JP5793070B2 - 可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの駆動状態を切り換える可変動弁機構に関する。
可変動弁機構の中には、次の従来例1〜3に示す可変動弁機構がある。
図8に示す従来例1(特許文献1)の可変動弁機構70は、ロッカアーム72を変位装置70sでカムシャフト71と平行に軸線方向(左右方向L,R)に変位させることにより、バルブを駆動する駆動状態と駆動しない休止状態との間で切換を行う。その変位装置70sは、カムシャフト71の外周面に凹設されて反回転方向に進むに従い左方Lにずれる螺旋溝73と、該螺旋溝73に係入及び退出可能な係入部材74と、ロッカアーム72を右方Rに押圧するリターンスプリング75とを含み構成されている。
そして、係入部材74を螺旋溝73に係入させた状態でカムシャフト71が回転すると、図8(a)に示すように、ロッカアーム72がカムシャフト71の螺旋溝73に沿って左方Lに変位して、該ロッカアーム72の回転ローラ72rがカムシャフト71の駆動用カム71cに当接する駆動状態から、当接しない休止状態に切り換わる。また、係入部材74を螺旋溝73から退出させると、図8(b)に示すように、ロッカアーム72がリターンスプリング75の復元力で右方Rに変位して、上記とは反対に休止状態から駆動状態に切り換わる。
図9に示す従来例2(特許文献2)の可変動弁機構80は、カムシャフト81に相対回動不能に外嵌されたカムキャリア82を変位装置80sで軸線方向(左右方向L,R)に変位させることにより、バルブを駆動する駆動状態と駆動しない休止状態との間で切換を行う。その変位装置80sは、カムキャリア82の外周面に凹設されて反回転方向に進むに従い右方Rにずれる第一螺旋溝83Lと、カムキャリア82の外周面に凹設されて反回転方向に進むに従い左方Lにずれる第二螺旋溝83Rと、第一螺旋溝83Lに係入可能な第一電磁アクチュエータ84Lと、第二螺旋溝83Rに係入可能な第二電磁アクチュエータ84Rとを含み構成されている。
そして、第一電磁アクチュエータ84Lを第一螺旋溝83Lに係入させ、かつ、第二電磁アクチュエータ84Rを第二螺旋溝83Rから退出させた状態でカムシャフト81が回転すると、図9(a)に示すように、カムキャリア82が第一螺旋溝83Lに沿って左方Lに変位して、該カムキャリア82の駆動用カム82c,82cがロッカアーム7,7の回転ローラ7r,7rに当接する駆動状態から、当接しない休止状態に切り換わる。また、第一電磁アクチュエータ84Lを第一螺旋溝83Lから退出させ、かつ、第二電磁アクチュエータ84Rを第二螺旋溝83Rに係入させた状態でカムシャフト81が回転すると、図9(b)に示すように、カムキャリア82が第二螺旋溝83Rに沿って右方Rに変位して、上記とは反対に休止状態から駆動状態に切り換わる。
図10,図11に示す従来例3の可変動弁機構90は、カムシャフト91に相対回動不能に外嵌されたカムキャリア92を変位装置90sで軸線方向(左右方向L,R)に変位させることにより、バルブ5,5を駆動する駆動状態と駆動しない休止状態との間で切換を行う。その変位装置90sは、カムキャリア92の外周面に凹設されて反回転方向に進むに従い右方Rにずれる第一螺旋溝93Lと、カムキャリア92の外周面に凹設されて反回転方向に進むに従い左方Lにずれる第二螺旋溝93Rと、カムキャリア92を間隔をおいて挟むV字状に形成されるとともに、V字の両先端部の内側に第一係入部94Lと第二係入部94Rとを備えた係入部材94と、該係入部材94を回動させる電磁アクチュエータ95とを含み構成されている。
そして、係入部材94を周方向の一方Pに回動させることにより、第一係入部94Lを第一螺旋溝93Lに係合させるとともに第二係入部94Rをカムキャリア92から離間させた状態でカムシャフト91が回転すると、図10(a)及び図11(a)に示すように、カムキャリア92が第一螺旋溝93Lに沿って左方Lに変位して、該カムキャリア92の駆動用カム92c,92cがロッカアーム7,7の回転ローラ7r,7rに当接する駆動状態から、当接しない休止状態に切り換わる。また、係入部材94を周方向の他方Qに回動させることにより、第一係入部94Lをカムキャリア92から離間させるとともに第二係入部94Rを第二螺旋溝93Rに係入させた状態でカムシャフト91が回転すると、図10(b)及び図11(b)に示すように、カムキャリア92が第二螺旋溝93Rに沿って右方Rに変位して、上記とは反対に休止状態から駆動状態に切り換わる。
特許第3365805号公報 特開2006−520869号公報 特開2010−249123号公報
図8に示す従来例1では、駆動状態から休止状態に切り換える際は、ロッカアーム72を螺旋溝73に沿って左方Lに変位させるため、カムシャフト71が一回転するまでの間に確実にロッカアーム72の変位を完了させることができるが、休止状態から駆動状態に切り換える際は、リターンスプリング75の復元力でロッカアーム72を右方Rに変位させるため、場合によっては、カムシャフト71が一回転するまでの間にロッカアーム72の右方Rへの変位を完了させることができず、ロッカアーム72が駆動用カム71cに半分だけ乗ったカム半乗状態になることがある。しかし、このようなカム半乗状態は、耐久性低下に繋がるため好ましくない。
図9に示す従来例2では、駆動状態から休止状態に切り換える際も、休止状態から駆動状態に切り換える際も、カムキャリア82を螺旋溝83L,83Rに沿って左右方向L,Rに変位させるため、どちらの際もカムシャフト81が一回転するまでの間に確実にカムキャリア82の変位を完了させることができる。よって、従来例1の場合のようにカム半乗状態になる心配はない。しかし、2個の電磁アクチュエータ84L,84Rを使用するため、部品点数が増えて構造が複雑になるのに加え、コスト高である。また、第一電磁アクチュエータ84L及び第二電磁アクチュエータ84Rを突出及び退入させるタイミングにミスがあり、例えば、両方の螺旋溝83L,83Rに両方の電磁アクチュエータ84L,84Rが同時に係入する等の事態が発生すると、カムキャリア82又は電磁アクチュエータ84L,84Rが破損するおそれがある。
図10及び図11に示す従来例3では、係入部材94を周方向の一方Pに回動させた際には、第一係入部94Lが第一螺旋溝93Lに係合するとともに第二係入部94Rがカムキャリア92から離間し、係入部材94を周方向の他方Qに回動させた際には、第一係入部94Lがカムキャリア92から離間するとともに第二係入部94Rが第二螺旋溝93Rに係入するため、従来例2とは違い、両方の螺旋溝93L,93Rに両方の係入部94L,94Rが同時に入る心配がない。また、係止部材94を周方向の一方P及び他方Qに回動させる1制御のみで切換を行うことができるため、従来例2では2つ使用していた電磁アクチュエータ95を1つに減らすことができる。しかし、電磁アクチュエータ95は高価であるため、本発明者は、更に電磁アクチュエータ95の数を減らすことができれば好ましいと考えた。
そこで、上記従来例1〜3の課題、すなわち、カム半乗状態になる心配をなくす課題(従来例1の課題)、両方の螺旋溝に両方の係入部が同時に係入する心配をなくす課題(従来例2の課題)及び電磁アクチュエータの数を減らす課題(従来例3の課題)の3つの課題を全て同時に解決することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、カムシャフトと、前記カムシャフトに外嵌されて該カムシャフトと共に回転するとともにバルブを駆動する駆動用カムを備えたカムキャリアと、前記カムキャリアを前記カムシャフトの軸線方向に変位させる変位装置とを含み構成された可変動弁機構において、前記変位装置は、前記カムキャリアの外周面に凹設されて回転方向の反対方向に進むに従い軸線方向の一方にずれる第一螺旋溝と、前記カムキャリアの外周面に凹設されて回転方向の反対方向に進むに従い軸線方向の他方にずれる第二螺旋溝とを備えた被係入部と、支持シャフトに周方向に回動可能に外嵌されるとともに、前記カムキャリアを間隙をおいて挟む第一アームと第二アームとをV字状に備え、前記第一アームの先端部内側に、周方向の一方への回動により前記第一螺旋溝に係入し、周方向の他方への回動により前記カムキャリアから離れる第一係入部を備え、前記第二アームの先端部内側に、前記周方向の一方への回動により前記カムキャリアから離れ、前記周方向の他方への回動により前記第二螺旋溝に係入する第二係入部を備えた係入部材と、前記係入部材の内部に形成された油圧室と、前記支持シャフトの内部及び前記係入部材の内部に設けられ、前記油圧室に油圧を供給する油路とを含み構成され、前記油圧室の油圧変化で前記係入部材を前記周方向の一方及び他方に回動させる回動装置とを含み構成されたことを特徴とする。
記回動装置は、特に限定されないが、復元力で前記係入部材を前記周方向の一方に付勢するスプリングと、前記係入部材に前記周方向の一方側に突出可能に取り付けられて先端部が前記係入部材の外部に設けられた被当接部に当接する油圧ピンと、前記油圧ピンを前記油圧変化で突出及び退入させる前記油圧室と、前記油路とを含み構成され、前記油圧ピンを突出させることにより、前記係入部材を前記周方向の他方に回動させ、前記油圧ピンを退入させることにより、前記係入部材を前記周方向の一方に回動させることが好ましい。
本発明によれば、回転方向の反対方向に進むに従い軸線方向の一方にずれる第一螺旋溝と他方にずれる第二螺旋溝との2つの螺旋溝があるため、カムキャリアを軸線方向の一方に変位させる際も他方に変位させる際も、カムシャフトが一回転するまでの間に確実にカムキャリアの軸線方向への変位を完了させることができる。そのため、従来例1とは違いカム半乗状態になる心配がない。また、係入部材は、周方向の一方への回動により第一螺旋溝に係入し、他方への回動によりカムキャリアから離れる第一係入部と、周方向の一方への回動によりカムキャリアから離れ、他方への回動により第二螺旋溝に係入する第二係入部とを備えているので、従来例2とは違い両方の係入部が両方の螺旋溝に同時に入る心配がない。また、係入部材を油圧変化で回動させる回動装置を備えているので、従来例3とは違い電磁アクチュエータを使用する必要がない。よって、本発明によれば、従来例1〜3の課題を全て同時に解決することができる。
実施例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 実施例1の可変動弁機構を示す平面図である。 実施例1の可変動弁機構を示す正面図である。 実施例1の可変動弁機構を示す側面断面図である。 (a)は、実施例1の可変動弁機構の休止状態を示す斜視図、(b)は、駆動状態を示す斜視図である。 (a)は、実施例1の可変動弁機構の休止状態を示す側面断面図、(b)は、駆動状態を示す側面断面図である。 (a)は、実施例2の可変動弁機構の休止状態を示す側面断面図、(b)は、駆動状態を示す側面断面図である。 (a)は、従来例1の可変動弁機構の休止状態を示す正面断面図、(b)は、駆動状態を示す正面断面図である。 (a)は、従来例2の可変動弁機構の休止状態を示す平面図、(b)は、駆動状態を示す平面図である。 (a)は、従来例3の可変動弁機構の休止状態を示す平面図、(b)は、駆動状態を示す平面図である。 (a)は、従来例3の可変動弁機構の休止状態を示す側面断面図、(b)は、駆動状態を示す側面断面図である。
図1〜図6に示す本実施例1の可変動弁機構9は、同一気筒に対して設けられた2つの吸気用又は排気用のバルブ5,5に対して設けられており、バルブスプリング6,6との共働で該2本のバルブ5,5を往復駆動する。この可変動弁機構9は、次に示すカムシャフト10と、カムキャリア20と、被係入部30と、係入部材40と、回動装置50とを含み構成されている。そして、被係入部30と係入部材40と回動装置50とが、カムキャリア20をカムシャフト10の軸線方向L,Rに変位させる変位装置9sを構成している。なお、以下では、便宜上、図に合わせて、カムシャフト10の軸線方向の一方を右方Rといい、他方を左方Lという。
[カムシャフト10]
カムシャフト10は、複数の可変動弁機構9,9・・に共通の左右方向L,Rに延びる1本のシャフトであって、内燃機関が回転するのに従い回転する。このカムシャフト10のカムキャリア20を外嵌する部分の外周部には、左右方向に延びる突条状のキー15が取り付けられている。
[カムキャリア20]
カムキャリア20は、カムシャフト10に外嵌される円筒状の部材であって、内周面には、左右方向L,Rに延びる案内溝25が凹設されている。その案内溝25がカムシャフト10のキー15に係合することにより、カムキャリア20がカムシャフト10にその回転方向には相対変位不能かつ左右方向L,Rには相対変位可能に係合している。また、このカムキャリア20の外周面には、2つのバルブ5,5をロッカアーム7,7を介して駆動する2つの駆動用カム21,21が左右方向L,Rに間隔をおいて並設されている。各駆動用カム21は、断面形状が円形のベース円部21aと、該ベース円部21aから突出したカムノーズ部21bとを含み構成されている。各ロッカアーム7は、基端部がラッシュアジャスタ8によって揺動可能に支持され、長さ方向中間部にカムキャリア20に当接する回転ローラ7rを備え、先端部がバルブ5のステムエンドに当接している。
[被係入部30]
被係入部30は、次に示す第一螺旋溝32と、中央溝35と、第二螺旋溝37とを含み構成されている。中央溝35は、カムキャリア20の外周面に凹設されており、該カムキャリア20の周方向に延びて一周する環状に形成されている。
第一螺旋溝32は、次に示す直進部32bと螺旋部32aとを含み構成されている。直進部32bは、カムキャリア20の外周面における中央溝35の左方Lに凹設されており、反回転方向(回転方向の反対方向をいう。以下同じ)に真っ直ぐ円弧状に延びている。螺旋部32aは、直進部32bの反回転方向側の端部から反回転方向に進むに従い右方Rにずれる螺旋状に延びて中央溝35に合流している。そして、それらの直進部32bと螺旋部32aとの配置により、この第一螺旋溝32は、駆動用カム21のカムノーズ部21bがロッカアーム7に当接するカムノーズ当接時にはカムキャリア20を直進部32bで左右方向L,Rに変位させない一方、駆動用カム21のベース円部21aがロッカアーム7に当接するベース円当接時にカムキャリア20を螺旋部32aで左方Lに変位させるように構成されている。
第二螺旋溝37は、次に示す直進部37bと螺旋部37aとを含み構成されている。直進部37bは、カムキャリア20の外周面における中央溝35の右方Rに凹設されており、反回転方向に真っ直ぐ円弧状に延びている。螺旋部37aは、直進部37bの反回転方向側の端部から反回転方向に進むに従い左方Lにずれる螺旋状に延びて中央溝35に合流している。そして、それらの直進部37bと螺旋部37aとの配置により、この第二螺旋溝37は、カムノーズ当接時にはカムキャリア20を直進部37bで左右方向L,Rに変位させない一方、ベース円当接時にカムキャリア20を螺旋部37aで右方Rに変位させるように構成されている。
[係入部材40]
係入部材40は、円筒状の部材であって、カムシャフト10と平行に延びる支持シャフト48に周方向P,Qには回動可能かつ軸線方向(左右方向L,R)には変位不能に外嵌されている。この係入部材40は、カムシャフト10を間隙をおいて挟む第一アーム41及び第二アーム46をV字状に備えている。そして、第一アーム41の先端部内側には、第一螺旋溝32に係入する第一係入部42が形成され、第二アーム46の先端部内側には、第二螺旋溝37に係入する第二係入部47が形成されている。よって、該係入部材40は、周方向P,Qへの回動により、第一係入部42及び第二係入部47が択一的に第一螺旋溝32又は第二螺旋溝37に係入する仕組みになっている。
[回動装置50]
回動装置50は、油圧変化で係入部材40を周方向の両側P,Qに駆動するための装置であって、次に示す、スプリング51と、油圧ピン53と、油圧室55と、油路56とを含み構成されている。スプリング51は、シリンダヘッド4と係入部材40の第一アーム41との間に取り付けられており、係入部材40を周方向の一方Pに押圧している。油圧ピン53は、係入部材40の第二アーム46の周方向の一方P側の側面に凹設された取付穴52に突出可能に取り付けられており、先端部は係入部材40の外部に設けれた被当接部54に当接している。油圧室55は、取付穴52の内底面と油圧ピン53の外底面との間に形成されており、油圧変化で油圧ピン53を突出及び退入させる。油路56は油圧室に油圧を供給するための経路であって、支持シャフト48の内部及び係入部材40の内部に設けられている。
次に、バルブ5,5を駆動する駆動状態とその駆動を休止する休止状態との間で切換を行うときの様子を、[1]駆動状態から休止状態に切り換えるときと、[2]休止状態から駆動状態に切り換えるときとに分けて以下に説明する。
[1]駆動状態から休止状態に切り換えるとき
駆動状態から休止状態に切り換えるときには、図5(a)及び図6(a)に示すように、油圧室55の油圧を上げて油圧ピン53を突出させることにより、係入部材40をその周方向の他方Qにスプリング51の復元力に抗して回動させる。それによって、第一係入部42を中央溝35から退出させるとともに、第二係入部47を第二螺旋溝37に係入させる。その状態で、カムシャフト10が回転すると、カムキャリア20が第二螺旋溝37に沿って右方Rに変位して、駆動用カム21,21がロッカアーム7,7の回転ローラ7r,7rに当接する当接状態から当接しない非当接状態に切り換わる。それによって、駆動状態から休止状態に切り換わる。なお、このとき、第二螺旋溝37に係入させた第二係入部47は、中央溝35に移動する。
[2]休止状態から駆動状態に切り換えるとき
休止状態から駆動状態に切り換えるときには、図5(b)及び図6(b)に示すように、油圧室55の油圧を下げて油圧ピン53を退入させることにより、係入部材40をその周方向の一方Pにスプリング51の復元力で回動させる。それによって、第一係入部42を第一螺旋溝32に係入させるとともに、第二係入部47を中央溝35から退出させる。その状態で、カムシャフト10が回転すると、カムキャリア20が第一螺旋溝32に沿って左方Lに変位して、駆動用カム21,21がロッカアーム7,7の回転ローラ7r,7rに当接しない非当接状態から当接する当接状態に切り換わる。それによって、休止状態から駆動状態に切り換わる。なお、このとき、第一螺旋溝32に係入させた第一係入部42は、中央溝35に移動する。
本実施例1によれば、次の[A]〜[C]の効果を得ることができる。
[A]第一螺旋溝32は、ベース円当接時にカムキャリア20を左方Lに変位させるように構成され、第二螺旋溝37は、ベース円当接時にカムキャリア20を右方Rに変位させるように構成されているので、カムキャリア20を左方Lに変位させる際も右方Rに変位させる際も確実にベース円当接時内に変位を完了させることができる。
[B]係入部材40は、周方向の一方Pへの回動により、第一係入部42が第一螺旋溝32に係入するとともに第二係入部47が中央溝35から退出し、周方向の他方Qへの回動により、第一係入部42が中央溝35から退出するとともに第二係入部47が第二螺旋溝37に係入するため、両方の係入部42,47が両方の螺旋溝32,37に同時に入る心配がない。また、係入部材40を周方向の一方P及び他方Qに回動させる1制御のみで切換を行うことができる。
[C]係入部材40を回動装置50の油圧変化で回動させるため、電磁アクチュエータで回動させる場合に比べて安価である。
図7に示す本実施例2(参考例)の可変動弁機構59は、実施例1の可変動弁機構9と略同様であるが、その変位装置59sの回動装置60のみが、実施例1の変位装置9sの回動装置50と相違し、その他の点においては実施例1と同様である。
回動装置60は、油圧変化で係入部材40を周方向の両側P,Qに駆動するための装置であって、次に示す、スプリング61と、ボディ62と、油圧ピン63と、油圧室65と、油路66とを含み構成されている。スプリング61は、シリンダヘッド4と係入部材40の第一アーム41との間に取り付けられており、係入部材40を周方向の一方Pに押圧している。ボディ62は、係入部材40よりも周方向の一方P側に設けられた有底筒状の部材であって、係入部材40側に向いて開口している。油圧ピン63は、ボディ62に突出可能に取り付けられており、先端部は係入部材40の第二アーム46に当接している。油圧室は65は、ボディ62の内底面と油圧ピン63の外底面との間に形成されており、油圧変化で油圧ピン63を突出及び退入させる。油路66は油圧室に油圧を供給するための経路である。
次に、バルブ5,5を駆動する駆動状態とその駆動を休止する休止状態との間で切換を行うときの様子を、[1]駆動状態から休止状態に切り換えるときと、[2]休止状態から駆動状態に切り換えるときとに分けて以下に説明する。
[1]駆動状態から休止状態に切り換えるとき
駆動状態から休止状態に切り換えるときには、図7(a)に示すように、油圧室65の油圧を上げて油圧ピン63を突出させることにより、係入部材40をその周方向の他方Qにスプリング61の復元力に抗して回動させる。それによって、第一係入部42を中央溝35から退出されるとともに、第二係入部47を第二螺旋溝37に係入させる。その状態で、カムシャフト10が回転すると、カムキャリア20が第二螺旋溝37に沿って右方Rに変位して、駆動用カム21,21がロッカアーム7,7の回転ローラ7r,7rに当接する当接状態から当接しない非当接状態に切り換わる。それによって、駆動状態から休止状態に切り換わる。
[2]休止状態から駆動状態に切り換えるとき
休止状態から駆動状態に切り換えるときには、図7(b)に示すように、油圧室65の油圧を下げて油圧ピン63を退入させることにより、係入部材40をその周方向の一方Pにスプリング61の復元力で回動させる。それによって、第一係入部42を第一螺旋溝32に係入させるとともに、第二係入部47を中央溝35から退出させる。その状態で、カムシャフト10が回転すると、カムキャリア20が第一螺旋溝32に沿って左方Lに変位して、駆動用カム21,21がロッカアーム7,7の回転ローラ7r,7rに当接しない非当接状態から当接する当接状態に切り換わる。それによって、休止状態から駆動状態に切り換わる。
本実施例2によっても、実施例1と同様に上記の[A]〜[C]の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施例1,2の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもでき、例えば次の変更例1〜3のようにしてもよい。
[変更例1]
カムキャリア20の駆動用カム21,21の隣に該駆動用カム21,21よりもリフト量が小さい低駆動用カムを設けて、休止状態にする代わりに低駆動用カムでバルブを駆動する低駆動状態にしてもよい。
[変更例2]
カムシャフト10の外周面にキー15を設けて、カムキャリア20の内周面に案内溝25を設ける代わりに、カムシャフト10の外周面に左右方向L,Rに真っ直ぐ延びる複数本の溝状の外周側ストレートスプラインを設け、カムキャリア20の内周面に該外周側ストレートスプラインと噛み合う複数本の溝状の内周側ストレートスプラインを設けてもよい。
[変更例3]
シリンダヘッド4と第一アーム41(係入部材40)との間にスプリング51を介装する代わりに、支持シャフト48に捻りコイル状のスプリングを外嵌するとともに、その一端を支持シャフト48に固定し、他端を係入部材40に当接させてもよい。
5 バルブ
9 可変動弁機構
9s 変位装置
10 カムシャフト
20 カムキャリア
21 駆動用カム
30 被係入部
32 第一螺旋溝
37 第二螺旋溝
40 係入部材
41 第一アーム
42 第一係入部
46 第二アーム
47 第二係入部
50 回動装置
51 スプリング
53 油圧ピン
54 被当接部
55 油圧室
56 油路
59 可変動弁機構
59s 変位装置
60 回動装置
61 スプリング
62 ボディ
63 油圧ピン
65 油圧室
66 油路
R 右方(軸線方向の一方)
L 左方(軸線方向の他方)
P 周方向の一方
Q 周方向の他方

Claims (2)

  1. カムシャフト(10)と、前記カムシャフト(10)に外嵌されて該カムシャフト(10)と共に回転するとともにバルブ(5)を駆動する駆動用カム(21)を備えたカムキャリア(20)と、前記カムキャリア(20)を前記カムシャフト(10)の軸線方向(L,R)に変位させる変位装置(9s)とを含み構成された可変動弁機構(9)において、
    前記変位装置(9s)は、前記カムキャリア(20)の外周面に凹設されて回転方向の反対方向に進むに従い軸線方向の一方(R)にずれる第一螺旋溝(32)と、前記カムキャリア(20)の外周面に凹設されて回転方向の反対方向に進むに従い軸線方向の他方(L)にずれる第二螺旋溝(37)とを備えた被係入部(30)と、
    支持シャフト(48)に周方向(P,Q)に回動可能に外嵌されるとともに、前記カムキャリア(20)を間隙をおいて挟む第一アーム(41)と第二アーム(46)とをV字状に備え、前記第一アーム(41)の先端部内側に、周方向の一方(P)への回動により前記第一螺旋溝(32)に係入し、周方向の他方(Q)への回動により前記カムキャリア(20)から離れる第一係入部(42)を備え、前記第二アーム(46)の先端部内側に、前記周方向の一方(P)への回動により前記カムキャリア(20)から離れ、前記周方向の他方(Q)への回動により前記第二螺旋溝(37)に係入する第二係入部(47)を備えた係入部材(40)と、
    前記係入部材(40)の内部に形成された油圧室(55)と、前記支持シャフト(48)の内部及び前記係入部材(40)の内部に設けられ、前記油圧室(55)に油圧を供給する油路(56)とを含み構成され、前記油圧室(55)の油圧変化で前記係入部材(40)を前記周方向の一方(P)及び他方(Q)に回動させる回動装置(50)とを含み構成されたことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記回動装置(50)は、復元力で前記係入部材(40)を前記周方向の一方(P)に付勢するスプリング(51)と、前記係入部材(40)に前記周方向の一方(P)側に突出可能に取り付けられて先端部が前記係入部材(40)の外部に設けられた被当接部(54)に当接する油圧ピン(53)と、前記油圧ピン(53)を前記油圧変化で突出及び退入させる前記油圧室(55)と、前記油路(56)とを含み構成され、
    前記油圧ピン(53)を突出させることにより、前記係入部材(40)を前記周方向の他方(Q)に回動させ、前記油圧ピン(53)を退入させることにより、前記係入部材(40)を前記周方向の一方(P)に回動させる請求項1記載の可変動弁機構。
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