JP5117475B2 - 可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの駆動状態を切り換える可変動弁機構に関する。
可変動弁機構の中には、図12に示す従来例1(特許文献1)の可変動弁機構80のように、ロッカアーム83が左右方向に変位することにより、駆動用カム81とロッカアーム83とが当接する当接状態Pと、当接しない非当接状態Qとの間で切り換わるものがある。
ここで、該可変動弁機構80は、駆動用カム81が一体形成された左右方向に延びるカムシャフト82の外周面に凹設されて螺旋状に延びる螺旋溝84と、ロッカアーム83に設けられた油圧ピン86を油圧で駆動する油圧機構85とを備えている。そして、油圧機構85の油圧を上げて油圧ピン86を突出させて螺旋溝84に係入させた状態でカムシャフト82が回転することにより生じる、ロッカアーム83の左方向への変位により、図7(a)に示すように、当接状態Pから非当接状態Qに切り換わる。また、該可変動弁機構80は、ロッカアーム83を復元力で右方向に付勢するリターンスプリング87を備えている。そして、該リターンスプリング87の復元力でロッカアーム83を右方に付勢した状態で、油圧機構85の油圧を下げて油圧ピン86を退入させることにより生じる、該ロッカアーム83の右方への変位により、図7(b)に示すように、非当接状態Qから当接状態Pに切り換わる。
また、可変動弁機構の中には、図13に示す従来例2(特許文献2)の可変動弁機構90のように、カムシャフト92と一緒に回転するカムキャリア98に駆動用カム91,91が一体形成され、該カムキャリア98が左右方向に変位することにより、駆動用カム91,91とロッカアーム93,93とが当接する当接状態P,Pと、当接しない非当接状態Q,Qとの間で切り換わるものがある。
ここで、該可変動弁機構90は、カムキャリア98の外周面にそれぞれ凹設されて螺旋状に延び、螺旋進行方向が互いに左右方向に異なる第一螺旋溝94及び第二螺旋溝95と、第一螺旋溝94に係入可能な第一電磁アクチュエータ96と、第二螺旋溝95に係入可能な第二電磁アクチュエータ97とを含み構成されている。そして、第一電磁アクチュエータ96を第一螺旋溝94に係入させ、第二電磁アクチュエータ97を第二螺旋溝95から抜出させた状態でカムシャフト92が回転することにより生じる、駆動用カム91,91の左方向への変位により、図8(a)に示すように、当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換わる。また、第一電磁アクチュエータ96を第一螺旋溝94から抜出させ、第二電磁アクチュエータ97を第二螺旋溝95に係入させた状態でカムシャフト92が回転することにより生じる、駆動用カム91,91の右方向への変位により、図8(b)に示すように、非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換わる。
特許第3365805号公報 特表2006−520869号公報
ところが、従来例1では、油圧機構85の油圧を上げることにより当接状態Pから非当接状態Qに切り換わり、油圧機構85の油圧を下げることにより非当接状態Qから当接状態Pに切り換わるため、切換の応答性に優れず、それが原因でドライバビリティ(運転のし心地)が低下してしまうおそれがある。また、それに加え、リターンスプリング87の復元力でロッカアーム83を右方向に付勢して駆動するため、ロッカアーム83が左方向に変位する非当接状態Qのときには、圧縮された該リターンスプリング87の復元力でロッカアーム83が常時右方向に強く付勢されてしまい、それが原因で摩耗が大きくなってしまうおそれがある。
それに対し、従来例2では、第一電磁アクチュエータ96を第一螺旋溝94に係入させることにより当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換わり、第二電磁アクチュエータ97を第二螺旋溝95に係入させることにより非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換わるため、従来例1に比べて、切換の応答性は良好と思われる。また、リターンスプリングの復元力でロッカアーム93や駆動用カム91を右方向又は左方向に付勢して駆動することもないため、従来例1とは違い、摩耗が大きくなってしまう心配もない。しかし、2個の電磁アクチュエータ96,97を使用するため、部品点数が増えて構造が複雑になるのに加え、コスト高である。
そこで、電磁アクチュエータ1つのみで、リターンスプリングの復元力で駆動用カムやロッカアームを右方向又は左方向に付勢して駆動することもなく、当接状態と非当接状態との間で切り換えることを目的とする。
上記第一の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、左右方向に延びるカムシャフトと一緒に回転する駆動用カムと、バルブに当接するロッカアームとが左右方向に相対変位することにより、前記駆動用カムと前記ロッカアームとが当接する当接状態と当接しない非当接状態との間で切り換わる可変動弁機構において、前記カムシャフトと一緒に回転するようにそれぞれ設けられて該カムシャフトの周方向に螺旋状に延び、螺旋進行方向が互いに左右方向に異なる第一螺旋溝及び第二螺旋溝と、左右方向に交差する交差方向に変位可能に設けられ、一方の前記交差方向及び他方の前記交差方向の変位により前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝に択一的に係入する前記第一螺旋溝係入用の第一係入部及び前記第二螺旋溝係入用の第二係入部を備えた係合部材と、電磁アクチュエータを一つのみ備え、前記係合部材を一方の前記交差方向と他方の前記交差方向とに駆動する駆動装置とを含み構成され、前記駆動装置で前記係合部材を一方の前記交差方向に駆動して前記第一係入部を前記第一螺旋溝に係入させた状態で前記カムシャフトが回転することにより生じる、前記第一螺旋溝と前記係合部材との左右方向の一方の相対変位により、前記当接状態から前記非当接状態に切り換わり、前記駆動装置で前記係合部材を他方の前記交差方向に駆動して前記第二係入部を前記第二螺旋溝に係入させた状態で前記カムシャフトが回転することにより生じる、前記第二螺旋溝と前記係合部材との左右方向の他方の相対変位により、前記非当接状態から前記当接状態に切り換わることを特徴とする。
ここで、前記係合部材は、特に限定されないが、前記カムシャフトを間隙をおいて挟む第一アーム及び第二アームをV字状に備え、前記第一係入部は前記第一アームの先端部内側に形成され、前記第二係入部は前記第二アームの先端部内側に形成されていることが好ましい。
また、前記駆動用カムと前記ロッカアームとの左右方向の相対変位の態様は、特に限定されないが、次の[i][ii]の場合が例として挙げられる。
[i]前記駆動用カムと前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝とは、前記カムシャフトに左右方向に変位不能に設けられ、前記ロッカアームと前記係合部材とは、左右方向に延びるロッカシャフトに左右方向に変位可能に支持され、前記ロッカアームが前記係合部材と一緒に左右方向に変位することにより、前記駆動用カムと前記ロッカアームとが左右方向に相対変位する場合。
[ii]前記駆動用カムと前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝とは、前記カムシャフトに左右方向に変位可能に支持されたカムキャリアに設けられ、前記ロッカアームと前記係合部材とは、左右方向に変位不能に設けられ、前記駆動用カムが前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝と一緒に左右方向に変位することにより、前記駆動用カムと前記ロッカアームとが左右方向に相対変位する場合。
また、前記可変動弁機構は、1つの気筒に対して設けられていても、左右方向に並ぶ複数の気筒に対して設けられていてもよいが、該複数の気筒に対して設けられている場合、次の[iii][iv]の態様が例として挙げられる。
[iii]左右方向に並ぶ複数の気筒に対して設けられた可変動弁機構であって、前記駆動用カムと前記ロッカアームとは、各気筒毎に設けられ、前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝と前記係合部材と前記駆動装置とは、それぞれ1つのものが前記複数の気筒に対して共用であって、各駆動用カムと前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝とは、前記カムシャフトに左右方向に変位不能に設けられ、各ロッカアームと前記係合部材とは、左右方向に延び左右方向に変位可能なロッカシャフトに左右方向に相対変位不能に支持され、各ロッカアームが前記ロッカシャフト及び前記係合部材と一緒に左右方向に変位することにより、各駆動用カムと各ロッカアームとが左右方向に相対変位する態様。
[iv]左右方向に並ぶ複数の気筒に対して設けられた可変動弁機構であって、前記駆動用カムと前記ロッカアームとは、各気筒毎に設けられ、前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝と前記係合部材と前記駆動装置とは、それぞれ1つのものが前記複数の気筒に対して共用であって、各駆動用カムと前記第一螺旋溝及び前記第二螺旋溝とは、前記カムシャフトに左右方向に変位不能に設けられ、各ロッカアームと前記係合部材とは、左右方向に延び左右方向に変位不能なロッカシャフトに左右方向に変位可能に支持されるとともに、各ロッカアームと前記係合部材とは、左右方向に延び左右方向に変位可能なコントロールシャフトを介して左右方向に相対変位不能に連結され、各ロッカアームが前記コントロールシャフト及び前記係合部材と一緒に左右方向に変位することにより、各駆動用カムと各ロッカアームとが左右方向に相対変位する態様。
また、前記非当接状態のときの態様は、特に限定されないが、次の[ア]〜[ウ]の場合が例としてあげられる。
[ア]前記カムシャフトには、断面形状が真円形の休止用カムが設けられ、前記非当接状態のときには、該休止用カムが前記ロッカアームに当接する場合。
[イ]前記カムシャフトには、前記駆動用カムとはカムプロフィールの異なる別の駆動用カムが設けられ、前記非当接状態のときには、該別の駆動用カムが前記ロッカアームに当接する場合。
[ウ]前記非当接状態のときには、いずれのカムも前記ロッカアームに当接しない場合。
また、前記駆動装置の態様は、特に限定されないが、次の[カ]〜[ク]の場合が例として挙げられる。
[カ]前記電磁アクチュエータで、前記係合部材を一方及び他方の双方の前記交差方向に駆動する場合。
[キ]前記電磁アクチュエータで、前記係合部材を一方の前記交差方向に駆動し、リターンスプリングで、前記係合部材を他方の前記交差方向に駆動する場合。
[ク]前記電磁アクチュエータで、前記係合部材を他方の前記交差方向に駆動し、リターンスプリングで、前記係合部材を一方の前記交差方向に駆動する場合。
また、前記電磁アクチュエータは、特に限定されないが、ソレノイドアクチュエータであることが好ましい。
本発明によれば、電磁アクチュエータ1つのみで、リターンスプリングの復元力で駆動用カムやロッカアームを右方向又は左方向に付勢して駆動することもなく、当接状態と非当接状態との間で切り換えることができる。
本発明の実施例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 同実施例1の可変動弁機構において、当接状態の際の様子を(a)に示し、その状態から非当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す右側面断面図である。 同実施例1の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換える際の手順を(a)(b)に順に示す平面図である。 同実施例1の可変動弁機構において、非当接状態の際の様子を(a)に示し、その状態から当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す右側面断面図である。 同実施例1の可変動弁機構において、非当接状態から当接状態に切り換える際の手順を(a)(b)に順に示す平面図である。 同実施例2の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換えた際の様子を(a)に示し、非当接状態から当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す平面図である。 本発明の実施例3の可変動弁機構を示す平面図である。 同実施例3の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換えた際の様子を(a)に示し、非当接状態から当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す平面図である。 同実施例3の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換える際の手順を(a)(b)に順に示す平面図である。 本発明の実施例4の可変動弁機構を示す平面図である。 同実施例4の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換えた際の様子を(a)に示し、非当接状態から当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す平面図である。 従来例1の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換えた際の様子を(a)に示し、非当接状態から当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す正面断面図である。 従来例2の可変動弁機構において、当接状態から非当接状態に切り換えた際の様子を(a)に示し、非当接状態から当接状態に切り換えた際の様子を(b)に示す平面図である。
図1〜図5に示す本実施例1の可変動弁機構9は、同一気筒に対して設けられた2本の吸気用又は排気用のバルブ8,8に対して設けられており、該2本のバルブ8,8を休止可能に駆動する。この可変動弁機構9は、次に示す一対の駆動用カム10,10と、一対のロッカアーム20,20と、被係合部30と、係合部材40と、駆動装置50と、連結部材60とを含み構成されている。なお、以下においては、便宜上、左右一方を右とし、左右他方を左としているが、右と左とが反対であってもよい。
[駆動用カム10,10]
一対の駆動用カム10,10は、一対のロッカアーム20,20を駆動するための部材であって、内燃機関が回転するのに従い右側面視で右回りに回転する左右方向に延びるカムシャフト15に一体形成されている。そして、各駆動用カム10は、断面形状が真円形のベース円11と該ベース円11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。また、カムシャフト15における各駆動用カム10,10の右方には、カムノーズを備えない断面形状が真円形の休止用カム16,16がそれぞれ1つずつ一体形成されている。
なお、カムシャフト15は、右側面視で左回りに回転してもよいが、その場合には、後述する第一螺旋溝32及び第二螺旋溝37の螺旋進行方向も、右螺子状と左螺子状とでそれぞれ反対になる。
[ロッカアーム20,20]
一対のロッカアーム20,20は、一対のバルブ8,8を押圧して駆動するための部材である。各ロッカアーム20は、前後方向に延び、その後端部に左右方向に貫通した被支持穴21を備え、該被支持穴21に左右方向に延びるロッカシャフト25が挿入されたことによって、該ロッカシャフト25に揺動可能、かつ、左右方向に変位可能に支持されている。また、各ロッカアーム20は、その前後方向中間部に駆動用カム10及び休止用カム16に択一的に当接するローラ22を備え、先端部にバルブ8に当接する当接面23を備えている。それらのローラ22と当接面23とは、ローラ22は、休止用カム16に当接する際に駆動用カム10のカムノーズ12に当接しないように比較的左右方向に幅狭に形成されているのに対し、当接面23は、ロッカアーム20が左右方向に変位した際にもいつでもバルブ8に当接できるように比較的左右方向に幅広に形成されている。また、該ロッカアーム20におけるローラ22よりも左方の部分には、ローラ22が休止用カム16に当接した際に駆動用カム10のカムノーズ12が該左方の部分に接触するのを防止するための接触防止凹部24が凹設されている。
ロッカシャフト25は、その左右両端部が、プランジャ27,27の先端部に左右方向に貫通した支持穴28,28を備えた一対のラッシュアジャスタ26,26の該支持穴28,28に挿入されることによって、該一対のラッシュアジャスタ26,26に支持されている。なお、該ロッカシャフト25は、一般的なロッカシャフトと同様に、ミシンヘッドの立壁に設けられた支持穴に支持されていてもよい。
[被係合部30]
被係合部30は、後述する係合部材40と協働して、カムシャフト15の回転力から左右方向への変位力を取り出すための部位である。この被係合部30は、カムシャフト15の外周面に凹設されて該カムシャフト15の周方向に環状に延びる一本の中央溝35と、カムシャフト15の外周面における中央溝35の左方に凹設されて該カムシャフト15の周方向に右螺子の螺旋状に延び、右側の端が中央溝35に合流する第一螺旋溝32と、カムシャフト15の外周面における中央溝35の右方に凹設されて該カムシャフト15の周方向に左螺子の螺旋状に延び、左側の端が中央溝35に合流する第二螺旋溝37とを含み構成されている。そして、左側の第一螺旋溝32の左側の端及び右側の第二螺旋溝37の右側の端部には、後述する係合部材40の第一係入部42及び第二係入部47を係入させ易くするためのカムシャフト15の回転方向に左右方向にずれることなく延びる入口部33,38がそれぞれ形成されている。そして、第一螺旋溝32のその入口部33を除く部分は、カムノーズ12がロッカアーム20に当接しない時に第一係入部42に当接する位相に設けられ、第二螺旋溝37のその入口部38を除く部分は、カムノーズ12がロッカアーム20に当接しない時に第二係入部47に当接する位相に設けられている。
[係合部材40]
係合部材40は、前述した被係合部30と協働して、カムシャフト15の回転力から左右方向への変位力を取り出すための部材である。この係合部材40は、円筒状の部材であって、ロッカシャフト25にその周方向(左右方向に交差する交差方向)に回動可能、かつ、その長さ方向である左右方向に変位可能に外挿されている。そして、この係合部材40は、カムシャフト15を間隙をおいて挟む第一アーム41及び第二アーム46をV字状に備えている。そして、第一アーム41の先端部内側には、第一螺旋溝32に係入する第一係入部42が形成され、第二アーム46の先端部内側には、第二螺旋溝37に係入する第二係入部47が形成されている。よって、該係合部材40は、ロッカシャフト25の一方及び他方の周方向への回動により、第一係入部42及び第二係入部47が択一的に第一螺旋溝32又は第二螺旋溝37に係入する仕組みになっている。ここで、第一アーム41は、その先端部に、後述する駆動装置50の電磁アクチュエータ51によってロッカシャフト25の一方の周方向に押圧されるための被押圧部43を備え、第二アーム46は、その先端部に、後述する駆動装置50のリターンスプリング56によってロッカシャフト25の他方の周方向に押圧されるための被押圧部48を備えている。そして、第一アーム41の被押圧部43は、該第一アーム41が左右方向に変位した際にもいつでも電磁アクチュエータ51に当接できるように左右方向に幅広に形成されている。
[駆動装置50]
駆動装置50は、係合部材40をロッカシャフト25の一方及び他方の周方向に駆動するための装置であって、係合部材40をロッカシャフト25の一方の周方向に駆動する電磁アクチュエータ51と、他方の周方向に駆動するリターンスプリング56とを含み構成されている。その電磁アクチュエータ51は、基端部に永久磁石が取り付けられたロッド52と、該永久磁石をロッド52の長さ方向に駆動するソレノイドとを備えたソレノイドアクチュエータであって、その基端側はシリンダヘッドに取り付けられ、そのロッド52の先端部は第一アーム41の被押圧部43に当接している。また、リターンスプリング56は、コイル状に延びるコイルバネであって、基端部はシリンダヘッドに取り付けられ、先端部は第二アーム46の被押圧部48に取り付けられている。
[連結部材60]
連結部材60は、ロッカアーム20,20と係合部材40とが一緒に左右方向に変位するように、ロッカアーム20,20と係合部材40とを左右方向に相対変位不能に連結するための部材である。この連結部材60は、右側のロッカアーム20と左側のロッカアーム20との間に係合部材40が配され、右側のロッカアーム20の左側面が係合部材40の右側面に摺接し、左側のロッカアーム20の右側面が係合部材40の左側面に摺接した状態で、右側のロッカアーム20にその右側から摺接する右側の摺接部61と、左側のロッカアーム20にその左側から摺接する左側の摺接部61と、右側の摺接部61と左側の摺接部61とを繋いだ左右方向に延びる繋ぎ部65とを含み構成されている。そして各摺接部61は、左右方向に貫通した被支持穴62を備え、その被支持穴62にロッカシャフト25が挿入されたことによって、該ロッカシャフト25に回動可能に支持されている。
次に、駆動用カム10,10とロッカアーム20,20とが当接する当接状態P,Pと、当接しない非当接状態Q,Qとの間で切り換える際の様子を、[1]当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換えるときと、[2]非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換えるときとに分けて以下に説明する。
[1]当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換えるとき
図2(a)に示す当接状態P,Pから図2(b)に示す非当接状態Q,Qに切り換えるときには、図3(a)に示すように、電磁アクチュエータ51の押圧力で係合部材40をロッカシャフト25の一方の周方向へ、リターンスプリング56の復元力に抗して回動させることによって、第一係入部42を第一螺旋溝32に係入させるとともに、第二係入部47を中央溝35から抜出させる。その状態で、カムシャフト15が回転することにより、係合部材40が第一螺旋溝32に沿って右方向に変位し、それと一緒に一対のロッカアーム20,20も右方向に変位して、図3(b)に示すように、非当接状態Q,Qに切り換わる。それによって、図2(b)に示すように、バルブ8,8の駆動が休止する。
[2]非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換えるとき
図4(a)に示す非当接状態Q,Qから図4(b)に示す当接状態P,Pに切り換えるときには、図5(a)に示すように、電磁アクチュエータ51の押圧力を緩めてリターンスプリング56の復元力で係合部材40をロッカシャフト25の他方の周方向へ回動させることによって、第一係入部42を中央溝35から抜出させるとともに、第二係入部47を第二螺旋溝37に係入させる。その状態で、カムシャフト15が回転することにより、係合部材40が第二螺旋溝37に沿って左方向に変位し、それと一緒に一対のロッカアーム20,20も左方向に変位して、図5(b)に示すように、当接状態P,Pに切り換わる。それによって、図4(b)に示すように、バルブ8,8の駆動が再開する。
本実施例によれば、次の[A]〜[D]の効果を得ることができる。
[A]1個の電磁アクチュエータ51のみで、当接状態P,Pと非当接状態Q,Qとの間で切り換えることができるため、可変動弁機構9の構造が簡単になるとともに、電磁アクチュエータ51の数を抑えてコストを低く抑えることができる。
[B]従来例1のようにリターンスプリングの復元力でロッカアーム20,20を右方向又は左方向に付勢して駆動することがないので、該リターンスプリングの圧縮時にその復元力でロッカアーム20,20が右方向又は左方向に強く付勢されて摩耗が大きくなってしまう心配がない。なお、本実施例1のリターンスプリング56は、ロッカアーム20,20を右方向又は左方向に駆動するものではなく、係合部材40をロッカシャフト25の他方の周方向に押し戻すものであるため、その復元力はさほど強くなく、よって、摩耗が大きくなってしまう心配もない。
[C]本実施例1では、ロッカアーム20,20が左右方向に変位する関係上、各ロッカアーム20のバルブ8との当接面23に、該バルブ8に右方向及び左方向から当接するガイド部を設けることはできないが、そのようなガイド部がなくても、ロッカアーム20,20は、上記の通りロッカシャフト25に支持されているため、左右方向に傾いてしまう心配はない。また、そのロッカアーム20については、現量産品と大差ない形状で設けることができる。
[D]従来例2のようなカムシャフトにカムキャリアが外挿されるカムの二重構造にする必要がないので、可変動弁機構9の構造が簡単になるとともに、部品点数を抑えてコストを低く抑えることができる。また、二重構造間のガタ等で性能が落ちる心配もない。
図6に示す本実施例2の可変動弁機構70は、実施例1と略同様であるが、ロッカアーム20及び係合部材40が左右方向に変位不能に設けられている点、及び連結部材60の代わりに左右方向に変位可能なカムキャリア76を備え、そのカムキャリア76に、駆動用カム10及び休止用カム16並びに被係合部30が一体形成されている点で相違している。そのカムキャリア76は、円筒状の部材であって、カムシャフト15にその周方向に相対回動不能、かつ、その長さ方向である左右方向に相対変位可能に外挿されたことによって、該カムシャフト15と一緒に回転し、かつ、該カムシャフト15とは独立して左右方向に変位するようになっている。
次に、駆動用カム10,10とロッカアーム20,20とが当接する当接状態P,Pと、当接しない非当接状態Q,Qとの間で切り換える際の様子を、[1]当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換えるとき と、[2]非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換えるとき とに分けて以下に説明する。
[1]当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換えるとき
図6(a)に示すように、当接状態P,Pから非当接状態Q,Qに切り換えるときには、電磁アクチュエータ51の押圧力で係合部材40をロッカシャフト25の一方の周方向へ、リターンスプリング56の復元力に抗して回動させることによって、第一係入部42を第一螺旋溝32に係入させるとともに、第二係入部47を中央溝35から抜出させる。その状態で、カムシャフト15が回転することにより、カムキャリア76が第一螺旋溝32に沿って左方向に変位し、それと一緒に一対の駆動用カム10,10も左方向に変位して非当接状態Q,Qに切り換わる。それによって、バルブ8,8の駆動が休止する。
[2]非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換えるとき
図6(b)に示すように、非当接状態Q,Qから当接状態P,Pに切り換えるときには、電磁アクチュエータ51の押圧力を緩めてリターンスプリング56の復元力で係合部材40をロッカシャフト25の他方の周方向へ回動させることによって、第一係入部42を中央溝35から抜出させるとともに、第二係入部47を第二螺旋溝37に係入させる。その状態で、カムシャフト15が回転することにより、カムキャリア76が第二螺旋溝37に沿って右方向に変位し、それと一緒に一対の駆動用カム10,10も右方向に変位して当接状態P,Pに切り換わる。それによって、バルブ8,8の駆動が再開する。
本実施例2によれば、次の[A]〜[C]の効果を得ることができる。
[A]1個の電磁アクチュエータ51のみで、当接状態P,Pと非当接状態Q,Qとの間で切り換えることができるため、可変動弁機構70の構造が簡単になるとともに、電磁アクチュエータ51の数を抑えてコストを低く抑えることができる。
[B]リターンスプリングの復元力でカムキャリア76を右方向又は左方向に付勢して駆動することがないので、該リターンスプリングの圧縮時にその復元力でカムキャリア76が右方向又は左方向に強く付勢されて摩耗が大きくなってしまう心配がない。
[C]各ロッカアーム20のバルブ8との当接面23に、該バルブ8に右方向及び左方向から当接するガイド部がなくても、ロッカアーム20,20は、上記の通りロッカシャフト25に支持されているため、左右方向に傾いてしまう心配はない。また、そのロッカアーム20については、現量産品と大差ない形状で設けることができる。
図7〜図9に示す本実施例3の可変動弁機構110は、実施例1と略同様であるが、1つの該可変動弁機構110が、左右方向に並ぶ4つの気筒のうちの2つの気筒に対して設けられている点で相違している。詳しくは、該可変動弁機構110は、実施例1の連結部材60を備えない他、次に示す点で実施例1の可変動弁機構9と相違しており、その他の点については実施例1と同様である。なお、実施例1と同様である点については、実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
[駆動用カム10,10,10,10]
1つの可変動弁機構110が2つの気筒に対して設けられているため、該1つの可変動弁機構110は、2対(4つ)の駆動用カム10,10,10,10と、2対(4つ)の休止用カム16,16,16,16とを備えている点で、実施例1と相違している。なお、本実施例3では、4気筒のため、一方の気筒に対する一対の駆動用カム10,10の位相と、他方の気筒に対する一対の駆動用カム10,10の位相とは、90度ずれている。
[ロッカアーム20,20,20,20]
1つの可変動弁機構110が2つの気筒に対して設けられているため、該1つの可変動弁機構110は、2対(4つ)のロッカアーム20,20,20,20を備えている点で、実施例1と相違している。また、該可変動弁機構110は、実施例1のロッカシャフト25の代わりに、左右方向に延び左右方向に変位可能な、2つの気筒に対して共用のロッカシャフト111を備え、該ロッカシャフト111に2対のロッカアーム20,20,20,20が左右方向に相対変位不能、かつ、周方向には相対回動可能に支持されている点で実施例1と相違している。詳しくは、ロッカシャフト111に、各ロッカアーム20の左側面に当接して該ロッカアーム20の左方向への相対変位を規制する各左ストッパ112(Eリング等)と、各ロッカアーム20の右側面に当接して該ロッカアーム20の右方向への相対変位を規制する各右ストッパ113(Eリング等)とが設けられたことによって、該左右方向に相対変位不能となっている。
[被係合部30]
被係合部30は、その第一螺旋溝32のその入口部33を除く部分が、2対の駆動用カム10,10,10,10のいずれのカムノーズ12,12,12,12もロッカアーム20,20,20,20に当接しない時に第一係入部42に当接する位相に設けられ、第二螺旋溝37のその入口部38を除く部分が、2対の駆動用カム10,10,10,10のいずれのカムノーズ12,12,12,12もロッカアーム20,20,20,20に当接しない時に第二係入部47に当接する位相に設けられている点で実施例1と相違している。よって、いずれか一対の駆動用カム10,10のカムノーズ12,12がロッカアーム20,20に当接する時に、2対のロッカアーム20,20,20,20が左右方向に変位してしまう心配がない。
[係合部材40]
係合部材40は、ロッカシャフト111に左右方向に相対変位不能、かつ、周方向には相対回動可能に支持されている点で実施例1と相違している。詳しくは、ロッカシャフト111に、係合部材40の左側面に当接して該係合部材40の左方向への相対変位を規制する左ストッパ114(Eリング等)と、係合部材40の右側面に当接して該係合部材40の右方向への相対変位を規制する右ストッパ115(Eリング等)とが設けられたことによって、該左右方向に相対変位不能となっている。
以上に示した本実施例3の可変動弁機構110によれば、図8(a)に示すように、2対のロッカアーム20,20,20,20をロッカシャフト111及び係合部材40と一緒に右方向に変位させることによって、非当接状態Q,Q,Q,Qに切り換えて2対のバルブ8,8,8,8の駆動を休止させ、図8(b)に示すように、2対のロッカアーム20,20,20,20をロッカシャフト111及び係合部材40と一緒に左方向に変位させることによって、当接状態P,P,P,Pに切り換えて2対のバルブ8,8,8,8の駆動を再開させる。
次に、図9(a)(b)に示すように、左右方向に並ぶ4つの気筒のうちの左側の2つの気筒と右側の2つの気筒とに対してそれぞれ本実施例3の可変動弁機構110,110を設置した場合において、4対全ての駆動用カム10,10・・と4対全てのロッカアーム20,20・・とがそれぞれ当接する当接状態P,P・・と、4対のいずれも当接しない非当接状態Q,Q・・との間で切り換える際の様子を、[1]4対全てを当接状態P,P・・から非当接状態Q,Q・・に切り換えるとき と、[2]4対全てを非当接状態Q,Q・・から当接状態P,P・・に切り換えるとき とに分けて以下に説明する。
[1]4対全てを当接状態P,P・・から非当接状態Q,Q・・に切り換えるとき
4対全てを、図8(a)に示すように、当接状態P,P・・から非当接状態Q,Q・・に切り換えるときには、各可変動弁機構110,110の電磁アクチュエータ51,51の押圧力で各係合部材40,40を各ロッカシャフト111,111の一方の周方向へ、リターンスプリング56,56の復元力に抗して回動させることによって、各係合部材40,40の第一係入部42,42を第一螺旋溝32,32に係入させるとともに、第二係入部47,47を中央溝35,35から抜出させる。その状態で、カムシャフト15が回転することにより、まず、一方の可変動弁機構110の係合部材40が第一螺旋溝32に沿って右方向に変位し、それと一緒に一方のロッカシャフト111と2対のロッカアーム20,20,20,20とが右方向に変位して、図9(a)に示すように、4対のうちの2対が非当接状態Q,Q,Q,Qに切り換わる。その直後(カムシャフト15の半回転後)に、他方の可変動弁機構110の係合部材40が第一螺旋溝32に沿って右方向に変位し、それと一緒に他方のロッカシャフト111と2対のロッカアーム20,20,20,20とが右方向に変位して、図9(b)に示すように、4対のうちの残りの2対も非当接状態Q,Q,Q,Qに切り換わる。それによって、4対全てが非当接状態Q,Q・・に切り換わり、2つの可変動弁機構110,110による4対のバルブ8,8・・の駆動が休止する。
[2]4対全てを非当接状態Q,Q・・から当接状態P,P・・に切り換えるとき
4対全てを、図8(b)に示すように、非当接状態Q,Q・・から当接状態P,P・・に切り換えるときには、各可変動弁機構110,110の電磁アクチュエータ51,51の押圧力を緩めてリターンスプリング56,56の復元力で各係合部材40,40をロッカシャフト111,111の他方の周方向へ回動させることによって、各係合部材40,40の第一係入部42,42を中央溝35,35から抜出させるとともに、第二係入部47,47を第二螺旋溝37,37に係入される。その状態で、カムシャフト15が回転することにより、まず、一方の可変動弁機構110の係合部材40が第二螺旋溝37に沿って左方向に変位し、それと一緒に一方のロッカシャフト111と2対のロッカアーム20,20,20,20とが左方向に変位して、4対のうちの2対が当接状態P,P,P,Pに切り換わる。その直後(カムシャフト15の半回転後)に、他方の可変動弁機構110の係合部材40が第二螺旋溝37に沿って左方向に変位し、それと一緒に他方のロッカシャフト111と2対のロッカアーム20,20,20,20とが左方向に変位して、4対のうちの残りの2対も当接状態P,P,P,Pに切り換わる。それによって、4対全てが当接状態P,P・・に切り換わり、2つの可変動弁機構110,110による4対のバルブ8,8・・の駆動が再開する。
本実施例3によれば、実施例1で示した[A]〜[D]の効果に加えて、次の[E][F]の効果を得ることができる。
[E]1個の電磁アクチュエータ51のみで、2対の駆動用カム10,10,10,10と2対のロッカアーム20,20,20,20とを、当接状態P,P,P,Pと非当接状態Q,Q,Q,Qとの間で切り換えることができるため、電磁アクチュエータ51の数を実施例1よりも更に抑えてコストを低く抑えることができる。
[F]ロッカシャフト111自体を左右方向に変位させることにより、可動部の部品点数を減らし、可変動弁機構110をコンパクトに纏めることができる。
図10,図11に示す本実施例4の可変動弁機構120は、実施例3と略同様であるが、ロッカシャフト111が左右方向に変位不能に固定されるとともに、左右方向に変位可能なコントロールシャフト121が設けられている点で実施例3と相違している。詳しくは、該可変動弁機構120は、次に示す点で実施例3の可変動弁機構110と相違しており、その他の点については、実施例3と同様である。なお、実施例3と同様である点については、実施例3と同じ符号を付して説明を省略する。
[ロッカアーム20,20,20,20]
各ロッカアーム20に対してはストッパ112,113が設けられておらず、よって、各ロッカアーム20が、ロッカシャフト111に対して左右方向に相対変位可能である点で実施例3と相違している。また、ロッカシャフト111には、該ロッカシャフト111のシリンダヘッドに対する左右方向への変位を規制するストッパ116,117(Eリング等)が設けられており、よって、該ロッカシャフト111が、左右方向に変位不能である点で実施例3と相違している。
[係合部材40]
係合部材40に対してはストッパ114,115が設けられておらず、よって、該係合部材40が、ロッカシャフト111に対して左右方向に相対変位可能である点で実施例3と相違している。
[コントロールシャフト121]
コントロールシャフト121は、左右方向に延び左右方向に変位可能な、2つの気筒に対して共用のシャフトであって、係合部材40と2対のロッカアーム20,20,20,20とを左右方向に相対変位不能、かつ、ロッカシャフト111の周方向に相対回動可能に連結している。詳しくは、該コントロールシャフト121は、各一対のロッカアーム20,20に、第一係合材122及び第二係合材123を介して左右方向に相対変位不能に係合している。その第一係合材122は、一対のロッカアーム20,20の相互間においてロッカシャフト111に外挿されるとともに、左側のロッカアーム20に右側から当接し、右側のロッカアーム20に左側から当接している。また、第二係合材123は、コントロールシャフト121に固定されるとともに、左側のロッカアーム20に左側から当接し、右側のロッカアーム20に右側から当接している。また、該コントロールシャフト121は、係合部材40に第三係合材124を介して左右方向に相対変位不能に係合している。
以上に示した本実施例4の可変動弁機構120によれば、図11(a)に示すように、2対のロッカアーム20,20,20,20をコントロールシャフト121及び係合部材40と一緒に右方向に変位させることによって、非当接状態Q,Q,Q,Qに切り換えて2対のバルブ8,8,8,8の駆動を休止させ、図11(b)に示すように、2対のロッカアーム20,20,20,20をコントロールシャフト121及び係合部材40と一緒に左方向に変位させることによって、当接状態P,P,P,Pに切り換えて2対のバルブ8,8,8,8の駆動を再開させる。
本実施例4によれば、実施例1で示した[A]〜[D]の効果及び実施例3で示した[E]の効果に加えて、次の[G]の効果を得ることができる。
[G]コントロールシャフト121を左右方向に変位させることによって、ロッカシャフト111を変位させる場合よりも可動部を軽量にすることができ、それによって応答性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
8 バルブ
9 可変動弁機構
10 駆動用カム
15 カムシャフト
20 ロッカアーム
25 ロッカシャフト
32 第一螺旋溝
37 第二螺旋溝
40 係合部材
41 第一アーム
42 第一係入部
46 第二アーム
47 第二係入部
50 駆動装置
51 電磁アクチュエータ
70 可変動弁機構
76 カムキャリア
110 可変動弁機構
111 ロッカシャフト
120 可変動弁機構
121 コントロールシャフト
P 当接状態
Q 非当接状態

Claims (6)

  1. 左右方向に延びるカムシャフト(15)と一緒に回転する駆動用カム(10)と、バルブ(8)に当接するロッカアーム(20)とが左右方向に相対変位することにより、前記駆動用カム(10)と前記ロッカアーム(20)とが当接する当接状態(P)と当接しない非当接状態(Q)との間で切り換わる可変動弁機構において、
    前記カムシャフト(15)と一緒に回転するようにそれぞれ設けられて該カムシャフトの周方向に螺旋状に延び、螺旋進行方向が互いに左右方向に異なる第一螺旋溝(32)及び第二螺旋溝(37)と、
    左右方向に交差する交差方向に変位可能に設けられ、一方の前記交差方向及び他方の前記交差方向の変位により前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)に択一的に係入する前記第一螺旋溝(32)係入用の第一係入部(42)及び前記第二螺旋溝(37)係入用の第二係入部(47)を備えた係合部材(40)と、
    電磁アクチュエータ(51)を一つのみ備え、前記係合部材(40)を一方の前記交差方向と他方の前記交差方向とに駆動する駆動装置(50)とを含み構成され、
    前記駆動装置(50)で前記係合部材(40)を一方の前記交差方向に駆動して前記第一係入部(42)を前記第一螺旋溝(32)に係入させた状態で前記カムシャフト(15)が回転することにより生じる、前記第一螺旋溝(32)と前記係合部材(40)との左右方向の一方の相対変位により、前記当接状態(P)から前記非当接状態(Q)に切り換わり、
    前記駆動装置(50)で前記係合部材(40)を他方の前記交差方向に駆動して前記第二係入部(47)を前記第二螺旋溝(37)に係入させた状態で前記カムシャフト(15)が回転することにより生じる、前記第二螺旋溝(37)と前記係合部材(40)との左右方向の他方の相対変位により、前記非当接状態(Q)から前記当接状態(P)に切り換わることを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記係合部材(40)は、前記カムシャフト(15)を間隙をおいて挟む第一アーム(41)及び第二アーム(46)をV字状に備え、前記第一係入部(42)は前記第一アーム(41)の先端部内側に形成され、前記第二係入部(47)は前記第二アーム(46)の先端部内側に形成された請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 前記駆動用カム(10)と前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)とは、前記カムシャフト(15)に左右方向に変位不能に設けられ、前記ロッカアーム(20)と前記係合部材(40)とは、左右方向に延びるロッカシャフト(25)に左右方向に変位可能に支持され、
    前記ロッカアーム(20)が前記係合部材(40)と一緒に左右方向に変位することにより、前記駆動用カム(10)と前記ロッカアーム(20)とが左右方向に相対変位する請求項1又は2記載の可変動弁機構。
  4. 前記駆動用カム(10)と前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)とは、前記カムシャフト(15)に左右方向に変位可能に支持されたカムキャリア(76)に設けられ、前記ロッカアーム(20)と前記係合部材(40)とは、左右方向に変位不能に設けられ、
    前記駆動用カム(10)が前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)と一緒に左右方向に変位することにより、前記駆動用カム(10)と前記ロッカアーム(20)とが左右方向に相対変位する請求項1又は2記載の可変動弁機構。
  5. 左右方向に並ぶ複数の気筒に対して設けられた可変動弁機構であって、
    前記駆動用カム(10)と前記ロッカアーム(20)とは、各気筒毎に設けられ、前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)と前記係合部材(40)と前記駆動装置(50)とは、それぞれ1つのものが前記複数の気筒に対して共用であって、
    各駆動用カム(10)と前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)とは、前記カムシャフト(15)に左右方向に変位不能に設けられ、
    各ロッカアーム(20)と前記係合部材(40)とは、左右方向に延び左右方向に変位可能なロッカシャフト(111)に左右方向に相対変位不能に支持され、
    各ロッカアーム(20)が前記ロッカシャフト(111)及び前記係合部材(40)と一緒に左右方向に変位することにより、各駆動用カム(10)と各ロッカアーム(20)とが左右方向に相対変位する請求項1又は2記載の可変動弁機構。
  6. 左右方向に並ぶ複数の気筒に対して設けられた可変動弁機構であって、
    前記駆動用カム(10)と前記ロッカアーム(20)とは、各気筒毎に設けられ、前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)と前記係合部材(40)と前記駆動装置(50)とは、それぞれ1つのものが前記複数の気筒に対して共用であって、
    各駆動用カム(10)と前記第一螺旋溝(32)及び前記第二螺旋溝(37)とは、前記カムシャフト(15)に左右方向に変位不能に設けられ、
    各ロッカアーム(20)と前記係合部材(40)とは、左右方向に延び左右方向に変位不能なロッカシャフト(111)に左右方向に変位可能に支持されるとともに、各ロッカアーム(20)と前記係合部材(40)とは、左右方向に延び左右方向に変位可能なコントロールシャフト(121)を介して左右方向に相対変位不能に連結され、
    各ロッカアーム(20)が前記コントロールシャフト(121)及び前記係合部材(40)と一緒に左右方向に変位することにより、各駆動用カム(10)と各ロッカアーム(20)とが左右方向に相対変位する請求項1又は2記載の可変動弁機構。
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