JP2001025185A - モータ - Google Patents
モータInfo
- Publication number
- JP2001025185A JP2001025185A JP11191975A JP19197599A JP2001025185A JP 2001025185 A JP2001025185 A JP 2001025185A JP 11191975 A JP11191975 A JP 11191975A JP 19197599 A JP19197599 A JP 19197599A JP 2001025185 A JP2001025185 A JP 2001025185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- unit
- reinforcing member
- unit cores
- cores
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステータコアにおける鉄心損失を少なくでき
るようにする。 【解決手段】 単位コア19は多数枚の鉄心板20を積
層して構成され、これら4個の単位コア19を、コア補
強部材21上に環状に配置してステータコア17を構成
する。このとき、隣り合った単位コア19のヨーク部1
9a間に、例えば0.7[mm]の隙間22を形成した
状態で、各単位コア19をコア補強部材21に固定す
る。
るようにする。 【解決手段】 単位コア19は多数枚の鉄心板20を積
層して構成され、これら4個の単位コア19を、コア補
強部材21上に環状に配置してステータコア17を構成
する。このとき、隣り合った単位コア19のヨーク部1
9a間に、例えば0.7[mm]の隙間22を形成した
状態で、各単位コア19をコア補強部材21に固定す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の鉄心板を
積層して構成された単位コアを複数個備え、これら複数
個の単位コアを環状に配置してステータコアを構成する
ようにしたモータに関する。
積層して構成された単位コアを複数個備え、これら複数
個の単位コアを環状に配置してステータコアを構成する
ようにしたモータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図11ないし図14に
は従来のモータにおけるステータコアの一例を示してい
る。ステータコア1は、複数個の単位コア2を環状に連
結して構成されている。各単位コア2は、多数枚の鉄心
板3を積層して構成されていて、円弧状のヨーク部2a
と、複数個のティース部2bとを有している。これら複
数個の単位コア2は、ヨーク部2aの端面同士を合わせ
且つヨーク部2aを鉄製のドーナツ円板状の連結部材
4,5により挟んだ状態で、これら連結部材4,5及び
単位コア2をねじ6により固定することにより、相互に
連結されている。
は従来のモータにおけるステータコアの一例を示してい
る。ステータコア1は、複数個の単位コア2を環状に連
結して構成されている。各単位コア2は、多数枚の鉄心
板3を積層して構成されていて、円弧状のヨーク部2a
と、複数個のティース部2bとを有している。これら複
数個の単位コア2は、ヨーク部2aの端面同士を合わせ
且つヨーク部2aを鉄製のドーナツ円板状の連結部材
4,5により挟んだ状態で、これら連結部材4,5及び
単位コア2をねじ6により固定することにより、相互に
連結されている。
【0003】ここで、このように複数個の単位コア2を
環状に連結してステータコア1を構成する主な目的は、
鋼板から鉄心板3を打ち抜いた際に発生する無駄な部分
を極力少なくし、材料取りを良くするためである。ちな
みに、鋼板から環状の鉄心板をそのまま打ち抜くように
した場合には、その環状の鉄心板の内側もしくは外側
に、鉄心として使用されない部分が多く発生し、この部
分の材料が無駄になってしまう。
環状に連結してステータコア1を構成する主な目的は、
鋼板から鉄心板3を打ち抜いた際に発生する無駄な部分
を極力少なくし、材料取りを良くするためである。ちな
みに、鋼板から環状の鉄心板をそのまま打ち抜くように
した場合には、その環状の鉄心板の内側もしくは外側
に、鉄心として使用されない部分が多く発生し、この部
分の材料が無駄になってしまう。
【0004】ところで、上記した構成のステータコア1
において、隣り合った単位コア2の連接部分(図14参
照)では、隣り合った単位コア2同士が接触している。
この場合、単位コア2の各鉄心板3は上下面が電気絶縁
膜により絶縁されており、その連接部分では、理想的に
は図14の矢印A方向のみに電気的に導通し、軸方向
(積層方向)Bには導通しないが、隣り合った鉄心板3
が僅かに軸方向にずれていたり、鉄心板3に加工時のば
りあるいは反りが発生していたりすると、鉄心板3の積
層方向間で短絡が発生し、渦電流損失が増大するといっ
た問題がある。
において、隣り合った単位コア2の連接部分(図14参
照)では、隣り合った単位コア2同士が接触している。
この場合、単位コア2の各鉄心板3は上下面が電気絶縁
膜により絶縁されており、その連接部分では、理想的に
は図14の矢印A方向のみに電気的に導通し、軸方向
(積層方向)Bには導通しないが、隣り合った鉄心板3
が僅かに軸方向にずれていたり、鉄心板3に加工時のば
りあるいは反りが発生していたりすると、鉄心板3の積
層方向間で短絡が発生し、渦電流損失が増大するといっ
た問題がある。
【0005】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、電流損失を少なくし、しかも磁
気抵抗による損失も少なくでき、総じて鉄心損失を少な
くできるステータコアを有するモータを提供するにあ
る。
のであり、その目的は、電流損失を少なくし、しかも磁
気抵抗による損失も少なくでき、総じて鉄心損失を少な
くできるステータコアを有するモータを提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、複数枚の鉄心板を積層して構
成されティース部及びヨーク部を有した単位コアを複数
個備え、これら複数個の単位コアを環状に配置して構成
されるステータコアを具備したモータにおいて、前記各
単位コアを、隣り合った単位コアの前記ヨーク部間に隙
間を形成した状態で固定したことを特徴とする。この構
成によれば、隣り合った単位コアのヨーク部間に隙間を
形成しているので、隣り合った単位コア間の電気的絶縁
を図ることができ、鉄心板の積層方向間を通じた渦電流
損失を極力少なくできるようになる。
めに、請求項1の発明は、複数枚の鉄心板を積層して構
成されティース部及びヨーク部を有した単位コアを複数
個備え、これら複数個の単位コアを環状に配置して構成
されるステータコアを具備したモータにおいて、前記各
単位コアを、隣り合った単位コアの前記ヨーク部間に隙
間を形成した状態で固定したことを特徴とする。この構
成によれば、隣り合った単位コアのヨーク部間に隙間を
形成しているので、隣り合った単位コア間の電気的絶縁
を図ることができ、鉄心板の積層方向間を通じた渦電流
損失を極力少なくできるようになる。
【0007】この場合、隣り合った単位コアのヨーク部
間の隙間寸法は、0.01[mm]以上で、0.15
[mm]以下に設定することが好ましい。これによれ
ば、渦電流損失の減少を図り得ると共に、隣り合った単
位コアのヨーク部間の磁気抵抗の増大化を抑えることが
可能となり、全体的な鉄心損失を少なくできる。
間の隙間寸法は、0.01[mm]以上で、0.15
[mm]以下に設定することが好ましい。これによれ
ば、渦電流損失の減少を図り得ると共に、隣り合った単
位コアのヨーク部間の磁気抵抗の増大化を抑えることが
可能となり、全体的な鉄心損失を少なくできる。
【0008】複数個の単位コアはコア補強部材に固定さ
れ、このコア補強部材としては、高透磁率の金属材によ
り構成することが好ましく、また、ティース部に対応し
たティース形状部を有する構成とすることができる。単
位コアに位置決め穴を形成すると共に、コア補強部材に
嵌合凸部を設け、これら位置決め穴と嵌合凸部との嵌合
により前記単位コアの位置決めを行うことが好ましい。
れ、このコア補強部材としては、高透磁率の金属材によ
り構成することが好ましく、また、ティース部に対応し
たティース形状部を有する構成とすることができる。単
位コアに位置決め穴を形成すると共に、コア補強部材に
嵌合凸部を設け、これら位置決め穴と嵌合凸部との嵌合
により前記単位コアの位置決めを行うことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1ないし図4を参照して説明する。まず、図2に
は、インナロータタイプの永久磁石形のモータ11が示
されている。。このモータ11のロータ12は、回転軸
13にロータコア14を取着すると共に、このロータコ
ア14の外周部に界磁手段たる永久磁石15を取着して
構成されている。一方、ステータ16は、後述するステ
ータコア17の各ティース部19bに巻線18を巻装し
て構成されている。そして、このステータ16の内部
に、上記ロータ12を回転可能に配設することにより、
モータ11が構成されている。この状態で、永久磁石1
5の外面と各ティース部19bの先端部の端面とが、空
隙を介して対向している。
て、図1ないし図4を参照して説明する。まず、図2に
は、インナロータタイプの永久磁石形のモータ11が示
されている。。このモータ11のロータ12は、回転軸
13にロータコア14を取着すると共に、このロータコ
ア14の外周部に界磁手段たる永久磁石15を取着して
構成されている。一方、ステータ16は、後述するステ
ータコア17の各ティース部19bに巻線18を巻装し
て構成されている。そして、このステータ16の内部
に、上記ロータ12を回転可能に配設することにより、
モータ11が構成されている。この状態で、永久磁石1
5の外面と各ティース部19bの先端部の端面とが、空
隙を介して対向している。
【0010】さて、上記ステータコア17は、図1にも
示すように、複数個この場合4個の単位コア19を環状
に配設して構成されている。各単位コア19は、多数枚
の鉄心板20を積層して構成されている。この鉄心板2
0は、上下面に絶縁膜が形成されたけい素鋼板を所定形
状に打ち抜いて形成されたものである。
示すように、複数個この場合4個の単位コア19を環状
に配設して構成されている。各単位コア19は、多数枚
の鉄心板20を積層して構成されている。この鉄心板2
0は、上下面に絶縁膜が形成されたけい素鋼板を所定形
状に打ち抜いて形成されたものである。
【0011】鉄心板20が積層された各単位コア19
は、円弧状のヨーク部19aと、これの内径側へ突出す
るように形成された、複数個この場合3個のティース部
19bとを有している。そして、これら4個の単位コア
19を、図3に示すリング状のコア補強部材21上に環
状に配置すると共に、隣り合った単位コア19のヨーク
部19a間に、この場合0.7[mm]の隙間22を形
成した状態で、それら各単位コア19がコア補強部材2
1にかしめ固定されており、これによりステータコア1
7が構成されている。上記コア補強部材21は、ヨーク
部19aとほぼ同等の幅寸法を有するリング状をなして
いて、高透磁率の金属材、この場合冷間圧延鋼板(SP
CC)により形成されている。
は、円弧状のヨーク部19aと、これの内径側へ突出す
るように形成された、複数個この場合3個のティース部
19bとを有している。そして、これら4個の単位コア
19を、図3に示すリング状のコア補強部材21上に環
状に配置すると共に、隣り合った単位コア19のヨーク
部19a間に、この場合0.7[mm]の隙間22を形
成した状態で、それら各単位コア19がコア補強部材2
1にかしめ固定されており、これによりステータコア1
7が構成されている。上記コア補強部材21は、ヨーク
部19aとほぼ同等の幅寸法を有するリング状をなして
いて、高透磁率の金属材、この場合冷間圧延鋼板(SP
CC)により形成されている。
【0012】図4には、本発明者による鉄心損失の調査
結果を示している。特性線Cは、単位コアの鉄心板にば
りや反りが発生しておらず、かつ軸方向にずれなく連結
されているといった理想条件のステータコアの場合にお
いて、単位コアの端部間隔(ヨーク部間の隙間)dを
0.00[mm]から0.20[mm]まで変化させた
ときの鉄心損失の変化を示している。特性線Dは、実使
用品(鉄心板に不可避的に微小なばりや反りがあった
り、或いは隣り合った鉄心板間に軸方向にずれがあるも
の)のステータコアの場合の鉄心損失の変化を示してい
る。
結果を示している。特性線Cは、単位コアの鉄心板にば
りや反りが発生しておらず、かつ軸方向にずれなく連結
されているといった理想条件のステータコアの場合にお
いて、単位コアの端部間隔(ヨーク部間の隙間)dを
0.00[mm]から0.20[mm]まで変化させた
ときの鉄心損失の変化を示している。特性線Dは、実使
用品(鉄心板に不可避的に微小なばりや反りがあった
り、或いは隣り合った鉄心板間に軸方向にずれがあるも
の)のステータコアの場合の鉄心損失の変化を示してい
る。
【0013】特性線Cにおいて、端部間隔dが0.00
[mm]のとき、つまり隣り合ったヨーク部同士が周方
向に導通し、軸方向には絶縁されているときを鉄心損失
指数Ts「1」としたとき、鉄心損失指数Tsは、端部
間隔dが広がるに従って減少してゆき、0.02[m
m]ぐらいで最小となり、その後は、漸次増加してゆ
き、端部間隔dが0.15[mm]を越えると、鉄心損
失指数Ts「1」よりも大きくなってしまう。この場
合、端部間隔dが広がるに従って鉄心損失が減少してゆ
くのは、単位コア間の電気絶縁性が向上し、渦電流損が
減少していくためであり、また、端部間隔dが0.02
[mm]を越えて鉄心損失が漸次増加してゆくのは、単
位コア間での磁気抵抗が大きくなることに伴う損失が増
大していくためであると考えられる。
[mm]のとき、つまり隣り合ったヨーク部同士が周方
向に導通し、軸方向には絶縁されているときを鉄心損失
指数Ts「1」としたとき、鉄心損失指数Tsは、端部
間隔dが広がるに従って減少してゆき、0.02[m
m]ぐらいで最小となり、その後は、漸次増加してゆ
き、端部間隔dが0.15[mm]を越えると、鉄心損
失指数Ts「1」よりも大きくなってしまう。この場
合、端部間隔dが広がるに従って鉄心損失が減少してゆ
くのは、単位コア間の電気絶縁性が向上し、渦電流損が
減少していくためであり、また、端部間隔dが0.02
[mm]を越えて鉄心損失が漸次増加してゆくのは、単
位コア間での磁気抵抗が大きくなることに伴う損失が増
大していくためであると考えられる。
【0014】特性線Dにおいては、端部間隔dがほぼ
0.01[mm]までは鉄心損失指数Ts「1」以上を
示している。これは、端部同士が微小接触しているから
であると考えられる。この分が鉄心損失が多いという従
来の欠点たるところである。鉄心損失指数Tsは、端部
間隔dがほぼ0.01[mm]以上となると鉄心損失指
数Ts「1」よりも減少してゆき、0.05[mm]ぐ
らいから徐々に特性線Cと同様に増加してゆき、端部間
隔dが0.15[mm]を越えると、鉄心損失指数Ts
「1」よりも大きくなってしまうという傾向がある。従
って、端部間隔d(ヨーク部間の隙間寸法)を、0.0
1[mm]以上で0.15「mm」以下に設定すること
が、鉄心損失を減少させるのに効果的であることが判
る。
0.01[mm]までは鉄心損失指数Ts「1」以上を
示している。これは、端部同士が微小接触しているから
であると考えられる。この分が鉄心損失が多いという従
来の欠点たるところである。鉄心損失指数Tsは、端部
間隔dがほぼ0.01[mm]以上となると鉄心損失指
数Ts「1」よりも減少してゆき、0.05[mm]ぐ
らいから徐々に特性線Cと同様に増加してゆき、端部間
隔dが0.15[mm]を越えると、鉄心損失指数Ts
「1」よりも大きくなってしまうという傾向がある。従
って、端部間隔d(ヨーク部間の隙間寸法)を、0.0
1[mm]以上で0.15「mm」以下に設定すること
が、鉄心損失を減少させるのに効果的であることが判
る。
【0015】このように本実施例によれば、4個の単位
コア19を環状に配置する際に、隣り合った単位コア1
9のヨーク部19a間に隙間22を形成した状態で、各
単位コア19をコア補強部材21に固定するようにした
ので、隣り合った単位コア19間の電気的絶縁を図るこ
とができて、鉄心板20の積層方向間を通じた渦電流損
失を極力少なくできるようになり、鉄心損失を少なくで
きるようになる。
コア19を環状に配置する際に、隣り合った単位コア1
9のヨーク部19a間に隙間22を形成した状態で、各
単位コア19をコア補強部材21に固定するようにした
ので、隣り合った単位コア19間の電気的絶縁を図るこ
とができて、鉄心板20の積層方向間を通じた渦電流損
失を極力少なくできるようになり、鉄心損失を少なくで
きるようになる。
【0016】特に本実施例によれば、上記隙間22の寸
法を、0.01[mm]以上で0.15「mm」以下の
範囲内である0.07[mm]に設定したので、渦電流
損失の減少を図り得ると共に、磁気抵抗の増大化も抑え
ることが可能となり、全体的な鉄心損失を少なくでき
る。
法を、0.01[mm]以上で0.15「mm」以下の
範囲内である0.07[mm]に設定したので、渦電流
損失の減少を図り得ると共に、磁気抵抗の増大化も抑え
ることが可能となり、全体的な鉄心損失を少なくでき
る。
【0017】さらに、各単位コア19を固定するコア補
強部材21を、高透磁率の金属材により形成しているの
で、隣り合ったヨーク部19a間に隙間22を形成しな
がらも、ヨーク部19a間での磁気抵抗が大きくなるこ
とを極力抑えることが可能となる。また、各単位コア1
9はコア補強部材21により補強され、ステータコア1
7の剛性が増すので、振動及び騒音を低減できる利点も
ある。
強部材21を、高透磁率の金属材により形成しているの
で、隣り合ったヨーク部19a間に隙間22を形成しな
がらも、ヨーク部19a間での磁気抵抗が大きくなるこ
とを極力抑えることが可能となる。また、各単位コア1
9はコア補強部材21により補強され、ステータコア1
7の剛性が増すので、振動及び騒音を低減できる利点も
ある。
【0018】図5及び図6は本発明の第2実施例を示し
たものであり、この第2実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、各単位コア19を
固定するためのコア補強部材25は、図6に示すよう
に、単位コア19のティース部19bに対応した多数個
のティース形状部26を一体に有していて、各ティース
形状部26を各ティース部19bに合致させている。
たものであり、この第2実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、各単位コア19を
固定するためのコア補強部材25は、図6に示すよう
に、単位コア19のティース部19bに対応した多数個
のティース形状部26を一体に有していて、各ティース
形状部26を各ティース部19bに合致させている。
【0019】図7及び図8は本発明の第3実施例を示し
たものであり、この第3実施例は上記した第2実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、各単位コア19の
ヨーク部19aにおける周方向のほぼ中央部に、軸方向
に貫通した断面円形の貫通孔からなる位置決め穴27を
形成すると共に、コア補強部材25に、その位置決め穴
27に嵌合する短円柱状の嵌合凸部28を設け、これら
位置決め穴27と嵌合凸部28とを嵌合させることによ
り、単位コア19の位置決めを行うようにしている。こ
の場合、位置決め穴27は、単位コア19の軸方向に貫
通している必要はなく、嵌合凸部28が嵌合し得る深さ
の穴または溝であっても良い。
たものであり、この第3実施例は上記した第2実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、各単位コア19の
ヨーク部19aにおける周方向のほぼ中央部に、軸方向
に貫通した断面円形の貫通孔からなる位置決め穴27を
形成すると共に、コア補強部材25に、その位置決め穴
27に嵌合する短円柱状の嵌合凸部28を設け、これら
位置決め穴27と嵌合凸部28とを嵌合させることによ
り、単位コア19の位置決めを行うようにしている。こ
の場合、位置決め穴27は、単位コア19の軸方向に貫
通している必要はなく、嵌合凸部28が嵌合し得る深さ
の穴または溝であっても良い。
【0020】図9は本発明の第4実施例を示したもので
あり、この第4実施例は上記した第3実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、コア補強部材25を、単位
コア19の軸方向の両端部に配置すると共に、単位コア
19を固着部材を構成するリベット29によりコア補強
部材25,25に固着している。具体的には、位置決め
穴27に嵌合されたコア補強部材25の両嵌合凸部30
は、中央部に貫通孔30aを有した円筒状をなしてい
て、これら両貫通孔30a,30a及び位置決め穴27
にリベット29を貫通状態に挿通し、そのリベット29
の端部を潰すことにより、単位コア19の位置決めと固
着とを行っている。
あり、この第4実施例は上記した第3実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、コア補強部材25を、単位
コア19の軸方向の両端部に配置すると共に、単位コア
19を固着部材を構成するリベット29によりコア補強
部材25,25に固着している。具体的には、位置決め
穴27に嵌合されたコア補強部材25の両嵌合凸部30
は、中央部に貫通孔30aを有した円筒状をなしてい
て、これら両貫通孔30a,30a及び位置決め穴27
にリベット29を貫通状態に挿通し、そのリベット29
の端部を潰すことにより、単位コア19の位置決めと固
着とを行っている。
【0021】図10は本発明の第5実施例を示したもの
であり、この第5実施例は上記した第4実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、固着部材として、リベッ
ト29に代えてねじ31を用い、このねじ31を、図
中、下側の嵌合凸部30の貫通孔30aから位置決め穴
27及び上側の嵌合凸部30の貫通孔30aに挿通し、
そのねじ31の先端部31aを、上側のコア補強部材2
5の上面に配設された、各単位コア19を保持する保持
部材32にねじ込むようにしている。これにより、単位
コア19の位置決めと固着とを行っている。
であり、この第5実施例は上記した第4実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、固着部材として、リベッ
ト29に代えてねじ31を用い、このねじ31を、図
中、下側の嵌合凸部30の貫通孔30aから位置決め穴
27及び上側の嵌合凸部30の貫通孔30aに挿通し、
そのねじ31の先端部31aを、上側のコア補強部材2
5の上面に配設された、各単位コア19を保持する保持
部材32にねじ込むようにしている。これにより、単位
コア19の位置決めと固着とを行っている。
【0022】本発明は、上記した各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、次のように変形または拡張すること
ができる。コア補強部材21,25は、周方向に複数枚
に分割されていても良い。また、単位コア19を軸方向
に積み重ねる場合に、それらの間にコア補強部材21,
25を配置するようにしても良い。隣り合ったヨーク部
19a間の隙間22に、電気絶縁性の合成樹脂などを詰
めるようにしても良い。
れるものではなく、次のように変形または拡張すること
ができる。コア補強部材21,25は、周方向に複数枚
に分割されていても良い。また、単位コア19を軸方向
に積み重ねる場合に、それらの間にコア補強部材21,
25を配置するようにしても良い。隣り合ったヨーク部
19a間の隙間22に、電気絶縁性の合成樹脂などを詰
めるようにしても良い。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数枚の鉄心板を積層して構成されティース
部及びヨーク部を有した単位コアを複数個備え、これら
複数個の単位コアを環状に配置して構成されるステータ
コアを具備したモータにおいて、電流損失を少なくでき
ると共に、磁気抵抗による損失も少なくでき、総じて鉄
心損失を少なくできるといった効果を得ることができ
る。
によれば、複数枚の鉄心板を積層して構成されティース
部及びヨーク部を有した単位コアを複数個備え、これら
複数個の単位コアを環状に配置して構成されるステータ
コアを具備したモータにおいて、電流損失を少なくでき
ると共に、磁気抵抗による損失も少なくでき、総じて鉄
心損失を少なくできるといった効果を得ることができ
る。
【図1】本発明の第1実施例を示すステータコアの斜視
図
図
【図2】モータの断面図
【図3】コア補強部材の平面図
【図4】単位コアの端部間隔と鉄心損失との関係を示す
図
図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図3相当図
【図7】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図8】図7中X−X線に沿った拡大断面図
【図9】本発明の第4実施例を示す図8相当図
【図10】本発明の第5実施例を示す図8相当図
【図11】従来例を示すステータコアの平面図
【図12】ステータコアの部分的斜視図
【図13】ステータコアの部分的分解斜視図
【図14】単位コアの連結部分の縦断面図
11はモータ、12はロータ、16はステータ、17は
ステータコア、18は巻線、19は単位コア、19aは
ヨーク部、19bはティース部、20は鉄心板、21は
コア補強部材、22は隙間、25はコア補強部材、26
はティース形状部、27は位置決め穴、28は嵌合凸
部、29はリベット(固着部材)、30は嵌合凸部、3
0aは貫通孔、31はねじ(固着部材)、32は保持部
材を示す。
ステータコア、18は巻線、19は単位コア、19aは
ヨーク部、19bはティース部、20は鉄心板、21は
コア補強部材、22は隙間、25はコア補強部材、26
はティース形状部、27は位置決め穴、28は嵌合凸
部、29はリベット(固着部材)、30は嵌合凸部、3
0aは貫通孔、31はねじ(固着部材)、32は保持部
材を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数枚の鉄心板を積層して構成されティ
ース部及びヨーク部を有した単位コアを複数個備え、こ
れら複数個の単位コアを環状に配置して構成されるステ
ータコアを具備し、 前記各単位コアを、隣り合った単位コアの前記ヨーク部
間に隙間を形成した状態で固定したことを特徴とするモ
ータ。 - 【請求項2】 隣り合った単位コアのヨーク部間の隙間
寸法は、0.01[mm]以上で、0.15[mm]以
下に設定されていることを特徴とする請求項1記載のモ
ータ。 - 【請求項3】 複数個の単位コアはコア補強部材に固定
され、該コア補強部材は、高透磁率の金属材により構成
されていることを特徴とする請求項1記載のモータ。 - 【請求項4】 複数個の単位コアはコア補強部材に固定
され、該コア補強部材は、ティース部に対応したティー
ス形状部を有していることを特徴とする請求項1記載の
モータ。 - 【請求項5】 単位コアに位置決め穴を形成すると共
に、コア補強部材に嵌合凸部を設け、これら位置決め穴
と嵌合凸部との嵌合により前記単位コアの位置決めを行
うようにしたことを特徴とする請求項1記載のモータ。 - 【請求項6】 嵌合凸部は軸方向に貫通する貫通孔を有
する筒状をなし、前記貫通孔及び前記位置決め穴を挿通
した固着部材により単位コアとコア補強部材を固着する
ようにしたことを特徴とする請求項5記載のモータ。 - 【請求項7】 固着部材はねじで、その先端を、各単位
コアを保持する保持部材にねじ込むようにしたことを特
徴とする請求項6記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191975A JP2001025185A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11191975A JP2001025185A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001025185A true JP2001025185A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16283562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11191975A Pending JP2001025185A (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001025185A (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003284269A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-03 | Toyota Motor Corp | 分割ステータ構造を有する回転電動機 |
WO2004042893A1 (en) * | 2002-10-31 | 2004-05-21 | Emerson Electric Co. | Segmented stator with improved handling and winding characteristics and corresponding method |
JP2004274970A (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-30 | Mitsubishi Electric Corp | 回転電機 |
US6952069B2 (en) | 2002-04-01 | 2005-10-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Electric machine with inner and outer rotor |
JP2007215289A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Toyota Industries Corp | 回転電機 |
CN100349360C (zh) * | 2002-10-31 | 2007-11-14 | 美国艾默生电气公司 | 分段定子组件及其形成方法 |
WO2007145374A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | ステータ及びモータ |
JP2009195063A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Seiko Instruments Inc | ステータ構造、モータおよびディスク型記録装置 |
JP2010011738A (ja) * | 2009-10-09 | 2010-01-14 | Honda Motor Co Ltd | 回転電機 |
JP2010104142A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Seiko Instruments Inc | ステータ、モータ及び記録媒体駆動装置 |
WO2010109515A1 (ja) * | 2009-03-23 | 2010-09-30 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 分割コア式のモータステータ |
US7821177B2 (en) | 2007-03-20 | 2010-10-26 | Nippon Soken, Inc. | Laminated core |
US20110101819A1 (en) * | 2009-11-04 | 2011-05-05 | Ming-Hung Hsieh | Fixing enhancement mechanism for large iron core |
WO2012026230A1 (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-01 | パナソニック株式会社 | モータ、当該モータを駆動源とするポンプ、当該ポンプを搭載したポンプ駆動機器 |
JP2012196110A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-11 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石式同期モータおよびそのステータの製造方法 |
JP2015082936A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 三菱電機株式会社 | 回転電機のステータ |
JP2017070016A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ステータおよびステータの製造方法 |
JP2018093704A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | パナソニック株式会社 | 鉄心およびモータ |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP11191975A patent/JP2001025185A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003284269A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-03 | Toyota Motor Corp | 分割ステータ構造を有する回転電動機 |
US6952069B2 (en) | 2002-04-01 | 2005-10-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Electric machine with inner and outer rotor |
US7471025B2 (en) | 2002-10-31 | 2008-12-30 | Emerson Electric Co. | Segmented stator with improved handling and winding characteristics |
WO2004042893A1 (en) * | 2002-10-31 | 2004-05-21 | Emerson Electric Co. | Segmented stator with improved handling and winding characteristics and corresponding method |
CN100349360C (zh) * | 2002-10-31 | 2007-11-14 | 美国艾默生电气公司 | 分段定子组件及其形成方法 |
US7345397B2 (en) | 2002-10-31 | 2008-03-18 | Emerson Electric Co. | Segmented stator with improved handling and winding characteristics |
JP2004274970A (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-30 | Mitsubishi Electric Corp | 回転電機 |
JP2007215289A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Toyota Industries Corp | 回転電機 |
WO2007145374A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | ステータ及びモータ |
US7944111B2 (en) | 2006-06-16 | 2011-05-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Stator and motor |
US7821177B2 (en) | 2007-03-20 | 2010-10-26 | Nippon Soken, Inc. | Laminated core |
JP2009195063A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Seiko Instruments Inc | ステータ構造、モータおよびディスク型記録装置 |
JP2010104142A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Seiko Instruments Inc | ステータ、モータ及び記録媒体駆動装置 |
WO2010109515A1 (ja) * | 2009-03-23 | 2010-09-30 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 分割コア式のモータステータ |
JPWO2010109515A1 (ja) * | 2009-03-23 | 2012-09-20 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 分割コア式のモータステータ |
US8390166B2 (en) | 2009-03-23 | 2013-03-05 | Harmonic Drive Systems Inc. | Segmented core motor stator |
JP2010011738A (ja) * | 2009-10-09 | 2010-01-14 | Honda Motor Co Ltd | 回転電機 |
US20110101819A1 (en) * | 2009-11-04 | 2011-05-05 | Ming-Hung Hsieh | Fixing enhancement mechanism for large iron core |
US8154168B2 (en) * | 2009-11-04 | 2012-04-10 | Hiwin Mikrosystem Corp. | Fixing enhancement mechanism for large iron core |
WO2012026230A1 (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-01 | パナソニック株式会社 | モータ、当該モータを駆動源とするポンプ、当該ポンプを搭載したポンプ駆動機器 |
JP2012196110A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-11 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石式同期モータおよびそのステータの製造方法 |
JP2015082936A (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-27 | 三菱電機株式会社 | 回転電機のステータ |
JP2017070016A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ステータおよびステータの製造方法 |
JP2018093704A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | パナソニック株式会社 | 鉄心およびモータ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001025185A (ja) | モータ | |
US7821177B2 (en) | Laminated core | |
US10381890B2 (en) | Axial-gap rotating electric machine | |
US8704412B2 (en) | Rotary electric machine | |
JP6429115B2 (ja) | モータ | |
WO2018043026A1 (ja) | 表面磁石型モータ | |
JP2008035616A (ja) | モータ | |
KR20040008090A (ko) | 유도전동기 | |
JP6539539B2 (ja) | アキシャルギャップ型回転電機 | |
JP2004242442A (ja) | 電機子 | |
JP2020167792A (ja) | ステータ及びこのステータを備えるモータ | |
JPH11252833A (ja) | 永久磁石式電動機 | |
JPH0746807A (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP2007104877A (ja) | 回転電機用ステータ | |
JP6515322B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP3774808B2 (ja) | 埋込磁石型モータおよびその組み付け方法 | |
JP6465330B1 (ja) | 多相クローポールモータ | |
JPH08163801A (ja) | モータ | |
WO2015114794A1 (ja) | アキシャルギャップ型回転電機 | |
JP3041034U (ja) | 積層鉄心インナロータ形回転電機 | |
JPH11275781A (ja) | モータのステータ構造 | |
JP2006254651A (ja) | 回転電機 | |
JP2003088012A (ja) | コアシート、コアシートの製造方法及びステータ並びに電動機 | |
TW201737596A (zh) | 軸流間隙型旋轉電機 | |
JP3443195B2 (ja) | 誘導電動機のステータ装置 |