JP2010104142A - ステータ、モータ及び記録媒体駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の第一ベース部16A及びそれらの間に配設された第二ベース部16Bを有する円環状のベース部材13と、複数のティース部12及び連結部15を有するピース部材14と、複数のティース部12に選択的に巻回されるコイル20と、が備えられ、ピース部材14と第一ベース部16Aとコイル20とからなるセグメント30が、第二ベース部16Bからなるセグメント間コアバック部32を挟んで複数配列され、隣り合うセグメント30同士が相互に異なる相を構成し、セグメント間コアバック部32の断面積が第一ベース部16Aと連結部15とからなるセグメント内コアバック部31の断面積よりも小さく、セグメント30及び/又はセグメント間コアバック部32に、ベース部材13に対するピース部材14の位置決め部18が備えられている。
【選択図】図3
Description
また、複数のピース部材がそれぞれ分割されており、真円となるようにピース部材のそれぞれをベース部材に取り付けることが困難であるという問題も生じる。
また、周方向に隣り合うセグメント同士が相互に異なる相を構成しているので、隣接するセグメントが独立して別個の相を構成し、セグメントを越えた磁束の流れが不要である。そして、セグメント間コアバック部の断面積がセグメント内コアバック部の断面積よりも小さくなっているので、セグメントを越えて流入する磁束が制限され、セグメント内のティース部における磁束飽和の発生が防止される。
これにより、ピース部材をベース部材に組み付ける際、ピース部材の連結部を凸部間に嵌合させることにより、ピース部材が位置決めされてベース部材上の所定の周方向位置に配置される。
これにより、ピース部材をベース部材に組み付ける際、ピース部材の連結部に形成された第二切欠部をベース部材の第一切欠部に合致させることにより、ピース部材が位置決めされてベース部材上の所定の周方向位置に配置される。
これにより、周方向に配列された複数のティース部の内側に、永久磁石を保持するロータが配置され、その永久磁石の磁極が中央のティース部の先端に対向した場合に、永久磁石から中央のティース部に入る磁束量が増大し、ロータのトルクが向上する。
これにより、セグメント間コアバック部の断面積がセグメント内コアバック部の断面積よりも小さくなる。
これにより、セグメント間コアバック部の断面積がセグメント内コアバック部の断面積よりも小さくなる。
このような特徴により、ステータのティース部に発生させる磁束を増大させることで、永久磁石に対する十分な磁気吸引力または磁気反発力が発生し、ロータが高いトルクで回転する。
このような特徴により、薄型のモータによってディスク状の記録媒体を安定して回転させることが可能である。
まず、第1の実施の形態について図1〜図5に基いて説明する。
図1は本実施の形態における記録媒体駆動装置1の断面図であり、図2は本実施の形態におけるモータ(以下、スピンドルモータ2と記す。)を表す図1に示すA−A間の平断面図であり、図3は本実施の形態におけるステータ6の斜視図であり、図4はステータ6の分解斜視図であり、図5はスピンドルモータ2の部分拡大図である。
なお、図1に示す一点鎖線Lは、環状のステータ6の中心軸(スピンドルモータ2の回転駆動軸)であり、以下、単に「軸線L」と記す。また、本実施の形態では軸線Lに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Lに直交する方向を「径方向」とし、軸線L回りの方向を「周方向」とする。なお、軸方向一方側(図1における上側)を表側とし、その反対の軸方向他方側(図1における下側)を裏側とする。
まず、複数のピース部材14にコイル20をそれぞれ取り付ける。詳しく説明すると、ピース部材14に設けられた3つのティース部12にコイル20をそれぞれ巻回させる。このように、複数のピース部材14をベース部材13に組み付ける前に、ベース部材13から分離されたピース部材14のティース部12に対してコイル20を巻き付けるため、コイル20の巻回作業が容易である。
以上により、ステータ6が完成する。
すなわち、セグメント30の中央のティース部12Aに形成された磁束が、その先端側及び基端側においてそれぞれ両側のティース部12Bに向けて分岐する。したがって、中央のティース部12Aの磁束は両側のティース部12Bの磁束の略2倍形成される。このとき、中央のティース部12Aは両側のティース部12Bよりも幅広に形成されているので、2倍の磁束が形成されても中央のティース部12Aにおいて磁束が飽和することはない。また、周方向に隣り合うセグメント30同士が相互に異なる相を構成しているので、隣接するセグメント30が独立して別個の相を構成し、セグメント30を越えた磁束の流れが不要である。
その結果、セグメント30の中央のティース部12Aに多くの磁束が形成され、且つ、その磁束が両側のティース部12Bにスムーズに流れることで、中央のティース部12Aにおける磁束の形成が阻害されることなく、中央のティース部12Aにおける磁束量の抑制を防止することができる。
次に、第2の実施の形態について図6、図7に基いて説明する。
図6は本実施の形態におけるステータ106の平面図であり、図7はステータ106の分解斜視図である。
なお、上述した第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
これにより、ピース部材14がベース部材13に対して所定の周方向位置及び径方向位置に位置決めされるので、ピース部材14を所定位置に容易に配設させることができ、複数のセグメント30が所定間隔に配列されたステータ6を容易に形成することができる。
例えば、上記した第1の実施の形態では、セグメント間コアバック部32に位置決め部18が設けられており、第2の実施の形態では、セグメント内コアバック部31及びセグメント間コアバック部32に位置決め部118が設けられているが、本発明は、位置決め部がセグメント内コアバック部31にのみ設けられていてもよい。例えば、ピース部材14の連結部15に切欠部が形成され、ベース部材13の第一ベース部16Aに前記切欠部に嵌合される凸部が突設された構成であってもよい。
2 スピンドルモータ(モータ)
3 流体動圧軸受部(軸受部)
4 ロータ
5 永久磁石
6、106、206、306、406 ステータ
10 ステータコア
11 コアバック部
12 ティース部
13 ベース部材
14 ピース部材
15 連結部
16A、316A 第一ベース部
16B、316B 第二ベース部
17 凸部
18、118 位置決め部
30 セグメント
31 セグメント内コアバック部
32 セグメント間コアバック部
117A 第一切欠部
117B 第二切欠部
Claims (8)
- 間隔をあけて環状に配設された複数の第一ベース部、及び、隣り合う前記第一ベース部の間に配設された第二ベース部、を有する円環状のベース部材と、
該ベース部材の周方向に間隔をあけて配列された複数のティース部、及び、該複数のティース部を周方向に連結すると共に前記第一ベース部に重ね合わせられる連結部、を有するピース部材と、
前記複数のティース部に選択的に巻回されているコイルと、
が備えられており、
前記ピース部材、前記第一ベース部及び前記コイルからなるセグメントが、前記第二ベース部からなるセグメント間コアバック部を挟んで周方向に複数配列され、周方向に隣り合う前記セグメント同士が相互に異なる相を構成するものであり、
前記セグメント間コアバック部の断面積は、前記第一ベース部と前記連結部とからなるセグメント内コアバック部の断面積よりも小さく、
前記セグメント及び前記セグメント間コアバック部のうちの少なくとも一方には、前記ベース部材に対する前記ピース部材の位置決めに用いられる位置決め部が備えられていることを特徴とするステータ。 - 請求項1に記載のステータにおいて、
前記位置決め部は、前記ベース部材のうちの前記第一ベース部の周方向両側にそれぞれ形成された凸部からなり、該凸部間に前記連結部が嵌合されていることを特徴とするステータ。 - 請求項1に記載のステータにおいて、
前記位置決め部は、前記ベース部材に形成された第一切欠部と、前記連結部に形成された第二切欠部と、からなり、該第一切欠部の少なくとも一部が前記第二切欠部に合致されていることを特徴とするステータ。 - 請求項1から3の何れかに記載のステータにおいて、
前記セグメントには、周方向に配列された3つのティース部が形成されており、
各セグメントにおいて、中央のティース部の先端部の幅寸法が両側のティース部の先端部の幅寸法よりも大きいことを特徴とするステータ。 - 請求項1から4の何れかに記載のステータにおいて、
前記セグメント間コアバック部の厚さ寸法が前記セグメント内コアバック部の厚さ寸法よりも小さいことを特徴とするステータ。 - 請求項1から5の何れかに記載のステータにおいて、
前記セグメント間コアバック部の幅寸法が前記セグメント内コアバック部の幅寸法よりも小さいことを特徴とするステータ。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のステータと、
該ステータの中心軸線回りに回転可能に支持されたロータと、
該ロータに保持されていると共に前記複数のティース部の先端部に対して径方向にそれぞれ対向する永久磁石と、
を備えていることを特徴とするモータ。 - 請求項7に記載のモータと、
前記ロータに設けられ、各種情報を記録可能な記録媒体を保持する保持部と、
前記ロータを前記中心軸線回りに回転可能に支持する軸受部と、
を備えていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
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