JP2020183706A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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杉浦 憲
Ken Sugiura
憲 杉浦
貴之 前迫
Takayuki Maesako
貴之 前迫
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Abstract

【課題】ロッカアームとは別部品であるローラガイドを不要にし、構造を簡単にするとともに、ローラ軸を短くしてたわまないようにし、機構剛性を高める。【解決手段】ロッカアーム10は、ロッカシャフトにロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、ローラ16は、ロッカアーム10のロッカシャフト長方向に対向する一対の第一対向面f1,f1に所定のクリアランスをおいて挟まれた状態で、ロッカアーム10に設けられたローラ軸15に回転可能に軸着され、リンクアーム20は、ロッカアーム10のロッカシャフト長方向に対向する一対の第二対向面f2,f2に所定のクリアランスをおいて挟まれている。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関のバルブを駆動するとともに、その駆動状態を内燃機関の運転状況に応じて変更する可変動弁機構に関する。
本出願人は、先に、図6に示す内燃機関の可変動弁機構51を提案した(特許文献1)。この可変動弁機構51は、カムシャフト52に、カム53と2つの螺旋溝54,55とが設けられ、カムシャフト52と平行に延びるロッカシャフト56に、ロッカアーム本体57が揺動可能に支持され、ロッカアーム本体57に、ロッカシャフト56と平行に延びるローラ軸58が設けられ、ローラ軸58に、カム53が当接しうるローラ59がロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、2つの螺旋溝54,55に択一的に係入する2つの係入アーム61,62とローラ59の両側面を抱持するローラガイド63(摺接部)とを含むリンクアーム60が、ロッカシャフト長方向に変位可能に設けられている。そして、リンクアーム60全体を回動装置(図示略)により回動させて、一方の係入アーム61を一方の螺旋溝54に係入させるか又は他方の係入アーム(図示略)を他方の螺旋溝55に係入させるかを選択することにより、選択した螺旋溝54,55に従ってリンクアーム60及びローラ59をロッカシャフト長方向に変位させて、該ローラ59に前記カム53が当接するか又は当接しないかを切り替える機構である。
特開2014−224496号公報
上記の可変動弁機構51においては、(ロッカアーム本体57とは別部品である)ローラ59の側面を抱持するローラガイド63を、リンクアーム60と共に軸長方向に変位するように設ける必要があったため、構造が複雑であった。また、ロッカアーム本体57はロッカシャフト長方向に変位させず、ロッカアーム本体57に架設したローラ軸58上でローラ59をローラガイド63により変位させるために、ローラ軸58の長さ(ロッカアーム本体57から出た部分の長さ)がローラ幅の2倍以上あるため、ローラに荷重が入力された際にローラ軸がたわみ、機構剛性が低くなる可能性があった。
そこで、本発明の課題は、ロッカアームとは別部品であるローラガイドを不要にし、構造を簡単にするとともに、ローラ軸を短くしてたわまないようにし、機構剛性を高めることにある。
本発明は、
カムシャフト(2)に、カム(3)と2つの螺旋溝(5,7)とが設けられ、
カムシャフト(2)と平行に延びるロッカシャフト(9)に、カム(3)が当接しうるローラ(16)を含むロッカアーム(10)が揺動可能に支持され、
2つの螺旋溝(5,7)に択一的に係入する2つの係入アーム(23,24)を含むリンクアーム(20)が、ロッカシャフト長方向に変位可能に設けられ、
2つの係入アーム(23,24)を回動装置(40)により回動させて、一方の係入アーム(23)を一方の螺旋溝(5)に係入させるか又は他方の係入アーム(24)を他方の螺旋溝(7)に係入させるかを選択することにより、選択した螺旋溝(5,7)に従ってリンクアーム(20)がロッカシャフト長方向に変位し、該変位に基づいてローラ(16)がロッカシャフト長方向に変位して、ローラ(16)に前記カム(3)が当接するか又は当接しないかを切り替える内燃機関の可変動弁機構において、
ロッカアーム(10)は、ロッカシャフト(9)にロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、
ローラ(16)は、ロッカアーム(10)のロッカシャフト長方向に対向する一対の第一対向面(f1,f1)に所定のクリアランスをおいて挟まれた状態で、ロッカアーム(10)に設けられたローラ軸(15)に回転可能に軸着され、
リンクアーム(20)は、ロッカアーム(10)のロッカシャフト長方向に対向する一対の第二対向面(f2,f2)に所定のクリアランスをおいて挟まれていることを特徴とする。
本発明によれば、ロッカアームの一対の第一対向面にローラが所定のクリアランスをおいて挟まれており、ロッカアームの一対の第二対向面に所定のクリアランスをおいて挟まれたリンクアームがロッカシャフト長方向に変位すると、ロッカアームと共にローラが変位するので、従来例のようにロッカアームとは別部品であるローラガイドを設ける必要がなく、構造が簡単である。また、ローラ軸の長さ(ロッカアームから出た部分の長さ)がローラ幅と実質的に同等で短いため、ローラに荷重が入力された際にローラ軸がたわまず、機構剛性が高い。
図1は実施例の可変動弁機構を前側(正面側)からみた斜視図である。 図2は同機構を後側(背面側)からみた斜視図である。 図3(a)は同機構のロッカアームとリンクアームの斜視図、(b)は同機構のロッカアームをローラの位置で切断した断面図である。 図4(a)は同機構をロッカアームとヘッドとの境界位置で切断した側断面図、(b)は同機構をリンクアームの位置で切断した側断面図である。 図5は同機構のV−V断面図であり、(a)はローラが第一カム位置に変位したときを示し、(b)はローラが第二カム位置に変位したときを示す。 図6は従来例の可変動弁機構を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
1.ロッカアーム
ロッカアームが含むローラの数は、1つでも複数でもよいが、左右バランス上は左右2つが好ましい。
ロッカアームは、複数のバルブを駆動するものでもよいし、1つのバルブを駆動するものでもよい。
ロッカアームは、直接バルブを駆動するものでもよいし、間接的にバルブを駆動する(例えば、ロッカアームが第2ロッカアームを押圧し、第2ロッカアームがバルブを駆動する)ものでもよい。
2.リンクアーム
リンクアームは、特に限定されないが、上記左右2つのローラの間に、一対の第二対向面が形成されたものが好ましい。
3.回動装置
回動装置としては、特に限定されないが、電磁ソレノイド、油圧機構、電動モータ機構等によるものを例示できる。
4.ローラに前記カムが当接しないときの態様
ローラに前記カムが当接しないときの態様としては、ローラに別のカムも当接しない態様、ローラに別のゼロリフトの円カムが当接する態様、ローラに別のノーズプロフィールのカムが当接する態様とを例示できる。次に説明する実施例は、ローラに別のノーズプロフィールのカムが当接する態様である。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、実施例の各部の構造、形状、数等は例示であり、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
図1〜図5に示す実施例の可変動弁機構1は、
カムシャフト2に、カム3と2つの螺旋溝5,7とが設けられ、
カムシャフト2と平行に延びるロッカシャフト9に、カム3が当接しうるローラ16を含むロッカアーム10が揺動可能に支持され、
2つの螺旋溝5,7に択一的に係入する2つの係入アーム23,24を含むリンクアーム20が、ロッカシャフト長方向に変位可能に設けられ、
2つの係入アーム23,24を回動装置40により回動させて、一方の係入アーム23を一方の螺旋溝5に係入させるか又は他方の係入アーム24を他方の螺旋溝7に係入させるかを選択することにより、選択した螺旋溝5,7に従ってリンクアーム20がロッカシャフト長方向に変位し、該変位に基づいてローラ16がロッカシャフト長方向に変位して、ローラ16に前記カム3が当接するか又は当接しないかを切り替える機構であって、
ロッカアーム10は、ロッカシャフト9にロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、
ローラ16は、ロッカアーム10のロッカシャフト長方向に対向する一対の第一対向面f1,f1に所定のクリアランスをおいて挟まれた状態で、ロッカアーム10に設けられたローラ軸15に回転可能に軸着され、
リンクアーム20は、ロッカアーム10のロッカシャフト長方向に対向する一対の第二対向面f2,f2に所定のクリアランスをおいて挟まれていることを特徴とする。
カムシャフト長方向と、ロッカシャフト長方向と、ローラ軸長方向は、いずれも図1での左右方向であって同一である。そこで、以下では、前側から見た図1で左に向かう方向を軸長方向d1といい、右に向かう方向を軸長方向d2という。また、左、右というときは、図1での左、右をいう。後側から見た図2及び図5は、図1とは左右が反対に表れる。
[カム等]
内燃機関のシリンダヘッドのカムサポート27と、該カムサポート27の上にボルト29により取り付けられたカムキャップ28との間に、カムシャフト2が挿通しているとともに回転可能に支持されている。互いに離間した2つのカムサポート27の間において、カムシャフト2には、軸長方向d1側から軸長方向d2側へ順に、駆動カムとしての第一カム3及び第二カム4と、カムレール溝としての第二螺旋溝7、円環溝6及び第一螺旋溝5と、再び駆動カムとしての第一カム3及び第二カム4とが、並んで設けられている。
2つの第一カム3は、断面形状が円形のベース円と、ベース円から突出した相対的に高リフトかつ狭作用角のノーズとからなり、主に高速回転域で使用されるものである。
2つの第二カム4は、断面形状が円形のベース円と、ベース円から突出した相対的に低リフトかつ広作用角のノーズとからなり、主に低速回転域で使用されるものである。
円環溝6は、リンクアーム20を軸長方向d1,d2に変位不能に係止するための溝であって、軸長方向にずれない円環状の溝である。
第一螺旋溝5は、リンクアーム20を軸長方向d1に変位させるための溝であって、円環溝6よりも軸長方向d2側に設けられている。第一螺旋溝5は、その基端から所定の位置までは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に軸長方向d1,d2にずれることなく延びており、該所定の位置からは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に進むに従い軸長方向d1側に進む螺旋状に延びて円環溝6に合流している。この螺旋状に延びる部分は、第一及び第二カム3,4のベース円作用時に、第一係入アーム23の先端部が係入する位相に設けられている。
第二螺旋溝7は、リンクアーム20を軸長方向d2に変位させるための溝であって、円環溝6よりも軸長方向d1側に設けられている。第二螺旋溝7は、その基端から所定の位置までは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に軸長方向d1,d2にずれることなく延びており、該所定の位置からは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に進むに従い軸長方向d2側に進む螺旋状に延びて円環溝6に合流している。この螺旋状に延びる部分は、第一及び第二カム3,4のベース円作用時に、第二係入アーム24の先端部が係入する位相に設けられている。
[ロッカアーム等]
シリンダヘッドのカムサポート27には、カムシャフト2と平行に延びるロッカシャフト9が挿通している。互いに離間した2つのカムサポート27の間において、ロッカシャフト9にはロッカアーム10が、ロッカシャフト周方向に揺動可能に、且つ、軸長方向d1,d2に変位可能に支持されている。
ロッカアーム10は、図3等に示すように、左ロッカアーム11と右ロッカアーム12の下部間が連結部13により隔てられて連結された2連型のロッカアームである。左右の各ロッカアーム11,12は、ロッカシャフト9に外嵌されて上記のとおり支持された基部14と、軸長方向に離間した一対の側壁部17,17と、一対の側壁部17,17の下部間を連結する底部18とを含み、底部18の下面の前部にバルブVを押圧するバルブ押圧部が形成されている。ロッカアーム10の左右長が2つのカムサポート27間よりも小さいため、ロッカアーム10は2つのカムサポート27間で軸長方向d1,d2に変位可能である。
さらに、左右の各ロッカアーム11,12は、一対の側壁部17,17の間に架け渡されたローラ軸15と、ローラ軸15にニードルローラを介してローラ軸周方向に回転可能に軸着されたローラ16とを含んでいる。ローラ16は、一対の側壁部17,17のロッカシャフト長方向に対向する一対の第一対向面f1,f1に、所定のクリアランス(ローラ16の回転を許容するための最小限の隙間)をおいて挟まれた状態で、上記のとおりローラ軸15に軸着されている。よって、ローラ16は、各ロッカアーム11,12に対してはロッカシャフト軸長方向(ローラ軸長方向)に実質的に相対変位しないように位置決めされており、ロッカアーム10と共にロッカシャフト長方向に変位する。
[リンクアーム]
リンクアーム20は、図3等に示すように、筒状基部22と、筒状基部22から、正面視で軸長方向に互いに離間し、側面視でV字をなするように、前方へ突出した第一係入アーム23及び上方へ突出した第二係入アーム24とを含み構成されている。
筒状基部22は、左ロッカアーム11の基部14と右ロッカアーム12の基部14のロッカシャフト長方向に対向する一対の第二対向面f2,f2に、所定のクリアランス(リンクアーム20の回動を許容する最小限の隙間)をおいて挟まれた状態で、ロッカシャフト9にロッカシャフト周方向に回動可能に外嵌されている。よって、リンクアーム20は、ロッカアーム10に対しては軸長方向に実質的に変位不能であり、ロッカアーム10及びローラ16と共に軸長方向に変位可能である。
ロッカアーム10の軸長方向d1側のスラスト位置は、左ロッカアーム11の基部14の左側面が左側のカムサポート27(又はカムキャップ28)の側面に当接することにより決まり、これが決まると同時にローラ16の軸長方向d1側のスラスト位置も決まる。言い換えれば、カムサポート27(又はカムキャップ28)の側面で、ロッカアーム10の軸長方向d1側のスラスト方向の変位端を規制する。
ロッカアーム10の軸長方向d2側のスラスト位置は、右ロッカアーム12の基部14の右側面が右側のカムサポート27(又はカムキャップ28)の側面に当接することにより決まり、これが決まると同時にローラ16の軸長方向d2側のスラスト位置も決まる。言い換えれば、カムサポート27(又はカムキャップ28)の側面で、ロッカアーム10の軸長方向d2側のスラスト方向の片異端を規制する。
筒状基部22の背面には板状の被押圧部25が設けられ、被押圧部25の下部又は上部が択一的に前方へ回動装置40により押圧されることにより、リンクアーム20が回動する。
第一係入アーム23は、その先端部が第一螺旋溝5ないし円環溝6に係入可能に形成されている。
第二係入アーム24は、その先端部が第二螺旋溝7ないし円環溝6に係入可能に形成されている。
[付勢構造]
ロッカアーム10を軸長方向d1側のスラスト位置に付勢する付勢構造30は、左側のカムサポート27の背面にボルト32で取り付けられた板バネ31で付勢される凸状ラッチ33と、左ロッカアーム11の基部14に形成された、凸状ラッチ33が係入する凹状キャッチ34とからなる。
ロッカアーム10を軸長方向d2側のスラスト位置に付勢する付勢構造30は、右側のカムサポート27の背面にボルト32で取り付けられた板バネ31で付勢される凸状ラッチ33と、右ロッカアーム12の基部14に形成された、凸状ラッチ33が係入する凹状キャッチ34とからなる。
各凸状ラッチ33は、板バネ31の途中部を変形させて形成されているが、板バネ31に取り付けられたものでもよい。
ロッカアーム10が軸長方向d1,d2の各スラスト位置に決まったときに、各凸状ラッチ33は各凹状キャッチ34に係合して、ロッカアーム10を各スラスト位置に付勢する。この付勢によりロッカアーム10は各スラスト位置に保持されるため、どちらの係入アーム23,24も螺旋溝5,7に係入しないタイミングで、動弁機構に振動や外力が加わったとしても、ロッカアーム10及びリンクアーム20が意図しない位置に変位することはない。
[回動装置]
回動装置40は、図2、図4等に示すように、被押圧部25の下部を前方へ押圧してリンクアーム20を軸周方向一方r1に回動させるための第一電磁ソレノイド41と、被押圧部25の上部を前方へ押圧してリンクアーム20を軸周方向他方r2に回動させるための第二電磁ソレノイド42とからなる。各電磁ソレノイド41,42は、ONによりロッドを繰出してリンクアーム20を押圧し、OFFによりロッドを退入させて前記押圧を解除する。
以上のように構成された実施例の可変動弁機構1の可変動弁動作を説明する。
[1]ローラ16を第二カム4が当接する位置に変位させるとき
第二電磁ソレノイド42をONにして、被押圧部25の上部を前方へ押圧し、図4(b)に実線で示すように、リンクアーム20を軸周方向他方r2に回動させる。このリンクアーム20の回動により、第二係入アーム24の先端部が第二螺旋溝7に係入し、第一係入アーム23の先端部が円環溝6から退出する。前記のとおり、第二螺旋溝7の螺旋状に延びる部分はベース円作用時に第二係入アーム24が係入する位相にあるので、図1、図2及び図5(a)に示すように、リンクアーム20はカムシャフト2の回転に伴いベース円作用時に第二螺旋溝7に沿って軸長方向他方d2に変位し、ロッカアーム10及びローラ16を押して同様に変位させる。その結果、2つのローラ16は2つの第二カム4が当接する(且つ第一カム3が当接しない)位置に変位し、第二係入アーム24が円環溝6に入ることでリンクアーム20の左右方向位置が保持される。また、上記のとおり、ロッカアーム10のスラスト位置がロッカアーム10とカムサポート27との当接により決まり、付勢構造30によりロッカアーム10はスラスト位置に付勢される。
そして、第二カム4によりローラ16が押圧されてロッカアーム10が揺動し、左ロッカアーム11のバルブ押圧部に押圧されるバルブVと、右ロッカアーム12のバルブ押圧部に押圧されるバルブVが、2本同時に、低リフトかつ広作用角でリフトされる。この動弁モードは、主に低速回転域で使用される。
[2]ローラ16を第一カム3が当接する位置に変位させるとき
第一電磁ソレノイド41をONにして、被押圧部25の下部を前方へ押圧し、図4(b)に2点鎖線で示すように、リンクアーム20を軸周方向一方r1に回動させる。このリンクアーム20の回動により、第一係入アーム23の先端部が第一螺旋溝5に係入し、第二係入アーム24の先端部が円環溝6から退出する。前記のとおり、第一螺旋溝5の螺旋状に延びる部分はベース円作用時に第一係入アーム23が係入する位相にあるので、図5(b)に示すように、リンクアーム20はカムシャフト2の回転に伴いベース円作用時に第一螺旋溝5に沿って軸長方向一方d1に変位し、ロッカアーム10及びローラ16を押して同様に変位させる。その結果、2つのローラ16は2つの第一カム3が当接する(且つ第二カム4が当接しない)位置に変位し、第一係入アーム23が円環溝6に入ることでリンクアーム20の左右方向位置が保持される。また、上記のとおり、ロッカアーム10のスラスト位置がロッカアーム10とカムサポート27との当接により決まり、付勢構造30によりロッカアーム10はスラスト位置に付勢される。
そして、第一カム3によりローラ16が押圧されてロッカアーム10が揺動し、左ロッカアーム11のバルブ押圧部に押圧されるバルブVと、右ロッカアーム12のバルブ押圧部に押圧されるバルブVが、2本同時に、高リフトかつ狭作用角でリフトされる。この動弁モードは、主に高速回転域で使用される。
本実施例によれば、次の作用効果が得られる。
(ア)ロッカアーム10及びローラ16のスラスト位置を、螺旋溝5,7及び係入アーム23,24とは別の少数の部材(ロッカアーム10自身とカムサポート27又はカムキャップ28)により決めて、螺旋溝5,7及び係入アーム23,24の耐久性を高めるとともに、同部材が少数であることにより、スラスト位置の精度を向上させてばらつきを低減できる。また、同部材が少数であることは、同部材の公差詰めの緩和によるコスト低減も可能にする。
(イ)2つのどちらの係入アームも螺旋溝に係入しないタイミングで、リンクアームが意図しない位置に変位しないようにすることができる。
(ウ)従来例のような(ロッカアームとは別部品である)ローラの側面を抱持するローラガイドをリンクアームと共に軸長方向に変位するように設ける必要がないため、構造が簡略化する。
(エ)ロッカアームに設けるローラ軸をローラ幅と実質的に同等にまで短くすることができる。このようにローラ軸が短いと、ローラに荷重が入力された際に、ローラ軸のたわみが小さいため、機構剛性が向上する。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
(1)第一カム3及び第二カム4をそれぞれ1つにし、ローラ16を1つにすること。
1 可変動弁機構
2 カムシャフト
3 第一カム
4 第二カム
5 第一螺旋溝
6 円環溝
7 第二螺旋溝
9 ロッカシャフト
10 ロッカアーム
11 左ロッカアーム
12 右ロッカアーム
13 連結部
14 基部
15 ローラ軸
16 ローラ
17 側壁部
18 底部
20 リンクアーム
22 筒状基部
23 第一係入アーム
24 第二係入アーム
25 被押圧部
V バルブ
f1 第一対向面
f2 第二対向面

Claims (1)

  1. カムシャフト(2)に、カム(3)と2つの螺旋溝(5,7)とが設けられ、
    カムシャフト(2)と平行に延びるロッカシャフト(9)に、カム(3)が当接しうるローラ(16)を含むロッカアーム(10)が揺動可能に支持され、
    2つの螺旋溝(5,7)に択一的に係入する2つの係入アーム(23,24)を含むリンクアーム(20)が、ロッカシャフト長方向に変位可能に設けられ、
    2つの係入アーム(23,24)を回動装置(40)により回動させて、一方の係入アーム(23)を一方の螺旋溝(5)に係入させるか又は他方の係入アーム(24)を他方の螺旋溝(7)に係入させるかを選択することにより、選択した螺旋溝(5,7)に従ってリンクアーム(20)がロッカシャフト長方向に変位し、該変位に基づいてローラ(16)がロッカシャフト長方向に変位して、ローラ(16)に前記カム(3)が当接するか又は当接しないかを切り替える内燃機関の可変動弁機構において、
    ロッカアーム(10)は、ロッカシャフト(9)にロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、
    ローラ(16)は、ロッカアーム(10)のロッカシャフト長方向に対向する一対の第一対向面(f1,f1)に所定のクリアランスをおいて挟まれた状態で、ロッカアーム(10)に設けられたローラ軸(15)に回転可能に軸着され、
    リンクアーム(20)は、ロッカアーム(10)のロッカシャフト長方向に対向する一対の第二対向面(f2,f2)に所定のクリアランスをおいて挟まれていることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
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