JP6220309B2 - エンジンの動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの動弁装置に関し、特に、エンジンの運転状態に応じてエンジンバルブの開弁特性を変化させるエンジンの動弁装置に関する。
特許文献1には、作業機などの原動機(駆動源)に用いられるエンジンの一例が記載されている。特許文献1に記載されたエンジンでは、クランクシャフトの回転に伴ってカムギヤが回転すると共に、このカムギヤに設けられたカムが、その外周面に当接した部材を介してプッシュロッドを上下させることによってエンジンバルブ(吸気バルブ、排気バルブ)を開閉している。
特開平10−299626号公報
しかし、特許文献1に記載のエンジンにおいては、エンジン運転中のエンジンバルブの開弁特性(リフト量や開閉期間)が一定であり、例えば、エンジンの運転状態に応じてより好ましい開弁特性に変更することができない。
そこで、本発明は、エンジンの運転状態に応じてエンジンバルブの開弁特性を変化させることのできるエンジンの動弁装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、カム部を有すると共に支持軸に回転可能に支持されてクランクシャフトに連動して回転するカム部材を含み、当該カム部材の前記カム部の外周面に当接するカムフォロア部材を介してエンジンバルブを開閉する携帯作業機用エンジンの動弁装置は、前記カム部の前記外周面に当接すると共に前記カム部材の回転に連動して揺動する第1カムフォロア部材、前記第1カムフォロア部材の揺動動作に応じて軸方向に移動する第1プッシュロッド及び前記第1プッシュロッドに連結された第1ロッカアームを介して吸気バルブを開閉すると共に、前記カム部の前記外周面に当接すると共に前記カム部材の回転に連動して揺動する第2カムフォロア部材、前記第2カムフォロア部材の揺動動作に応じて軸方向に移動する第2プッシュロッド及び前記第2プッシュロッドに連結された第2ロッカアームを介して排気バルブを開閉するように構成されている。前記カム部材は、その回転軸線方向である前記支持軸の軸線方向に移動可能であり、前記カム部材の前記カム部の前記外周面は、前記支持軸の軸線方向における一端側から他端側に向かって傾斜したテーパ面部を有して形成されている。そして、前記携帯作業機用エンジンの動弁装置は、前記カム部材が前記支持軸の軸線方向に移動することによって、前記支持軸の軸線方向における前記カム部の前記外周面と前記第1カムフォロア部材及び前記第2カムフォロア部材のそれぞれとの当接位置が変化して前記吸気バルブ及び前記排気バルブの開弁特性を変化させるように構成されている。
前記携帯作業機用エンジンの動弁装置によれば、支持軸に回転可能に支持されたカム部材を前記支持軸の軸線方向に移動させることによって、エンジンバルブ(吸気バルブ及び排気バルブ)の開弁特性を変化させることができる。このため、携帯作業機用エンジンの運転状態に応じてカム部材を適宜移動させることにより、携帯作業機用エンジンの運転状態に応じたエンジンバルブ(吸気バルブ及び排気バルブ)の好ましい開弁特性を得ることができる。
本発明の一実施形態による動弁装置が適用されたエンジンの概略断面図である。 図1のA−A概略断面図である。 前記動弁装置の要部拡大図である。 図3のB−B断面図である。 前記動弁装置のカムギヤの構成を示す拡大図である。 エンジン低回転時(エンジン停止時を含む)の動弁装置の状態を示す図である。 エンジン低回転時のエンジンバルブ(吸気バルブ、排気バルブ)のリフトカーブを示めす図である。 エンジン高回転時の動弁装置の状態を示す図である。 エンジン高回転時のエンジンバルブ(吸気バルブ、排気バルブ)のリフトカーブを示めす図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による動弁装置が適用されたエンジン1の概略断面図であり、図2は、図1のA−A概略断面図である。このエンジン1は、主に刈払機などの携帯作業機の原動機(駆動源)として使用される。エンジン1には、エンジンバルブ、すなわち、エンジン1の吸気バルブ2及び排気バルブ3を開閉するための動弁装置30が設けられている。
動弁装置30は、駆動ギヤ31と、カムギヤ32と、カムフォロア部材(第1カムフォロア部材33、第2カムフォロア部材34)と、プッシュロッド(第1プッシュロッド35、第2プッシュロッド36)と、ロッカアーム(第1ロッカアーム37、第2ロッカアーム38)と、を含む。
駆動ギヤ31は、エンジン1のクランクシャフト4に取り付けられており、クランクシャフト4と共に回転する。カムギヤ32は、駆動ギヤ31に噛み合うギヤ歯が周縁に形成されたギヤ部321と、カム部322とを一体的に有している。カムギヤ32は、第1支持軸11に回転可能に支持されており、クランクシャフト4(駆動ギヤ31)の回転に連動して第1支持軸11回りに回転する。すなわち、本実施形態においては、第1支持軸11の軸線が、カムギヤ32の回転軸線となっている。
第1カムフォロア部材33及び第2カムフォロア部材34は、それぞれ第1支持軸11の上方に配設された第2支持軸12の揺動可能に支持されている。第1カムフォロア部材33及び第2カムフォロア部材34は、それぞれカムギヤ32のカム部322の外周面(カム面)に当接しており、カムギヤ32(カム部322)の回転に連動して第2支持軸12回りに揺動(回動)する。本実施形態において、第1カムフォロア部材33は、左上方からカム部322の外周面に当接し、第2カムフォロア部材34は、右上方からカム部322の外周面に当接している(図1参照)。すなわち、第1カムフォロア部材33と第2カムフォロア部材34とは、所定の位相差を持って揺動するようになっている。
第1プッシュロッド35は、一端が第1カムフォロア部材33に連結されると共に他端が第1ロッカアーム37の一端に連結されており、第1カムフォロア部材33の揺動運動を第1ロッカアーム37に伝達する。また、第2プッシュロッド36は、一端が第2カムフォロア部材34に連結されると共に他端が第2ロッカアーム38の一端に連結されており、第2カムフォロア部材34の揺動運動を第2ロッカアーム38に伝達する。そして、第1ロッカアーム37の他端が吸気バルブ2に連結され、第2ロッカアーム38の他端が排気バルブ3に連結されている。
本実施形態において、駆動ギヤ31、カムギヤ32、第1カムフォロア部材33、及び第2カムフォロア部材34は、ピストン13を往復動可能に収容するシリンダ14の側方に設けられたバルブ駆動室15に収容されている。第1ロッカアーム37及び第2ロッカアーム38は、シリンダ14の上方に設けられた動弁室16に収容されている。第1プッシュロッド35及び第2プッシュロッド36は、バルブ駆動室15と動弁室16とを連通する第1連通路17、第2連通路18にそれぞれ配置されている。バルブ駆動室15、動弁室16、第1連通路17、及び第2連通路18には、例えばクランクシャフト4を収容するクランク室内でミスト化された潤滑オイル(オイルミスト)が供給され、この供給されたオイルミストによって動弁装置10を構成する上記各部品が潤滑される。
エンジン1(クランクシャフト4)が回転すると、駆動ギヤ31を介してカムギヤ32が回転駆動される。カムギヤ32が回転すると、カム部322の外周面に当接した第1カムフォロア部材33及び第2カムフォロア部材34が第2支持軸12回りに揺動し、これにより、第1プッシュロッド35及び第2プッシュロッド36がそれぞれ軸方向(上下方向)に移動する。そして、第1プッシュロッド35の軸方向の移動に伴って第1ロッカアーム37が吸気バルブ2を開閉し、第2プッシュロッド36の軸方向の移動に伴って第2ロッカアーム38が排気バルブ3を開閉する。このようにして、動弁装置30は、エンジン1の吸気バルブ2及び排気バルブ3を開閉する。
ここで、本実施形態において、カムギヤ32は、第1支持軸11上を移動可能に、換言すれば、回転軸線方向に移動可能に設けられている。そして、動弁装置30は、カムギヤ32が第1支持軸11上を移動、すなわち、回転軸線方向に移動することにより、吸気バルブ2及び排気バルブ3の開弁特性(リフト量及び/又は開弁期間)を同時に変化させるように構成されている。以下、動弁装置30の構成についてさらに説明する。
図3は、動弁装置30の要部拡大図あり、図4は、図3のB−B断面図である。なお、図3においては、説明の便宜上、第2カムフォロア部材34及び第2プッシュロッド36を省略している。
図4に示すように、本実施形態において、シリンダ14が形成されたシリンダ部材20の外面にはカバー部材21が取り付けられており、シリンダ部材20とカバー部材21との間にバルブ駆動室15が形成されている。バルブ駆動室15内において、カムギヤ32を回転可能に支持する第1支持軸11は、シリンダ部材20とカバー部材21によって両端支持されており、第1カムフォロア部材33(及び図示省略された第2カムフォロア部材34)を揺動可能に支持する第2支持軸12は、シリンダ部材20の外面に立設されている。そして、動弁装置30は、カムギヤ32などの上述した各部品に加えて、保持プレート39、複数の遠心ウエイト40、及びスプリング部材41をさらに含んでいる。
図5は、カムギヤ32の構成を示す拡大図である。
上述のように、カムギヤ32は、ギヤ部321とカム部322とが一体化されて構成されており、ギヤ部321側の側面(以下「ギヤ側側面」という)32aと、カム部322側の側面(以下「カム側側面」という)32bとを有する。また、カムギヤ32は、第1支持軸11が挿通される軸挿通孔323を有する。ここで、ギヤ部321は、カムギヤ32が第1支持軸11上を移動した場合であっても駆動ギヤ31と噛み合うように、所定の幅(厚さ)を有して形成されている。
本実施形態において、カムギヤ32のカム部322の外周面は、ギヤ部321から離れる方向に下り勾配となるテーパ面部322aを有している。換言すれば、カム部322の外周面は、カムギヤ32が第1支持軸11に支持された状態において、第1支持軸11の軸線方向(すなわち、カムギヤ32の回転軸線方向)における一端側から他端側に向かって傾斜したテーパ面部322aを有して形成されている。
また、カムギヤ32のギヤ側側面32aには、軸挿通孔323の近傍から径方向に延びる複数(ここでは6個)のガイド溝324が形成されている。換言すれば、各ガイド溝324は、カムギヤ32が第1支持軸11に支持された状態において、第1支持軸11の軸線(すなわち、カムギヤ32の回転軸線)に直交する方向に延びている。本実施形態において、複数(6個)のガイド溝324は、周方向に等間隔で配置されている。また、各ガイド溝324の底部324aは、挿通孔323から離れるに従って、すなわち、第1支持軸11の軸線(カムギヤ32の回転軸線)から離れるに従って徐々に浅くなるように傾斜している。
図4に戻って、保持プレート39は、円盤状に形成されて第1支持軸11に装着されている。保持プレート39は、カムギヤ32よりもシリンダ部材20側に配置されており、一方の面がカムギヤ32のギヤ側側面32aに所定の隙間を開けて対向している。また、保持プレート39の他方の面は、シリンダ部材20の凸部20aに当接しており、これにより、保持プレート39は、カムギヤ32から離れる方向の移動が規制されている。好ましくは、保持プレート39は、第1支持軸11に固定されている。保持プレート39は、カムギヤ32から離れる方向の移動が規制されていればよく、上記以外の方法、例えば、第1支持軸11を段付き軸とすることによって、保持プレート39のカムギヤ32から離れる方向の移動を規制するようにしてもよい。
複数の遠心ウエイト40は、それぞれ球状に形成されて、カムギヤ32と保持プレート39との間に配置されている。遠心ウエイト40としては、例えばベアリングに使用されるスチールボールを採用することができる。本実施形態において、複数の遠心ウエイト40のそれぞれは、カムギヤ32のギヤ側側面32aに形成された各ガイド溝324内に摺動及び転動可能に配置されている。すなわち、各遠心ウエイト40は、自身が収容されたガイド溝323に沿って移動可能であり、また、自身が収容されたガイド溝323内のいずれの位置においても転動可能である。
スプリング部材41は、カムギヤ32を挟んで保持プレート39とは反対側に、すなわち、カムギヤ32のカム側側面32bとカバー部材21との間に配置されている。スプリング部材41は、第1支持軸11に装着されており、一端がカムギヤ32のカム側側面32bに当接し、他端がカバー部材21に内面に当接している。スプリング部材421は、カムギヤ32を保持プレート39に向かって付勢しており、これにより、複数の遠心ウエイト40は、カムギヤ32と保持プレート39とによって挟持される。ここで、各遠心ウエイト40は、カムギヤ32が回転していない状態においては、各ガイド溝324内の最も内側の位置(カムギヤ32の回転軸線に最も近い位置)に保持される。
次に、図6〜図9を参照して本実施形態による動弁装置30の動作を説明する。
図6は、エンジン低回転時(エンジン停止時を含む)の動弁装置30の状態を示し、図7は、エンジン低回転時の吸気バルブ2及び排気バルブ3のリフトカーブを示している。
また、図8は、エンジン高回転時の動弁装置30の状態を示し、図9は、エンジン高回転時の吸気バルブ2及び排気バルブ3のリフトカーブを示している。
図6に示すように、エンジン低回転時には、カムギヤ32は、スプリング部材41によって付勢されて、保持プレート39に最も近づいた位置にある。また、各遠心ウエイト40が、カムギヤ32のガイド溝323内の径方向の最も内側に位置している(カムギヤ32の回転軸線に最も近い位置にある)。このため、第1カムフォロア部材33は、カム部322の外周面(テーパ面部322a)のカバー部材21側の部位、すなわち、カム部322の外周面の回転軸線からの距離が小さい領域に当接する。同様に、第2カムフォロア部材34もカム部322の外周面(テーパ面部322a)のカバー部材21側の部位に当接する。したがって、エンジン低回転時においては、第1カムフォロア部材33及び第2カムフォロア部材34の揺動量が小さく、吸気バルブ2及び排気バルブ3のリフト量が小さく、開弁期間も短くなる。また、バルブオーバーラップも小さくなる(図7参照)。
エンジン回転数が上昇すると、遠心力の作用により各遠心ウエイト40はカムギヤ32のガイド溝323内を径方向外側に向かって移動する。そして、この各遠心ウエイト40の移動に伴ってカムギヤ32がスプリング部材41の付勢力に抗して第1支持軸11上を保持プレート39から離れる方向に移動する。すなわち、カムギヤ32は、エンジン回転数に応じた遠心力の作用によって保持プレート39から離れる方向に移動する。すると、カム部322の外周面(テーパ面部322a)において、第1カムフォロア部材33及び第2カムフォロア部材34が当接する領域が変化する。
そして、エンジン高回転時には、図8に示すように、各遠心ウエイト40が、カムギヤ32のガイド溝323内の径方向の最も外側に位置し、カムギヤ32は、保持プレート39から最も離れて位置する。このため、第1カムフォロア部材33は、カム部322の外周面(テーパ面部322a)のギヤ部321側の部位、すなわち、カム部322の外周面の回転軸線からの距離が大きい領域に当接する。したがって、エンジン高回転時においては、第1カムフォロア部材33及び第2カムフォロア部材34の揺動量が大きくなり、図9に示すように、エンジン低回転時(図7)に比べて、吸気バルブ2及び排気バルブ3のリフト期間(開弁期間)が長くなり、リフト量も大きくなる。また、バルブオーバーラップも大きくなる。なお、図9における破線は、エンジン低回転時の吸気バルブ2及び排気バルブ3のリフトカーブを示している。
本実施形態において、カムギヤ32が本発明の「カム部材」に相当し、保持プレート39が本発明の「対向部材」に相当し、スプリング部材41が本発明の「付勢部材」に相当する。また、複数の遠心ウエイト40が本発明の「駆動部材」に相当する。
本実施形態による動弁装置30によると、エンジン1の運転状態、特にエンジン回転数に応じてエンジンバルブ(吸気バルブ2、排気バルブ3)の開弁特性を変化させることができる。このため、スプリング部材41の付勢力及びカムギヤ32のカム部322の外周面形状などを適宜設定することによって、エンジン1の運転状態(エンジン回転数)に応じたエンジンバルブの好ましい開弁特性が得られる。
また、本実施形態による動弁装置30において、カムギヤ32のカム部322の外周面は、第1支持軸11の軸線方向(カムギヤ32の回転軸線方向)における一端側から他端側に向かって傾斜したテーパ面部322aを有する。そして、動弁装置30は、カムギヤ32が第1支持軸11上を移動することにより、第1支持軸11の軸線方向におけるカム部322の外周面とカムフォロア部材(第1カムフォロア部材33、第2カムフォロア部材34)との当接位置が変化してエンジンバルブの開弁特性を変化させる。具体的には、カムギヤ32は、複数の遠心ウエイト40がエンジン1の回転数に応じた遠心力の作用によってガイド溝323内を径方向外側に向かって移動することにより、スプリング部材41の付勢力に抗して保持プレート3から離れる方向に移動する。このため、複雑な制御などを必要とすることなく、比較的簡単な構成によってエンジン1の運転状態に応じた吸気バルブ2及び排気バルブ3の開弁特性を得ることができる。
ところで、上記実施形態において、カムギヤ32のカム部322の外周面は、一つのテーパ面部322aを有しているが、カム部322の外周面は、傾斜角度の異なる複数のテーパ面部を有することができる。前記テーパ面部が曲面として形成されてもよい。
また、上記実施形態において、動弁装置30は、保持プレート39を有している。しかし、これに限るものではない。保持プレート39と同様の機能を有する部材、すなわち、カムギヤ32のギヤ側側面32aに対向する対向面を有すると共にカムギヤ32から離れる方向の移動が規制され且つカムギヤ32との間に複数の遠心ウエイト40を保持できる部材を、保持プレート39に代えて採用することができる。保持プレート39を省略し、シリンダ部材20の外面の一部に保持プレート39としての機能を持たせてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形や変更が可能であることはもちろんである。
1…エンジン、2…吸気バルブ、3…排気バルブ、4…クランクシャフト、11…第1支持軸、12…第2支持軸、30…動弁装置、31…駆動ギヤ、32…カムギヤ、33…第1カムフォロア部材、34…第2カムフォロア部材、35…第1プッシュロッド、36…第2プッシュロッド36、37…第1ロッカアーム、38…第2ロッカアーム、39…保持プレート、40…遠心ウエイト、41…スプリング部材、321…ギヤ部、322…カム部、322a…テーパ面部

Claims (6)

  1. カム部を有すると共に支持軸に回転可能に支持されてクランクシャフトに連動して回転するカム部材を含み、当該カム部材の前記カム部の外周面に当接するカムフォロア部材を介してエンジンバルブを開閉する携帯作業機用エンジンの動弁装置であって、
    前記カム部の前記外周面に当接すると共に前記カム部材の回転に連動して揺動する第1カムフォロア部材、前記第1カムフォロア部材の揺動動作に応じて軸方向に移動する第1プッシュロッド及び前記第1プッシュロッドに連結された第1ロッカアームを介して吸気バルブを開閉すると共に、
    前記カム部の前記外周面に当接すると共に前記カム部材の回転に連動して揺動する第2カムフォロア部材、前記第2カムフォロア部材の揺動動作に応じて軸方向に移動する第2プッシュロッド及び前記第2プッシュロッドに連結された第2ロッカアームを介して排気バルブを開閉するように構成され、
    前記カム部材は、その回転軸線方向である前記支持軸の軸線方向に移動可能であり、
    前記カム部材の前記カム部の前記外周面は、前記支持軸の軸線方向における一端側から他端側に向かって傾斜したテーパ面部を有して形成され、
    前記カム部材が前記支持軸の軸線方向に移動することによって、前記支持軸の軸線方向における前記カム部の前記外周面と前記第1カムフォロア部材及び前記第2カムフォロア部材のそれぞれとの当接位置が変化して前記吸気バルブ及び前記排気バルブの開弁特性を変化させるように構成された、携帯作業機用エンジンの動弁装置。
  2. 前記エンジンの回転数に応じて前記カム部材を前記支持軸の軸線方向に移動させる駆動部材を含む、請求項1に記載の携帯作業機用エンジンの動弁装置。
  3. 前記カム部材の一側面に対向する対向面を有すると共に前記カム部材から離れる方向への移動が規制された対向部材と、
    前記カム部材の前記一側面と前記対向部材の前記対向面との間に配置され、前記支持軸の軸線に直交する方向に移動可能な複数の遠心ウエイトと、
    前記複数の遠心ウエイトを前記カム部材と前記対向部材とで挟持するように前記カム部材を前記対向部材に向かって付勢する付勢部材と、
    を有し、
    前記複数の遠心ウエイトが前記エンジンの回転数に応じた遠心力の作用で前記支持軸の軸線に直交する方向に移動することにより前記カム部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記対向部材から離れる方向に移動し、これによって、前記支持軸の軸線方向における前記カム部の前記外周面と前記第1カムフォロア部材及び前記第2カムフォロア部材のそれぞれとの当接位置が変化して前記吸気バルブ及び前記排気バルブの開弁特性を変化させるように構成された、請求項1又は2に記載の携帯作業機用エンジンの動弁装置。
  4. 前記カム部材の前記一側面には、それぞれが前記支持軸の軸線に直交する方向に延びると共にその底部が傾斜して前記支持軸の軸線から離れるに従って徐々に浅くなる複数のガイド溝が形成され、
    前記複数の遠心ウエイトのそれぞれは、球状に形成されて各ガイド溝内に摺動及び転動可能に配置されている、請求項3に記載の携帯作業機用エンジンの動弁装置。
  5. 前記カム部材は、前記カム部と前記クランクシャフトからの駆動力が伝達されるギヤ部とを一体的に有し、
    前記対向部材は、前記支持軸に装着され、
    前記複数の遠心ウエイトのそれぞれが前記エンジンの回転数に応じた遠心力の作用で各ガイド溝内を前記支持軸の軸線から離れる方向に移動することにより前記カム部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記支持軸上を前記対向部材から離れる方向に移動し、これによって、前記支持軸の軸方向における前記カム部の前記外周面と前記第1カムフォロア部材及び前記第2カムフォロア部材のそれぞれとの当接位置が変化して前記吸気バルブ及び前記排気バルブの開弁特性を変化させるように構成された、請求項4に記載の携帯作業機用エンジンの動弁装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の携帯作業機用エンジンの動弁装置を有するエンジンが原動機として使用された携帯作業機。
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