JP7472728B2 - ステータコア及びステータコアの製造方法 - Google Patents
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Description
前記溝付きコアシートは、前記溝付きコアシートの厚み方向に潰された潰し部が形成されることにより前記溝が形成された構成であり、各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の一方側に位置する前記溝としての第一溝と、前記潰し部に対する前記厚み方向の他方側に位置する前記溝としての第二溝が形成されており、前記第一溝の幅寸法は、前記第二溝の幅寸法と異なり、前記複数のコアシートは、重なり合う複数の前記溝付きコアシートを含み、重なり合う複数の前記溝付きコアシートでは、前記第一溝と前記第二溝とが向かい合っており、前記第一溝の幅方向両側の縁部には、盛り上がり部がそれぞれ形成されており、前記第二溝の幅寸法は、前記第一溝の幅寸法よりも大きく、前記盛り上がり部は、前記第二溝の幅寸法の範囲内に位置する構成である。
上記実施形態では、第一溝25Aの幅寸法w1が第二溝25Bの幅寸法w2と同じとされているが、図9に示されるように、第一溝25Aの幅寸法は、第二溝25Bの幅寸法と異なっていてもよい。図9に示される第一変形例では、一例として、第一溝25Aの幅寸法が、第二溝25Bの幅寸法よりも小さいが、第一溝25Aの幅寸法は、第二溝25Bの幅寸法よりも大きくてもよい。
図10に示されるように、第一溝25Aの幅方向両側の縁部には、盛り上がり部32がそれぞれ形成されていてもよい。この盛り上がり部32は、微小であるため、図10では図示されていない。また、このように、第一溝25Aの幅方向両側の縁部に盛り上がり部32がそれぞれ形成される場合、第二溝25Bの幅寸法w2は、第一溝25Aの幅寸法w1よりも大きく設定され、盛り上がり部32が、第二溝25Bの幅寸法w2の範囲内に位置するようにしてもよい。
図11に示されるように、潰し部26は、ティース部22の先端22Aに近づくに従って厚みが増加するように形成されてもよい。このような潰し部26の形状は、例えば、廃材になる側へ潰し加工時の余肉を移動させることで形成される。このようにすると、複数のコアシート20を積層した際にコアシート20間に余分な隙間が生じることを抑制できる。
図12に示されるように、コアシート20の各ティース部22には、潰し部26に対する厚みT方向の片側のみに溝25が形成されていてもよい。また、この場合に、複数のコアシート20の同じ位置に形成された潰し部26は、ステータコア10の軸方向に並ぶことにより、ステータコア10の軸方向に溝25を介して互いに離間していてもよい。このように構成されていても、万が一、潰し加工によってコアシート20を形成する電磁鋼板の表面の絶縁被膜が損傷した場合でも、絶縁被膜が損傷した部位において潰し部26同士が電気的に接合された状態となることを防止できる。
図13に示されるように、溝25は、ティース部22の先端22Aから遠ざかるに従って幅が減少するように平面視で概略台形状に形成されていてもよい。
環状部と、前記環状部から前記環状部の径方向に延伸する複数のティース部とを有する複数のコアシートが積層されて構成されたステータコアであって、
前記複数のコアシートは、前記複数のティース部のそれぞれの先端側の部分に溝を有する溝付きコアシートを含み、
前記溝付きコアシートは、前記溝付きコアシートの厚み方向に潰された潰し部が形成されることにより前記溝が形成された構成である、
ステータコア。
(付記2)
前記潰し部は、前記ティース部の先端に接しており、
前記溝は、前記ティース部の先端に開口している、
付記1に記載のステータコア。
(付記3)
前記溝は、前記ステータコアの径方向に延びている、
付記1又は付記2に記載のステータコア。
(付記4)
前記潰し部の厚さ寸法は、前記溝付きコアシートの厚さ寸法よりも小さい、
付記1~付記3のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記5)
各前記ティース部には、該ティース部の横幅方向に並ぶ複数の前記潰し部が形成されている、
付記1~付記4のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記6)
各前記ティース部には、該ティース部の横幅方向の中心に位置する中心線を中心にして複数の前記潰し部が対称に形成されている、
付記1~付記5のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記7)
各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の両側に前記溝がそれぞれ形成されている、
付記1~付記6のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記8)
各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の片側のみに前記溝が形成されている、
付記1~付記6のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記9)
前記複数のコアシートは、複数の前記溝付きコアシートを含み、
複数の前記溝付きコアシートの同じ位置に形成された前記潰し部は、前記ステータコアの軸方向に並んでいる、
付記1~付記8のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記10)
複数の前記溝付きコアシートは、互いに積層されており、
複数の前記溝付きコアシートの同じ位置に形成された前記潰し部は、前記ステータコアの軸方向に前記溝を介して互いに離間している、
付記9に記載のステータコア。
(付記11)
前記潰し部には、余肉逃し部が形成されている、
付記1~付記10のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記12)
前記余肉逃し部は、前記溝の幅方向の中央部に位置する、
付記11に記載のステータコア。
(付記13)
各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の一方側に位置する前記溝としての第一溝と、前記潰し部に対する前記厚み方向の他方側に位置する前記溝としての第二溝が形成されており、
前記第一溝の幅寸法は、前記第二溝の幅寸法と異なる、
付記1~付記12のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記14)
前記複数のコアシートは、重なり合う複数の前記溝付きコアシートを含み、
重なり合う複数の前記溝付きコアシートでは、前記第一溝と前記第二溝とが向かい合っている、
付記13に記載のステータコア。
(付記15)
前記第一溝の幅方向両側の縁部には、盛り上がり部がそれぞれ形成されており、
前記第二溝の幅寸法は、前記第一溝の幅寸法よりも大きく、
前記盛り上がり部は、前記第二溝の幅寸法の範囲内に位置する、
付記14に記載のステータコア。
(付記16)
前記潰し部は、前記ティース部の先端に近づくに従って厚みが増加する、
付記1~付記15のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記17)
前記溝の幅は、前記溝の長さ方向に亘って一定である、
付記1~付記16のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記18)
前記溝は、前記ティース部の先端から遠ざかるに従って幅が減少する、
付記1~付記16のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記19)
前記複数のコアシートの全てが前記溝付きコアシートである、
付記1~付記18のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記20)
前記複数のコアシートのそれぞれは、隣り合う前記ティース部の間に位置する複数の分割部によって複数のシート材に分割されている、
付記1~付記19のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記21)
前記複数のティース部は、前記環状部から前記環状部の径方向内側に延伸する、
付記1~付記20のいずれか一項に記載のステータコア。
(付記22)
環状部と、前記環状部から前記環状部の径方向に延伸する複数のティース部とを有する複数のコアシートが積層されて構成されたステータコアの製造方法であって、
前記複数のティース部のそれぞれの先端側の部分に溝を有する溝付きコアシートを含む前記複数のコアシートを形成するコアシート形成工程と、
前記複数のコアシートを積層する積層工程と、
を備え、
前記コアシート形成工程において前記溝付きコアシートを形成する際に、前記溝付きコアシートの厚み方向に潰された潰し部を形成することにより前記溝を形成する、
ステータコアの製造方法。
(付記23)
前記コアシート形成工程では、潰し加工により前記潰し部を形成してから、打ち抜き加工により前記コアシートを打ち抜いて形成する、
付記22に記載のステータコアの製造方法。
Claims (9)
- 環状部と、前記環状部から前記環状部の径方向に延伸する複数のティース部とを有する複数のコアシートが積層されて構成されたステータコアであって、
前記複数のコアシートは、前記複数のティース部のそれぞれの延伸方向の中央部よりも先端側から先端までの部分に溝を有する溝付きコアシートを含み、
前記溝付きコアシートは、前記溝付きコアシートの厚み方向に潰された潰し部が形成されることにより前記溝が形成された構成であり、
各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の一方側に位置する前記溝としての第一溝と、前記潰し部に対する前記厚み方向の他方側に位置する前記溝としての第二溝が形成されており、
前記第一溝の幅寸法は、前記第二溝の幅寸法と異なり、
前記複数のコアシートは、重なり合う複数の前記溝付きコアシートを含み、
重なり合う複数の前記溝付きコアシートでは、前記第一溝と前記第二溝とが向かい合っており、
前記第一溝の幅方向両側の縁部には、盛り上がり部がそれぞれ形成されており、
前記第二溝の幅寸法は、前記第一溝の幅寸法よりも大きく、
前記盛り上がり部は、前記第二溝の幅寸法の範囲内に位置する、
ステータコア。 - 前記潰し部は、前記ティース部の先端に接しており、
前記溝は、前記ティース部の先端に開口している、
請求項1に記載のステータコア。 - 各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の両側に前記溝がそれぞれ形成されている、
請求項1又は請求項2に記載のステータコア。 - 各前記ティース部には、前記潰し部に対する前記厚み方向の片側のみに前記溝が形成されている、
請求項1又は請求項2に記載のステータコア。 - 複数の前記溝付きコアシートは、互いに積層されており、
複数の前記溝付きコアシートの同じ位置に形成された前記潰し部は、前記ステータコアの軸方向に前記溝を介して互いに離間している、
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のステータコア。 - 前記潰し部には、前記潰し部を形成する際に前記潰し部の一部を潰し切らないことにより島状の余肉逃し部が形成されている、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のステータコア。 - 前記潰し部は、前記ティース部の先端に近づくに従って厚みが増加する、
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のステータコア。 - 請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のステータコアを製造するためのステータコアの製造方法であって、
前記複数のティース部のそれぞれの延伸方向の中央部よりも先端側から先端までの部分に前記溝を有する前記溝付きコアシートを含む前記複数のコアシートを形成するコアシート形成工程と、
前記複数のコアシートを積層する積層工程と、
を備え、
前記コアシート形成工程において前記溝付きコアシートを形成する際に、前記溝付きコアシートの厚み方向に潰された前記潰し部を形成することにより前記溝を形成する、
ステータコアの製造方法。 - 前記コアシート形成工程では、潰し加工により前記潰し部を形成してから、打ち抜き加工により前記コアシートを打ち抜いて形成する、
請求項8に記載のステータコアの製造方法。
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