JP2013220551A - 液体噴射装置 - Google Patents

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康章 平井
Yusuke Hirasawa
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Abstract

【課題】液体の噴射特性の低減を抑制することが可能な液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体を噴射するノズルが設けられたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズル列を囲うと共に前記ノズル形成面に当接される壁部を有するキャップ部と、前記壁部と前記ノズル形成面とで囲まれる空間を吸引する吸引部と、前記壁部に設けられ、前記壁部が前記ノズル形成面に当接された状態で前記空間を分断しないように形成され、前記ノズル形成面における前記液体の噴射される方向への変形を規制する規制部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
液体噴射装置として、インクジェット方式の印刷装置が知られている。このインクジェット方式の印刷装置は、インクを噴射するノズルが複数並んでなるノズル列がノズル形成面に形成されたヘッドを備えている(例えば、特許文献1参照)。ヘッドからのインクの吐出特性を維持するため、キャップ部を用いてノズル形成面を覆うキャッピング動作や、キャップ部とノズル形成面との間に空間を形成し当該空間を負圧にしてノズルからインクを吸引する吸引動作などを行うようにしている。
キャップ部には、ノズル列を囲うようにノズル形成面に当接される当接部が形成されている。この当接部は、キャッピング動作の際にノズル形成面とキャップ部との間が隙間無く封止されるように形成されている。
特開2004−330750号公報 特開平6−191061号公報
しかしながら、吸引動作時には、キャップとノズル形成面とが作る閉空間中のノズル形成面にも負圧が作用するため、ノズル列が形成されたノズルプレートが撓む場合がある。特にキャップのサイズが大きいと、ノズルプレートが受ける負圧による力が大きくなり、ノズルプレートはより撓みやすい。
これに対し、キャップとノズル形成面とが作る閉空間を複数に分割し、一つの閉空間で囲われるノズルプレートの面積を小さくすることでノズルプレートの撓みを防止する方法が特許文献2に開示されているが、この方法では隣り合う閉空間の負圧が異なると隣り合う閉空間を作るキャップの撓み方が異なる。その結果、ノズル形成面とキャップ部との密着が不良となり、吸引動作によるノズルのクリーニングが出来ないという問題が起きることがある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、ノズルプレートの撓みを抑えるとともに十分な密着性を確保できるキャップ部を備えた液体噴射装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体噴射装置は、液体を噴射するノズルが設けられたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズル列を囲うと共に前記ノズル形成面に当接される壁部を有するキャップ部と、前記壁部と前記ノズル形成面とで囲まれる空間を吸引する吸引部と、前記壁部に設けられ、前記壁部が前記ノズル形成面に当接された状態で前記空間を分断しないように形成され、前記ノズル形成面における前記液体の噴射される方向への変形を規制する規制部とを備える。
本発明によれば、壁部に設けられ当該壁部がノズル形成面に当接された状態で空間を分断しないように形成されノズル形成面における液体の噴射される方向への変形を規制する規制部を備えるため、ノズル形成面が吸引によってキャップ部側へ引き付けられる場合であっても、ノズル形成面の変形を抑制することができる。また、キャップ内の閉空間を分断しないため、キャップ範囲内の負圧は均一となり、負圧が異なる事によるキャップの密着不良も起こらない。これにより、ノズルプレートの撓みを抑えるとともにキャップとノズル形成面との十分な密着性を確保できる。
上記の液体噴射装置において、前記壁部は、平面視で直線部を有し、前記規制部は、前記壁部のうち直線部に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、壁部が平面視で直線部を有し、規制部が壁部のうち直線部に設けられているので、当該直線部に設けられた規制部においてノズル形成面の変形を抑制することができる。
上記の液体噴射装置において、前記壁部は、平面視で対向する二辺を有し、前記規制部は、前記二辺にそれぞれ設けられていることが好ましい。
本発明によれば、壁部が平面視で対向する二辺を有し、規制部が二辺にそれぞれ設けられているので、当該対向する二辺に設けられた規制部においてノズル形成面の変形を抑制することができる。
上記の液体噴射装置において、前記規制部は、前記二辺を接続するように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、規制部が壁部のうち対向する二辺を接続するように形成されているので、当該対向する二辺を接続するように形成された規制部においてノズル形成面の変形を抑制することができる。
上記の液体噴射装置において、前記規制部は、前記壁部が前記ノズル形成面に当接された状態で前記ノズル形成面に対して非接触となる位置に設けられることが好ましい。
本発明によれば、壁部がノズル形成面に当接された状態でノズル形成面に対して非接触となる位置に規制部が設けられるので、負圧をかけないキャッピングでノズル形成面に規制部が接触し、ノズル形成面を汚すなどの愚を回避することができる。
上記の液体噴射装置において、前記規制部は、前記壁部の一部が前記空間へ向けて屈曲された屈曲部を有することが好ましい。
本発明によれば、規制部として、壁部の一部が空間へ向けて屈曲された屈曲部が設けられているので、当該屈曲部においてノズル形成面の変形を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の全体構成を示す図。 本実施形態に係る印刷装置の一部の構成を示す図。 本実施形態に係る印刷装置の一部の構成を示す図。 本実施形態に係る印刷装置の制御部の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る印刷装置の動作の一態様を示す図。 本発明の実施の形態に係る印刷装置の他の構成を示す図。 本発明の実施の形態に係る印刷装置の他の構成を示す図。 本発明の実施の形態に係る印刷装置の他の構成を示す図。 本発明の実施の形態に係る印刷装置の他の構成を示す図。 本発明の実施の形態に係る印刷装置の他の構成を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置PRT(液体噴射装置)の概略構成を示す図である。本実施形態では、印刷装置PRTとしてインクジェット型の印刷装置を例に挙げて説明する。
図1に示す印刷装置PRTは、例えば、紙、プラスチックシートなどのシート状の媒体Mを搬送しつつ印刷処理を行う装置である。印刷装置PRTは、筐体PBと、媒体Mにインクを噴射するインクジェット部IJと、当該インクジェット部IJにインクを供給するインク供給部ISと、媒体Mを搬送する搬送部CVと、インクジェット部IJの保全動作を行うメンテナンス部MNと、これら各部を制御する制御部CONTとを備えている。
筐体PBは、媒体Mの搬送方向が短手方向であり、媒体Mの搬送方向に直交する方向が長手方向となるように形成されている。筐体PBには、上記のインクジェット部IJ、インク供給部IS、搬送部CV、メンテナンス部MN及び制御部CONTの各部が取り付けられている。筐体PBには、プラテン13が設けられている。プラテン13は、媒体Mを支持する支持部材である。プラテン13は、筐体PBのうち長手方向の中央部に配置されている。プラテン13は、インクジェット部IJに向けられた平坦面13aを有している。当該平坦面13aは、媒体Mを支持する支持面として用いられる。
搬送部CVは、搬送ローラーや当該搬送ローラーを駆動するモーターなどを有している。搬送部CVは、筐体PBの媒体供給部PB1から当該筐体PBの内部に媒体Mを搬送し、当該筐体PBの媒体排出部PB2から当該筐体PBの外部に排出する。搬送部CVは、筐体PBの内部において、媒体Mがプラテン13上を通過するように当該媒体Mを搬送する。搬送部CVは、制御部CONTによって搬送のタイミングや搬送量などが制御されるようになっている。
インクジェット部IJは、インクを噴射するヘッドHと、当該ヘッドHを保持して移動させるヘッド移動部ACとを有している。ヘッドHは、筐体PBの長手方向(媒体Mの搬送方向に交差する方向:第一方向)に往復移動する。ヘッドHは、プラテン13上に送り出された媒体Mに向けてインクを噴射する。ヘッドHは、プラテン13に対向される部分にノズルプレートNPを有する。ノズルプレートNPには、インクが噴射される複数のノズルNZが形成されたノズル形成面Haが設けられている。これら複数のノズルNZは、媒体Mの搬送方向に沿って複数並んで配置されており、ノズル列NLを構成している。ノズル列NLは、第一方向に複数列、例えば6列設けられている。ノズル形成面Haは、プラテン13の支持面13aに向けられている。
メンテナンス部MNは、媒体Mに対して印刷が行われる領域から外れた領域(ホームポジション)に設けられている。メンテナンス部MNは、ヘッドHのノズル形成面Haを覆うキャッピング部CPや、当該ノズル形成面Haを払拭するワイピング部WPなどを有している。キャッピング部CPには、吸引ポンプSCが接続されている。ヘッドHからメンテナンス部MN側に排出された廃インクは、廃液回収部(不図示)において回収される。
インク供給部ISは、ヘッドHにインクを供給する。インク供給部ISには、複数のインクカートリッジICが収容されている。本実施形態の印刷装置PRTは、インクカートリッジICがヘッドHとは異なる位置に収容される構成(オフキャリッジ型)である。
インク供給部ISは、各インクカートリッジICの内部の圧力を個別に調整可能な圧力調整部(不図示)を有している。インク供給部ISは、ヘッドHとインクカートリッジICとを接続する供給チューブTBを有している。供給チューブTBは、インクカートリッジIC毎に設けられている。本実施形態では、異なる種類のインクがそれぞれ収容されたインクカートリッジICが4つ設けられている。
4つのインクカートリッジICは、供給チューブTB及びサブタンク2を介して、ヘッドHの6つのノズル列NLのうち第一方向についてホームポジションとは反対側の4つのノズル列NLにそれぞれ接続されている。本実施形態では、6つのノズル列NLのうち第一方向についてホームポジション側の2つのノズル列NLはインクカートリッジICには接続されていない。このように、本実施形態では、6列のノズル列NLが形成されたヘッドHのうち4列のノズル列NLのみを用いる構成となっている。以下、ノズル列NLを表記する際に、第一方向についてホームポジションとは反対側から順にノズル列L1、ノズル列L2、・・・、ノズル列L5、ノズル列L6と表記する。
図2及び図3は、キャッピング部CPの構成を示す図である。図2は、キャッピング部CPをノズル形成面Ha側から見たときの構成を示している。図3は、キャッピング部CPを筐体PBの媒体排出部PB2から見たときの構成を示している。なお、図2では、ヘッドHとキャッピング部CPとを対向させた状態におけるノズル列NL(ノズルNZ)の位置を示している。
図2及び図3に示すように、キャッピング部CPは、キャップ部材50及び吸引ポンプSCを有している。キャップ部材50は、底部51、壁部52、当接部53及び規制部54を有している。
底部51は、平面視矩形に形成されている。底部51は、ノズル形成面Haに対向配置される。壁部52は、底部51の外周に沿って形成されている。壁部52は、底部51をノズル形成面Haに対向させた状態において、ノズル列L1〜ノズル列L6を囲うように形成されている。キャップ部材50は、底部51と壁部52とで囲まれた空間Kを有する。吸引ポンプSCは、底部51を貫通して空間Kに接続されている。吸引ポンプSCは、空間Kが外部に対して負圧になるように当該空間Kを吸引可能である。
壁部52は、底部51に対して略垂直に形成されている。壁部52の端面52sには、当接部53が設けられている。当接部53は、壁部52の端面52sに沿って環状に形成されている。当接部53は、ノズル形成面Haに当接される。当接部53は、例えばゴムやエラストマーなどの弾性変形可能な同じ材料(樹脂など)を用いて形成されている。当接部53がノズル形成面Haに当接されることにより、空間Kが密閉されることになる。
壁部52は、平行に配置された第一辺52a及び第二辺52bと、平行に配置された第三辺52c及び第四辺52dとを有している(図2参照)。第一辺52a〜第四辺52dは、それぞれ平面視で直線状に形成されている。第一辺52a及び第二辺52bは、キャップ部材50の長手方向(第一方向)に平行である。第三辺52c及び第四辺52dは、キャップ部材50の短手方向に平行である。
第一辺52a及び第二辺52bのうち第一方向の中央部には、それぞれ規制部54が接続されている。規制部54は、板状に形成されており、対向する第一辺52a及び第二辺52bから空間Kの中央部へと延びている。規制部54は、ノズル形成面Haに対向する端面54aを有する。
端面54aは、底部51を基準とした高さが壁部52の端面52sとほぼ等しくなるように形成されている。また、端面54aは、底部51を基準とした高さが当接部53よりも低い位置に配置されている。このため、当接部53がノズル形成面Haに当接された状態において、端面54aはノズル形成面Haに近接するものの、ノズル形成面Haに当接されないようになっている。
規制部54は、端面54aにおいてノズル形成面Haの変形を抑制する。具体的には、ノズルプレートNPがキャップ部材50側に撓む場合に、規制部54の端面54aにおいて当該ノズルプレートNPの撓みを規制し、ノズル形成面Haの変形を抑制することができるようになっている。なお、2つの規制部54の間には、空間Kを連通する連通部56が形成されている。このため、規制部54が空間Kを遮断することなく、空間Kはキャップ部材50に1つの空間として形成されている。
図4は印刷装置PRTの電気的な構成を示すブロック図である。
制御部CONTには、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を入力する入力装置IP、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を記憶した記憶装置MRなどが接続されており、上述した搬送部CVや、ヘッド移動部AC、メンテナンス部MN等が接続されている。制御部CONTは、メンテナンス部MNのうち例えばキャッピング部CP、吸引ポンプSCなどを制御可能である。
ヘッドHは、ノズルNZごとに設けられた圧電振動子を有している。制御部CONTは、当該圧電振動子に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器に接続されている。駆動信号発生器には、ヘッドHの圧電振動子に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器は、各圧電振動子に対して、個別に駆動信号を供給可能に設けられている。
次に、上記のように構成された印刷装置PRTの動作を説明する。制御部CONTは、印刷装置PRTの動作として、ヘッドHによる印刷動作や、メンテナンス部MNによるヘッドHのクリーニング動作などを行わせる。
ヘッドHによる印刷動作を行う場合、制御部CONTは、搬送部CVによって媒体MをヘッドHの−Z側に配置させる。媒体Mを配置させた後、制御部CONTは、ヘッドHを移動させつつ、印刷する画像の画像データに基づいてノズルNZに係る駆動信号発生器から圧電振動子に駆動信号を入力する。圧電振動子に駆動信号が入力されると、圧電振動子が伸縮し、ノズルNZからインクが噴射される。ノズルNZから噴射されたインクによって、媒体Mに所望の画像が形成される。
次に、クリーニング動作を行わせる場合を説明する。クリーニング動作は、ヘッドHの吐出特性を確保するために行われる。制御部CONTは、上記クリーニング動作として、キャッピング部CPを用いた吸引動作を行わせる。
当該吸引動作では、制御部CONTは、まずヘッドHをホームポジションに移動させる。ヘッドHがホームポジションに配置させた後、制御部CONTは、不図示の昇降機構を用いてキャップ部材50をノズル形成面Ha側へ移動させる。この動作により、キャップ部材50の当接部53がノズル形成面Haに当接され、ノズル形成面Haのノズル列L1〜ノズル列L6がキャップ部材50によって封止される。
その後、制御部CONTは、吸引ポンプSCを作動させてノズルNZを吸引する。この動作により、キャップ部材50とノズル形成面Haとで封止された空間Kが負圧になる。空間Kが負圧になると、空間KとヘッドHの内部との圧力差により、ノズルNZからキャップ部材50の内部へとインクが排出される。排出されたインクは、吸引ポンプSCにより、不図示の廃液回収部へ排出される。
上記吸引動作においては、印刷動作に用いられるノズル列L1〜ノズル列L4のみを封止して吸引動作を行い、印刷動作に用いられないノズル列L5及びノズル列L6については封止されず、吸引動作が行われない。このため、吸引動作においてノズル列L1〜ノズル列L4を封止する空間Kの負圧が増し、ノズルプレートNPが負圧により剥がれる可能性がある。そうなると、インクの吐出特性を維持することが困難になってしまう。
これに対して、本実施形態では、キャップ部材50の空間Kに規制部54が設けられているため、図5に示すようにノズルプレートNPが空間K側に撓んでノズル形成面Haが変形しようとしても、規制部54によって変形が規制されることになる。このため、ノズルプレートNPの剥がれを防ぐことができる。
吸引動作の後、制御部CONTは、不図示の大気開放部を用いて空間Kを大気開放させる。この動作により、空間Kの圧力が大気圧に戻る。大気開放動作の後、制御部CONTは、キャップ部材50をノズル形成面Haから離す。
以上のように、本実施形態によれば、壁部52に設けられ当該壁部52の端面52sに設けられる当接部53がノズル形成面Haに当接された状態で空間Kを分断しないように形成されノズル形成面Haにおける液体の噴射される方向への変形を規制する規制部54を備えるため、ノズル形成面Haが吸引によってキャップ部材50側へ引き付けられる場合であっても、ノズル形成面Haの変形を抑制することができる。また、キャップ内の閉空間を分断しないため、キャップ範囲内の負圧は均一となり、負圧が異なる事によるキャップの密着不良も起こらない。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、規制部54が壁部52の第一辺52a及び第二辺52bのそれぞれに接続された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
例えば図6に示すように、規制部54が対向する二辺(第一辺52a及び第二辺52b)の一方にのみ設けられた構成であっても良い。図6では第二辺52bにのみ規制部54が設けられているが、第一辺52aにのみ規制部54が設けられた構成であっても良い。また、第三辺52c及び第四辺52dの一方又は両方にのみ規制部54が設けられた構成であっても良い。
また、上記実施形態では、当接部53がノズル形成面Haに当接された状態において、規制部54はノズル形成面Haに当接されない構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば図7及び図8に示すように、規制部54が第二当接部58を有し、当該第二当接部58においてノズル形成面Haに接触される構成としても良い。図7及び図8に示す構成では、連通部56が設けられており、空間Kが一つの空間として形成されている。これにより、吸引ポンプSCの構成の複雑化を回避できる。
また、上記実施形態では、壁部52の第一辺52a〜第四辺52dのそれぞれが直線状に形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば図9及び図10に示すように、第一辺52a〜第四辺52dの少なくとも一辺に屈曲部55が設けられた構成としても良い。当該屈曲部55は、壁部52が空間Kの中央部側に突出するように屈曲されている。当該屈曲部55により、ノズル形成面Haの変形を規制することができる。
図9では、短手方向に平行な第四辺52dに屈曲部55が形成された構成を示しているが、これに限られることは無く、第三辺52cに屈曲部55が形成された構成であっても良い。また、第三辺52c及び第四辺52dの両方に屈曲部55が形成された構成であっても良い。
図10では、長手方向に平行な第一辺52aに屈曲部55が形成された構成を示しているが、これに限られることは無く、第二辺52bに屈曲部55が形成された構成であっても良い。また、第一辺52a及び第二辺52bの両方に屈曲部55が形成された構成であっても良い。
また、上記実施形態では、規制部54は、当接部53がノズル形成面Haに当接された状態でノズル形成面Haから離れるように形成されていてもよい。このような構成であれば、負圧をかけないキャッピングでノズル形成面に規制部が接触し、ノズル形成面を汚すなどの愚を回避することができる。
なお、上記説明した各構成については、単独で用いても構わないし、複数の構成を適宜組み合わせて用いても構わない。
上記実施例は、インクジェット式のプリンタが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射ヘッドが噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。他の液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
PRT…印刷装置 M…媒体 PB…筐体 IJ…インクジェット部 CONT…制御部 H…ヘッド NP…ノズルプレート NZ…ノズル Ha…ノズル形成面 NL…ノズル列 CP…キャッピング部 SC…吸引ポンプ K…空間 50…キャップ部材 51…底部 52…壁部 53…当接部 54…規制部 54a…端面 55…屈曲部 56…連通部 57…連通部 58…第二当接部

Claims (6)

  1. 液体を噴射するノズルが設けられたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル列を囲うと共に前記ノズル形成面に当接される壁部を有するキャップ部と、
    前記壁部と前記ノズル形成面とで囲まれる空間を吸引する吸引部と、
    前記壁部に設けられ、前記壁部が前記ノズル形成面に当接された状態で前記空間を分断しないように形成され、前記ノズル形成面における前記液体の噴射される方向への変形を規制する規制部と
    を備える液体噴射装置。
  2. 前記壁部は、平面視で直線部を有し、
    前記規制部は、前記壁部のうち直線部に設けられている
    請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記壁部は、平面視で対向する二辺を有し、
    前記規制部は、前記二辺にそれぞれ設けられている
    請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記規制部は、前記二辺を接続するように形成されている
    請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記規制部は、前記壁部が前記ノズル形成面に当接された状態で前記ノズル形成面に対して非接触となる位置に設けられる
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記規制部は、前記壁部の一部が前記空間へ向けて屈曲された屈曲部を有する
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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