JP5772318B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
カム軸の軸方向へ沿って往復運動可能であり、先端部が端部カム面を押圧してカムキャリアを軸方向へ移動させてカムを切り替えるとともに、カム軸の下部を支持するロアカムハウジングに内蔵される基端部を有するピストンと、を備えることを特徴とする。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置2は、内燃機関のシリンダヘッド1に内蔵されている。なお、このシリンダヘッド1の全体構成は、通常のシリンダヘッドと略同様であり、ヘッド本体1Aとヘッドカバー1Bとを備えている。図2〜図4に示すように、可変動弁装置2は、カム軸3と、カムキャリア4と、カムキャリア4の両端側に対向配置された押出駆動部としての一対のプランジャ5と、を備え、吸気バルブ13のリフト状態を変化させるためにカムの切り替えを行うようになっている。また、図1に示すように、このシリンダヘッド1には、この他に、排気バルブ側のカム軸30や排気カム40などを備えている。
図1および図4に示すように、カム軸3は、ヘッド本体1Aの上に配置された軸受け部となるロアカムハウジング6とアッパカムハウジング7とに回転自在に支持され、図示しないチェーンやベルト等により図示しないクランクシャフトと連動して回転するように連動部分を備えている。なお、図2〜図7では、カム軸3における連動部分の図示を省略している。ロアカムハウジング6とアッパカムハウジング7は、図示しない内燃機関の気筒と重ならない位置に配置され、図1に示すようにヘッド本体1Aに架設されている。なお、これらロアカムハウジング6とアッパカムハウジング7は、ヘッドカバー1Bで覆われてシリンダヘッド1内に内蔵されている。
図3に示すように、カムキャリア4は、カム軸3を取り囲むように円筒状に形成されている。このカムキャリア4の内周面には、カム軸3のスプライン外歯31と噛み合うスプライン内歯45が形成されている。このため、カム軸3とカムキャリア4とは、一体に回転するとともに、カムキャリア4がカム軸3に対して軸方向へ移動可能となっている。
図4および図9−1〜図9−4に示すように、プランジャ5は、ロアカムハウジング6内に内蔵されている。なお、図4は、一対のプランジャ5のうち、一方の(後側の)ロアカムハウジング6およびアッパカムハウジング7のみを示したが、他方のプランジャ5も同様にロアカムハウジング6に内蔵されている。ロアカムハウジング6には、図9−1〜図9−4に示すように、プランジャ5のピストン51が収納され、ピストン51が軸方向へ移動可能なピストン摺動孔6Aが形成されている。このピストン51は、スプリング52によりピストン摺動孔6A内に没するように付勢されている。また、ピストン51の頭部とプラグ53との間には、図示しないアクチュエータから例えばオイル等の流体の供給、排出が行われることにより、ピストン51をピストン摺動孔6Aより出没させるようになっている。ピストン51は、吸気バルブ13のリフト量を最大リフト量と最小リフト量のいずれかに切り替えるように駆動される。
以下、本実施の形態に係る可変動弁装置2の低速カム41と高速カム42への切り替えの動作について説明する。
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
2 可変動弁装置
3 カム軸
4 カムキャリア
5 プランジャ
6 ロアカムハウジング
7 アッパカムハウジング
8 ボール(クリック移動部材)
9 スプリング
10 プラグ
11 ロッカアーム
11A 被押圧ローラ
13 吸気バルブ
31 スプライン外歯
32A,32B 凹部
41 低速カム
42 高速カム
43 端部カム面
43A 非駆動部
43B 最大駆動部
43C 駆動部
44A 貫通孔
45 スプライン内歯
51 ピストン
Claims (6)
- カム軸を取り囲むように円筒状に形成され、前記カム軸と一体に回転し、かつ前記カム軸の軸方向へ移動可能であり、外周面にバルブの作動特性が異なる複数のカムが設けられ、軸方向の端面に軸方向の高低差を有する端部カム面が周回する形状に形成されているカムキャリアと、
前記カム軸の軸方向へ沿って往復運動可能であり、先端部が前記端部カム面を押圧して前記カムキャリアを軸方向へ移動させて前記カムを切り替えるとともに、前記カム軸の下部を支持するロアカムハウジングに内蔵される基端部を有するピストンと、
を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記複数のカムは、半径が等しいベース円部と、前記ベース円部より半径方向外側へ突出するノーズ部と、を備え、
前記端部カム面は、前記ピストンの先端部により前記カムキャリアが移動されない非駆動部と、前記ピストンの作動と連動して前記カムキャリアを移動させる駆動部と、前記カムキャリアを最大限移動した位置にて停止させる最大駆動部と、を備え、
前記ノーズ部が前記バルブ側と当接するときに前記先端部が前記非駆動部と対向し、前記ベース円部が前記バルブ側と当接するときに前記先端部が前記駆動部または前記最大駆動部と対向する
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 前記端部カム面は、前記カムキャリアの軸方向の両端面に形成され、
前記カムキャリアの両方の前記端部カム面と対向する位置にそれぞれ前記ピストンを配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 前記カム軸の外周面にスプライン外歯を備え、前記カムキャリアの内周面に前記スプライン外歯と噛み合うスプライン内歯を備え、
前記カム軸の外周面の一部に前記スプライン外歯よりも歯幅が広い歯部を形成し、前記カムキャリアの内周面に前記歯部を収納する溝部を形成し、
前記歯部の頂面に前記カムキャリアの停止位置を規定する凹部を複数個形成するとともに、前記カムキャリアに外周面と前記溝部の間を貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔内に、前記凹部と係合可能なクリック移動部材と、前記クリック移動部材を前記凹部に押し付ける付勢部材と、前記貫通孔を塞ぐプラグと、を配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関の可変動弁装置。 - カム軸を取り囲むように円筒状に形成され、前記カム軸と一体に回転し、かつ前記カム軸の軸方向へ移動可能であり、外周面にバルブの作動特性が異なる複数のカムが設けられたカムキャリアと、
前記カム軸の軸方向へ沿って往復運動可能であり、先端部が前記カムキャリアの端面を押圧して前記カムキャリアを軸方向へ移動させて前記カムを切り替える押圧駆動部と、
前記カム軸の外周面に形成されたスプライン外歯と、前記カムキャリアの内周面に形成された前記スプライン外歯と噛み合うスプライン内歯と、を備え、
前記カム軸の外周面の一部に前記スプライン外歯よりも歯幅が広い歯部を形成し、前記カムキャリアの内周面に前記歯部を収納する溝部を形成し、
前記歯部の頂面に前記カムキャリアの停止位置を規定する凹部を複数個形成するとともに、前記カムキャリアに外周面と前記溝部の間を貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔内に、前記凹部と係合可能なクリック移動部材と、前記貫通孔を塞ぐプラグと、を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - カム軸を取り囲むように円筒状に形成され、前記カム軸と一体に回転し、かつ前記カム軸の軸方向へ移動可能であり、外周面にバルブの作動特性が異なる複数のカムが設けられ、軸方向の端面に軸方向の高低差を有する端部カム面が周回する形状に形成されているカムキャリアと、
前記カム軸の軸方向へ沿って往復運動可能であり、先端部が前記カムキャリアの端面を押圧して前記カムキャリアを軸方向へ移動させて前記カムを切り替える押圧駆動部と、
前記カム軸の外周面に形成されたスプライン外歯と、前記カムキャリアの内周面に形成された前記スプライン外歯と噛み合うスプライン内歯と、を備え、
前記カム軸の外周面の一部に前記スプライン外歯よりも歯幅が広い歯部を形成し、前記カムキャリアの内周面に前記歯部を収納する溝部を形成し、
前記歯部の頂面に前記カムキャリアの停止位置を規定する凹部を複数個形成するとともに、前記カムキャリアに外周面と前記溝部の間を貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔内に、前記凹部と係合可能なクリック移動部材と、前記貫通孔を塞ぐプラグと、を備えることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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