JP2004284275A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸引キャップ76の底面からはサポート部材84を立設させており、吸引キャップ76の周壁先端部をノズルプレート22に当接させた状態で、ノズルプレート22のノズル群の間に配置される。また、ヘッドケース20を構成する一対の側壁20C間に、記録ヘッド12のノズルプレート22のノズル群の間に配置されるようにサポート部材86を架け渡している。このように、吸引キャップ76及びヘッドケース20にサポート部材84、86を設けることで、記録ヘッド12の上下方向の撓みを防止することができる。このため、記録ヘッド12とヘッドケース20とを固着している接着剤の接着剥がれや、記録ヘッド12に配設されている圧電素子58の損傷を防止することができる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被印字面にインク滴を吐出して印字を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノズル、スリットあるいは多孔質フィルム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙、布、フィルム等の被印刷物に記録を行う、いわゆるインクジェット方式の記録装置は、小型で安価、静寂性等種々の利点がある。このため、最近ではレポート用紙、コピー用紙等に記録するインクジェット記録装置が数多く市販されており、記録装置の分野で大きな位置を占めるようになった。
【0003】
中でも、圧電素子を用いて圧力室内の圧力を変化させてインク滴を吐出するピエゾインクジェット方式や、熱エネルギーの作用でインクを膨張させインク滴を吐出する熱インクジェット方式の記録装置は、高速印字、高解像度が得られる等、多くの利点を有している。
【0004】
このようなインクジェット記録装置では、印字しない状態が長時間続くと、記録ヘッドのインクが乾燥し、ノズルプレートに設けられたノズルが目詰まりしたり、ノズル面(ノズルプレートの下面)に埃(ほこり)が付着することによって、印字時にドット抜けが発生し、印字品位が低下したり、印字ができなかったりする場合がある。
【0005】
そこで、一定期間記録を休止するとき(印字待機時)、電源OFF時などには、記録ヘッドをインクジェット記録装置内の所定の場所(印字待機位置)に移動させ、記録ヘッドの印字待機位置において、ノズルプレートに対向して配置されたキャップでノズルプレートを覆い、ノズルプレートとキャップとの間で密閉空間を形成して、インクの乾燥を防止している(キャッピング)。
【0006】
しかし、長期間にわたるキャッピングでは、ノズル内で徐々にインクが乾燥するため、インク粘度上昇による目詰まりが発生するおそれがある。このため、吸引方式及びワイピングブレード方式によってノズル及びノズル面のクリーニングが行なわれる。
【0007】
具体的には、図12に示すように、記録ヘッド116を構成するノズルプレート101のノズル面101Aを覆う吸引キャップ102の底面の中央部には、吸引口102Aが形成されており、吸引口102Aには吸引管104が取り付けられている。この吸引管104は途中で分岐しており、一方の分岐管104Aには、開閉弁108が設けられ、大気に開放可能となっている。また、他方の分岐管104Bには、ポンプ112が配設されている。
【0008】
開閉弁108を閉止させ、ポンプ112を作動させると、ノズルプレート101と吸引キャップ102とで形成された密閉空間106内の圧力が減圧される。これにより、密閉空間106内の空気を吸引し、ノズル(図示省略)内のインクを吸引管104内へ引き込んで、ノズルをクリーニングする。
【0009】
ここで、記録ヘッド116は、ヘッドケース122の下端面に固着されており、図13に示すように、密閉空間106内を減圧させると、密閉空間106内の空気が吸引されるため、記録ヘッド116の中央部が吸引キャップ102の底面側へ向かって撓んでしまう。
【0010】
一方、ワイピングブレード方式では、図14に示すように、記録ヘッド116の印字待機位置においてノズルプレート101に対向して配置されたゴム製のワイパー120上を記録ヘッド116が移動することで、ワイパー120を摺動し、ノズル面101Aを払拭して、クリーニングする。
【0011】
このように、ワイパー120を摺動するとき、記録ヘッド116は所定の押圧力で矢印方向へ押圧されることとなり、記録ヘッド116がヘッドケース122の内部側へ向かって撓んでしまう。
【0012】
さらに、図15に示すように、記録ヘッド116の印字待機時において、吸引キャップ102でノズルプレート101のノズル面101Aを覆って、ノズルプレート101に残留するインクの乾燥を防止しているが、ノズルプレート101と吸引キャップ102との間で高い密閉性を確保するため、開閉弁108(図12参照)を閉止させると共に、ポンプ112(図12参照)を作動させ、所定の押圧力で吸引キャップ102によってノズル面101Aを押圧するようにしている。このため、該押圧力によって、記録ヘッド116がヘッドケース122の内部側へ撓んでしまう。
【0013】
このように、ノズルプレート101のクリーニング時あるいは記録ヘッド116の印字待機時において、記録ヘッド116が撓んでしまうと、ヘッドケース122と記録ヘッド116とを固着している接着剤の接着剥がれや、記録ヘッド116に配設されている圧電素子(図示省略)の損傷を招く恐れがある。
【0014】
このため、例えば、特許文献1では、図16(A)、(B)に示すように、ノズル面126を備えたヘッド基板128を囲むマスク板130と圧電素子132との間に充填剤134を満たし、キャップ136の押圧力を充填剤134で吸収させて少なくとも圧電素子58にキャップ136の押圧力が伝達されないようにしているが、充填剤134の注入など、記録ヘッド138の組立て工数が増大し、コストアップとなってしまう。
【0015】
また、特許文献2では、図17に示すように、キャップ140をインク吐出ヘッド142側へ付勢するバネ144の付勢力を変化させる付勢力可変装置145を設けており、キャップ140がインク吐出ヘッド142を押圧する押圧力を可変にして、インク吐出ヘッド142のクリープ変形を防止しているが、付勢力可変装置145が必要となるため、コストアップとなってしまう。
【0016】
一方、特許文献3には、図18に示すように、ノズル面(図示省略)とキャップ148内に設けられたインク滴保持部材150の端面との間に間隙を設け、キャップ148をノズル面から離間させる時に該間隙内で形成されるインク滴をインク滴保持部材150の端面に付着させ、キャップ148内に取り込むようにしている。
【0017】
つまり、ノズル面とインク滴保持部材150の端面との間には、インク滴を保持するための間隙を必要とし、このキャップ148を用いて吸引方式によるクリーニングを行なった場合、インク滴保持部材150によって記録ヘッドの撓みを抑止することはできない。
【0018】
【特許文献1】
特開平5−338204号公報
【特許文献2】
特開平10−296987号公報
【特許文献3】
特開平11−58753号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で記録ヘッドの撓みを抑止するインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、アクチュエータを用いて圧力室内の圧力を変化させてノズルプレートに形成されたノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッド装置と、前記インクジェット記録ヘッドが固着された箱型のヘッドケースと、前記インクジェット記録ヘッドの印字待機位置にインクジェット記録ヘッドに対向して配置されると共にインクジェット記録ヘッド側が開口され、前記ノズルプレートとの間に密閉空間を形成するキャップ部材と、を備えたインクジェット記録装置において、前記キャップ部材の底面から立設し、前記底面に形成された吸引口から前記密閉空間内の空気が吸引されるとき、前記ノズルプレートに当接してインクジェット記録ヘッドの撓みを抑止する第1サポート部材を有することを特徴としている。
【0021】
請求項1に記載の発明では、キャップ部材の底面から第1サポート部材を立設させている。キャップ部材の底面に形成された吸引口から密閉空間内の空気を吸引したとき、ノズルプレートの中央部はキャップ部材の底面側(下方側)へ向かって撓もうとするが、ノズルプレートに第1サポート部材が当接することで、インクジェット記録ヘッドの撓みは抑止される。
【0022】
このように、キャップ部材内の空気をキャップ部材の底面から吸引しても、記録ヘッドの撓みは抑止されるため、ヘッドケースと記録ヘッドとを固着している接着剤の接着剥がれや、記録ヘッドに配設されている圧電素子の損傷を防止することができる。
【0023】
請求項2に記載の発明は、前記ヘッドケースを構成する一対の側壁間に架け渡され、前記キャップ部材によって前記インクジェット記録ヘッドが押圧された状態で、前記インクジェット記録ヘッドの上部に当接してインクジェット記録ヘッドの撓みを抑止する第2サポート部材を有することを特徴としている。
【0024】
請求項2に記載の発明では、ヘッドケースの側壁間に第2サポート部材を架け渡し、キャップ部材によってインクジェット記録ヘッドが押圧された状態で、インクジェット記録ヘッドの上部に第2サポート部材が当接することで、インクジェット記録ヘッドの撓みは抑止される。
【0025】
このように、ヘッドケースの側壁間を架け渡す第2サポート部材を設けることで、ヘッドケースの変形を防止し、ヘッドケースの剛性を向上させることができる。
【0026】
また、キャップ部材によってノズルプレートを密閉したり、ワイパーでノズルプレートのノズル面を払拭したりするときに、インクジェット記録ヘッドに掛かる応力によってインクジェット記録ヘッドは上方へ向って撓もうとするが、記録ヘッドの上部に第2サポート部材が当接することで、インクジェット記録ヘッドの撓みは抑止される。
【0027】
請求項3に記載の発明は、前記キャップ部材に請求項1に記載の第1サポート部材が設けられたことを特徴としている。
【0028】
請求項3に記載の発明では、キャップ部材の底面に第1サポート部材を設け、ヘッドケースに第2サポート部材を設けている。第1サポート部材によって、インクジェット記録ヘッドの下方への撓みは抑止され、第2サポート部材によって、インクジェット記録ヘッドの上方への撓みは抑止される。つまり、インクジェット記録ヘッドの上下方向で撓みが抑止されることとなる。
【0029】
請求項4に記載の発明は、前記第2サポート部材と、前記インクジェット記録ヘッドとの間に、前記アクチュエータに接続されるフレキシブル基板が実装可能な隙間を有することを特徴としている。
【0030】
請求項4に記載の発明では、第2サポート部材と、インクジェット記録ヘッドとの間に、アクチュエータに接続されるフレキシブル基板が布設可能な隙間を設けるため、フレキシブル基板の取り回しが複雑化せず、素直なルートで、ヘッドケースから取り出すことが可能となる。
【0031】
しかしながら、キャップ部材やワイパー部材により、ヘッドに応力がかかった時、フレキシブル基板がヘッドと第2サポート部材に挟み込まれる状態になるため、フレキシブル基板は、配線上の不具合が発生しないレベルの厚さを持つ必要がある。
【0032】
請求項5に記載の発明は、前記第2サポート部材には、前記アクチュエータに接続されるフレキシブル基板を貫通させる切欠き部が形成されたことを特徴としている。
【0033】
請求項5に記載の発明では、第2サポート部材に、アクチュエータに接続されるフレキシブル基板を貫通させる切欠き部を設けている。このため、ヘッドケースに第2サポート部材を設けても、ヘッドと第2サポート部材にフレキシブル基板が挟み込まれる状態にならず、配線上の不具合は生じない。
【0034】
請求項6に記載の発明は、前記キャップ部材及び前記第1サポート部材が樹脂で成形され、前記ノズルプレートに当接するキャップ部材及び第1サポート部材の当接部は弾性部材で形成されたことを特徴としている。
【0035】
請求項6に記載の発明では、キャップ部材及び第1サポート部材を樹脂で成形し、前記ノズルプレートに当接するキャップ部材及び第1サポート部材の当接部を弾性部材で形成させている。キャップ部材でノズルプレートを覆ったとき、ノズルプレートに弾性部材を押し付けるようにすることで、キャップ部材とノズルプレートとの密閉性を確保することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置10が示されている。このインクジェット記録装置10には主走査機構14によって主走査方向(矢印Aで示す)へ移動するキャリッジ16が設けられている。
【0037】
このキャリッジ16には、図3に示すように、記録ヘッド12を備えたヘッドケース20が固定されており(後述する)、キャリッジ16が主走査方向へ移動すると、記録ヘッド12は、画像情報に応じて、副走査機構18(図1参照)によって副走査方向(矢印Bで示す)へ搬送される記録用紙Pへインク滴を吐出し、記録用紙Pの全面に画像の記録を行う。
【0038】
ここで、記録ヘッド12の概要について説明する。
【0039】
図4に示すように、記録ヘッド12は、ノズルプレート22、連通孔プレート24、26、供給路プレート28、30、圧力発生室プレート32、および振動板34の合計7枚の略矩形状のプレートを位置合わせして積層し、接着剤等の接合手段によって接合することにより形成されている。
【0040】
ノズルプレート22には、インクを吐出するノズル36Aが設けられており、連通孔プレート24、26には、連通孔38、40がそれぞれ形成されている。また、供給路プレート28、30には供給孔42、44が形成されている。
【0041】
これらのノズル36A、連通孔38、40、供給孔42、44は連通孔プレート24、26、供給路プレート28、30が積層された状態で連通し、圧力発生室プレート32に形成された圧力発生室48に繋がっている。
【0042】
一方、連通孔プレート24、26には、それぞれインクプール51、52が形成され、図示しないインク供給孔から供給されたインクが貯留されている。また、供給路プレート28には、このインクプール52と連結するように供給孔54が形成されている。
【0043】
さらに、供給路プレート30には供給溝56が形成されて、連通孔プレート24、26、供給路プレート28、30が積層された状態で、インクプール51、52と圧力発生室48とを連通させている。
【0044】
圧力発生室プレート32上には振動板34が積層され、振動板34の上には圧力発生手段としての単板型の圧電素子58が取り付けられている。圧電素子58は、圧力発生室48に相当する領域に接着されており、ハンダ68を介してフレキシブル配線基板70と接続されている。
【0045】
このような構成により、駆動電圧波形が圧電素子58に印加されると、圧電素子58と共に振動板34がたわみ変形して圧力発生室48のインクを加圧し、ノズル36Aからインク滴を吐出させる。
【0046】
ここで、ノズルプレート22のインクが吐出される側の面(表面)には撥水膜60が形成されており、この撥水膜60によってノズル36A周囲のインク漏れ等が防止され、ノズル36Aから吐出するインク滴が常にノズルプレート22に対して垂直に吐出される。
【0047】
また、図2に示すように、ノズルプレート22には複数のノズル36Aが副走査方向(矢印方向)に沿って形成されたノズル列36が複数列設けられており、この複数のノズル列36によってノズル群37が構成されている。
【0048】
本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置について説明する。
【0049】
図2及び図3に示すように、ヘッドケース20は枠状を成しており、ヘッドケース20の両端部には、フランジ部20A、20Bが形成されている。フランジ部20Aは、キャリッジ16の底面に形成された挿入口16Aの周縁部に当接した状態で固定され、フランジ部20Bには、接着剤によって記録ヘッド12が固着されている。
【0050】
さらに、ヘッドケース20の他端側には、箱状のノズルカバー72を被せている。ノズルカバー72の一対の側壁72Bには、係止爪74が形成されており、ヘッドケース20のフランジ部20Bが通過すると、係止爪74がフランジ部20Bに係止され、ノズルカバー72がヘッドケース20に装着される。
【0051】
また、ノズルカバー72の底面には開口部72Aが形成されており、ヘッドケース20にノズルカバー72を被せた状態で、ノズルプレート22(なお、ここでは、便宜上、連通孔プレート24、26等の図示を省略する)の外縁部を保護すると共に、ノズル面22Aを露出させる。
【0052】
ところで、記録ヘッド12の印字待機位置には、メンテナンスステーション13(図1参照)が設けられており、上方を開口とする箱状の吸引キャップ76が配置されている。図6に示すように、記録ヘッド12が印字待機位置に配置された状態で、吸引キャップ76がノズルプレート22に当接して、ノズルプレート22との間に密閉空間78を形成する。
【0053】
また、吸引キャップ76は弾性部材で形成されており、吸引キャップ76の周壁先端部でノズルカバー72の内側を押圧した状態で密閉空間78の密閉状態を維持している。
【0054】
このように、記録ヘッド12の印字待機位置において、ノズルプレート22を吸引キャップ76で密閉することで、インクの乾燥を防止してノズル36Aが目詰まりしないようにすると共に、ノズル面22Aに埃が付着しないようにしている。
【0055】
一方、吸引キャップ76の底面中央部には、一対の吸引口76Aが形成されており、吸引口76Aにはポンプ80が接続された吸引管82が連結されている。このため、ポンプ80を作動させると、吸引キャップ76とノズルプレート22との間に形成された密閉空間78内の空気が、吸引管82を介して吸引される。これにより、ノズル36A内をクリーニングして、ノズル36Aの目詰まりを防止する。
【0056】
次に、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置の要旨及び作用について説明する。
【0057】
図5及び図6に示すように、吸引キャップ76の底面からはサポート部材84を立設させている。このサポート部材84は、吸引キャップ76の周壁先端部をノズルプレート22に当接させた状態で、ノズルプレート22のノズル群37(図2参照)の間に配置される位置に設けている。
【0058】
また、サポート部材84の両端部と吸引キャップ76の周壁との間には隙間を設けており、ポンプ80による吸引時に、密閉空間78内の空気をスムーズに吸引口76Aへ流動させるようにしている。さらに、サポート部材84の高さを、吸引キャップ76の周壁の高さと略同一(周壁の高さとの差が0〜−0.1mmの範囲内)にしている。
【0059】
記録ヘッド12の印字待機位置において、吸引キャップ76とノズルプレート22との間に形成される密閉空間78の空気をポンプ80によって吸引させると、ポンプ80の吸引力によって記録ヘッド12の中央部が、吸引キャップ76の底面側へ向かって撓もうとするが、ノズルプレート22にサポート部材84の先端部が当接することで、記録ヘッド12の撓みは抑止される。
【0060】
一方、図6及び図7に示すように、ヘッドケース20を構成する一対の側壁20C間に、記録ヘッド12のノズルプレート22のノズル群37(図2参照)の間に配置されるようにサポート部材86を架け渡しており、サポート部材86の下面と、振動板34(図3参照)の上面との間には、0〜0.1mm程度の隙間を設けるようにしている。
【0061】
しかしながら、フレキシブル配線基板70の取り回しが複雑化せず、素直なルートでヘッドケース20の外部へ取り出すことを可能にするため、サポート部材86と振動板34との間にフレキシブル配線基板70を布設する場合は、サポート部材86の下面と、振動板34(図3参照)の上面との間には、0〜0.1mm程度の隙間に加え、フレキシブル配線基板70の厚さを加えた隙間を設けるようにする。
【0062】
ただし、この場合、吸引キャップ88やワイパー120により、ヘッドに応力がかかった時、フレキシブル配線基板70が、振動板34とサポート部材86に挟み込まれる状態になるため、フレキシブル配線基板70は、配線上の不具合が発生しないレベルの厚さを持つ必要がある。
【0063】
また、別の形態として、サポート部材86の下面には、切欠き部86Aを設け、振動板34と切欠き部86Aとの間に、フレキシブル配線基板70(図3参照)を布設する。このため、ヘッドケース20にサポート部材86を設けても、配線上の不具合は生じない。なお、フレキシブル配線基板70を振動板34の上面に布設させない場合は、切欠き部86Aを設ける必要はないことはいうまでもない。
【0064】
このように、ヘッドケース20にサポート部材86を設けることで、ヘッドケース20の変形を防止し、ヘッドケース20の剛性を向上させることができる。
【0065】
ところで、記録ヘッド12の印字待機位置において、ノズルプレート22と吸引キャップ76との間で高い密閉性を確保するため、吸引キャップ76によって所定の押圧力でノズルプレート22を押圧するようにしている(キャッピング)。
【0066】
このため、記録ヘッド12がヘッドケース20の内部側へ撓もうとするが、振動板34(図3参照)にサポート部材86の先端部が当接することで、記録ヘッド12の撓みは抑止される。
【0067】
また、図示はしないが、ゴム製のワイパーによるクリーニングでも、ノズル面22Aがワイパーを摺動することで、ノズル面22Aには所定の押圧力が負荷されることとなり、キャッピング時と同様、記録ヘッド12がヘッドケース20の内部側へ向かって撓もうとするが、サポート部材86によって、記録ヘッド12の撓みは抑止される。
【0068】
以上のように、吸引キャップ76及びヘッドケース20にそれぞれサポート部材84、86を設けることで、記録ヘッド12の上下方向の撓みを防止することができる。このため、記録ヘッド12とヘッドケース20とを固着している接着剤の接着剥がれや、記録ヘッド12に配設されている圧電素子58の損傷を防止することができる。
【0069】
なお、ここでは、吸引キャップ76にサポート部材84を設け、ヘッドケース20にサポート部材86を設けたが、サポート部材84及びサポート部材86のうち、どちらか一方を設けるだけであっても良い。
【0070】
さらに、吸引キャップ76を弾性部材で形成させたが、ノズルプレート22との密閉性を確保できれば良いため、これに限るものではない。例えば、図8及び図9に示すように、吸引キャップ88のキャップ本体90を樹脂で成形し、キャップ本体90の周壁及びサポート部材92の先端面に凹部90A、92Aをそれぞれ設けて、この凹部90A、92A内に弾性部材94、96を嵌め込んでも良い。
【0071】
また、図2に示すように、ノズルカバー72の開口部72Aを一つにしたが、図10及び図11に示すように、開口部72Aに桟98を架け渡しても良い。桟98は、ノズル群37の間のノズル面22Aに配置し、ノズル群37毎にノズル面22Aを露出させるようにする。この場合、桟98とノズル面22Aとの間にはパッキン(図示省略)を挟持させ、桟98とノズル面22Aとの間にインクが入り込まないようにした方が望ましい。
【0072】
また、本実施形態では、圧電アクチュエータの変形によって生じる圧力によって液滴を吐出させる構成としたが、静電力や磁力を利用した電気機械変換素子や、沸騰現象を利用して圧力を発生させるための電気熱変換素子など、他の圧力発生手段を用いて、液滴を吐出させるためのエネルギーを得られるようにしても良い。
【0073】
また、圧電アクチュエータは、本実施形態で使用した単板型の圧電アクチュエータの他に、縦振動タイプの積層型圧電アクチュエータなど、別の形態のアクチュエータを用いてもかまわない。
【0074】
また、本実施形態では、複数のプレートの積層によって流路を形成しているが、プレートの構成、材質などは上記実施形態に限定されない。例えば、セラミックス、ガラス、樹脂、シリコンなどの材料を用いて、流路を一体成型したようなヘッドに対しても、本発明は同様に適用可能である。
【0075】
さらに、本実施形態では、記録用紙P上にインク滴を吐出して文字や画像などの記録を行うインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を例に挙げたが、記録用紙上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されない。すなわち、記録媒体は紙に限定されるわけではなく、吐出する液体もインクに限定されるわけではない。
【0076】
例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用のカラーフィルターを作成したり、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成したりするなど、工業的に用いられる液滴噴射装置全般に対して、本発明を利用することができる。
【0077】
【発明の効果】
本発明は上記構成にしたので、請求項1及び請求項2に記載の発明では、キャップ部材内の空気をキャップ部材の底面から吸引しても、記録ヘッドの撓みは抑止されるため、ヘッドケースと記録ヘッドとを固着している接着剤の接着剥がれや、記録ヘッドに配設されている圧電素子の損傷を防止することができる。
【0078】
請求項3に記載の発明では、インクジェット記録ヘッドの上下方向で撓みが抑止されることとなる。 請求項4に記載の発明では、フレキシブル基板の取り回しが複雑化せず、素直なルートで、ヘッドケースから取り出すことが可能となる。
【0079】
請求項5に記載の発明では、ヘッドケースに第2サポート部材を設けても、配線上の不具合は生じない。請求項6に記載の発明では、キャップ部材でノズルプレートを覆ったとき、ノズルプレートに弾性部材を押し付けるようにすることで、キャップ部材とノズルプレートとの密閉性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッド及びノズルカバーを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッド、ヘッドカバー及びノズルカバーを示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッドを示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられた吸引キャップ及びサポート部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッドとサポート部材を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられたヘッドカバー及びサポート部材を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられた吸引キャップ及びサポート部材の他の例を示す斜視図である。
【図9】図8の断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置に備えられたノズルカバーの他の例を示す斜視図である。
【図11】図10の断面図である。
【図12】従来のインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッドと吸引キャップを示す断面図である。
【図13】従来のインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッドが吸引力によって撓んだ状態を示す断面図である。
【図14】従来のインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッドがワイパーの押圧力によって撓んだ状態を示す断面図である。
【図15】従来のインクジェット記録装置に備えられた記録ヘッドが吸引キャップの押圧力によって撓んだ状態を示す断面図である。
【図16】(A)、(B)は、従来のインクジェット記録装置の他の例を示す断面図である。
【図17】従来のインクジェット記録装置のその他の例を示す断面図である。
【図18】従来のインクジェット記録装置のその他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 インクジェット記録装置
12 記録ヘッド
20 ヘッドケース
22 ノズルプレート
37 ノズル群
76 吸引キャップ
84 サポート部材(第1サポート部材)
86A 切欠き部
86 サポート部材(第2サポート部材)
88 吸引キャップ
92 サポート部材(第1サポート部材)
94 弾性部材
96 弾性部材
Claims (6)
- アクチュエータを用いて圧力室内の圧力を変化させてノズルプレートに形成されたノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッドと、
前記インクジェット記録ヘッドが固着された箱型のヘッドケースと、
前記インクジェット記録ヘッドの印字待機位置にインクジェット記録ヘッドに対向して配置されると共にインクジェット記録ヘッド側が開口され、前記ノズルプレートとの間に密閉空間を形成するキャップ部材と、を備えたインクジェット記録装置において、
前記キャップ部材の底面から立設し、前記底面に形成された吸引口から前記密閉空間内の空気が吸引されるとき、前記ノズルプレートに当接してインクジェット記録ヘッドの撓みを抑止する第1サポート部材を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - アクチュエータを用いて圧力室内の圧力を変化させてノズルプレートに形成されたノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッドと、
前記インクジェット記録ヘッドが固着された箱型のヘッドケースと、
前記インクジェット記録ヘッドの印字待機位置にインクジェット記録ヘッドに対向して配置されると共にインクジェット記録ヘッド側が開口され、前記ノズルプレートとの間に密閉空間を設けるキャップ部材と、を備えたインクジェット記録装置において、
前記ヘッドケースを構成する一対の側壁間に架け渡され、前記キャップ部材によって前記インクジェット記録ヘッドが押圧された状態で、前記インクジェット記録ヘッドの上部に当接してインクジェット記録ヘッドの撓みを抑止する第2サポート部材を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記キャップ部材に請求項1に記載の第1サポート部材が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第2サポート部材と、前記インクジェット記録ヘッドとの間に、前記アクチュエータに接続されるフレキシブル基板が布設可能な隙間を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記第2サポート部材には、前記アクチュエータに接続されるフレキシブル基板を貫通させる切欠き部が形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャップ部材及び前記第1サポート部材が樹脂で成形され、前記ノズルプレートに当接するキャップ部材及び第1サポート部材の当接部は弾性部材で形成されたことを特徴とする請求項1、3〜5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
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