JP5773692B2 - 永久磁石式同期モータ - Google Patents

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Description

この発明は、コギングトルクを低減できる永久磁石式同期モータに関するものである。
永久磁石式同期モータにおけるコギングトルクは、特許文献1に記載されているように、ロータが1回転するにあたり、ロータの極数とステータのスロット数との最小公倍数に一致する脈動成分と、ロータの極数に一致する脈動成分とを重ね合わせた成分を有する。ロータの極数とステータのスロット数との最小公倍数に一致する脈動成分は、ステータおよびロータが理論的な形状をなしていたとしても発生し得る脈動成分である。そして、コギングトルクがロータの極数に一致する脈動成分を持つことは、ステータを製造する際の不均一に起因して、ステータのパーミアンス分布関数がロータの1回転あたりN回の脈動成分をもつことを意味する。なお、Nは、ロータの極対数をp、ステータのスロット数をZとしたとき、|p|、|±2p−Z|、|Z±2p|のなかの最も小さい値となる。
特許文献1では、上記見地に基づいて、ステータにフレームを装着する工程において、ステータの基準位置とフレームがもつN箇所の加圧部位との位置関係を、フレーム装着前のコギングトルクの状態を相殺するN数と角度に基づいて位置決めして、ステータをフレームに固定することにより、ステータがもつ不均一性に起因するコギングトルクを打ち消して、全体のコギングトルクを低減させていた。
国際公開第2005/025037号パンフレット
特許文献1では、フレーム装着以前の製造工程において発生したコギングトルクと、そのコギングトルクの発生要因を特性別に分離したデータをもとに、基準位置と加圧点の角度を決定していた。そこで、試験的に円環状のフレームを装着したステータのコギングトルクを測定し、ステータに起因する極数と同じ次数成分のコギングトルクの発生状況を特性別に分離してデータ化しなければならず、基準位置と加圧点の角度の決定が極めて煩雑な作業となる。さらに、コギングトルクを計測する装置やステータを内側に加圧する加工装置が必要となり、低コスト化が図れない。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ステータがもつ不均一性に起因する極数と同じ次数成分のコギングトルクを簡易な構成で打ち消して、全体のコギングトルクを低減させることができる安価な永久磁石式同期モータを得ることを目的とする。
この発明による永久磁石式同期モータは、Z本(但し、Zは正の整数)のティースが円環状のコアバックの内周から径方向内方に延出して周方向に所定のピッチで配列されてなるステータコア、および上記ステータコアに巻装されたステータコイルを有するステータと、永久磁石で励磁された2p個(但し、pは正の整数)の磁極を有し、上記ステータ内に挿入されるロータと、を備えている。そして、上記ステータコアは、互いにパーミアンス分布関数の異なる第1コアブロックと第2コアブロックとを交互に周方向にm個ずつ(但し、mは正の整数)配列し、連結・一体化して構成され、上記2mは、|p|、|±2p−Z|および|Z±2p|のなかの最小の値であり、上記第1コアブロックは、周方向一側端面が上記第2コアブロックの周方向他側端面とのみ係合可能に構成され、周方向他側端面が上記第2コアブロックの周方向一側端面とのみ係合可能に構成され、上記第2コアブロックは、周方向一側端面が上記第1コアブロックの周方向他側端面とのみ係合可能に構成され、周方向他側端面が上記第1コアブロックの周方向一側端面とのみ係合可能に構成されている。
この発明によれば、ステータコアが互いにパーミアンス分布関数の異なる第1コアブロックと第2コアブロックとを交互に周方向にm個ずつ(但し、mは正の整数)配列し、連結・一体化して構成されている。そこで、ステータのパーミアンス分布関数の脈動回数がロータの1回転あたりm回となる。したがって、ステータ3のパーミアンス分布関数のロータ9の1回転当たりの脈動回数が、ステータを製造する際の不均一に起因して現われやすいステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転あたりの脈動回数Nと一致しなくなり、コギングトルクを低減できる。
また、特許文献1で行われていた煩雑な基準位置と加圧点の角度の決定作業、さらにはコギングトルクを計測する装置やステータを内側に加圧する加工装置が不要となり、全体のコギングトルクを低減させることができる永久磁石式同期モータを安価に実現できる。
この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの構成を模式的に示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータのステータコアの構成を模式的に示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る永久磁石式同期モータのステータコアの構成を模式的に示す平面図である。 この発明の実施の形態3に係る永久磁石式同期モータのステータコアの構成を模式的に示す平面図である。 この発明の実施の形態4に係る永久磁石式同期モータのステータコアを製造するための材料取りを示す平面図である。 この発明の実施の形態5に係る永久磁石式同期モータのステータコアを製造するための材料取りを示す平面図である。
以下、本発明による永久磁石式同期モータの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータの構成を模式的に示す平面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る永久磁石式同期モータのステータコアの構成を模式的に示す平面図である。
図1および図2において、永久磁石式同期モータ1は、円環状のフレーム2と、36本のティース6がそれぞれ円環状のコアバック5の内周から径方向内方に延出して周方向に等角ピッチで配列されたステータコア4、および各ティース6に集中巻きに巻回された集中巻コイル8aからなるステータコイル8を有し、フレーム2内に挿入、保持されるステータ3と、32個の永久磁石12がロータコア10の外周面に周方向に交互に異なる極性となるように等角ピッチで配列され、ステータ3内にシャフト11回りに回転自在に配設されるロータ9と、を備えている。なお、コアバック5と周方向に隣り合うティース6とによりスロット7が画成される。
ステータコア4は、第1コアブロック20と第2コアブロック21とを交互に周方向に2個ずつ配列して構成されている。第1コアブロック20および第2コアブロック21は、それぞれ、所定の径方向幅を有し、中心角を90度とする円弧形のコアバック部22と、コアバック部22の内周面に周方向の等角ピッチで配列された9本のティース6と、を有する。第1および第2コアブロック20,21は、それぞれ、電磁鋼板を打ち抜いて作製されたコア片を積層一体化して作製される。なお、第1および第2コアブロック20,21は、後述するように、異なるパーミアンス分布関数をもつように作製されている。
第1コアブロック20と第2コアブロック21は、コアバック部22の端面同士が接するように、周方向に交互に2個ずつ配列されてフレーム2内に配設され、溶接、焼嵌めなどにより連結一体化される。このように、ステータコア4は、2個ずつの第1および第2コアブロック20,21をフレーム2を用いて円環状に連結して構成され、第1および第2コアブロック20,21のコアバック部22が円環状に連なってステータコア4のコアバック5を構成する。そして、集中巻コイル8aがステータコア4のティース6のそれぞれに装着され、ステータ3が組み立てられる。
そして、ロータ9が、ロータコア10の軸心位置に挿通されたシャフト11に固着されてステータ3内に挿入され、ステータ3とシャフト11とが同軸にフレーム2に支持されて、32極36スロットのインナーロータ型永久磁石式同期モータ1が構成される。
一般的な永久磁石式同期モータにおいては、特許文献1に記載されているように、ロータが1回転するにあたり、ロータの極数2p(但し、pは正の整数)とステータのスロット数Z(但し、Zは正の整数)との最小公倍数に一致する脈動成分と、ロータの極数2pに一致する脈動成分と、を重ね合わせた成分を有する。コギングトルクがロータの極数2pに一致する脈動成分を持つことは、ステータを製造する際の不均一に起因して、ステータのパーミアンス分布関数がロータの1回転あたりN回(但し、Nは正の整数)の脈動成分をもつことを意味する。ここで、Nは、|p|、|±2p−Z|および|Z±2p|のなかの最小の値である。
なお、ロータの極数2pとステータのスロット数Zとの最小公倍数に一致する脈動成分は、ステータおよびロータが理論的な形状をなしていたとしても発生し得る脈動成分、すなわち不可避な脈動成分である。また、ステータを製造する際の不均一とは、形状、材料の板厚偏差、材料の磁気異方性などである。
32極36スロットのインナーロータ型の永久磁石式同期モータにおいては、p=16、Z=36であることから、N=4となる。つまり、32極36スロットのインナーロータ型の永久磁石式同期モータにおいては、不可避な脈動成分に加えて、ステータのパーミアンス分布関数にロータの1回転あたりN回の脈動成分があり、コギングトルクが増大してしまうことになる。
この実施の形態1による32極36スロットのインナーロータ型の永久磁石式同期モータ1では、ステータコア4が、異なるパーミアンス分布関数を有する第1コアブロック20と第2コアブロック21を周方向に交互に2個ずつ配列して構成されている。そこで、ロータ9の1回転あたり、隣り合う第1および第2コアブロック20,21が有するパーミアンス分布関数の繰り返し回数が2回となる。つまり、ステータ3のパーミアンス分布関数の脈動回数がロータ9の1回転あたり2回となる。したがって、ステータ3のパーミアンス分布関数のロータ9の1回転当たりの脈動回数が、ステータ3を製造する際の不均一に起因して現われやすいステータ3のパーミアンス分布関数のロータ9の1回転あたりの脈動回数N(=4)と一致しなくなり、コギングトルクを低減できる。
ここで、比較のために、第1および第2コアブロック20,21が同じパーミアンス分布関数を有している場合について説明する。第1および第2コアブロック20,21が同じパーミアンス分布関数を有していれば、ロータ9の1回転あたり、パーミアンス分布関数の繰り返し回数は4回となる。そこで、ステータ3のパーミアンス分布関数のロータ9の1回転当たりの脈動回数が、ステータ3を製造する際の不均一に起因して現われやすいステータ3のパーミアンス分布関数のロータ9の1回転あたりの脈動回数N(=4)と一致し、コギングトルクが増大してしまう。
また、この実施の形態1によれば、特許文献1で行われていた煩雑な基準位置と加圧点の角度の決定作業やコギングトルクを計測する装置などが不要となり、全体のコギングトルクを低減させることができる安価な永久磁石式同期モータ1を得ることができる。
つぎに、異なるパーミアンス分布関数をもつ第1および第2コアブロック20,21の製造方法について説明する。
第1に、第1および第2コアブロック20,21を製造する金型が異なる場合、製造された第1および第2コアブロック20,21が交差を満たしていても、厳密には、形状が異なるため、両者のパーミアンス分布関数は異なる。
第2に、第1および第2コアブロック20,21を異なるロットの材料を用いて製造した場合、仮に同じ金型を用い、製造された第1および第2コアブロック20,21が交差を満たしていても、材料の板厚分布や残留応力が厳密にはロット毎に異なるため、両者のパーミアンス分布関数は異なる。
このように、形状および材料特性の少なくとも一方が異なるように第1および第2コアブロック20,21を作製することで、両者のパーミアンス分布関数を異ならせることができる。
なお、上記実施の形態1では、32極36スロットのインナーロータ型の永久磁石式同期モータについて説明しているが、永久磁石式同期モータの極数およびスロット数は32極36スロットに限定されず、例えば8極12スロットや10極12スロットの永久磁石式同期モータでもよい。
8極12スロットの永久磁石式同期モータの場合、ステータを製造する際の不均一に起因して現われやすいステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転あたりの脈動回数Nは4となる。そこで、異なるパーミアンス分布関数を有する第1および第2コアブロックを周方向に交互に2個ずつ配列してステータコアを構成すると、ロータの1回転あたり、隣り合う第1および第2コアブロックが有するパーミアンス分布関数の繰り返し回数が2回となる。このように、ステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転当たりの脈動回数が2回となり、ステータを製造する際の不均一に起因して現われやすいステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転あたりの脈動回数N(=4)と一致しなくなり、コギングトルクを低減できる。
10極12スロットの永久磁石式同期モータの場合、ステータを製造する際の不均一に起因して現われやすいステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転あたりの脈動回数Nは2となる。そこで、異なるパーミアンス分布関数を有する第1および第2コアブロックを周方向に交互に1個ずつ配列してステータコアを構成すると、ロータの1回転あたり、隣り合う第1および第2コアブロックが有するパーミアンス分布関数の繰り返し回数が1回となる。このように、ステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転当たりの脈動回数が1回となり、ステータを製造する際の不均一に起因して現われやすいステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転あたりの脈動回数N(=2)と一致しなくなり、コギングトルクを低減できる。
このように、本発明は、ステータコアの分割数2m(但し、mは正の整数)を、ステータを製造する際の不均一に起因して現われやすいステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転あたりの脈動回数Nと一致する分割数とし、異なるパーミアンス分布関数を有する第1および第2コアブロックを周方向に交互にm個ずつ配列し、連結してステータコアを構成するものである。これにより、ステータのパーミアンス分布関数のロータの1回転当たりの脈動回数がm回となり、コギングトルクを低減することができる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2に係る永久磁石式同期モータのステータコアの構成を模式的に示す平面図である。
図3において、ステータコア4Aは、第1コアブロック20Aおよび第2コアブロック21Aを周方向に交互に2個ずつ配列し、連結一体化して構成されている。第1コアブロック20Aのコアバック部22の外周縁部の周方向中央には、第1識別目印23が凹設されている。第2コアブロック21Aのコアバック部22の外周縁部の周方向中央には、第1識別目印23と異なる形状の第2識別目印24が凹設されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、第1および第2識別目印23,24の形状が異なるので、第1および第2コアブロック20A,21Aの形状が異なるとともに、第1および第2コアブロック20A,21Aを製造する金型も異なり、両者のパーミアンス分布関数が異なる。したがって、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、第1および第2識別目印23,24の形状が異なるので、第1および第2コアブロック20A,21Aの識別が容易となり、第1および第2コアブロック20A,21Aの誤組み付けが起こりにくく、ステータコア4Aの組立性作業性が高められる。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3に係る永久磁石式同期モータのステータコアの構成を模式的に示す平面図である。
図4において、第1コアブロック20Bは、第1嵌合突起25がコアバック部22の周方向一側の端面の、外周から距離d1だけ内径側に離れた位置に突設され、第1嵌合凹部26がコアバック部22の周方向他側の端面の、外周から距離d2だけ内径側に離れた位置に凹設されている。第2コアブロック21Bは、第1嵌合凹部26に嵌合可能な第2嵌合突起27がコアバック部22の周方向一側の端面の、外周から距離d2だけ内径側に離れた位置に突設され、第1嵌合突起25に嵌合可能な第2嵌合凹部28がコアバック部22の周方向他側の端面の、外周から距離d1だけ内径側に離れた位置に凹設されている。そして、距離d1と距離d2とは等しくない。
そして、第1コアブロック20Bおよび第2コアブロック21Bを周方向に交互に2個ずつ配列させ、第1嵌合突起25を第2嵌合凹部28に嵌合させ、第2嵌合突起27を第1嵌合凹部26に嵌合させて、第1および第2コアブロック20B,21Bを連結一体化してステータコア4Bを構成している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3では、第1嵌合突起25と第2嵌合突起27のコアバック部22の周方向一側の端面における径方向の形成位置が異なり、かつ第1嵌合凹部26と第2嵌合凹部28のコアバック部22の周方向他側の端面における径方向の形成位置が異なるので、第1および第2コアブロック20B,21Bの形状が異なるとともに、第1および第2コアブロック20B,21Bを製造する金型も異なり、両者のパーミアンス分布関数が異なる。したがって、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態3によれば、第1および第2コアブロック20B,21Bのコアバック部22の周方向両側の端面の形状、つまり嵌合部の形状が異なるので、第1コアブロック20B同士および第2コアブロック21B同士は嵌合できず、第1および第2コアブロック20B,21Bの誤組み付けがなく、ステータコア4Bの組立性作業性が高められる。
なお、上記実施の形態3では、第1および第2嵌合突起の凸形状を矩形とし、第1および第2嵌合凹部の凹形状を矩形としているが、これらの凸形状および凹形状は矩形に限定されるものではなく、嵌合可能であればよく、例えば円弧でもよい。
また、上記実施の形態3では、第1および第2嵌合突起と第1および第2嵌合凹部との嵌合により第1コアブロックの端面と第2コアブロックの端面とを係合させるものとしているが、第1コアブロックの端面と第2コアブロックの端面との係合は、嵌合突起と嵌合凹部との嵌合に限定されるものではない。例えば、第1コアブロックの端面をその内径側が周方向に突き出すステップ状に形成し、第2コアブロックの端面を第1コアブロックの端面に係合可能なステップ状に形成して、第1コアブロックの端面と第2コアブロックの端面とを係合させてもよい。
また、上記実施の形態3では、第1嵌合突起と第2嵌合凹部との嵌合部のコアバック部における径方向位置と、第2嵌合突起と第1嵌合凹部との嵌合部のコアバック部における径方向位置とを異なるようにして、第1および第2コアブロックの誤組み付けを防止しているが、第1嵌合突起と第2嵌合凹部との嵌合部の嵌合形状と、第2嵌合突起と第1嵌合凹部との嵌合部の嵌合形状とを異なるようにしてもよく、また第1コアブロックのコアバック部の周方向両端面に嵌合突起を突設し、嵌合突起に嵌合する嵌合凹部を第2コアブロックのコアバック部の周方向両端面に凹設してもよい。
実施の形態4.
この実施の形態4は、上記実施の形態3における第1コアブロック20Bおよび第2コアブロック21Bの第1の製造方法に関するものである。
図5はこの発明の実施の形態4に係る永久磁石式同期モータのステータコアを製造するための材料取りを示す平面図である。
この実施の形態4では、図5に示されるように、所定幅の帯状に圧延された電磁鋼板30が送り方向Aに送られ、第1コア片31と第2コア片32とが、プレス機により、電磁鋼板30の幅方向、すなわち送り方向Aと直交する方向に並んで、所定のピッチで打ち抜かれる。そして、電磁鋼板30の幅方向の一側から打ち抜かれた第1コア片31を所定枚積層し、一体化して、第1コアブロック20Bを作製する。同様に、電磁鋼板30の幅方向の他側から打ち抜かれた第2コア片32を所定枚積層し、一体化して、第2コアブロック21Bを作製する。
ついで、第1コアブロック20Bと第2コアブロック21Bとを周方向に交互に2個ずつ配列し、連結一体化し、図4に示されるステータコア4Bが作製される。
プレス機に送り込まれる電磁鋼板30は、圧延鋼板であり、幅方向、すなわち送り方向Aと直交する方向に板厚偏差を有している。そこで、第1コア片31と第2コア片32とは異なる板厚偏差を有し、作製された第1コアブロック20Bと第2コアブロック21Bは異なるパーミアンス分布関数を有する。
このように、実施の形態4によれば、異なるパーミアンス分布関数を有する第1および第2コアブロック20B,21Bを簡易に製造することができる。また、第1コア片31と第2コア片32とを送り方向Aと直交する方向に並べて打ち抜いているので、加工速度が速くなり、ステータコアの製造コストを低減できる。
実施の形態5.
この実施の形態5は、上記実施の形態3における第1コアブロック20Bおよび第2コアブロック21Bの第2の製造方法に関するものである。
図6はこの発明の実施の形態5に係る永久磁石式同期モータのステータコアを製造するための材料取りを示す平面図である。
この実施の形態5では、図6に示されるように、所定幅の帯状に圧延された電磁鋼板30が送り方向Aに送られ、第1コア片33と第2コア片34とが、プレス機により、ティース同士を向かい合わせて、電磁鋼板30の送り方向Aに交互に、所定のピッチで打ち抜かれる。そして、第1コア片33を所定枚積層し、一体化して、第1コアブロック20Bを作製する。同様に、第2コア片34を所定枚積層し、一体化して、第2コアブロック21Bを作製する。
ついで、第1コアブロック20Bと第2コアブロック21Bとを周方向に交互に2個ずつ配列し、連結一体化し、図4に示されるステータコア4Bを作製する。
プレス機に送り込まれる電磁鋼板30は、圧延鋼板であり、送り方向Aと直交する方向に板厚偏差を有している。そこで、向き合うように打ち抜かれた第1コア片33と第2コア片34は異なる板厚偏差を有し、作製された第1コアブロック20Bと第2コアブロック21Bは異なるパーミアンス分布関数を有する。
このように、実施の形態5によれば、異なるパーミアンス分布関数を有する第1および第2コアブロック20B,21Bを簡易に製造することができる。また、第1コア片33と第2コア片34とを送り方向Aに向き合うように並べて打ち抜いているので、加工速度が速くなり、ステータコアの製造コストを低減できる。
なお、上記実施の形態5では、第1コア片と第2コア片とをティース同士が向き合うように打ち抜くものとしているが、第1コア片と第2コア片とは、送り方向Aに向き合うように打ち抜かれていればよく、例えば、コアバック同士が向き合うように打ち抜いてもよい。
また、上記実施の形態4,5では、第1および第2コア片を帯状に圧延された電磁鋼板から打ち抜くものとしているが、第1および第2コア片が打ち抜かれる鋼板は電磁鋼板に限定されず、磁性材料の圧延鋼板であればよい。
また、上記各実施の形態では、第1および第2コアブロックが磁性鋼板の積層体で作製されているものとしているが、第1および第2コアブロックはパーミアンス分布関数が異なっていればよく、例えば第1および第2コアブロックを圧粉鉄心で作製してもよい。
また、上記各実施の形態では、ステータコアは、9本のティースを有する第1および第2コアブロックを交互に2個ずつ配列して円環状に構成されるものとしているが、ステータコアは、8本のティースを有する第1コアブロックと10本のティースを有する第2コアブロックとを交互に2個ずつ配列して円環状に構成してもよい。
1 永久磁石式同期モータ、3 ステータ、4,4A,4B ステータコア、5 コアバック、6 ティース、7 スロット、8 ステータコイル、9 ロータ、12 永久磁石、20,20A,20B 第1コアブロック、21,21A,21B 第2コアブロック、23 第1識別目印、24 第2識別目印、25 第1嵌合突起、26 第1嵌合凹部、27 第2嵌合突起、28 第2嵌合凹部、30 電磁鋼板(圧延鋼板)、31,33 第1コア片、32,34 第2コア片。

Claims (1)

  1. Z本(但し、Zは正の整数)のティースが円環状のコアバックの内周から径方向内方に延出して周方向に所定のピッチで配列されてなるステータコア、および上記ステータコアに巻装されたステータコイルを有するステータと、
    永久磁石で励磁された2p個(但し、pは正の整数)の磁極を有し、上記ステータ内に挿入されるロータと、を備えた永久磁石式同期モータであって、
    上記ステータコアは、互いにパーミアンス分布関数の異なる第1コアブロックと第2コアブロックとを交互に周方向にm個ずつ(但し、mは正の整数)配列し、連結・一体化して構成され、上記2mは、|p|、|±2p−Z|および|Z±2p|のなかの最小の値であり、
    上記第1コアブロックは、周方向一側端面が上記第2コアブロックの周方向他側端面とのみ係合可能に構成され、周方向他側端面が上記第2コアブロックの周方向一側端面とのみ係合可能に構成され、
    上記第2コアブロックは、周方向一側端面が上記第1コアブロックの周方向他側端面とのみ係合可能に構成され、周方向他側端面が上記第1コアブロックの周方向一側端面とのみ係合可能に構成されていることを特徴とする永久磁石式同期モータ。
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