JP2001020710A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP2001020710A
JP2001020710A JP11194580A JP19458099A JP2001020710A JP 2001020710 A JP2001020710 A JP 2001020710A JP 11194580 A JP11194580 A JP 11194580A JP 19458099 A JP19458099 A JP 19458099A JP 2001020710 A JP2001020710 A JP 2001020710A
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Japan
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cam
nose
rocker arm
roller
low
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JP11194580A
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English (en)
Inventor
Hideo Fujita
秀夫 藤田
Shigeatsu Uchiyama
重敦 内山
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のものと異なる機構によりバルブ開閉タ
イミング,バルブリフト量の可変を実現できるようにし
た内燃機関の動弁装置を提供する。 【解決手段】 揺動可能に支持されたロッカアームをカ
ム軸のカムノーズで押圧することによりバルブを開閉駆
動するようにした内燃機関の動弁装置において、カムプ
ロフィルの異なる複数のカムノーズ8,9を設け、上記
ロッカアーム6の少なくともカムノーズ8,9に押圧さ
れる被押圧部11b,11cをカム軸方向に移動可能に
構成し、該被押圧部11b,11cを上記何れかのカム
ノーズ8,9に押圧されるようにカム軸方向に移動させ
る駆動機構90を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブ開閉タイミ
ング,バルブリフト量等を可変とした内燃機関の動弁装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、揺動可能に支持されたロッカ
アームをカム軸のカムノーズで押圧することにより該ロ
ッカアームで吸気,排気バルブを開閉駆動するようにし
た内燃機関の動弁装置がある。この種の動弁装置におい
て、バルブ開閉タイミング,バルブリフト量の一方又は
両方をエンジンの運転状態に応じて可変としたものが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記動弁装置として、
従来、複数の異なるカムプロフィルを有するカムノーズ
を設け、これらのカムノーズを作動又は非作動状態に切
り換え、あるいは複数のロッカアームを設け、これらの
ロッカアームを作動又は非作動状態に切り換え、もって
バルブ開閉タイミング,バルブリフト量を可変とするよ
うにしたものがある。
【0004】本発明は上記従来の動弁装置の実情に鑑み
てなされたもので、従来のものと異なる機構によりバル
ブ開閉タイミング,バルブリフト量の可変を実現できる
ようにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、揺動
可能に支持されたロッカアームをカム軸のカムノーズで
押圧することによりバルブを開閉駆動するようにした内
燃機関の動弁装置において、カムプロフィルの異なる複
数のカムノーズを設け、上記ロッカアームの少なくとも
カムノーズに押圧される被押圧部をカム軸方向に移動可
能に構成し、該被押圧部を上記何れかのカムノーズに押
圧されるようにカム軸方向に移動させる駆動機構を設け
たことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、上
記ロッカアームの被押圧部は、揺動可能に支持されたア
ーム部に一体形成されカムノーズが摺接するスリッパ部
であり、上記駆動機構はロッカアーム全体をカム軸方向
に移動させることを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項2において、上
記カム軸の各気筒用のカムノーズは、バルブ軸方向に見
たとき2本のバルブに対向するよう配置された2つのハ
イカムノーズと、該両ハイカムノーズ間に位置し該ハイ
カムノーズよりノーズ高さの低いローカムノーズとから
なり、上記ロッカアームは、上記ハイカムノーズに対応
するハイカム用スリップ部と該両ハイカム用スリッパ部
の間に位置し上記ローカムノーズに対応するローカム用
スリッパ部とを有することを特徴としている。
【0008】請求項4の発明は、請求項3において、上
記ロッカアームが、ハイカム用スリッパ部がハイカムノ
ーズにより押圧されるハイカム時位置にカム軸方向に押
圧移動されたとき、ローカム用スリッパ部の一部がロー
カムノーズにより押圧され得るカム軸方向位置に位置し
ていることを特徴としている。
【0009】請求項5の発明は、請求項1において、上
記ロッカアームの被押圧部は、揺動可能に支持されたア
ーム部によりカム軸と平行の回転軸回りに回転可能にか
つ軸方向移動不能に支持されカムノーズが転接するロー
ラであり、上記駆動機構はロッカアーム全体を何れかの
カムノーズがローラに転接するようにカム軸方向に移動
させることを特徴としている。
【0010】請求項6の発明は、請求項1において、上
記ロッカアームの被押圧部は、揺動可能に支持されたア
ーム部によりカム軸と平行の回転軸回りに回転可能にか
つ軸方向移動可能に支持されカムノーズが転接するロー
ラであり、上記駆動機構は上記ローラを何れかのカムノ
ーズが転接する位置にカム軸方向に移動させることを特
徴としている。
【0011】請求項7の発明は、請求項6において、上
記ローラは、ローカムノーズ,ハイカムノーズに転接す
るローカムローラ,ハイカムローラからなり、該ロー,
ハイカムローラは共通のローラ軸に回転可能にかつ軸方
向移動不能に支持されており、上記駆動機構は上記ロー
ラ軸をローカムローラ及びハイカムローラと共にカム軸
方向に移動させることを特徴としている。
【0012】請求項8の発明は、請求項6において、上
記ローラは、ロッカアームのアーム部に凹設されたガイ
ド溝により回転可能かつ軸方向移動可能に支持されたロ
ーラ本体と、該ローラ本体の両端部に同軸をなすように
植設された筒状のローラ軸とから構成されており、上記
駆動機構は上記ローラの一方のローラ軸を油圧で押圧す
るピストンに兼用し、他方のローラ軸を元の位置に付勢
するリターンスプリングのガイド筒に兼用していること
を特徴としている。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、カムプロ
フィルの異なる複数のカムノーズを設け、上記ロッカア
ームの少なくともカムノーズに押圧される被押圧部をカ
ム軸方向に移動可能に構成し、該被押圧部を上記何れか
のカムノーズに押圧されるようにカム軸方向に移動させ
る駆動機構を設けたので、カムノーズのカムプロフィル
を適宜設定し、ロッカアームの被押圧部を所望のカムノ
ーズが押圧するようにロッカアーム全体又は被押圧部の
みをカム軸方向に移動させることにより、バルブ開閉タ
イミング,バルブリフト量の可変を実現できる。
【0014】請求項2の発明によれば、上記ロッカアー
ムの被押圧部をカムノーズが摺接するスリッパ部とし、
ロッカアーム全体をカム軸方向に移動させるようにした
ので、何れかのカムノーズがスリッパ部を押圧するよう
にロッカアーム全体をカム軸方向に移動させることによ
り、該カムノーズのカムプロフィルに応じたバルブ開閉
タイミング,バルブリフト量でもってバルブを開閉駆動
できる。
【0015】また請求項3の発明によれば、ハイカムノ
ーズを2本のバルブに対向するよう配置形成し、該各ハ
イカムノーズに対応するハイカム用スリッパ部を設けた
ので、バルブリフト量が大きく従ってロッカアームに大
きな力を作用させることとなるハイカムノーズによりバ
ルブを開閉駆動する場合には、該ハイカムノーズ,ハイ
カム用スリッパ部,及びバルブが略同一直線をなすよう
に位置することとなり、つまりロッカアームがオーバー
ハング状態となることがないのでロッカアームに曲げ力
が作用することはほとんどなく、従ってロッカームの曲
げ剛性を高めるためにロッカアームの重量が大きくなる
といった問題を回避でき、エンジンの高速化を図るうえ
で有利である。
【0016】請求項4の発明によれば、ハイカム用スリ
ッパ部がハイカムノーズにより押圧されるハイカム時位
置にロッカアームを位置させている場合にもローカム用
スリッパ部の一部にローカムノーズの一部が重なってい
るので、このローカム用スリッパ部とローカムノーズと
の重なり部がロッカアームをカム軸方向に移動させる場
合のガイド機能を果たすこととなり、ハイ,ロー切り換
え動作を円滑に行うことができる。
【0017】請求項5の発明によれば、上記ロッカアー
ムの被押圧部を、カム軸と平行の回転軸回りに回転可能
にかつ軸方向移動不能に支持されカムノーズが転接する
ローラにより構成したので、ロッカアーム全体を何れか
のカムノーズがローラに転接するように移動させること
により、該カムノーズのカムプロフィルに応じたバルブ
開閉タイミング,バルブリフト量でもってバルブを開閉
駆動できる。
【0018】請求項6の発明によれば、上記ロッカアー
ムの被押圧部を、カム軸と平行の回転軸回りに回転可能
にかつ軸方向移動可能に支持されローラで構成したの
で、何れかのカムノーズが上記ローラに転接するように
該ローラをカム軸方向に移動させることにより、該カム
ノーズのカムプロフィルに応じたバルブ開閉タイミン
グ,バルブリフト量でもってバルブを開閉駆動できる。
【0019】請求項7の発明によれば、上記ローラを、
ローカムノーズ,ハイカムノーズに転接するローカムロ
ーラ,ハイカムローラで構成し、該ロー,ハイカムロー
ラを共通のローラ軸により回転可能にかつ軸方向移動不
能に支持したので、該ローラ軸をローカムローラ及びハ
イカムローラと共にカム軸方向に移動させることによ
り、所望のカムノーズでローラを介してロッカアームを
揺動駆動することができ、該カムノーズのカムプロフィ
ルに応じたバルブ開閉タイミング,バルブリフト量でも
ってバルブを開閉駆動できる。
【0020】請求項8の発明によれば、ローラの一方の
ローラ軸を油圧で押圧するピストンに兼用し、他方のロ
ーラ軸を元の位置に付勢するリターンスプリングのガイ
ド筒に兼用したので、ローラをカム軸方向に移動させる
ための構造を簡素化しながら上記請求項6の動作を実現
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図4は、請求項1な
いし4の発明の第1実施形態による内燃機関の動弁装置
を説明するための図であり、図1,図2,図3,図4は
それぞれ上記動弁装置の吸気側部分の断面側面図,正面
図,平面図,平面図である。
【0022】図において、1は本実施形態動弁装置を備
えたシリンダヘッドである。該シリンダヘッド1のシリ
ンダブロック側合面1gには気筒当たり1つの燃焼凹部
1aが凹設され、該各燃焼凹部1aには気筒当たり2つ
の吸気弁開口1b,1b及び2つの排気弁開口(図示せ
ず)が開口している。該各吸気弁開口1bは吸気ポート
1cによりシリンダヘッド1の外壁1dに導出されてお
り、該吸気ポート1cの外部接続口1eに図示しない吸
気系が接続される。なお、cはシリンダボア軸線であ
る。
【0023】上記各吸気弁開口1bは吸気弁2の弁板部
2aにより開閉可能になっている。該吸気弁2の弁軸2
bは上記シリンダボア軸線cに対して斜め外側に傾斜し
て延び、その上部はカム室a内に突出しており、円筒状
で吸気ポート1cの天井壁に圧入されたバルブガイド3
により軸方向に摺動自在に支持されている。そして上記
弁軸2bの上端に着脱可能に装着されたリテーナ4とシ
リンダヘッド1のカム室底壁に形成されたばね座1fと
の間には二重コイルばね構造の弁ばね5が圧縮状態で装
着されており、これにより吸気弁2は上記吸気弁開口1
bを閉じる方向に付勢されている。なお、4aは耐摩耗
性合金からなるパッドであり、これは後述するロッカア
ーム6の押圧部11aにより押圧される。
【0024】上記シリンダヘッド1のヘッドカバー側合
面1hに吸気カム軸7がクランク軸と平行に配置されて
いる。この吸気カム軸7は、円筒状のベース軸部7a
に、各気筒毎に1つのローカムノーズ部8と、これの両
側に位置する2つのハイカムノーズ部9,9を一体形成
したものであり、各気筒間部分がシリンダヘッド1に形
成されたカム軸受1i及び図示しないカムキャップによ
り軸支されるカムジャーナル部7bとなっている。な
お、図2に示すようにカム軸直角方向に見たとき上記ハ
イカムノーズ部9,9はそれぞれ吸気弁2,2の軸線と
一致するように位置している。また図2で見たとき上記
ローカムノーズ部8は両吸気弁2,2の間でかつ少し左
側に偏位するように位置しており、これによりローカム
ノーズ部8と右側のハイカムノーズ部9との間にハイカ
ムノーズ用のハイカムスリッパ部11cの待機スペース
を確保している。
【0025】上記ローカムノーズ部8は、ベース円部8
aとリフト高さh1 のローカムノーズ8bとからなる幅
w1 のもので、上記各ハイカムノーズ部9は上記ベース
円部8aと同じ径のベース円部9aとリフト高さh2 の
ハイカムノーズ9bとからなる幅w2 のものである。こ
こで上記各カムノーズ8a,9aのリフト高さはh1<
h2 の関係にあり、また幅はw1 >w2 の関係にあり、
さらに図2で左側のハイカムノーズ部9とローカムノー
ズ部8との隙間m1 は右側のハイカムノーズ9とローカ
ムノーズ8との隙間m2 より小さく設定されている。
【0026】また上記ロッカアーム6は鋳鉄製又はアル
ミ合金製のものであり、円筒状で上記左右のハイカムノ
ーズ部9,9の中心間隔と略同じ長さの支持ボス部10
と、該支持ボス部10に一体形成され上記左右のハイカ
ムノーズ部9,9の外縁間隔より概ねw2 だけ大きいカ
ム軸方向寸法を有する平板状のアーム部11とから構成
されている。
【0027】上記ロッカアーム6の支持ボス部10内に
は軸心に作動油供給孔12aを有する円筒状のロッカ軸
12が挿入されており、該ロッカアーム6は該ロッカ軸
12を中心に上下揺動可能に、かつ軸方向に摺動可能に
支持されている。上記ロッカ軸12は上記各カム軸受部
1iの下方のロッカ軸受部1jを貫通し、軸方向及び回
転方向に移動しないように固定されている。また上記ロ
ッカ軸12の作動油供給孔12aは、図示していない
が、切換バルブを介して作動油供給源に連通接続されて
いる。この切り換えバルブは上記作動油供給孔12aを
作動油供給源側に、又は大気圧の作動油排出部側に切り
換えて連通させるようになっている。
【0028】また上記支持ボス部10の軸方向一端の外
周面上部には押圧片10aが上方に突出するように一体
形成されている。そしてこの押圧片10aに切り換え用
のピストン13が対向しており、該ピストン13は上記
シリンダヘッド1の上記ロッカ軸受部1jに形成された
ピストン孔1k内に摺動自在に挿入されている。なお1
mは上記ピストン孔1kを上記ロッカ軸12の作動油供
給孔12aに連通させる連通孔であり、また14は上記
ピストン孔1kの一端を閉塞するプラグである。
【0029】また上記支持ボス部10の他端とロッカ軸
受部1jとの間のロッカ軸12部分にはカラー16が装
着され、該カラー16の外側にはリターンスプリング1
5が装着されている。このリターンスプリング15の一
端は上記支持ボス部10の端面に当接し、他端はカラー
16のフランジ部16aを介して上記ロッカ軸受部1j
の端面により軸方向移動が規制されている。このように
して上記ロッカアーム6はリターンスプリング15によ
り図3下方、即ちローカムノーズ8bによって駆動され
るローカム時位置に向けて付勢されている。このように
してロッカアーム6をローカムノーズ8によりローカム
スリッパ11bを介して揺動駆動するローカム時位置
と、ハイカムノーズ9によりハイカムスリッパ11cを
介して揺動駆動するハイカム時位置との何れかに移動さ
せる駆動機構が構成されている。
【0030】上記ロッカアーム6のアーム部11の下面
には、上記吸気弁2の上端に配設されたパッド4aを押
圧する押圧部11a,11aがカム軸方向に見たとき下
に凸の円弧状をなすように形成されている。この押圧部
11aは平面視でカム軸方向に長い長方形状をなしてお
り、概ね上記ハイカムノーズ部9の2倍のカム軸方向長
さを有している。
【0031】上記ロッカアーム6のアーム部11の上面
には、1つのローカムスリッパ部11bと2つのハイカ
ムスリッパ部11c,11cとがカム軸方向に見たとき
上に凸の円弧状をなすように形成されている。ここでハ
イカムスリッパ部11cの幅は上記ハイカムノーズ9と
略同じ幅w2 に設定されているのに対し、ローカムスリ
ッパ部11bの幅はローカムノーズ部8より若干幅広に
設定されている。これによりロッカアーム6をハイカム
時位置に移動させた場合でもローカムノーズ部8の一部
がローカムスリッパ部11bの一部と重なるようになっ
ている。エンジンの低速回転時においてロッカアーム6
を図4に示すローカム時位置に移動させると上記ローカ
ムノーズ部8がローカムスリッパ部11bに摺接し、高
速回転時において図3に示すハイカム時位置に移動させ
ると左右のハイカムノーズ部9,9が左右のハイカムス
リッパ部11c,11cに摺接するようになっている。
【0032】エンジンの低速回転時には、作動油供給通
路に介設された切り換えバルブが作動油供給源を遮断
し、作動油供給孔12aを大気圧の作動油排出部側に開
放するように作動し、ロッカアーム6はリターンスプリ
ング15の付勢力により図4に示すローカム時位置に移
動する。これによりハイカムノーズ部9,9がロッカア
ーム6のハイカムスリッパ部11c,11cから外れる
とともにローカムノーズ部8がローカムスリッパ部11
bに一致し、該ロッカアーム6はローカムノーズ8bに
より上下揺動駆動され、吸気カム軸2,2はローカムノ
ーズ8bのノーズ形状(カムプロフィル)に応じた開閉
タイミングで、かつリフト高さh1 に応じたリフト量で
もって吸気弁開口1bを開閉する。
【0033】一方エンジンの高速回転時には、作動油供
給通路の切り換えバルブが作動油供給源を作動油供給孔
12aに連通させるように作動し、ピストン13がピス
トン孔1kから突出してロッカアーム6をリターンスプ
リング15の付勢力に抗して図3に示すハイカム時位置
に移動させる。これによりハイカムノーズ部9,9がロ
ッカアーム6のハイカムスリッパ部11c,11cに一
致し、該ロッカアーム6はハイカムノーズ9bにより上
下揺動駆動され、吸気カム軸2,2はハイカムノーズ9
bのノーズ形状に応じた開閉タイミングで、かつリフト
高さh2 に応じたリフト量でもって吸気弁開口1bを開
閉する。なお、上記ロッカアーム6をハイカム時位置に
移動させた状態では、ローカムノーズ8bの図2右縁部
はローカムスリッパ部11bの図2左縁部上に重なって
いるが、ローカムノーズ部8はハイカムノーズ部9の軸
方向投影面内にあるので、ロッカアーム6がハイカムノ
ーズ9bによって揺動駆動される場合の支障が生じるこ
とはない。
【0034】本実施形態では、エンジン回転速度等のエ
ンジン運転状態に基づいてロッカアーム6を軸方向に移
動させることにより該ロッカアーム6のローカムスリッ
パ部11b又はハイカムスリッパ部11cをローカムノ
ーズ8b又はハイカムノーズ9bに一致させ、もって何
れかのカムノーズでロッカアームを開閉駆動するように
したので、ロー,ハイカムノーズのカムプロフィル,リ
フト高さを適宜設定することにより、吸気バルブの開閉
タイミング,及びリフト量を2段階に切り換えることが
できる。なお、上記機構を排気バルブにも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0035】ローカムノーズ8bの両側にハイカムノー
ズ9b,9bを配置し、ハイカムノーズ9b,9bの直
下に吸気弁2,2が位置するようにしたので、リフト高
さの高いハイカムノーズ9bによりロッカアーム6を駆
動する場合には、ハイカムノーズ9b,ロッカアーム6
及び吸気弁2の弁軸2bが同一直線をなすように位置す
ることとなり、従ってロッカアーム6のアーム部11に
曲げモーメントが作用することがなく、ロッカアーム6
の剛性をそれほど高める必要がなく、従ってロッカアー
ム6を軽量化でき、エンジンの高速回転化を図る上で有
利である。
【0036】シリンダヘッド1のロッカ軸受部1jの近
傍に設けたピストン機構によりロッカアーム6を軸方向
に移動させるようにし、またロッカ軸12内に形成した
作動油供給孔12aを介して上記ピストン機構に作動油
を供給するようにしたので、ロッカアーム6を軸方向に
移動させるための駆動機構が簡単である。
【0037】ローカムノーズ8bの軸方向の少なくとも
一部が常時ローカムスリッパ部11bに摺接する構成と
したので、このローカムノーズ8bとローカムスリッパ
部11bとの摺接部がハイカム時位置,ローカム時位置
の双方向への切り換え時のガイドとして機能し、そのた
め上記切り換え動作を円滑に行うことができる。
【0038】図5,図6は請求項1,5の発明に係る第
2実施形態を説明するめの断面側面図及び平面図図であ
り、図中、図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を
示す。本第2実施形態はロッカアームにおいて、第1実
施形態におけるスリッパ部に代えてローラ(カムフォロ
ア)を設け、カムノーズとロッカアームとの間の摩擦抵
抗を軽減した例である。
【0039】本第2実施形態のロッカアーム60は、平
面視で左右の吸気弁2,2の間隔より概ねハイカムノー
ズの幅分だけ幅広の平面視矩形状のもので、アーム部1
1には、矩形状のローカム用開口60a,ハイカム用開
口60bがそれぞれ1つずつカム軸側から吸気弁側に上
下に貫通するように形成されている。該各開口60a,
60bにはローカムフォロア(ローラ)61,ハイカム
フォロア(ローラ)62が配置され、ローラ軸63によ
りニードル軸受(図示せず)を介して回転自在にかつ軸
方向移動不能に支持されている。上記ローラ軸63はロ
ッカアーム60のアーム部11内にカム軸と平行に貫通
するよう挿着され、かつ回転及び軸方向移動しないよう
に固定されている。上記ローカムフォロア61はハイカ
ムフォロア62より軸方向長さ(幅)が大きく設定され
ており、ハイカム時位置に移動した場合でもその一部が
ローカムノーズの一部に転接するようになっている。な
お、1pはロッカアーム60の軸方向移動量を規制する
ストッパである。
【0040】ここで、図6の中央のカム軸受部1iより
上側部分はロッカーム60がローカム時位置に位置して
いる状態を、下側部分はロッカアーム60がハイカム時
位置に位置している状態を示している。なお、本実施形
態機構ではローカム時状態かハイカム時状態の何れかが
択一的に実現される。
【0041】エンジンの低速回転時には、作動油供給通
路に介設された切り換えバルブが作動油供給源を遮断
し、作動油供給孔12aを大気圧側に開放するように作
動し、ロッカアーム60はリターンスプリング15の付
勢力により図6のローカム時位置に移動する。これによ
りハイカムノーズ部9,9がハイカムフォロア62,ロ
ーカムフォロア61の何れからも外れるとともにローカ
ムノーズ部8がローカムフォロア61に一致し、該ロッ
カアーム60はローカムノーズ8bにより上下揺動駆動
され、吸気カム軸2,2はローカムノーズ8bのノーズ
形状に応じた開閉タイミングで、かつリフト高さh1 に
応じたリフト量でもって吸気弁開口1bを開閉する。
【0042】一方エンジンの高速回転時には、作動油供
給通路の切り換えバルブが作動油供給源を作動油供給孔
12aに連通させるように作動し、ピストン13がピス
トン孔1kから突出してロッカアーム60をリターンス
プリング15の付勢力に抗して図6のハイカム時位置に
移動させる。これによりハイカムノーズ部9,9がハイ
カムフォロア62,ローカムフォロア61に一致し、該
ロッカアーム60はハイカムノーズ9bにより上下揺動
駆動され、吸気カム軸2,2はハイカムノーズ9bのノ
ーズ形状に応じた開閉タイミングで、かつリフト高さh
2 に応じたリフト量でもって吸気弁開口1bを開閉す
る。なお、上記ロッカアーム60をハイカム時位置に移
動させた状態では、ローカムノーズ8bの一部がローカ
ムフォロア61の一部に一致しているが、これはロッカ
アーム60がハイカムノーズ9bによって揺動駆動され
る場合の妨げとはならない。
【0043】本第2実施形態においても、エンジン回転
速度等のエンジン運転状態に基づいてロッカアーム60
を軸方向に移動させることにより該ロッカアーム60を
ローカムノーズ8b又はハイカムノーズ9bの何れかで
駆動するようにしたので、ロー,ハイカムノーズのカム
プロフィル,リフト高さを適宜設定することにより、吸
気バルブの開閉タイミング,及びリフト量を2段階に切
り換えることができる。なお、上記機構を排気バルブに
も適用できることは言うまでもない。
【0044】またローカムノーズ8bの両側にハイカム
ノーズ9b,9bを配置し、ハイカムノーズ9b,9b
の略直下に吸気弁2,2が位置するようにしたので、ノ
ーズ高さの高いハイカムノーズ9bによりロッカアーム
60を駆動する場合に該ロッカアーム60のアーム部1
1に曲げモーメントが作用することがなく、ロッカアー
ム60の剛性をそれほど高める必要がなく、従ってロッ
カアーム60を軽量化でき、エンジンの高速化を図る上
で有利である。
【0045】なお上記図5,図6の第2実施形態では、
1つのローカムノーズ部8,2つのハイカムノーズ部
9,9からなる3カムノーズの場合を説明したが、これ
は図7(a)に示す1つのローカムノーズ部8と1つの
ハイカムノーズ部9からなる2カムノーズの場合、及び
図7(b)に示すローカムノーズ部8,ハイカムノーズ
部9が2つずつの4カムノーズの場合にも勿論適用可能
である。
【0046】上記第1,第2実施形態では、ロッカーム
全体をカム軸方向に移動させる場合を説明したが、図8
に、請求項1,6,7の発明に係る第3実施形態を示す
ように、被押圧部(カムフォロア)のみを軸方向に移動
させることも可能である。なお、図8中、図1〜図7と
同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0047】図8において、ロッカアーム70は、平面
視で左右の吸気弁2,2の間隔より幅広の平面視略矩形
状のもので、アーム部11には、矩形状のローカム用開
口70a,ハイカム用開口70bがカム軸側から吸気弁
側に上下に貫通するように形成されている。該各開口7
0a,70bにはローカムフォロア(ローラ)71,ハ
イカムフォロア(ローラ)72が配置され、ローラ軸7
3によりニードル軸受(図示せず)を介して回転自在
に、かつ該ローラ軸73と共に軸方向に移動するように
支持されている。上記ローカム用,ハイカム用開口70
a,70bはローカムフォロア71,ハイカムフォロア
72の軸方向移動に支障がないよう軸方向に大きく形成
されている。
【0048】上記ローラ軸73はロッカーム70のアー
ム部11内をカム軸と平行に貫通するよう装着されてい
る。上記ローカムフォロア71はハイカムフォロア72
より軸方向長さが大きく設定されており、ハイカム時位
置に移動した場合でもその一部がローカムノーズに転接
するようになっている。
【0049】そして本第3実施形態では、上記シリンダ
ヘッド1のカム軸受部1iの下方に位置するピストン壁
部1qに上述のピストン13が上記ローラ軸73の端面
に対向するように配置されている。また該ピストン13
が配置されたピストン孔1kには連通孔1mを介してロ
ッカ軸12の作動油供給孔12aが連通している。
【0050】エンジンの低速回転時には、作動油供給通
路の切り換えバルブが作動油供給源を遮断し、作動油供
給孔12aを大気圧側に開放するように作動し、ローラ
軸73がリターンスプリング15の付勢力によりローカ
ムフォロア71,ハイカムフォロア72と共に図8のロ
ーカム時位置に移動する。これによりハイカムノーズ部
9,9がハイカムフォロア72,ローカムフォロア71
の何れからも外れるとともにローカムノーズ部8がロー
カムフォロア71に一致し、該ロッカアーム70はロー
カムノーズ8bにより上下揺動駆動され、吸気カム軸
2,2はローカムノーズ8bのノーズ形状に応じた開閉
タイミングで、かつリフト高さh1 に応じたリフト量で
もって吸気弁開口1bを開閉する。
【0051】一方エンジンの高速回転時には、作動油供
給通路の切り換えバルブが作動油供給源を作動油供給孔
12aに連通させるように作動し、ピストン13がピス
トン孔1kから突出してローラ軸73をリターンスプリ
ング15の付勢力に抗して図8のハイカム時位置に移動
させる。これによりハイカムノーズ部9,9がハイカム
フォロア72,ローカムフォロア71に一致し、該ロッ
カアーム70はハイカムノーズ9bにより上下揺動駆動
され、吸気カム軸2,2はハイカムノーズ9bのノーズ
形状に応じた開閉タイミングで、かつリフト高さh2 に
応じたリフト量でもって吸気弁開口1bを開閉する。な
お、上記ローラ軸73をハイカム時位置に移動させた状
態では、ローカムノーズ8bの一部がローカムフォロア
71の一部に一致しているが、これはロッカアーム70
がハイカムノーズ9bによって揺動駆動される場合の妨
げとはならない。
【0052】本第3実施形態においても上記第1,第2
実施形態と同様の作用効果を得ることができるが、さら
に、エンジン回転速度等のエンジン運転状態に基づいて
ローラ軸73をローカムフォロア71,ハイカムフォロ
ア72と共に軸方向に移動させることにより該ロッカア
ーム70をローカムノーズ8b又はハイカムノーズ9b
の何れかで駆動するようにしたので、ローカアーム全体
を移動させるものに比較して移動重量を軽減でき、小さ
い油圧力で敏速に切り換えることができる。
【0053】上記第3実施形態では、カムノーズにより
押圧されるローラとしてロー,ハイカムフォロアを設け
るとともに、該両カムフォロアをローラ軸と共に軸方向
に移動するようにしたが、該ローラの構造はこれに限定
されるものではなく、図9,図10に示す請求項1,
6,8の発明に係る第4実施形態にも採用できる。
【0054】本第4実施形態のロッカアーム80のアー
ム部11には1つのガイド溝80aが図10下方に貫通
するように形成され、該ガイド溝80aの図10下端開
口はプラグ85で閉塞されている。そして該ガイド溝8
0a内にはローラ81が回転可能にかつ軸方向にスライ
ド自在に配設されており、該ローラ81の上部はガイド
溝80aの上部開口80cから上方に露出しており、該
露出部を1つずつ設けられたローカムノーズ部8,又は
ハイカムノーズ部9により押圧するようになっている。
【0055】上記ローラ81には円筒状のピストン8
2,ガイドピン83が同軸をなすように植設されてお
り、ピストン82はアーム部11に形成されたピストン
孔80b内に軸方向に摺動自在に挿入されている。この
ピストン孔80bは連通孔1mを介してロッカ軸12の
作動油供給孔12aに連通しており、該作動油供給孔1
2aを介して油圧が供給されるとピストン82がローラ
81を図示下方(ハイカム時位置側)に押圧移動させ
る。
【0056】また上記ガイドピン83は上記プラグ85
に形成されたガイド孔85a内に軸方向に摺動自在に挿
入されており、該ガイドピン83の底部と上記プラグ8
5のガイド孔85aの底部との間にはリターンスプリン
グ84が介挿されており、これにより上記ローラ81は
図示上方(ローカム時位置側)に付勢されている。
【0057】エンジンの低速回転時には、作動油供給通
路の切り換えバルブが作動油供給源を遮断し、作動油供
給孔12aを大気圧側に開放するように作動し、ローラ
81がリターンスプリング84の付勢力により図10の
ローカム時位置に移動する。これによりハイカムノーズ
部9がローラ81から外れるとともにローカムノーズ部
8がローラ81に一致し、該ロッカアーム80はローカ
ムノーズ8bにより上下揺動駆動され、吸気カム軸2,
2はローカムノーズ8bのノーズ形状に応じた開閉タイ
ミングで、かつノーズ高さh1 に応じたリフト量でもっ
て吸気弁開口1bを開閉する。
【0058】一方エンジンの高速回転時には、作動油供
給通路上の切り換えバルブが圧力源を作動油供給孔12
aに連通させるように作動し、ピストン82がローラ8
1をリターンスプリング84の付勢力に抗して図10の
ハイカム時位置に移動させる。これによりハイカムノー
ズ部9がローラ81に一致し、該ロッカアーム80はハ
イカムノーズ9bにより上下揺動駆動され、吸気カム軸
2,2はハイカムノーズ9bのノーズ形状に応じた開閉
タイミングで、かつリフト高さh2 に応じたリフト量で
もって吸気弁開口1bを開閉する。
【0059】本第4実施形態においては上記各実施形態
と同様の効果が得られ、さらにピストン82,ガイドピ
ン83及びローラ81のみを移動させるようにしている
ので、さらに移動重量を軽減でき、小さい油圧力で切り
換えができる。またローラ81のローラ軸をピストン8
2,ガイドピン83に兼用したので、該ローラ81を軸
方向に移動させるための構造を簡素化できる。
【0060】上記第4実施形態では、カムノーズが2つ
場合を説明したが、図11(a)に示すようにカムノー
ズを3つ設けてもよい。この場合、ローラ86を追加
し、両ローラ86,81をピン86a等で連結すればよ
い。エンジンの低速回転時には油圧を遮断することによ
り、ローラ81がリターンスプリング84の付勢力によ
り図11(a)の位置に移動され、ローカムノーズ部8
によりローラ81を介してロッカアーム80が揺動駆動
される。高速回転時には油圧を供給することにより、ロ
ーラ81,86がピストン82により図示下方に押圧移
動され、該両ローラ81,86がハイカムノーズ部9,
9により駆動される。
【0061】また上記図9〜図11(a)の実施形態で
は、ローラを移動させるためのピストン82をロッカア
ーム80内に設けたが、図11(b)に示すようにピス
トン82をシリンダヘッド1側に形成したピストン孔1
r内に挿入配置し、該ピストン孔1rに油圧を供給する
ように構成することもできる。この場合には、ローラ8
1に植設された伝達ピン81aを外方に突出させ、上記
ピストン82に対向させる。このようにした場合には、
上下揺動するロッカアーム内にピストン,ピストン孔を
設ける必要がなく、構造をより簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4の発明に係る第1実施形態による
内燃機関の動弁装置の断面側面図である。
【図2】上記第1実施形態装置の正面図である。
【図3】上記第1実施形態装置の平面図である。
【図4】上記第1実施形態装置の平面図である。
【図5】請求項1,5の発明に係る第2実施形態による
内燃機関の動弁装置の断面側面図である。
【図6】上記第2実施形態装置の平面図である。
【図7】上記第2実施形態装置の変形例を示す平面図で
ある。
【図8】請求項1,6,7の発明に係る第3実施形態に
よる内燃機関の動弁装置の平面図である。
【図9】請求項1,6,8の発明に係る第4実施形態に
よる内燃機関の動弁装置の断面側面図である。
【図10】上記第4実施形態装置の平面図である。
【図11】上記第4実施形態装置の変形例を示す平面図
である。
【符号の説明】
2 バルブ 6,60,70,80 ロッカアーム 7 カム軸 8,9 ロー,ハイカムノーズ部 11 アーム部 11b,11c ハイカム,ローカムスリッパ部 61,62 ローカムローラ,ハイカムローラ 73 ローラ軸(回転軸) 80a ガイド溝 90 駆動機構
フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA08 AA12 BA03 BA06 BA28 BA36 BA43 BA49 BB11 BB22 BB37 CA04 CA06 CA12 CA16 CA19 CA21 CA22 CA24 CA25 CA27 CA41 CA45 CA47 DA06 EA05 EA08 GA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動可能に支持されたロッカアームをカ
    ム軸のカムノーズで押圧することによりバルブを開閉駆
    動するようにした内燃機関の動弁装置において、カムプ
    ロフィルの異なる複数のカムノーズを設け、上記ロッカ
    アームの少なくともカムノーズに押圧される被押圧部を
    カム軸方向に移動可能に構成し、該被押圧部を上記何れ
    かのカムノーズに押圧されるようにカム軸方向に移動さ
    せる駆動機構を設けたことを特徴とする内燃機関の動弁
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記ロッカアームの
    被押圧部は、揺動可能に支持されたアーム部に一体形成
    されカムノーズが摺接するスリッパ部であり、上記駆動
    機構はロッカアーム全体をカム軸方向に移動させること
    を特徴とする内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記カム軸の各気筒
    用のカムノーズは、バルブ軸方向に見たとき2本のバル
    ブに対向するよう配置された2つのハイカムノーズと、
    該両ハイカムノーズ間に位置し該ハイカムノーズよりノ
    ーズ高さの低いローカムノーズとからなり、上記ロッカ
    アームは、上記ハイカムノーズに対応するハイカム用ス
    リップ部と該両ハイカム用スリッパ部の間に位置し上記
    ローカムノーズに対応するローカム用スリッパ部とを有
    することを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記ロッカアーム
    が、ハイカム用スリッパ部がハイカムノーズにより押圧
    されるハイカム時位置にカム軸方向に押圧移動されたと
    き、ローカム用スリッパ部の一部がローカムノーズによ
    り押圧され得るカム軸方向位置に位置していることを特
    徴とする内燃機関の動弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記ロッカアームの
    被押圧部は、揺動可能に支持されたアーム部によりカム
    軸と平行の回転軸回りに回転可能にかつ軸方向移動不能
    に支持されカムノーズが転接するローラであり、上記駆
    動機構はロッカアーム全体を何れかのカムノーズがロー
    ラに転接するようにカム軸方向に移動させることを特徴
    とする内燃機関の動弁装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、上記ロッカアームの
    被押圧部は、揺動可能に支持されたアーム部によりカム
    軸と平行の回転軸回りに回転可能にかつ軸方向移動可能
    に支持されカムノーズが転接するローラであり、上記駆
    動機構は上記ローラを何れかのカムノーズが転接する位
    置にカム軸方向に移動させることを特徴とする内燃機関
    の動弁装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、上記ローラは、ロー
    カムノーズ,ハイカムノーズに転接するローカムロー
    ラ,ハイカムローラからなり、該ロー,ハイカムローラ
    は共通のローラ軸に回転可能にかつ軸方向移動不能に支
    持されており、上記駆動機構は上記ローラ軸をローカム
    ローラ及びハイカムローラと共にカム軸方向に移動させ
    ることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、上記ローラは、ロッ
    カアームのアーム部に凹設されたガイド溝により回転可
    能かつ軸方向移動可能に支持されたローラ本体と、該ロ
    ーラ本体の両端部に同軸をなすように植設された筒状の
    ローラ軸とから構成されており、上記駆動機構は上記ロ
    ーラの一方のローラ軸を油圧で押圧するピストンに兼用
    し、他方のローラ軸を元の位置に付勢するリターンスプ
    リングのガイド筒に兼用していることを特徴とする内燃
    機関の動弁装置。
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