JP2008061159A - キャリブレーション方法、および画像形成装置 - Google Patents

キャリブレーション方法、および画像形成装置 Download PDF

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JP2008061159A JP2006238612A JP2006238612A JP2008061159A JP 2008061159 A JP2008061159 A JP 2008061159A JP 2006238612 A JP2006238612 A JP 2006238612A JP 2006238612 A JP2006238612 A JP 2006238612A JP 2008061159 A JP2008061159 A JP 2008061159A
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Sadako Hanawa
禎子 塙
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Abstract

【課題】色校正用のパッチシートに再生紙などの白度の低い用紙を用いても、画像形成装
置の色出力特性を適切に校正することができるキャリブレーション方法、および画像形成
装置を提供すること。
【解決手段】シートの地色を表すパッチを少なくとも含み、複数の階調値に基づく複数の
パッチをパッチシートSに出力するプリンタ40と、出力されたパッチシートSに含まれ
る各パッチの濃度を測色するスキャナ20と、地色パッチの測色値が、画像未形成時の濃
度に対してあるべき基準測色値に等しくなるように、各パッチの測色値を正規化する補正
を行い、補正後の測色値を用いてプリンタ40の色出力特性のキャリブレーションを行う
色校正部38とを備える。
【選択図】図2

Description

画像形成装置が出力したパッチを測色し、測色値に応じて画像形成装置の色出力特性を
校正するキャリブレーション方法、および画像形成装置に関する。
従来、プリンタなどの画像形成装置で行われるキャリブレーションの一方法として、パ
ッチシートを用いる方法がある。かかる方法では、画像形成装置で使用する色材(トナー
やインク)の色毎に、それぞれ画像データの階調値を変化させた複数のパッチを印刷した
パッチシートを出力する。そして、パッチシート上の各パッチの濃度(色彩値)を測色機
などで読み取って測定し、この実測値に基づき色補正テーブル(γ補正テーブル)を更新
する(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2に記載の技術では、基準白板をCCDで読み取った値を基にCCDの
読取値に対して白レベルを決定するシェーディング補正を行っている。例えば、シートの
地色が白基準より白度が高い場合、シートの地色の読取値がCCDのゼロ値より小さくな
って正しく読取ることができなくなるので、このシェーディング補正により、地色の読取
値がCCDのゼロ値より大きくなるように全階調域の読取値をシフトさせている。
特開2001−232917号公報 特許第3566145号公報(第30,31頁、段落(232)〜(238)、および第49頁、図37参照)
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、キャリブレーションを行う際に、パッチシ
ートの地色の影響を受けるので、特に、ユーザが再生紙などの白度の低い用紙を用いて色
出力特性のキャリブレーションを行う場合などに、適切な色校正ができない可能性がある
。また、特許文献2に記載のシェーディング補正によれば、読取値をシフトさせてCCD
のゼロ値を調整するようにしているが、ゼロ値を調整したCCDを用いて色出力特性のキ
ャリブレーションを行うとしても、パッチシートの用紙種類に応じてCCDの読取値が変
化するため、好適な色出力特性に校正できないことがある。
そこで、本発明は、色校正用のパッチシートに再生紙などの白度の低い用紙を用いても
、画像形成装置の色出力特性を適切に校正することができるキャリブレーション方法、お
よび画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のキャリブレーション方法は、印刷用紙であるシートの地色
を表すパッチを少なくとも含み、複数の階調値に基づく複数のパッチを画像形成したパッ
チシートを出力する画像形成工程と、出力されたパッチシートに含まれる各パッチの濃度
を測色する測色工程と、地色パッチの測色値が、画像未形成時の濃度に対してあるべき基
準測色値に等しくなるように、各パッチの測色値を補正する地色補正工程と、補正後の測
色値を用いて、画像形成の色出力特性を補正するための色補正テーブルを生成する色補正
テーブル生成工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、印刷用紙であるシートの地色を表すパッチを少なくと
も含み、複数の階調値に基づく複数のパッチを画像形成したパッチシートを出力する画像
形成手段と、出力されたパッチシートに含まれる各パッチの濃度を測色する測色手段と、
地色パッチの測色値が、画像未形成時の濃度に対してあるべき基準測色値に等しくなるよ
うに、各パッチの測色値を補正する地色補正手段と、補正後の測色値を用いて、画像形成
手段の色出力特性を補正するための色補正テーブルを生成する色補正テーブル生成手段と
を備えることを特徴とする。
これらの構成によれば、地色パッチの測色値を画像未形成時の濃度に対してあるべき基
準測色値に等しくなるように補正された測色値を用いて色補正テーブルを生成するので、
色補正テーブルを用いて行う色出力特性の補正においてシートの地色の影響が低減する。
したがって、パッチシートの用紙種類に関わらず、色出力特性のキャリブレーションを適
切に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、地色補正手段は、地色パッチの測色値を基準測
色値に変換する比率を、各パッチの測色値に乗じることにより、補正することが好ましい
この構成によれば、地色パッチの測色値を基準測色値に変換する比率を、各パッチの測
色値に乗じることにより、各パッチの階調についてもシートの地色の影響が低減するので
、キャリブレーションを適切に行うことができる。
また、本発明の画像形成装置において、所定の種類の用紙に出力するための目標となる
目標測色値を、複数のパッチの各階調値について定めたターゲットデータを有し、色補正
テーブル生成手段は、目標測色値と補正後の測色値とを各階調値ごとに比較して、色補正
テーブルにおける補正量を決定することが好ましい。
この構成によれば、ターゲットデータが対応する種類の用紙に出力するための補正量を
有する色補正テーブルが生成されるので、当該用紙種類に適切に対応した色出力特性にキ
ャリブレーションすることができる。
(実施形態)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る複写装置の概略構成を示した図である。図1(a)、(b)
に示すように、複写装置(画像形成装置)10は、スキャナ(測色手段)20とプリンタ
(画像形成手段)40とそれらに接続されたコピー操作ユニット30とを備えている。こ
の複写装置10は、プリンタ40により出力したパッチシートを、スキャナ20で読取る
ようにして、プリンタ40の色出力特性を校正(キャリブレーション)する機能を有して
いる。
なお、スキャナ20は、RGB各色256階調(「0」〜「255」)のスキャンデー
タを読取ることができ、スキャンデータの測色値は、RGB各色の階調値「255」が白
、RGB各色階調値「0」が黒に対応する。また、プリンタ40は、CMYK(シアン、
マゼンタ、イエロー、黒)各色のトナーを用いて、印刷媒体である用紙に対して各色トナ
ーのドットを形成することによりカラー画像を形成する電子写真方式の印刷を行うもので
ある。
次に複写装置10の内部構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、コ
ピー操作ユニット30は、CPU31と、RAM32と、ROM33と、EEPROM3
4とを備えている。コピー操作ユニット30は、さらに、原稿種別や印刷用紙の大きさな
どの情報をユーザに提供するためのLCDなどの表示部35と、押しボタンやタッチパネ
ルなど、ユーザ所望の情報を入力するための操作部36とを備えている。CPU31は、
これら表示部35や操作部36を制御する。
また、EEPROM34には、パッチパターンデータPD、ターゲットデータTD、お
よび色補正テーブルCTが予め記憶されている。パッチパターンデータPDは、CMYK
各色・各階調値についての複数のパッチを含むパッチシートSを印刷するための画像デー
タである。ターゲットデータTDは、上質紙などの所定の用紙に対して印刷する際にスキ
ャナ20の測色値がとるべき目標値(目標測色値)を、パッチの各色・各階調値について
設定したデータであり、具体的には、基準となる印刷機にて印刷されたパッチシートを、
基準となる測色機を用いて測定したときの測色値データである。色補正テーブルCTは、
後述する色補正に用いるための、CMYK各色について色補正前後の階調値を対応付けた
1次元変換テーブルである。
コピー操作ユニット30は、色変換部37および色校正部38を有している。CPU3
1は、RAM32をワークメモリとしながらROM33に格納された制御プログラムを実
行して、色変換部37、色校正部38が行う処理を制御する。
色変換部37は、印刷ジョブとして入力されるRGB(赤、青、緑)画像データを、C
MYK(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の各色トナーに対応したCMYK画像データ
に色変換する部分であり、ROM33に予め記憶された色変換テーブル(図示なし)に従
って色変換することにより処理を行う。色変換後のCMYK画像データは、プリンタ40
に受け渡される。
色校正部38は、キャリブレーション実行時に、各色の色補正テーブルCTを適宜更新
することで、プリンタ40の色出力特性のキャリブレーションを行う部分である。色校正
部38は本発明の特徴部分であるが、その詳細については後述することにする。
プリンタ40は、色補正部41と、スクリーン処理部42と、パルス幅変調部43と、
図示しない感光体ユニット、露光ユニット、現像ユニット、印刷用紙の搬送ユニット等を
備えたプリントエンジン44と、を有する。
色補正部41は、CMYK各色について色出力特性を調整する部分であり、コピー操作
ユニット30から受け取るCMYK画像データの各画素についての階調値を、EEPRO
M34に記憶された色補正テーブルCTに従って変換することにより処理を行う。
スクリーン処理部42は、色補正後のCMYK画像データに、ディザ法や誤差拡散法な
どのハーフトーン処理を行うことにより、プリントエンジン44が形成するドットに対応
する画像データに変換する。
パルス幅変調部43は、ハーフトーン処理後の画像データにパルス幅変調(PWM:Pu
lse Width Modulation )を施す部分である。パルス幅変調によりプリントエンジン44
が扱うことができる形式のパルス幅信号を生成し、このパルス幅信号をプリントエンジン
44に供給する。
プリントエンジン44は、印刷対象の用紙表面に対して画像を形成して、画像形成した
用紙を出力する部分である。特に、パルス幅信号に応じて、形成するドットの大きさを可
変させる、網点による面積階調の画像形成を行う。
次に、本発明の特徴部分である色校正部38の構成について説明する。図3は、色校正
部38の構成を示した図である。図3に示すように、色校正部38は、測色値取得部38
0と、地色補正部(地色補正手段)381と、色補正テーブル生成部(色補正テーブル生
成手段)382とを有している。
測色値取得部380は、図2に示すパッチパターンデータPDに従って出力されるパッ
チシートSを読み取ったスキャナ20から、パッチシートSのスキャンデータを受け取り
、スキャンデータから各パッチの測色値を取得する部分である。
図4は、パッチシートSの一例を示している。図4に示したパッチシートSでは、矩形
状の領域内で互いに異なる色・濃度に設定された複数のパッチPがマトリクス状に配列さ
れている。このとき、印刷時の副走査方向(すなわち用紙搬送方向)である図面横方向に
はCMYK各色のパッチP、印刷時の主走査方向(すなわちレーザスキャン方向)である
図面縦方向には、階調値「0」〜「255」の間で所定の階調値ずつ変化された複数のパ
ッチPが順番に配列される。また、パッチシートSにおいて設定されている各パッチの階
調値を「設定濃度」ともいう。
なお、図4に示すように、図面左半分の領域については、図面上から下に向かって階調
値が降順となるようにパッチPが配列され、図面右半分の領域については、図面上から下
に向かって階調値が昇順となるようにパッチPが配列されている。したがって、1つのパ
ッチシートSには同じ色・階調値のパッチPが2つずつ含まれる。
ここで、パッチシートSのパッチPのうち、特に、シートの地色に対応するパッチを「
地色パッチ」ということにする。具体的には、CMYK各色について、画像が未形成とな
る設定濃度「0」のパッチ、すなわちCMYKの階調値「0」のパッチが地色パッチP0
に相当する。また、図4の例では、CMYK各色のパッチ列のうち地色パッチP0の位置
は1つの行に並ぶようにして、パッチシートSの右上端部および左下端部に配置されてい
る。これにより、地色パッチP0を測色する際に、当該地色パッチP0に隣接する位置の
パッチPの濃度から受ける影響を抑えるようになっている。
測色値取得部380は、図4に示すパッチシートSのスキャンデータから、地色パッチ
P0を含む、CMYK各色・各階調のパッチPの測色値を取得する部分である。このとき
、パッチシートSには、同じ色・階調値について同じ設定のパッチPが2つずつ含まれて
いるため、2つのパッチPの領域内に含まれる測色値を平均した値をこの色・階調値にお
けるパッチの測色値とする。このとき、パッチ領域全体の測色値の平均値をパッチの測色
値としてもよいし、パッチ領域中央部分の測色値の平均値をパッチの測色値としてもよい
地色補正部381は、パッチの測色値からパッチシートSの地色分の影響を補正する地
色補正を行う部分である。地色補正では、階調値「0」のパッチPである地色パッチP0
の測色値が、画像未形成時の濃度(すなわち濃度「0」)に対応する測色値「255」(
基準測色値)となるように、各パッチPの測色値を正規化することにより、測色値から地
色分の影響を低減させる。
色補正テーブル生成部382は、色補正テーブルCTを生成する部分である。具体的に
は、ターゲットデータTDの目標値と地色補正後の測色値とを比較して、測色値を目標値
に合わせるように補正する補正量から色補正テーブルを生成する。これにより、ターゲッ
トデータTDが対応する用紙種類に最適化した色補正テーブルを生成する。
次に、複写装置10がキャリブレーション時に行う処理について、図5のフローチャー
トに従って詳細に説明する。
図5の処理は、CPU31がROM33に記憶された制御プログラム(図示なし)を実
行することにより行うものである。例えば、ユーザが、操作部36を操作して「キャリブ
レーションの実行」を選択したタイミングで処理が開始される。処理を開始すると、まず
、ステップS100において、色変換部37は、EEPROM34からRGB画像データ
であるパッチパターンデータPDを読み出して、CMYK画像データに色変換する。そし
て、プリンタ40側では、スクリーン処理部42、パルス幅変調部43が、色変換した画
像データに、ハーフトーン処理・パルス幅変調を順次行って、プリントエンジン44はパ
ルス幅信号に従ってパッチシートSを出力する。なお、このとき、色補正部41は色補正
を行うことなく、プリンタ40の色出力特性をそのまま発揮させる。
次に、ステップS110では、スキャナ20がパッチシートSを読取り、測色値取得部
380はパッチの色と補色関係にあるRGB値を当該パッチの測色値として、各パッチの
測色値を取得する。すなわち、パッチシート全域の測色値をRGBごとに有するスキャン
データから、シアンのパッチPに対して赤の測色値Cr、マゼンタのパッチPに対して緑
の測色値Mg、イエローのパッチPに対して青の測色値Ybを各パッチの測色値として取
得する。黒のパッチの測色値Kkについては、黒のパッチPについてのRGBの測色値K
r,Kg,Kbから次式により算出する。
Kk=(Kr+Kg+Kb)/3 …(1)
次に、ステップS120では、地色補正部381は、各階調の測色値に対して地色補正
を行う。
ここで、地色補正について図6を参照して説明する。図6は、シアンパッチの設定濃度
DCと、シアンパッチの測色値Crとの関係を示している。また、地色補正前の測色値C
rを破線、地色補正後の測色値Cr’を実線で示している。理想的には、地色パッチの測
色値Crは、白に対応する階調値「255」であることが望ましい。しかし、パッチシー
トSの用紙種類によっては、用紙の下地の色(地色)の影響によって実際の測色値は階調
値「255」からずれてしまう。ターゲットデータTDでの地色よりも白度が低い地色の
パッチシートSであれば、図6に示したように、シアンの地色パッチP0に対する測色値
は、地色(DC=0)のときの測色値α(<255)となる(図6破線参照)。
そこで、地色補正では、地色パッチの測色値αを、画像未形成時の用紙の測色値「25
5」(基準測色値)に合わせるように階調値を正規化することにより、シートの地色の影
響を除去する。より具体的には、次式に従う階調変換を行うことにより、地色の測色値α
を階調値「255」に合わせ込む。
Cr’=Cr×255/α …(2)
この階調変換により、図6に示すように、地色補正前の測色値Crは、(DC,Cr)
=(0,255)を通る曲線状の階調特性を有する測色値Cr’に変換される(図6実線
参照)。また、図6の例では、シアンパッチの測色値Crについて説明しているが、マゼ
ンタのパッチの測色値Mg,イエローのパッチの測色値Yb、黒のパッチの測色値Kkに
ついても同様にして次式に従って地色補正を行い、補正後の測色値Mg’,Yb’,Kk
’を得る。ただし、「β」はマゼンタの地色パッチの測色値、「γ」はイエローの地色パ
ッチの測色値、「δ」は黒の地色パッチの測色値である。
Mg’=Mg×255/β …(3)
Yb’=Yb×255/γ …(4)
Kk’=Kk×255/δ …(5)
なお、地色補正後のパッチの測色値Cr’,Mg’,Yb’,Kk’について、設定濃
度に対する階調特性に階調の反転が生じていた場合は、設定濃度に対して地色補正後の測
色値が単調に変化するように、階調特性を補正しておくとよい。
次に、ステップS130では、色補正テーブル生成部382は、EEPROM34から
ターゲットデータTDを読み出して、色補正テーブルCTを生成する処理を行う。
色補正テーブルCTを生成する際には、まず、地色補正後の測色値Cr’,Mg’,Y
b’,Kk’ごとにターゲットデータTDが各階調について設定する目標値T(RGBK
各色に対してTr,Tg,Tb,Tk)と比較することにより、補正量を求める。なお、
ターゲットデータTDの目標値Tについても、基準となるパッチシートを測色した値であ
るため、測色時にはシートの地色の影響を受けるので、目標値は予め正規化がなされてい
るものとする。すなわち、地色パッチの目標値Tの値は「255」に正規化されている。
もっとも、ターゲットデータには、正規化前の目標値が含まれており、色補正テーブルC
Tを生成する際に目標値に地色補正を行って値を正規化するようにしてもよい。
シアンパッチの場合、図7に示すように、ある階調値iにおける地色補正後の測色値C
r’と目標値Trとの差分値を補正量ΔCr(i)として、パッチシートSに含まれるパ
ッチPの各階調について補正量ΔCrを算出する。同様に、測色値Mg’と目標値Tgか
ら補正量ΔMg、測色値Yb’と目標値Tbから補正量ΔYb、測色値Kk’と目標値T
kから補正量ΔKkを求める。
そして、次式に従って、RGB値の補正量ΔCr,ΔMg,ΔYbをCMY値の補正量
ΔCc,ΔMm,ΔYyに変換する。
ΔCc=−ΔCr …(6)
ΔMm=−ΔMg …(7)
ΔYy=−ΔYb …(8)
CMYKの各補正量ΔCc,ΔMm,ΔYy,ΔKkが求まると、図4のパッチシート
Sに示した各色/各階調について、補正前後の階調値を対応付けるようにして色補正テー
ブルを生成する。図8は、色補正テーブルの生成方法を説明するための図であり、シアン
についての色補正前後の階調値の対応を示している。図8に示すように、色補正前の各階
調値iについて、当該補正前階調値と同じ値から補正量ΔCc(i)分だけ修正した階調
値を補正後の階調値とすることにより、階調カーブを生成する。なお、階調カーブを生成
する際、パッチシートSに含まれない階調値については、補間処理によって補正後の階調
値を求める。かかる階調カーブ、すなわち補正前後の階調値の対応を記述することにより
色補正テーブルを生成する。生成した色補正テーブルCTはRAM32に格納する。
色変換テーブルを生成すると、次のステップS140〜S180では、生成した色変換
テーブルによる色補正の精度確認を行う。そのため、まず、ステップS140では、色変
換部37は、EEPROM34からパッチパターンデータPDを読み出して、CMYK画
像データに色変換する。そして、プリンタ40側では、色補正部41、スクリーン処理部
42、パルス幅変調部43が、色変換した画像データに、色補正・ハーフトーン処理・パ
ルス幅変調を順次行う。そして、プリントエンジン44はステップS100に用いた用紙
と同じ種類の用紙に画像形成を行って、パッチシートSを出力する。なお、ステップS1
00と異なり、色補正部41は、RAM32に記憶されたステップS130にて生成した
色補正テーブルCTを用いて、当該色補正テーブルに従う色補正を行う。
次に、ステップS150〜S170では、ステップS110〜S130と同様にして、
ステップS140にて出力したパッチシートSを測色し(ステップS150)、地色補正
(ステップS160)、ターゲットデータTDとの比較によって補正量ΔCc,ΔMm,
ΔYy,ΔKkを算出する処理(ステップS170)を順次行う。
次に、ステップS180では、色補正テーブル生成部382は、補正の精度確認を行う
。ここでは、ステップS170で求めた補正量が、ステップS130で求めた補正量より
小さくなっているか否かを判断することにより行う。補正量が小さくなっていれば(ステ
ップS180:Yes)、色補正、すなわちキャリブレーションが適切に行われたと判断
して、ステップS190に進む。もっとも、精度確認の判断方法としてはこれに限られる
ことなく、例えば、ステップS170で求めた補正量が所定の閾値より小さくなっている
か否かを判断するようにしてもよい。
ステップS190に処理が進むと、ステップS130にて生成した色補正テーブルを、
EEPROM34に記憶された色補正テーブルに上書きするようにしてテーブルを更新し
て、図5の処理を終了する。
一方、補正量が小さくなっていなければ(ステップS180:No)、キャリブレーシ
ョンが適切に行われていないと判断して、色補正テーブルを更新することなく、図5の処
理を終了する。
なお、ステップS100の処理が画像形成工程、ステップS110の処理が測色工程、
ステップS120の処理が地色補正工程、ステップS130の処理が色補正テーブル生成
工程に相当する。
以上に述べたように、本実施形態の複写装置10では、キャリブレーションを行う際に
、地色補正部381は、地色パッチの測色値が、画像未形成時の濃度に対応する基準測色
値「255」に対応するように各測色値を正規化することにより、パッチシートSの地色
による影響を低減している。そして、色補正テーブル生成部382は、地色の影響が低減
した測色値を用いて、色補正テーブルを生成・更新することにより、キャリブレーション
を行っている。
以下、本実施形態における効果を記載する。
(1)印刷用紙の地色による影響を除去して、地色の影響を低減した地色補正後の測色
値によりキャリブレーションを行うようにしているので、色校正用のパッチシートSに再
生紙などの白度の低い用紙を用いても、精度良くキャリブレーションを行うことができる
(2)面積階調の階調表現を行うプリンタ40の出力は、設定濃度が低いほど、ドット
が形成されない面積が大きくなるので用紙の地色の影響を大きく受ける。一方、設定濃度
が高くなると、ドットがうたれない面積が小さくなるので用紙の地色の影響は小さくなる
。すなわち、設定濃度が低く、測色値が大きいほど、地色の影響を大きく受けることにな
る。そこで、式(3)〜(5)に従う地色補正では、基準階調値「255」と地色パッチ
の測色値との比率(シアンパッチの場合「255/α」)を各パッチの測色値に乗じるよ
うにして地色補正を行うことにより、各階調ごとに受ける地色の影響分を適切に補正して
いる。このため、階調値全体をシフトさせる特許文献2に記載の技術に比べても、各階調
の地色の影響を精度良く低減させて、キャリブレーションを精度良く行うことができる。
(3)ターゲットデータが対応する上質紙などの所定の用紙に合わせて色補正テーブル
を生成するようにしているので、ターゲットとした用紙に印刷するために適した色出力特
性を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限られることなく、様
々な形態とすることもできる。以下、本発明の変形例について説明する。
(変形例1)上記実施形態では、CMYKの4色の色材を用いた例について説明したが
、本発明は、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエローなどのさらに多くの色材を
用いる場合にも適用することができる。また、RGB,CMYK各色階調値の階調数につ
いても「256」階調に限られず、「1024」階調などであってもよい。
(変形例2)本発明は、複写装置に限られることなく、スキャナ機能を有したプリンタ
、または、プリンタ、スキャナおよびホスト装置からなる印刷システムに適用することも
できる。さらに、このときのプリンタとしては、電子写真方式の他、インクジェット方式
、熱転写方式など様々な印刷方式に適用できる。
本実施形態に係る複写装置の概略構成を示した図。 複写装置の内部構成を示した図。 色校正部の構成を示した図。 パッチパターンデータに従って出力されるパッチシートの一例を示した図。 キャリブレーションの処理の流れを示したフローチャート。 地色補正を説明するための説明図。 補正量の算出方法を説明するための説明図。 補正テーブルの生成方法を説明するための説明図。
符号の説明
10…画像形成装置としての複写装置、20…測色手段としてのスキャナ、30…コピ
ー操作ユニット、31…CPU、32…RAM、33…ROM、34…EEPROM、3
5…表示部、36…操作部、37…色変換部、38…色校正部、40…画像形成手段とし
てのプリンタ、41…色補正部、42…スクリーン処理部、43…パルス幅変調部、44
…プリントエンジン、380…測色値取得部、381…地色補正手段としての地色補正部
、382…色補正テーブル生成手段としての色補正テーブル生成部、P…パッチ、P0…
地色パッチ、S…パッチシート、PD…パッチパターンデータ、TD…ターゲットデータ
、Cr,Mg,Yb,Kk…パッチの測色値、DC…設定濃度(階調値)、Cr’,Mg
’,Yb’,Kk’…地色補正後のパッチの測色値、α,β,γ,δ…地色パッチの測色
値、T(Tr,Tg,Tb,Tk)…目標値、ΔCr,ΔMg,ΔYb…補正量(RGB
値)、ΔCc,ΔMm,ΔYy…補正量(CMY値)、ΔKk…黒の補正量。

Claims (4)

  1. 印刷用紙であるシートの地色を表すパッチを少なくとも含み、複数の階調値に基づく複
    数のパッチを画像形成したパッチシートを出力する画像形成工程と、
    前記出力されたパッチシートに含まれる各パッチの濃度を測色する測色工程と、
    前記地色パッチの測色値が、画像未形成時の濃度に対してあるべき基準測色値に等しく
    なるように、各パッチの測色値を補正する地色補正工程と、
    前記補正後の測色値を用いて、画像形成の色出力特性を補正するための色補正テーブル
    を生成する色補正テーブル生成工程とを備えることを特徴とするキャリブレーション方法
  2. 印刷用紙であるシートの地色を表すパッチを少なくとも含み、複数の階調値に基づく複
    数のパッチを画像形成したパッチシートを出力する画像形成手段と、
    前記出力されたパッチシートに含まれる各パッチの濃度を測色する測色手段と、
    前記地色パッチの測色値が、画像未形成時の濃度に対してあるべき基準測色値に等しく
    なるように、各パッチの測色値を補正する地色補正手段と、
    前記補正後の測色値を用いて、前記画像形成手段の色出力特性を補正するための色補正
    テーブルを生成する色補正テーブル生成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記地色補正手段は、前記地色パッチの測色値を前記基準測色値に変換する比率を、各
    パッチの測色値に乗じることにより、補正することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
    所定の種類の用紙に出力するための目標となる目標測色値を、前記複数のパッチの各階
    調値について定めたターゲットデータを有し、
    前記色補正テーブル生成手段は、前記目標測色値と前記補正後の測色値とを各階調値ご
    とに比較して、前記色補正テーブルにおける補正量を決定することを特徴とする画像形成
    装置。
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