JP4516453B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、吸気弁や排気弁である機関弁のバルブリフト量や作動角等の作動状態を機関の駆動状態に応じて可変制御する可変機構を備えた内燃機関の動弁装置に関する。
従来の内燃機関の動弁装置としては種々提供されており、その1つとして例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
前記動弁装置は、外周に駆動カムが設けられ、クランクシャフトの回転力が伝達される駆動軸と、前記駆動カムから伝達された回転力を揺動運動に変換する伝達機構と、該伝達機構のロッカアームによって揺動して2つのバルブリフターを介して一気筒あたり2つの吸気弁を開閉作動させる揺動カム構成体と、機関駆動状態に応じて前記吸気弁のバルブリフト量や作動角を可変にするリフト可変機構とを備えている。
このリフト可変機構は、駆動機構によって回転制御される制御軸の外周に各気筒毎にそれぞれ制御カムが設けられ、該各制御カムを回転制御することによって前記ロッカアームなどの伝達機構の姿勢を変化させることにより、前記揺動カム構成体を介して各吸気弁のバルブリフト特性を可変制御するようになっている。
前記揺動カム構成体は、内部の挿通孔を介して前記駆動軸の外周に回転自在に挿通配置された一気筒当たり1つの円筒部材と、該円筒部材の軸方向の両端部に一体に設けられた左右一対の揺動カムとを備えている。
また、この揺動カム構成体は、前記円筒部材の外周面のほぼ中央に形成されたジャーナル部を介してシリンダヘッドの上端部に有する半円弧状の軸受面とシリンダヘッドの上端部にボルト固定された軸受ブラケットの半円弧状の軸受面との間に揺動自在に支持されていると共に、各揺動カムの下面に有するカム面が前記各バルブリフターの上面にそれぞれ摺動して前記一対の吸気弁を開閉作動させるようになっている。
また、前記円筒部材のジャーナル部の外周面と前記各軸受面との間には、シリンダヘッドの軸受支持部の内部に形成された潤滑油供給通路から潤滑油が供給されて揺動カム構成体の常時円滑な揺動を確保している。
特開2000−314306号公報
前記従来の動弁装置にあっては、前記揺動カム構成体の両揺動カムの間に前記円筒部材のジャーナル部が位置していると共に、前記各揺動カムが各バルブリフターにそれぞれ摺動するようになっている。
したがって、例えば、機関の小型化を図るために、隣接する前記2つのバルブリフター間の距離を短くして互いに近接配置しようとすると、必然的に各揺動カム間の距離も短くなり、円筒部材のジャーナル部の軸方向の長さも短くせざるを得なくなる。このため、前記ジャーナル部を軸受する前記シリンダヘッドの軸受支持部や軸受ブラケットの軸受全体の幅を小さく形成しなければならないことから、揺動カム構成体を安定に支持することが困難になる。
しかも、前記シリンダヘッドの軸受支持部の幅を小さくしたことから、この内部には、潤滑油供給通路を形成することができなくなる。したがって、前記ジャーナル部に潤滑油を供給することが困難になる。この結果、機関の小型化を図ることができなくなるおそれがある。
本発明は、前記従来の内燃機関の動弁装置の実状に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、シリンダヘッドに形成された複数の摺動用孔にそれぞれ摺動自在に設けられたバルブリフターの摺動によって機関弁が開閉作動するように構成されると共に、前記複数の摺動用孔間に設けられた軸受台と、該軸受台に固定され、前記軸受台の支持幅よりも大きな支持幅を有する軸受ブラケットと、によって摺動自在に軸受された揺動カム構成体の揺動によって前記バルブリフターが駆動される内燃機関の動弁装置であって、前記揺動カム構成体を、前記バルブリフターと摺動する一対の揺動カムと、該一対の揺動カム間に設けられ、前記軸受台と前記軸受ブラケットとによって揺動自在に軸受される円筒部材と、から構成し、前記円筒部材に、内部から前記軸受ブラケットの軸受面に潤滑油を供給する潤滑油供給路を設けると共に、該潤滑油供給路を、前記揺動カム構成体の揺動範囲内において常に前記軸受ブラケットの軸受面に臨む位置に開口させたことを特徴としている。
この発明によれば、動弁装置の小型化を図るために、前記軸受台の支持幅を小さくして隣接する各バルブリフターを近接配置したとしても、前記軸受ブラケットの支持幅が大きく形成されていることから、揺動カム構成体を十分に軸受けすることができる。
また、円筒部材において、内部から前記軸受ブラケットの軸受面に潤滑油を供給する潤滑油供給路を設けたことにより、この潤滑油供給路から軸受台の軸受面に供給された潤滑油によって揺動カム構成体を効果的に潤滑することができ、軸受台の支持幅が小さくても潤滑油供給路から軸受ブラケットの軸受面に供給された潤滑油が軸受台の軸受面にも流下することから全体の潤滑性能を向上させることができる。
しかも、前記潤滑油供給路を、揺動カム構成体の揺動範囲内において常に前記軸受ブラケットの軸受面に臨む位置に開口させたことから、軸受ブラケットの軸受面に常時潤滑油を供給することができる。これにより、円筒部材と前記各軸受面との間に常に十分な潤滑油を供給することが可能となり、かかる部位の潤滑性能が向上する
以下、本発明に係る揺動カム構成体の実施形態を図面に基づいて詳述する。
この実施形態では、動弁装置をV型6気筒内燃機関の吸気側に適用したものであって、本実施形態の図面では片側3気筒に適用した場合を示している。
すなわち、まず、動弁装置は、図1〜図4に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング3,3によって閉方向に付勢された一気筒当たり2つの吸気弁2,2と、該各吸気弁2,2のバルブリフト量を可変制御する可変機構4と、該可変機構4の作動位置を制御する制御機構5と、該制御機構5を回転駆動するアクチュエータである駆動機構6とを備えている。
前記シリンダヘッド1は、内部に前記各吸気弁2,2によって開閉される図外の一対の吸気ポートが形成され、上端部には、図1及び図2に示すように、前記可変機構4の一部が臨む空間部1aが形成されていると共に、該空間部1aの底面の気筒に対応する中央位置に後述する軸受14の一部を構成する軸受支持部である軸受台29が一体に突設されている。
前記可変機構4は、機関前後方向に配設された支持軸である駆動軸13と、該駆動軸13に固定用ピンにより固設された一気筒当たり1つの駆動カム15と、駆動軸13の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター16,16の上面に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる一気筒当たり1つの揺動カム構成体17と、駆動カム15と揺動カム構成体17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム構成体17の揺動力として伝達する伝達手段とを備えている。
前記駆動軸13は、図1及び図2にも示すように、シリンダヘッド1の上端部に有する前記軸受14に後述の円筒部材18を介して回転自在に支持されていると共に、一端部に設けられた従動スプロケット7に巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から一方向(矢印方向)の回転力が伝達されている。
また、この駆動軸13は、内部軸方向に図外のメインオイルギャラリーから潤滑油が供給される油通路13aが形成されていると共に、周壁には前記油通路13aと前記揺動カム構成体17の後述する円筒部材18の油孔18cと適宜連通する連通孔13bが径方向に沿って穿設されている。
前記駆動カム15は、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体と、該カム本体の外端面に一体に設けられた筒状部とからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔が貫通形成されていると共に、カム本体の軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。また、この駆動カム15は、駆動軸13に対し前記両バルブリフター16,16に干渉しない位置に駆動軸挿通孔を介して固定されていると共に、カム本体の外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されている。
前記各バルブリフター16,16は、前記シリンダヘッド1の上端部に形成されたボス部22、22内の各摺動用孔22a、22aにそれぞれ上下摺動自在に保持され、前記各摺動用孔22a,22aはその一部が後述する軸受台29の両円弧状凹部29b、29bによって構成されている。
前記揺動カム構成体17は、図1〜図3にも示すように、前記鋼材によって一体に形成されて、前記駆動軸13の外周面13aに回転自在に嵌挿配置された円筒部材18と、該円筒部材18の両端部の左右対称位置に所定間隔を置いて一体に設けられた一対の揺動カム19,19とから構成されている。
前記円筒部材18は、内部に前記駆動軸13が挿通される挿通孔18aが貫通形成されていると共に、外周面のほぼ中央位置には円筒状のジャーナル部18bが一体に形成されている。さらに、このジャーナル部18bの軸方向の中央位置には、前記連通孔13bと適宜連通する潤滑油供給路である油孔18cが径方向に沿って貫通形成されている。この油孔18cは、揺動カム構成体17のベースサークル域から最大リフト域の揺動範囲内において、常に後述の軸受ブラケット30の油溝30bに臨む位置に形成されている。
前記各揺動カム19は、それぞれ雨滴状に形成されて、先端に延びるカムノーズ部19a,19aを有し、各下面にはカム面19bがそれぞれ形成されている。
前記カム面19bは、円筒部材18側のベースサークル面と、該ベースサークル面からカムノーズ部19a側に円弧状に延びるリフト面とを備え、このリフト面は、ベースサークル面側のランプ部と該ランプ部からカムノーズ部19aの先端側に有する最大リフトの頂面に連なる揚程部とによって構成されている。
また、このカム面19bは、高硬度を確保するために全体に高周波焼き入れが施されていると共に、各揺動カム19の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面の所定位置に当接するようになっている。
さらに、前記一方側の揺動カム19は、図1及び図2に示すように、先端部のカムノーズ部19a側にピン孔が貫通形成されていると共に、上面の前後方向には、リンクロッド25からの揺動力やバルブスプリング3からのばね力からの大きな荷重を受ける剛性を確保するための狭幅なリブ19cが一体に設けられている。
前記伝達手段は、駆動軸13の上方に各気筒毎に1つずつ配置されたロッカアーム23と、該各ロッカアーム23の各一端部23aと前記各駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム19とを連係するリンクロッド25とを備えている。
前記ロッカアーム23は、中央に有する筒状基部の内部に形成された支持孔23cを介して後述する制御カム33に回転自在に支持されている。また、筒状基部から一方向に突設された前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、筒状基部の他方向に突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部と連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。
前記リンクロッド25は、ロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bや前記カムノーズ部19aの各ピン孔に挿入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔が貫通形成されている。
なお、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリングがそれぞれが設けられている。
前記軸受14は、図1〜図4にも示すように、シリンダヘッド1の上端部に一体に有する前記軸受台29と、該軸受台29の上面に一対のボルト31によって固定された軸受ブラケット30とから構成されている。
前記軸受台29は、機関幅方向に沿ってシリンダヘッド1に一体に形成されたほぼ板状を呈し、上面中央に半円弧状の軸受面29aが形成されていると共に、両側面の前記軸受面29aが位置する部位には前記両バルブリフター16,16の外周面の一部に沿った円弧状凹部29b、29bが切欠形成されている。したがって、この円弧状凹部29b、29bによって、軸受台29の中央部が薄肉状に形成されていると共に、前記両バルブリフター16,16が互いに近接配置されるようになっている。
前記軸受ブラケット30は、ブロック板状に形成され、その肉厚が前記軸受台29の肉厚とほぼ同一に設定されていると共に、下面中央に前記軸受台29の軸受面29aと共同して円筒部材18のジャーナル部18bを摺動自在に軸受する半円弧状の軸受面30aが形成されている。
また、前記軸受面30aの幅方向のほぼ中央位置には、図3及び図4に示すように、前記油孔18cに連通する潤滑油供給部である円弧状の油溝30bが形成されている。
前記制御機構5は、前記駆動軸13の上方に配置された制御軸32と、該制御軸32の外周面に一体に設けられ、ロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
前記制御軸32は、図2〜図5に示すように、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、所定位置のジャーナル部が図外の軸受に回転自在に軸受されている。
前記制御カム33は、各気筒毎、つまり前記各ロッカアーム23毎に設けられ、ほぼ偏心円環状に形成されていると共に、軸心P2位置が前記制御軸32の軸心P1から所定分だけ偏倚している。
前記駆動機構6は、シリンダヘッド1の後端部に固定された図外のハウジングと、該ハウジングの一端部に固定された電動モータ35と、ハウジングの内部に設けられて電動モータ35の回転駆動力を前記制御軸32に伝達するボール螺子伝達機構36とから構成されている。
前記電動モ−タ35は、比例型のDCモータによって構成され、ほぼ円筒状のモータケーシング37の矩形状先端部が前記ハウジングの一端開口部を封止する状態で固定されている。また、電動モータ35は、図2に示すように、機関の駆動状態を検出するコントロールユニット38からの制御信号によって駆動するようになっている。
このコントロールユニット38は、クランク角センサ39やエアーフローメータ40、水温センサ41や、前記制御軸32の回転位置を検出するポテンショメータ42等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータ36に制御電流を出力するようになっている。
前記ボール螺子伝達機構3は、前記ハウジング内に電動モータ35の駆動シャフトと同軸上に配置されたボール螺子軸43と、該ボール螺子軸43の外周に螺合する移動ナットであるボールナット44と、前記制御軸32の一端部に直径方向に沿って連結された連係アーム45と、該連係アーム45と前記ボールナット44とを連係するリンク部材46とから主として構成されている。
そして、ボールナット44は、各ボールを介してボール螺子軸43の回転運動をボールナット46に直線運動に変換しつつ軸方向の移動力が付与されるようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、例えば、機関のアイドリング運転時を含む低回転運転領域には、コントロールユニット38からの制御電流によって電動モータ35に伝達された回転トルクは、ボール螺子軸43に伝達されて回転すると、この回転に伴って各ボールがボール循環溝とガイド溝との間を転動しながらボールナット44を一方向へ直線状に移動させる。
これによって制御軸32は、図3に示すように、リンク部材46と連係アーム45とによって時計方向に回転駆動される。
これによって、制御カム33は、軸心P2が図3A、Bに示すように、制御軸32の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸13から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム23の他端部23bとリンクロッド25の枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム19は、リンクロッド25を介してカムノーズ部19a側が強制的に引き上げられて全体が時計方向へ回動する。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して各揺動カム19及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は充分小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量が、図5のL1に示すように、最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
また、機関高回転領域に移行した場合は、コントロールユニット38からの制御信号によって電動モータ3が逆回転し、この回転トルクがボール螺子軸43に伝達されて回転すると、この回転に伴ってボールナット44が各ボールを介して他方向へ直線移動する。
これによって、制御軸32は、制御カム33を図3に示す位置から時計方向へ回転させて、図4A、Bに示すように軸心P2を下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向寄りに移動して他端部23bが揺動カム19のカムノーズ部19aをリンクロッド25を介して下方へ押圧して該各揺動カム19全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム19及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は大きくなる。
よって、かかる高回転領域では、各吸気弁2のバルブリフト量が、図5のL2に示すように、最大に大きくなり、該各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上して十分な出力が確保できる。
そして、この実施形態によれば、前記軸受台29の両側部に円弧状凹部29,29bが形成され、この円弧状凹部29b、29bによって両バルブリフター16,16を十分に近接配置することができるため、その分、シリンダヘッド1の前後長さを短くすることが可能になる。この結果、内燃機関の小型化を図ることができる。
また、前記軸受台29に円弧状凹部29b、29bを形成して一部を狭幅(薄肉)にしてあるが、前記軸受ブラケット30の支持幅は大きく設定されていることから、揺動カム構成体17を十分に軸受けすることができる。
また、軸受ブラケット30の支持幅が大きいことから、この軸受ブラケット30の軸受面30aに前述した油溝30bを形成することできる。
したがって、前記油通路13aから連通孔13bを通って油孔18cに流入した潤滑油は、そのまま前記油溝30bに流入して、この油溝30bの両側に位置する軸受面30aとジャーナル部18aの外周面との間を潤滑すると共に、そのまま流下して軸受台29の軸受面29bとジャーナル部18aの外周面との間に流入してこれらの間を十分に潤滑する。したがって、軸受14とジャーナル部18aとの間の潤滑性能が向上する。
また、前記油孔18cは、各揺動カム19,19のずれの揺動位置においても前記油溝30bに常に臨んでいることから、該油溝30bには常時潤滑油が供給されることになる。このため、前記ジャーナル部18aの外周面と前記各軸受面29a、30aとの間に常に十分に潤滑油を供給することができるので、かかる部位の潤滑性能が向上する。
さらに、前記油溝30bには、油孔18cや連通孔13bを介して駆動軸13内の油通路13aから潤滑油を供給するようにしたため、該油通路13aから油溝30bまでの潤滑油供給経路が簡素化され、また十分に短尺化されているため、前記ジャーナル部18aの外周面と各軸受面29a、30aとの間への潤滑油の供給を速やかに行うことが可能になる。
また、前記軸受台29の支持幅は、全体を狭幅にするのではなく、各バルブリフター16,16の外周面の一部に沿って円弧状に切り欠いて一部のみを狭幅に形成したため、軸受台29の剛性の過度な低下を抑制できる。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1)前記シリンダヘッド側の軸受支持部の両側部に、前記隣接するバルブリフターの外周面の一部に沿って円弧状に切り欠いて前記軸受支持部の幅を小さく形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
この発明によれば、前記軸受支持部の幅は、肉厚を均一に薄くして全体を狭幅にするのではなく、バルブリフターの外周面の一部に沿って円弧状に切り欠いて一部のみを狭幅に形成したため、軸受支持部の全体の剛性の低下を抑制できる。
請求項(2)前記揺動カム構成体を、前記支持軸の外周に摺動自在に嵌挿された円筒部材と、該円筒部材に一体に設けられた前記複数の揺動カムとから構成し、前記潤滑油供給路を、前記円筒部材の径方向に貫通形成された油孔によって構成すると共に、前記潤滑油供給部を、前記軸受ブラケットに形成された半円弧状の軸受面の内周面に円周方向に沿って形成された円弧溝によって構成したことを特徴とする請求項1〜(1)のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
請求項(3)前記可変機構は、
クランクシャフトから回転力が伝達される駆動軸と、
該駆動軸の回転運動を揺動運動に変換する運動変換機構と、
該運動変換機構からの揺動運動を前記カムに作用させて、該カムを揺動させる伝達機構とから構成されていることを特徴とする請求項2〜(2)のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
請求項(4)前記可変機構は、
機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、 支軸に揺動自在に支持されて、カム面がバルブリフター上面を摺接して機関弁を開閉作動させる揺動カムと、
一端部が前記駆動カムに機械的に連係し、他端部がリンクロッドを介して揺動カムに連係したロッカアームとを備え、
機関運転状態に応じて前記ロッカアームの揺動支点を変化させることにより、揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する当接位置を変化させて機関弁のバルブリフトを可変にするように構成されたことを特徴とする請求項2〜(3)のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記軸受14を、前記軸受ブラケット30の上面にサブブラケットを設けて、この間に前記制御軸32を軸受するように構成することも可能である。
また、前記油溝30bに対する潤滑油の供給を駆動軸13の油通路13ではなく、例えば軸受ブラケット30の上端面に凹部を形成すると共に、内部にこの凹部の底面と前記油溝30bとを連通する油孔を形成し、シリンダヘッド1内の飛散した潤滑油を前記凹部内に捕集して油孔内から供給することも可能である。
さらに、この発明は、可変機構を備えない内燃機関にも適用することが可能であり、また、前記吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することも可能である。さらに可変機構としては、必ずしも前記実施形態のものに限定されるものではない。また、内燃機関の気筒数についても4気筒、直列6気筒などの多気筒のものに適用できることは勿論である。
Aは本発明の動弁装置を示す斜視図、Bはこの動弁装置の要部断面図である。 本実施形態における動弁装置の側断面図である。 Aは本実施形態の動弁装置における最小リフト制御時の閉弁作用を示す図1のA矢視図、Bは同最小リフト制御時の開弁作用を示す図1のA矢視図である。 Aは本実施形態の動弁装置における最大リフト制御時の閉弁作用を示す図1のA矢視図、Bは同最大リフト制御時の開弁作用を示す図1のA矢視図である。 本実施形態の動弁装置による吸気弁のバルブリフト特性図である。
符号の説明
1…シリンダヘッド
2…吸気弁(機関弁)
4…可変機構
5…制御機構
6…駆動機構
13…駆動軸
13a…油通路
13b…連通孔
15…駆動カム
17…揺動カム構成体
18…円筒部材
18a…挿通孔
18b…ジャーナル部
18c…油孔(潤滑油供給路)
19…揺動カム
29…軸受台(軸受支持部)
29a…軸受面
29b…円弧状凹部
30…軸受ブラケット
30a…軸受面
30b…油溝(潤滑油供給部)

Claims (1)

  1. シリンダヘッドに形成された複数の摺動用孔にそれぞれ摺動自在に設けられたバルブリフターの摺動によって機関弁が開閉作動するように構成されると共に、
    前記複数の摺動用孔間に設けられた軸受台と、該軸受台に固定され、前記軸受台の支持幅よりも大きな支持幅を有する軸受ブラケットと、によって摺動自在に軸受された揺動カム構成体の揺動によって前記バルブリフターが駆動される内燃機関の動弁装置であって、
    前記揺動カム構成体を、前記バルブリフターと摺動する一対の揺動カムと、該一対の揺動カム間に設けられ、前記軸受台と前記軸受ブラケットとによって揺動自在に軸受される円筒部材と、から構成し、
    前記円筒部材に、内部から前記軸受ブラケットの軸受面に潤滑油を供給する潤滑油供給路を設けると共に、
    該潤滑油供給路を、前記揺動カム構成体の揺動範囲内において常に前記軸受ブラケットの軸受面に臨む位置に開口させたことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
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