JP6043206B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの連結状態を切り換える可変動弁機構に関する。
内燃機関の可変動弁機構の中には、図8に示す従来例(特許文献1)の可変動弁機構90のように、カム95に駆動されることで揺動してバルブ7を駆動する揺動アーム92と、カム95と揺動アーム92との間に介装されて、カム95のノーズ97が当接するノーズ当接時の揺動アーム92の位置を揺動方向に変位させることでバルブ7の作用角を変更する作用角可変装置94とを含み構成されたものがある。
特開2006−77689号公報
従来例の可変動弁機構90によれば、必要に応じて作用角可変装置94でバルブ7の作用角を連続的に変更して、低燃費と高出力とを両立できる。しかし、本発明者は更に燃費を向上させたいと考えた。
そこで、本発明者は、従来例の可変動弁機構90を図9に示す参考例の可変動弁機構100ように変更して、バルブ7の駆動を不必要時には休止することを考えた。すなわち、従来例の揺動アーム92を、入力アーム102と出力アーム103とに分割し、入力アーム102を、カム95に駆動されることで揺動するとともに作用角可変装置94によりノーズ当接時の位置が揺動方向に変位するように構成し、出力アーム103を、入力アーム102に連結されると入力アーム102と共に揺動してバルブ7を駆動するように構成する。そして、入力アーム102と出力アーム103とにそれぞれピン穴107,108を設けるとともに、ピン106を備えた切換装置105を設け、ピン106を、図9(b)に示すように、両ピン穴107,108を跨ぐ連結位置に変位させることで、バルブ7を駆動する連結状態に切り換え、図9(c)に示すように、両ピン穴107,108を跨がない非連結位置に変位させることで、バルブ7の駆動を休止する非連結状態に切り換える。
この参考例の可変動弁機構100によれば、作用角可変装置94でバルブ7の作用角を連続的に変更できるのに加え、切換装置105でバルブ7を駆動する連結状態とバルブ7の駆動を休止する非連結状態とに切り換えることもできる。しかし、次に示す課題が発生することが予想させる。すなわち、作用角可変装置94でノーズ当接時の入力アーム102の位置を揺動方向にずらすと、カム95のベース円96が当接するベース円当接時の入力アーム102の位置も揺動方向にずれ、そのため、ベース円当接時の入力アーム102のピン穴107の位置が定まらない。そのため、図9(c)に示すように、非連結状態では両アーム102,103のピン穴107,108の位置がベース円当接時に揃わなくなり、もってピン106が非連結位置から連結位置に変位し難くなる。なぜなら、たとえベース円当接時以外(ノーズ当接時)のタイミングで両アーム102,103のピン穴107,108の位置が揃っても、そのタイミングは一瞬であるため、その一瞬の間にピン106が変位するのは難しいからである。そのため、非連結状態から連結状態に安定して切り換えることができない。
そこで、作用角可変装置でバルブの作用角を連続的に変更でき、かつ、切換装置でバルブを駆動する連結状態とバルブの駆動を休止する非連結状態とに切り換えられるようにするとともに、ベース円当接時の入力アームのピン穴の位置が定まらなくても、非連結状態から連結状態に安定して切り換えられるようにすること目的とする。
記目的を達成するため、第一の発明の内燃機関の可変動弁機構は、カムに駆動されることで揺動する入力アームと、入力アームに連結されると入力アームと共に揺動することでバルブを駆動する出力アームと、入力アームと出力アームとの両アームのピン穴を跨ぐ連結位置にピンが配される連結状態にすることでバルブを駆動する状態に切り換え、両ピン穴を跨がない非連結位置にピンが配される非連結状態にすることでバルブの駆動を休止する状態に切り換える切換装置と、カムと入力アームとの間に介装されて、カムのノーズが当接するノーズ当接時の入力アームの位置を揺動方向に変位させることで、連結状態でのバルブの作用角を変更する作用角可変装置と、作用角可変装置でノーズ当接時の入力アームの位置を揺動方向に変位させると、カムのベース円が当接するベース円当接時の入力アームの位置も揺動方向に変位することで、ベース円当接時の入力アームのピン穴の位置が定まらないために非連結状態では両ピン穴の位置がベース円当接時に揃わなくなり、もってピンが非連結位置から連結位置に変位し難くなるのを防ぐためのアーム位置補正機構とを含み構成されている。アーム位置補正機構は、入力アーム及び出力アームの一方のアームに設けられた掛止部を含み、ノーズ当接時の終わり前に、非連結状態で掛止部に他方のアームから突出したピンの先端部が引っ掛かることで、出力アームを入力アームと共に変位するようにし、もって非連結状態で出力アームの位置を入力アームの位置に揃うように変位させることで非連結状態のベース円当接時の両ピン穴の位置を揃えるものである
アーム位置補正機構は、特に限定されないが、入力アーム及び出力アームの一方のアームのピン穴の開口よりも揺動方向側の該一方のアームの側面に設けられた掛止部を含み、非連結状態で掛止部に他方のアームのピン穴から突出したピンの先端部が引っ掛かることで、出力アームを入力アームと共に変位するようにして非連結状態のベース円当接時の両ピン穴の位置を揃えることが好ましい。
同目的を達成するため、第二の発明の内燃機関の可変動弁機構は、カムに駆動されることで揺動する入力アームと、入力アームに連結されると入力アームと共に揺動することでバルブを駆動する出力アームと、入力アームと出力アームとの両アームのピン穴を跨ぐ連結位置にピンを変位させることでバルブを駆動する連結状態に切り換え、両ピン穴を跨がない非連結位置にピンを変位させることでバルブの駆動を休止する非連結状態に切り換える切換装置と、カムと入力アームとの間に介装されて、カムのノーズが当接するノーズ当接時の入力アームの位置を揺動方向に変位させることで、連結状態でのバルブの作用角を変更する作用角可変装置と、作用角可変装置でノーズ当接時の入力アームの位置を揺動方向に変位させると、カムのベース円が当接するベース円当接時の入力アームの位置も揺動方向に変位することで、ベース円当接時の入力アームのピン穴の位置が定まらないために非連結状態では両ピン穴の位置がベース円当接時に揃わなくなり、もってピンが非連結位置から連結位置に変位し難くなるのを防ぐために、非連結状態で出力アームの位置を入力アームの位置に揃うように変位させることで非連結状態のベース円当接時の両ピン穴の位置を揃えるアーム位置補正機構とを含み構成されている。アーム位置補正機構は、入力アーム及び出力アームの一方のアームのピン穴の開口よりも揺動方向側の該一方のアームの側面に設けられた掛止部を含み、非連結状態で掛止部に他方のアームのピン穴から突出したピンの先端部が引っ掛かることで、出力アームを入力アームと共に変位するようにして非連結状態のベース円当接時の両ピン穴の位置を揃えるものである。ピンは、筒状の外ピンと、外ピンの内側に設けられた内ピンとを含み構成され、他方のアームのピン穴から突出した外ピンの先端部が掛止部に引っ掛かってから、外ピンの内側から内ピンが進出することで内ピンの先端部が一方のアームのピン穴に進入する。
上記第一及び第二の発明において、より具体的には、アーム位置補正機構は、一方のアームの側面に凹設されてそのアームのピン穴の開口の正面から揺動方向に延びる案内溝を備え、掛止部は案内溝の端部に形成されていることが好ましい。ピンを掛止部及びピン穴に導き易くなるからである。
上記第一の発明において、ピンは、特に限定されないが、筒状の外ピンと、外ピンの内側に設けられた内ピンとを含み構成され、他方のアームのピン穴から突出した外ピンの先端部が掛止部に引っ掛かってから、外ピンの内側から内ピンが進出することで内ピンの先端部が一方のアームのピン穴に進入することが好ましい。ピンと掛止部との間の摩擦を減らすことができ、それにより、ピンをスムーズに非連結位置から連結位置に変位させることができるからである。
ロストモーション機構等は、特に限定されないが、可変動弁機構は、バルブを閉じる方向に付勢するバルブスプリングと、入力アームをカムに付勢する第一ロストモーションスプリングと、出力アームをバルブに付勢する、バルブスプリング及び第一ロストモーションスプリングのいずれよりも弱い第二ロストモーションスプリングとを備えていることが好ましい。第二ロストモーションスプリングで出力アームを所定の休止位置に速やかに戻すことができるからである。そして、その第二ロストモーションスプリングは、バルブスプリングよりも弱いため、バルブスプリングに抗してバルブを開いてしまう心配がない。また、第一ロストモーションスプリングよりも弱いため、第一ロストモーションスプリングで入力アームをカムに追従させるのを阻害する心配もない。
本発明によれば、作用角可変装置でバルブの作用角を連続的に変更でき、かつ、切換装置でバルブを駆動する連結状態とバルブの駆動を休止する非連結状態とに切り換えることができる。また、ベース円当接時の入力アームのピン穴の位置が定まらなくても、アーム位置補正機構で非連結状態のベース円当接時の両ピン穴の位置を揃えることができので、ピンが非連結位置から連結位置に変位し難くなることがない。そのため、非連結状態から連結状態に安定して切り換えることができる。
実施例の可変動弁機構を示す斜視図である。 実施例の可変動弁機構を示す正面図である。 実施例の可変動弁機構を示す側面図である。 実施例の可変動弁機構の出力アームを示す斜視図である。 実施例の可変動弁機構を連結状態から非連結状態に切り換えるときを(a)〜(c)に順に示す部分断面図である。 実施例の可変動弁機構を非連結状態から連結状態に切り換えるときを(a)〜(c)に順に示す部分断面図である。 実施例の変更例1の可変動弁機構を示す側面図である。 従来例の可変動弁機構を示す側面図である。 (a)は参考例の可変動弁機構を示す側面図、(b)は参考例の可変動弁機構の連結状態を示す部分断面図、(c)は参考例の可変動弁機構の非連結状態を示す部分断面図である。
図1〜図6に示す実施例の可変動弁機構8は、内燃機関の回転に従いバルブ7,7を駆動するための機構であって、次に示す、バルブスプリング9,9と、カム10と、入力アーム20と、出力アーム30,30と、作用角可変装置40と、切換装置50と、アーム位置補正機構60とを含み構成されている。なお、以下では、入力アーム20及び出力アーム30,30の幅方向の一方を「左」といい、他方を「右」という。
[バルブスプリング9,9]
バルブスプリング9,9は、左側のバルブ7に対して設けられた左側のバルブスプリング9と右側のバルブ7に対して設けられた右側のバルブスプリング9とからなる。各バルブスプリング9は、バルブ7を閉じる方向に付勢するためのバネであって、シリンダヘッドとバルブ7との間に取り付けられている。
[カム10]
カム10は、内燃機関の回転に従い回転するカムシャフト19に設けられた断面形状が真円形のベース円11と、該ベース円11から突出したノーズ12とから構成されている。
[入力アーム20]
入力アーム20は、カム10に駆動されるこで揺動するアームであって、長さ方向中間部が左右方向に延びるロッカシャフト29に揺動可能に軸支されている。そして、後端部の上面が第一ロストモーションスプリング23の下端にロストモーションリフタ24を介して当接している。その第一ロストモーションスプリング23は、入力アーム20をカム10に付勢して、連結状態及び非連結状態で入力アーム20をカム10に追従させるためのバネである。また、この入力アーム20の後部の両側面には、ピン穴25,25が凹設されている。
[出力アーム30,30]
出力アーム30,30は、入力アーム20の左側に設けられた左側の出力アーム30と、右側に設けられた右側の出力アーム30とからなる。各出力アーム30は、入力アーム20に連結されると入力アーム20と共に揺動することでバルブ7を駆動する。各出力アーム30は、長さ方向中間部がロッカシャフト29に揺動可能に軸支され、前部の下面が介在アーム37を介してバルブ7に当接している。その介在アーム37は、後端部がラッシュアジャスタ39によって揺動可能に支持され、長さ方向中間部に出力アーム30の前部の下面に当接するローラ38が回転可能に支持され、前端部の下面がバルブ7に当接している。
また、各出力アーム30の先端部の入力アーム20側とは反対側の側面には、突起34が設けられており、該突起34の上面には、出力アーム30をバルブ7に付勢する第二ロストモーションスプリング33の一端が上方から当接している。その第二ロストモーションスプリング33は、捩りコイルバネであって、コイル状の長さ方向中間部はロッカシャフト29に外嵌され、他端は図示しない支持部によって支持されている。そして、その第二ロストモーションスプリング33は、第一ロストモーションスプリング23及びバルブスプリング9のいずれよりも弱くなっている。また、各出力アーム30の後部の入力アーム20側の側面には、ピン穴35が凹設されている。そして、このピン穴35は、非連結状態ではノーズ当接時に入力アーム20のピン穴25と揃う(軸線が一直線上に並ぶ)ように構成されている。
[作用角可変装置40]
作用角可変装置40は、カム10と入力アーム20との間に介装されており、ノーズ12が当接するノーズ当接時の入力アーム20の位置を揺動方向に変位させることで、連結状態でのバルブ7の作用角を変更する。この作用角可変装置40は、ロッカシャフト29を周方向の両側に回動させる回動装置(図示略)と、下端部がロッカシャフト29に固定されてロッカシャフト29と共に回動する第一リンク41と、上端部が第一リンク41の上端部に相対回動可能に軸着され、長さ方向中間部にカム10に当接する入力ローラ43が回転可能に軸支され、下端部に入力アーム20の先端部の上面に当接する出力ローラ44が回転可能に軸支された第二リンク42とを含み構成されている。そして、回動装置(図示略)でロッカシャフト29を回動させることにより、第一リンク41及び第二リンク42を介してノーズ当接時の入力アーム20の位置を揺動方向に変位させて、バルブ7,7の作用角を連続的に変更する。
[切換装置50,50]
切換装置50,50は、入力アーム20と左側の出力アーム30とに跨って設けられた左側の切換装置50と、入力アーム20と右側の出力アームとに跨って設けられた右側の切換装置50とからなる。各切換装置50は、入力アーム20と出力アーム30とを連結することでバルブ7を駆動する連結状態に切り換え、その連結を解除することでバルブ7の駆動を休止する非連結状態に切り換える。各切換装置50は、次に示すピン51と、変位装置52とを含み構成されている。
ピン51は、入力アーム20のピン穴25と出力アーム30のピン穴35との間を跨ぐ連結位置と跨がないで入力アーム20のピン穴25内に収納される非連結位置との間で変位可能に設けられている。詳しくは、ピン51は、筒状の外ピン51aと、外ピン51aの内側に設けられた内ピン51bとから構成されている。そして、非連結状態で外ピン51aの先端部の側面がアーム位置補正機構60の掛止部62に引っ掛かってから、外ピン51aの内側から内ピン51bが進出することで内ピン51bの先端部が出力アーム30のピン穴35に進入する。それにより連結状態に切り換わり、その連結状態のときには、カム10からの入力荷重は、第二リンク42、入力アーム20、ピン51、出力アーム30と伝わり、介在アーム37を介してバルブ7が駆動される。
変位装置52は、ピン51を連結位置と非連結位置とに変位させるための装置である。この変位装置52は、出力アーム30のピン穴35が油圧ピン54により閉塞されてなる油圧室53と、該油圧室53に油圧を供給する油路55と、入力アーム20のピン穴25の底面と外ピン51aとの間に介装された第一リターンスプリング56と、外ピン51aの底面と内ピン51bとの間に介装された第二リターンスプリング57とを含み構成されている。
[アーム位置補正機構60]
アーム位置補正機構60は、次に示す課題を解決するための機構である。すなわち、作用角可変装置40でノーズ当接時の入力アーム20の位置を揺動方向に変位させると、ベース円11が当接するベース円当接時の入力アーム20の位置も揺動方向に変位する。よって、ベース円当接時の入力アーム20のピン穴25の位置が定まらない。そのため、非連結状態では両ピン穴25,35の位置がベース円当接時に揃わなくなる。そのため、ピン25,35が非連結位置から連結位置に変位し難くなる。なぜなら、ベース円当接時以外のノーズ当接時のタイミングで両ピン穴25,35の位置が揃っても、そのタイミングは一瞬であるため、その一瞬の間にピン51が変位するのは難しいからである。
このアーム位置補正機構60は、非連結状態から連結状態に切り換える前のベース円当接時を含む期間の間、出力アーム30の位置を所定の休止位置から入力アーム20の揺動方向に補正することで両ピン穴25,35の位置を揃える機構である。詳しくは、このアーム位置補正機構60は、各出力アーム30の入力アーム20側の側面に凹設されて出力アーム30のピン穴35の開口の正面から揺動方向に延びる案内溝61と、案内溝61のピン穴35側の端部に形成された掛止部62とを含み構成されている。よって、掛止部62は、出力アーム30のピン穴35の開口の揺動方向側に設けられている。そして、非連結状態で入力アーム20のピン穴25の開口から出力アーム30のピン穴35の開口に向けてその手前まで突出したピン51の先端部の側面に掛止部62がノーズ当接時の終り前に引っ掛かることで、その後のベース円当接時を含む期間の間、出力アーム30を入力アーム20と共に変位するようにして両ピン穴25,35の位置を揃える。
以上に示した可変動弁機構8を連結状態と非連結状態とに切り換える際の様子を以下に説明する。
[1]連結状態から非連結状態に切り換えるとき
図5(a)に示す連結状態から非連結状態に切り換えるときには、図5(b)に示すように、油圧室53の油圧が上がる(ONになる)ことで、内ピン51bが油圧で入力アーム20側に押圧され、それにより、内ピン51bの先端部が出力アーム30のピン穴35から退出して外ピン51aの内側に退入する。これにより、非連結状態に切り換わり、入力アーム20が出力アーム30に対して相対揺動(空振)可能になる。その後、更に、図5(c)に示すように、ピン51全体が油圧で入力アーム20側に押圧されることで、ピン51の先端部が案内溝61から退出して入力アーム20のピン穴25に退入する。これにより、ピン51が掛止部62に引っ掛からなくなる。
[2]非連結状態から連結状態に切り換えるとき
図5(c)に示す非連結状態から連結状態に切り換えるときには、図6(a)に示すように、油圧室53の油圧が下がる(OFFになる)ことで、ピン51が第一リターンスプリング56の復元力で出力アーム30側に変位してピン51の先端部が入力アーム20のピン穴25から出力アーム30側に突出して案内溝61に係入する。その後、図6(b)に示すように、ピン51は案内溝61に沿って変位して外ピン51aの先端部の側面がノーズ当接時の終り前に掛止部62に引っ掛かる。これにより、その後のベース円当接時を含む期間の間、出力アーム30が入力アーム20と共に揺動方向に変位するようになる。この間、両ピン穴25,35は揃う(軸線が一直線上に並ぶ)ので、このとき、図6(c)に示すように、内ピン51bの先端部が外ピン51aの内側から進出して出力アーム30のピン穴35に進入する。これにより、連結状態に切り換わり、出力アーム30が入力アーム20と共に揺動してバルブ7を駆動するようになる。
本実施例によれば、次の[A]〜[D]の効果を得ることができる。
[A]作用角可変装置40でバルブ7,7のリフト量を連続的に増減できるのに加え、切換装置50でバルブを駆動する連結状態とバルブの駆動を休止する非連結状態とに切り換えることもできる。そのため、燃費の向上に繋がる。
[B]ベース円当接時の入力アーム20のピン穴25の位置が定まらなくても、アーム位置補正機構60で非連結状態のベース円当接時を含む期間の間、両ピン穴25,35の位置を揃えることができので、該ベース円当接時を含む期間の間、ピン51はいつでも非連結位置から連結位置に変位可能になる。そのため、ピン51が変位し難くなることがなく、非連結状態から非連結状態に安定して切り換えることができる。また、アーム位置補正機構60は、案内溝61を備えているため、ピン51を掛止部62及びピン穴35に導くことができる。
[C]ピン51が、掛止部62に当接する外ピン51aと出力アーム30のピン穴35に進入する内ピン51bとから構成されているため、それらが一体に構成されている場合に比べて、ピン51と掛止部62との間の摩擦を減らすことができる。そのため、ピン51をスムーズに非連結位置から連結位置に変位させることができる。
[D]第二ロストモーションスプリング33,33があるため、出力アーム30,30を所定の休止位置に速やかに戻すことができる。そして、その第二ロストモーションスプリング33,33は、バルブスプリング9,9よりも弱いため、バルブスプリング9,9に抗してバルブ7,7を開いてしまう心配がない。また、第一ロストモーションスプリング23よりも弱いため、連結状態のときに第一ロストモーションスプリング23で入力アーム20をカム10に追従させるのを阻害する心配もない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば次の変更例1のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
[変更例1]実施例の第二ロストモーションスプリング33の変わりに、図7に示すように、出力アーム30の後端部の下面に下方から当接する第二ロストモーションスプリング33’を設けてもよい。
7 バルブ
8 バルブスプリング
9 可変動弁機構
10 カム
11 ベース円
12 ノーズ
20 入力アーム
23 第一ロストモーションスプリング
25 入力アームのピン穴
30 出力アーム
33 第二ロストモーションスプリング
35 出力アームのピン穴
40 作用角可変装置
50 切換装置
51 ピン
51a 外ピン
52b 内ピン
60 アーム位置補正機構
61 案内溝
62 掛止部

Claims (5)

  1. カム(10)に駆動されることで揺動する入力アーム(20)と、
    入力アーム(20)に連結されると入力アーム(20)と共に揺動することでバルブ(7)を駆動する出力アーム(30)と、
    入力アーム(20)と出力アーム(30)との両アーム(20,30)のピン穴(25,35)を跨ぐ連結位置にピン(51)が配される連結状態にすることでバルブ(7)を駆動する状態に切り換え、両ピン穴(25,35)を跨がない非連結位置にピン(51)が配される非連結状態にすることでバルブ(7)の駆動を休止する状態に切り換える切換装置(50)と、
    カム(10)と入力アーム(20)との間に介装されて、カム(10)のノーズ(12)が当接するノーズ当接時の入力アーム(20)の位置を揺動方向に変位させることで、連結状態でのバルブ(7)の作用角を変更する作用角可変装置(40)と、
    作用角可変装置(40)でノーズ当接時の入力アーム(20)の位置を揺動方向に変位させると、カム(10)のベース円(11)が当接するベース円当接時の入力アーム(20)の位置も揺動方向に変位することで、ベース円当接時の入力アーム(20)のピン穴(25)の位置が定まらないために非連結状態では両ピン穴(25,35)の位置がベース円当接時に揃わなくなり、もってピン(51)が非連結位置から連結位置に変位し難くなるのを防ぐためのアーム位置補正機構(60)とを含み構成され、
    アーム位置補正機構(60)は、入力アーム(20)及び出力アーム(30)の一方のアーム(30)に設けられた掛止部(62)を含み、ノーズ当接時の終わり前に、非連結状態で掛止部(62)に他方のアーム(20)から突出したピン(51)の先端部が引っ掛かることで、出力アーム(30)を入力アーム(20)と共に変位するようにし、もって非連結状態で出力アーム(30)の位置を入力アーム(20)の位置に揃うように変位させることで非連結状態のベース円当接時の両ピン穴(25,35)の位置を揃えるものである
    内燃機関の可変動弁機構。
  2. アーム位置補正機構(60)は、一方のアーム(30)の側面に凹設されてそのアーム(30)のピン穴(35)の開口の正面から揺動方向に延びる案内溝(61)を備え、掛止部(62)は案内溝(61)の端部に形成された請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. カム(10)に駆動されることで揺動する入力アーム(20)と、
    入力アーム(20)に連結されると入力アーム(20)と共に揺動することでバルブ(7)を駆動する出力アーム(30)と、
    入力アーム(20)と出力アーム(30)との両アーム(20,30)のピン穴(25,35)を跨ぐ連結位置にピン(51)を変位させることでバルブ(7)を駆動する連結状態に切り換え、両ピン穴(25,35)を跨がない非連結位置にピン(51)を変位させることでバルブ(7)の駆動を休止する非連結状態に切り換える切換装置(50)と、
    カム(10)と入力アーム(20)との間に介装されて、カム(10)のノーズ(12)が当接するノーズ当接時の入力アーム(20)の位置を揺動方向に変位させることで、連結状態でのバルブ(7)の作用角を変更する作用角可変装置(40)と、
    作用角可変装置(40)でノーズ当接時の入力アーム(20)の位置を揺動方向に変位させると、カム(10)のベース円(11)が当接するベース円当接時の入力アーム(20)の位置も揺動方向に変位することで、ベース円当接時の入力アーム(20)のピン穴(25)の位置が定まらないために非連結状態では両ピン穴(25,35)の位置がベース円当接時に揃わなくなり、もってピン(51)が非連結位置から連結位置に変位し難くなるのを防ぐために、非連結状態で出力アーム(30)の位置を入力アーム(20)の位置に揃うように変位させることで非連結状態のベース円当接時の両ピン穴(25,35)の位置を揃えるアーム位置補正機構(60)とを含み構成され、
    アーム位置補正機構(60)は、入力アーム(20)及び出力アーム(30)の一方のアーム(30)のピン穴(35)の開口よりも揺動方向側の該一方のアーム(30)の側面に設けられた掛止部(62)を含み、非連結状態で掛止部(62)に他方のアーム(20)のピン穴(25)から突出したピン(51)の先端部が引っ掛かることで、出力アーム(30)を入力アーム(20)と共に変位するようにして非連結状態のベース円当接時の両ピン穴(25,35)の位置を揃えるものであり、
    ピン(51)は、筒状の外ピン(51a)と、外ピン(51a)の内側に設けられた内ピン(51b)とを含み構成され、他方のアーム(20)のピン穴(25)から突出した外ピン(51a)の先端部が掛止部(62)に引っ掛かってから、外ピン(51a)の内側から内ピン(51b)が進出することで内ピン(51b)の先端部が一方のアーム(30)のピン穴(35)に進入する
    内燃機関の可変動弁機構。
  4. アーム位置補正機構(60)は、一方のアーム(30)の側面に凹設されてそのアーム(30)のピン穴(35)の開口の正面から揺動方向に延びる案内溝(61)を備え、掛止部(62)は案内溝(61)の端部に形成された請求項3記載の内燃機関の可変動弁機構。
  5. バルブ(7)を閉じる方向に付勢するバルブスプリング(9)と、入力アーム(20)をカム(10)に付勢する第一ロストモーションスプリング(23)と、出力アーム(30)をバルブ(7)に付勢する、バルブスプリング(9)及び第一ロストモーションスプリング(23)のいずれよりも弱い第二ロストモーションスプリング(33)とを備えた請求項1〜4のいずれか一項に記載の可変動弁機構。
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