JP5397147B2 - 可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
エンジン(内燃機関)の動弁装置として、バルブリフト量と作動角(バルブ開き期間)を変化させる可変動弁装置が知られている。
可変動弁装置には、連続的にバルブリフト量を変化させる連続式と、段階的にバルブリフト量を切り換え可能なステージ式と、がある。
連続式可変動弁装置として、例えば、カムシャフトの軸方向にカム高さ(バルブリフト量に比例する。)とカム作動角とが連続的に変化するとともにカムシャフトの軸方向に移動自在なカムを備えた可変動弁装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。連続式可変動弁装置は、バルブリフト量とカム作動角を連続的に制御することでスロットルバルブを用いることなく吸気量の制御を行うことができる。
他方、ステージ式可変動弁装置として、例えば、カムシャフトの軸方向にカム高さとカム作動角とが段階的に切り換えるとともに、カムシャフトの回転軸に平行な方向に移動自在なロッカーアームを備えた可変動弁装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−3811号公報 特開2005−155555号公報
従来の連続式可変動弁装置は、バルブリフト量を連続的に変化させることで吸気量を適切に制御し、エンジンの出力向上や燃費の向上、排気ガスの清浄化を図る。
しかし、従来の連続式可変動弁装置は、カムシャフトの軸方向にカム高さとカム作動角とが連続的に変化する三次元形状を有するカムを備えるため、カムとフォロア(ローラフォロア)とが常に点接触し、高い接触応力を生じてしまう。
また、従来の連続式可変動弁装置は、三次元形状を有するカムをカムシャフトの軸方向に移動させてバルブリフト量を制御し吸気量を調整するため、カムの位置検出や駆動位置制御に高い技術が要求される。
さらに、従来の連続式可変動弁装置は、例えば4バルブ式(吸排気それぞれ2バルブ)のエンジンにおいて、互いの吸気バルブのバルブリフト量に差を設けることが難しい。換言すれば、連続式可変動弁装置は、互いの吸気バルブのバルブリフト量に差を設け、シリンダ内にスワール(筒内流動)を促進させて燃料を効率よく燃焼させることが難しい。
他方、従来のステージ式可変動弁装置は、バルブリフト量を切り換えるとき、すなわち、カムとフォロアとの接触位置を変更させるとき、各段のカムノーズに近い部分で切り換えることが困難であった。これは、バルブリフト量を切り換える際の応答遅れとなる。
また、従来のステージ式可変動弁装置は、階段状のカム面のいずれかの段に位置されるロッカーアームを備えるため、従来の連続式可変動弁装置と同様に、複数のバルブ間でバルブリフト量に差を設けることが難しく、燃料室内にスワールを促進させて燃料を効率よく燃焼させることが難しい。
そこで、本発明は、カムの移動制御が簡便であるとともに、混合気の燃焼効率およびカムの耐久性に優れた可変動弁装置を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る可変動弁装置は、燃焼室を有するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに設けられ前記燃焼室を開閉させる複数のバルブと、前記シリンダヘッドに軸支されたカムシャフトと、前記カムシャフトと一体的に回転されるとともに前記カムシャフトの軸方向に移動自在なカム部と、前記カム部にそれぞれ異なるカム形状で形成され前記カムシャフトの回転軸に平行なカム面を有する複数の平カム形状部と、前記平カム形状部の間に一体に形成され前記カム面を連続的に繋ぐ曲カム面を有する移行形状部と、前記カム面に対応させた側面と前記曲カム面に対応させた角丸部分とを有し前記カム部に従動される複数のローラフォロアと、前記ローラフォロアそれぞれが軸支され前記バルブをそれぞれ独立に開閉させる複数のロッカーアームと、を備え、前記バルブは、2つの吸気バルブを有し、それぞれの前記吸気バルブは、異なる前記平カム形状部に従動するそれぞれの前記ローラフォロアによって独立に開閉されることを特徴とする。
また、本発明に係る可変動弁装置は、燃焼室を有するシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに設けられ前記燃焼室を開閉させる複数のバルブと、前記シリンダヘッドに軸支されたカムシャフトと、前記カムシャフトと一体的に回転されるとともに前記カムシャフトの軸方向に移動自在なカム部と、前記カム部にそれぞれ異なるカム形状で形成され前記カムシャフトの回転軸に平行なカム面を有する複数の平カム形状部と、前記平カム形状部の間に一体に形成され前記カム面を連続的に繋ぐ曲カム面を有する移行形状部と、前記カム面に対応させた側面と前記曲カム面に対応させた角丸部分とを有し前記カム部に従動される複数のローラフォロアと、前記ローラフォロアそれぞれが軸支され前記バルブをそれぞれ独立に開閉させる複数のバルブリフタと、を備え、前記バルブは、2つの吸気バルブを有し、それぞれの前記吸気バルブは、異なる前記平カム形状部に従動するそれぞれの前記ローラフォロアによって独立に開閉されることを特徴とする。
本発明によれば、カムの移動制御が簡便であるとともに、混合気の燃焼効率およびカムの耐久性に優れた可変動弁装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る可変動弁装置を搭載した自動二輪車を示した左側面図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した断面図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した要部拡大図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した要部拡大図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した要部拡大図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置の吸気側カムを回転軸方向から示した図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置の吸気側カムの突出部分を回転軸方向から示した図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置のバルブリフト曲線を示した図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置によるバルブ開度マップを示した図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置の他の例を示した図。 本発明の実施形態に係る可変動弁装置の他の例を示した図。
以下、本発明に係る4サイクルエンジンの実施の形態について、図1から図11を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置を搭載した自動二輪車を示した左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、骨組みを構成する車体フレーム2を備える。車体フレーム2は、前側に設置されるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後側斜め下方に向かって延出された左右一対のメインフレーム4と、ヘッドパイプ3から下方に向かって延出されたダウンチューブ5と、ダウンチューブ5の下端に接続された前端側を有し後方に向かって延出された左右一対のロアチューブ7と、メインフレーム4の後端に接続された上端とロアチューブ7の後端に接続された下端とを有するピボットフレーム8と、を備える。
ヘッドパイプ3は、車体フレーム2の前側に配置されたステアリング機構11を回動自在に軸支する。
ステアリング機構11は、車体フレーム2に対し左右方向に回動自在に軸支される。ステアリング機構11は、ヘッドパイプ3に回動自在に軸支されたステアリングヘッド12と、ステアリングヘッド12に設けられた左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の下部に回転自在に軸支された前輪14と、フロントフォーク13に設けられ前輪14の上部を覆うフロントフェンダ15と、ステアリングヘッド12の上方に設けられたハンドルバー17と、を備える。ステアリング機構11は、ハンドルバー17に加わる操舵によって前輪14を左右に回動させる。
左右一対のピボットフレーム8は、車体フレーム2の後側に配置された後輪懸架装置18を車体フレーム2の上下方向に揺動自在に軸支する。
後輪懸架装置18は、ピボットフレーム8の下端部に架設されたピボット軸19に枢着される。後輪懸架装置18は、ピボット軸19に枢着された前端を有するスイングアーム21と、スイングアーム21の後端に回動自在に軸支された後輪22と、スイングアーム21を車体フレーム2に弾性的に支持させるサスペンション23と、を備える。
また、自動二輪車1は、メインフレーム4とダウンチューブ5とロアチューブ7とピボットブフレーム24とによって囲まれた空間内にエンジン26を備える。
エンジン26は、可変動弁装置27を有するシリンダヘッド28を備えた内燃機関である。エンジン26の吸気側は、スロットルバルブ(図示省略)を備えたスロットルボディ29に接続され、他方、エンジン26の排気側は、排気管31に接続される。排気管31は、エンジン26の右側方を回り込んで車体フレーム2の後方に延設される。排気管31の後端は、排気マフラー32に連結される。エンジン26の動力は、ドライブスプロケット(図示省略)と、チェーン33と、ドリブンスプロケット34とを順次に介して後輪22に伝達される。
さらに、自動二輪車1は、エンジン26の上方に配置された燃料タンク36と、燃料タンク36の後方に配置されたライダー用の着座シート37と、着座シート37の下部および後部の周囲を覆う後部フレームカバー38と、着座シート37の後部から車体フレーム2後方へ向かって延設され後輪22の上部を覆うリヤフェンダ39と、を備える。
図2は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した断面図である。
図2に示すように、エンジン26のシリンダヘッド28は、シリンダブロック41との間に形成された燃焼室42と、燃焼室42に連通された2つの吸気ポート43(図2中は、一方のみ示す。)と、燃焼室42に連通された排気ポート44と、を有する。吸気ポート43および排気ポート44は、燃焼室42との接続部分のそれぞれにバルブシート46、47を備える
また、シリンダヘッド28は、それぞれの吸気ポート43を開閉させる吸気バルブ48(図2中は、一方のみ示す。)と、吸気バルブ48を摺動自在に保持するステムガイド49と、排気ポート44を開閉させる排気バルブ51と、排気バルブ51を摺動自在に保持するステムガイド52と、吸気バルブ48および排気バルブ51のそれぞれを開閉させる可変動弁装置27を備える。
吸気バルブ48は、傘形状の弁体54と、弁体54から略上方に向かって延設されたバルブステム55と、を備える。弁体54は、バルブシート46とともに吸気ポート43を開閉させる。バルブステム55は、ステムガイド49に摺動自在に挿通される。
排気バルブ51は、傘状の弁体58と、弁体58から略上方に向かって延設されたバルブステム59と、を備える。弁体58は、バルブシート47とともに排気ポート44を開閉させる。バルブステム59は、ステムガイド52に摺動自在に挿通される。
そして、シリンダヘッド28の側面視において、吸気バルブ48および排気バルブ51は、バルブステム55、59が略V字形状を描くように配設される。
可変動弁装置27は、オーバーヘッド・カムシャフト式(SOHC:Single OverHead Camshaft、単にOHCとも言う。)の動弁装置である。
また、可変動弁装置27は、シリンダヘッド28に回転自在に軸支されたカムシャフト64と、カムシャフト64に設けられた吸気側カム65(カム部)と、吸気側カム65のカムプロフィール(吸気側カム65の外周パターン)に従い吸気バルブ48をリフトさせる吸気側ロッカーアーム61と、吸気バルブ48を閉じる方向に付勢させる吸気側バルブスプリング66と、カムシャフト64に設けられた排気側カム67と、排気側カム67のカムプロフィール(排気側カム67の外周パターン)に従い排気バルブ51をリフトさせる排気側ロッカーアーム62と、排気バルブ51を閉じる方向に付勢させる排気側バルブスプリング68と、を備える。
カムシャフト64は、吸気バルブ48と排気バルブ51との略中央に位置されシリンダヘッド28およびヘッドカバー(図示省略)によって回転自在に軸支される。カムシャフト64の軸芯は、シリンダ(図示省略)中心の略延長線上に配置される。
吸気側ロッカーアーム61は、シリンダヘッド28に設けられたロッカーシャフト69によって揺動自在に軸支される。吸気側ロッカーアーム61は、吸気側カム65のカムプロフィールに従いカムシャフト64の回転運動を吸気バルブ48の往復運動に変換する。
吸気側バルブスプリング66は、バルブステム55の上端部に設けられたスプリングリテーナ71とステムガイド49に遊嵌されたスプリングシート72との間に設けられる。吸気側バルブスプリング66は、スプリングリテーナ71を介して吸気バルブ48を閉じる方向に付勢する。吸気側バルブスプリング66は、この付勢力によって弁体54をバルブシート46に押圧させ吸気ポート43を閉じる。
排気側カム67は、カムシャフト64に一体に形成される。また、排気側カム67は、排気バルブ51をリフト可能な適宜の位置に設けられる。
排気側ロッカーアーム62は、シリンダヘッド28に設けられたロッカーシャフト74によって揺動自在に軸支される。排気側ロッカーアーム62は、排気側カム67のカムプロフィールに従いカムシャフト64の回転運動を排気バルブ51の往復運動に変換する。
排気側バルブスプリング68は、バルブステム59の上端部に設けられたスプリングリテーナ75とステムガイド52に遊嵌されたスプリングシート76との間に設けられる。排気側バルブスプリング68は、スプリングリテーナ75を介して排気バルブ51を閉じる方向に付勢する。排気側バルブスプリング68は、この付勢力によって弁体58をバルブシート47に押圧させ排気ポート44を閉じる。
図3は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した要部拡大図である。
図3に示すように、可変動弁装置27は、カムシャフト64と一体的に回転されるとともにカムシャフト64の軸方向に移動自在な吸気側カム65と、カムシャフト64に一体に形成された排気側カム77と、吸気側カム65に従動されるローラフォロア78と、ローラフォロア78が軸支され吸気バルブ48を開閉させる吸気側ロッカーアーム61と、吸気側カム65を移動させるカム移動機構部81と、吸気側カム65の軸方向の移動位置を適宜の間隔毎に係止させるカム係止機構部82(係止機構)と、を備える。
カムシャフト64は、径方向に開口された係止球出没孔84を有する。
吸気側カム65は、回転軸方向にカムの断面形状が連続的に変化するいわゆる「3次元カム」である。吸気側カム65は、回転軸方向の両端部および中間部分に3カ所以上、カムシャフト64の回転軸(図3中、一点鎖線C)に平行な部分を有する。具体的には、吸気側カム65は、それぞれ異なるカム形状で形成されカムシャフト64の回転軸Cに平行なカム面85を有する複数の平カム形状部86と、平カム形状部86の間に一体に形成されカム面85を連続的に繋ぐ曲カム面87を有する移行形状部88と、を備える。また、吸気側カム65は、カムシャフト64が挿通された貫通孔89を有する。
平カム形状部86は、それぞれのベースサークルから突出した部分が階段状になるように配置される。また、平カム形状部86は、バルブリフト量が最小となるカム形状を有する平カム形状部86aと、バルブリフト量が中間的なカム形状を有する平カム形状部86bと、バルブリフト量が最大となるカム形状を有する平カム形状部86cとが順次に配置される。
さらに、平カム形状部86は、突出した部分が小さいものから大きいものの順、具体的には、平カム形状部86a、平カム形状部86b、平カム形状部86cの順次に排気側カム77に向かって配置される。
移行形状部88は、平カム形状部86aと平カム形状部86bとの間と、平カム形状部86bと平カム形状部86cとの間と、に設けられ、各々を滑らかに繋げる。曲カム面87は、曲線状または円弧状の断面を有し、曲面状または球面状に形成される。
貫通孔89は、径外方向に凹没させた複数の係止溝91を有する。それぞれの係止溝91は、吸気側カム65を移動させるときの1回当たりの移動距離と等しく離間させて形成される。
ローラフォロア78および吸気側ロッカーアーム61は、それぞれの吸気バルブ48(以下、それぞれ「第一吸気バルブ48a」、「第二吸気バルブ48b」と呼ぶ。)に対応させて第一ローラフォロア78aおよび第一吸気側ロッカーアーム61aと、第二ローラフォロア78bおよび第二吸気側ロッカーアーム61bと、を備える。
第一ローラフォロア78aおよび第二ローラフォロア78bは、角丸円筒状に形成されたローラであり、回転軸に対して平行な側面93と、側面93に連続させて形成された角丸部94(角丸部分)とを有する。
ローラフォロア78の回転軸は、カムシャフト64の回転軸Cに対し平行に配置される。したがって、側面93は、平カム形状部86のカム面85に対して平行に配置される。これによって、ローラフォロア78の側面93と平カム形状部86のカム面85とは線接触した状態で当接される。
一方、角丸部94は、移行形状部88の曲カム面87を臨むように、バルブリフト量がより大きい側の平カム形状部86に向かって位置される。
カム移動機構部81は、油圧シリンダ、電動モータ、ステッピングモータ、遠心調速機を動力源とし、溝カム機構などによってカムシャフト64の軸方向へ吸気側カム65を往復動させる軸方向力を加える。
カム係止機構部82は、カムシャフト64の係止球出没孔84に遊嵌された係止球96と、係止球96をカムシャフト64の径外方向へ付勢し吸気側カム65の係止溝91に位置させる弾性部材97と、を備える。カム係止機構部82は、吸気側カム65に加えられる軸方向力が所定の大きさを超えると、弾性部材97の付勢力に抗して係止球96を係止球出没孔84に没入させ係止を解除する。
また、カム係止機構部82は、一旦係止が解除され、吸気側カム65に加えられる軸方向力が無くなると、弾性部材97の付勢力によって吸気側カム65の移動方向に並設された係止溝91に係止球96を係止させて吸気側カム65の移動を停止させる。このとき、カム係止機構部82は、ローラフォロア78が平カム形状部86によって従動される位置に吸気側カム65を係止させる。
さらに、カム係止機構部82は、第一ローラフォロア78aおよび第二ローラフォロア78bの間隔と同じ間隔毎にカムシャフト64と吸気側カム65との移動位置を係止させる。
ここで、平カム形状部86とローラフォロア78との寸法関係を説明する。
先ず、それぞれの平カム形状部86のカム面85は、それぞれのローラフォロア78と同じ距離に離間させて配置される。また、この離間距離は、カム移動機構部81およびカム係止機構部82によって移動される吸気側カム65の一回当たりの移動距離に等しい。
具体的には、平カム形状部86a、86b、86cのそれぞれのカム面85a、85b、85cの離間距離L1と、第一ローラフォロア78aと第二ローラフォロア78bとの離間距離L2と、吸気側カム65の一回当たりの移動距離L3とは、離間距離L1=離間距離L2=移動距離L3の関係を有する。
次に、バルブリフト量が最大となるカム形状を有する平カム形状部86cの幅(カムシャフト64の回転軸方向の長さ)は、両吸気バルブ48を開閉可能な幅を有する。
具体的には、平カム形状部86cの幅は、それぞれの平カム形状部86のカム面85の離間距離とローラフォロア78の側面93の幅(カムシャフト64の回転軸方向の長さ)との和よりも長く構成される。より詳しくは、平カム形状部86cの幅W1と、平カム形状部86a、86b、86cのそれぞれのカム面85a、85b、85cの離間距離L1と、ローラフォロア78の側面93の幅W2とは、幅W1>離間距離L1+幅W2の関係を有する。
吸気側カム65とローラフォロア78との関係について、さらに詳細に説明する。
先ず、エンジン26のアイドリング状態における可変動弁装置27(図3)について説明する。
図3に示すように、エンジン26のアイドリング状態において可変動弁装置27は、異なる平カム形状部86に従動されるローラフォロア78によって吸気バルブ48を開閉させる。
具体的には、可変動弁装置27は、平カム形状部86aに従動される第一ローラフォロア78aによって第一吸気バルブ48aを開閉させ、平カム形状部86bに従動される第二ローラフォロア78bによって第二吸気バルブ48bを開閉させる(この状態を、以下「吸気側カム65の第一の位置」と呼ぶ。)。
平カム形状部86aおよび平カム形状部86bによって開閉される排気バルブ51のバルブリフト量およびカム作動角は、エンジン26のアイドリング状態に対応させて最適化される。
具体的には、平カム形状部86aは、バルブリフトなし、または極めて小さいバルブリフト量(例えば、約1mm以下)に設定される。他方、平カム形状部86bは、平カム形状部86aのバルブリフト量に加え、エンジン26のアイドリングを安定させるバルブリフト量に設定される。平カム形状部86aに微小なバルブリフト量を設定しておくことは、エンジン26のアイドリングを維持させる観点において一方の吸気バルブ48(ここでは第二吸気バルブ48b)の開閉のみで足りるところ、他方の吸気バルブ48(ここでは第一吸気バルブ48a)の吸気ポート43側に燃料が溜まってしまうことを防ぐためである。仮に吸気バルブ48(詳しくは弁体54)の吸気ポート43側に燃料が溜まると、エンジン26の回転数の上昇にともなって両吸気バルブ48を開いた際に、エンジン出力が急峻に変化する虞があり、これを回避するためである。
次に、エンジン26が最大トルクを発生させる回転数付近における可変動弁装置27について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した要部拡大図である。
図4に示すように、エンジン26が最大トルクを発生させる回転数付近において可変動弁装置27は、異なる平カム形状部86に従動されるローラフォロア78によって吸気バルブ48を開閉させる。具体的には、可変動弁装置27は、平カム形状部86bに従動される第一ローラフォロア78aによって第一吸気バルブ48aを開閉させ、平カム形状部86cに従動される第二ローラフォロア78bによって第二吸気バルブ48bを開閉させる(この状態を、以下「吸気側カム65の第二の位置」と呼ぶ。)。
平カム形状部86bおよび平カム形状部86cによって開閉される排気バルブ51のバルブリフト量およびカム作動角は、エンジン26の最大トルク発生時の回転数に対応させて最適化される。
具体的には、平カム形状部86cは、第二吸気バルブ48bを最大開度でリフトさせるバルブリフト量に設定される。他方、平カム形状部86bは、平カム形状部86cのバルブリフト量(最大開度)とともにエンジン26の最大トルク発生時に最適化させたバルブリフト量に設定される。
すなわち、平カム形状部86bのカムプロフィールは、平カム形状部86aとの組み合わせにおけるエンジン26のアイドリング運転の安定化と、平カム形状部86cとの組み合わせにおけるエンジン26の最大トルク発生時の吸気量の最適化との均衡を保ちつつ設定される。なお、エンジン26の吸気量の制御は、スロットルバルブによっても行われる。
また、平カム形状部86cおよび平カム形状部86bは、第二吸気バルブ48bと第一吸気バルブ48aとのバルブリフト量に差(図4中、実線矢D)を設けて吸気ポート43と燃料室42とを連通させる。この第二吸気バルブ48bと第一吸気バルブ48aとのバルブリフト量の差によって、可変動弁装置27は、シリンダ内にスワール(筒内流動)を促進させて燃料を効率よく燃焼させることができる。
次に、エンジン26が最大出力を発生させる回転数付近における可変動弁装置27について説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置を示した要部拡大図である。
図5に示すように、エンジン26が最大出力を発生させる回転数付近において可変動弁装置27は、同一の平カム形状部86に従動されるローラフォロア78によって吸気バルブ48を開閉させる。具体的には、可変動弁装置27は、平カム形状部86cに従動されるローラフォロア78によって吸気バルブ48を開閉させる(この状態を、以下「吸気側カム65の第三の位置」と呼ぶ。)。
平カム形状部86cによって開閉される排気バルブ51のバルブリフト量は、最大となるように設定される。
具体的には、平カム形状部86cは、第一吸気バルブ48aおよび第二吸気バルブ48bを最大開度でリフトさせるバルブリフト量に設定される。これによって、可変動弁装置27は、シリンダ内に最大流量の混合気を送給する。
そして、可変動弁装置27は、吸気側カム65がカムシャフト64の回転軸方向に移動するとき(すなわち、吸気側カム65が第一の位置から第二の位置へ、第二の位置から第三の位置へ、第三の位置から第二の位置へ、第二の位置から第一の位置へ、それぞれ移動するとき)、ローラフォロア78が平カム形状部86の突出部分に当接されていれば、ローラフォロア78の角丸部94を吸気側カム65の移行形状部88に乗り上げさせて、連続的に吸気バルブ48のバルブリフト量を切り換える。
図6は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置の吸気側カムを回転軸方向から示した図である。
図7は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置の吸気側カムの突出部分を回転軸方向から示した図である。
図8は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置のバルブリフト曲線を示した図である。
図6および図7に示すように、可変動弁装置27の吸気側カム65は、平カム形状部86毎に異なるカム高さ(バルブリフト量に比例する。)を有する突出部分98を備える。突出部分98の最大リフト位置は、互いに異なる位相角に配置される。
また、図7および図8に示すように、可変動弁装置27の吸気側カム65は、平カム形状部86毎に突出部分98の基点が異なる。
具体的には、平カム形状部86aの基点99aと、平カム形状部86bの基点99bと、平カム形状部86cの基点99cとは、吸気側カム65の回転方向(図7中、実線矢)に見て基点99cが最も先行した位相に位置され、基点99aが最も遅れた位相に位置される(図7)。
これによって、エンジン26のアイドリング運転時は、排気バルブ51のバルブリフト曲線Aと、吸気バルブ48のバルブリフト曲線Bとの重なりが小さくなり、アイドリングの安定が図られる(図8)。
他方、エンジン26の回転数が上昇し最大トルク運転または最大出力運転となったときは、排気バルブ51のバルブリフト曲線Aと、最大トルク運転時における吸気バルブ48のバルブリフト曲線Cまたは最大出力運転時における吸気バルブ48のバルブリフト曲線Dとの重なりが大きくなり、燃焼ガスが持つ運動エネルギーによって排気が促進される(図8)。
なお、平カム形状部86bの基点99bと、平カム形状部86cの基点99cとの位相の先後関係は、それぞれの運転状態における最適化のため前後され得る。
可変動弁装置27による吸気側カム65の移動制御について説明する。
図9は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置によるバルブ開度マップを示した図である。
図9に示すように、可変動弁装置27は、エンジン26の回転数およびスロットルバルブの開度に基づき、カム移動機構部81を制御して吸気側カム65を移動させ、吸気バルブ48のバルブリフト量を切り換える。この吸気側カム65の切換制御は、エンジン26の回転数と、スロットルバルブの開度と、吸気側カム65の移動位置(第一の位置、第二の位置、または第三の位置)と、からなるいわゆる三次元マップに基づいて行われる。
具体的には、可変動弁装置27は、エンジン26の回転数が低くアイドリングに近い状態のとき、吸気側カム65を第一の位置に位置させる。また、可変動弁装置27は、エンジン26の回転数が上昇し最大トルクを発生させる回転数(図9中、回転数R1)が近づいたとき、吸気側カム65を第二の位置に位置させる。さらに、可変動弁装置27は、エンジン26の回転数が上昇し最大出力を発生させる回転数(図9中、回転数R2)が近づいたとき、吸気側カム65を第三の位置に位置させる。
また、可変動弁装置27は、スロットルバルブの開度が大きくなるほどエンジン26の回転数に対し吸気側カム65をバルブリフト量の大きい側へ移動させる時期を早める。
図10は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置の他の例を示した図である。
図10に示すように、可変動弁装置27Aは、スイングアーム式の吸気側ロッカーアーム61Aおよび排気側ロッカーアーム62Aを備える。
このように、可変動弁装置27、27Aは、シーソー式およびスイングアーム式のロッカーアームのいずれにも適用できる。
図11は、本発明の実施形態に係る可変動弁装置の他の例を示した図である。
図11に示すように、エンジン26のシリンダヘッド28は、ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト式(DOHC:Double OverHead Camshaft)の動弁装置である可変動弁装置27Bを備える。
可変動弁装置27Bは、吸気側カムシャフト101と、排気側カムシャフト102と、をそれぞれ別個に備える。また、可変動弁装置27Bは、吸気側カムシャフト101と一体的に回転されるとともに吸気側カムシャフト101の軸方向に移動自在な吸気側カム65Bと、排気側カムシャフト102と一体的に回転されるとともに排気側カムシャフト102の軸方向に移動自在な排気側カム77Bと、を備える。
吸気側カム65Bおよび排気側カム77Bは、吸気側カム65と同様に回転軸方向にカムの断面形状が連続的に変化するいわゆる「3次元カム」である。
このように、可変動弁装置27、27AをDOHC式の動弁装置に適用することもできる。
また、可変動弁装置27、27A、27Bは、吸気側ロッカーアーム61、61Aおよび排気側ロッカーアーム62、62Aを備えるが、ロッカーアームに替えてタペット(図示省略)を備えた直打式の動弁装置に適用することもできる。この場合、カムに従動されるローラフォロア78は、タペットに設けられる。
さらに、可変動弁装置27、27A、27Bは、エンジン26の特性によって吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bの平カム形状部86の段数を適宜に増減させても良い。
このように構成された本実施形態に係る可変動弁装置27、27A、27Bは、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bを移動させてバルブリフト量を切り換えるときを除けば、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bとローラフォロア78とが常に線接触する。これによって、可変動弁装置27、27A、27Bは、従来の連続式可変動弁装置に比べ、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bとローラフォロア78に発生する接触応力を緩和できる。
また、本実施形態に係る可変動弁装置27、27A、27Bは、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bを移動させてバルブリフト量を切り換えるとき、カム係止機構部82によって吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bの一回当たりの移動距離が設定される。これによって、可変動弁装置27、27A、27Bは、従来の連続式可変動弁装置に比べ、移動に係る位置検出および位置制御を高度に行う必要が無く、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bを非常に簡便に移動させることができる。
さらに、本実施形態に係る可変動弁装置27、27A、27Bは、第一吸気バルブ48aおよび第二吸気バルブ48bにバルブリフト量の差を設けることができる。これによって、可変動弁装置27、27A、27Bは、シリンダ内にスワール(筒内流動)を促進させて燃料を効率よく燃焼させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る可変動弁装置27、27A、27Bは、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bを移動させてバルブリフト量を切り換えるとき、平カム形状部86間に形成された移行形状部88によってどのような位相角に回転した状態であっても、適切にバルブリフト量を切り換えることができる。
また、本実施形態に係る可変動弁装置27、27A、27Bは、第一吸気バルブ48aおよび第二吸気バルブ48bのバルブリフト量を組み合わせることでシリンダへの吸気量を適切に制御できる。
さらに、本実施形態に係る可変動弁装置27、27A、27Bは、それぞれの平カム形状部86に適宜の位相角差を設けることによって、スロットルバルブで複雑な開閉制御を必要とせず、吸気側カム65、65Bの切換位置毎に適切な作動角で吸気バルブ48を開くことができる。
さらに、本実施形態に係る可変動弁装置27、27Aは、平カム形状部86a、86b、86cの配置によって、移行形状部88の角丸部94を排気側カム77側に位置させることができるので、カムシャフト64の回転軸方向に小型化できる。
したがって、本発明に係る可変動弁装置27、27A、27Bによれば、吸気側カム65、65Bおよび排気側カム77Bの移動制御が簡便であるとともに、混合気の燃焼効率およびカムの耐久性に優れた動弁装置が構成できる。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 メインフレーム
5 ダウンチューブ
7 ロアチューブ
8 ピボットフレーム
11 ステアリング機構
12 ステアリングヘッド
13 フロントフォーク
14 前輪
15 フロントフェンダ
17 ハンドルバー
18 後輪懸架装置
19 ピボット軸
21 スイングアーム
22 後輪
23 サスペンション
24 ピボットブフレーム
26 エンジン
27、27A、27B 可変動弁装置
28 シリンダヘッド
29 スロットルボディ
31 排気管
32 排気マフラー
33 チェーン
34 ドリブンスプロケット
36 燃料タンク
37 着座シート
38 後部フレームカバー
39 リヤフェンダ
41 シリンダブロック
42 燃焼室
42 燃料室
43 吸気ポート
43 吸気ポート
44 排気ポート
48 吸気バルブ
48a 第一吸気バルブ
48b 第二吸気バルブ
49 ステムガイド
51 排気バルブ
52 ステムガイド
54 弁体
55 バルブステム
46 バルブシート
58 弁体
59 バルブステム
47 バルブシート
61、61A 吸気側ロッカーアーム
61a 第一吸気側ロッカーアーム
61b 第二吸気側ロッカーアーム
62、62A 排気側ロッカーアーム
64 カムシャフト
65、65B 吸気側カム
66 吸気側バルブスプリング
67 排気側カム
68 排気側バルブスプリング
69 ロッカーシャフト
71 スプリングリテーナ
72 スプリングシート
74 ロッカーシャフト
75 スプリングリテーナ
76 スプリングシート
77、77B 排気側カム
78 ローラフォロア
78a 第一ローラフォロア
78b 第二ローラフォロア
81 カム移動機構部
82 カム係止機構部
84 係止球出没孔
85 カム面
86、86a、86b、86c 平カム形状部
87 曲カム面
88 移行形状部
89 貫通孔
91 係止溝
93 側面
94 角丸部
96 係止球
97 弾性部材
98 突出部分
99a 基点
99b 基点
99c 基点
101 吸気側カムシャフト
102 排気側カムシャフト

Claims (11)

  1. 燃焼室を有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに設けられ前記燃焼室を開閉させる複数のバルブと、
    前記シリンダヘッドに軸支されたカムシャフトと、
    前記カムシャフトと一体的に回転されるとともに前記カムシャフトの軸方向に移動自在なカム部と、
    前記カム部にそれぞれ異なるカム形状で形成され前記カムシャフトの回転軸に平行なカム面を有する複数の平カム形状部と、
    前記平カム形状部の間に一体に形成され前記カム面を連続的に繋ぐ曲カム面を有する移行形状部と、
    前記カム面に対応させた側面と前記曲カム面に対応させた角丸部分とを有し前記カム部に従動される複数のローラフォロアと、
    前記ローラフォロアそれぞれが軸支され前記バルブをそれぞれ独立に開閉させる複数のロッカーアームと、を備え
    前記バルブは、2つの吸気バルブを有し、それぞれの前記吸気バルブは、異なる前記平カム形状部に従動するそれぞれの前記ローラフォロアによって独立に開閉されることを特徴とする可変動弁装置。
  2. 燃焼室を有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに設けられ前記燃焼室を開閉させる複数のバルブと、
    前記シリンダヘッドに軸支されたカムシャフトと、
    前記カムシャフトと一体的に回転されるとともに前記カムシャフトの軸方向に移動自在なカム部と、
    前記カム部にそれぞれ異なるカム形状で形成され前記カムシャフトの回転軸に平行なカム面を有する複数の平カム形状部と、
    前記平カム形状部の間に一体に形成され前記カム面を連続的に繋ぐ曲カム面を有する移行形状部と、
    前記カム面に対応させた側面と前記曲カム面に対応させた角丸部分とを有し前記カム部に従動される複数のローラフォロアと、
    前記ローラフォロアそれぞれが軸支され前記バルブをそれぞれ独立に開閉させる複数のバルブリフタと、を備え
    前記バルブは、2つの吸気バルブを有し、それぞれの前記吸気バルブは、異なる前記平カム形状部に従動するそれぞれの前記ローラフォロアによって独立に開閉されることを特徴とする可変動弁装置。
  3. 2つの前記吸気バルブは、同じ最大バルブリフト量で開閉されることを特徴とする請求項またはに記載の可変動弁装置。
  4. 前記平カム形状部は、バルブリフト量が最小となるカム形状を有するものからバルブリフト量が最大となるカム形状を有するものまで順次に配置されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の可変動弁装置。
  5. それぞれの前記平カム形状部の最大リフト位置は、互いに異なる位相角に配置されたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可変動弁装置。
  6. それぞれの前記平カム形状部は、それぞれの前記吸気バルブを開閉させる前記ローラフォロアと同じ間隔に離間されたことを特徴とする請求項5に記載の可変動弁装置。
  7. バルブリフト量が最大となるカム形状を有する前記平カム形状部は、2つの前記吸気バルブを開閉可能な回転軸方向長さを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の可変動弁装置。
  8. 前記カムシャフトと前記カム部との軸方向の移動位置を適宜に係止させる係止機構を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の可変動弁装置。
  9. 前記係止機構は、前記ローラフォロアと同じ間隔毎に前記カムシャフトと前記カム部との軸方向の移動位置を係止させることを特徴とする請求項に記載の可変動弁装置。
  10. 前記係止機構は、前記ローラフォロアが前記平カム形状部によって従動される位置に前記カム部を係止させることを特徴とする請求項に記載の可変動弁装置。
  11. シングルオーバーヘッドカムシャフト形式の可変動弁装置において、
    前記カムシャフトに一体に形成された排気側カムを備え、
    前記カム部は、吸気バルブを開閉させ、
    前記平カム形状部は、バルブリフト量が最小となるカム形状を有するものからバルブリフト量が最大となるカム形状を有するものまで順次に前記排気側カムに向かって配置されたことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の可変動弁装置。
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