する取得手段と、この取得手段によって取得された前記第1の補正レベルに対して、前記補正量を複数段階で調整可能とする複数の補正レベルが設定され、この複数の補正レベルから第2の補正レベルが指定される指定手段と、前記取得手段によって取得された前記第1の補正レベル、あるいは前記指定手段によって指定された前記第2の補正レベルに応じて前記収差を補正する補正手段とを有し、前記補正手段は、前記第1の補正レベルで前記補正手段は前記収差の補正を行い、前記画像表示装置がこの補正後の画像を表示した後、さらに、前記補正手段は、前記指定手段において前記第2の補正レベルが指定される毎に、前記第2の補正レベルで前記収差の補正を行い、前記画像表示装置がこの補正後の画像を表示することを特徴とする画像処理装置を提供する
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像処理方法を実施する画像処理装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0018】
図2に、本発明の画像処理方法を実施する本発明の画像処理装置を利用したデジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示される。
図2に示されるデジタルフォトプリンタ10は、基本的に、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)の画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力された出力画像データに応じて変調した光ビームで感光材料を画像露光し、現像処理して(仕上り)プリントとして出力するプリンタ16とを有して構成される。
また、画像処理装置14には、スキャナ12で読み取られた画像をみてオペレータが補正レベルを指定するために用い、かつ、各種の操作指示、様々な条件の設定/登録画面等を表示するモニタ20が含まれ、また補正レベルの調整をはじめ様々な条件の入力(設定)、処理の選択や支持、色/濃度補正などの指示等を入力するためのキーボード18aおよびマウス18bを有する操作系18が接続されている。
【0019】
スキャナ12は、フィルムF等に撮影された画像を光電的に読み取る装置で、光源22と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結像レンズユニット32と、画像を読み取るフォトセンサであるCCDセンサ34と、アンプ(増幅器)36とを有し、さらに、スキャナ12の本体に装着自在な専用のキャリア30から構成される。
【0020】
キャリア30は、例えば24枚取りの135サイズのフィルムや新写真システムAPSのカートリッジやレンズ付きフィルム等の、長尺なフィルムに対応する各種専用のキャリアが用意されており、図3(A)に模式的に示されるように、所定の読み取り位置にフィルムFを保持しつつ、CCDセンサ34のラインCCDセンサの延在方向(主走査方向)と直行する副走査方向に、フィルムFの長手方向を一致して搬送する、読み取り位置を副走査方向に挟んで配置される搬送ローラ対30aおよび30bと、フィルムFの投影光を所定のスリット状に規制する、読み取り位置に対応して位置する主走査方向に延在するスリット29aを有するマスク29、更に、磁気読み取り書き込み装置31とを有する。
【0021】
CCDセンサ34は、図3(B)に模式的に示すように、R画像の読み取りを行うラインCCDセンサ34R、G画像の読み取りを行うラインCCDセンサ34G、B画像の読み取りを行うラインCCDセンサ34Bを有するラインセンサで、R、G、Bの順で各ラインセンサは主走査方向に延在している。フィルムFの投影光は、このCCDセンサによってR、GおよびBの3原色に分解されて光電的に読み取られる。
【0022】
スキャナ12における画像のCCDセンサ34での読み取りは、プリントPを出力するための画像読み取り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を決定するために、画像を低解像度で読み取るプレスキャンを行ない画像処理条件を決定し、さらにオペレータがモニタ20で調整し確認した後、高解像度で画像を読み取る本スキャンを行うため、プレスキャンと本スキャンの2回行われる。
プレスキャンにおいては、光源22から射出され、可変絞り24によって光量調整され拡散ボックス28を通して均一にされた読み取り光が、キャリア30によって所定の読み取り位置に保持され搬送されているフィルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を得る。
フィルムFの投影光は、結像レンズユニット32によってCCDセンサ34の受光面に結像され、CCDセンサ34によって光電的に読み取られ、その出力信号は、アンプ36で増幅され、入力画像データとして画像処理装置14に送られる。この一連の動作は、各撮影コマごとに行われるのではなく、フィルム一本分を一定速度で連続して一気に読み取る。
【0023】
フィルムFを画像コマの区別なく一定速度で連続して一気に読み取る際、例えば図4に示す新写真システムの場合、フィルムFの先端の領域S1や各コマG1、G2等の上部および下部の領域S2に焼き付けられたバーコードも同時にCCDセンサ34で読み取る。収差の大きなレンズで撮影されたレンズ付きフィルムでは、撮影レンズが予め判っているので図4に示す領域S1に、使用されるレンズのタイプごとにレンズタイプの認識コードを、フィルムのロットコードの一部分として、潜像焼き付けし、現像後にバーコードがフィルムF上に表示されるようになっているものもある。これによって、画像をスキャナ12で読み込むプレスキャンの際、画像とともにバーコードを読むことができ、撮影レンズタイプ認識コードを取得することが可能となる。
【0024】
また、図4に示す新写真システムAPSのフィルムでは、フィルムFの裏面(非乳化剤)面に、フィルムFの各コマG1、G2等の上部および下部の領域S2に磁気記録層が設けられており、磁気記録情報として、撮影レンズ情報や画像撮影時刻を記録することができるが、プレスキャンの際に、図3(A)に示す磁気読み取り書き込み装置31を用いて、記録された磁気情報を読み取り、画像処理装置14に送られる。これによって、撮影されたレンズの種類やレンズタイプ認識コード等の各種の情報を取得することができる。
また、カートリッジ33に装着されたICメモリから撮影されたレンズの種類やレンズタイプ認識コード等の各種の情報を取得することができる。
【0025】
本スキャンにおいては、プレスキャンと同様に、光源22から射出され、可変絞り24によって光量調整され拡散ボックス28を通して均一にされた読み取り光が、キャリア30によって所定の読み取り位置に保持され搬送されているフィルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を得る。
フィルムFの投影光は、結像レンズユニット32によってCCDセンサ34の受光面に結像され、CCDセンサ34によって光電的に読み取られ、その出力信号は、アンプ36で増幅され、入力画像データとして画像処理装置14に送られる。この一連の動作は、プレスキャンと異なり、後述するプレスキャンの際得られた各画像コマの中心位置情報に基づいて各撮影コマごとに行われる。
【0026】
画像処理装置14の一実施形態のブロック図が図5に示される。
画像処理装置14は、スキャナ12で得られた入力画像データに所定の画像処理を施しプリンタに出力するもので、データ処理部38、プレスキャンメモリ40、本スキャンメモリ42、プレスキャン画像処理部44、本スキャン画像処理部46、条件設定部48、および補正係数設定部60から構成される。
【0027】
データ処理部38では、スキャナ12から出力されたR,GおよびBの各出力信号は、A/D(アナログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等を行い、デジタルの入力画像データとされ、プレスキャン(画像)データはプレスキャンメモリ40に、本スキャン(画像)データは本スキャンメモリ42に、それぞれ記憶(格納)される。
【0028】
プレスキャンメモリ40および本スキャンメモリ42には、データ処理部38で処理された入力画像データが記憶され、必要に応じて、画像処理を施して出力するために、プレスキャン画像処理部44、または、本スキャン画像処理部46に呼び出される。
【0029】
プレスキャン画像処理部44は、画像処理部50と画像データ変換部52とからなり、画像処理部50は、画像データ抽出部49とLUT・MTX演算部62と画像補正部51と画像処理部53とから構成される。
【0030】
画像データ抽出部49は、プレスキャン時に画像とともに同時に取り込んだデータの中から、ロットコードの一部分である撮影レンズタイプ認識コードを抽出し、認識し、補正係数設定部60に撮影レンズタイプ認識コードを送る。また、フィルム1本分のデータから撮影画像を検出し、切り出し、画像の中心位置を算出し、画像補正部51へ送る。中心位置を算出するのは、後述する倍率色収差や歪曲収差の補正に用いる補正関数である補正式が画像の中心位置からの関数で表現されているからである。また、算出されたプレスキャン画像データの中心位置は、本スキャン画像データとある程度の精度で対応づけられており、その対応を利用することで本スキャン画像データの画像データの中心位置を定めることができる。
なお、ロットコードの一部分である撮影レンズタイプ認識コードを抽出できないか、また、レンズタイプ認識コードを認識できない場合、予め装置自体にデフォルト設定として、あるいはオペレータによって補正レベルを指定して設定された収差特性の補正関数である補正式を収差の補正式として採用し、画像補正部51へ送る。
【0031】
LUT・MTX演算部62では、色バランス調整、コントラスト補正、および明るさ補正の画像処理を行う。画像補正部51では、後述する補正係数設定部60で定められた撮影レンズ特性に基づいた補正式を用いて、倍率色収差の補正、歪曲収差の補正、および、電子変倍処理による画像の拡大縮小を行っている。また、本発明の画像処理方法の特徴とするところの、スキャン画像の収差補正をするために、モニタ20に表示された画像を見ながら複数段階の補正レベルの一つを指定し、この補正レベルで定まった補正式で倍率色収差や歪曲収差の補正処理をする処理方法を実施している部分である。また、プリント範囲、すなわち、プリント出力領域を指定して、指定された領域から定まるプリントできない量、すなわち画像のけられ量を算出し、それに基づいて補正式に用いる係数(この係数を補正係数という)を算出し、この補正係数を用いた補正式で倍率色収差や歪曲収差の補正処理をする処理方法を実施している部分である。画像処理部53では、画像補正部51で画像データの収差の補正や電子変倍処理等を行った後、オペレータの指示に応じてシャープネス処理や覆い焼き処理等を行う。画像データ変換部52では、画像処理部50で画像処理の施された画像データを、モニタ20の表示に対応する画像データに加工するため、3D(三次元)−LUT等を用いて変換する。
【0032】
本スキャン画像処理部46は、画像処理部54および画像データ変換部58から構成される。画像処理部54は、さらにLUT・MTX演算部64と画像補正部56と画像処理部57に細分される。
LUT・MTX演算部64は、本スキャン画像データについて、プレスキャン画像データにおいて決定された画像処理条件下、色バランス調整、コントラスト補正(階調処理)、明るさ補正がLUT(ルックアップテーブル)による処理によって、また、彩度補正がMTX演算によって公知の方法で行われる。画像補正部56では、プレスキャン画像データで決定された補正式を用いて、倍率色収差の補正と歪曲収差の補正、および電子変倍処理による画像処理を行う。画像処理部57では、オペレータの指示に応じてシャープネス処理や覆い焼き処理等を行う。
画像データ変換部58では、画像処理部54で画像処理の施された画像データを、プリンタ16にプリント出力する出力画像データに加工するため、3D(三次元)−LUT等を用いて変換する。
【0033】
条件設定部48は、プレスキャン画像データがプレスキャンメモリ40から読み出され、画像処理条件を決定するのに用いられる。
具体的には、プレスキャン画像データから、濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、LATD(大面積透過濃度)、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)等の画像特徴量の算出等を行い、加えて、必要に応じて行われるオペレータによる指示に応じて、グレイバランス調整等のテーブル(LUT)や彩度補正を行うマトリクス演算の作成等の画像処理条件を決定する。決定された画像処理条件は、さらに、キー補正部74で条件が調整され、画像処理条件が再設定される。また、後述する補正レベルの指定やプリント範囲を指定するためにキー入力が利用され、さらに、プリント出力するためのプリントサイズ、出力画素数、電子変倍係率等の出力条件が18aのキーボードや18bのマウスによって指定することができる。
【0034】
補正係数設定部60は、撮影レンズタイプ認識コード毎に倍率色収差や歪曲収差の補正式や補正係数を記憶しており、画像データ抽出部49において、抽出され認識された撮影レンズタイプ認識コードに対応したレンズの倍率色収差特性と歪曲収差特性の補正式や補正係数をロードし、補正式や補正係数を得る。
ここで補正式とは、具体的には撮影画像の第一の方向と第二の方向を各々x方向とy方向として、画像の画素の位置座標(x,y)とした場合、x方向およびy方向の補正量DxおよびDyがxとyの高次多項式で表されたものを言い、補正係数とは、この多項式に係る各項の係数を言う。本実施例では、補正式および補正係数を高次多項式とその係数で表しているが、これに限られない。また、補正レベルとは、補正レベルの大小に応じて補正係数を定め、収差の補正の強度を設定するレベルを言う。
撮影レンズタイプ認識コードを抽出できないか、また、レンズタイプ認識コードを認識できない場合は、画像データ抽出部49ですでにデフォルト設定として、あるいは、オペレータの指定によって定められた補正式および補正係数がすでに得られている。また、得られた補正係数を持った補正式はミリ単位の補正式となっているので、補正式を出力画像の画素単位の補正式に合わせるべく、スキャナ12の入力画素数、プリント出力サイズ、プリント出力画素数および電子変倍率とから決まるプリント出力画像の画素単位の補正係数を算出し出力画素単位の補正式を得る。さらに、レンズ収差の補正を行うと矩形画像の周辺領域で撮影画像のない画像のけられが発生するため、予め設定される電子変倍係数より大きな電子変倍係数で拡大し、なおかつ所望のプリントサイズに納めるために不必要に拡大しない最小の拡大係数に微調整するが、その拡大係数の微調係数算出のためにプリントできない量、すなわち画像のけられ量の算出を行う。
【0035】
なお、レンズタイプ認識コードごとに倍率色収差と歪曲収差の補正式の補正係数が記憶されているが、必要に応じて、図示されない補正係数供給部からFD(フロッピーディスク)、MO(光磁気ディスク)や、Zip等の各種記憶媒体によって新規レンズタイプの補正係数をアップデートすることができる。また、インターネット等のネットワークの使用に加えて、電話回線を使用して補正係数をアップデートしてもよい。
また、得られた補正係数を持った補正式はミリ単位の補正式となっているので、補正式を出力画像の画素単位の補正式に合わせるべく、スキャナ12の入力画素数、プリント出力サイズ、プリント出力画素数および電子変倍率とから決まるプリント出力画像の画素単位の補正係数を算出し補正式を得ているが、入力画素数、プリント出力サイズ、プリント出力画素数および電子変倍率の各条件によって決まる補正係数を予め求めておいてテーブルとして記憶させ、条件にあった補正係数を直接呼び出してもよい。
【0036】
なお、図5は主に画像処理関連の部位を示すものであり、画像処理装置14には、これ以外にも、画像処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶するメモリ、本スキャンの際の可変絞り24の絞り値やCCDセンサ34の蓄積時間を決定する手段等が配置される。
モニタ20は、入力画像データに施すべき画像処理が適切かどうか、とくに倍率色収差および歪曲収差の補正が適切かどうか、オペレータが確認、決定するものであり、画像データ変換部52を介して画像処理装置14と接続される。
【0037】
本発明に係る画像処理方法を実施する画像処理装置は基本的に以上のように構成されるが、以下にその作用および本発明の画像処理方法について、図5及び図6を参照して説明する。
図6は、本発明の画像処理装置を適用するデジタルフォトプリンタで実施される本発明の画像処理方法によるプリント出力の一例の概略フローを示すフローチャートである。
プレスキャンメモリ40に記憶されたプレスキャン画像データは、画像条件設定部72から呼び出され、濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、LATD(大面積透過濃度)、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)等の画像特徴量の算出等を行い、加えて、必要に応じて行われるオペレータによる指示に応じて、グレイバランス調整等のテーブル(LUT)や彩度補正を行うマトリクス演算(MTX)の作成等の画像処理条件を決定する。決定された画像処理条件は、さらに、キー補正部74で条件が調整され、画像処理条件が再設定され,パラメータ統合部76で条件がすべて統合され、画像処理部50に送られる。
【0038】
一方、画像データ抽出部49は、スキャナ12で読み込まれたフィルム1本のデータをプレスキャンメモリ40から呼び出し、フィルムFの領域S1(図4参照)に記録されているロットコードコード内の撮影レンズ認識コードを認識する。撮影レンズタイプ認識コードを認識した場合、認識されたコードを補正係数設定部60に送る。
撮影レンズタイプ認識コードが無い場合や認識されない場合、デフォルト設定として、あるいは、オペレータの指定によって定められた補正式を採用し、その補正式を画像補正部51へ送る。デフォルト設定として、あるいは、オペレータの指定によって定められた補正式を用いるのは、収差の特性が撮影レンズに係わらず概略決まっており、補正の強さのみが異なる場合が多い為、その概略決まっている収差を補正する補正式を採用するのである。
また、プレスキャン画像データはLUT・MTX演算部62で色バランス調整、コントラスト補正(階調処理)、明るさ補正等がオペレータの指示された処理条件によって処理された後、画像補正処理部51へ送る。
【0039】
また、画像データ抽出部49では、プレスキャンメモリ40から呼び出されたデータがフィルム1本のデータであるので、そのデータから画像の1コマに相当する画像データを検出し、LUT・MTX処理部62に送るとともに、画像の中心位置等の位置情報を算出する(図6に示す工程104)。画像データの中心位置を算出するのは、倍率色収差や歪曲収差の補正に用いる補正式が画像データの中心位置からの関数で表現されているからであり、また、算出されたプレスキャン画像データの中心位置は、本スキャン画像データとある程度の精度で対応づけられており、その対応を利用することで本スキャン画像データの画像データの中心位置を定めることができるからである。
算出された画像の位置情報を、倍率色収差や歪曲収差の補正(図6に示す工程108)を行う補正式に用いるため、画像補正部51に送る。
【0040】
補正係数設定部60では、スキャナ12で読み込まれたバーコードの中から抽出され、補正係数設定部60に送られた撮影レンズタイプ認識コードに応じた倍率色収差と歪曲収差の補正係数を、補正係数記憶部からロードし、撮影レンズの特性の抽出を行う(図6に示す工程102)。呼び出されたレンズの特性の補正係数は、収差補正する補正式の関数の係数に相当し、ミリ単位の補正係数となっている。そのため、スキャナ12の入力画素数、モニタ表示サイズ、モニタ表示画素数および電子変倍率とから決まる画像の画素単位の補正係数を算出する。また、歪曲収差の補正を行うと矩形画像の周辺領域で撮影画像のない画像のけられが発生するため、プリント出力領域を図1に示す6aや6bのように設定し、その範囲が妥当であるかチェックできるように、モニタ20にプリント出力枠が表示されるが、その範囲を定めるために、補正式に応じて定まる画像のけられ量の算出(図6に示す工程106)を行う。画像のけられ量とは、図1で示す斜線領域の縦方向、横方向の画素数をいう。
【0041】
算出された画素単位の補正係数を持った倍率色収差や歪曲収差の補正式が画像補正部51に送られ、また算出された画像のけられ量は、プレスキャン画像をオペレータが確認し検定するために表示するモニタ20に送られる。プレスキャン画像とともに画像のけられ量から定まる矩形のプリント出力領域を表示するためである。
【0042】
本実施例においては、プレスキャン画像データについて倍率色収差と歪曲収差の補正を行い、矩形のプリント出力領域を表示しているが、迅速な補正処理のために倍率色収差と歪曲収差の補正を行うことなく電子変倍処理を行ったプレスキャン画像とプリント出力領域をモニタ20に表示させてもよい。その場合、プレスキャン画像データは補正されないため、プリント出力領域は矩形でなくなる。この場合においても、本発明の目的である、撮影された重要な画像情報をプリント出力で切り落とすことなく画像の最適な補正を行うことができるからである。
【0043】
プレスキャン画像データは、LUT・MTX処理部62で所定の処理が施された後、撮影レンズ補正係数設定部60から送られた補正式、画像抽出部49から送られてきた画像データの中心位置、および補正すべき画像の画素位置情報を用いて、画像収差補正部51で倍率色収差補正、歪曲収差補正、および電子変倍処理(図6に示す工程108)を行い、また必要に応じて図示されないスキャナによる色ずれ補正を行う。撮影レンズ特性が得られたかどうかに係わりなく、画像の位置情報を用いて本スキャン画像データの画像の補正を行うための補正式の確定方法については後述する。
【0044】
電子変倍処理が倍率色収差補正および歪曲収差補正の後に行なわれのは、適切な位置情報を用いて画像の拡大縮小を行う必要があるからである。モニタの表示サイズや画素数に応じて、倍率色収差や歪曲収差の補正された画像データを拡大縮小する電子変倍率Kを算出し、それを用いて電子変倍処理を行う。処理された画像データは、画像処理部53に送られる。
電子変倍処理の方法には特に限定はなく、公知の方法が各種利用可能であり、例えば、バイリニア補間を用いる方法、スプライン補間を用いる方法等が例示される。
【0045】
画像補正部51で補正処理が施された後、画像処理部53に送られ、シャープネス処理や覆い焼き処理等を行い、その後画像データ変換部52に送られ、モニタ表示用画像データに変換され、セットアップされ(図6に示す工程110)、モニタ20に表示(図6に示す工程112)される。
【0046】
さて、本スキャン画像データ(ファインスキャン画像データ)に対して倍率色収差補正、歪曲収差補正(図6に示す工程108)のための補正レベルを指定して補正式を確定する方法は、本発明の画像処理方法および画像処理装置の処理手段の特徴とするところである。
すなわち、デフォルト設定の補正レベルやオペレータが指示した補正レベル、また撮影されたレンズ特性によって定まる補正レベルに応じて収差の補正がされた補正結果の画像をモニタ20に表示し、表示された画像を見ながら複数の指定できる補正レベルの中から補正レベルを指定して補正係数を調整して得られる補正式でプリント出力する画像の倍率色収差や歪曲収差の補正処理をし、また、指定されたプリント範囲から定まる画像のけられ量から、収差の補正式の補正係数を算出し、その算出した補正係数を用いた補正式でプリント出力する画像の倍率色収差や歪曲収差の補正処理をする。
各々の補正処理方法のフローが図7および図8にそれぞれ示されている。
【0047】
図7に示す補正処理方法のフロー説明する。
まず最初、プレスキャン画像データから撮影レンズタイプ認識コードであるバーコードを読み込み、撮影レンズ特性が抽出されたか判断する(図7に示す工程200)。抽出された場合は、上述した撮影レンズ特性に応じて定まる補正式に基づく補正結果の画像をモニタ20に表示する(図7に示す工程202)。抽出されない場合は、デフォルト設定の補正レベルやオペレータが指示した補正レベルを初期の補正レベル(初期値)とし、その補正レベルに基づく補正結果の画像をモニタ20に表示する(図7に示す工程204)。このように補正式をデフォルト設定により定めたり、オペレータに選択させることができるのは、撮影レンズの歪曲収差特性および倍率色収差特性はおよそ決まっており、補正レベルのみが異なる場合が多いからである。
【0048】
オペレータはモニタ20を見て、補正レベルを指定して調整する必要があるか判断する(図7に示す工程206)。調整が不要と判断した場合は、撮影レンズ特性に応じて定まる補正式または、初期の補正レベルによって定まる補正式が確定し(図7に示す工程214)、本スキャン画像データの補正処理のための補正式とする。一方、調整が必要と判断した場合は、オペレータは複数の選択できる補正レベルの中から補正レベルを指定する(図7に示す工程208)。補正レベルは収差を補正する補正量を3〜5段階に分けて調整するもので、補正レベルは収差補正に用いる補正式の係数である補正係数の大小を定めるものである。補正レベルは、オペレータが操作系18から入力できるようになっている。また、撮影レンズによっては、糸巻型の収差特性の他樽型の収差特性もあるので選択できるようになっている。補正レベルの指定により補正係数を調整して補正式を調整し、図9(A)の(a)および(b)に示される様に、その調整された補正式に基づく補正結果の画像をモニタ20に表示する(図7に示す工程210)。オペレータは、補正結果の画像を見て、最適な画像または好みの画像や気に入った画像(以下、最な画像で代表する)かどうか判断する(図7に示す工程212)。最適と判断した場合は、指定した補正レベルにより補正式が確定し、本スキャン画像データの補正に用いられる。最適と判断されない場合は、補正結果の画像データは取り消され、リセットされ(図7に示す工程216)、撮影レンズ特性に応じて定まる補正式に基づく収差補正結果(図7に示す工程202)や初期の補正レベルに基づく収差補正結果(図7に示す工程204)などの自動収差補正結果の状態(画像データやモニタ表示)に戻される、あるいは収差補正前の状態(入力画像データや入力画像モニタ表示)に戻される、この後、再度補正レベルの指定を行うことができる(図7に示す工程208)。この再度の補正レベルの指定は何度でも行うことができる。
【0049】
また、図7に示す工程208の補正レベルの指定および工程210の補正結果の画像のモニタへの表示に替えて、主要被写体がプリント出力されないことを防止する点から、工程202や工程204で表示された補正結果の画像内にマウス18b等を用いてプリント範囲を指定し、指定されたプリント範囲内で補正レベルを複数段階で変化させた収差の補正処理を行ない、その収差補正が最大となる補正処理を行った結果の画像をモニタに表示させてもよい。
【0050】
上述の方法で歪曲収差および倍率色収差の補正処理を行うが、この補正処理は撮影画像の画像位置を変更する補正処理で、補正処理前の画像データを基にして、撮影画像の第一の方向およびこの第一の方向と直交する第二の方向の補正量を一度に計算する二次元的補正処理を行う方法に替えて、撮影画像の第一の方向および第二の方向の各々について、倍率色収差補正および歪曲収差補正の補正処理を、それぞれ別々に、一次元的に処理する補正処理方法を行っている。
【0051】
従来の二次元的補正処理方法では補正処理前および補正処理後の画像データも記憶しなければならず、メモリは膨大になり、処理速度も遅く実用上問題が多かったが、この方法によって、一次元的補正処理を行ない、メモリの節約および処理速度の向上さらには処理装置の簡素化が図られる。とくに、レンズ付フィルム等で、撮影レンズからみてフィルムの長手方向と直角方向(第一の方向)で凹ましている場合、第一の方向の収差補正量が小さく、その方向で補正をしなくてもよい場合がある。その様な場合、第二の方向の補正処理を行えば実用上ほとんど問題がなくなり、処理速度の点から利点がある。また、図9(c)のように、補正レベルを画像の縦方向と横方向で変えることができるため、プリント出力範囲を縦横独立に変更することが可能となり、オペレータの補正処理の自由度が広がり、プリント出力領域を広げかつより歪みのない高画質な画像を提供することができる利点がある。また、縦横どちらか一方のみの補正処理を行ってもかまわない。
【0052】
モニタ20への画像表示において、画像とともに、プリント出力領域を同時に表示する。図6に示す工程106において画像のけられ量を補正レベルに応じて算出しているため、そのけられ量を用いて表示することが可能である。
プリント出力領域を同時に表示するのは、歪曲収差の補正処理によってプリント出力されない範囲に主要被写体等の重要な情報が含まれていないか、確認するためである。
【0053】
次に、図8に示す補正処理方法のフローを説明する。
図8に示す補正処理方法は、図7の補正処理方法の替わりに用いてもよい。
まず、プレスキャン画像データから撮影レンズタイプ認識コードを含むロットコードを読み込み、撮影レンズ特性が抽出されたか判断(図8に示す工程300)する。抽出された場合は、上述した撮影レンズ特性に応じて定まる補正式に基づく補正後の画像をモニタ20に表示する(図8に示す工程302)。抽出されない場合は、デフォルト設定の補正レベルやオペレータが指示した補正レベルを初期の補正レベル(初期値)とし、その補正レベルに基づく補正結果の画像をモニタ20に表示する(図8に示す工程304)。このように補正式をデフォルト設定により定めたり、オペレータに指示させることができるのは、撮影レンズの歪曲収差特性および倍率色収差特性は、撮影レンズに係わらず概略決まっており、補正レベルのみが異なる場合が多いからである。
【0054】
オペレータはモニタ20を見て、補正レベルを指定して調整する必要があるか判断する(図8に示す工程306)。調整が不要と判断した場合は、レンズ特性に応じて定まる補正式または、デフォルト設定の補正レベルやオペレータが指示した補正レベルを初期の補正レベルとして、その補正レベルから定まる補正式を確定し(図8の工程316)、本スキャン画像データを取り込み確定した補正式で補正処理がされた後、プリント出力される。一方、調整が必要と判断した場合は、オペレータがモニタ20を見ながら、撮影画像領域の中のプリント範囲を指定する(図8に示す工程308)。例えば、主要被写体が途中で切れたりしないために範囲を設定する。歪曲収差の補正された画像は補正のレベルが強い場合は、それに応じて画像のけられ量が大きくなり、矩形画像としてプリント出力する場合、切り落とす領域が大きくなる。そのため、図9(B)に示す様に切り落としてはならないプリント範囲を指定することで、その範囲で補正すべき補正係数を画像のけられ量より一意的に定めることができる。つまり、指定されるプリント出力範囲を定め、指定されたプリント範囲から補正係数を自動算出する(図8に示す工程310)。算出された補正係数により調整された補正式に基づいて補正結果の画像をモニタ表示する(図8に示す工程312)。オペレータはモニタ20を見て補正結果の画像は最適か判断する(図8に示す工程314)。最適と判断した場合は補正式を確定する(図8に示す工程316)。一方、補正結果の画像が最適でないと判断される場合は、例えばプリント範囲が狭いため、必要以上に補正を強くする場合もあるが、その場合、補正結果の画像は最適でないと判断され、補正結果のデータが取り消され、リセットされ(図8に示す工程318)、撮影レンズ特性に応じて定まる補正式に基づく収差補正結果(図8に示す工程302)や初期の補正レベルに基づく収差補正結果(図8に示す工程304)などの自動収差補正結果の状態(画像データやモニタ表示)に戻される、あるいは収差補正前の状態(入力画像データや入力画像モニタ表示)に戻される、この後、再度プリント範囲を指定できる(図8に示す工程308)。その後、本スキャンが行われ、この確定された補正式で本スキャン画像データの補正処理が行われる。
【0055】
プリント範囲の指定の替わりに、画像のけられ領域、すなわち、矩形画像としてプリント出力する場合に切り落としてもよい領域を指定してもよい。
また、プレスキャン画像データから補正式が確定されるまでの一連の補正処理の間、図7に示す工程208から工程216までのフローと、図8に示す工程308から工程318 までのフローとを、工程208または306の工程以降において、適宜選択できるようにしてもよい。
以上が図7および図8に示した補正処理方法のフローの説明である。なお、この処理方法は、倍率色収差や歪曲収差の補正処理についての処理方法であるが、倍率色収差や歪曲収差のみならず、レンズに起因する周辺光量低下やピントボケ等を補正処理してもよい。
【0056】
このようにして、プレスキャン画像データより倍率色収差補正および歪曲収差補正の補正式が確定され、その補正式を用いて本スキャン画像データが処理される。
本スキャンは、プレスキャンと異なり、スキャナ12で高解像度で読み、プレスキャン画像で定められた画像処理条件で入力画像データである本スキャン画像データの画像処理を行い、プリント出力するための出力画像データを得る。
プレスキャンが終了した際、フィルムFは最後の画像のコマまでフィルムカートリッジ33から引き出されており、本スキャンはその状態からフィルムFの巻き戻しを利用して、画像のコマの読み取りが行われる。その際、各画像のフィルム上のコマの中心位置がプレスキャン画像データの画像中心位置から算出されるので、中心位置情報を利用して、各コマ毎に画像を本スキャンする。
スキャナ12から出力されたR,GおよびBの各出力信号は、A/D(アナログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等を行い、デジタルの入力画像データとされ、本スキャン画像データ(ファインスキャン画像データ)は本スキャンメモリ42に記憶(格納)される。
【0057】
本スキャンメモリ42に記憶された本スキャン画像データ(ファインスキャンデータ)は、LUT・MTX処理部64に送られ、プレスキャン画像についてオペレータで調整され決定された画像処理条件に基づいて、グレイバランス調整等のテーブル(LUT)や彩度補正を行うマトリクス演算(MTX)によって各種の画像処理を行う。LUT・MTX処理部64で処理された後、画像補正部56に送られる。
画像補正部56では、プレスキャン画像データによって確定された補正式を用いて本スキャン画像データについて倍率色収差の補正と歪曲収差の補正を行い、その後電子変倍処理を行う(図6に示す工程108)。この場合、本スキャン画像データはプリント出力用データとして出力されるため、プリンタの出力画素数およびプレスキャン時に設定された出力条件であるプリンタ出力サイズや入力画像データの画素数等に応じて補正係数は変化し、モニタ20に表示するためのプレスキャン画像データで確定した補正係数と異なる。この本スキャン画像データに用いる補正式は、プレスキャン画像についてオペレータにより補正式が確定された時点で算出される。また、歪曲収差の補正を行うと矩形画像の周辺領域で撮影画像のない画像のけられが発生するため、予め設定される電子変倍係数より大きな電子変倍率で拡大し、なおかつ所望のプリントサイズに納めるために、不必要に拡大して撮影画像の一部を切り落とさない最小の電子変倍率に微調整するが、その電子変倍率の微調係数の算出のために、プリント出力サイズ(図6に示す工程100)および上述した方法で確定した収差補正の補正式に基づいて、画像のけられ量の算出(図6に示す工程106)を行ない、この算出された画像のけられ量を用いて、画像のけられの生じないための電子変倍率Kの微調係数αを算出する。微調係数αと電子変倍率Kの積αKが、本スキャン画像データに電子変倍処理をする電子変倍率となる。
【0058】
これらの確定した補正式、電子変倍率Kおよび微調係数αを用いて画像データの補正を行う。補正は上述した様に、メモリの節約および補正処理速度の向上の観点から、撮影された画像から入力画像データを得る時に決まる画像の第一の方向および第一の方向と直交した第二の方向の各々について、倍率色収差補正および歪曲収差補正の補正処理を、それぞれ別々に、一次元的に処理する。その際、プレスキャン画像データ同様に、一方向のみの補正処理を行ってもかまわない。画像補正部56で倍率色収差の補正、歪曲収差の補正、必要に応じたスキャナの色ずれ補正および電子変倍処理を行った後、画像処理部57へ送られる。画像処理部57では、シャープネス処理や覆い焼き処理等を必要に応じて行い、その後画像データ変換部58に送られる(図6に示す工程110のセットアップその他)。
画像データ変換部58でプリンタ出力用のデータに画像変換され、プリンタ16に出力画像データとして送られる(図6に示す工程116)。
【0059】
プリンタ16は、供給された出力画像データに応じて感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録する記録装置(焼付装置)と、露光材の感光材料に所定の処理を施してプリントとして出力するプロセサ(現像装置)とから構成される。
記録装置では、感光材料をプリントに応じた所定長に切断した後、感光材料の分光感度特性に応じたR露光、G露光、B露光の3種のビームを画像処理装置14から出力された出力画像データに応じて変調して主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することにより、前記光ビームで感光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録し、プロセサに供給する。感光材料を受け取ったプロセサは、発色現象、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾燥してプリントとしてフィルム1本分等の所定単位に仕分けして集積する。
【0060】
以上、本発明の画像処理方法および画像処理装置について詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0061】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、倍率色収差補正および歪曲収差補正をするために、モニタに表示された画像を見ながら補正レベルを指定して確定した補正式で、また、プリント範囲を指定して最適な補正レベルに調整した補正式で倍率色収差や歪曲収差の補正処理をする処理方法を実施することで、レンズ特性を得ることができなかった場合でも、倍率色収差および歪曲収差の補正が可能であり、さらに撮影された重要な画像情報が必ずプリント出力されるように適切な補正処理を施すことのできる画像処理方法および画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歪曲収差補正前の画像と補正後の画像の外郭を示した概念図である。
【図2】本発明の画像処理方法を実施し、また本発明の画像再生装置を含んだ再生装置の一実施例のブロック図である。
【図3】(A)は、図1に示す画像処理装置に用いられる画像読み取り装置の要部を模式的に示す斜視図であり、(B)は(A)に示す画像読み取り装置に用いられるCCDラインセンサの配置を示した模式図である。
【図4】図1に示される画像読み取り装置にセットされるフィルムの平面図である。
【図5】本発明である画像処理装置の一実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明である画像処理方法のフローの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明である画像処理方法のフローの一例を詳細に示すフローチャートである。
【図8】本発明である画像処理方法のフローの他の一例を詳細に示すフローチャートである。
【図9】(A)および(B)は、本発明の画像処理方法でモニタに表示される画面の一例である。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ
12 スキャナ
14 画像処理装置
16 プリンタ
18 操作系
18a キーボード
18b マウス
20 モニタ
22 光源
24 可変絞り
28 拡散ボックス
29 マスク
30 キャリア
31 磁気読み取り書き込み装置
32 結像レンズユニット
33 フィルムカートリッジ
34 CCDセンサ
36 アンプ
38 データ処理部
40 プレスキャン(フレーム)メモリ
42 本スキャン(フレーム)メモリ
44 プレスキャン画像処理部
46 本スキャン画像処理部
48 条件設定部
49 画像データ抽出部
50,54 (画像)処理部
51,56 画像補正部
52,58 画像データ変換部
53,57 画像処理部
60 補正係数設定部
62,64 LUT・MTX演算部
72 (画像処理条件)設定部
74 キー補正部
76 パラメータ統合部

Claims (11)

  1. 撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理方法であって、
    前記撮影レンズのレンズ特性に関する情報が得られない場合に、デフォルト設定として、あるいは、オペレータの指定によって定められた、前記収差の補正を行う補正量を定める第1の補正レベルを用いて、前記画像データに対して、前記収差の補正を行った後、前記収差の補正後の画像をモニタに表示する第1のステップと、
    前記第1の補正レベルに対して、前記収差の補正を行う補正量を複数段階に調整可能とする複数の補正レベルの中から、前記モニタに表示された画像に応じて第2の補正レベルが指定され、この指定の度に、指定された前記第2の補正レベルを用いて前記収差の補正後の画像の画像データに対して前記収差の補正を行い、この収差の補正後の画像をモニタに表示する第2のステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第1および第2の補正レベルに応じて、前記補正量を求める補正関数に用いられる係数は定まり、
    前記第1の補正レベルでは、前記係数が予めデフォルト設定により定まる請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記第1および第2の補正レベルに応じて、前記補正量を求める補正関数に用いられる係数は定まり、
    前記第1の補正レベルでは、前記撮影レンズのレンズ特性に応じて、あるいは、オペレータの指示によって前記係数が定まる請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理方法であって、
    前記画像データに対して、前記収差の補正を行う補正量を定める第1の補正レベルを用いて前記収差の補正を行った後、前記収差の補正後の画像をモニタに表示する第1のステップと、
    前記第1の補正レベルに対して、前記収差の補正を行う補正量を複数段階に調整可能とする複数の補正レベルの中から、前記モニタに表示された画像に応じて第2の補正レベルが指定され、この指定の度に、指定された前記第2の補正レベルを用いて前記収差の補正後の画像の画像データに対して前記収差の補正を行い、この収差の補正後の画像をモニタに表示する第2のステップとを有し、
    前記モニタには所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアが表示され、前記プリント有効エリアが前記第1および2の補正レベルに応じて変化することを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記第2のステップにおいて前記収差の補正が行われた補正後の画像が取り消された場合、前記第1のステップまたは前記第2のステップに戻され、前記第1のステップにおいては、画像処理すべき画像が前記第1のステップで行われる補正前の画像に戻され、
    前記第2のステップにおいては、画像処理すべき画像が前記第1のステップで行われた補正後の画像に戻される請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記モニタには所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアが表示され、前記プリント有効エリアが前記第1および2の補正レベルに応じて変化する請求項1〜3、または5のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  7. プリント出力すべきプリント範囲が画像内に予め指定されており、
    このプリント範囲が、所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアに含まれるように前記第2の補正レベルが自動的に定められる請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  8. 撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理方法であって、
    プリント出力すべきプリント範囲が画像内に指定されるステップと、
    このプリント範囲が、所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアに含まれ、かつ、前記収差の補正を行う補正量が最大となるように、前記収差の補正が行われるステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記収差の補正を行う補正量は、補正関数を用いて算出され、
    前記プリント範囲が、所定の形状の画像としてプリント出力するプリント有効エリアに含まれ、かつ、前記収差の補正を行う補正量が最大となるように、前記補正関数に用いる係数が定められる請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理装置であって、
    前記収差の補正後の画像が表示される画像表示装置と、
    前記撮影レンズのレンズ特性に関する情報が得られない場合に、デフォルト設定として、あるいは、オペレータの指定によって定められた、前記収差の補正を行う補正量を定める第1の補正レベルを取得する取得手段と、
    この取得手段によって取得された前記第1の補正レベルに対して、前記補正量を複数段階で調整可能とする複数の補正レベルが設定され、この複数の補正レベルから第2の補正レベルが指定される指定手段と、
    前記取得手段によって取得された前記第1の補正レベル、あるいは前記指定手段によって指定された前記第2の補正レベルに応じて前記収差を補正する補正手段とを有し、
    前記補正手段は、前記第1の補正レベルで前記収差の補正を行い、前記画像表示装置がこの補正後の画像を表示した後、さらに、前記補正手段は、前記指定手段において前記第2の補正レベルが指定される毎に、前記第2の補正レベルで前記収差の補正を行い、前記画像表示装置がこの補正後の画像を表示することを特徴とする画像処理装置。
  11. 撮影レンズを用いて光学的に撮影された画像から画像データを得、この画像データに対して倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する画像処理装置であって、
    前記収差の補正後の画像およびプリント有効エリアが表示される画像表示装置と、
    前記収差の補正を行う補正量を定める第1の補正レベルを取得する取得手段と、
    この取得手段によって取得された前記第1の補正レベルに対して、前記補正量を複数段階で調整可能とする複数の補正レベルが設定され、この複数の補正レベルから第2の補正レベルが指定される指定手段と、
    前記取得手段によって取得された前記第1の補正レベル、あるいは前記指定手段によって指定された前記第2の補正レベルに応じて前記収差を補正する補正手段とを有し、
    前記補正手段は、前記第1の補正レベルで前記収差の補正を行い、前記画像表示装置がこの補正後の画像を表示した後、さらに、前記補正手段は、前記指定手段において前記第2の補正レベルが指定される毎に、前記第2の補正レベルで前記収差の補正を行い、前記画像表示装置がこの補正後の画像を表示し、かつ、
    前記プリント有効エリアは前記第1および2の補正レベルに応じて変化することを特徴 とする画像処理装置。
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