JP2012151970A - 磁石埋込型ロータ、及びモータ - Google Patents

磁石埋込型ロータ、及びモータ Download PDF

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Abstract

【課題】IPM型構造を採用したロータにおいて、有効磁束の向上を図り、モータトルクを向上させることができるロータを提供する。
【解決手段】ロータコア22は、内側ヨーク31と、該内側ヨーク31の径方向外側に配置された環状の外側ヨーク41とが別体で設けられている。内側ヨーク31は、磁石磁極24を構成する内側磁極部32と擬似磁極25を構成する内側磁極部34とが周方向に交互に設けられている。外側ヨーク41は、磁石磁極24を構成する外側磁極部42と擬似磁極25を構成する外側磁極部43とが周方向に交互に設けられている。そして、ロータ20は、内側磁極部32及び外側磁極部42にて永久磁石23を挟圧保持するようにして、外側ヨーク41を内側ヨーク31に外嵌固定して構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁石埋込型ロータ、及び該ロータを備えたモータに関するものである。
従来、磁石埋込型(以下、IPM型という)ロータとしては、例えば特許文献1にて示されているように、円板状のコアシートを複数枚積層させたロータコアにスリット部が周方向に所定間隔に形成され、該スリット部に永久磁石を挿入して磁石磁極が構成されたものがある。このような構造のロータでは、ロータコアの軸方向の両端部に永久磁石の脱落を防止するための固定プレートが設けられている。そして、スリット部に挿入された永久磁石は、軸方向両側の固定プレートにて軸方向両側から保持されている。
また、特許文献1のようなブラシレスモータ等に用いられるロータとして、ロータコアの周方向に一方の磁極の永久磁石を有する磁石磁極が複数配置され、各磁石磁極間にロータコアに一体形成された擬似磁極が配置され、該擬似磁極を他方の磁極として機能させるコンシクエントポール型(ハーフマグネット型)構造のロータが知られている。
特開2005−130688号公報
ところで、上記のIPM型構造のロータでは、永久磁石をスリット部内に挿入する構成としていることで、永久磁石の外側面とスリット部内側面との間に隙間(クリアランス)が設定されている。しかしながら、このような隙間を設定することで有効磁束が低減し、モータトルクの低下させる要因となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、IPM型構造を採用したロータにおいて、有効磁束の向上を図り、モータトルクを向上させることができるロータ、及びそのロータを備えるモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステータの磁極に対向してロータコアの周方向に一方の磁極の永久磁石が配置された磁石磁極が複数形成されるとともに、前記ロータコアに形成された擬似磁極が前記各磁石磁極間に配置され、前記擬似磁極を他方の磁極として機能するように構成された磁石埋込型ロータであって、前記ロータコアは、反ステータ側ヨークとステータ側ヨークとが別体で設けられ、該ステータ側ヨークは、前記磁石磁極及び前記擬似磁極の各ステータ側磁極部がそれぞれ連結部を介して環状に連結されて構成されており、前記擬似磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部及び前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部が相互に当接するように、また前記磁石磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部及び前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部にて前記永久磁石を挟圧保持するように前記ステータ側ヨークが前記反ステータ側ヨークに嵌合固定されたことをその要旨とする。
この発明では、所謂コンシクエントポール型(ハーフマグネット型)構造のIPM型ロータにおいて、ロータコアは、反ステータ側ヨークとステータ側ヨークとの別体で構成され、そのステータ側ヨークは、磁石磁極及び擬似磁極を構成する各ステータ側磁極部がそれぞれ連結部を介して環状に連結されて構成される。そして、ステータ側ヨークが反ステータ側ヨークに嵌合固定されることで、擬似磁極は、該磁極に対応する反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部とステータ側ヨークのステータ側磁極部とが相互に当接して構成され、磁石磁極は、該磁極に対応する反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部とステータ側ヨークのステータ側磁極部とで永久磁石を挟圧保持して構成される。これにより、磁石磁極において、永久磁石と反ステータ側及びステータ側磁極部との間が挟圧保持にて密着するため、その間で磁気抵抗となる隙間(クリアランス)を小さくすることができる。結果、永久磁石の有効磁束を増加させ、モータトルクを向上させることができる。さらに、反ステータ側ヨークとステータ側ヨークとを別体としたことで反ステータ側及びステータ側ヨーク間の磁気抵抗を高くすることができる。これにより、永久磁石の端部周縁に生じ得る漏れ磁束(短絡磁束)が低減されることが期待できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の磁石埋込型ロータにおいて、前記連結部は、前記永久磁石を保持する前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークの各磁極部間の間隔拡大及び前記永久磁石の挟圧保持を行うべく弾性変形を許容する変形部を有して構成されたことをその要旨とする。
この発明では、連結部は、永久磁石を保持する反ステータ側ヨーク及びステータ側ヨークの各磁極部間の間隔拡大及び永久磁石の挟圧保持を行う弾性変形を許容する変形部が設けられる。つまり、連結部に変形部を設けたことにより、反ステータ側及びステータ側ヨークの各磁極部間の間隔を拡大させ永久磁石を容易に配置することができる。また、反ステータ側及びステータ側ヨークの各磁極部間に挟持される永久磁石を適度な圧力で保持することが可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の磁石埋込型ロータにおいて、前記連結部は、前記磁石磁極及び前記擬似磁極の各磁極部よりも磁気抵抗の高い磁気抵抗部を有して構成されたことをその要旨とする。
この発明では、連結部は、磁石磁極及び擬似磁極の各磁極部よりも磁気抵抗の高い磁気抵抗部を有して構成される。つまり、ステータ側ヨークにおいて、磁石磁極のステータ側磁極部と擬似磁極のステータ側磁極部とは連結部を介して連結されるが、両磁極部間を短絡する磁束は漏れ磁束となるため、これを好適に低減することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、前記永久磁石を保持する前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークの各磁極部の少なくとも一方には、径方向に突出して前記永久磁石の周方向両端部と係合する係合部が設けられたことをその要旨とする。
この発明では、永久磁石を保持する反ステータ側及びステータ側ヨークの各磁極部の少なくとも一方には、径方向に突出して永久磁石の周方向両端部と係合する係合部が設けられる。これにより、反ステータ側ヨークとステータ側ヨークとによる挟圧保持のみならず、磁極部に設けた係合部により周方向両側からも保持されるため、永久磁石の位置ずれ等を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、前記ロータコアは、磁性金属板材から形成されるコアシートを複数枚積層してなるものであり、前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークは、磁性金属板材のプレス加工にて、前記磁石磁極の反ステータ側磁極部と前記擬似磁極のステータ側磁極部とが対向するように、また前記擬似磁極の反ステータ側磁極部と前記磁石磁極のステータ側磁極部とが対向するように前記ステータ側及び反ステータ側ヨークのいずれか一方の内側部分でいずれか他方が打ち抜かれるように共取りされ、前記共取りされた前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークを相対的に周方向にずらして、前記磁石磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部と前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部とを対向させ、また前記擬似磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部と前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部とを対向させて構成されたことをその要旨とする。
この発明では、反ステータ側及びステータ側ヨークの分離型としたロータコアは、コアシートを複数枚積層して構成されるものであり、該コアシートは、磁性金属板材のプレス加工にて、磁石磁極の反ステータ側磁極部と擬似磁極のステータ側磁極部とが対向するように、また擬似磁極の反ステータ側磁極部と磁石磁極のステータ側磁極部とが対向するように前記ステータ側及び反ステータ側ヨークのいずれか一方の内側部分でいずれか他方が打ち抜かれて共取りされる。そして、ロータコアとして構成する際には、共取りされた反ステータ側ヨーク及びステータ側ヨークを相対的に周方向にずらして、磁石磁極を構成する反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部とステータ側ヨークのステータ側磁極部とが対向され、また擬似磁極を構成する反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部とステータ側ヨークのステータ側磁極部とが対向されて構成される。これにより、反ステータ側及びステータ側ヨークのいずれか一方の内側領域内でいずれか他方のヨークの打ち抜きが可能なため、ロータコアを製造する際の歩留まりを向上させることができる。また、擬似磁極を構成する反ステータ側及びステータ側磁極部を互いに当接させることで擬似磁極が構成される。そのため、プレス加工にて共取りする際に、仮に擬似磁極を構成する反ステータ側及びステータ側磁極部を対向させて打ち抜きを行う態様とした場合には各磁極部が打ち抜き代分だけ離間して当接状態とならないため、本構成のように擬似磁極を構成する各磁極部の共取りを行う位置を周方向にずらすことで、擬似磁極を構成する各磁極部が当接状態となる寸法にて打ち抜くことが可能となる。つまり、擬似磁極を構成する各磁極部を当接させる構成を含む反ステータ側及びステータ側ヨークであっても、反ステータ側及びステータ側ヨークのどちらか一方の内側部分でどちらか他方を打ち抜いての共取りが可能となるため、反ステータ側及びステータ側ヨークからなるロータコアの低コスト化に寄与することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、前記反ステータ側ヨークは内側ヨーク、前記ステータ側ヨークは外側ヨークであり、また前記反ステータ側磁極部は内側磁極部、前記ステータ側磁極部は外側磁極部であって、前記ロータコアは、磁性金属板材から形成されるコアシートを複数枚積層してなるものであり、前記内側ヨーク及び前記外側ヨークは、磁性金属板材のプレス加工にて、前記磁石磁極の内側磁極部と前記擬似磁極の外側磁極部とが対向するように、また前記擬似磁極の内側磁極部と前記磁石磁極の外側磁極部とが対向するように前記外側ヨークの内側部分で前記内側ヨークが打ち抜かれるように共取りされ、前記共取りされた前記内側ヨーク及び前記外側ヨークを相対的に周方向にずらして、前記磁石磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部と前記外側ヨークの外側磁極部とを対向させ、また前記擬似磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部と前記外側ヨークの外側磁極部とを対向させて構成されたことをその要旨とする。
この発明では、反ステータ側ヨークは内側ヨーク、ステータ側ヨークは外側ヨークとして設けられる。また、反ステータ側磁極部は内側磁極部、ステータ側磁極部は外側磁極部として設けられる。内側及び外側ヨークの分離型としたロータコアは、コアシートを複数枚積層して構成されるものであり、該コアシートは、磁性金属板材のプレス加工にて、磁石磁極の内側磁極部と擬似磁極の外側磁極部とが対向するように、また擬似磁極の内側磁極部と磁石磁極の外側磁極部とが対向するように外側ヨークの内側部分で内側ヨークが打ち抜かれて共取りされる。そして、ロータコアとして構成する際には、共取りされた内側ヨーク及び外側ヨークを相対的に周方向にずらして、磁石磁極を構成する内側ヨークの内側磁極部と外側ヨークの外側磁極部とが対向され、また擬似磁極を構成する内側ヨークの内側磁極部と外側ヨークの外側磁極部とが対向されて構成される。これにより、外側ヨークの内側領域内で内側ヨークの打ち抜きが可能なため、ロータコアを製造する際の歩留まりを向上させることができる。また、擬似磁極を構成する内側及び外側磁極部を互いに当接させることで擬似磁極が構成される。そのため、プレス加工にて共取りする際に、仮に擬似磁極を構成する内側及び外側磁極部を対向させて打ち抜きを行う態様とした場合には各磁極部が打ち抜き代分だけ離間して当接状態とならないため、本構成のように擬似磁極を構成する各磁極部の共取りを行う位置を周方向にずらすことで、擬似磁極を構成する各磁極部が当接状態となる寸法にて打ち抜くことが可能となる。つまり、擬似磁極を構成する各磁極部を当接させる構成を含む内側及び外側ヨークであっても、外側ヨークの内側部分で内側ヨークを打ち抜いての共取りが可能となるため、内側及び外側ヨークからなるロータコアの低コスト化に寄与することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータを備えたモータである。
この発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータが用いられることで、有効磁束の向上を図り、モータトルクを向上させたモータを提供することができる。
本発明によれば、IPM型構造を採用したロータにおいて、有効磁束の向上を図り、モータトルクを向上させることができるロータ、及びそのロータを備えるモータを提供することができる。
本実施形態におけるIPM型ロータを備えるモータの概略構成図である。 本実施形態におけるロータの部分拡大断面図である。 ロータコアの共取り加工を説明する説明図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のブラシレスモータ(以下、単にモータという)Mは、略円環状のステータ10の内側にロータ20が回転可能に収容されてなるインナロータ型にて構成されている。ステータ10は、磁性金属板材から形成されるステータ用のコアシートを複数枚積層してなる略円筒状のステータコア11を有し、そのステータコア11に等角度間隔に設けられた12個のティース11aに集中巻きにて巻回される12個の巻線磁極12とで構成されている。
ステータ10の内側に配置されるロータ20は、磁性金属板材から形成されるロータ用のコアシートを複数枚積層してなり、回転軸21に一体回転可能に設けられたロータコア22を有する。ロータコア22は、回転軸21の外周面に外嵌固定された環状の内側ヨーク(反ステータ側ヨーク)31と、内側ヨーク31の外周に配置され略円環状に形成された外側ヨーク(ステータ側ヨーク)41とから構成される。ロータコア22には、内側ヨーク31と外側ヨーク41との径方向間に軸方向に沿って埋め込む態様で永久磁石23が配置された磁石磁極24が周方向に(90°間隔に)4個形成されている。つまり、本実施形態のブラシレスモータMは、永久磁石埋め込み型のロータ20を有する所謂IPM型モータとして構成されている。
また各永久磁石23は、径方向外側(ステータ側)がN極、径方向内側(反ステータ側)がS極となるように着磁され、磁石磁極24をN極の磁極として構成している。そして、各磁石磁極24間には、内側ヨーク31と外側ヨーク41が相互に当接するように構成された擬似磁極25がそれぞれ磁石磁極24と軸方向から見て一定面積の空隙Kを設けて形成されている。このように構成されたロータ20では、各磁石磁極24及び擬似磁極25が等角度(45°)間隔に交互に配置され、N極の磁石磁極24に対して擬似磁極25をS極として機能させ8磁極の所謂コンシクエントポール型(ハーフマグネット型)にて構成されている。
内側ヨーク31は、略八角形に形成され、各磁極24,25の磁極中心線の直交方向に沿ったその略八角形の一辺は、各磁極24,25毎に同じ長さで形成されている。
図2に示すように、磁石磁極24において、永久磁石23の径方向内側には内側ヨーク31の内側磁極部(反ステータ側磁極部)32が設けられ、永久磁石23の径方向外側には外側ヨーク41の外側磁極部(ステータ側磁極部)42が設けられている。内側磁極部32は、外側面の周方向中央に永久磁石23を固定する固定面32aが設けられている。固定面32aには、直方体状に形成された永久磁石23が配置され、永久磁石23の径方向内側の内側平坦面23aが当接している。また、固定面32aと内側平坦面23aとは、径方向の直交方向の長さが同じ長さに形成されている。固定面32aの周方向両側の端部には、固定面32aの直交方向に凸設され断面形状が略長方形に形成された係合部33が設けられている。各係合部33の固定面32a側の面には、係合面33aが形成され、該係合面33aと永久磁石23の周方向両端の端面とが係合されている。各係合部33の突出長さは、永久磁石23の厚みのよりも短くして形成されて、外側ヨーク41と非当接とされている。
外側ヨーク41の外側磁極部42の径方向内側部分は、固定面32aと対向し互いに平行な挟持面42aが設けられている。挟持面42aには、永久磁石23の径方向外側の外側平坦面23bが当接されている。換言すると、外側ヨーク41の挟持面42aと前記内側ヨーク31の固定面32aとの間に永久磁石23を収容する収容部が形成され、その収容部に永久磁石23を埋め込む態様とすべく、外側磁極部42が内側磁極部32に対して永久磁石23を径方向外側から挟み込むように配置されている。このように永久磁石23を埋設する態様であっても、内側ヨーク31とは分離させた外側ヨーク41を配置せず永久磁石23の収容部を開放状態として行うことが可能なため、永久磁石23の組み付けが容易であり、しかも内側ヨーク31の固定面32aと外側ヨーク41の挟持面42aとのそれぞれに対して永久磁石23が隙間無く当接可能に組み付けられる。外側磁極部42の外周部分は、所定の曲率を以て形成された円弧状となっている。
永久磁石23の周方向両側において、内側ヨーク31と外側ヨーク41とは径方向に離間した隙間が形成され、その隙間が空隙Kと連通している。磁石磁極24の周方向には、空隙Kを挟んで擬似磁極25が配置されている。擬似磁極25は、内側ヨーク31の内側磁極部(反ステータ側磁極部)34と、外側ヨーク41の外側磁極部(ステータ側磁極部)43とから構成されている。内側ヨーク31の外周部分には、擬似磁極25の磁極中心線の直交方向に沿った面が形成され、その面の直交方向に突出し周方向中央部分に設けられた内側磁極部34が配置されている。内側磁極部34は、突出した断面形状が略長方形に形成されている。外側ヨーク41の径方向内側には、内側磁極部34の径方向の先端面に当接する外側磁極部43が設けられている。外側磁極部43と内側磁極部34とは、径方向の直交方向の長さが同じ長さに形成され、周方向の互いの位置を合わせて面当接されている。外側磁極部43の外周部分は、磁石磁極24の外側磁極部42と同様な円弧状をなしている。内側磁極部34及び外側磁極部43の当接部分の周方向両側は、内側ヨーク31と外側ヨーク41とが径方向に離間した隙間が形成され、その隙間が空隙Kと連通している。
外側ヨーク41には、磁石磁極24の外側磁極部42と擬似磁極25の外側磁極部43とを周方向に交互に連結する幅狭の連結部45が形成され、外側ヨーク41を略円環状に構成している。連結部45には、径方向内側に所定の曲率を以て湾曲した変形部45aが設けられている。変形部45aは、連結部45の周方向両側から周方向中央に向かうに連れて径方向内側に突出した形状をなしている。変形部45aの形状は、内側磁極部32及び外側磁極部42の互いの間隔を拡大させる動作や、永久磁石23の挟圧保持を行う際の弾性変形が良好となるように形成されている。また、連結部45の周方向中央部分には、ロータコア22の他の部位よりも磁気抵抗を高くして構成された磁気抵抗部45bが設けられている。尚、磁気抵抗部45bは、例えば薄肉加工や、レーザ照射による非磁性化等により磁気抵抗が高くされて構成されている。
そして、外側ヨーク41は、自身の挟持面42aと内側ヨーク31の固定面32aとで永久磁石23を挟圧保持するように、擬似磁極25における外側磁極部43が内側磁極部34に嵌合するようにして固定される。
次に、内側ヨーク31及び外側ヨーク41の加工方法について説明する。
図3に示すように、内側ヨーク31及び外側ヨーク41は、板状の磁性金属材料51からプレス加工にて同態様で打ち抜かれて形成される。その際に、内側ヨーク31及び外側ヨーク41は、磁石磁極24の内側磁極部32と擬似磁極25の外側磁極部43とが径方向に対向するように、また擬似磁極25の内側磁極部34と磁石磁極24の外側磁極部42とが径方向に対向するように外側ヨーク41の内側部分で内側ヨーク31が打ち抜かれるように共取りされる。一方、外側ヨーク41を内側ヨーク31に外嵌固定させる際には、共取りされた外側ヨーク41を相対的に周方向にずらして、磁石磁極24の内側磁極部32と外側磁極部42とが対向され、また擬似磁極25の内側磁極部34と外側磁極部43とが対向されて、各ヨーク31,41の組み付けが行われる。
ここで、プレス加工にて共取りする際に、仮に擬似磁極25を構成する内側及び外側磁極部34,43を対向させて打ち抜きを行う態様とした場合には各磁極部34,43が打ち抜き代分だけ離間して当接状態とならない。そのため、本実施形態のように擬似磁極25を構成する各磁極部34,43の共取りを行う位置を周方向にずらすことで、擬似磁極25を構成する各磁極部34,43が当接状態となる寸法にて打ち抜くことを可能としている。
以降、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のロータ20では、ロータコア22を内側ヨーク31と外側ヨーク41との別体で構成し、内側ヨーク31の内側磁極部32と外側ヨーク41の外側磁極部42との径方向間に永久磁石23が配置される。磁石磁極24は、内側磁極部32及び外側磁極部42にて永久磁石を挟圧保持するようにして、外側ヨーク41を内側ヨーク31に外嵌固定して構成される。これにより、永久磁石23と内側磁極部32及び外側磁極部42との間が挟圧保持にて密着するため、その間で磁気抵抗となる隙間(クリアランス)を小さくすることができる。結果、永久磁石23の有効磁束を増加させ、モータトルクを向上させることができる。
しかも、内側磁極部32の固定面32a及び外側磁極部42の挟持面42aが永久磁石23の内側及び外側平坦面23a,23bと同じく平坦面で構成され、永久磁石23の各平坦面23a,23bが面全体で当接するようにしていることからも、永久磁石23の有効磁束の増加が図られている。
内側ヨーク31の内側磁極部32及び外側ヨーク41の外側磁極部42は、永久磁石23を周方向両側で互いに非当接とした状態で固定される。ここで、因みに、ロータコアの収容孔に永久磁石を挿入する態様の従来のIPM型構造のロータでは、永久磁石の端部周縁のロータコアの一部が径方向に繋がった枠形状をなしているため、永久磁石の端部周縁のコアの一部で漏れ磁束が生じ、永久磁石の有効磁束の低減を招いている。これに対し本実施形態では、永久磁石23の端部周縁に生じ得る漏れ磁束が内側ヨーク31と外側ヨーク41とを離間させて磁気抵抗を高くしたことで十分に低減され、これによっても永久磁石23の有効磁束の増加が図られている。また、外側ヨーク41の連結部45には、磁気抵抗部45bが設けられている。これにより、連結部45に生じ得る漏れ磁束を好適に低減させることができる。
連結部45には、永久磁石23を保持する内側磁極部32及び外側磁極部42の間隔を拡大させる動作及び永久磁石23の挟圧保持を行う際の弾性変形を良好とする変形部45aが設けられている。これにより、内側及び外側ヨーク31,41の各磁極部32,42間の間隔を拡大させ永久磁石23を容易に配置することができる。また、変形部45aを設けて連結部45の弾性変形が良好とされ、各磁極部32,42が永久磁石23を挟圧保持する際に適度な圧力で保持することができる。
内側ヨーク31の内側磁極部32には、内側ヨーク31と外側ヨーク41とを離間させつつも、永久磁石23を周方向両側から保持するための係合部33が設けられている。これにより、永久磁石23の安定保持が図られている。因みに、各係合部33の突出長さは永久磁石23の厚みの略1/2の長さで形成することで、永久磁石23の周方向の好適な保持と、内側及び外側ヨーク31,41間の漏れ磁束の低減との両立を図ることができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態のロータコア22は、内側ヨーク31と外側ヨーク41との別体で構成され、その外側ヨーク41は、磁石磁極24を構成する外側磁極部42と、擬似磁極25を構成する外側磁極部43とがそれぞれ連結部45を介して環状に連結されて構成される。そして、外側ヨーク41が内側ヨーク31に外嵌固定されることで、擬似磁極25は、該磁極25に対応する内側ヨーク31の内側磁極部34と外側ヨーク41の外側磁極部43とが相互に当接して構成され、磁石磁極24は、該磁極24に対応する内側ヨーク31の内側磁極部32と外側ヨーク41の外側磁極部42とで永久磁石23を挟圧保持して構成される。これにより、磁石磁極24において、永久磁石23と内側及び外側磁極部32,42との間が挟圧保持にて密着するため、その間で磁気抵抗となる隙間(クリアランス)を小さくすることができる。結果、永久磁石23の有効磁束を増加させ、モータトルクを向上させることができる。
(2)内側及び外側磁極部32,42は、永久磁石23を周方向両側で互いに非当接とした状態で固定される。これにより、永久磁石23の端部周縁に生じ得る漏れ磁束(短絡磁束)が内側ヨーク31と外側ヨーク41とを非当接としたことで低減することができる。
(3)連結部45には、内側磁極部32及び外側磁極部42の互いの間隔を拡大させる動作や、永久磁石23の挟圧保持を行う際の弾性変形が良好となるよう変形部45aが設けられている。つまり、連結部45に変形部45aを設けたことにより、内側及び外側ヨーク31,41の各磁極部32,42間の間隔を拡大させ永久磁石23を容易に配置することができる。また、内側及び外側ヨーク31,41の各磁極部32,42間に挟持される永久磁石23を適度な圧力で保持することができる。
(4)連結部45には、磁石磁極24及び擬似磁極25の各外側磁極部42,43よりも磁気抵抗を高くして構成された磁気抵抗部45bが設けられている。つまり、外側ヨーク41において、磁石磁極24の外側磁極部42と擬似磁極25の外側磁極部43とは連結部45を介して連結されるが、両外側磁極部42,43間を短絡する磁束は漏れ磁束となるため、これを好適に低減することができる。
(5)内側ヨーク31の内側磁極部32には、径方向に突出して永久磁石23の周方向両端部と係合する係合部33が設けられる。これにより、内側ヨーク31と外側ヨーク41とによる挟圧保持のみならず、係合部33により周方向両側からも保持されるため、永久磁石23の位置ずれ等を確実に防止することができる。
(6)内側及び外側ヨーク31,41の分離型としたロータコア22は、磁性金属板材から形成されるコアシートを複数枚積層して構成されるものであり、該コアシートは、磁性金属板材のプレス加工にて、内側磁極部32と外側磁極部43とが対向するように、また内側磁極部34と外側磁極部42とが対向するように外側ヨーク41の内側部分で内側ヨーク31が打ち抜かれて共取りされる。そして、ロータコア22として構成する際には、共取りされた内側及び外側ヨーク31,41を相対的に周方向にずらして、磁石磁極24を構成する内側磁極部32と外側磁極部42とが対向され、また擬似磁極25を構成する内側磁極部34と外側磁極部43とが対向されて構成される。これにより、外側ヨーク41の内側領域内で内側ヨーク31の打ち抜きが可能なため、ロータ20を製造する際の歩留まりを向上させることができる。また、擬似磁極25を構成する内側及び外側磁極部34,43を互いに当接させることで擬似磁極25が構成されている。そのため、プレス加工にて共取りする際に、仮に内側及び外側磁極部34,43を対向させて打ち抜きを行う態様とした場合には各磁極部34,43が打ち抜き代分だけ離間して当接状態とならないため、本実施形態のように擬似磁極25を構成する各磁極部34,43の共取りを行う位置を周方向にずらすことで、擬似磁極25を構成する各磁極部34,43が当接状態となる寸法にて打ち抜くことが可能とした。つまり、擬似磁極25を構成する各磁極部34,43を当接させる構成を含む本実施形態のような内側及び外側ヨーク31,41であっても、外側ヨーク41の内側部分で内側ヨーク31を打ち抜いての共取りが可能なため、内側及び外側ヨーク31,41からなるロータコア22の低コスト化に寄与することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、磁石磁極24は、内側ヨーク31の内側磁極部32及び外側ヨーク41の外側磁極部42が永久磁石23を周方向両側で径方向に離間した状態で固定されていたが、これに限定されない。漏れ磁束を低減させる観点では互いの部材を離間させることが好ましいが、例えば係合部33と外側ヨーク41とを当接させた構成に変更してもよい。この場合、係合部33と外側ヨーク41とが当接する部分であっても、磁性金属材が連続して形成された他の部分に比べて磁気抵抗は高く、発生する漏れ磁束は小さい。
・上記実施形態では、永久磁石23を周方向に保持する係合部33を内側ヨーク31の内側磁極部32に設けたが、外側磁極部42に設けてもよい。また、内側及び外側磁極部32,42の両者に設けてもよい。
・上記実施形態の磁石磁極24の内側及び外側磁極部32,42や擬似磁極25の内側及び外側磁極部34,43の形状を適宜変更してもよい。例えば、磁石磁極24の内側及び外側磁極部32,42の固定面32aや挟持面42aは、平坦面の一部に設けられるが、永久磁石23との当接部分を相手側に突出させた形状としてもよい。
また、擬似磁極25の内側及び外側磁極部34,43においても、内側及び外側磁極部34,43の両者をともに突出させる形状としたが、外側磁極部43側のみを突出させる形状や、内側磁極部34側のみを突出させる形状としてもよい。
・上記実施形態の磁石磁極24の外側磁極部42と擬似磁極25の外側磁極部43とを連結する連結部45の形状(変形部45a、磁気抵抗部45bを含む)を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ロータコア22及びステータコア11を磁性金属板材の積層にて構成したが、このような積層型のコアに限らず、例えば磁性粉体の成形にてコアを構成してもよい。
・上記実施形態でのロータ20の磁極数、ステータ10の磁極数は一例であり、適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、インナロータ型のモータMに用いられるロータ20に適用したが、アウタロータ型のモータのロータに適用してもよい。この場合、ロータとステータとの径方向の対向関係が逆になる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項1に記載の磁石埋込型ロータの製造方法であって、
前記ロータコアは、磁性金属板材からプレス加工にて形成されるコアシートを複数枚積層してなるものであり、該ロータコアを構成する前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークを、前記磁石磁極の反ステータ側磁極部と前記擬似磁極のステータ側磁極部とが対向するように、また前記擬似磁極の反ステータ側磁極部と前記磁石磁極のステータ側磁極部とが対向するように前記ステータ側及び反ステータ側ヨークのいずれか一方の内側部分でいずれか他方が打ち抜かれるように共取りする工程と、
前記共取りされた前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークを相対的に周方向にずらして、前記磁石磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部と前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部とを対向させ、また前記擬似磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部と前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部とを対向させて前記コアシートを構成する工程と、
前記コアシートを複数枚積層するとともに前記磁石磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部及び前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部にて前記永久磁石を挟圧保持するようにして前記ロータコアを得る工程と
を備えたことを特徴とする磁石埋込型ロータの製造方法。
これにより、反ステータ側及びステータ側ヨークの分離型としたロータコアは、コアシートを複数枚積層して構成されるものであり、該コアシートは、磁性金属板材のプレス加工にて、磁石磁極の反ステータ側磁極部と擬似磁極のステータ側磁極部とが対向するように、また擬似磁極の反ステータ側磁極部と磁石磁極のステータ側磁極部とが対向するように前記ステータ側及び反ステータ側ヨークのいずれか一方の内側部分でいずれか他方が打ち抜かれて共取りされる。そして、ロータコアとして構成する際には、共取りされた反ステータ側ヨーク及びステータ側ヨークを相対的に周方向にずらして、磁石磁極を構成する反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部とステータ側ヨークのステータ側磁極部とが対向され、また擬似磁極を構成する反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部とステータ側ヨークのステータ側磁極部とが対向されて構成される。これにより、反ステータ側及びステータ側ヨークのいずれか一方の内側領域内でいずれか他方のヨークの打ち抜きが可能なため、ロータコアを製造する際の歩留まりを向上させることができる。また、擬似磁極を構成する反ステータ側及びステータ側磁極部を互いに当接させることで擬似磁極が構成される。そのため、プレス加工にて共取りする際に、仮に擬似磁極を構成する反ステータ側及びステータ側磁極部を対向させて打ち抜きを行う態様とした場合には各磁極部が打ち抜き代分だけ離間して当接状態とならないため、本構成のように擬似磁極を構成する各磁極部の共取りを行う位置を周方向にずらすことで、擬似磁極を構成する各磁極部が当接状態となる寸法にて打ち抜くことが可能となる。つまり、擬似磁極を構成する各磁極部を当接させる構成を含む反ステータ側及びステータ側ヨークであっても、反ステータ側及びステータ側ヨークのどちらか一方の内側部分でどちらか他方を打ち抜いての共取りが可能となるため、反ステータ側及びステータ側ヨークからなるロータコアの低コスト化に寄与することができる。
(ロ) 請求項1に記載の磁石埋込型ロータの製造方法であって、
前記反ステータ側ヨークは内側ヨーク、前記ステータ側ヨークは外側ヨークであり、また前記反ステータ側磁極部は内側磁極部、前記ステータ側磁極部は外側磁極部であって、
前記ロータコアは、磁性金属板材からプレス加工にて形成されるコアシートを複数枚積層してなるものであり、該ロータコアを構成する前記内側ヨーク及び前記外側ヨークを、前記磁石磁極の内側磁極部と前記擬似磁極の外側磁極部とが対向するように、また前記擬似磁極の内側磁極部と前記磁石磁極の外側磁極部とが対向するように前記外側ヨークの内側部分で前記内側ヨークが打ち抜かれるように共取りする工程と、
前記共取りされた前記内側ヨーク及び前記外側ヨークを相対的に周方向にずらして、前記磁石磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部と前記外側ヨークの外側磁極部とを対向させ、また前記擬似磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部と前記外側ヨークの外側磁極部とを対向させて前記コアシートを構成する工程と、
前記コアシートを複数枚積層するとともに前記磁石磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部及び前記外側ヨークの外側磁極部にて前記永久磁石を挟圧保持するようにして前記ロータコアを得る工程と
を備えたことを特徴とする磁石埋込型ロータの製造方法。
これにより、反ステータ側ヨークは内側ヨーク、ステータ側ヨークは外側ヨークとして、また反ステータ側磁極部は内側磁極部、ステータ側磁極部は外側磁極部として構成される場合において、内側及び外側ヨークの分離型としたロータコアは、コアシートを複数枚積層して構成されるものであり、該コアシートは、磁性金属板材のプレス加工にて、磁石磁極の内側磁極部と擬似磁極の外側磁極部とが対向するように、また擬似磁極の内側磁極部と磁石磁極の外側磁極部とが対向するように外側ヨークの内側部分で内側ヨークが打ち抜かれて共取りされる。そして、ロータコアとして構成する際には、共取りされた内側ヨーク及び外側ヨークを相対的に周方向にずらして、磁石磁極を構成する内側ヨークの内側磁極部と外側ヨークの外側磁極部とが対向され、また擬似磁極を構成する内側ヨークの内側磁極部と外側ヨークの外側磁極部とが対向されて構成される。これにより、外側ヨークの内側領域内で内側ヨークの打ち抜きが可能なため、ロータコアを製造する際の歩留まりを向上させることができる。また、擬似磁極を構成する内側及び外側磁極部を互いに当接させることで擬似磁極が構成される。そのため、プレス加工にて共取りする際に、仮に擬似磁極を構成する内側及び外側磁極部を対向させて打ち抜きを行う態様とした場合には各磁極部が打ち抜き代分だけ離間して当接状態とならないため、本構成のように擬似磁極を構成する各磁極部の共取りを行う位置を周方向にずらすことで、擬似磁極を構成する各磁極部が当接状態となる寸法にて打ち抜くことが可能となる。つまり、擬似磁極を構成する各磁極部を当接させる構成を含む内側及び外側ヨークであっても、外側ヨークの内側部分で内側ヨークを打ち抜いての共取りが可能となるため、内側及び外側ヨークからなるロータコアの低コスト化に寄与することができる。
10…ステータ、12…巻線磁極(ステータの磁極)、20…ロータ、22…ロータコア、23…永久磁石、24…磁石磁極、25…擬似磁極、31…内側ヨーク(反ステータ側ヨーク)、32,34…内側磁極部(反ステータ側磁極部)、33…係合部、41…外側ヨーク(ステータ側ヨーク)、42,43…外側磁極部(ステータ側磁極部)、45…連結部、45a…変形部、45b…磁気抵抗部。

Claims (7)

  1. ステータの磁極に対向してロータコアの周方向に一方の磁極の永久磁石が配置された磁石磁極が複数形成されるとともに、前記ロータコアに形成された擬似磁極が前記各磁石磁極間に配置され、前記擬似磁極を他方の磁極として機能するように構成された磁石埋込型ロータであって、
    前記ロータコアは、反ステータ側ヨークとステータ側ヨークとが別体で設けられ、該ステータ側ヨークは、前記磁石磁極及び前記擬似磁極の各ステータ側磁極部がそれぞれ連結部を介して環状に連結されて構成されており、
    前記擬似磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部及び前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部が相互に当接するように、また前記磁石磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部及び前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部にて前記永久磁石を挟圧保持するように前記ステータ側ヨークが前記反ステータ側ヨークに嵌合固定されたことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  2. 請求項1に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記連結部は、前記永久磁石を保持する前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークの各磁極部間の間隔拡大及び前記永久磁石の挟圧保持を行うべく弾性変形を許容する変形部を有して構成されたことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  3. 請求項1又は2に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記連結部は、前記磁石磁極及び前記擬似磁極の各磁極部よりも磁気抵抗の高い磁気抵抗部を有して構成されたことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記永久磁石を保持する前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークの各磁極部の少なくとも一方には、径方向に突出して前記永久磁石の周方向両端部と係合する係合部が設けられたことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記ロータコアは、磁性金属板材から形成されるコアシートを複数枚積層してなるものであり、前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークは、磁性金属板材のプレス加工にて、前記磁石磁極の反ステータ側磁極部と前記擬似磁極のステータ側磁極部とが対向するように、また前記擬似磁極の反ステータ側磁極部と前記磁石磁極のステータ側磁極部とが対向するように前記ステータ側及び反ステータ側ヨークのいずれか一方の内側部分でいずれか他方が打ち抜かれるように共取りされ、
    前記共取りされた前記反ステータ側ヨーク及び前記ステータ側ヨークを相対的に周方向にずらして、前記磁石磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部と前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部とを対向させ、また前記擬似磁極を構成する前記反ステータ側ヨークの反ステータ側磁極部と前記ステータ側ヨークのステータ側磁極部とを対向させて構成されたことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記反ステータ側ヨークは内側ヨーク、前記ステータ側ヨークは外側ヨークであり、また前記反ステータ側磁極部は内側磁極部、前記ステータ側磁極部は外側磁極部であって、
    前記ロータコアは、磁性金属板材から形成されるコアシートを複数枚積層してなるものであり、前記内側ヨーク及び前記外側ヨークは、磁性金属板材のプレス加工にて、前記磁石磁極の内側磁極部と前記擬似磁極の外側磁極部とが対向するように、また前記擬似磁極の内側磁極部と前記磁石磁極の外側磁極部とが対向するように前記外側ヨークの内側部分で前記内側ヨークが打ち抜かれるように共取りされ、
    前記共取りされた前記内側ヨーク及び前記外側ヨークを相対的に周方向にずらして、前記磁石磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部と前記外側ヨークの外側磁極部とを対向させ、また前記擬似磁極を構成する前記内側ヨークの内側磁極部と前記外側ヨークの外側磁極部とを対向させて構成されたことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁石埋込型ロータを備えたことを特徴とするモータ。
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