JP2012056287A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化を図ることができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】移動可能に設けられ、液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記液体を貯留し、流路を介して前記液体噴射ヘッドに接続された液体貯留部と、前記流路に設けられ、前記液体噴射ヘッドの移動により前記液体を前記液体貯留部から前記液体噴射ヘッドへと流通させる液体駆動部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
液体噴射装置として、例えばインクタンクとインクジェットヘッドとの間の流路にポンプが配置された印刷装置が開示されている(特許文献1)。当該印刷装置のうちポンプの上流及び下流にはインクタンクからインクジェットヘッドに向かってインクを流通させる逆止弁が設けられている。この印刷装置では、流路の一部にポンプが設けられており、当該ポンプを駆動させることによって、インクがインクジェットヘッド側に移送される構成となっている。
特開平5−185603号公報
近年、より低コストで実現可能な液体噴射装置が求められている。例えば上記構成においては、インクを流通させるためのポンプなどは比較的コストが高いため、コスト面での改善が求められている。
以上のような事情に鑑み、本発明は、低コスト化を図ることができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体噴射装置は、移動可能に設けられ、液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記液体を貯留し、流路を介して前記液体噴射ヘッドに接続された液体貯留部と、前記流路に設けられ、前記液体噴射ヘッドの移動により前記液体を前記液体貯留部から前記液体噴射ヘッドへと流通させる液体駆動部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、液体噴射ヘッドの移動により液体を液体貯留部から液体噴射ヘッドへと流通させる液体駆動部が流路に設けられているので、液体を流通させるための専用のモータなどの駆動機構を設けずに済むことになる。これにより、低コスト化を図ることができる。
上記の液体噴射装置は、前記流路の一部には、振動板が設けられており、前記液体駆動部は、前記液体噴射ヘッドの移動により前記振動板を振動させる作用部を有することを特徴とする。
本発明によれば、流路の一部に振動板が設けられており、液体駆動部が液体噴射ヘッドの移動により振動板を振動させる作用部を有することとしたので、液体噴射ヘッドの移動のエネルギーを用いて流路を脈動させることができる。この脈動により、液体貯留部から液体噴射ヘッドへの液体を効率的に流通させることができる。
上記の液体噴射装置は、前記作用部は、前記液体噴射ヘッドの移動を受けて直進往復運動し、当該直進方向上の端部が前記振動板を押圧可能な移動子を有することを特徴とする。
本発明によれば、作用部が、液体噴射ヘッドの移動を受けて直進往復運動し、当該直進方向上の端部が振動板を押圧可能な移動子を有する構成であるため、移動子によって確実に振動板を振動させることができる。
上記の液体噴射装置は、前記作用部は、前記液体噴射ヘッドの移動を受けて回転運動する回転子と、前記回転子に設けられ、前記回転子の回転角度に応じて前記振動板を押圧する偏心カムと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、作用部が、液体噴射ヘッドの移動を受けて回転運動する回転子と、回転子に設けられ当該回転子の回転角度に応じて振動板を押圧する偏心カムと、を有する構成であるため、回転子を回転させることで偏心カムによって確実に振動板を振動させることができる。
上記の液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドは、前記液体の噴射が行われる第一領域と、前記液体の噴射が行われない第二領域と、に跨って移動可能であり、前記作用部は、前記第二領域に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液体噴射ヘッドが液体の噴射が行われる第一領域と、液体の噴射が行われない第二領域とに跨って移動可能であり、作用部が第二領域に設けられていることとしたので、液体を噴射する際の噴射量を安定させることができる。
上記の液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドは、所定位置を往復するように移動可能であり、前記作用部は、前記所定位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液体噴射ヘッドが所定位置を往復するように移動可能であり、作用部が所定位置に設けられていることとしたので、効率的に液体を駆動することができる。
本発明の第一実施形態に係る印刷装置の構成を示す概略図。 本実施形態に係るインクカートリッジからヘッドまでの構成を示す図。 本実施形態に係る制御系の構成を示すブロック図。 本実施形態に係るインク駆動部の動作の一形態を示す図。 本実施形態に係るインク駆動部の動作の一形態を示す図。 本実施形態に係るインク駆動部の動作の一形態を示す図。 本発明の第二実施形態に係る印刷装置の一部の構成を示す概略図。 本実施形態に係るインク駆動部の動作の一形態を示す図。 本実施形態に係るインク駆動部の動作の一形態を示す図。
[第一実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置PRT(液体噴射装置)の概略構成を示す図である。本実施形態では、印刷装置PRTとして例えばインクジェット型の印刷装置を例に挙げて説明する。
図1に示す印刷装置PRTは、例えば、紙、プラスチックシートなどのシート状の媒体Mを搬送しつつ印刷処理を行う装置である。印刷装置PRTは、筐体PBと、媒体Mにインクを噴射するインクジェット機構IJと、当該インクジェット機構IJにインクを供給するインク供給機構SPと、媒体Mを搬送する搬送機構CVと、インクジェット機構IJの保全動作を行うメンテナンス機構MNと、これら各機構を制御する制御装置CONTとを備えている。
以下、XYZ直交座標系を設定し、当該XYZ直交座標系を適宜参照しつつ各構成要素の位置関係を説明する。本実施形態では、例えば媒体Mの搬送方向をX方向とし、当該媒体Mの搬送面においてX方向に直交する方向をY方向とし、X軸及びY軸を含む平面に垂直な方向をZ方向と表記する。また、X軸周りの回転方向をθX方向、Y軸周りの回転方向をθY方向、Z軸周りの回転方向をθZ方向とする。
筐体PBは、例えばY方向を長手とするように形成されている。筐体PBには、上記のインクジェット機構IJ、インク供給機構SP、搬送機構CV、メンテナンス機構MN及び制御装置CONTの各部が取り付けられている。筐体PBには、例えばプラテン13が設けられている。プラテン13は、媒体Mを支持する支持部材である。プラテン13は、例えば筐体PBのうちX方向の中央部に配置されている。プラテン13は、+Z方向に向けられた平坦な支持面13aを有している。当該支持面13aは、媒体Mを支持する面として用いられる。
搬送機構CVは、例えば搬送ローラーや当該搬送ローラーを駆動するモーターなどを有している。搬送機構CVは、例えば筐体PBの−X側から当該筐体PBの内部に媒体Mを搬送し、当該筐体PBの+X側から当該筐体PBの外部に排出する。搬送機構CVは、筐体PBの内部において、媒体Mがプラテン13上を通過するように当該媒体Mを搬送する。搬送機構CVは、例えば制御装置CONTによって搬送のタイミングや搬送量などが制御されるようになっている。
インクジェット機構IJは、インクを噴射するヘッド(液体噴射ヘッド)Hと、当該ヘッドHを保持して移動させるヘッド移動機構ACとを有している。ヘッドHは、プラテン13上に送り出された媒体Mに向けてインクを噴射する。ヘッドHは、インクを噴射する噴射面Haを有している。噴射面Haは、例えば−Z方向に向けられており、例えばプラテン13の支持面13aに対向するように配置されている。
ヘッド移動機構ACは、キャリッジCAを有している。ヘッドHは、当該キャリッジCAに固定されている。キャリッジCAは、筐体PBの長手方向(X方向)に架けられたガイド軸8に当接されている。ヘッドH及びキャリッジCAは、例えばプラテン13の+Z方向に配置されている。
ヘッド移動機構ACは、キャリッジCAの他、例えばパルスモーター9と、当該パルスモーター9によって回転駆動される駆動プーリー10と、駆動プーリー10とは筐体PBの幅方向の反対側に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されてキャリッジCAに接続されたタイミングベルト12とを有している。
キャリッジCAは、当該タイミングベルト12に接続されている。キャリッジCAは、タイミングベルト12の回転に伴ってY方向に移動可能に設けられている。Y方向へ移動する際、キャリッジCAは、ガイド軸8によって案内されるようになっている。キャリッジCAは、印刷領域とホームポジションとに跨って移動可能に設けられている。
印刷領域(第一領域)は、例えば媒体Mに対して印刷が行われる領域である。本実施形態では、プラテン13が設けられる部分に印刷領域が設定されている。ホームポジションは、例えば印刷装置PRTの電源がオフである時や、長時間に亘って記録が行われない時などに、ヘッドHが待機する場所である。ホームポジションは、印刷領域から外れた領域(第二領域)に設定されている。具体的には、プラテン13の+Y側にホームポジションが設定されている。
インク供給機構ISは、ヘッドHにインクを供給する。インク供給機構ISには、例えば複数のインクカートリッジ(液体貯留部)CTRが収容されている。本実施形態の印刷装置PRTは、インクカートリッジCTRがヘッドHとは異なる位置に収容される構成(オフキャリッジ型)である。インク供給機構ISは、例えばヘッドHとインクカートリッジCTRとを接続する供給チューブ(流路)TBを有している。
供給チューブTBは、上記ホームポジションに対して+Z側のインク駆動位置70を通過するように設けられている。供給チューブTBのうちインク駆動位置70に配置される部分には、インク駆動部200が設けられている。インク駆動部200は、各供給チューブTBについて個別に設けられている。インク駆動部200は、インクカートリッジCTR内に貯留されるインクをヘッドHに供給するポンプ機構として機能する。
メンテナンス機構MNは、ヘッドHのホームポジションに配置されている。メンテナンス機構MNは、例えばヘッドHの噴射面Haを覆うキャッピング機構CPや、当該噴射面Haを払拭するワイピング機構WPなどを有している。キャッピング機構CPには、例えば吸引ポンプなどの吸引機構SCが接続されている。吸引機構SCにより、キャッピング機構CPは、例えば噴射面Haを覆いつつ当該噴射面Ha上の空間を吸引できるようになっている。ヘッドHからメンテナンス機構MN側に排出された廃インクは、例えば廃液回収機構(不図示)において回収されるようになっている。
図2は、供給チューブTB、インク駆動部200及びキャリッジCAの具体的な構成例を示す図である。
図2に示すように、供給チューブTBのうちインク駆動位置70には、ダイヤフラム部(振動板)DPが形成されている。
ダイヤフラム部DPは、供給チューブTBの壁部の一部に設けられている。ダイヤフラム部DPは、弾性変形可能に形成されている。ダイヤフラム部DPが弾性変形することにより、供給チューブTB内の圧力が変動するようになっている。当該圧力の変動により、インクカートリッジCTRから供給チューブTB内にインクが供給されるようになっている。
インク駆動部(液体駆動部)200は、供給チューブTBのダイヤフラム部DPに対応する位置に設けられている。インク駆動部200は、スライダ部材(移動子)SL及びガイド部材Gを有している。スライダ部材SL及びガイド部材Gは、ダイヤフラム部DPを振動させる作用部である。インク駆動部200は、スライダ部材SL及びガイド部材Gがダイヤフラム部DPを振動させることにより、インクカートリッジCTR内のインクを供給チューブTBへ供給する。
スライダ部材SLは、キャリッジCAの移動経路上設けられている。スライダ部材SLは、例えばZ方向に長手を有する形状に形成されている。スライダ部材SLの図中−Z側の端部には、斜面SLaが形成されている。斜面SLaは、例えば−Z方向及び−Y方向の間を向くように形成されている。スライダ部材SLは、斜面SLaにキャリッジCAの+Y側の端面が当接するように配置されている。スライダ部材SLの+Z側の端部SLbは、ダイヤフラム部DPに当接する部分である。
ガイド部材Gは、スライダ部材SLの周囲を囲うように配置されている。ガイド部材Gは、Z方向に沿って形成されている。ガイド部材Gは、スライダ部材SLがZ方向に移動するように案内する。図2においては、ガイド部材Gがスライダ部材SLの+Y側及び−Y側にそれぞれ配置された状態が示されているが、例えばスライダ部材SLの+X側や−X側に配置されている構成としても構わない。
図3は印刷装置PRTの電気的な構成を示すブロック図である。
制御装置CONTには、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を入力する入力装置IP、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を記憶した記憶装置MRなどが接続されており、上述した搬送機構CVや、ヘッド移動機構AC、メンテナンス機構MN等が接続されている。制御装置CONTは、メンテナンス機構MNのうち例えばキャッピング機構CPやワイピング機構WPなどを制御可能である。
印刷装置PRTは、それぞれの圧電振動子38に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器62を備えている。この駆動信号発生器62は、制御装置CONTに接続されている。駆動信号発生器62には、ヘッドHの圧電振動子38に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器62は、各圧電振動子38に対して、個別に駆動信号を供給可能に設けられている。
次に、上記のように構成された印刷装置PRTの動作を説明する。
ヘッドHによる印刷動作を行う場合、制御装置CONTは、搬送機構CVによって媒体MをヘッドHの−Z側に配置させる。媒体Mを配置させた後、制御装置CONTは、ヘッドHを移動させつつ、印刷する画像の画像データに基づいてノズルNZに係る駆動信号発生器62から圧電振動子38に駆動信号を入力する。
圧電振動子38に駆動信号が入力されると、圧電振動子38が伸縮する。圧電振動子38の伸縮により、圧力室46の容積が変化し、インクを収容した圧力室46の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズルNZからインクが噴射される。ノズルNZから噴射されたインクによって、媒体Mに所望の画像が形成される。
制御装置CONTは、ヘッドHの良好な噴射特性を維持又は回復させるため、例えばノズルNZの形成された噴射面Haを覆うキャッピング動作や、ノズルNZからインクを排出させるフラッシング動作、吸引動作など、当該ヘッドHのメンテナンス動作を定期的に行わせる。
例えばキャッピング動作を行わせる場合、制御装置CONTは、ヘッドHをホームポジションに移動させ、ヘッドHとキャッピング機構CPとを対向させる。同時に、制御装置CONTは、図示しない駆動機構により、キャッピング機構CPをヘッドH側へ移動させて噴射面Haを押圧させる。この動作により、キャッピング機構CPと噴射面Haとの間が密閉状態となる。
次に、制御装置CONTは、吸引動作を行わせる。制御装置CONTは、ヘッドHとキャッピング機構CPとの間を密閉させた後、吸引機構SCを作動させる。この動作により、当該吸引機構SCに連通されたキャッピング機構CP内が吸引されて負圧となる。ヘッドHとキャッピング機構CPとの間に形成された負圧により、ヘッドHの各ノズルNZからインクが吸引(排出)される。このため、ノズルNZ内のインクの粘度が適正に保持されることになる。
上記のように、印刷動作や吸引動作を行う場合、インクカートリッジCTRからヘッドHへ適宜インクを供給する必要がある。このような場合には、制御装置CONTは、例えばインク駆動部200を用いてインクカートリッジCTRからヘッドHにインクを供給する動作を行わせる。
まず、制御装置CONTは、キャリッジCAをホームポジションへ移動させる。ホームポジションへと移動する過程で、図4に示すように、キャリッジCAがインク駆動位置70に到達する。このとき、当該キャリッジCAの進行方向前方の角部80(+Y側)がインク駆動部200のスライダ部材SLの斜面SLaに当接する。
キャリッジCAの角部80がスライダ部材SLの斜面SLaに当接した状態で、制御装置CONTがキャリッジCAを更に+Y側へ移動させると、角部80が斜面SLaを+Y方向に押圧する。これに対して、スライダ部材SLは、+Y方向に力を受けると共に、斜面SLaの傾斜により+Z方向にも力を受けることになる。スライダ部材SLの周囲に配置されたガイド部材GによりY方向の移動が規制されるため、スライダ部材SLは+Z側へ移動する。
スライダ部材SLの移動により、図5に示すように、当該スライダ部材SLの端部SLbがダイヤフラム部DPを押圧する。ダイヤフラム部DPの内部には、例えば初期充填動作などによってインクの一部が保持されている。このため、ダイヤフラム部DPが押圧されることにより、当該ダイヤフラム部DP内部のインクが供給チューブTBに供給される。ダイヤフラム部DP内部から押し出されたインクは、当該供給チューブTBを介してヘッドHへと流通する。
キャリッジCAがホームポジションまで移動すると、スライダ部材SLがキャリッジCAの+Z側の面81に乗り上げた状態となる。この状態においては、スライダ部材SLの端部SLbがダイヤフラム部DPを押圧した状態が保持される。
次に、制御装置CONTは、キャリッジCAを−Y側へ移動させ、スライダ部材SLがキャリッジCAの面81に乗り上げた状態を解除する。この動作により、図6に示すように、スライダ部材SLによるダイヤフラム部DPへの押圧が解除され、ダイヤフラム部DPは弾性力によって復元する。
ダイヤフラム部DPが復元することにより、インクカートリッジCTR内の圧力に対して供給チューブTB側が負圧になる。このため、インクカートリッジCTR内のインクDが供給チューブTBへと供給される。このインクDは、供給チューブTBを介してヘッドHへと流通する。また、このインクDの一部は、ダイヤフラム部DP内部に保持される。
制御装置CONTは、上記の動作を繰り返し行わせる、すなわち、キャリッジCAを繰り返しホームポジションに移動させることでダイヤフラム部DPを振動させ、インクカートリッジCTRからインクDを供給チューブTBへ供給させる。この動作により、ヘッドHにインクが供給されることになる。
以上のように、本実施形態によれば、この構成により、ヘッドHの移動によりインクをインクカートリッジCTRからヘッドHへと流通させるインク駆動部200が供給チューブTBに設けられているので、インクを流通させるための専用の駆動機構を設けずに済むことになる。これにより、低コスト化を図ることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を説明する。本実施形態に係る印刷装置PRT2では、キャリッジ及びインク駆動部の構成が第一実施形態とは異なっているため、当該相違点を中心に説明する。図7は、本実施形態に係る印刷装置PRT2のインク駆動部201近傍の構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の印刷装置PRT2では、キャリッジCAの+Z側の面上にラックRKが形成されている。ラックRKは、例えばX方向に延在するように形成されており、Y方向に複数配置されている。ラックRKは、キャリッジCAの移動と一体的に移動するようになっている。
インク駆動部201は、ピニオン(回転子)PN及びギアGRを有している。ピニオンPNは、キャリッジCAに形成されたラックRKに噛み合うように形成されている。ギアGRは、ピニオンPNに噛み合うように形成されている。ギアGRの回転中心には、偏心カムCMが設けられている。
図7に示すように、ラックRKがピニオンPNの−Y側に配置されている場合であって、当該ラックRKとピニオンPNとが噛み合っていない場合において、偏心カムCMは、+Y軸及び−Z軸のちょうど間の方向(+Y軸に対して−Z側に45°傾いた方向)に偏心方向が延在するように配置されている。
また、ラックRKがピニオンPNの+Y側に配置されている場合であって、当該ラックRKとピニオンPNとが噛み合っていない場合においては、偏心カムCMの偏心方向が−Y軸及び−Z軸のちょうど間の方向(−Y軸に対して−Z側に45°傾いた方向)に延在するように、ラックRK、ピニオンPN及びギアGRが形成されている。
次に、上記のインク駆動部201の動作を説明する。
インク駆動部201を作動させる場合、制御装置CONTは、図7に示す状態からキャリッジCAが+Y方向に移動させる。キャリッジCAが+Y方向に移動すると、当該移動に伴ってラックRKが+Y方向に移動する。
ラックRKが+Y方向へ移動すると、図8に示すように、当該ラックRKと噛み合っているピニオンPNが時計回りに回転する。ピニオンPNの当該回転を受けて、当該ピニオンPNと噛み合っているギアGRが反時計回りに回転する。ギアGRの回転により、偏心カムCMがダイヤフラム部DPを押圧する。
ダイヤフラム部DPが押圧されることにより、当該ダイヤフラム部DP内部のインクが供給チューブTBに供給される。ダイヤフラム部DP内部から押し出されたインクは、当該供給チューブTBを介してヘッドHへと流通する。
キャリッジCAを更に+Y方向へ移動させ、ホームポジションに到達させると、図9に示すように、ギアGRが図8に示す状態から更に反時計回りに回転し、偏心カムCMによるダイヤフラム部DPの押圧が解除される。このため、ダイヤフラム部DPは弾性力によって復元する。
ダイヤフラム部DPが復元することにより、インクカートリッジCTR内の圧力に対して供給チューブTB側が負圧になる。このため、インクカートリッジCTR内のインクDが供給チューブTBへと供給される。このインクDは、供給チューブTBを介してヘッドHへと流通する。また、このインクDの一部は、ダイヤフラム部DP内部に保持される。
図9に示す状態から、制御装置CONTがキャリッジCAを−Y方向へ移動させる場合には、ギアGRが時計回りに回転するため、偏心カムCMがダイヤフラム部DPを押圧することになる。つまり、図8に示す状態と同一状態となる。また、制御装置CONTが更にキャリッジCAを−Y方向に移動させると、ギアGRが更に溶け周りに回転するため、偏心カムCMによるダイヤフラム部DPの押圧が解除される。つまり、図7に示す状態と同一状態となる。
以上のように、本実施形態によれば、インク駆動部201が、ヘッドHの移動を受けて回転運動するピニオンPN及びギアGRと、ギアGRに設けられ当該ギアGRの回転角度に応じてダイヤフラム部DPを押圧する偏心カムCMと、を有する構成であるため、ギアGRを回転させることで偏心カムCMによって確実にダイヤフラム部DPを振動させることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、インク駆動部200(又は201。以下同様。)がヘッドHのホームポジションに対応する位置に配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、インク駆動部200が媒体Mの印刷領域に配置された構成であっても構わない。
インク駆動部200が媒体Mの印刷領域に配置された構成においては、キャリッジCAがインク駆動位置70を往復するように移動するため、より高い頻度でインク駆動部200を作動させることができる。このような構成の一例として、インク駆動部200がヘッドHの可動領域において移動方向(例えば、図1のY方向)の中央に配置された構成とすることができる。
また、インク駆動部200として、例えばチューブポンプを用いる構成であっても構わない。チューブポンプを用いる場合、例えばキャリッジCAがインク駆動部200を通過する度にチューブポンプの回転子が回転するような構成とすることができる。これにより、低コストでインクを流通させることができる。
また、上記実施形態では、インクジェット式のプリンタと、インクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。
また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。
PRT、PRT2…印刷装置 M…媒体 IJ…インクジェット機構 SP…インク供給機構 CONT…制御装置 H…ヘッド AC…ヘッド移動機構 Ha…噴射面 CA…キャリッジ IS…インク供給機構 CTR…インクカートリッジ TB…供給チューブ(流路) CP…キャッピング機構 SC…吸引機構 D…インク NZ…ノズル DP…ダイヤフラム部 SL…スライダ部材 SLa…斜面 SLb…端部 G…ガイド部材 RK…ラック PN…ピニオン GR…ギア CM…偏心カム 2…サブタンク 70…インク駆動位置 200、201…インク駆動部(液体駆動部)

Claims (6)

  1. 移動可能に設けられ、液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体を貯留し、流路を介して前記液体噴射ヘッドに接続された液体貯留部と、
    前記流路に設けられ、前記液体噴射ヘッドの移動により前記液体を前記液体貯留部から前記液体噴射ヘッドへと流通させる液体駆動部と
    を備える液体噴射装置。
  2. 前記流路の一部には、振動板が設けられており、
    前記液体駆動部は、前記液体噴射ヘッドの移動により前記振動板を振動させる作用部を有する
    請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記作用部は、前記液体噴射ヘッドの移動を受けて直進往復運動し、当該直進方向上の端部が前記振動板を押圧可能な移動子を有する
    請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記作用部は、
    前記液体噴射ヘッドの移動を受けて回転運動する回転子と、
    前記回転子に設けられ、前記回転子の回転角度に応じて前記振動板を押圧する偏心カムと、を有する
    請求項2に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体噴射ヘッドは、前記液体の噴射が行われる第一領域と、前記液体の噴射が行われない第二領域と、に跨って移動可能であり、
    前記作用部は、前記第二領域に設けられている
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記液体噴射ヘッドは、所定位置を往復するように移動可能であり、
    前記作用部は、前記所定位置に設けられている
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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