JPH09308145A - モータのステータコアおよびこれの作製方法 - Google Patents

モータのステータコアおよびこれの作製方法

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JPH09308145A
JPH09308145A JP11720896A JP11720896A JPH09308145A JP H09308145 A JPH09308145 A JP H09308145A JP 11720896 A JP11720896 A JP 11720896A JP 11720896 A JP11720896 A JP 11720896A JP H09308145 A JPH09308145 A JP H09308145A
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JP
Japan
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stator core
magnetic steel
stator
motor
thinner
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JP11720896A
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English (en)
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Masayuki Nakamura
雅之 中村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの冷却性を向上する。 【解決手段】 ステータコアの断面形状に等しい形状の
薄板環状円板の外周部の少なくとも一部を他の部分より
薄くした磁性鋼板(ステータプレート12)を積層し、
溶接してステータコアを形成する。前記の外周部に形成
された板厚の薄い部分12bがフィン形状となり、放熱
面積を増大させ、冷却性の向上が図られる。また、前記
板厚の薄い部分12bをプレス加工にて形成することに
より、これと同時にステータプレート12のバリ取りを
同時に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータのステータコ
アの構造およびこの構造を有するステータコアの作製方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】小型で高出力なモータは、産業界の各分
野において要望されている。モータを小型で高出力とす
ると銅損や鉄損により生じる単位体積あたりの熱量が増
加しこれを放熱する必要が生じる。
【0003】従来、一般的には磁性鋼板を積層して形成
された略円筒形状のステータを、これの外周に密着する
ケースに収め、このケースに放熱フィンを設け空気によ
り冷却することが行われている。また、ケース内に水な
どの冷却用液体を通す技術も知られている。
【0004】また、特開昭58−192453号公報及
び特開昭59−28847号公報にはステータ外周面を
外気に露出させ、ここから放熱する技術が開示されてい
る。また、前者公報においては、ステータを形成する鋼
板の1枚1枚の外周に櫛歯状の突起を設け放熱面積を増
大させる技術が開示されている。また、後者公報には長
方形の鋼板の長手方向を互い違いに配置して、積層し、
フィン形状を形成することで放熱面積を増加させる技術
が開示されている。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】前記前者公報の技術に
よれば、1枚1枚の磁性鋼板の形状が複雑となりコスト
増を招く。後者公報の技術によれば全周にわたってフィ
ンが形成されないので、放熱面積を十分増加させてある
とはいえない。また磁性鋼板の長手方向を交互に交叉さ
せているので放熱面積の増加は2枚1組での増加とな
る。
【0006】また、ステータを形成する1枚1枚の磁性
鋼板は、一般的には打ち抜き加工によって作製される。
このとき生じるバリは、鋼板を積層する際に、隙間を生
じさせたり絶縁破壊を生じさせたりするという問題があ
った。
【0007】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、簡素な構造を有して効率よく放
熱し、製作も容易なステータを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明にかかるモータのステータコアは、内周面
に櫛歯状の凹凸が形成された薄板環状円板の外周部の少
なくとも一部を他の部分より薄くした磁性鋼板を積層し
て形成されたものである。
【0009】また、本発明にかかるモータのステータコ
アの作製方法は、打ち抜き加工によって、内周面に櫛歯
状の凹凸が形成された薄板環状の磁性鋼板を得る工程
と、前記薄板環状の磁性鋼板の外周の少なくとも一部を
他の部分より薄くなるようにプレスする工程と、前記プ
レスされた磁性鋼板を積層し、溶接してステータコアを
形成する工程と、を有している。
【0010】本発明は以上のような構成を有しており、
ステータ外周部の少なくとも一部において、隣接する磁
性鋼板の間に隙間が形成され、表面積が増加する。よっ
て放熱性の改善が図られる。
【0011】また、他の部分より薄く形成された部分に
おいては、バリによる隣接する鋼板との絶縁破壊を防止
することができる。よって、絶縁破壊により生じる鉄損
の増加を抑制でき、モータの効率低下および発熱の増加
を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
(以下、実施形態と記す)のステータコアおよびこれの
作製方法を図面に従って説明する。
【0013】図1、図2および図3には、本実施形態の
ステータコア10が示されている。図1はモータの軸を
含む断面図、図2はモータの軸方向から見た図、図3は
図1と同じ断面で、ステータコア10の外周部付近の詳
細を示す図である。環状薄板の磁性鋼板であるステータ
プレート12の内側には櫛歯状に凹凸が形成されてい
る。この凸部は将来磁極となり、凹部がコイルが納まる
ステータとなる。環状の磁性鋼板の外周部12bは、櫛
歯状凹凸が形成された内側の部分12aに対して薄くな
っている。なお、外周部に設けられた切り欠きは、磁性
鋼板を積層した後、溶接を行うための溶接溝14であ
る。
【0014】磁性鋼板の外周部12bは、他の部分に対
して薄く形成されているので、図3に示すように、これ
らを積層した場合、隣合う外周部12bの間に隙間が形
成される。見方を変えれば、他の部分より薄い外周部1
2bによってフィンが形成されている。このフィン形状
によって、ステータ10の外周面の表面積が増加する。
したがって、放熱面積が増加してステータ10などモー
タで発生した熱を効率良く放熱することができる。この
フィンは、ステータプレート12の一枚ごとに形成され
ることになる。これに対し、前述の特開昭59−288
47号公報に記載されたように、軸対称でない鋼板を交
互に配置した場合の断面は、図4に示すようになり、こ
のときに形成されるフィンはプレート16,18の2枚
で一組ごとである。したがって、同一の外径で比較すれ
ば、本実施形態のステータコアの方が前記公報に比して
2倍程度、放熱面積を増加させることができる。また、
前記公報の場合には、角部にフィンが形成されない部分
もでき、放熱面積の増加に有効に利用されていない。こ
れに対し、本実施形態の場合は、ほぼ全周にわたってフ
ィンが形成されているので、放熱面積を効率良く増加さ
せている。
【0015】図5には、本実施形態のステータコアの作
製方法を説明する工程図が示されている。工程(a)で
は、打ち抜き加工機20によって、帯状の磁性鋼板22
から順次環状の磁性鋼板24を打ち抜く。この環状の磁
性鋼板24は、ステータコア10の断面形状と同形状を
有し、よって内周部には将来、磁極およびスロットとな
る櫛歯状の凹凸が形成されている。次に、工程(b)
で、この磁性鋼板24がプレス機26で加圧され、外周
部が他の部分より薄くなっているステータプレート12
が作製される。次に、工程(c)で前記のステータプレ
ート12を積層し、さらに工程(d)において溶接し、
ステータコア10を完成させる。
【0016】打ち抜き加工された磁性鋼板24は、その
周囲にはバリ28などが発生しており、このまま積層す
ると隣接する鋼板との間に隙間30を発生させたり、隣
接する鋼板やコイルの導線の絶縁被膜に傷を付けたりす
る場合がある。隙間30は、空気層を形成し、ここに熱
が滞留し放熱性を悪化させる場合がある。また、鋼板の
絶縁が破壊されると渦電流が多く発生し、鉄損の増加に
繋がる。また、導線の絶縁が破壊されると漏電が発生
し、所定の性能を得られなくなる。したがって、通常の
ステータコアの作製工程においても、このバリ取りの工
程が設けられており、通常、これはプレス機でバリを潰
すものである。本実施形態のステータコア作製方法は、
ステータプレート12の外周部をプレスして薄くする工
程(b)において、同時にバリ取りが行われる。すなわ
ち、バリ取りの工程を新たに設ける必要がない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ステータコアを形成す
る磁性鋼板の外周部の少なくとも一部を他の部分より薄
く形成することにより、この鋼板を積層したときに、薄
い部分がフィン形状となって、放熱面積を増加させる。
また、外周縁においては、隣接する鋼板と接触しないの
で、この部分においては隣接鋼板の絶縁被膜に傷付ける
ことを防止することができる。
【0018】また、前記の磁性鋼板外周部の薄い部分
は、プレス加工により形成される。この加工によって、
打ち抜き加工によって発生したバリを潰すことができ、
積層時に隣接鋼板に傷を付けることを防止することがで
きる。また、バリを潰すことで、コイル形成時にコイル
導線の絶縁被膜に傷を付けることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる実施形態のステータコアの断
面図である。
【図2】 本実施形態のステータコアの側面図である。
【図3】 本実施形態のステータコアの詳細断面図であ
る。
【図4】 従来のステータコアの詳細断面図である。
【図5】 本発明にかかる実施形態のステータコアの作
製方法を示す工程図である。
【図6】 バリの影響についての説明図である。
【符号の説明】
10 ステータコア、12 ステータプレート、12b
薄く形成された外周部、20 打ち抜き加工機、22
磁性鋼板、26 プレス機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に櫛歯状の凹凸が形成された薄板
    環状円板の外周部の少なくとも一部を他の部分より薄く
    した磁性鋼板を積層して形成されたモータのステータコ
    ア。
  2. 【請求項2】 打ち抜き加工によって、内周面に櫛歯状
    の凹凸が形成された薄板環状の磁性鋼板を得る工程と、 前記薄板環状の磁性鋼板の外周の少なくとも一部を他の
    部分より薄くなるようにプレスする工程と、 前記プレスされた磁性鋼板を積層し、これを溶接してス
    テータコアを形成する工程と、を含むステータコア作製
    方法。
JP11720896A 1996-05-13 1996-05-13 モータのステータコアおよびこれの作製方法 Pending JPH09308145A (ja)

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