JPH1150865A - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents
内燃機関の吸排気弁駆動制御装置Info
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- JPH1150865A JPH1150865A JP21041497A JP21041497A JPH1150865A JP H1150865 A JPH1150865 A JP H1150865A JP 21041497 A JP21041497 A JP 21041497A JP 21041497 A JP21041497 A JP 21041497A JP H1150865 A JPH1150865 A JP H1150865A
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- shaft
- camshaft
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カムシャフトの回転角を検知するセンサの測
定精度を向上させ、バルブ特性のばらつきを少なくした
吸排気弁駆動制御装置を提供する。 【解決手段】 カム角センサ46が取り付けられる支持
部材40は、駆動軸1に支持され、しかも駆動軸1を中
心とした回動が規制される。カム角センサ46は、駆動
軸1の支持部の加工誤差等の影響を受けずにカムシャフ
ト11に対する位置が決定され、正確にカムシャフト1
1の回動角度を検知する。このカム角センサ46の検知
信号がコントローラ47に入力されると、コントローラ
47が、その入力信号に基づいて駆動軸1とカムシャフ
ト11の回転位相差を算出し、その算出結果に基づいて
アクチュエータ53に制御信号を出力し、アクチュエー
タ53を精度良く作動させる。従って、制御シャフト2
6が正確に回動制御され、制御ハウジング18が精度良
く所望量偏心させられる。
定精度を向上させ、バルブ特性のばらつきを少なくした
吸排気弁駆動制御装置を提供する。 【解決手段】 カム角センサ46が取り付けられる支持
部材40は、駆動軸1に支持され、しかも駆動軸1を中
心とした回動が規制される。カム角センサ46は、駆動
軸1の支持部の加工誤差等の影響を受けずにカムシャフ
ト11に対する位置が決定され、正確にカムシャフト1
1の回動角度を検知する。このカム角センサ46の検知
信号がコントローラ47に入力されると、コントローラ
47が、その入力信号に基づいて駆動軸1とカムシャフ
ト11の回転位相差を算出し、その算出結果に基づいて
アクチュエータ53に制御信号を出力し、アクチュエー
タ53を精度良く作動させる。従って、制御シャフト2
6が正確に回動制御され、制御ハウジング18が精度良
く所望量偏心させられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動軸外周に配
置した円筒状カムシャフトを駆動軸に対し不等速回転さ
せることで、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁・排気
弁の開閉時期や作動角を可変制御する吸排気弁駆動制御
装置に関し、特に、各気筒毎に設けられる環状ディスク
の中心を、偏心カムを備えた制御シャフトでもって軸直
角方向に偏心させるようにした内燃機関の吸排気弁駆動
制御装置に関する。
置した円筒状カムシャフトを駆動軸に対し不等速回転さ
せることで、内燃機関の運転状態に応じて吸気弁・排気
弁の開閉時期や作動角を可変制御する吸排気弁駆動制御
装置に関し、特に、各気筒毎に設けられる環状ディスク
の中心を、偏心カムを備えた制御シャフトでもって軸直
角方向に偏心させるようにした内燃機関の吸排気弁駆動
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可
変制御する装置は、従来から種々の形式のものが提供さ
れているが、その一つとして例えば特開平7−1194
25号公報に記載されているように、不等速軸継手の原
理を応用したものが知られている。これは、機関の回転
に同期して回転する駆動軸の外周に、各気筒毎に分割し
た円筒状のカムシャフトを回動可能に設け、かつ該カム
シャフトの端部のフランジ部と駆動軸側のフランジ部と
にそれぞれ半径方向に沿った係合溝を形成するととも
に、両フランジ部間に介在する環状ディスクに各係合溝
に係合する一対のピンを設けた構成であって、上記環状
ディスクを制御ハウジングでもって回転自在に保持する
とともに、該制御ハウジングを介して環状ディスクをカ
ムシャフトに対し偏心させることができるようにしてあ
り、その偏心量を制御することにより、駆動軸とカムシ
ャフトとに回転位相差を生じさせ、バルブリフト特性を
変化させるようになっている。
変制御する装置は、従来から種々の形式のものが提供さ
れているが、その一つとして例えば特開平7−1194
25号公報に記載されているように、不等速軸継手の原
理を応用したものが知られている。これは、機関の回転
に同期して回転する駆動軸の外周に、各気筒毎に分割し
た円筒状のカムシャフトを回動可能に設け、かつ該カム
シャフトの端部のフランジ部と駆動軸側のフランジ部と
にそれぞれ半径方向に沿った係合溝を形成するととも
に、両フランジ部間に介在する環状ディスクに各係合溝
に係合する一対のピンを設けた構成であって、上記環状
ディスクを制御ハウジングでもって回転自在に保持する
とともに、該制御ハウジングを介して環状ディスクをカ
ムシャフトに対し偏心させることができるようにしてあ
り、その偏心量を制御することにより、駆動軸とカムシ
ャフトとに回転位相差を生じさせ、バルブリフト特性を
変化させるようになっている。
【0003】また、上記特開平7−119425号公報
には、制御ハウジングを軸直角方向に移動させるため
に、偏心カムを用いた構成が開示されている。すなわ
ち、制御ハウジングが支軸により揺動可能に支持されて
いるとともに、該制御ハウジングに円形のカム嵌合孔が
開口形成されており、制御シャフトに形成された偏心カ
ムがこのカム嵌合孔に回転可能に嵌合している。そし
て、制御シャフトの回転位置をアクチュエータにより制
御することにより、制御ハウジングを軸直角方向に移動
させ、偏心量を制御する構成となっている。
には、制御ハウジングを軸直角方向に移動させるため
に、偏心カムを用いた構成が開示されている。すなわ
ち、制御ハウジングが支軸により揺動可能に支持されて
いるとともに、該制御ハウジングに円形のカム嵌合孔が
開口形成されており、制御シャフトに形成された偏心カ
ムがこのカム嵌合孔に回転可能に嵌合している。そし
て、制御シャフトの回転位置をアクチュエータにより制
御することにより、制御ハウジングを軸直角方向に移動
させ、偏心量を制御する構成となっている。
【0004】そして、一般に、このような吸排気弁駆動
制御装置は、制御ハウジングの移動量(偏心量)を制御
するため、カムブラケット等に取り付けたセンサにより
駆動軸及びカムシャフトの回転角を検知して、この検知
結果から駆動軸とカムシャフトとの位相差を算出し、こ
の位相差に基づいてアクチュエータの作動を制御するよ
うになっている。なお、駆動軸の軸受部分は、シリンダ
ヘッド側の所定位置を加工基準として加工されている。
制御装置は、制御ハウジングの移動量(偏心量)を制御
するため、カムブラケット等に取り付けたセンサにより
駆動軸及びカムシャフトの回転角を検知して、この検知
結果から駆動軸とカムシャフトとの位相差を算出し、こ
の位相差に基づいてアクチュエータの作動を制御するよ
うになっている。なお、駆動軸の軸受部分は、シリンダ
ヘッド側の所定位置を加工基準として加工されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような形式の吸
排気弁駆動制御装置においては、環状ディスクの偏心
量、つまり該環状ディスクの回転中心と駆動軸回転中心
との間の距離によってバルブリフト特性が変化するた
め、この偏心量を高精度に制御することが重要な課題と
なる。特に、多気筒内燃機関においては、各気筒で環状
ディスクの偏心量を均一に確保しなければならない。
排気弁駆動制御装置においては、環状ディスクの偏心
量、つまり該環状ディスクの回転中心と駆動軸回転中心
との間の距離によってバルブリフト特性が変化するた
め、この偏心量を高精度に制御することが重要な課題と
なる。特に、多気筒内燃機関においては、各気筒で環状
ディスクの偏心量を均一に確保しなければならない。
【0006】しかしながら、上記構成において、例え
ば、カムシャフトの回転角を検知するセンサがカムブラ
ケットに取り付けられた場合、シリンダヘッド側加工基
準位置からカムシャフトの中心位置(駆動軸の中心位
置)までの寸法誤差及びカムブラケット側のセンサ取付
誤差とが累積され、カムシャフトとセンサとの位置関係
にばらつきを生じ、センサの測定精度が不十分なものと
なり、環状ディスクの偏心量を高精度に制御することが
難しくなる。従って、このような場合には、バルブリフ
ト特性のばらつきが大きくなるという不具合を生じるこ
とになる。
ば、カムシャフトの回転角を検知するセンサがカムブラ
ケットに取り付けられた場合、シリンダヘッド側加工基
準位置からカムシャフトの中心位置(駆動軸の中心位
置)までの寸法誤差及びカムブラケット側のセンサ取付
誤差とが累積され、カムシャフトとセンサとの位置関係
にばらつきを生じ、センサの測定精度が不十分なものと
なり、環状ディスクの偏心量を高精度に制御することが
難しくなる。従って、このような場合には、バルブリフ
ト特性のばらつきが大きくなるという不具合を生じるこ
とになる。
【0007】そこで、本発明は、カムシャフトの回転角
を検知するセンサの測定精度を向上させることにより、
上記従来技術の不具合を解消することを目的とする。
を検知するセンサの測定精度を向上させることにより、
上記従来技術の不具合を解消することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る内
燃機関の吸排気弁駆動制御装置は、機関の回転に同期し
て回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に相対回転可能
に設けられ、かつ各気筒毎に分割されているとともに、
吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカムシ
ャフトと、このカムシャフトの一端部に設けられた第1
フランジ部と、上記第1フランジ部にそれぞれ対向する
ように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部と、上
記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ部に偏
心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環状ディ
スクと、上記環状ディスクを回転自在に保持するととも
に、軸直角方向に揺動可能に支持された制御ハウジング
と、上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏心カム
を有し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角
方向に移動させる制御シャフトと、上記制御シャフトに
連繋され、上記制御シャフトを回動させるアクチュエー
タと、上記駆動軸の回動角度を検知する駆動軸角検知手
段及び上記カムシャフトの回動角度を検知するカム角検
知手段からの信号に基づいて上記アクチュエータに制御
信号を出力する制御手段と、を備えている。そして、本
発明は、上記駆動軸の回動を許容するが、該駆動軸を中
心とした回動が規制されるように上記駆動軸に支持され
る支持部材を有し、この支持部材に上記カム角検知手段
が取り付けられていることを特徴としている。但し、支
持部材は、カムシャフトを中心とした回動が規制される
ようになっていれば良く、その規制方法については何ら
限定されるものではない。例えば、支持部材は、カムブ
ラケットやシリンダヘッド等の非揺動部材に連繋される
ことにより、カムシャフトを中心とした回動が規制され
るようになっていればよい。
燃機関の吸排気弁駆動制御装置は、機関の回転に同期し
て回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に相対回転可能
に設けられ、かつ各気筒毎に分割されているとともに、
吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカムシ
ャフトと、このカムシャフトの一端部に設けられた第1
フランジ部と、上記第1フランジ部にそれぞれ対向する
ように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部と、上
記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ部に偏
心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環状ディ
スクと、上記環状ディスクを回転自在に保持するととも
に、軸直角方向に揺動可能に支持された制御ハウジング
と、上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏心カム
を有し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角
方向に移動させる制御シャフトと、上記制御シャフトに
連繋され、上記制御シャフトを回動させるアクチュエー
タと、上記駆動軸の回動角度を検知する駆動軸角検知手
段及び上記カムシャフトの回動角度を検知するカム角検
知手段からの信号に基づいて上記アクチュエータに制御
信号を出力する制御手段と、を備えている。そして、本
発明は、上記駆動軸の回動を許容するが、該駆動軸を中
心とした回動が規制されるように上記駆動軸に支持され
る支持部材を有し、この支持部材に上記カム角検知手段
が取り付けられていることを特徴としている。但し、支
持部材は、カムシャフトを中心とした回動が規制される
ようになっていれば良く、その規制方法については何ら
限定されるものではない。例えば、支持部材は、カムブ
ラケットやシリンダヘッド等の非揺動部材に連繋される
ことにより、カムシャフトを中心とした回動が規制され
るようになっていればよい。
【0009】また、請求項2の発明は、上記支持部材
が、上記駆動軸に回動可能に支持されるとともに、該駆
動軸を中心した回動が規制されるように上記制御シャフ
トに係合されていることを特徴としている。
が、上記駆動軸に回動可能に支持されるとともに、該駆
動軸を中心した回動が規制されるように上記制御シャフ
トに係合されていることを特徴としている。
【0010】このような請求項1乃至請求項2の発明に
よれば、支持部材は、駆動軸に支持され、しかも駆動軸
を中心とした回動が規制されるようになっている。その
ため、支持部材に取り付けられたカム角検知手段は、駆
動軸の組み付け誤差の影響を受けずにカムシャフトに対
する位置が決定され、正確にカムシャフトの回動角度を
検知する。そして、このカム角検知手段の検知信号が駆
動軸角検知手段の検知信号とともに制御手段に入力され
ると、制御手段が、その入力信号に基づいて駆動軸とカ
ムシャフトの回転位相差を算出し、その算出結果に基づ
いてアクチュエータに制御信号を出力し、アクチュエー
タを精度良く作動させる。従って、このような発明によ
れば、制御シャフトが正確に回動制御され、制御ハウジ
ングが精度良く所望量偏心させられることになる。
よれば、支持部材は、駆動軸に支持され、しかも駆動軸
を中心とした回動が規制されるようになっている。その
ため、支持部材に取り付けられたカム角検知手段は、駆
動軸の組み付け誤差の影響を受けずにカムシャフトに対
する位置が決定され、正確にカムシャフトの回動角度を
検知する。そして、このカム角検知手段の検知信号が駆
動軸角検知手段の検知信号とともに制御手段に入力され
ると、制御手段が、その入力信号に基づいて駆動軸とカ
ムシャフトの回転位相差を算出し、その算出結果に基づ
いてアクチュエータに制御信号を出力し、アクチュエー
タを精度良く作動させる。従って、このような発明によ
れば、制御シャフトが正確に回動制御され、制御ハウジ
ングが精度良く所望量偏心させられることになる。
【0011】また、請求項3の発明は、上記カムシャフ
トの回動を許容するが、該カムシャフトを中心とした回
動が規制されるように上記カムシャフトに支持される支
持部材を有し、この支持部材に上記カム角検知手段が取
り付けられていることを特徴としている。すなわち、請
求項3の発明は、請求項1乃至請求項2の発明が支持部
材を駆動軸で支持する構成であるのに対し、支持部材を
駆動軸と同軸上のカムシャフトで支持する点に特徴があ
る。但し、請求項1の発明と同様に、支持部材は、カム
シャフトを中心とした回動が規制されるようになってい
れば良く、その規制方法については何ら限定されるもの
ではない。例えば、支持部材は、カムブラケットやシリ
ンダヘッド等の非揺動部材に連繋されることにより、カ
ムシャフトを中心とした回動が規制されるようになって
いればよい。
トの回動を許容するが、該カムシャフトを中心とした回
動が規制されるように上記カムシャフトに支持される支
持部材を有し、この支持部材に上記カム角検知手段が取
り付けられていることを特徴としている。すなわち、請
求項3の発明は、請求項1乃至請求項2の発明が支持部
材を駆動軸で支持する構成であるのに対し、支持部材を
駆動軸と同軸上のカムシャフトで支持する点に特徴があ
る。但し、請求項1の発明と同様に、支持部材は、カム
シャフトを中心とした回動が規制されるようになってい
れば良く、その規制方法については何ら限定されるもの
ではない。例えば、支持部材は、カムブラケットやシリ
ンダヘッド等の非揺動部材に連繋されることにより、カ
ムシャフトを中心とした回動が規制されるようになって
いればよい。
【0012】また、請求項4の発明は、上記支持部材
が、上記カムシャフトに回動可能に支持されるととも
に、該カムシャフトを中心した回動が規制されるように
上記制御シャフトに係合されていることを特徴としてい
る。
が、上記カムシャフトに回動可能に支持されるととも
に、該カムシャフトを中心した回動が規制されるように
上記制御シャフトに係合されていることを特徴としてい
る。
【0013】このような請求項3乃至請求項4の発明に
よれば、支持部材は、駆動軸と同軸上のカムシャフトに
支持され、しかもカムシャフトを中心とした回動が規制
されるようになっている。そのため、支持部材に取り付
けられたカム角検知手段は、駆動軸の組み付け誤差の影
響を受けずにカムシャフトに対する位置が決定され、正
確にカムシャフトの回動角度を検知する。そして、この
カム角検知手段の検知信号が駆動軸角検知手段の検知信
号とともに制御手段に入力されると、制御手段が、その
入力信号に基づいて駆動軸とカムシャフトの回転位相差
を算出し、その算出結果に基づいてアクチュエータに制
御信号を出力し、アクチュエータを精度良く作動させ
る。従って、このような発明によっても、請求項1乃至
請求項2の発明と同様に、制御シャフトが正確に回動制
御され、制御ハウジングが精度良く所望量偏心させられ
ることになる。
よれば、支持部材は、駆動軸と同軸上のカムシャフトに
支持され、しかもカムシャフトを中心とした回動が規制
されるようになっている。そのため、支持部材に取り付
けられたカム角検知手段は、駆動軸の組み付け誤差の影
響を受けずにカムシャフトに対する位置が決定され、正
確にカムシャフトの回動角度を検知する。そして、この
カム角検知手段の検知信号が駆動軸角検知手段の検知信
号とともに制御手段に入力されると、制御手段が、その
入力信号に基づいて駆動軸とカムシャフトの回転位相差
を算出し、その算出結果に基づいてアクチュエータに制
御信号を出力し、アクチュエータを精度良く作動させ
る。従って、このような発明によっても、請求項1乃至
請求項2の発明と同様に、制御シャフトが正確に回動制
御され、制御ハウジングが精度良く所望量偏心させられ
ることになる。
【0014】また、請求項5の発明は、機関の回転に同
期して回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に相対回転
可能に設けられ、かつ各気筒毎に分割されているととも
に、吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカ
ムシャフトと、このカムシャフトの一端部に設けられた
第1フランジ部と、上記第1フランジ部にそれぞれ対向
するように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部
と、上記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ
部に偏心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環
状ディスクと、上記環状ディスクを回転自在に保持する
とともに、軸直角方向に揺動可能に支持された制御ハウ
ジングと、上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏
心カムを有し、その回転によって上記制御ハウジングを
軸直角方向に移動させる制御シャフトと、上記制御シャ
フトに連繋され、上記制御シャフトを回動させるアクチ
ュエータと、を備えている。そして、本発明は、上記カ
ムシャフトに回動可能に支持されるとともに、軸直角方
向への揺動が規制されるように上記制御シャフトに係合
される支持部材と、この支持部材に取り付けられ、該支
持部材と上記制御ハウジングの相対変位量を検知する揺
動検知手段と、この揺動検知手段からの検知信号に基づ
いて上記アクチュエータに制御信号を出力する制御手段
と、を備えていることを特徴としている。
期して回転する駆動軸と、この駆動軸の外周に相対回転
可能に設けられ、かつ各気筒毎に分割されているととも
に、吸排気弁を駆動するカムを外周に有する円筒状のカ
ムシャフトと、このカムシャフトの一端部に設けられた
第1フランジ部と、上記第1フランジ部にそれぞれ対向
するように上記駆動軸側に設けられた第2フランジ部
と、上記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ
部に偏心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環
状ディスクと、上記環状ディスクを回転自在に保持する
とともに、軸直角方向に揺動可能に支持された制御ハウ
ジングと、上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏
心カムを有し、その回転によって上記制御ハウジングを
軸直角方向に移動させる制御シャフトと、上記制御シャ
フトに連繋され、上記制御シャフトを回動させるアクチ
ュエータと、を備えている。そして、本発明は、上記カ
ムシャフトに回動可能に支持されるとともに、軸直角方
向への揺動が規制されるように上記制御シャフトに係合
される支持部材と、この支持部材に取り付けられ、該支
持部材と上記制御ハウジングの相対変位量を検知する揺
動検知手段と、この揺動検知手段からの検知信号に基づ
いて上記アクチュエータに制御信号を出力する制御手段
と、を備えていることを特徴としている。
【0015】このような請求項5の発明によれば、支持
部材は、カムシャフトに回動可能に支持され、しかも軸
直角方向への移動が規制されるようになっている。その
ため、支持部材に取り付けられた揺動検知手段は、駆動
軸の組み付け誤差の影響を受けずに制御ハウジングに対
する位置が決定され、正確に制御ハウジングの揺動角度
を検知する。そして、この揺動検知手段の検知信号が制
御手段に入力されると、制御手段が、その入力信号に基
づいてアクチュエータに制御信号を出力し、アクチュエ
ータを精度良く作動させる。従って、このような発明に
よれば、制御ハウジングの軸直角方向への移動が正確に
制御され、制御ハウジングが精度良く所望量偏心させら
れることになる。
部材は、カムシャフトに回動可能に支持され、しかも軸
直角方向への移動が規制されるようになっている。その
ため、支持部材に取り付けられた揺動検知手段は、駆動
軸の組み付け誤差の影響を受けずに制御ハウジングに対
する位置が決定され、正確に制御ハウジングの揺動角度
を検知する。そして、この揺動検知手段の検知信号が制
御手段に入力されると、制御手段が、その入力信号に基
づいてアクチュエータに制御信号を出力し、アクチュエ
ータを精度良く作動させる。従って、このような発明に
よれば、制御ハウジングの軸直角方向への移動が正確に
制御され、制御ハウジングが精度良く所望量偏心させら
れることになる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、カム角検知手段が取り
付けられる支持部材が、駆動軸又はカムシャフトに支持
され、しかも駆動軸を中心とした回動が規制されるよう
になっている。そのため、支持部材に取り付けられたカ
ム角検知手段は、駆動軸の支持部の加工誤差や駆動軸の
組み付け誤差の影響を受けずにカムシャフトに対する位
置が決定され、正確にカムシャフトの回動角度を検知す
ることができる。従って、本発明は、このカム角検知手
段の検知信号に基づいて、制御手段がアクチュエータに
制御信号を出力し、制御シャフトを正確に回動させ、制
御ハウジングを精度良く偏心させることができる。
付けられる支持部材が、駆動軸又はカムシャフトに支持
され、しかも駆動軸を中心とした回動が規制されるよう
になっている。そのため、支持部材に取り付けられたカ
ム角検知手段は、駆動軸の支持部の加工誤差や駆動軸の
組み付け誤差の影響を受けずにカムシャフトに対する位
置が決定され、正確にカムシャフトの回動角度を検知す
ることができる。従って、本発明は、このカム角検知手
段の検知信号に基づいて、制御手段がアクチュエータに
制御信号を出力し、制御シャフトを正確に回動させ、制
御ハウジングを精度良く偏心させることができる。
【0017】また、請求項5の発明によれば、揺動検知
手段が取り付けられる支持部材が、カムシャフトに支持
され、しかもカムシャフトを中心とした回動が規制され
るようになっている。そのため、支持部材に取り付けら
れた揺動検知手段は、駆動軸の支持部の加工誤差や駆動
軸の組み付け誤差の影響を受けずに正確に制御ハウジン
グの揺動量を検知することができる。従って、本発明
は、この揺動検知手段の検知信号に基づいて、制御手段
がアクチュエータに制御信号を出力し、制御シャフトを
正確に回動させ、制御ハウジングを精度良く偏心させる
ことができる。
手段が取り付けられる支持部材が、カムシャフトに支持
され、しかもカムシャフトを中心とした回動が規制され
るようになっている。そのため、支持部材に取り付けら
れた揺動検知手段は、駆動軸の支持部の加工誤差や駆動
軸の組み付け誤差の影響を受けずに正確に制御ハウジン
グの揺動量を検知することができる。従って、本発明
は、この揺動検知手段の検知信号に基づいて、制御手段
がアクチュエータに制御信号を出力し、制御シャフトを
正確に回動させ、制御ハウジングを精度良く偏心させる
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る吸排気弁駆
動制御装置の好ましい実施の形態を図面に基づき説明す
る。
動制御装置の好ましい実施の形態を図面に基づき説明す
る。
【0019】[第1の実施の形態]図1は、この発明の
第1の実施の形態に係る吸排気弁駆動制御装置の要部を
示す断面図である。この図1に示すように、シリンダヘ
ッドの上部に、全気筒に亘って連続した駆動軸1が配設
されている。この駆動軸1は、図示しない支持部に回動
可能に支持されており、内部に潤滑油通路2が形成され
た中空状のものであって、一端に図示せぬスプロケット
が取り付けられ、タンミングチェーンを介してクランク
シャフトに連動している。なお、駆動軸1の支持部は、
シリンダヘッドの所定位置を加工基準として加工されて
いる。
第1の実施の形態に係る吸排気弁駆動制御装置の要部を
示す断面図である。この図1に示すように、シリンダヘ
ッドの上部に、全気筒に亘って連続した駆動軸1が配設
されている。この駆動軸1は、図示しない支持部に回動
可能に支持されており、内部に潤滑油通路2が形成され
た中空状のものであって、一端に図示せぬスプロケット
が取り付けられ、タンミングチェーンを介してクランク
シャフトに連動している。なお、駆動軸1の支持部は、
シリンダヘッドの所定位置を加工基準として加工されて
いる。
【0020】そして、この駆動軸1の外周には、各気筒
毎に分割された円筒状のカムシャフト11が相対回動可
能に嵌合しており、各カムシャフト11の端部に、第1
フランジ部12が設けられている。各カムシャフト11
は、例えば吸気弁を駆動する一対のカム11aを有し、
かつその一対のカム11aの中間のジャーナル部11b
が、シリンダヘッド側の隔壁状をなすカムブラケット取
付部8に凹設した半円形軸受面とカムブラケット13と
の間で回転自在に支持されている。上記カムブラケット
取付部8には、シリンダヘッド内部のオイルギャラリに
連通する潤滑油供給通路4が開口しており、カムシャフ
ト11のジャーナル部11bに形成した油孔5及び駆動
軸1に形成した油孔6を介して、上記潤滑油供給通路4
から駆動軸1内部の潤滑油通路2に潤滑油が導入される
ようになっている。
毎に分割された円筒状のカムシャフト11が相対回動可
能に嵌合しており、各カムシャフト11の端部に、第1
フランジ部12が設けられている。各カムシャフト11
は、例えば吸気弁を駆動する一対のカム11aを有し、
かつその一対のカム11aの中間のジャーナル部11b
が、シリンダヘッド側の隔壁状をなすカムブラケット取
付部8に凹設した半円形軸受面とカムブラケット13と
の間で回転自在に支持されている。上記カムブラケット
取付部8には、シリンダヘッド内部のオイルギャラリに
連通する潤滑油供給通路4が開口しており、カムシャフ
ト11のジャーナル部11bに形成した油孔5及び駆動
軸1に形成した油孔6を介して、上記潤滑油供給通路4
から駆動軸1内部の潤滑油通路2に潤滑油が導入される
ようになっている。
【0021】また、駆動軸1には、短いスリーブ15が
固定されており、各スリーブ15の端部に、それぞれ上
記第1フランジ部12と対向するように、第2フランジ
部16が形成されている。両フランジ部12,16の間
には、円環状をなす環状ディスク17が介装されてお
り、この環状ディスク17は、制御ハウジング18の円
形の開口部18a内に回転自在に嵌合保持されている。
具体的には、制御ハウジング18の開口部18a内周面
は単純な円筒面をなし、ここに、環状ディスク17の外
周面が回転自在に嵌合している。なお、上記カムシャフ
ト11は、その第1フランジ部12が第2フランジ部1
6に近づく方向に図示せぬスプリング等によって常時付
勢されており、これによって、環状ディスク17は、両
フランジ部12,16に常に密接した状態を保持してい
る。
固定されており、各スリーブ15の端部に、それぞれ上
記第1フランジ部12と対向するように、第2フランジ
部16が形成されている。両フランジ部12,16の間
には、円環状をなす環状ディスク17が介装されてお
り、この環状ディスク17は、制御ハウジング18の円
形の開口部18a内に回転自在に嵌合保持されている。
具体的には、制御ハウジング18の開口部18a内周面
は単純な円筒面をなし、ここに、環状ディスク17の外
周面が回転自在に嵌合している。なお、上記カムシャフ
ト11は、その第1フランジ部12が第2フランジ部1
6に近づく方向に図示せぬスプリング等によって常時付
勢されており、これによって、環状ディスク17は、両
フランジ部12,16に常に密接した状態を保持してい
る。
【0022】上記第1フランジ部12および第2フラン
ジ部16には、それぞれ半径方向に沿った係合溝19,
20が形成されている。両係合溝19,20は、互いに
180゜異なる位置に配置されている。そして、環状デ
ィスク17には、互いに180゜異なる位置にそれぞれ
保持孔が貫通形成されているとともに、それぞれに、第
1ピン23,第2ピン24が回転可能に嵌合している。
これらのピン23,24は、互いに逆向きに突出してお
り、第1ピン23の先端部が第1フランジ部12の係合
溝19に摺動可能に係合しているとともに、第2ピン2
4の先端部が第2フランジ部16の係合溝20に摺動可
能に係合している。なお、係合溝19,20に摺接する
各ピン23,24の先端部の側面は、平行な一対の平面
に加工されている。
ジ部16には、それぞれ半径方向に沿った係合溝19,
20が形成されている。両係合溝19,20は、互いに
180゜異なる位置に配置されている。そして、環状デ
ィスク17には、互いに180゜異なる位置にそれぞれ
保持孔が貫通形成されているとともに、それぞれに、第
1ピン23,第2ピン24が回転可能に嵌合している。
これらのピン23,24は、互いに逆向きに突出してお
り、第1ピン23の先端部が第1フランジ部12の係合
溝19に摺動可能に係合しているとともに、第2ピン2
4の先端部が第2フランジ部16の係合溝20に摺動可
能に係合している。なお、係合溝19,20に摺接する
各ピン23,24の先端部の側面は、平行な一対の平面
に加工されている。
【0023】また上記係合溝19,20とピン23,2
4との摺動部を潤滑するために、上記駆動軸1に、各気
筒毎に直径方向に沿って一対の油孔9が貫通形成されて
おり、駆動軸1内部の潤滑油通路2から環状ディスク1
7内周に潤滑油が導かれるようになっている。
4との摺動部を潤滑するために、上記駆動軸1に、各気
筒毎に直径方向に沿って一対の油孔9が貫通形成されて
おり、駆動軸1内部の潤滑油通路2から環状ディスク1
7内周に潤滑油が導かれるようになっている。
【0024】上記のような偏心型の可変動弁機構自体
は、例えば前述した特開平7−119425号公報等に
おいて公知の構成であるので、その詳細な説明は省略す
るが、環状ディスク17が駆動軸1の中心に対し同心位
置にあれば、各カムシャフト11は駆動軸1に対し等速
回転し、カム11aのプロフィールに沿ったバルブリフ
ト特性が得られる。また環状ディスク17が駆動軸1の
中心に対し偏心すると、一種の不等速軸継手となり、各
カムシャフト11が駆動軸1に対し不等速回転する。こ
れにより、その偏心量に応じて、バルブリフト特性およ
びバルブ作動角が変化する。
は、例えば前述した特開平7−119425号公報等に
おいて公知の構成であるので、その詳細な説明は省略す
るが、環状ディスク17が駆動軸1の中心に対し同心位
置にあれば、各カムシャフト11は駆動軸1に対し等速
回転し、カム11aのプロフィールに沿ったバルブリフ
ト特性が得られる。また環状ディスク17が駆動軸1の
中心に対し偏心すると、一種の不等速軸継手となり、各
カムシャフト11が駆動軸1に対し不等速回転する。こ
れにより、その偏心量に応じて、バルブリフト特性およ
びバルブ作動角が変化する。
【0025】上記環状ディスク17を回転自在に保持す
る制御ハウジング18は、駆動軸1と直交する面に沿っ
た板状をなしており、駆動軸1に平行に配置された固定
シャフト25および制御シャフト26によって軸直角方
向に沿って移動可能なように支持されている。すなわ
ち、図2に示すように、制御ハウジング18の開口部1
8aの上部に、円形をなすカム嵌合孔27が、開口部1
8aの側部に同じく円形をなすブッシュ嵌合孔28が、
それぞれ開口形成されており、カム嵌合孔27に制御シ
ャフト26が、ブッシュ嵌合孔28に固定シャフト25
がそれぞれ挿通されている。そして、制御シャフト26
には、円形の偏心カム29が各気筒毎に固設されてお
り、この偏心カム29の外周面が上記カム嵌合孔27に
摺動可能に嵌合している。また、固定シャフト25とブ
ッシュ嵌合孔28との間には、偏心ブッシュ30が介装
されている。この偏心ブッシュ30は、互いに真円形を
なす外周面と内摺面とが偏心しているものであって、そ
の内周面が固定シャフト25に回転可能に嵌合し、かつ
外周面が上記ブッシュ嵌合孔28に回転可能に嵌合して
いる。従って、偏心カム29を備えた制御シャフト26
が回転すると、制御ハウジング18が図2の上下に揺動
し、環状ディスク17の中心が駆動軸1およびカムシャ
フト11の中心から偏心するようになっている。
る制御ハウジング18は、駆動軸1と直交する面に沿っ
た板状をなしており、駆動軸1に平行に配置された固定
シャフト25および制御シャフト26によって軸直角方
向に沿って移動可能なように支持されている。すなわ
ち、図2に示すように、制御ハウジング18の開口部1
8aの上部に、円形をなすカム嵌合孔27が、開口部1
8aの側部に同じく円形をなすブッシュ嵌合孔28が、
それぞれ開口形成されており、カム嵌合孔27に制御シ
ャフト26が、ブッシュ嵌合孔28に固定シャフト25
がそれぞれ挿通されている。そして、制御シャフト26
には、円形の偏心カム29が各気筒毎に固設されてお
り、この偏心カム29の外周面が上記カム嵌合孔27に
摺動可能に嵌合している。また、固定シャフト25とブ
ッシュ嵌合孔28との間には、偏心ブッシュ30が介装
されている。この偏心ブッシュ30は、互いに真円形を
なす外周面と内摺面とが偏心しているものであって、そ
の内周面が固定シャフト25に回転可能に嵌合し、かつ
外周面が上記ブッシュ嵌合孔28に回転可能に嵌合して
いる。従って、偏心カム29を備えた制御シャフト26
が回転すると、制御ハウジング18が図2の上下に揺動
し、環状ディスク17の中心が駆動軸1およびカムシャ
フト11の中心から偏心するようになっている。
【0026】上記制御シャフト26は、駆動軸1と平行
に配設され、かつ全気筒に亘って連続しており、その一
端が電磁式又は油圧式のアクチュエータ53に連結され
ているとともに、他端に図示せぬポジションセンサが設
けられている。そして、上記制御シャフト26は、カム
ブラケット13の上部に設けた半円形軸受部と該軸受部
に対向して取り付けられたブラケットキャップ21とに
よって回転可能に支持されている。上記ブラケットキャ
ップ21は、該ブラケットキャップ21とカムブラケッ
ト13の双方を貫通した一対のボルト14によってシリ
ンダヘッドに固定されている。つまり、カムブラケット
13は、このボルト14を利用して共締めされている。
そして、上記カムブラケット13には、図1に示すよう
に、駆動軸1内部の潤滑油通路2から上記制御シャフト
26の軸受面に潤滑油を導くための油路7が形成されて
いる。
に配設され、かつ全気筒に亘って連続しており、その一
端が電磁式又は油圧式のアクチュエータ53に連結され
ているとともに、他端に図示せぬポジションセンサが設
けられている。そして、上記制御シャフト26は、カム
ブラケット13の上部に設けた半円形軸受部と該軸受部
に対向して取り付けられたブラケットキャップ21とに
よって回転可能に支持されている。上記ブラケットキャ
ップ21は、該ブラケットキャップ21とカムブラケッ
ト13の双方を貫通した一対のボルト14によってシリ
ンダヘッドに固定されている。つまり、カムブラケット
13は、このボルト14を利用して共締めされている。
そして、上記カムブラケット13には、図1に示すよう
に、駆動軸1内部の潤滑油通路2から上記制御シャフト
26の軸受面に潤滑油を導くための油路7が形成されて
いる。
【0027】また、固定シャフト25は、やはり全気筒
に亘って一本に連続しており、ここに複数個の偏心ブッ
シュ30が回転自在に嵌合している。この固定シャフト
25は、図示せぬ部分においてシリンダヘッドに固定さ
れている。
に亘って一本に連続しており、ここに複数個の偏心ブッ
シュ30が回転自在に嵌合している。この固定シャフト
25は、図示せぬ部分においてシリンダヘッドに固定さ
れている。
【0028】ここで、上記制御シャフト26には、制御
ハウジング18を軸方向に位置規制するために、該制御
ハウジング18を両側から挟む各一対の鍔部32が、偏
心カム29に隣接して形成されている。この鍔部32
は、制御シャフト26の全周に亘って環状に形成されて
いる。
ハウジング18を軸方向に位置規制するために、該制御
ハウジング18を両側から挟む各一対の鍔部32が、偏
心カム29に隣接して形成されている。この鍔部32
は、制御シャフト26の全周に亘って環状に形成されて
いる。
【0029】また、上記制御ハウジング18は、図2に
示すように、上記カム嵌合孔27の中心を含む分割面に
沿って2分割されている。つまり、制御ハウジング18
の上部の一部が、キャップ部18Aとして分割形成され
ており、かつ一対のボルト31によって本体部18Bに
一体に係合されている。
示すように、上記カム嵌合孔27の中心を含む分割面に
沿って2分割されている。つまり、制御ハウジング18
の上部の一部が、キャップ部18Aとして分割形成され
ており、かつ一対のボルト31によって本体部18Bに
一体に係合されている。
【0030】また、上記駆動軸1の最後端気筒側端部に
は、支持部材40が駆動軸1で支持されるように取り付
けられている。この支持部材40は、駆動軸1の外周に
回動可能に嵌合する軸孔41が形成されるとともに、制
御シャフト26に係合する係合孔42が形成されてい
る。なお、支持部材40は、係合孔42に係合した制御
シャフト26により、駆動軸1回りの回動が規制される
ようになっている。また、支持部材40は、駆動軸1の
軸端1aに締め付け固定された固定具43とカムシャフ
ト11の端部11cとにより、駆動軸1の軸方向への移
動が規制されるようになっている。
は、支持部材40が駆動軸1で支持されるように取り付
けられている。この支持部材40は、駆動軸1の外周に
回動可能に嵌合する軸孔41が形成されるとともに、制
御シャフト26に係合する係合孔42が形成されてい
る。なお、支持部材40は、係合孔42に係合した制御
シャフト26により、駆動軸1回りの回動が規制される
ようになっている。また、支持部材40は、駆動軸1の
軸端1aに締め付け固定された固定具43とカムシャフ
ト11の端部11cとにより、駆動軸1の軸方向への移
動が規制されるようになっている。
【0031】また、この支持部材40は、その図1中下
端部に駆動軸1の軸線方向へ突出するセンサ取付部44
が形成されている。そして、この支持部材40のセンサ
取付部44には、カムシャフト11のピックアップ用の
突起部45と対向するようにカム角センサ(カム角検知
手段)46が取り付けられている。なお、このカム角セ
ンサ46は、図3に示すように、カムシャフト11の突
起部45とは非接触状態になっており、カムシャフト1
1の回転角度位置を検出し、その検出信号をコントロー
ラ(制御手段)47に出力するようになっている。一
方、カムシャフト11の突起部45は、図3に示すよう
に、カムシャフト11の端部外周面に径方向に沿って突
設されている。そして、これらカム角センサ46と突起
部45とは、その合致点、つまりピックアップポイント
が、図3に示すように、環状ディスク17の偏心時(小
作動角時)における駆動軸1とカムシャフト11との回
転位相差が発生しないP点(同位相)位置ではなく、回
転位相差の最大点(Q点)の位置にそれぞれが相対配置
されている。
端部に駆動軸1の軸線方向へ突出するセンサ取付部44
が形成されている。そして、この支持部材40のセンサ
取付部44には、カムシャフト11のピックアップ用の
突起部45と対向するようにカム角センサ(カム角検知
手段)46が取り付けられている。なお、このカム角セ
ンサ46は、図3に示すように、カムシャフト11の突
起部45とは非接触状態になっており、カムシャフト1
1の回転角度位置を検出し、その検出信号をコントロー
ラ(制御手段)47に出力するようになっている。一
方、カムシャフト11の突起部45は、図3に示すよう
に、カムシャフト11の端部外周面に径方向に沿って突
設されている。そして、これらカム角センサ46と突起
部45とは、その合致点、つまりピックアップポイント
が、図3に示すように、環状ディスク17の偏心時(小
作動角時)における駆動軸1とカムシャフト11との回
転位相差が発生しないP点(同位相)位置ではなく、回
転位相差の最大点(Q点)の位置にそれぞれが相対配置
されている。
【0032】ところで、機関高回転域から低回転域に移
行した際に、制御シャフト26を大作動角側から小作動
角側へ制御するように回転させると、駆動軸1とカムシ
ャフト11の回転位相差は、図3及び図4に示すよう
に、最大作動角状態における小さな回転位相差から連続
的に増大する。そして、この増大量を駆動軸1の回動角
度を検知する回転角センサ(駆動軸角検知手段)48
と、カムシャフト11の回動角度を検知するカム角セン
サ46と、からそれぞれ出力された検知信号に基づいて
コントローラ47が作動角量に換算する。
行した際に、制御シャフト26を大作動角側から小作動
角側へ制御するように回転させると、駆動軸1とカムシ
ャフト11の回転位相差は、図3及び図4に示すよう
に、最大作動角状態における小さな回転位相差から連続
的に増大する。そして、この増大量を駆動軸1の回動角
度を検知する回転角センサ(駆動軸角検知手段)48
と、カムシャフト11の回動角度を検知するカム角セン
サ46と、からそれぞれ出力された検知信号に基づいて
コントローラ47が作動角量に換算する。
【0033】すなわち、コントローラ47は、図5に示
すように、回転角センサ48とカム角センサ46から駆
動軸1とカムシャフト11の現在のそれぞれの回転角度
位置を入力して両者1,11の回転位相差を算出する回
転位相差検出手段49と、クランク角センサ50やエア
ーフローメータ51等の各種センサ類から入力された機
関回転数や負荷等の情報信号から現在の機関運転状態を
検出して作動角の目標値を決定する目標値決定手段52
とを備えている。また、コントローラ47は、回転位相
差検出手段49と目標値決定手段52からの情報信号を
それぞれ入力して、アクチュエータ53の作動制御値を
演算する制御回路54を有している。また、この制御回
路54は、回転位相差検出手段49からの検知信号に基
づいて吸気弁55の作動角を推定するようになってい
る。
すように、回転角センサ48とカム角センサ46から駆
動軸1とカムシャフト11の現在のそれぞれの回転角度
位置を入力して両者1,11の回転位相差を算出する回
転位相差検出手段49と、クランク角センサ50やエア
ーフローメータ51等の各種センサ類から入力された機
関回転数や負荷等の情報信号から現在の機関運転状態を
検出して作動角の目標値を決定する目標値決定手段52
とを備えている。また、コントローラ47は、回転位相
差検出手段49と目標値決定手段52からの情報信号を
それぞれ入力して、アクチュエータ53の作動制御値を
演算する制御回路54を有している。また、この制御回
路54は、回転位相差検出手段49からの検知信号に基
づいて吸気弁55の作動角を推定するようになってい
る。
【0034】以上のように、本実施の形態によれば、カ
ム角センサ46が取り付けられる支持部材40が駆動軸
1に支持され、しかも駆動軸1を中心とした回動が規制
されるようになっている。そのため、支持部材40に取
り付けられたカム角センサ46は、駆動軸1の支持部の
加工誤差や駆動軸1の組み付け誤差の影響を受けずにカ
ムシャフト11に対する位置が決定され、正確にカムシ
ャフト11の回動角度を検知する。そして、このカム角
センサ46の検知信号が回転角センサ48の検知信号と
ともにコントローラ47に入力されると、コントローラ
47が、その入力信号に基づいて駆動軸1とカムシャフ
ト11の回転位相差を算出し、その算出結果に基づいて
アクチュエータ53に制御信号を出力し、アクチュエー
タ53を精度良く作動させる。従って、このような本実
施の形態によれば、制御シャフト26が正確に回動制御
され、制御ハウジング18が精度良く所望量偏心させら
れることになり、作動角が正確に制御される。
ム角センサ46が取り付けられる支持部材40が駆動軸
1に支持され、しかも駆動軸1を中心とした回動が規制
されるようになっている。そのため、支持部材40に取
り付けられたカム角センサ46は、駆動軸1の支持部の
加工誤差や駆動軸1の組み付け誤差の影響を受けずにカ
ムシャフト11に対する位置が決定され、正確にカムシ
ャフト11の回動角度を検知する。そして、このカム角
センサ46の検知信号が回転角センサ48の検知信号と
ともにコントローラ47に入力されると、コントローラ
47が、その入力信号に基づいて駆動軸1とカムシャフ
ト11の回転位相差を算出し、その算出結果に基づいて
アクチュエータ53に制御信号を出力し、アクチュエー
タ53を精度良く作動させる。従って、このような本実
施の形態によれば、制御シャフト26が正確に回動制御
され、制御ハウジング18が精度良く所望量偏心させら
れることになり、作動角が正確に制御される。
【0035】なお、本実施の形態は、上記したようにバ
ルブ作動角を検出することができるようになっている
が、吸排気弁の開閉角度を検知する場合にも応用するこ
とができる。
ルブ作動角を検出することができるようになっている
が、吸排気弁の開閉角度を検知する場合にも応用するこ
とができる。
【0036】また、上記本実施の形態は、支持部材40
を最後端気筒側の駆動軸1の端部に配置する構成を示し
たが、これに限らず、支持部材40を駆動軸1で支持す
る態様であれば、気筒位置に関わらず同様の効果を得る
ことができる。
を最後端気筒側の駆動軸1の端部に配置する構成を示し
たが、これに限らず、支持部材40を駆動軸1で支持す
る態様であれば、気筒位置に関わらず同様の効果を得る
ことができる。
【0037】但し、支持部材40を最後端気筒側の駆動
軸1の端部に配置する本実施の形態によれば、図示しな
いシリンダヘッド内の各種センサからの配線の取り出し
位置がシリンダヘッド後端であることから、カム角セン
サ46の配線を短くすることができる。しかも、本実施
の形態によれば、配線を制御シャフト26に固定すれ
ば、カム角センサ46や他のセンサ等への配線作業やカ
ム角センサ46等の取付作業が容易となる。
軸1の端部に配置する本実施の形態によれば、図示しな
いシリンダヘッド内の各種センサからの配線の取り出し
位置がシリンダヘッド後端であることから、カム角セン
サ46の配線を短くすることができる。しかも、本実施
の形態によれば、配線を制御シャフト26に固定すれ
ば、カム角センサ46や他のセンサ等への配線作業やカ
ム角センサ46等の取付作業が容易となる。
【0038】加えて、本実施の形態は、図6に示すよう
に、支持部材40が駆動軸1の回動方向に僅かにずれる
場合が考えられるが、例えば制御シャフト26が所定の
基準位置(初期位置)にあるときに、図示しないクラン
クシャフトの回動角度を検知するセンサ(図示せず)の
検知信号とカム角センサ46の検知信号を比較すること
により、そのずれ量を容易に検出することができる。従
って、コントローラ47が、そのずれ量を補正量として
付加して作動角を算出すれば、図6に示すずれが作動角
の制御精度に悪影響を生じさせることがない。
に、支持部材40が駆動軸1の回動方向に僅かにずれる
場合が考えられるが、例えば制御シャフト26が所定の
基準位置(初期位置)にあるときに、図示しないクラン
クシャフトの回動角度を検知するセンサ(図示せず)の
検知信号とカム角センサ46の検知信号を比較すること
により、そのずれ量を容易に検出することができる。従
って、コントローラ47が、そのずれ量を補正量として
付加して作動角を算出すれば、図6に示すずれが作動角
の制御精度に悪影響を生じさせることがない。
【0039】[第2の実施の形態]図7は、本発明の第
2の実施の形態に係る吸排気弁駆動制御装置の要部を示
す断面図である。
2の実施の形態に係る吸排気弁駆動制御装置の要部を示
す断面図である。
【0040】本実施の形態は、図7に示すように、支持
部材がカムシャフト11によって支持されるように構成
されている点が前記第1の実施の形態と相違する。すな
わち、支持部材60は、カムシャフト11の第1フラン
ジ部12とカム11aとの間で、かつカムシャフト11
の外周に回動可能に嵌合されるとともに、カムシャフト
11を中心とした回動が規制されるように制御シャフト
26に係合されている。そして、この支持部材60の図
7中下端部には、カムシャフト11の軸線方向へ突出す
るセンサ取付部61が形成されており、このセンサ取付
部61にカムシャフト11の回動角度を検知するカム角
センサ46が取り付けられている。なお、支持部材60
は、カムシャフト11の第1フランジ部12とカム11
aとによってその軸線方向への移動が規制されるように
なっている。
部材がカムシャフト11によって支持されるように構成
されている点が前記第1の実施の形態と相違する。すな
わち、支持部材60は、カムシャフト11の第1フラン
ジ部12とカム11aとの間で、かつカムシャフト11
の外周に回動可能に嵌合されるとともに、カムシャフト
11を中心とした回動が規制されるように制御シャフト
26に係合されている。そして、この支持部材60の図
7中下端部には、カムシャフト11の軸線方向へ突出す
るセンサ取付部61が形成されており、このセンサ取付
部61にカムシャフト11の回動角度を検知するカム角
センサ46が取り付けられている。なお、支持部材60
は、カムシャフト11の第1フランジ部12とカム11
aとによってその軸線方向への移動が規制されるように
なっている。
【0041】一方、カムシャフト11は、その第1フラ
ンジ部12の外周にピックアップポイントとなる突起部
63が設けられている。なお、突起部63は、カムシャ
フト11の径方向に沿って突設されている。また、この
突起部63と前記カム角センサ46との位置関係は、そ
の合致点、つまりピックアップポイントが、前記第1の
実施の形態と同様に、環状ディスク17の偏心時(小作
動角時)における駆動軸1とカムシャフト11との回転
位相差が発生しないP点(同位相)位置ではなく、回転
位相差の最大点(Q点)の位置にそれぞれが相対配置さ
れている(図3参照)。
ンジ部12の外周にピックアップポイントとなる突起部
63が設けられている。なお、突起部63は、カムシャ
フト11の径方向に沿って突設されている。また、この
突起部63と前記カム角センサ46との位置関係は、そ
の合致点、つまりピックアップポイントが、前記第1の
実施の形態と同様に、環状ディスク17の偏心時(小作
動角時)における駆動軸1とカムシャフト11との回転
位相差が発生しないP点(同位相)位置ではなく、回転
位相差の最大点(Q点)の位置にそれぞれが相対配置さ
れている(図3参照)。
【0042】以上のような構成の本実施の形態によれ
ば、カム角センサ46が取り付けられる支持部材60
は、駆動軸1と同軸上のカムシャフト11に支持され、
しかもカムシャフト11を中心とした回動が規制される
ようになっている。そのため、支持部材60に取り付け
られたカム角センサ46は、駆動軸1の支持部の加工誤
差や駆動軸1の組み付け誤差の影響を受けずにカムシャ
フト11に対する位置が決定され、正確にカムシャフト
11の回動角度を検知する。そして、このカム角センサ
46の検知信号が回転角センサ48の検知信号とともに
コントローラ47に入力されると、コントローラ47
が、その入力信号に基づいて駆動軸1とカムシャフト1
1の回転位相差を算出し、その算出結果に基づいてアク
チュエータ53に制御信号を出力し、アクチュエータ5
3を精度良く作動させる。従って、このような本実施の
形態によれば、制御シャフト11が正確に回動制御さ
れ、制御ハウジング18が精度良く所望量偏心させられ
ることになり、作動角が正確に制御される。
ば、カム角センサ46が取り付けられる支持部材60
は、駆動軸1と同軸上のカムシャフト11に支持され、
しかもカムシャフト11を中心とした回動が規制される
ようになっている。そのため、支持部材60に取り付け
られたカム角センサ46は、駆動軸1の支持部の加工誤
差や駆動軸1の組み付け誤差の影響を受けずにカムシャ
フト11に対する位置が決定され、正確にカムシャフト
11の回動角度を検知する。そして、このカム角センサ
46の検知信号が回転角センサ48の検知信号とともに
コントローラ47に入力されると、コントローラ47
が、その入力信号に基づいて駆動軸1とカムシャフト1
1の回転位相差を算出し、その算出結果に基づいてアク
チュエータ53に制御信号を出力し、アクチュエータ5
3を精度良く作動させる。従って、このような本実施の
形態によれば、制御シャフト11が正確に回動制御さ
れ、制御ハウジング18が精度良く所望量偏心させられ
ることになり、作動角が正確に制御される。
【0043】[第3の実施の形態]図8〜図12は、こ
の発明の第3の実施の形態に係る吸排気弁駆動制御装置
を示している。
の発明の第3の実施の形態に係る吸排気弁駆動制御装置
を示している。
【0044】図11〜図12に示すように、シリンダヘ
ッドの上部に、全気筒に亘って連続した駆動軸101が
配設されている。この駆動軸101は、図示しない支持
部に回動可能に支持されており、内部に潤滑油通路10
2が形成された中空状のものであって、一端に図示せぬ
スプロケットが取り付けられ、タンミングチェーンを介
してクランクシャフトに連動している。なお、駆動軸1
01の支持部は、シリンダヘッドの所定位置を加工基準
として加工されている。
ッドの上部に、全気筒に亘って連続した駆動軸101が
配設されている。この駆動軸101は、図示しない支持
部に回動可能に支持されており、内部に潤滑油通路10
2が形成された中空状のものであって、一端に図示せぬ
スプロケットが取り付けられ、タンミングチェーンを介
してクランクシャフトに連動している。なお、駆動軸1
01の支持部は、シリンダヘッドの所定位置を加工基準
として加工されている。
【0045】そして、この駆動軸101の外周には、各
気筒毎に分割された円筒状のカムシャフト111が相対
回動可能に嵌合しており、各カムシャフト111の端部
に、第1フランジ部112が設けられている。各カムシ
ャフト111は、例えば吸気弁を駆動する一対のカム1
11aを有し、かつその一対のカム111aの中間のジ
ャーナル部111bが、シリンダヘッド側の隔壁状をな
すカムブラケット取付部108に凹設した半円形軸受面
とカムブラケット113との間で回転自在に支持されて
いる。上記カムブラケット取付部108には、シリンダ
ヘッド内部のオイルギャラリに連通する潤滑油供給通路
104が開口しており、カムシャフト111のジャーナ
ル部111bに形成した油孔105及び駆動軸101に
形成した油孔106を介して、上記潤滑油供給通路10
4から駆動軸101内部の潤滑油通路102に潤滑油が
導入されるようになっている。
気筒毎に分割された円筒状のカムシャフト111が相対
回動可能に嵌合しており、各カムシャフト111の端部
に、第1フランジ部112が設けられている。各カムシ
ャフト111は、例えば吸気弁を駆動する一対のカム1
11aを有し、かつその一対のカム111aの中間のジ
ャーナル部111bが、シリンダヘッド側の隔壁状をな
すカムブラケット取付部108に凹設した半円形軸受面
とカムブラケット113との間で回転自在に支持されて
いる。上記カムブラケット取付部108には、シリンダ
ヘッド内部のオイルギャラリに連通する潤滑油供給通路
104が開口しており、カムシャフト111のジャーナ
ル部111bに形成した油孔105及び駆動軸101に
形成した油孔106を介して、上記潤滑油供給通路10
4から駆動軸101内部の潤滑油通路102に潤滑油が
導入されるようになっている。
【0046】また、駆動軸101には、短いスリーブ1
15が固定されており、各スリーブ115の端部に、そ
れぞれ上記第1フランジ部112と対向するように、第
2フランジ部116が形成されている。両フランジ部1
12,116の間には、円環状をなす環状ディスク11
7が介装されており、この環状ディスク117は、制御
ハウジング118の円形の開口部118a内に回転自在
に嵌合保持されている。具体的には、制御ハウジング1
18の内周に、多数のニードルを配列したローラベアリ
ング125が設けられており、該ローラベアリング12
5を介して環状ディスク117が保持されている。
15が固定されており、各スリーブ115の端部に、そ
れぞれ上記第1フランジ部112と対向するように、第
2フランジ部116が形成されている。両フランジ部1
12,116の間には、円環状をなす環状ディスク11
7が介装されており、この環状ディスク117は、制御
ハウジング118の円形の開口部118a内に回転自在
に嵌合保持されている。具体的には、制御ハウジング1
18の内周に、多数のニードルを配列したローラベアリ
ング125が設けられており、該ローラベアリング12
5を介して環状ディスク117が保持されている。
【0047】上記第1フランジ部112および第2フラ
ンジ部116には、それぞれ半径方向に沿った係合溝1
19,120が形成されている。両係合溝119,12
0は、互いに180゜異なる位置に配置されている。そ
して、環状ディスク117には、互いに180゜異なる
位置にそれぞれ保持孔が貫通形成されているとともに、
それぞれに、第1ピン123,第2ピン124が回転可
能に嵌合している。これらのピン123,124は、互
いに逆向きに突出しており、第1ピン123の先端部が
第1フランジ部112の係合溝119に摺動可能に係合
しているとともに、第2ピン124の先端部が第2フラ
ンジ部116の係合溝120に摺動可能に係合してい
る。なお、係合溝119,120に摺接する各ピン12
3,124の先端部の側面は、平行な一対の平面に加工
されている。
ンジ部116には、それぞれ半径方向に沿った係合溝1
19,120が形成されている。両係合溝119,12
0は、互いに180゜異なる位置に配置されている。そ
して、環状ディスク117には、互いに180゜異なる
位置にそれぞれ保持孔が貫通形成されているとともに、
それぞれに、第1ピン123,第2ピン124が回転可
能に嵌合している。これらのピン123,124は、互
いに逆向きに突出しており、第1ピン123の先端部が
第1フランジ部112の係合溝119に摺動可能に係合
しているとともに、第2ピン124の先端部が第2フラ
ンジ部116の係合溝120に摺動可能に係合してい
る。なお、係合溝119,120に摺接する各ピン12
3,124の先端部の側面は、平行な一対の平面に加工
されている。
【0048】また上記係合溝119,120とピン12
3,124との摺動部を潤滑するために、上記駆動軸1
01のカムシャフト111に覆われた位置に、各気筒毎
に直径方向に沿って一対の油孔109が貫通形成されて
おり、駆動軸101内部の潤滑油通路102からカムシ
ャフト111内周との嵌合隙間を通して環状ディスク1
17内周に潤滑油が導かれるようになっている。
3,124との摺動部を潤滑するために、上記駆動軸1
01のカムシャフト111に覆われた位置に、各気筒毎
に直径方向に沿って一対の油孔109が貫通形成されて
おり、駆動軸101内部の潤滑油通路102からカムシ
ャフト111内周との嵌合隙間を通して環状ディスク1
17内周に潤滑油が導かれるようになっている。
【0049】上記のような偏心型の可変動弁機構自体
は、例えば前述した特開平7−119425号公報等に
おいて公知の構成であるので、その詳細な説明は省略す
るが、環状ディスク117が駆動軸101の中心に対し
同心位置にあれば、各カムシャフト111は駆動軸10
1に対し等速回転し、カム111aのプロフィールに沿
ったバルブリフト特性が得られる。また環状ディスク1
17が駆動軸101の中心に対し偏心すると、一種の不
等速軸継手となり、各カムシャフト111が駆動軸10
1に対し不等速回転する。これにより、その偏心量に応
じて、バルブリフト特性およびバルブ作動角が変化す
る。
は、例えば前述した特開平7−119425号公報等に
おいて公知の構成であるので、その詳細な説明は省略す
るが、環状ディスク117が駆動軸101の中心に対し
同心位置にあれば、各カムシャフト111は駆動軸10
1に対し等速回転し、カム111aのプロフィールに沿
ったバルブリフト特性が得られる。また環状ディスク1
17が駆動軸101の中心に対し偏心すると、一種の不
等速軸継手となり、各カムシャフト111が駆動軸10
1に対し不等速回転する。これにより、その偏心量に応
じて、バルブリフト特性およびバルブ作動角が変化す
る。
【0050】上記環状ディスク117を回転自在に保持
する制御ハウジング118は、図9にも示すように、駆
動軸101と直交する面に沿った略三角形状をなしてい
る。そして、この制御ハウジング118に隣接して、該
制御ハウジング118と同一外形の板状をなす支持ハウ
ジング(支持部材)126が設けられている。この支持
ハウジング126は、図10に示すように、中央部に円
形の開口部126aを有し、この開口部126a内周に
多数のニードルからなるローラベアリング127を介し
て、上記第1フランジ部112が回転自在に嵌合してい
る。つまり、この支持ハウジング126は、カムシャフ
ト111端部の第1フランジ部112に、相対回転可能
に保持されている。
する制御ハウジング118は、図9にも示すように、駆
動軸101と直交する面に沿った略三角形状をなしてい
る。そして、この制御ハウジング118に隣接して、該
制御ハウジング118と同一外形の板状をなす支持ハウ
ジング(支持部材)126が設けられている。この支持
ハウジング126は、図10に示すように、中央部に円
形の開口部126aを有し、この開口部126a内周に
多数のニードルからなるローラベアリング127を介し
て、上記第1フランジ部112が回転自在に嵌合してい
る。つまり、この支持ハウジング126は、カムシャフ
ト111端部の第1フランジ部112に、相対回転可能
に保持されている。
【0051】それぞれ板状をなす上記の制御ハウジング
118及び支持ハウジング126は、駆動軸101の軸
方向に互いに密接している。つまり、それぞれの一方の
端面が互いに接している。また、両ハウジング118,
126の下部には、支持軸嵌合孔127,128がそれ
ぞれ貫通形成されており、ここに、支持軸129が比較
的密に、かつ回転可能に挿通されている。つまり、両ハ
ウジング118,126が上記支持軸129を中心とし
て互いに揺動可能に連結されている。上記支持軸129
は、図11に示すように、凹溝を有する両端部がそれぞ
れハウジング118,126端面から突出しており、こ
こにはめ込まれたCリング130,130によって抜け
止めされている。なお、上記支持軸129を、支持ハウ
ジング126および制御ハウジング118のいずれか一
方に固定した形に設けても良い。
118及び支持ハウジング126は、駆動軸101の軸
方向に互いに密接している。つまり、それぞれの一方の
端面が互いに接している。また、両ハウジング118,
126の下部には、支持軸嵌合孔127,128がそれ
ぞれ貫通形成されており、ここに、支持軸129が比較
的密に、かつ回転可能に挿通されている。つまり、両ハ
ウジング118,126が上記支持軸129を中心とし
て互いに揺動可能に連結されている。上記支持軸129
は、図11に示すように、凹溝を有する両端部がそれぞ
れハウジング118,126端面から突出しており、こ
こにはめ込まれたCリング130,130によって抜け
止めされている。なお、上記支持軸129を、支持ハウ
ジング126および制御ハウジング118のいずれか一
方に固定した形に設けても良い。
【0052】上記の制御ハウジング118及び支持ハウ
ジング126の上部、つまり支持軸129と反対側の端
部には、それぞれ開口部118a,126aの半径方向
に向かって解放されたスライダ係合溝131,132が
略矩形に切欠形成されている。そして、これらのスライ
ダ係合溝131,132を通過するように、制御シャフ
ト133が駆動軸101と平行に設けられている。
ジング126の上部、つまり支持軸129と反対側の端
部には、それぞれ開口部118a,126aの半径方向
に向かって解放されたスライダ係合溝131,132が
略矩形に切欠形成されている。そして、これらのスライ
ダ係合溝131,132を通過するように、制御シャフ
ト133が駆動軸101と平行に設けられている。
【0053】詳しくは、支持ハウジング126のスライ
ダ係合溝132に、矩形の第1スライダ134が開口部
126aの半径方向に沿って摺動可能に係合しており、
かつこの第1スライダ134中央の真円形の開口部内
に、上記制御シャフト133の軸部が、図10に示すよ
うに、回転自在に嵌合している。同様に、制御ハウジン
グ118のスライダ係合溝131に、矩形の第2スライ
ダ135が開口部118aの半径方向に沿って摺動可能
に係合しており、かつこの第2スライダ135中央の真
円形の開口部内に、上記制御シャフト133に形成され
た円形の偏心カム136が、図9に示すように、回転自
在に嵌合している。なお、この実施の形態では、組立を
容易にするために、上記第2スライダ135が図示する
ように2つの部分に2分割されており、偏心カム136
を両側から挟んだ形で係合溝131内に組み込まれてい
る。
ダ係合溝132に、矩形の第1スライダ134が開口部
126aの半径方向に沿って摺動可能に係合しており、
かつこの第1スライダ134中央の真円形の開口部内
に、上記制御シャフト133の軸部が、図10に示すよ
うに、回転自在に嵌合している。同様に、制御ハウジン
グ118のスライダ係合溝131に、矩形の第2スライ
ダ135が開口部118aの半径方向に沿って摺動可能
に係合しており、かつこの第2スライダ135中央の真
円形の開口部内に、上記制御シャフト133に形成され
た円形の偏心カム136が、図9に示すように、回転自
在に嵌合している。なお、この実施の形態では、組立を
容易にするために、上記第2スライダ135が図示する
ように2つの部分に2分割されており、偏心カム136
を両側から挟んだ形で係合溝131内に組み込まれてい
る。
【0054】上記制御シャフト133は、駆動軸101
と同様に、全気筒に亘って連続しており、その一端がア
クチュエータ146に連結されているとともに、他端
に、該制御シャフト133の回転位置を検出する図示せ
ぬポジションセンサが設けられている。そして、上記制
御シャフト133は、図12に示すように、シリンダヘ
ッドの軸受部137にベアリングキャップ(図8参照)
138を介して回転可能に支持されている。
と同様に、全気筒に亘って連続しており、その一端がア
クチュエータ146に連結されているとともに、他端
に、該制御シャフト133の回転位置を検出する図示せ
ぬポジションセンサが設けられている。そして、上記制
御シャフト133は、図12に示すように、シリンダヘ
ッドの軸受部137にベアリングキャップ(図8参照)
138を介して回転可能に支持されている。
【0055】上記実施の形態においては、シリンダヘッ
ドに回転可能に支持されたカムシャフト111によって
上記支持ハウジング126が回転可能に保持されている
とともに、上記制御シャフト133によって該支持ハウ
ジング126の回転が規制されている。なお、制御シャ
フト133と支持ハウジング126との間には摺動可能
な第1スライダ134が介在するので、制御シャフト1
33は支持ハウジング126の回転のみを規制し、例え
ば図10の上下方向に沿った熱膨張差等は、第1スライ
ダ134の摺動によって吸収される。そして、偏心カム
136を備えた制御シャフト133が回転すると、偏心
カム136の位置に応じて制御ハウジング118が図9
の左右方向に移動する。つまり、制御ハウジング118
が支持軸129を中心として支持ハウジング126に対
し相対的に揺動し、該制御ハウジング118に保持され
た環状ディスク117の回転中心が駆動軸101及びカ
ムシャフト111の回転中心から偏心する。
ドに回転可能に支持されたカムシャフト111によって
上記支持ハウジング126が回転可能に保持されている
とともに、上記制御シャフト133によって該支持ハウ
ジング126の回転が規制されている。なお、制御シャ
フト133と支持ハウジング126との間には摺動可能
な第1スライダ134が介在するので、制御シャフト1
33は支持ハウジング126の回転のみを規制し、例え
ば図10の上下方向に沿った熱膨張差等は、第1スライ
ダ134の摺動によって吸収される。そして、偏心カム
136を備えた制御シャフト133が回転すると、偏心
カム136の位置に応じて制御ハウジング118が図9
の左右方向に移動する。つまり、制御ハウジング118
が支持軸129を中心として支持ハウジング126に対
し相対的に揺動し、該制御ハウジング118に保持され
た環状ディスク117の回転中心が駆動軸101及びカ
ムシャフト111の回転中心から偏心する。
【0056】ここで、上記制御ハウジング118及び支
持ハウジング126は、共通の支持軸129によって一
端部が連結され、かつ他端部の位置が共通の制御シャフ
ト133によって位置決めされるので、シリンダヘッド
等の加工精度や駆動軸の組み付け誤差等に影響されず
に、偏心カム136の偏心量に応じて、両ハウジング1
18,126の相対的な揺動量ひいては駆動軸101の
回転中心から環状ディスク117回転中心までの偏心量
が、非常に高精度に得られる。しかも、この実施の形態
では、シリンダヘッドに直接支持されているカムシャフ
ト111に支持ハウジング126が嵌合しているので、
各部の嵌合隙間による支持ハウジング126の姿勢のば
らつきも少ないものとなる。
持ハウジング126は、共通の支持軸129によって一
端部が連結され、かつ他端部の位置が共通の制御シャフ
ト133によって位置決めされるので、シリンダヘッド
等の加工精度や駆動軸の組み付け誤差等に影響されず
に、偏心カム136の偏心量に応じて、両ハウジング1
18,126の相対的な揺動量ひいては駆動軸101の
回転中心から環状ディスク117回転中心までの偏心量
が、非常に高精度に得られる。しかも、この実施の形態
では、シリンダヘッドに直接支持されているカムシャフ
ト111に支持ハウジング126が嵌合しているので、
各部の嵌合隙間による支持ハウジング126の姿勢のば
らつきも少ないものとなる。
【0057】また、上記支持ハウジング126は、図9
乃至図10に示すように、制御シャフト133側から支
持軸129側に延びる直線状の側面140にセンサ取付
部141を有し、このセンサ取付部141に制御ハウジ
ング118の揺動量を検知する作動角センサ(揺動検知
手段)142が取り付けられている。この作動角センサ
142は、接触型のセンサであり、その接触子143が
制御ハウジング118の側面144に常時当接するよう
になっている。そして、この作動角センサ142の検知
信号がコントローラ145に入力されると、コントロー
ラ145がその作動角センサ142からの信号に基づい
てアクチュエータ146に制御信号を出力するようにな
っている。
乃至図10に示すように、制御シャフト133側から支
持軸129側に延びる直線状の側面140にセンサ取付
部141を有し、このセンサ取付部141に制御ハウジ
ング118の揺動量を検知する作動角センサ(揺動検知
手段)142が取り付けられている。この作動角センサ
142は、接触型のセンサであり、その接触子143が
制御ハウジング118の側面144に常時当接するよう
になっている。そして、この作動角センサ142の検知
信号がコントローラ145に入力されると、コントロー
ラ145がその作動角センサ142からの信号に基づい
てアクチュエータ146に制御信号を出力するようにな
っている。
【0058】なお、上記構成によれば、シリンダヘッド
の外部で制御ハウジング118や支持ハウジング126
を含む各部品を組み立てた後に、シリンダヘッドに組み
付けることが可能であり、その組立が容易となる利点も
ある。
の外部で制御ハウジング118や支持ハウジング126
を含む各部品を組み立てた後に、シリンダヘッドに組み
付けることが可能であり、その組立が容易となる利点も
ある。
【0059】また、支持軸129が各気筒毎に分割され
ているので、無駄なスペースを占有しないのは勿論のこ
と、隣接する気筒のバルブスプリング反力の影響を受け
ることがない。
ているので、無駄なスペースを占有しないのは勿論のこ
と、隣接する気筒のバルブスプリング反力の影響を受け
ることがない。
【0060】このような本実施の形態によれば、支持ハ
ウジング126は、カムシャフト111に回動可能に支
持され、しかも軸直角方向への移動(揺動)が規制され
るようになっている。そのため、支持ハウジング126
に取り付けられた作動角センサ142は、駆動軸101
の組み付け誤差やシリンダヘッドの加工精度の影響を受
けずに制御ハウジング118に対する位置が決定され、
正確に制御ハウジング118の揺動角度を検知する。そ
して、この作動角センサ142の検知信号がコントロー
ラ145に入力されると、コントローラ145が、その
入力信号に基づいてアクチュエータ146に制御信号を
出力し、アクチュエータ146を精度良く作動させる。
従って、このような発明によれば、制御ハウジング11
8の軸直角方向への移動が正確に制御され、制御ハウジ
ング118が精度良く所望量偏心させられることにな
る。
ウジング126は、カムシャフト111に回動可能に支
持され、しかも軸直角方向への移動(揺動)が規制され
るようになっている。そのため、支持ハウジング126
に取り付けられた作動角センサ142は、駆動軸101
の組み付け誤差やシリンダヘッドの加工精度の影響を受
けずに制御ハウジング118に対する位置が決定され、
正確に制御ハウジング118の揺動角度を検知する。そ
して、この作動角センサ142の検知信号がコントロー
ラ145に入力されると、コントローラ145が、その
入力信号に基づいてアクチュエータ146に制御信号を
出力し、アクチュエータ146を精度良く作動させる。
従って、このような発明によれば、制御ハウジング11
8の軸直角方向への移動が正確に制御され、制御ハウジ
ング118が精度良く所望量偏心させられることにな
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す吸排気弁駆動
制御装置の要部断面図。
制御装置の要部断面図。
【図2】同吸排気弁駆動制御装置の制御ハウジングのみ
を示す正面図。
を示す正面図。
【図3】駆動軸とカムシャフトとの回転位相差とバルブ
タイミングの第1特性図。
タイミングの第1特性図。
【図4】駆動軸とカムシャフトとの回転位相差とバルブ
タイミングの第2特性図。
タイミングの第2特性図。
【図5】コントローラの構成を示すブロック図。
【図6】支持部材と制御ハウジングとの位置関係を示す
正面図。
正面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す吸排気弁駆動
制御装置の要部断面図。
制御装置の要部断面図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す吸排気弁駆動
制御装置の要部斜視図。
制御装置の要部斜視図。
【図9】図8の矢印A方向から見た要部正面図。
【図10】図8の矢印B方向から見た要部正面図。
【図11】図9のC−C線に沿った断面図。
【図12】図9のD−D線に沿った断面図。
1、101…駆動軸 11、111…カムシャフト 11a、111a…カム 12、112…第1フランジ部 16、116…第2フランジ部 17、117…環状ディスク 18、118…制御ハウジング 26、133…制御シャフト 29、136…偏心カム 40…支持部材 46…カム角センサ(カム角検知手段) 47、145…コントローラ(制御手段) 48…回転角センサ(駆動軸角検知手段) 53、146…アクチュエータ 126…支持ハウジング(支持部材) 142…作動角センサ(揺動検知手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 機関の回転に同期して回転する駆動軸
と、 この駆動軸の外周に相対回転可能に設けられ、かつ各気
筒毎に分割されているとともに、吸排気弁を駆動するカ
ムを外周に有する円筒状のカムシャフトと、 このカムシャフトの一端部に設けられた第1フランジ部
と、 上記第1フランジ部にそれぞれ対向するように上記駆動
軸側に設けられた第2フランジ部と、 上記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ部に
偏心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環状デ
ィスクと、 上記環状ディスクを回転自在に保持するとともに、軸直
角方向に揺動可能に支持された制御ハウジングと、 上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏心カムを有
し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角方向
に移動させる制御シャフトと、 上記制御シャフトに連繋され、上記制御シャフトを回動
させるアクチュエータと、 上記駆動軸の回動角度を検知する駆動軸角検知手段及び
上記カムシャフトの回動角度を検知するカム角検知手段
からの信号に基づいて上記アクチュエータに制御信号を
出力する制御手段と、 を備えてなる内燃機関の吸排気弁駆動制御装置におい
て、 上記駆動軸の回動を許容するが、該駆動軸を中心とした
回動が規制されるように上記駆動軸に支持される支持部
材を有し、 この支持部材に上記カム角検知手段が取り付けられてい
ることを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。 - 【請求項2】 上記支持部材が、上記駆動軸に回動可能
に支持されるとともに、該駆動軸を中心とした回動が規
制されるように上記制御シャフトに係合されていること
を特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸排気弁駆動制
御装置。 - 【請求項3】 機関の回転に同期して回転する駆動軸
と、 この駆動軸の外周に相対回転可能に設けられ、かつ各気
筒毎に分割されているとともに、吸排気弁を駆動するカ
ムを外周に有する円筒状のカムシャフトと、 このカムシャフトの一端部に設けられた第1フランジ部
と、 上記第1フランジ部にそれぞれ対向するように上記駆動
軸側に設けられた第2フランジ部と、 上記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ部に
偏心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環状デ
ィスクと、 上記環状ディスクを回転自在に保持するとともに、軸直
角方向に揺動可能に支持された制御ハウジングと、 上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏心カムを有
し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角方向
に移動させる制御シャフトと、 上記制御シャフトに連繋され、上記制御シャフトを回動
させるアクチュエータと、 上記駆動軸の回動角度を検知する駆動軸角検知手段及び
上記カムシャフトの回動角度を検知するカム角検知手段
からの信号に基づいて上記アクチュエータに制御信号を
出力する制御手段と、 を備えてなる内燃機関の吸排気弁駆動制御装置におい
て、 上記カムシャフトの回動を許容するが、該カムシャフト
を中心とした回動が規制されるように上記カムシャフト
に支持される支持部材を有し、 この支持部材に、上記カム角検知手段が取り付けられて
いることを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御装
置。 - 【請求項4】 上記支持部材が、上記カムシャフトに回
動可能に支持されるとともに、該カムシャフトを中心と
した回動が規制されるように上記制御シャフトに係合さ
れていることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の吸
排気弁駆動制御装置。 - 【請求項5】 機関の回転に同期して回転する駆動軸
と、 この駆動軸の外周に相対回転可能に設けられ、かつ各気
筒毎に分割されているとともに、吸排気弁を駆動するカ
ムを外周に有する円筒状のカムシャフトと、 このカムシャフトの一端部に設けられた第1フランジ部
と、 上記第1フランジ部にそれぞれ対向するように上記駆動
軸側に設けられた第2フランジ部と、 上記両フランジ部の間に配設され、かつ各フランジ部に
偏心可能に連動して両者間で回転運動を伝達する環状デ
ィスクと、 上記環状ディスクを回転自在に保持するとともに、軸直
角方向に揺動可能に支持された制御ハウジングと、 上記制御ハウジングに回転可能に嵌合した偏心カムを有
し、その回転によって上記制御ハウジングを軸直角方向
に移動させる制御シャフトと、 上記制御シャフトに連繋され、上記制御シャフトを回動
させるアクチュエータと、 を備えてなる内燃機関の吸排気弁駆動制御装置におい
て、 上記カムシャフトに回動可能に支持されるとともに、軸
直角方向への揺動が規制されるように上記制御シャフト
に係合される支持部材と、 上記支持部材に取り付けられ、該支持部材と上記制御ハ
ウジングの相対変位量を検知する揺動検知手段と、 上記揺動検知手段からの検知信号に基づいて上記アクチ
ュエータに制御信号を出力する制御手段と、 を備えていることを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21041497A JPH1150865A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21041497A JPH1150865A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1150865A true JPH1150865A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16588930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21041497A Pending JPH1150865A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1150865A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006250009A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Hitachi Ltd | 揺動カム構成体 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP21041497A patent/JPH1150865A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006250009A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Hitachi Ltd | 揺動カム構成体 |
JP4516453B2 (ja) * | 2005-03-10 | 2010-08-04 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の動弁装置 |
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