JP6059080B2 - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

内燃機関の可変動弁機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6059080B2
JP6059080B2 JP2013103851A JP2013103851A JP6059080B2 JP 6059080 B2 JP6059080 B2 JP 6059080B2 JP 2013103851 A JP2013103851 A JP 2013103851A JP 2013103851 A JP2013103851 A JP 2013103851A JP 6059080 B2 JP6059080 B2 JP 6059080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rocker arm
roller
camshaft
axial direction
rocker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013103851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014224496A (ja
Inventor
杉浦 憲
憲 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otics Corp
Original Assignee
Otics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otics Corp filed Critical Otics Corp
Priority to JP2013103851A priority Critical patent/JP6059080B2/ja
Publication of JP2014224496A publication Critical patent/JP2014224496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6059080B2 publication Critical patent/JP6059080B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0036Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction
    • F01L2013/0052Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction with cams provided on an axially slidable sleeve

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、内燃機関のバルブを駆動するとともに、バルブの駆動状態を内燃機関の運転状況に応じて変更する可変動弁機構に関する。
可変動弁機構の中には、本出願人が開示した図6及び図7に示す従来例(特許文献1)の可変動弁機構80がある。この可変動弁機構80は、ロッカアーム本体82aとローラ82bとからなるロッカアーム82全体を、カムシャフト8にそれぞれ設けられて互いに左右反対方向に捩れる左右2本の螺旋溝83,83と、双方向P,Qに回動することでそれらの溝に択一的に係合するリンクアーム84との協働で、左右方向L,Rに変位させる。それにより、ロッカアーム82全体を、そのローラ82bがリフトカム81に当接する第一位置と当接しない第二位置とに変位させる。それにより、ロッカアーム82全体の揺動状態を切り換えて、バルブ6,6の駆動状態を切り換える。
また、その他、可変動弁機構の中には、図8に示す従来例2(特許文献2)の可変動弁機構90がある。この可変動弁機構90は、カムシャフト8に外嵌されて該カムシャフト8と共に回転するカムキャリア8aを、カムキャリア8aにそれぞれ設けられて互いに左右反対方向に捩れる左右2つの螺旋溝93,93と、それらの溝に係合する左右2つのソレノイド94,94との協働で、左右方向L,Rに変位させる。それにより、カムキャリア8aを、そのリフトカム91がロッカアーム92のローラ92bに当接する第一位置と当接しない第二位置とに変位させる。それにより、ロッカアーム92の揺動状態を切り換えて、バルブの駆動状態を切り換える。
特開2010−249123号公報 特表2006−520869号公報
従来例1では、各螺旋溝83に係合して変位するリンクアーム84がロッカアーム本体82aを介してローラ82bを左方L又は右方Rに変位させるので、各螺旋溝83とローラ82bとの間には、リンクアーム84とロッカアーム本体82aとの2つの部材が介在する。よって、ローラ82bの左右方向の位置精度は、リンクアーム84の左右方向の寸法精度に加え、ロッカアーム本体82aの左右方向の寸法精度の影響も受ける。そのため、リフトカム81に対するローラ82bの左右方向の位置精度が悪くなるおそれがある。
また、従来例2では、各螺旋溝93は、カムキャリア8aの他にもソレノイド94とソレノイド取付部(図示略)とを介してリフトカム91を左方L又は右方Rに変位させるので、各螺旋溝93とリフトカム91との間の変位力伝達には、カムキャリア8aとソレノイド94とソレノイド取付部との3つの部材が介在する。よって、リフトカム91の左右方向の位置精度は、カムキャリア8aの左右方向の寸法精度に加え、ソレノイド94,94やソレノイド取付部の左右方向L,Rの寸法精度や位置精度の影響も受ける。そのため、従来例1よりも更にローラ92bに対するリフトカム91の左右方向L,Rの位置精度が悪くなり易い。また更に、それにより、リフトカム91に対するローラ92bの乗り換え不良が発生し易くなるおそれもある。
そこで、各螺旋溝とローラとの間に介在する部品点数を減らして、リフトカムに対するローラの左右方向(カムシャフトの軸線方向)の位置精度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、カムシャフトと、カムシャフトに設けられた少なくとも1つのリフトカムと、ロッカアーム本体と、ロッカアーム本体にカムシャフトの軸線方向に変位可能に支持されたローラとを含み構成され、ローラがいずれか一つの所定のリフトカムに当接する第一位置と該所定のリフトカムに当接しない第二位置とに変位することで揺動状態が切り換わり、それによりバルブの駆動状態が切り換わるロッカアームと、カムシャフトに設けられてカムシャフトの回転方向の反対方向に進むに従い前記軸線方向の一方に進む第一螺旋溝と、カムシャフトに設けられてカムシャフトの回転方向の反対方向に進むに従い前記軸線方向の他方に進む第二螺旋溝と、一方に回動すると第一螺旋溝に係合してリフトカム及びロッカアーム本体に対して前記軸線方向の一方にローラと共に変位し、他方に回動すると第二螺旋溝に係合してリフトカム及びロッカアーム本体に対して前記軸線方向の他方にローラと共に変位することで、ロッカアーム本体を介さずにローラを第一位置と第二位置とに変位させるリンクアームと、リンクアームを回動させる回動装置とを含み構成されている。各螺旋溝に係合して変位するリンクアームがロッカアーム本体を介さずにローラを第一位置と第二位置とに変位させることで、各螺旋溝とローラとの間に介在する部品点数を1つ減らすことができるからである。
本発明の可変動弁機構は、さらに次の[i]又は[ii]の構成を備えている。
[i]可変動弁機構は、カムシャフトと平行に延びるロッカシャフトを備え、ロッカアーム本体は、前記軸線方向に間隔をおいて並設されてそれぞれがロッカシャフトに軸支された2つのロッカアーム基部と、2つのロッカアーム基部どうしを繋ぐロッカアーム架橋部とを含み構成され、リンクアームは、前記軸線方向の一方側のロッカアーム基部よりも該軸線方向の一方側又は前記軸線方向の他方側のロッカアーム基部よりも該軸線方向の他方側に設けられてロッカシャフトに軸支された一方のリンクアーム基部と、2つのロッカアーム基部どうしの間に設けられてロッカシャフトに軸支された他方のリンクアーム基部と、2つのリンクアーム基部どうしを繋ぐリンクアーム架橋部とを含み構成されている。ロッカアームとリンクアームとが前記軸線方向に一部重なり合うことで、可変動弁機構が前記軸線方向にコンパクトになるからである。
[ii]リンクアームは、ローラに前記軸線方向の一方側から摺接する一方の摺接部と、ローラに前記軸線方向の他方側から摺接する他方の摺接部とを備え、リンクアームは、両摺接部によってローラに、ロッカアームの揺動方向には相対変位を許容しつつも前記軸線方向には共に変位するように係合している
ローラが第二位置に配されたときの態様は、特に限定されないが、次の[1]〜[3]の態様を例示する。
[1]カムシャフトの所定のリフトカムの隣には、該所定のリフトカムとはカムプロフィールの異なる第二リフトカムが設けられ、ローラは、第二位置に配されたときには第二リフトカムに当接する態様。
[2]カムシャフトの所定のリフトカムの隣には、断面形状が円形の休止カムが設けられ、ローラは、第二位置に配されたときには休止カムに当接する態様。
[3]カムシャフトの所定のリフトカムの隣には、リフトカム及び休止カムのいずれのカムも設けられておらず、ローラは、第二位置に配されたときにはいずれのカムにも当接しない態様。
本発明によれば、各螺旋溝に係合して変位するリンクアームがロッカアーム本体を介さずにローラを第一位置と第二位置とに変位させるので、各螺旋溝とローラとの間にはリンクアームが介在するのみで、ロッカアーム本体は介在しない。そのため、各螺旋溝とローラとの間に介在する部品点数が従来例1に比べて1つ減り、リフトカムに対するローラの軸線方向の位置精度が向上する。
(a)は実施例の可変動弁機構を示す前方からみた斜視図、(b)は後方からみた斜視図である。 (a)は実施例の可変動弁機構のローラを第一位置に変位させたときを示す後方からみた斜視図、(b)は第二位置に変位させたときを示す後方からみた斜視図である。 (a)は実施例の可変動弁機構のローラを第一位置に変位させたときを示す背面図、(b)は第二位置に変位させたときを示す背面図である。 (a)は実施例の可変動弁機構の図3に示すIVa−IVa断面を示す側面断面図、(b)は図3に示すIVb−IVb断面を示す側面断面図である。 (a)は実施例の可変動弁機構の図3に示すVa−Va断面を示す側面断面図、(b)は図3に示すVb−Vb断面を示す側面断面図である。 従来例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 (a)は従来例1の可変動弁機構のロッカアーム全体を第一位置に変位させたときを示す平面図、(b)は第二位置に変位させたときを示す平面図である。 (a)は従来例2の可変動弁機構のカムキャリアを第一位置に変位させたときを示す平面図、(b)は第二位置に変位させたときを示す平面図である。
以下には、本発明の可変動弁機構を図面を参照に説明する。なお、以下では、後述するカムシャフト8の軸線方向の一方を左方Lといい、他方を右方Rというが、左右反対に設計してもよい。図では、背面からみた左方をLとし、背面からみた右方をRとしている。
図1〜図5に示す本実施例の可変動弁機構1は、内燃機関のバルブ6,6を駆動するとともに、そのバルブ6,6の駆動状態を内燃機関の運転状況に応じて変更する機構である。詳しくは、この可変動弁機構1は、バルブスプリング7,7がそれぞれ取り付けられた2つのバルブ6,6を同時に押圧することで、該2つのバルブ6,6を同時に駆動する2弁同時駆動型の可変動弁機構であって、該2つのバルブ6,6の駆動状態を高リフト駆動状態と低リフト駆動状態との2段階で切り換える。この可変動弁機構1は、次に示すカムシャフト8と、ロッカシャフト9と、高リフトカム10と、低リフトカム15と、ロッカアーム20と、切換溝30と、リンクアーム40と、回動装置50とを含み構成されている。なお、図1〜図3では、バルブ6,6の図示を省略している。また、図1では、リターンスプリング58の図示を省略している。
カムシャフト8は、複数の可変動弁機構1,1・・に共用の一本の左右方向L,Rに延びるシャフトであって、内燃機関が2回転する毎に1回転する。
ロッカシャフト9は、カムシャフト8の下方に設けられた、左右方向L,Rに延びるシャフトである。
高リフトカム10は、バルブ6,6を所定のリフト量で駆動するためのカムであって、カムシャフト8に設けられている。この高リフトカム10は、断面形状が真円形のベース円11と、該ベース円11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。
低リフトカム15は、バルブ6,6を前記の所定のリフト量よりも低いリフト量で駆動するためのカムであって、カムシャフト8の高リフトカム10よりも右方Rに位置する部位に設けられている。この低リフトカム15は、断面形状が真円形のベース円16と、該ベース円16から突出した、高リフトカム10のカムノーズ12よりも低いカムノーズ17とを含み構成されている。
ロッカアーム20は、ロッカアーム本体21と、ローラ26とを含み構成されている。そのロッカアーム本体21は、左右2つのロッカアーム基部22L,22Rと、ロッカアーム第一架橋部23と、ロッカアーム第二架橋部24と、ローラシャフト25とを含み構成されている。ロッカアーム基部22L,22Rは、左右方向L,Rに間隔をおいて並設されてそれぞれがロッカシャフト9に軸支されている。ロッカアーム第一架橋部23は、左右2つのロッカアーム基部22L,22Rの後端部の下部どうしを繋いでいる。ロッカアーム第二架橋部24は、左右2つのロッカアーム基部22L,22Rの先端部どうしを繋いでいる。ローラシャフト25は、左右2つのロッカアーム基部22L,22Rの長さ方向中間部どうしを繋ぐシャフトであって、ロッカアーム第三架橋部を兼ねている。
ローラ26は、ローラシャフト25にベアリングを介して外嵌されることで、ローラシャフト25に回転可能かつ左右方向L,Rに変位可能に軸支されている。そして、ローラシャフト25上で左方Lに変位することで高リフトカム10に当接する第一位置に配され、右方Rに変位することで高リフトカム10に当接しないで低リフトカム15に当接する第二位置に配される。そして、このロッカアーム20は、ローラ26が第一位置に変位すると高リフトカム10のカムプロフィールに従い揺動して2つのバルブ6,6を相対的に高いリフト量で駆動し、ローラ26が第二位置に変位すると低リフトカム15のカムプロフィールに従い揺動して2つのバルブ6,6を相対的に低いリフト量で駆動する。
切換溝30は、カムシャフト8の高リフトカム10よりも左方Lに位置する部位に設けられた第一螺旋溝34と中央溝35と第二螺旋溝36との3本の溝からなる。中央溝35は、カムシャフト8の周方向に左右方向L,Rにずれることなく延びる環状の溝である。第一螺旋溝34は、中央溝35よりも右方Rに設けられており、基端から所定の位置までは、カムシャフト8の回転方向の反対方向に左右方向にずれることなく延びている。そして、所定の位置からは、カムシャフト8の回転方向の反対方向に進むに従い左方Lに進む螺旋状に延びて中央溝35に合流している。また、第二螺旋溝36は、中央溝35よりも左方Lに設けられており、基端から所定の位置までは、カムシャフト8の回転方向の反対方向に左右方向にずれることなく延びている。そして、所定の位置からは、カムシャフト8の回転方向の反対方向に進むに従い右方Rに進む螺旋状に延びて中央溝35に合流している。そして、第一螺旋溝34及び第二螺旋溝36の螺旋状に延びる部分は、高リフトカム10のカムノーズ12及び低リフトカム15のカムノーズ17のいずれもがローラ26に当接しないときに、リンクアーム40に当接する位相に設けられている。
リンクアーム40は、左右2つのリンクアーム基部42L,42Rと、リンクアーム架橋部43と、第一アーム44と、第二アーム46と、左右2つの摺接部48L,48Rとを含み構成されている。左側のリンクアーム基部42Lは、左側のロッカアーム基部22Lよりも左方Lに設けられてロッカシャフト9に外嵌されて軸支されている。右側のリンクアーム基部42は、左右2つのロッカアーム基部22L,22Rどうしの間に設けられてロッカシャフト9に外嵌されて軸支されている。リンクアーム架橋部43は、左右2つのリンクアーム基部42L,42Rの上端部どうしを繋いでいる。第一アーム44は、リンクアーム架橋部43からカムシャフト8の後方に突出しており、先端部には第一螺旋溝34に係入可能な第一係入突起44aが設けられている。第二アーム46は、左側のリンクアーム基部42Lからカムシャフト8の下方に突出しており、先端部には第二螺旋溝36に係入可能な第二係入突起46aが設けられている。左側の摺接部48Lは、ローラ26を右方Rに変位させるための部位であって、右側のリンクアーム基部42Rの左端部から突出してその右側面がローラ26の左側面に摺接している。右側の摺接部48Rは、ローラ26を左方Lに変位させるための部位であって、右側のリンクアーム基部42Rの右端部から突出してその左側面がローラ26の右側面に摺接している。そのため、リンクアーム40は、両摺接部48L,48Rによってローラ26に、ロッカシャフト9の周方向には相対変位を許容しつつも左右方向L,Rには共に変位するように係合している。
回動装置50は、リンクアーム40を一方P及び他方Qに回動させるための装置であって、油圧装置51と、リターンスプリング58とを含み構成されている。油圧装置51は、リンクアーム40を一方Pに回動させるための装置であって、油圧ピン52と油圧経路53とを含み構成されている。油圧ピン52は、基端部がロッカシャフト9に取り付けられ、先端部がリンクアーム架橋部43に当接している。また、油圧経路53は、ロッカシャフト9の内部に設けられており、油圧ピン52を油圧でロッカシャフト9から突出させることで油圧ピン52の先端部をリンクアーム架橋部43に押圧する。リターンスプリング58は、リンクアーム40を他方Qに回動させるためのバネであって、第二アーム46とシリンダヘッドとの間に取り付けられている。
次に、本実施例の可変動弁機構1のローラ26を第一位置に変位させるときと、第二位置に変位させるときとを説明する。
[1]第一位置に変位させるとき
ローラ26を第一位置に変位させるときには、油圧経路53の油圧を上げる(ONにする)ことで、図2(a)、図3(a)、図4(a)及び図5(a)に示すように、油圧ピン52がロッカシャフト9から進出する。その油圧ピン52の先端部にリンクアーム架橋部43が押圧されることでリンクアーム40が一方Pに回動する。それにより、リンクアーム40の第一係入突起44aが第一螺旋溝34に係入するとともに、第二係入突起46aが中央溝35から退出する。その後、リンクアーム40は、カムシャフト8の回転に伴い第一螺旋溝34にガイドされて、高リフトカム10及び低リフトカム15並びにロッカアーム本体21に対して左方Lにローラ26と共に変位する。それにより、リンクアーム40は、ロッカアーム本体21を介さずにローラ26を第一位置に変位させる。その後は、第一係入突起44aがそのまま中央溝35に入ることでリンクアーム40の左右方向L,Rの位置が保持される。
[2]第二位置に変位させるとき
ローラ26を第二位置に変位させるときには、油圧経路53の油圧を下げる(OFFにする)ことで、図2(b)、図3(b)、図4(b)及び図5(b)に示すように、リンクアーム40がリターンスプリング58の復元力で、油圧ピン52をロッカシャフト9に退入させつつ他方Qに回動する。それにより、リンクアーム40の第一係入突起44aが中央溝35から退出するとともに、第二係入突起46aが第二螺旋溝36に係入する。その後、リンクアーム40は、カムシャフト8の回転に伴い第二螺旋溝36にガイドされて、高リフトカム10及び低リフトカム15並びにロッカアーム本体21に対して右方Rにローラ26と共に変位する。それにより、リンクアーム40は、ロッカアーム本体21を介さずにローラ26を第二位置に変位させる。その後は、第二係入突起46aがそのまま中央溝35に入ることでリンクアーム40の左右方向L,Rの位置が保持される。
本実施例によれば、次の[A]〜[D]の効果を得ることができる。
[A]第一螺旋溝34又は第二螺旋溝36に係合して変位するリンクアーム40がロッカアーム本体21を介さずにローラ26を左方L又は右方Rに変位させるので、各螺旋溝34,36とローラ26との間にはリンクアーム40が介在するのみで、ロッカアーム本体21は介在しない。そのため、各螺旋溝34,36とローラ26との間に介在する部品点数が従来例1に比べて1つ減り、高リフトカム10及び低リフトカム15に対するローラ26の左右方向L,Rの位置精度が向上する。その結果として、ローラ26の左右幅に対する高リフトカム10及び低リフトカム15の左右幅の余裕代を少なくでき、可変動弁機構1の軽量化・コンパクト化に繋がる。また更に、各螺旋溝34,36とローラ26との間に介在する部品点数が1つ減ることで、切換の安定性も向上する。
[B]リンクアーム40は、ローラ26と共に左右方向L,Rに変位するのみで、ロッカアーム本体21とは共に左右方向L,Rに変位しないので、ローラ26を第一位置及び第二位置に変位させるときの慣性質量が減り、これによっても、切換の安定性が向上する。
[C]左右2つのロッカアーム基部22L,22Rの間に右側のリンクアーム基部42Rが配されることで、ロッカアーム20とリンクアーム40とが左右方向L,Rに一部重なり合う。そのため、ロッカアーム20とリンクアーム40とが左右方向L,Rに重なり合わずに左右方向L,Rに並ぶ場合に比べて、可変動弁機構1が左右方向L,Rにコンパクトになる。
[D]リンクアーム40がローラ26を第二位置から第一位置に変位させた後は、第一係入突起44aがそのまま中央溝35に入ることでリンクアーム40の左右方向L,Rの位置が保持され、リンクアーム40がローラ26を第一位置から第二位置に変位させた後は、第二係入突起46aがそのまま中央溝35に入ることでリンクアーム40の左右方向L,Rの位置が保持されため、リンクアーム40及びローラ26の左右方向L,Rの位置が正確に決まる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
1 可変動弁機構
6 バルブ
8 カムシャフト
9 ロッカシャフト
10 高リフトカム(所定のリフトカム)
15 低リフトカム
20 ロッカアーム
21 ロッカアーム本体
22L 左側のロッカアーム基部
22R 右側のロッカアーム基部
23 ロッカアーム第一架橋部
24 ロッカアーム第二架橋部
25 ローラシャフト(ロッカアーム第三架橋部)
26 ローラ
34 第一螺旋溝
36 第二螺旋溝
40 リンクアーム
42L 左側のリンクアーム基部
42R 右側のリンクアーム基部
43 リンクアーム架橋部
50 回動装置

Claims (2)

  1. カムシャフト(8)と、
    カムシャフト(8)に設けられた少なくとも1つのリフトカム(10,15)と、
    ロッカアーム本体(21)と、ロッカアーム本体(21)にカムシャフト(8)の軸線方向(L,R)に変位可能に支持されたローラ(26)とを含み構成され、ローラ(26)がいずれか一つの所定のリフトカム(10)に当接する第一位置と該所定のリフトカム(10)に当接しない第二位置とに変位することで揺動状態が切り換わり、それによりバルブ(6)の駆動状態が切り換わるロッカアーム(20)と、
    カムシャフト(8)に設けられてカムシャフト(8)の回転方向の反対方向に進むに従い前記軸線方向の一方(L)に進む第一螺旋溝(34)と、
    カムシャフト(8)に設けられてカムシャフト(8)の回転方向の反対方向に進むに従い前記軸線方向の他方(R)に進む第二螺旋溝(36)と、
    一方(P)に回動すると第一螺旋溝(34)に係合してリフトカム(10,15)及びロッカアーム本体(21)に対して前記軸線方向の一方(L)にローラ(26)と共に変位し、他方(Q)に回動すると第二螺旋溝(36)に係合してリフトカム(10,15)及びロッカアーム本体(21)に対して前記軸線方向の他方(R)にローラ(26)と共に変位することで、ロッカアーム本体(21)を介さずにローラ(26)を第一位置と第二位置とに変位させるリンクアーム(40)と、
    リンクアーム(40)を回動させる回動装置(50)とを含み構成され
    カムシャフト(8)と平行に延びるロッカシャフト(9)を備え、
    ロッカアーム本体(21)は、前記軸線方向(L,R)に間隔をおいて並設されてそれぞれがロッカシャフト(9)に軸支された2つのロッカアーム基部(22L,22R)と、2つのロッカアーム基部(22L,22R)どうしを繋ぐロッカアーム架橋部(23,24,25)とを含み構成され、
    リンクアーム(40)は、前記軸線方向の一方(L)側のロッカアーム基部(22L)よりも該軸線方向の一方(L)側又は前記軸線方向の他方(R)側のロッカアーム基部(22R)よりも該軸線方向の他方(R)側に設けられてロッカシャフト(9)に軸支された一方のリンクアーム基部(42L)と、2つのロッカアーム基部(22L,22R)どうしの間に設けられてロッカシャフト(9)に軸支された他方のリンクアーム基部(42R)と、2つのリンクアーム基部(42L,42R)どうしを繋ぐリンクアーム架橋部(43)とを含み構成された内燃機関の可変動弁機構。
  2. カムシャフト(8)と、
    カムシャフト(8)に設けられた少なくとも1つのリフトカム(10,15)と、
    ロッカアーム本体(21)と、ロッカアーム本体(21)にカムシャフト(8)の軸線方向(L,R)に変位可能に支持されたローラ(26)とを含み構成され、ローラ(26)がいずれか一つの所定のリフトカム(10)に当接する第一位置と該所定のリフトカム(10)に当接しない第二位置とに変位することで揺動状態が切り換わり、それによりバルブ(6)の駆動状態が切り換わるロッカアーム(20)と、
    カムシャフト(8)に設けられてカムシャフト(8)の回転方向の反対方向に進むに従い前記軸線方向の一方(L)に進む第一螺旋溝(34)と、
    カムシャフト(8)に設けられてカムシャフト(8)の回転方向の反対方向に進むに従い前記軸線方向の他方(R)に進む第二螺旋溝(36)と、
    一方(P)に回動すると第一螺旋溝(34)に係合してリフトカム(10,15)及びロッカアーム本体(21)に対して前記軸線方向の一方(L)にローラ(26)と共に変位し、他方(Q)に回動すると第二螺旋溝(36)に係合してリフトカム(10,15)及びロッカアーム本体(21)に対して前記軸線方向の他方(R)にローラ(26)と共に変位することで、ロッカアーム本体(21)を介さずにローラ(26)を第一位置と第二位置とに変位させるリンクアーム(40)と、
    リンクアーム(40)を回動させる回動装置(50)とを含み構成され、
    リンクアーム(40)は、ローラ(26)に前記軸線方向の一方(L)側から摺接する一方の摺接部(48L)と、ローラ(26)に前記軸線方向の他方側(R)から摺接する他方の摺接部(48R)とを備え、
    リンクアーム(40)は、両摺接部(48L,48R)によってローラ(26)に、ロッカアーム(20)の揺動方向には相対変位を許容しつつも前記軸線方向(L,R)には共に変位するように係合した内燃機関の可変動弁機構。
JP2013103851A 2013-05-16 2013-05-16 内燃機関の可変動弁機構 Expired - Fee Related JP6059080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103851A JP6059080B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 内燃機関の可変動弁機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103851A JP6059080B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 内燃機関の可変動弁機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014224496A JP2014224496A (ja) 2014-12-04
JP6059080B2 true JP6059080B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=52123342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013103851A Expired - Fee Related JP6059080B2 (ja) 2013-05-16 2013-05-16 内燃機関の可変動弁機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6059080B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014019573A1 (de) 2014-12-23 2016-06-23 Daimler Ag Ventiltriebvorrichtung für eine Brennkraftmaschine
CN104895640A (zh) * 2015-03-09 2015-09-09 常州嵘驰发动机技术有限公司 内燃机的可变气门升程机构
DE102015215123A1 (de) * 2015-08-07 2017-02-09 Mahle International Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
DE202015009047U1 (de) * 2015-08-07 2016-08-03 Mahle International Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
AT517815B1 (de) * 2015-09-18 2019-10-15 Avl List Gmbh Variable ventilsteuerungseinrichtung für brennkraftmaschinen
DE102016204889A1 (de) * 2016-03-23 2017-09-28 Mahle International Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
DE102016208472A1 (de) * 2016-05-18 2017-11-23 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Anordnung zur elektromechanischen Betätigung zumindest eines schaltbaren Schlepphebels für einen Ventiltrieb einer Brennkraftmaschine
DE102016209600A1 (de) * 2016-06-01 2017-12-07 Mahle International Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
DE102016210977A1 (de) * 2016-06-20 2017-12-21 Mahle International Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
DE102016210975A1 (de) * 2016-06-20 2017-12-21 Mahle International Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
DE102016222046A1 (de) * 2016-11-10 2018-05-17 Eto Magnetic Gmbh Ventiltrieb für eine Brennkraftmaschine
JP7008465B2 (ja) * 2017-10-19 2022-01-25 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構
AT521311B1 (de) * 2018-05-22 2020-07-15 Avl List Gmbh Ventiltrieb einer brennkraftmaschine
JP2019214982A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構
JP7101624B2 (ja) 2019-01-16 2022-07-15 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構
JP7153586B2 (ja) * 2019-02-27 2022-10-14 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構
JP7165621B2 (ja) * 2019-04-30 2022-11-04 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構
JP2020183706A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 株式会社オティックス 内燃機関の可変動弁機構

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001020710A (ja) * 1999-07-08 2001-01-23 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置
JP5117475B2 (ja) * 2009-03-23 2013-01-16 株式会社オティックス 可変動弁機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014224496A (ja) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6059080B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構
JP5490862B2 (ja) 内燃機関および内燃機関用動弁機構
CN106968749B (zh) 可变气门机构
JP5767603B2 (ja) 可変動弁機構
JP4923098B2 (ja) エンジンのロッカアーム切換装置
JP2014163314A (ja) エンジンの動弁装置
JP2008248870A (ja) エンジンの動弁装置
JP5153562B2 (ja) 可変動弁機構
US20170350284A1 (en) Valve gear for engine
JP5793070B2 (ja) 可変動弁機構
JP2011144780A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP6520909B2 (ja) エンジンの可変動弁機構
JP5873331B2 (ja) 可変動弁機構
JP2018009467A (ja) 可変動弁機構
US10018082B2 (en) Variable valve mechanism
JP6233386B2 (ja) 可変動弁機構
JP7168381B2 (ja) 多気筒内燃機関のバルブリフト量可変式動弁装置
EP3339584B1 (en) Engine valve-device
KR101671794B1 (ko) 내연기관의 가변동 밸브 기구
US10378396B2 (en) Variable valve-operating device
JP7101624B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構
JP4153440B2 (ja) 可変動弁装置
JP6265945B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構
JP6154028B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4871310B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6059080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees