JP2020182272A - ステータコアの分割コア及びこれを備えたステータ、ステータコアの分割コアの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ステータコアの分割コア及びこれを備えたステータ、ステータコアの分割コアの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】材料歩留まり及び寸法精度の向上と、回転電機の性能向上を実現することが可能なステータコアの分割コアとその製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】分割コア110は、ティース部112の先端部に鍔部114を有しているため、ティース部112に流れ込む磁束を有効に活用することができると共に漏れ磁束が抑制される。また、鍔部114を有していながら、コア打ち抜き工程において、隣り合う分割コア片41を、ヨーク部111の径方向側面111aとティース部112の径方向側面112aとがそれぞれ対向するように互い違いに配置することができる。よって、材料歩留まり向上と回転電機の性能向上を実現することができる。さらに、コア打ち抜き工程で先に打ち抜かれた領域を利用してシェービング加工を行うので、金型装置の小型化が図られると共に、分割コアの寸法精度が向上する。【選択図】図18

Description

本願は、ステータコアの分割コア及びこれを備えたステータ、ステータコアの分割コアの製造方法及び製造装置に関するものである。
近年、回転電機の小型化、高効率化、及び高生産性が求められており、回転電機のステータコアには分割コア構造が多く採用されている。分割コアは、ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを有し、シート状の鋼板から打ち抜かれた分割コア片を所定枚数積層することにより製造される。
分割コアの製造方法の先行技術として、鋼板から分割コア片を打ち抜く際に、鋼板上に隣り合う分割コア片を当接させて互い違いに配置することで、製品部分以外の無効領域を減らすことが知られている。例えば特許文献1では、鋼板上にL字形状の分割コアを配置する際に、2つの分割コア形状線のL字形状鋭角側の長辺同士及び短辺同士の両方が対向するように配置し、各分割コア形状線のL字形状鋭角側にあるスロット予定部のスペースを互いに有効利用している。
特許第5573742号公報
しかしながら、鋼板上に互い違いに分割コア片を配置する方法では、分割コア片を打ち抜く際に、パイロット穴と位置決めピンの隙間によってせん断加工部の位置ズレが生じたり、ダレ及びカエリが発生したりするため、分割コア片の寸法精度が低いという問題があった。
また、分割コア片を積層して円環状に配置した際に、分割コア片のせん断加工部に発生したカエリにより積層方向の短絡が発生し、渦電流が増加するという問題があった。さらに、円環状に整列された分割コアをフレームで保持する際に、隣接する分割コアのヨーク部同士がカエリによって当接するため、ステータの寸法精度が低下するという問題があった。
なお、特許文献1による略L字形状の分割コアは、ティース部先端に鍔(つば)部を有しておらず、漏れ磁束の増加による回転電機の出力低下が懸念される。しかし、ティース部先端に鍔部を配置した場合、鋼板上の無効領域が増加し材料歩留りが低下する。このように、従来の分割コアでは、材料歩留まり向上のために分割コア形状が制約されたり、回転電機の性能向上のために材料歩留まりが低下したりしていた。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、材料歩留まり向上と回転電機の性能向上を実現することが可能なステータコアの分割コア及びこれを備えたステータを得ることを目的とする。また、ステータコアの分割コアの材料歩留まりと寸法精度を向上することが可能なステータコアの分割コアの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本願に開示されるステータコアの分割コアは、回転電機のロータの外周側に配設されるステータコアの分割コアであって、ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを備え、ヨーク部の外周側端面とヨーク部の径方向側面との間に切り欠きが形成されると共に、ティース部の先端部から周方向に突出された鍔部を有し、ティース部の径方向側面をヨーク部の外周側端面まで延長した第1の仮想直線と、ヨーク部の径方向側面をティース部の内周側端面まで延長した第2の仮想直線とを引いたとき、ヨーク部は、第1の仮想直線よりも周方向外側に張り出した張り出し部を有し、張り出し部は、ティース部の径方向側面と鍔部と第2の仮想直線とヨーク部の内周側端面とで囲まれた空間内に収まるように形成されている。
また、本願に開示されるステータは、上記ステータコアの分割コアを少なくとも1つ含むステータコアと、ティース部に巻回されたコイルとを備えたものである。
本願に開示されるステータコアの分割コアの製造方法は、回転電機のロータの外周側に配設されるステータコアの分割コアの製造方法であって、分割コアは、ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを備え、鋼板上に、隣り合う分割コア片を、ヨーク部の径方向側面とティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置し、隣り合う分割コア片の一方の分割コア片を打ち抜くコア打ち抜き工程と、コア打ち抜き工程の後に残った他方の分割コア片の一部をシェービング加工するシェービング加工工程と、シェービング加工工程の後、他方の分割コア片の鋼板との連結部を打ち抜く連結部除去工程とを含むものである。
本願に開示されるステータコアの分割コアの製造装置は、回転電機のロータの外周側に配設されるステータコアの分割コアの製造装置であって、分割コアは、ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを備え、鋼板上に、隣り合う分割コア片を、ヨーク部の径方向側面とティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置し、隣り合う分割コア片の一方の分割コア片を打ち抜くコア打ち抜き部と、コア打ち抜き部で打ち抜かれなかった他方の分割コア片の一部をシェービング加工するシェービング加工部と、他方の分割コア片の鋼板との連結部を打ち抜く連結部除去部とを含むものである。
本願に開示されるステータコアの分割コア及びこれを備えたステータによれば、ティース部の先端部から周方向に突出された鍔部を有しているため、ティース部に流れ込む磁束を有効に活用することができると共に漏れ磁束が抑制され、且つ、製造時には、鍔部を有していながら、隣り合う分割コア片を、ヨーク部の径方向側面とティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置することができるため、材料歩留まり向上と回転電機の性能向上を実現することが可能である。
本願に開示されるステータコアの分割コアの製造方法及び製造装置によれば、隣り合う分割コア片を、ヨーク部の径方向側面とティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置しているので、鋼板の無効領域が低減され、材料歩留まりが向上する。また、隣り合う分割コア片の一方の分割コア片を打ち抜いた後、他方の分割コア片の一部をシェービング加工するようにしたので、ステータコアの分割コアの寸法精度を向上することが可能である。
実施の形態1による回転電機の構成を示す断面図である。 実施の形態1によるステータを示す斜視図である。 実施の形態1によるステータコアを示す斜視図である。 実施の形態1によるステータコアを示す平面図である。 実施の形態1によるステータの一部を示す平面図である。 実施の形態1によるステータ巻線を説明する断面模式図である。 実施の形態1によるステータ巻線のコイルを説明する正面図である。 実施の形態1によるステータコアの分割コアを示す平面図である。 実施の形態1による分割コアの形状を説明する図である。 実施の形態1による分割コアの形状を説明する図である。 実施の形態1による分割コアを示す斜視図である。 実施の形態1による分割コアのシェービング加工断面による効果を説明する図である。 実施の形態1による分割コアのシェービング加工断面による効果を説明する図である。 比較例による分割コアのせん断加工断面を説明する図である。 比較例による分割コアのせん断加工断面を説明する図である。 実施の形態1による分割コアの変形例を示す図である。 実施の形態2による分割コアの製造方法を説明する工程フロー図である。 実施の形態2による分割コアの製造装置を説明する平面模式図である。 実施の形態2による分割コアの製造装置を説明する断面模式図である。 実施の形態2による分割コアの製造装置におけるシェービング加工領域を説明する図である。 実施の形態2による分割コアの積層方向の固定方法を説明する図である。 実施の形態2による分割コアの積層方向の別の固定方法を説明する図である。 実施の形態3による分割コアの製造装置を説明する平面模式図である。 実施の形態3により製造される分割コア片を示す平面図である。 実施の形態3により製造される別の分割コア片を示す平面図である。 実施の形態3による分割コアの製造装置の変形例を説明する平面模式図である。
実施の形態1.
以下に、実施の形態1によるステータコアの分割コア、及びこれを備えたステータについて、図面に基づいて説明する。図1は実施の形態1による回転電機の構成を示す断面図、図2は実施の形態1によるステータを示す斜視図、図3及び図4は、実施の形態1によるステータコアを示す斜視図及び平面図である。なお、各図において、同一または相当部分には、同一符号を付している。
図1に示すように、モータ等の回転電機100は、ハウジング1、ロータ6、及びステータ10を備えている。ハウジング1は、円筒形状のフレーム2と、フレーム2の開口部を塞ぐブラケット3とを有している。ブラケット3には、ベアリング4を介してシャフト5が回転可能に支持されている。なお、図1において、Aはシャフト5の回転軸(軸心)を示している。
ロータ6は、シャフト5に固着されたロータコア7と、ロータコア7の外周面側に配列された永久磁石8を含み、回転軸Aを中心に回転する。なお、実施の形態1では、永久磁石8を備えた永久磁石型ロータを例に挙げたが、ロータ6はこれに限定されるものではなく、例えばかご形ロータ、巻線形ロータ等であってもよい。ステータ10は、フレーム2に圧入もしくは焼き嵌めにより固定されている。
次に、実施の形態1によるステータ10及びステータコア11の構造について、図2から図7を用いて説明する。なお、ここでは、極数が8極、ステータコア11のスロット数が48個、ステータ巻線20が三相巻線の場合について説明する。ステータ10は、ロータ6の外周側に配設されるステータコア11と、ステータコア11に装着されたステータ巻線20とを備えている。ステータコア11は、複数の分割コア110を円環状に配置することにより形成されている。
なお、実施の形態1によるステータ10は、実施の形態1による分割コア110を少なくとも1つ含むステータコア11と、ティース部112に巻回されたコイル21とを備えたものである。ステータ10のスロット12には、ステータ巻線20とステータコア11とを電気的に隔離する絶縁紙13が配置される(図5参照)。
図6に示すように、ステータコア11には、隣り合うティース部112によって48個のスロット12−1、12−2、・・12−13(総称してスロット12)が形成されている。コイル21は、スロット12に収納されるスロット部21Sと、スロット12から延出されたターン部21Tを含む。スロット12には、S1−S6で示す6本のスロット部21Sが径方向に整然と収納される。1つのスロット12には、3つの異なるコイル21のスロット部21Sが収納される。
具体的には、第1コイルのスロット部S1、S3、S5と、第2コイルのスロット部S4と、第3コイルのスロット部S2、S6が同一のスロット12内に収納される。スロット12−1に収納されたスロット部21Sは、ターン部21Tを通して、1磁極ピッチ分(ここでは6スロット)周方向に離れたスロット12−7及びスロット12−13に収納される。
また、図7に示すように、コイル21は、例えばエナメル樹脂で絶縁被覆された接続部のない銅線またはアルミニウム線等からなる導体線を、径方向からみて8の字状に巻回した形状である。スロット部S1、S2、・・S6は、ターン部T1−1、T1−2、・・T6−2により接続される。端末部であるターン部T1−2、T6−2は、溶接等により他のコイルまたは中性点または給電部に接続される。コイル組立工程では、成形されたコイル21を所定数(ここでは48個)組み合せて籠状とし、これに円環状のステータコア11を径方向から挿入することでステータ10が得られる。
次に、実施の形態1によるステータコア11の分割コア110について、図8から図13を用いて説明する。なお、図中、矢印Xはステータコア(分割コア)の周方向、矢印Yはステータコア(分割コア)の径方向、矢印Zはステータコア(分割コア)の積層方向を示している。図8に示すように、分割コア110は、ステータコア11の円環状の外周部の一部を形成するヨーク部111と、ヨーク部111の内周側端面111cから突出されたティース部112とを備えている。
分割コア110は、径方向中心線Bに対して左右対称形状である。また、図8中、L1はティース部の径方向寸法(スロット深さ)、L2はヨーク部の径方向寸法、L3はスロット幅の1/2を示している。実施の形態1では、L1とL2は略等しい。さらに、分割コア110は、ヨーク部111の外周側端面111bと径方向側面111aとの間に切り欠き113が形成されると共に、ティース部112の先端部から周方向に突出された突起である鍔部114を有している。
図8に示すように、ティース部112の径方向側面112aをヨーク部111の外周側端面111bまで延長した第1の仮想直線V1と、ヨーク部111の径方向側面111aをティース部112の先端部の内周側端面112bまで延長した第2の仮想直線V2とを引く。このとき、ヨーク部111は、第1の仮想直線V1よりも周方向外側に張り出した張り出し部111d(斜線部)を有している。張り出し部111dは、ティース部112の径方向側面112aと鍔部114と第2の仮想直線V2とヨーク部111の内周側端面111cとで囲まれた空間14内に収まるように形成されている。
また、図9に示すように、複数の分割コア110、110Aを互いに違いに配置したとき、分割コア110のヨーク部111の径方向側面と分割コア110Aのティース部112の径方向側面とは当接する。同様に、分割コア110のティース部112の径方向側面と、分割コア110Aのヨーク部111の径方向側面とは当接する。さらに、分割コア110の切り欠き113の一部と分割コア110Aの鍔部114の一部は当接し、分割コア110の鍔部114の一部と分割コア110Aの切り欠き113の一部は当接する。
図10は、図9中、Cで示す部分の拡大図である。図10に示すように、軸方向に直交する断面において、鍔部114は、切り欠き113と相似の略三角形であり、ティース部112の内周側端面112bと同一面をなす面114aと、ティース部112の径方向側面112aと鋭角をなして連なる他の面114bとを有する。
鍔部114の他の面114bがティース部112の径方向側面112aの延長線Dとなす角度θ1は、切り欠き113がヨーク部111の径方向側面111aの延長線Dとなす角度と等しい。ただし、それらの角度は完全に等しくなくてもよく、シェービング加工等により若干の差が生じる場合がある。なお、図10において、θ1=50°である。
図11は、実施の形態1による分割コアを示す斜視図、図12及び図13は、分割コアのシェービング加工断面の効果を説明する図である。分割コア110のヨーク部111の径方向側面111a、切り欠き113、ティース部112の径方向側面112a、及び鍔部114の少なくとも一部は、シェービング加工断面である。シェービング加工断面は、せん断加工時の破断面及びカエリ(バリ)等が除去された平滑で精度の高い断面である。
実施の形態1では、少なくともヨーク部111の径方向側面111aとティース部112の径方向側面112aをシェービング加工断面としている。図12に示すように、分割コア110のヨーク部111の径方向側面111aをシェービング加工断面とすることにより、せん断加工による破断面及びカエリが除去され、積層方向の短絡が抑制される。また、図13に示すように、分割コア110を円環状に整列した際に周方向の圧縮応力が作用するが、ヨーク部111の径方向側面111aをシェービング加工断面とすることにより、ステータコア11の寸法精度が安定する。
比較例として、シェービング加工を施していない分割コアのせん断加工断面について、図14及び図15を用いて説明する。図14に示すように、分割コア210のせん断加工断面210aは、ダレ部31及びカエリ32が発生している。金型摩耗等によりせん断加工時のカエリ32が増加すると、ダレ部31と接触し、積層方向の短絡が発生する。また、図15に示すように、分割コア210を円環状に整列した際に周方向の圧縮応力が作用し、図中Eで示す部分のように隣り合う分割コア210のカエリ32同士が当接する。これにより、ステータコアの寸法精度が低下し、回転電機100の出力が低下し騒音が増加する。
図16は、実施の形態1による分割コアの変形例として、1ティース毎に巻線された集中巻構造を適用した例を示している。分割コア110のティース部112には、インシュレータ117を介して巻線部21Aが形成される。このように、実施の形態1による分割コア110は、集中巻構造への適用も可能であり、巻線の占積率が向上するため回転電機100の効率が向上する。また、分割コア110が巻線で固定されるため、回転電機100の組立性が向上し、生産性が向上する。
以上のように、実施の形態1によるステータコア11の分割コア110、及びこれを備えたステータ10によれば、ティース部112の先端部から周方向に突出された鍔部114を有するため、ティース部112に流れ込む磁束を有効に活用することができると共に漏れ磁束が抑制され、回転電機100の出力増加及び効率向上が図られる。また、鍔部114を有していながらヨーク部111の幅を確保することができるため、回転電機100の出力低下を抑制することができる。
また、ヨーク部111の張り出し部111dが、ティース部112の径方向側面112aと鍔部114と第2の仮想直線V2とヨーク部111の内周側端面111cとで囲まれた空間14内に収まるので、製造時には、鍔部114を有していながら、隣り合う分割コア片を、ヨーク部111の径方向側面111aとティース部112の径方向側面112aとがそれぞれ対向するように互い違いに配置することができる。これにより、鋼板の無効領域が低減され、材料歩留まりが向上し、生産性が向上する。
さらに、分割コア110の一部をシェービング加工断面とすることにより、積層方向の短絡が抑制されるため、渦電流が低減され、回転電機100の効率が向上する。また、ステータコア11の寸法精度が高くなり、回転電機100の出力低下及び騒音を抑制することができる。これらのことから、材料歩留まり向上と回転電機100の性能向上を実現することが可能なステータコア11の分割コア110及びこれを備えたステータ10が得られる。
実施の形態2.
実施の形態2では、上記実施の形態1で説明したステータコア11の分割コア110の製造方法及び製造装置について説明する。図17は分割コアの製造方法を説明する工程フロー図、図18は、分割コアの製造装置である金型装置を説明する平面模式図、図19は、図18中、H−Hで示す部分の断面模式図である。なお、図中、矢印Gは鋼板の送り方向を示している。
まず、実施の形態2による分割コア110の製造方法について、図17及び図18を用いて説明する。図18に示すS10、S20、及びS30は、図17の工程フローに対応しており、その工程が実施される部分である。なお、図18に示す鋼板40上の分割コア片41−1、41−2、・・41−11(総称して分割コア片41)は、「分割コア片予定部」を意味しており、鋼板40から打ち抜かれて分割コア片41となる。
分割コア110の製造方法は、コア打ち抜き工程、シェービング加工工程、及び連結部除去工程を含んでいる。まず、図17のステップS5の鋼板送り工程では、鋼板送り機構によって、シート状の鋼板40が金型装置50内の搬送経路に送られる。実施の形態2では、鋼板の送り方向は、分割コア片41の径方向と一致している。鋼板40の送り方向と直交する鋼板40の幅方向の両端部には、金型装置50内での鋼板40の位置を決めるパイロット穴42が配置される。
鋼板40上には、11個の分割コア片41−1、41−2、・・41−11が、鋼板40の幅方向に配列されている。この際、隣り合う分割コア片41(例えば分割コア片41−1と分割コア片41−2)を、ヨーク部の径方向側面とティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置する。なお、鋼板40の幅方向に配列される分割コア片41の数は、これに限定されるものではない。
また、分割コア片41は、ヨーク部の外周側端面と径方向側面との間に切り欠き(図8参照)が形成されると共に、ティース部の先端部から周方向に突出された鍔部(図8参照)を有している。分割コア片41の鍔部は、隣り合う分割コア片41の切り欠きと対向配置される。なお、隣り合う分割コア片41は、鋼板40の板厚の5%以上の間隔をあけて鋼板40上に対向配置され、この間隔の領域は、後のシェービング加工工程におけるシェービング加工代となる。ステップS10の奇数列コア打ち抜き工程では、隣り合う分割コア片41の一方の分割コア片41、ここでは奇数列の分割コア片41−1、41−3、・・41−11を打ち抜く。
図18に示すステップS15はアイドル工程であり、続いてステップS20の偶数列コアのシェービング加工工程では、コア打ち抜き工程の後に残った他方の分割コア片41、ここでは偶数列の分割コア片41−2、41−4、・・41−10の一部をシェービング加工する。実施の形態2では、シェービング加工領域43(図18中、太い黒線で示す)は、分割コア片41のヨーク部の径方向側面、切り欠き、ティース部の径方向側面、及び鍔部を含んでいる。シェービング加工領域43には、コア打ち抜き工程で先に打ち抜かれた領域を利用してシェービング加工が施される。
図18に示すステップS25はアイドル工程であり、続いてステップS30の偶数列コアの連結部除去工程において、偶数列の分割コア片41−2、41−4、・・41−10の鋼板40との連結部44、45(図18中、太い黒線で示す)を打ち抜く。ステップS30において打ち抜かれた分割コア片41は、ステップS40の偶数列コアの積層整列工程で積層される。同様に、ステップS10において打ち抜かれた分割コア片41は、ステップS50の奇数列コアの積層整列工程で積層される。最後に、ステップS60の奇数列、偶数列コアの積層固定工程において、分割コア片41は積層方向に固定され、分割コア110が完成する。
次に、実施の形態2による分割コアの製造装置について、図19を用いて説明する。分割コアの製造装置である金型装置50は、第1金型50A(コア打ち抜き部)、第2金型50B(シェービング加工部)、及び第3金型50C(連結部除去部)を含む。第1金型50Aは、せん断打ち抜き加工用のダイス52a、52b、及びパンチ53aを備えている。第2金型50Bは、シェービング加工用のダイス52b、52c、52d、パンチ54、及びストリッパ55を備えている。第3金型50Cは、せん断打ち抜き加工用のダイス52d、52e、及びパンチ53bを備えている。なお、第1金型50A、第2金型50B、及び第3金型50Cは、それぞれの中間に位置するダイス52b、52dを共用している。
シート状の鋼板40は、鋼板送り機構によって、コイル材51から金型装置50の搬送経路に送られ、第1金型50Aに入る。第1金型50Aは、鋼板40上に、隣り合う分割コア片41を、ヨーク部の径方向側面とティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置し、隣り合う分割コア片41の一方の分割コア片41(ここでは奇数列)を打ち抜く処理を行う。
第2金型50Bは、第1金型50Aで打ち抜かれなかった他方の分割コア片41(ここでは偶数列)の一部をシェービング加工する。この時のシェービング加工幅(図20中、L4で示す)は、鋼板40の板厚の5%以上に設定される。第3金型50Cは、他方の分割コア片41の鋼板40との連結部を打ち抜く処理を行う。第1金型50Aのダイス52a、52bと、第3金型50Cのダイス52d、52eには、それぞれ打ち抜かれた分割コア片41が積層される。
分割コア110の積層方向の締結固定方法について、図21及び図22を用いて説明する。分割コア110の積層方向の締結固定は、抜きカシメ、レーザ溶接、TIG溶接、接着剤、及びモールド等で行われる。図21に示す例では、ヨーク部111の切り欠き113を溶接部115としている。また、図22に示すように、鋼板上に塗布された接着剤116で固定してもよい。分割コア110の積層間が締結されることで、回転電機100の剛性が向上し、騒音が低減される。
実施の形態2によるステータコア11の分割コア110の製造方法及び金型装置50によれば、鋼板40上に、隣り合う分割コア片41を、ヨーク部111の径方向側面111aとティース部112の径方向側面112aとがそれぞれ対向するように互い違いに配置しているので、鋼板40の無効領域が低減され、材料歩留まりが向上し、生産性が向上する。また、分割コア片41の鍔部114は隣り合う分割コア片41の切り欠き113と対向配置されるため、鍔部114を有していながら、分割コア片41を鋼板40上に効率的に配置することができる。
また、シェービング加工工程(第2金型50B)では、コア打ち抜き工程(第1金型50A)で先に打ち抜かれた領域を利用してシェービング加工を行うため、シェービング加工用のパンチ54とダイス52cでの構成が可能となり、金型装置50の小型化が図られる。シェービング加工領域43を限定することにより、さらに生産性の向上が図られる。
また、シェービング加工代を設けてシェービング加工を行うため、寸法精度の高い分割コア片41が得られる。これにより、パイロット穴42と位置決めピンの寸法ばらつきにより生じる打ち抜き精度の低下、及び金型の摩耗により生じる打ち抜き寸法精度の低下等を抑制することができる。また、ステータコア11の寸法精度が向上するため、回転電機100の出力低下及び騒音を抑制することができる。これらのことから、材料歩留まり向上と回転電機100の性能向上を実現することが可能なステータコア11の分割コア110を製造することができる。
実施の形態3.
図23は、実施の形態3による分割コアの製造装置を説明する平面模式図、図24及び図25は、実施の形態3により製造される分割コア片を示す平面図である。なお、実施の形態3による分割コアの製造方法及び製造装置は、基本的には上記実施の形態2と同じであるため、ここでは相違点のみ説明する。
上記実施の形態1による分割コア110(図8参照)は、ティース部の径方向寸法L1(スロット深さ)とヨーク部の径方向寸法L2が等しいが、実施の形態3では、図24に示すように、L1>L2の分割コア片41を製造する。この場合も、上記実施の形態1と同様に、ヨーク部111の張り出し部(図24中、斜線部)は、ティース部112の径方向側面と鍔部114と第2の仮想直線V2とヨーク部111の内周側端面とで囲まれた空間内に収まるため、鋼板40上に分割コア片41を互い違いに配置することができる。
ただし、奇数列の分割コア片41−1、41−3、・・41−11を打ち抜いた後に、偶数列の分割コア片41−2、41−4、・・41−10に対し、スロット予定部46を打ち抜く必要がある。このため、実施の形態3では、図23に示すように、ステップS10のコア打ち抜き工程で奇数列の分割コア片41−1、41−3、・・41−11を先に打ち抜いた後、ステップS20のシェービング加工工程において、偶数列の分割コア片41−2、41−4、・・41−10のシェービング加工を行うと共に、スロット予定部46を打ち抜く。
また、上記実施の形態1による分割コア110は、径方向中心線Bに対して対称であった。通常、分割コア片を互い違いに配置する場合、分割コア片は径方向中心線Bに対して対称形状となるため、ヨーク部の径方向位置決め部またはティース部のシート溝等を形成することができなかった。これに対し、実施の形態3では、径方向中心線Bに対して非対称な分割コア片41を製造することができる。
実施の形態3により製造される分割コア片41は、図25に示すように、ヨーク部111の径方向側面に径方向位置決め部48a、48bをそれぞれ有し、ティース部112の片側の径方向側面にシート溝49が配置されている。また、ヨーク部111の両端には、積層方向の連結に用いられる抜きカシメ部47が形成されている。その製造方法は、シェービング加工工程において、偶数列の分割コア片41−2、41−4、・・41−10のシェービング加工を行うと共に、ティース部112の径方向側面にシート溝49を打ち抜く工程と、ヨーク部111の径方向側面に径方向位置決め部48a、48bを打ち抜く工程を行う。
なお、図25に示す分割コア片41のように、径方向位置決め部48a、48bとシート溝49との両方を備えている必要はなく、いずれか一方を形成してもよい。その場合は、シェービング加工において、シート溝49を打ち抜く工程、及び径方向位置決め部48a、48bを打ち抜く工程のいずれか一方を行う。
また、図26は、実施の形態3による分割コアの製造装置の変形例を示している。図26に示す例では、金型装置50において、鋼板40の送り方向と分割コア片41の周方向とが一致するように、鋼板40上に分割コア片41が配置される。また、パイロット穴として、パイロット半円穴42Aを採用している。
鋼板40の送り方向が分割コア片41の周方向と一致している場合、送り方向が分割コア片41の径方向と一致している場合に比べ、鋼板40の1回の送り量を低減することができる。なお、シェービング加工工程では、送り方向が分割コア片41の径方向と一致している場合と同様に、先に打ち抜かれた領域を利用することができる。
また、図26に示す例では、分割コア片41の取り数を1個取りとしているが、多列取りとすることも可能であり、生産性がさらに向上する。また、パイロット半円穴42Aを採用することにより、鋼板40のスクラップ量をさらに低減することができ、材料歩留りが向上する。なお、パイロット半円穴42Aの他、四角形に切り欠かれたパイロット穴等であっても同様の効果が得られる。
実施の形態3によれば、シェービング加工工程(第2金型50B)において、分割コア片41を任意の形状に加工することができるため、金型工数を増加させることなく、様々な形状の分割コアを製造することが可能である。分割コア片41に径方向位置決め部48a、48bとシート溝49とを備えることにより、ステータ10の組立性が向上する。
また、鋼板40の送り方向を分割コア片41の周方向と一致させることにより、鋼板40の1回の送り量が低減し、コア打ち抜き速度が大幅に向上する。これにより、金型の小型化と高速打ち抜きが可能となり、生産性が向上する。
本開示は、様々な例示的な実施の形態が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
本願は、回転電機のステータコアの分割コア、ステータ、ステータコアの分割コアの製造方法、及び製造装置として利用することができる。
1 ハウジング、2 フレーム、3 ブラケット、4 ベアリング、5 シャフト、6 ロータ、7 ロータコア、8 永久磁石、10 ステータ、11 ステータコア、12 スロット、13 絶縁紙、14 空間、20 ステータ巻線、21 コイル、21A 巻線部、21S スロット部、21T ターン部、31 ダレ部、32 カエリ、40 鋼板、41 分割コア片、42 パイロット穴、42A パイロット半円穴、43 シェービング加工領域、44、45 連結部、46 スロット予定部、47 抜きカシメ部、48a、48b 径方向位置決め部、49 シート溝、50 金型装置、50A 第1金型、50B 第2金型、50C 第3金型、51 コイル材、52a、52b、52c、52d、52e ダイス、53a、53b、54 パンチ、55 ストリッパ、100 回転電機、110、110A、210 分割コア、210a せん断加工断面、111 ヨーク部、111a 径方向側面、111b 外周側端面、111c 内周側端面、111d 張り出し部、112 ティース部、112a 径方向側面、112b 内周側端面、113 切り欠き、114 鍔部、115 溶接部、116 接着剤、117 インシュレータ

Claims (14)

  1. 回転電機のロータの外周側に配設されるステータコアの分割コアであって、前記ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、前記ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを備え、
    前記ヨーク部の外周側端面と前記ヨーク部の径方向側面との間に切り欠きが形成されると共に、前記ティース部の先端部から周方向に突出された鍔部を有し、
    前記ティース部の径方向側面を前記ヨーク部の前記外周側端面まで延長した第1の仮想直線と、前記ヨーク部の前記径方向側面を前記ティース部の内周側端面まで延長した第2の仮想直線とを引いたとき、
    前記ヨーク部は、前記第1の仮想直線よりも周方向外側に張り出した張り出し部を有し、前記張り出し部は、前記ティース部の前記径方向側面と前記鍔部と前記第2の仮想直線と前記ヨーク部の前記内周側端面とで囲まれた空間内に収まるように形成されていることを特徴とするステータコアの分割コア。
  2. 前記回転電機の軸方向に直交する断面において、前記鍔部は、前記切り欠きと相似の三角形であることを特徴とする請求項1記載のステータコアの分割コア。
  3. 前記鍔部が前記ティース部の前記径方向側面の延長線となす角度は、前記切り欠きが前記ヨーク部の前記径方向側面の延長線となす角度と等しいことを特徴とする請求項2記載のステータコアの分割コア。
  4. 前記ヨーク部の前記径方向側面、前記切り欠き、前記ティース部の前記径方向側面、及び前記鍔部の少なくとも一部は、シェービング加工断面であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のステータコアの分割コア。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のステータコアの分割コアを少なくとも1つ含むステータコアと、前記ティース部に巻回されたコイルと、を備えたことを特徴とするステータ。
  6. 回転電機のロータの外周側に配設されるステータコアの分割コアの製造方法であって、前記分割コアは、前記ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、前記ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを備え、
    鋼板上に、隣り合う分割コア片を、前記ヨーク部の径方向側面と前記ティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置し、隣り合う前記分割コア片の一方の分割コア片を打ち抜くコア打ち抜き工程と、
    前記コア打ち抜き工程の後に残った他方の分割コア片の一部をシェービング加工するシェービング加工工程と、
    前記シェービング加工工程の後、前記他方の分割コア片の鋼板との連結部を打ち抜く連結部除去工程と、を含むことを特徴とするステータコアの分割コアの製造方法。
  7. 前記コア打ち抜き工程において、隣り合う前記分割コア片は、前記鋼板の板厚の5%以上の間隔をあけて前記鋼板上に対向配置され、前記間隔の領域は、前記シェービング加工工程におけるシェービング加工代となることを特徴とする請求項6記載のステータコアの分割コアの製造方法。
  8. 前記分割コア片は、前記ヨーク部の外周側端面と前記径方向側面との間に切り欠きが形成されると共に、前記ティース部の先端部から周方向に突出された鍔部を有し、
    前記コア打ち抜き工程において、前記分割コア片の前記鍔部は、隣り合う前記分割コア片の前記切り欠きと対向配置されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のステータコアの分割コアの製造方法。
  9. 前記シェービング加工工程において、前記他方の分割コア片の前記ヨーク部の前記径方向側面、前記切り欠き、前記ティース部の前記径方向側面、及び前記鍔部の少なくとも一部をシェービング加工することを特徴とする請求項8記載のステータコアの分割コアの製造方法。
  10. 前記コア打ち抜き工程において、前記鋼板の送り方向と前記分割コア片の周方向とが一致するように、前記鋼板上に前記分割コア片が配置されることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載のステータコアの分割コアの製造方法。
  11. 前記シェービング加工工程において、前記ティース部の前記径方向側面にシート溝を打ち抜く工程と、前記ヨーク部の前記径方向側面に径方向位置決め部を打ち抜く工程のいずれか一方または両方を行うことを特徴とする請求項6から請求項10のいずれか一項に記載のステータコアの分割コアの製造方法。
  12. 回転電機のロータの外周側に配設されるステータコアの分割コアの製造装置であって、前記分割コアは、前記ステータコアの円環状の外周部の一部を形成するヨーク部と、前記ヨーク部の内周側端面から突出されたティース部とを備え、
    鋼板上に、隣り合う分割コア片を、前記ヨーク部の径方向側面と前記ティース部の径方向側面とがそれぞれ対向するように互い違いに配置し、隣り合う前記分割コア片の一方の分割コア片を打ち抜くコア打ち抜き部と、
    前記コア打ち抜き部で打ち抜かれなかった他方の分割コア片の一部をシェービング加工するシェービング加工部と、
    前記他方の分割コア片の鋼板との連結部を打ち抜く連結部除去部と、を含むことを特徴とするステータコアの分割コアの製造装置。
  13. 前記コア打ち抜き部、前記シェービング加工部、及び前記連結部除去部は、それぞれパンチ及びダイスを有する金型であることを特徴とする請求項12記載のステータコアの分割コアの製造装置。
  14. 前記鋼板の送り方向と前記分割コア片の周方向が一致していることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のステータコアの分割コアの製造装置。
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