JP5760694B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出方法に関する。
インクジェット式プリンター等の液体吐出装置は既によく知られている。
かかる液体吐出装置の中には、媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送方向と交
差する交差方向に移動し該媒体に液体を吐出するヘッド部、及び、該交差方向に移動し該
媒体をカットするカット部であって、該ヘッド部及び該カット部が前記交差方向において
並ぶように設けられているヘッド部及びカット部と、を有するものがある。
特開2006−281684号公報
ところで、上記液体吐出装置においては、ヘッド部及びカット部が前記交差方向におい
て並ぶように設けられていること等に起因して、液体吐出装置の前記交差方向における幅
を大きくする必要があり、液体吐出装置が大型化してしまう場合があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液体吐
出装置のコンパクト化を実現することにある。
主たる本発明は、媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送方向と交差する交差方向に移動し該媒体に液体を吐出するヘッド部、及び、該
交差方向に移動し該媒体をカットするカット部であって、該ヘッド部及び該カット部が前
記交差方向において並ぶように設けられているヘッド部及びカット部と、
を有する液体吐出装置であって、
前記カット部の一部が、前記カット部の他部に対して移動することにより、前記カット
部の前記一部が移動前に位置していた箇所を空間とし、
前記ヘッド部が前記カット部に対して前記交差方向に双方が近づくように相対移動する
と、前記ヘッド部の少なくとも一部が前記空間に配置されることを特徴とする液体吐出装
置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の全体構成のブロック図である。 ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の通常状態における正面模式図である。 ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の通常状態における上面模式図である。 ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の通常状態における側面模式図である。 ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材のHP時状態における正面模式図である。 ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材のHP時状態における上面模式図である。 ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材のHP時状態における側面模式図である。 ヘッド32におけるノズル列の配置を示した模式図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送方向と交差する交差方向に移動し該媒体に液体を吐出するヘッド部、及び、該
交差方向に移動し該媒体をカットするカット部であって、該ヘッド部及び該カット部が前
記交差方向において並ぶように設けられているヘッド部及びカット部と、
を有する液体吐出装置であって、
前記カット部の一部が、前記カット部の他部に対して移動することにより、前記カット
部の前記一部が移動前に位置していた箇所を空間とし、
前記ヘッド部が前記カット部に対して前記交差方向に双方が近づくように相対移動する
と、前記ヘッド部の少なくとも一部が前記空間に配置されることを特徴とする液体吐出装
置。
かかる場合には、液体吐出装置のコンパクト化を実現することが可能となる。
また、前記ヘッド部と前記カット部の双方の前記交差方向への移動をガイドするガイド
レールを有し、
該ガイドレールは前記カット部の前記他部と係合していることとしてもよい。
かかる場合には、カット部の不適切な係合を抑えることができる。
また、前記カット部は、カッターと該カッターを動かすためのムービングコイルとを有
しており、
該ムービングコイルは、前記カット部の前記一部に備えられていることとしてもよい。

かかる場合には、液体吐出装置をよりコンパクトにすることができる。
また、前記カッターは、前記カット部の前記一部に備えられていることとしてもよい。

かかる場合には、液体吐出装置をより一層コンパクトにすることができる。
また、前記カット部の前記一部が、前記カット部の前記他部に対して、前記カット部の
前記一部が移動前に位置していた箇所の上方へ移動することにより、該箇所を空間とし、
前記ヘッド部が前記カット部に対して前記交差方向に双方が近づくように相対移動する
と、前記ヘッド部の前記少なくとも一部が前記空間に配置され、前記カット部の前記一部
が前記空間に配置された前記ヘッド部の前記少なくとも一部の上方に位置することとして
もよい。
かかる場合には、ヘッドがカッター部に覆われてしまう恐れから解放される。
次に、媒体に液体を吐出する液体吐出方法であって、
媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送方向と交差する交差方向に移動し該媒体
に液体を吐出するヘッド部、及び、該交差方向に移動し該媒体をカットするカット部であ
って、該ヘッド部及び該カット部が前記交差方向において並ぶように設けられているヘッ
ド部及びカット部と、を有し、前記カット部の一部が、前記カット部の他部に対して移動
することにより、前記カット部の前記一部が移動前に位置していた箇所を空間とし、前記
ヘッド部が前記カット部に対して前記交差方向に双方が近づくように相対移動すると、前
記ヘッド部の少なくとも一部が前記空間に配置される液体吐出装置を用いて媒体に液体を
吐出することを特徴とする液体吐出方法。
かかる場合には、液体吐出装置のコンパクト化を実現することが可能となる。
===本実施の形態に係るプリンター1の構成例について===
液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンター(以下、プリンター1と呼ぶ)
は、媒体の一例としての帯状のロール紙Sに、画像(例えば、後に切り抜いて用いられる
単位画像(単位画像の例としては、生鮮食品のラップフィルム上に貼付されるシール状の
印刷物を挙げることができる))を、インクジェット方式により印刷するものである。こ
こで、ロール紙Sは、例えば、剥離紙付きの連続紙(つまり、粘着シートの糊面が剥離紙
で保護されたもの)であり、このロール紙Sが連続する方向に、印刷物となる画像が連続
的に印刷される。
また、本実施の形態に係るプリンター1には、自在カッター(以下、単に、カッター4
2と呼ぶ)が備えられており、当該プリンター1は、ロール紙Sに画像を印刷した後に、
当該ロール紙Sをバックフィードして、当該ロール紙Sをカットする(本実施の形態にお
いては、ロール紙Sの粘着シート及び剥離紙のうちの粘着シートのみをカットする(粘着
シートのみに切れ目を入れる))。
以下、自在カッター付きインクジェットプリンターである本実施の形態に係るプリンタ
ー1の構成例について、図1乃至図8を用いて説明する。図1は、プリンター1の全体構
成のブロック図である。図2は、ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、こ
れらの周辺部材の通常状態における正面模式図である。図3は、ヘッドユニット30、カ
ッターユニット40、及び、これらの周辺部材の通常状態における上面模式図である。図
4は、ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の通常状態
における側面模式図である。図5は、ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び
、これらの周辺部材のHP時状態における正面模式図である。図6は、ヘッドユニット3
0、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材のHP時状態における上面模式図で
ある。図7は、ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の
HP時状態における側面模式図である。図8は、ヘッド32におけるノズル列の配置を示
した模式図である。
なお、「通常状態」「HP時状態」とは、カッターユニット40(より具体的には、カ
ッターキャリッジ44の、カッター42等が取り付けられた取り付け部48)の二種類の
状態である(詳細については後述する)。カッターユニット40がそのホームポジション
(カッターユニットホームポジション)に位置するときのHP時状態と、カッターユニッ
ト40がカッターユニットホームポジション以外の位置に位置するときの通常状態とでは
、取り付け部48の位置(姿勢)が異なっている。
また、図を分かり易くするために、図2、図3、図5及び図6においては、ロール紙S
や搬送ローラー23やヘッドユニット用駆動力付与部76及びカッターユニット用駆動力
付与部86等の記載を、図3及び図6においては、ヘッドユニット用ベルト74及びカッ
ターユニット用ベルト84等の記載を、それぞれ省略している。また、図3及び図6にお
いては、下面からしか見ることができないヘッド32を上部から観察可能に図示し、図3
においては、下面からしか見ることができないカッター42及びムービングコイル43を
上部から観察可能に図示している。同様に、図8においては、下面からしか見ることがで
きないヘッド32及びノズル列を上部から観察可能に図示している。また、図2乃至図7
に示されたヘッドユニット30、カッターユニット40の周辺部材とは、例えば、ヘッド
ユニット駆動部70、カッターユニット駆動部80、第一ガイドレール90、第二ガイド
レール92である。
プリンター1は、図1に示すように、搬送部の一例としての紙搬送部20、ヘッド部の
一例としてのヘッドユニット30、ヘッドユニット駆動部70、カット部の一例としての
カッターユニット40、カッターユニット駆動部80、プラテン54、検出器群50、及
び、コントローラー60を有する。
外部装置であるコンピューター110から印刷データ及びカットデータを受信したプリ
ンター1は、コントローラー60によって各部(紙搬送部20、ヘッドユニット30、ヘ
ッドユニット駆動部70、カッターユニット40、カッターユニット駆動部80)を制御
する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて
、各部を制御し、ロール紙Sに画像を印刷する。そして、その後、コンピューター110
から受信したカットデータに基づいて、各部を制御し、ロール紙Sをカットする。プリン
ター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコ
ントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出
結果に基づいて、各部を制御する。
紙搬送部20は、ロール紙Sを搬送方向に搬送するためのものである。この紙搬送部2
0は、不図示の搬送モーターと、搬送ローラー23と、従動ローラー26と、を有してい
る。
搬送ローラー23は、ロール紙Sを搬送するローラーである。この搬送ローラー23は
、搬送モーターによって駆動される。図4及び図7に示すように、搬送ローラー23がロ
ール紙Sを搬送するとき、ロール紙Sは搬送ローラー23と従動ローラー26との間に挟
まれている(すなわち、従動ローラー26は、搬送ローラー23に対してロール紙Sを挟
んで対向するように配置されている)。
当該搬送ローラー23は、ロール紙Sに画像が印刷される際には、ロール紙Sを搬送方
向のうちの順方向(図3、図4参照)に間欠搬送する。そして、画像の印刷が終了した後
には、ロール紙Sを搬送方向のうちの逆方向(図3、図4、図6、図7参照)に連続搬送
、すなわち、バックフィードし、その後、ロール紙Sがカットされる際には、ロール紙S
を順方向や逆方向に連続搬送する。つまり、搬送ローラー23は、カッターユニット40
(カッター42)がロール紙Sをカットする際に当該ロール紙Sを搬送方向(順方向又は
逆方向)に搬送して当該ロール紙Sのカット位置を調整する。
ヘッドユニット30は、前記搬送方向と交差する交差方向(以下、移動方向とも呼ぶ)
に移動し、ロール紙Sに液体の一例としてのインクを吐出する。このヘッドユニット30
は、図3、図6及び図8に示すように、二つのヘッド32(すなわち、第一ヘッド32a
及び第二ヘッド32b)と、ヘッドキャリッジ34と、を有している。
第一ヘッド32a及び第二ヘッド32bは、ヘッドキャリッジ34(の下方)に備えら
れており、第一ヘッド32a及び第二ヘッド32bの下面には、図8に示すように、前記
搬送方向にノズルが並んだノズル列が設けられている。本実施の形態においては、いずれ
のヘッド32おいても、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)
等の色毎に10個のノズル列が備えられており、10個のノズル列の各々は、前記移動方
向において相互に間隔をあけて並んでいる。
また、第一ヘッド32aと第二ヘッド32bは、図3、図6及び図8に示すように、前
記搬送方向及び前記移動方向の双方において互いに異なる位置に設けられている。すなわ
ち、第一ヘッド32aは、前記搬送方向に座標を取った場合に、第二ヘッド32bからず
れた位置に位置し、また、前記移動方向に座標を取った場合にも、第二ヘッド32bから
ずれた位置に位置している。そして、第一ヘッド32aと第二ヘッド32bをこのような
配置とすることにより、第一ヘッド32aのノズル列の一部(具体的には、前記順方向に
おける下流側の一部)と第二ヘッド32bのノズル列の一部(具体的には、前記順方向に
おける上流側の一部)とを前記搬送方向においてオーバーラップさせることを可能として
いる(当該オーバーラップ部分においては第一ヘッド32aと第二ヘッド32bのどちら
からでも選択してインク吐出することができることとなり、繋ぎ目において画像の質が大
きく変わることを抑止できる)。なお、図4及ぶ図7に示すように、第一ヘッド32aは
、前記搬送方向において、第二ヘッド32bよりも搬送ローラー23(及び従動ローラー
26)から近い位置に位置している。
また、各ノズルには、インクを吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が
設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加
すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによっ
て、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するイン
クが、インク滴となって各色の各ノズルから吐出される。
なお、ヘッド32には、不図示のバルブユニットがインク供給チューブを介して接続さ
れている。バルブユニットは、インクを一次貯留するためのものである。
ヘッドキャリッジ34は、ヘッド32を支持し、ヘッドユニット駆動部70から駆動力
を受けてヘッド32と一体的に第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って
移動方向へ往復移動する。なお、説明の都合上、移動方向のうちのヘッドユニット30か
らカッターユニット40へ向かう方向を第一方向と呼ぶ(図3等参照)。
このヘッドキャリッジ34は、図3、図6及び図8に示すように、上面視で、矩形から
角が切り欠かれた形状(切り欠き部36の形状も矩形である)を有している。そして、こ
の切り欠き部36には、図6に示すように、カッターユニット40(具体的には、後述す
るカッターキャリッジ44の係合部46)が位置できるようになっている。すなわち、ヘ
ッドユニット30(具体的には、ヘッドキャリッジ34)は、カッターユニット40を配
置させるための切り欠き部36を有している。
また、前述したように、第一ヘッド32aと第二ヘッド32bは、前記搬送方向及び前
記移動方向の双方において互いに異なる位置に設けられている(本実施の形態においては
、前記順方向において第一ヘッド32aが第二ヘッド32bよりも上流側に位置し、前記
第一方向において第一ヘッド32aが第二ヘッド32bよりも上流側に位置する)ため、
図3及び図6に示すように、ヘッドキャリッジ34には、二箇所の空き部35(ヘッド3
2が位置することなく空いた部分)が存在することとなる。そして、切り欠き部36は、
二箇所の当該空き部35のうちの一つが利用されることにより形成されている。より具体
的には、切り欠き部36は、図3及び図6に示すように、前記順方向において、第二ヘッ
ド32bよりも上流側にて当該第二ヘッド32bと並ぶ位置に位置し、かつ、前記第一方
向において、第一ヘッド32aよりも下流側にて当該第一ヘッド32aと並ぶ位置に位置
している。
ヘッドキャリッジ34は、第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って移
動方向へ往復移動可能に、該双方のガイドレールにより支持されている。第一ガイドレー
ル90及び第二ガイドレール92は、ヘッドキャリッジ34(ヘッドユニット30)と係
合し、当該ヘッドキャリッジ34(ヘッドユニット30)の移動方向への移動をガイドす
る。第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92は、移動方向に延びた長尺の棒状部
材であり、第二ガイドレール92が、第一ガイドレール90と平行になるように設けられ
ている。また、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92の双方は、鉛直方向におい
て並ぶように設けられている(本実施の形態においては、第二ガイドレール92が、第一
ガイドレール90よりも鉛直方向下方に位置している)。なお、ガイドレールの一端部は
、図2及び図5に示すように、プリンター1の筐体の移動方向一端部1aに、ガイドレー
ルの他端部は、プリンター1の筐体の移動方向他端部1bに、それぞれ固定されている。
ヘッドユニット駆動部70は、ヘッドユニット30を駆動して、当該ヘッドユニット3
0を前記移動方向に移動させるためのものである。このヘッドユニット駆動部70は、図
2、図4、図5及び図7に示すように、不図示のヘッドユニット用モーターと、二つのヘ
ッドユニット用プーリー72と、ヘッドユニット用ベルト74と、ヘッドユニット用駆動
力付与部76と、を有している。
ヘッドユニット用モーターは、二つのヘッドユニット用プーリー72のうちの一つに不
図示のベルトを介して接続されており、また、図2及び図5に示すように、二つのヘッド
ユニット用プーリー72には、ヘッドユニット用ベルト74が掛け渡されている。また、
図4及び図7に示すように、ヘッドユニット用ベルト74には、ヘッドユニット用モータ
ーの駆動力をヘッドユニット30に付与するためのヘッドユニット用駆動力付与部76が
固定されており、さらに、当該ヘッドユニット用駆動力付与部76はヘッドユニット30
(具体的には、ヘッドキャリッジ34)に接続されている。
ヘッドユニット用モーターが作動すると、ヘッドユニット用プーリー72が回転し、当
該ヘッドユニット用プーリー72の回転により、ヘッドユニット用ベルト74も回転する
。そして、当該ヘッドユニット用ベルト74の回転により、当該ヘッドユニット用ベルト
74に固定されているヘッドユニット用駆動力付与部76が移動方向に移動する。そして
、当該ヘッドユニット用駆動力付与部76が移動方向に移動することにより、当該ヘッド
ユニット用駆動力付与部76に接続されているヘッドユニット30も移動方向に移動する
このように、ヘッドユニット用モーターの駆動力は、ヘッドユニット用プーリー72、
ヘッドユニット用ベルト74を介して、ヘッドユニット用駆動力付与部76に伝達され、
当該ヘッドユニット用駆動力付与部76が駆動力をヘッドユニット30に付与する。そし
て、当該駆動力をヘッドユニット用駆動力付与部76から受けたヘッドユニット30は、
第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って移動方向に移動する。
なお、図2、図4、図5及び図7に示すように、ヘッドユニット用プーリー72、ヘッ
ドユニット用ベルト74、及び、ヘッドユニット用駆動力付与部76は、第一ガイドレー
ル90から第二ガイドレール92へ向かう所定方向(本実施の形態においては、鉛直方向
)において、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92との間に位置している。その
ため、図4に示すように、ヘッドユニット30(具体的には、ヘッドキャリッジ34)の
、ヘッドユニット駆動部70(具体的には、ヘッドユニット用駆動力付与部76)から駆
動力を受ける部分(便宜上、ヘッドユニット駆動力受け部34aと呼ぶ)も、前記所定方
向(前記鉛直方向)において、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92との間に位
置することとなる。
カッターユニット40は、前記移動方向に移動し、ロール紙Sをカットするためのもの
である。このカッターユニット40と前記ヘッドユニット30は、図3等に示すように、
当該移動方向において並ぶように設けられている。換言すれば、カッターユニット40は
、ヘッドユニット30を越えて当該ヘッドユニット30の前記移動方向反対側には、移動
できないようになっており、また、ヘッドユニット30も、カッターユニット40を越え
て当該カッターユニット40の前記移動方向反対側には、移動できないようになっている
。カッターユニット40は、図3等に示すように、カッター42と、ムービングコイル4
3と、カッターキャリッジ44と、を有している。なお、本実施の形態に係るカッターユ
ニット40(具体的には、カッターキャリッジ44)は、二部構成となっている。すなわ
ち、図4及び図7に示すように、カッターユニット40(カッターキャリッジ44)は、
第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92と係合する係合部46(カット部の他部
に相当)と、カッター42及びムービングコイル43が取り付けられている取り付け部4
8(カット部の一部に相当)、を備えており、取り付け部48は、係合部46に対して移
動可能となっている(詳細については、後述する)。
カッター42は、ロール紙Sをカットするためのものであり、カッターキャリッジ44
(の取り付け部48)に備えられている。また、カッター42は、カッターキャリッジ4
4に対して鉛直方向に移動可能に設けられている。そして、かかる機能により、カッター
42は、ロール紙Sをカットすることなくロール紙S上のカット位置を変えるときには、
ロール紙Sと接触しない上方位置に位置し、ロール紙Sをカットするときには、ロール紙
Sと接触する下方位置に位置することとなる。なお、カッター42は、カッターキャリッ
ジ44に対して回転することも可能である。これは、カッター42の刃先の方向を変える
ことができるようにするためである。
ムービングコイル43は、カッター42を鉛直方向に動かすためのものであり、カッタ
ーキャリッジ44(の取り付け部48)に備えられている。このムービングコイル43は
、カッター42よりも大きな円筒形の部材であり、カッター42と隣り合う位置に配置さ
れている。より具体的には、ムービングコイル43及びカッター42は、移動方向におい
て並ぶように設けられており、ムービングコイル43は、カッター42よりも移動方向一
端部1a側に位置している。
ムービングコイル43への通電がなされると、カッター42が不図示の固定磁石に引き
込まれた下方向へ移動し、ムービングコイル43への通電が停止されると、カッター42
が不図示のコイルバネの付勢力によって上方向へ移動する。このことにより、ムービング
コイル43によるカッター42の鉛直方向への移動が実現されるようになっている。
カッターキャリッジ44は、前述したとおり、第一ガイドレール90及び第二ガイドレ
ール92と係合する係合部46とカッター42及びムービングコイル43が取り付けられ
ている取り付け部48とに分かれており、取り付け部48が係合部46に対して移動可能
となっている。すなわち、図4及び図7に示すように、カッターキャリッジ44の鉛直方
向における上部には、ヒンジ部49が設けられており、取り付け部48は、当該ヒンジ部
49の、前記移動方向に沿った回転軸49a周りに、回転可能となっている。そして、本
実施の形態において、取り付け部48は、図2乃至図4に示された状態(カッター42が
鉛直方向に沿う状態。便宜上、通常状態と呼ぶ)を通常維持しているが、カッターユニッ
ト40(カッターキャリッジ44)が移動方向一端部に設けられたカッターユニットホー
ムポジション(CUHP、図2及び図5参照)に位置したときのみ、図5乃至図7に示さ
れた状態(カッター42が水平方向に沿う状態。便宜上、HP時状態と呼ぶ)へ移行する
ようになっている。すなわち、取り付け部48は、通常状態とHP時状態を採るようにな
っており、通常状態からHP時状態へ移行する際には、取り付け部48は、係合部46に
対して、約90度回転して、跳ね上がり(すなわち、取り付け部48が移動前に位置して
いた箇所の上方へ移動し)、HP時状態から通常状態へ戻る際には、取り付け部48は、
係合部46に対して、約90度逆回転して、元の位置へ戻るようになっている。
また、カッターキャリッジ44は、カッターユニット駆動部80から駆動力を受けてカ
ッター42及びムービングコイル43と一体的に第一ガイドレール90及び第二ガイドレ
ール92に沿って移動方向へ往復移動する(かかる往復移動の際には、取り付け部48は
通常状態を維持している)。カッターキャリッジ44は、前述した第一ガイドレール90
及び第二ガイドレール92に沿って移動方向へ往復移動可能に、該双方のガイドレールに
より支持されている。第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92は、カッターキャ
リッジ44(カッターユニット40)と係合し、当該カッターキャリッジ44(カッター
ユニット40)の移動方向への移動をガイドする。すなわち、カッターユニット40とヘ
ッドユニット30は、共通のガイドレール(つまり、第一ガイドレール90及び第二ガイ
ドレール92)によりガイドされるようになっている。
カッターユニット駆動部80は、カッターユニット40を駆動して、当該カッターユニ
ット40(カッターキャリッジ44)を移動方向に移動させるためのものである。このカ
ッターユニット駆動部80は、図2、図4、図5及び図7に示すように、不図示のカッタ
ーユニット用モーターと、二つのカッターユニット用プーリー82と、カッターユニット
用ベルト84と、カッターユニット用駆動力付与部86と、を有している。
カッターユニット用モーターは、二つのカッターユニット用プーリー82のうちの一つ
に不図示のベルトを介して接続されており、また、図2に示すように、二つのカッターユ
ニット用プーリー82には、カッターユニット用ベルト84が掛け渡されている。また、
図4及び図7に示すように、カッターユニット用ベルト84には、カッターユニット用モ
ーターの駆動力をカッターユニット40に付与するためのカッターユニット用駆動力付与
部86が固定されており、さらに、当該カッターユニット用駆動力付与部86はカッター
ユニット40(具体的には、カッターキャリッジ44)に接続されている。
カッターユニット用モーターが作動すると、カッターユニット用プーリー82が回転し
、当該カッターユニット用プーリー82の回転により、カッターユニット用ベルト84も
回転する。そして、当該カッターユニット用ベルト84の回転により、当該カッターユニ
ット用ベルト84に固定されているカッターユニット用駆動力付与部86が移動方向に移
動する。そして、当該カッターユニット用駆動力付与部86が移動方向に移動することに
より、当該カッターユニット用駆動力付与部86に接続されているカッターユニット40
も移動方向に移動する。
このように、カッターユニット用モーターの駆動力は、カッターユニット用プーリー8
2、カッターユニット用ベルト84を介して、カッターユニット用駆動力付与部86に伝
達され、当該カッターユニット用駆動力付与部86が駆動力をカッターユニット40に付
与する。そして、当該駆動力をカッターユニット用駆動力付与部86から受けたカッター
ユニット40は、第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って移動方向に移
動する。
なお、図2及び図4に示すように、カッターユニット用プーリー82、カッターユニッ
ト用ベルト84、及び、カッターユニット用駆動力付与部86は、前記所定方向(本実施
の形態においては、鉛直方向)において、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92
の外側(すなわち、第一ガイドレール90から見て第二ガイドレール92とは反対側又は
第二ガイドレール92から見て第二ガイドレール92とは反対側)に位置している。その
ため、図4に示すように、カッターユニット40(具体的には、カッターキャリッジ44
)の、カッターユニット駆動部80(具体的には、カッターユニット用駆動力付与部86
)から駆動力を受ける部分(便宜上、カッターユニット駆動力受け部44aと呼ぶ)も、
前記所定方向(前記鉛直方向)において、第一ガイドレール90から見て第二ガイドレー
ル92とは反対側又は第二ガイドレール92から見て第一ガイドレール90とは反対側(
本実施の形態においては、前者の側。すなわち、第一ガイドレール90よりも上側)に位
置することとなる。
また、当該カッターユニット駆動部80は、カッターキャリッジ44の取り付け部48
を回転させる機能も有しており、かかる機能を実現させるために、不図示のカッターユニ
ット用第二モーター及び公知のロック機構を備えている。
カッターユニット用第二モーターは、ヒンジ部49の回転軸49aに不図示のギア等の
伝達機構を介して接続されている。そして、カッターユニット用第二モーターが作動する
と、回転軸49aが回転し、取り付け部48も回転する。このようにして、取り付け部4
8が通常状態とHP時状態との間を移行する。また、取り付け部48が、HP時状態のと
きには、公知のロック機構が取り付け部48の姿勢(図7に示された取り付け部48の状
態)を維持するようになっている。すなわち、コントローラー60は、カッターユニット
40をカッターユニットホームポジションに戻す際には、カッターユニット40をガイド
レールに沿って前記移動方向に移動させると共に、カッターユニット用第二モーターを駆
動して取り付け部48を回転させてHP時状態へ移行させ、ロック機構を作動させる。逆
に、カッターユニット40をカッターユニットホームポジションから動かす際には、ロッ
ク機構を解除して、カッターユニット用第二モーターを駆動して取り付け部48を逆回転
させて通常状態へ移行させる。
プラテン54は、ロール紙Sを支持するためのものである。このプラテン54は、図4
及び図7に示すように、ヘッドユニット30及びカッターユニット40と対向する位置に
位置している。また、プラテン54は、ロール紙Sがカットされる際には、カッター台と
しての役割も果たす。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行なうための制御ユニットである。この
コントローラー60は、図1に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、
メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。インターフェース部61は、
外部装置であるホストコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行
なうためのものである。CPU62は、プリンター1全体の制御を行なうための演算処理
装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確
保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従
ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視するものであり、例えば、ロール紙Sの
搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙Sの有無を
検出する用紙検出センサー、ヘッドキャリッジ34やカッターキャリッジ44の移動方向
の位置を検出するためのリニア式エンコーダーなどがある。
<<<ヘッドユニット30及びカッターユニット40の動作例について>>>
上述のように構成されたヘッドユニット30及びカッターユニット40は、ロール紙S
に画像が印刷される際には、以下のように動作する。すなわち、ヘッドユニット30は、
移動方向に移動しながらノズルからインクを吐出し、移動方向に沿ったラスタラインを形
成する動作を実行する。そして、かかる動作と、ロール紙Sを順方向に間欠搬送する前述
した搬送ローラー23による動作とが繰り返されることにより画像が印刷される。なお、
かかる(ロール紙Sに画像が印刷される)際には、カッターユニット40は、移動方向一
端部に設けられたカッターユニットホームポジションに、静止した状態で位置しており、
したがって、取り付け部48はHP時状態を維持している。
また、ヘッドユニット30及びカッターユニット40は、ロール紙Sがカットされる際
には、以下のように動作する(図2乃至図4が、かかる動作が実行されるときのヘッドユ
ニット30及びカッターユニット40の様子を表している)。すなわち、カッターユニッ
ト40は、移動方向に移動しながら又は移動方向において静止した状態で、ロール紙Sを
カットする動作を実行する(カッターユニット40が移動方向において静止した状態でロ
ール紙Sをカットする場合には、該ロール紙Sは搬送方向に搬送される必要がある)。な
お、かかる(ロール紙Sがカットされる)際には、ヘッドユニット30は、移動方向他端
部に設けられたヘッドユニットホームポジション(HUHP、図2及び図5参照)に、静
止した状態で位置している。
また、本実施の形態に係るヘッドユニット30(ヘッド32)においては、ユーザーに
よりヘッド32のメンテナンス(具体的には、ヘッド32の清掃)ができるようになって
いる。そして、当該メンテナンスは、移動方向一端部に設けられたヘッドユニットメンテ
ナンスポジション(HUMP、図2及び図5参照。図に示されているとおり、ヘッドユニ
ットメンテナンスポジションはカッターユニットホームポジションと略同様の位置に位置
している)にヘッドユニット30が位置するときのみ、行えるようになっている。そして
、かかる清掃が行われる際には、ヘッドユニット30及びカッターユニット40は、以下
のように動作する。
すなわち、ヘッドユニット30及びカッターユニット40が、それぞれ、ヘッドユニッ
トホームポジション及びカッターユニットホームポジションに位置する際に、ユーザーが
操作するコンピューター110からのメンテナンス開始指示をコントローラー60が受け
取ると、コントローラー60は、ヘッドユニット30の制御を開始する。かかる制御によ
り、ヘッドユニット30は、カッターユニット40に対して移動方向に双方が近づくよう
に相対移動する(具体的には、ヘッドユニット30は、カッターユニットホームポジショ
ンに位置するカッターユニット40の方へ向かって移動する)。そして、当該移動により
、ヘッドユニット30がヘッドユニットメンテナンスポジションへ至ることとなる。
ここで、カッターユニット40は、カッターユニットホームポジションに位置している
ため、取り付け部48はHP時状態を維持している。すなわち、取り付け部48が、係合
部46に対して、取り付け部48が移動前に位置していた箇所(図4参照)の上方へ移動
したことにより、該箇所が空間となっている(図7参照)。そして、ヘッドユニット30
が、カッターユニット40の方へ向かって移動して、ヘッドユニット30がヘッドユニッ
トメンテナンスポジションへ至ると、ヘッドユニット30の少なくとも一部(本実施の形
態においては、図5乃至図7に示すように第二ヘッド32bを含んだヘッドユニット30
の一部分30a)が当該空間に配置され、取り付け部48が当該空間に配置された当該一
部分30aの上方に位置することとなる(図7参照)。すなわち、図5や図6に示すよう
に、ヘッドユニット30とカッターユニット40が、移動方向において、一部重なること
となる。
ヘッドユニット30がヘッドユニットメンテナンスポジションに静止している状態で、
ユーザーがヘッド32の清掃(具体的には、ヘッド32のノズル面を拭く)を完了させて
、ユーザーが操作するコンピューター110からのメンテナンス完了指示をコントローラ
ー60が受け取ると、コントローラー60は、ヘッドユニット30の制御を再開する。か
かる制御により、ヘッドユニット30は、カッターユニット40に対して移動方向に双方
が遠ざかるように相対移動する(具体的には、ヘッドユニット30は、カッターユニット
ホームポジションに位置するカッターユニット40とは逆の方へ向かって移動する)。そ
して、当該移動により、ヘッドユニット30がホームポジションへ戻ることとなる。
なお、本実施の形態においては、ヘッドユニット30が画像形成動作(ラスタライン形
成動作)を実行する際には、ヘッドユニット30が前記空間に配置されることはないが、
当然のことながら、かかる際に、画像形成動作(ラスタライン形成動作)実行時のヘッド
ユニット30の可動範囲を広げるために、ヘッドユニット30を当該空間に配置させるよ
うにしてもよい。
===本実施の形態に係るプリンター1の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態に係るプリンター1は、ロール紙Sを搬送方向に搬送す
る紙搬送部20と、前記搬送方向と交差する移動方向に移動しロール紙Sにインクを吐出
するヘッドユニット30、及び、該移動方向に移動しロール紙Sをカットするカッターユ
ニット40であって、該ヘッドユニット30及び該カッターユニット40が前記移動方向
において並ぶように設けられているヘッドユニット30及びカッターユニット40と、を
有している。そして、取り付け部48が、係合部46に対して移動することにより、取り
付け部48が移動前に位置していた箇所を空間とし、ヘッドユニット30がカッターユニ
ット40に対して移動方向に双方が近づくように相対移動すると、ヘッドユニット30の
少なくとも一部(第二ヘッド32bを含んだヘッドユニット30の一部分30a)が前記
空間に配置されるようになっている。このことにより、プリンター1のコンパクト化を実
現することが可能となる。
すなわち、ヘッドユニット30及びカッターユニット40が前記移動方向において並ぶ
ように設けられている自在カッター付きインクジェットプリンターにおいては、自在カッ
ターが付いていない通常のプリンターと比較して、カッターユニット40が存在する分だ
けヘッドユニット30の移動方向における可動範囲が狭くなる。したがって、当該通常の
プリンターと同じ可動範囲を得るためには、自在カッター付きインクジェットプリンター
の横幅(移動方向における幅)をカッターユニット40の分だけ大きくする必要があり、
プリンターが大型化してしまう。
これに対し、本実施の形態に係るプリンター1では、取り付け部48が、係合部46に
対して移動することにより、取り付け部48が移動前に位置していた箇所が空間となる。
そして、ヘッドユニット30がカッターユニット40に対して移動方向に双方が近づくよ
うに相対移動すると、ヘッドユニット30の少なくとも一部(第二ヘッド32bを含んだ
ヘッドユニット30の一部分30a)が前記空間に配置されることとなる。このようにし
て、ヘッドユニット30とカッターユニット40が、移動方向において、一部重なること
ができるようになっている。したがって、前記可動範囲を得るために、プリンター1の移
動方向における幅をそれほど大きくする必要がなくなる。したがって、プリンター1のコ
ンパクト化を実現することが可能となる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、主として液体吐出装置について記載されているが、液体吐出方法
等の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのも
のであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱す
ることなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うま
でもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施の形態においては、液体吐出装置(液体噴射装置)をインクジェット式プリン
ターに具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を
採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装
置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をい
い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液
体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であ
るときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の
無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質
の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子
が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上
記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な
水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物
を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL
(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製
造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射す
る液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精
密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロ
ディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤
滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)
などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、
基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装
置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用するこ
とができる。
また、上記実施の形態においては、媒体としてロール紙Sを例に挙げて説明したが、こ
れに限定されるものではなく、カット紙であってもよい。
また、ロール紙Sとして、剥離紙付きの連続紙を例に挙げて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、剥離紙のない普通紙であってもよい(この際には、ロール紙Sの粘着
シート及び剥離紙のうちの粘着シートのみがカットされる上記実施の形態とは異なり、普
通紙が切断される)。
また、媒体は、必ずしも紙である必要は無く、例えば、フィルム、布であってもよい。
また、上記実施の形態においては、ガイドレールがカッターユニット40の前記他部と
係合していることとした。すなわち、カッターユニット40のガイドレールと係合する部
分は、移動(回転)する前記一部と移動(回転)しない前記他部のうちの後者であること
とした。しかしながら、これに限定されるものではなく、カッターユニット40のガイド
レールと係合する部分は、移動(回転)する前記一部であることとしてもよい(すなわち
、カッターユニット40のガイドレールと係合する部分が、ガイドレールから外れて、移
動(回転)できるようにしてもよい)。ただし、カッターユニット40のガイドレールと
係合する部分が、ガイドレールに係合したり係合しなかったりすることを回避することで
、カッターユニット40の不適切な係合を抑えることができる点で、上記実施の形態の方
がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、ムービングコイル43が、カッターユニット40の
前記一部に備えられていることとした。すなわち、ムービングコイル43は、移動(回転
)する前記一部と移動(回転)しない前記他部のうちの前者に備えられていることとした
。しかしながら、これに限定されるものではなく、ムービングコイル43は、移動(回転
)しない前記他部に備えられていることとしてもよい。
ムービングコイル43が、移動(回転)する前記一部に備えられていることとすれば、
(カッター42よりも)大きな部材であるムービングコイル43を移動(回転)させるこ
とが可能となる。そして、この場合には、ヘッドユニット30を配置させるための前記空
間をより大きくすることができる(換言すれば、ヘッドユニット30とカッターユニット
40の移動方向における重なりをより多くすることができる)。したがって、プリンター
1をよりコンパクトにすることができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、カッター42もカッターユニット40の前記一部に
備えられていることとした。すなわち、カッター42も、移動(回転)する前記一部と移
動(回転)しない前記他部のうちの前者に備えられていることとした。しかしながら、こ
れに限定されるものではなく、カッター42は、移動(回転)しない前記他部に備えられ
ていることとしてもよい。
カッター42も移動(回転)する前記一部に備えられていることとすれば、カッター4
2を移動(回転)させることも可能となる。そして、この場合には、ヘッドユニット30
を配置させるための前記空間をより一層大きくすることができる(換言すれば、ヘッドユ
ニット30とカッターユニット40の移動方向における重なりをより一層多くすることが
できる)。したがって、プリンター1をより一層コンパクトにすることができる点で、上
記実施の形態の方がより望ましい。
一方、カッター42が移動(回転)しない前記他部に備えられていることとすれば、以
下の点で望ましい。すなわち、かかる場合には、カッター42が移動(回転)しないこと
となるから、カッター42によるカット精度がより適切に担保されるという優位性が存在
することとなる。
また、上記実施の形態においては、取り付け部48が、係合部46に対して、取り付け
部48が移動前に位置していた箇所の上方へ移動することにより、該箇所を空間とし、ヘ
ッドユニット30がカッターユニット40に対して移動方向に双方が近づくように相対移
動すると、ヘッドユニット30の少なくとも一部(第二ヘッド32bを含んだヘッドユニ
ット30の一部分30a)が前記空間に配置され、取り付け部48が当該空間に配置され
た当該一部分30aの上方に位置することとしたが、これに限定されるものではない。例
えば、取り付け部48が、係合部46に対して、取り付け部48が移動前に位置していた
箇所の下方へ移動することにより、該箇所を空間とすることとしてもよい(かかる場合に
は、例えば、カッターキャリッジ44の鉛直方向における下部に、ヒンジ部49が設けら
れており、取り付け部48は、当該ヒンジ部49の、前記移動方向に沿った回転軸49a
周りに、回転可能となる)。すなわち、取り付け部48が、係合部46に対して、跳ね上
がるのではなく、跳ね下がることとしてもよい。
取り付け部48が、係合部46に対して、取り付け部48が移動前に位置していた箇所
の下方へ移動(回転)することにより、該箇所を空間とする場合には、取り付け部48が
、ヘッド32(具体的には、第二ヘッド32b)の下方に位置し、ヘッド32を覆ってし
まう恐れがある。したがって、かかる恐れから解放される点で、上記実施の形態の方がよ
り望ましい。
1 プリンター、1a 移動方向一端部、1b 移動方向他端部、20 紙搬送部、23
搬送ローラー、26 従動ローラー、30 ヘッドユニット、30a 一部分、32
ヘッド、32a 第一ヘッド、32b 第二ヘッド、34 ヘッドキャリッジ、34a
ヘッドユニット駆動力受け部、35 空き部、36 切り欠き部、40 カッターユニッ
ト、42 カッター、43 ムービングコイル、44 カッターキャリッジ、44a カ
ッターユニット駆動力受け部、46 係合部、48 取り付け部、49 ヒンジ部、49
a 回転軸、50 検出器群、54 プラテン、60 コントローラー、61 インター
フェース部、62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御回路、70 ヘッドユ
ニット駆動部、72 ヘッドユニット用プーリー、74 ヘッドユニット用ベルト、76
ヘッドユニット用駆動力付与部、80 カッターユニット駆動部、82 カッターユニ
ット用プーリー、84 カッターユニット用ベルト、86 カッターユニット用駆動力付
与部、90 第一ガイドレール、92 第二ガイドレール、110 コンピューター、S
ロール紙

Claims (4)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送方向と交差する交差方向に移動し該媒体に液体を吐出するヘッド部、及び、該交差方向に移動し該媒体をカットするカット部であって、該ヘッド部及び該カット部が前記交差方向において並ぶように設けられているヘッド部及びカット部と、
    を有する液体吐出装置であって、
    前記カット部の一部が、前記カット部の他部に対して、前記カット部の前記一部が移動前に位置していた箇所の上方へ移動することにより、前記カット部の前記一部が移動前に位置していた箇所を空間とし、
    前記ヘッド部が前記カット部に対して前記交差方向に双方が近づくように相対移動すると、前記ヘッド部の少なくとも一部が前記空間に配置され、前記カット部の前記一部が前記空間に配置された前記ヘッド部の前記少なくとも一部の上方に位置することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記ヘッド部と前記カット部の双方の前記交差方向への移動をガイドするガイドレールを有し、
    該ガイドレールは前記カット部の前記他部と係合していることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置において、
    前記カット部は、カッターと該カッターを動かすためのムービングコイルとを有しており、
    該ムービングコイルは、前記カット部の前記一部に備えられていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記カッターは、前記カット部の前記一部に備えられていることを特徴とする液体吐出装置。
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