JP2012062183A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した噴射特性を得ることができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】搬送媒体の一面に対して液体を噴射する複数のノズルを有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドによって前記液体が噴射される領域へ前記搬送媒体を搬送するローラー部と、前記ローラー部によって前記領域へ搬送される前の前記搬送媒体の前記一面に導電性液体を供給する導電性液体供給部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】搬送媒体の一面に対して液体を噴射する複数のノズルを有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドによって前記液体が噴射される領域へ前記搬送媒体を搬送するローラー部と、前記ローラー部によって前記領域へ搬送される前の前記搬送媒体の前記一面に導電性液体を供給する導電性液体供給部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、液体噴射装置に関する。
液体を噴射する液体噴射装置として、例えば搬送媒体に文字や画像等を記録する印刷装置などが知られている。印刷装置は、搬送ローラーなどによって搬送媒体を搬送しつつ、噴射ヘッドに設けられたノズルから当該搬送媒体にインクを噴射することで、搬送媒体に記録を行う構成となっている。
搬送媒体は、搬送ローラーなどに接触することで帯電し、当該搬送媒体の表面に例えば紙粉などの異物が付着する場合がある。この状態で搬送媒体に対してインクを噴射すると、噴射ヘッドや搬送媒体の移動などによって異物が巻き上げられ、ノズルに上記異物が付着し、吐出不良を招くおそれがある。
これに対して、例えば特許文献1に示すように、インクを噴射する前の搬送媒体に除電ブラシを通し、除電を行ってからインクを噴射する構成が提案されている。この構成により、搬送媒体の表面に異物が付着しにくくなるため、ノズルに異物が付着するのを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1の構成では、除電ブラシが磨耗し、安定的な除電ができない場合がある。このため、安定した噴射特性が得られないという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、安定した噴射特性を得ることができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体噴射装置は、搬送媒体の一面に対して液体を噴射する複数のノズルを有する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドによって前記液体が噴射される領域へ前記搬送媒体を搬送するローラー部と、前記ローラー部によって前記領域へ搬送される前の前記搬送媒体の前記一面に導電性液体を供給する導電性液体供給部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、導電性液体の供給によって搬送媒体の除電を行うことができるため、例えば除電ブラシなどを用いる場合の磨耗などの問題が発生することなく、安定的に除電を行うことができる。これにより、安定した噴射特性を得ることができる。また、本発明では、ローラー部によって液体の噴射される領域へ搬送される前の搬送媒体を除電するため、ローラー部に異物が付着するのを防ぐことができる。
上記の液体噴射装置は、前記導電性液体供給部は、前記ローラー部に対して前記搬送媒体の搬送される方向の上流側に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、導電性液体供給部は、ローラー部に対して搬送媒体の搬送される方向の上流側に配置されているため、ローラー部による搬送の前に搬送媒体を除電することができる。これにより、ローラー部に異物が付着するのを防ぐことができる。
本発明によれば、導電性液体供給部は、ローラー部に対して搬送媒体の搬送される方向の上流側に配置されているため、ローラー部による搬送の前に搬送媒体を除電することができる。これにより、ローラー部に異物が付着するのを防ぐことができる。
上記の液体噴射装置は、前記導電性液体供給部は、前記搬送媒体の前記一面のほぼ全体に前記導電性液体を塗布する塗布部を有することを特徴とする。
本発明によれば、導電性液体供給部が搬送媒体の一面のほぼ全体に導電性液体を塗布する塗布部を有するため、搬送媒体の一面のほぼ全体に亘って除電が行われることになる。これにより、搬送媒体に異物が付着するのを防ぐことができる。
本発明によれば、導電性液体供給部が搬送媒体の一面のほぼ全体に導電性液体を塗布する塗布部を有するため、搬送媒体の一面のほぼ全体に亘って除電が行われることになる。これにより、搬送媒体に異物が付着するのを防ぐことができる。
上記の液体噴射装置は、前記ローラー部は、前記搬送媒体の前記一面に当接される搬送ローラーを有することを特徴とする。
本発明によれば、搬送媒体の一面に対して安定的に除電を行うことができる構成であるため、当該搬送媒体の一面に異物が付着しない状態で搬送ローラーによる搬送を開始することができる。これにより、搬送ローラーに異物が付着するのを防ぐことができる。
本発明によれば、搬送媒体の一面に対して安定的に除電を行うことができる構成であるため、当該搬送媒体の一面に異物が付着しない状態で搬送ローラーによる搬送を開始することができる。これにより、搬送ローラーに異物が付着するのを防ぐことができる。
上記の液体噴射装置は、前記ローラー部に対して前記搬送媒体の搬送される方向の上流側に設けられ、前記搬送媒体を供給する搬送媒体供給部を更に備え、前記導電性液体供給部は、前記搬送媒体の搬送される方向において、前記ローラー部と前記搬送媒体供給部との間に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、搬送媒体を供給する搬送媒体供給部がローラー部に対して搬送媒体の搬送される方向の上流側に設けられ、当該導電性液体供給部が搬送媒体の搬送される方向において、ローラー部と搬送媒体供給部との間に設けられているため、供給された搬送媒体がローラー部に到達する前に搬送媒体を除電することができる。
本発明によれば、搬送媒体を供給する搬送媒体供給部がローラー部に対して搬送媒体の搬送される方向の上流側に設けられ、当該導電性液体供給部が搬送媒体の搬送される方向において、ローラー部と搬送媒体供給部との間に設けられているため、供給された搬送媒体がローラー部に到達する前に搬送媒体を除電することができる。
上記の液体噴射装置は、前記導電性液体供給部は、前記ローラー部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、導電性液体供給部がローラー部に設けられていることとしたので、搬送媒体を搬送しつつ、当該搬送媒体を除電することができる。これにより、効率的に除電を行うことができる。
本発明によれば、導電性液体供給部がローラー部に設けられていることとしたので、搬送媒体を搬送しつつ、当該搬送媒体を除電することができる。これにより、効率的に除電を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。以下の説明では、印刷装置として、インクを記録媒体である紙等に噴射し、文字や画像等の情報を記録する印刷装置の例を示す。
本実施形態における印刷装置PRTの構成を、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態における印刷装置PRTの全体構成図である。
印刷装置PRTは、搬送媒体である記録紙Pにインクを噴射し、文字や画像等の情報を記録する印刷装置である。印刷装置PRTは、給紙部2と、搬送部3と、インクジェット部IJと、排紙部4と、導電性液体供給部SUと、制御部CONTとを有している。
図1は、本実施形態における印刷装置PRTの全体構成図である。
印刷装置PRTは、搬送媒体である記録紙Pにインクを噴射し、文字や画像等の情報を記録する印刷装置である。印刷装置PRTは、給紙部2と、搬送部3と、インクジェット部IJと、排紙部4と、導電性液体供給部SUと、制御部CONTとを有している。
給紙部2は、記録紙Pを保持するとともに、記録紙Pを搬送部3に向けて供給する部分である。給紙部2は、給紙トレイ11と、給紙ローラー12とを有している。給紙トレイ11は、複数枚の記録紙Pを保持可能に形成されている。記録紙Pとしては、インクによる印刷が可能なシート状の記録媒体が用いられ、普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用シート、光沢紙及び光沢フィルム等が用いられる。
給紙ローラー12は、記録紙Pを搬送部3に向けて供給するローラーであり、記録紙Pの搬送方向に回転可能に設けられている。給紙ローラー12は、給紙トレイ11の搬送部3側に配置されている。給紙ローラー12の外周面と対向する位置には不図示の分離パッドが設けられており、該分離パッドと給紙ローラー12とが協働して記録紙Pを一枚ずつ搬送部3に供給する構成となっている。
搬送部3は、給紙部2から供給された記録紙Pをインクジェット部IJ及び排紙部4に向けて搬送する部分である。搬送部3は、ローラー部Rと、プラテン15と、ダイヤモンドリブ16とを有している。
ローラー部Rは、プラテン15に対して搬送方向の上流側に配置されている。ローラー部Rは、搬送ローラー13と、従動ローラー14とを有している。搬送ローラー13は、回転することで記録紙Pを所定の印刷位置に正確に搬送するためのローラーである。搬送ローラー13は、給紙部2の給紙方向と直行する方向且つ水平方向で延在し、円筒状に成形された軸部材である。搬送ローラー13は、搬送部3に設けられた略U字型の一対の軸受(図示せず)に回転自在に支持されている。搬送ローラー13には、例えば不図示の駆動部が接続されている。搬送ローラー13は、当該駆動部の駆動により回転するようになっている。
従動ローラー14は、略円柱状の部材である。従動ローラー14は、搬送ローラー13の軸方向に平行に配置されており、搬送ローラー13と間隔をあけて配置されている。また、従動ローラー14は、従動ローラー14には不図示の付勢バネが設けられており、この付勢バネの付勢力によって、従動ローラー14は搬送ローラー13に付勢されて接触している。このため、従動ローラー14は搬送ローラー13の回転に従動して回転し、搬送ローラー13との間で記録紙Pを挟持することができる。
プラテン15は、インクジェット部IJによる記録紙Pへの印刷を行うときに、記録紙Pを下方から支持する箇所であり、水平面に略平行する上面を有している。ダイヤモンドリブ16は、プラテン15の上面から上方に向けて突出する突部であり、搬送ローラー13の軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。また、ダイヤモンドリブ16の頂面は、水平面と略平行に形成されており、この頂面によって印刷時の記録紙Pが下方から支持される。
インクジェット部IJは、搬送部3に載置されている記録紙Pの記録面(一面)Paに対してインクを噴射する部分である。インクジェット部IJは、噴射ヘッドHと、キャリッジCAとを有している。噴射ヘッドHは、制御部CONTの制御によってインクが噴射される複数のノズルNZを有している。ノズルNZは、ダイヤモンドリブ16の頂面に対向して設けられている。
キャリッジCAは、噴射ヘッドHを保持して移動可能に設けられている。キャリッジCAは、搬送ローラー13の軸方向に往復移動自在に設けられている。また、キャリッジCAには、制御部CONTの制御によりキャリッジCAを往復移動させる不図示の駆動部が連結されている。
図2は、噴射ヘッドHの構成を示す要部断面図である。
図2に示すように、噴射ヘッドHは、ヘッドケース58、流路ユニット59及びアクチュエータユニット60を備えている。ヘッドケース58は、合成樹脂などを用いて形成されている。ヘッドケース58は、例えば中空部を有するように箱型に形成されている。ヘッドケース58は、上端側が不図示のインクカートリッジに接続されている。ヘッドケース58の下端面には、流路ユニット59が接合されている。ヘッドケース58の内部に形成された中空部37内には、アクチュエータユニット60が収容されている。
図2に示すように、噴射ヘッドHは、ヘッドケース58、流路ユニット59及びアクチュエータユニット60を備えている。ヘッドケース58は、合成樹脂などを用いて形成されている。ヘッドケース58は、例えば中空部を有するように箱型に形成されている。ヘッドケース58は、上端側が不図示のインクカートリッジに接続されている。ヘッドケース58の下端面には、流路ユニット59が接合されている。ヘッドケース58の内部に形成された中空部37内には、アクチュエータユニット60が収容されている。
ヘッドケース58の内部には、高さ方向を貫通してケース流路25が設けられている。ケース流路25の上端は、不図示のインクカートリッジに接続されている。ケース流路25の下端は、流路ユニット59内の共通インク室44に連通されている。このため、インクカートリッジからヘッドケース58に導入されたインクDは、ケース流路25を通じて共通インク室44側に供給されるようになっている。
アクチュエータユニット60は、例えば櫛歯状に配置された複数の圧電振動子38と、当該圧電振動子38を保持する固定板39と、圧電振動子38に対して制御部CONTからの駆動信号を供給するフレキシブルケーブル40とを有している。
圧電振動子38は、図中下側端部が固定板39の下端面から突出するように固定されている。このように、各圧電振動子38は、所謂片持ち梁の状態で固定板39上に取り付けられている。各圧電振動子38を支持する固定板39は、厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成されている。固定板39のうち圧電振動子38の固定された面とは異なる面が中空部37を区画するケース内壁面に接着されている。
流路ユニット59は、振動板41、流路基板42及びノズル基板43を有している。振動板41、流路基板42及びノズル基板43は、積層された状態で接着されている。流路ユニット59は、共通インク室44からインク供給口45、圧力室46を通り、ノズルNZに至るまでの一連のインク流路(液体流路)を構成している。圧力室46は、ノズルNZの配列方向(ノズル列方向)に対して直交する方向が長手方向となるように形成されている。
共通インク室44は、ケース流路25に接続されている。共通インク室44には、インクカートリッジからのインクDが導入される室である。また、共通インク室44は、インク供給口45に接続されている。共通インク室44に導入されたインクDは、当該インク供給口45を通じて各圧力室46に分配されるようになっている。
ノズル基板43は、流路ユニット59の底部に配置されている。ノズル基板43には、記録紙Pに形成される画像などのドット形成密度に対応したピッチ(180dpi)で複数のノズルNZが形成されている。ノズル基板43としては、ステンレス鋼などの金属製の板材が用いられる。
図1に戻って、排紙部4は、搬送部3から印刷後の記録紙Pを排出するものであって、排紙ローラー17と、排紙ギザローラー18と、排紙トレイ21とを有している。排紙ローラー17と排紙ギザローラー18とは、互いに相反する方向で回転でき、この回転によって記録紙Pを引き出して排紙トレイ21へ排出する構成となっている。
導電性液体供給部SUは、記録紙Pの記録面Paに対して導電性液体を供給する部分である。導電性液体としては、記録紙Pの帯電を抑えるために必要な電荷を帯びた液体を用いることができる。このような導電性液体としては、例えば界面活性剤、食塩水、溶融塩、イオン性液体、水銀などが挙げられる。
導電性液体供給部SUは、ローラー部Rに対して記録紙Pの搬送される方向の上流側に配置されている。より具体的には、導電性液体供給部SUは、記録紙Pの搬送される方向において、ローラー部Rと給紙部2との間に設けられている。導電性液体供給部SUは、記録面Paに対して導電性液体を塗布する塗布部CTを有している。
図2は、塗布部CTの構成を示す図である。
図2に示すように、塗布部CTは、記録紙Pに対向するように配置されている。塗布部CTは、記録紙Pの搬送方向に直交する方向に長手となるように長尺状に形成されている。
図2に示すように、塗布部CTは、記録紙Pに対向するように配置されている。塗布部CTは、記録紙Pの搬送方向に直交する方向に長手となるように長尺状に形成されている。
塗布部CTは、導電性液体を吐出するスリット部SLを有している。スリット部SLは、塗布部CTのうち記録紙Pの記録面Paに対向する位置に設けられている。記録紙Pの搬送方向に直交する方向におけるスリット部SLの寸法は、記録面Paの寸法とほぼ同一若しくは記録面Paの当該寸法よりも大きくなるように形成されている。このため、塗布部CTは、記録紙Pの記録面Paのほぼ全体に導電性液体を塗布することができるようになっている。
図3は印刷装置PRTの電気的な構成を示すブロック図である。
制御部CONTには、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を入力する入力装置IP、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を記憶した記憶装置MR、噴射ヘッドH(キャリッジCA)を移動させるヘッド移動機構AC、噴射ヘッドHのメンテナンス動作を行わせるメンテナンス機構MN等が接続されている。加えて、上述した搬送部3や、塗布部CTなどが接続されている。制御部CONTの制御により、例えば塗布部CTのスリット部SLから吐出される導電性液体の吐出量や吐出のタイミングが調整されるようになっている。このため、記録紙Pの搬送速度などに応じて導電性液体の吐出状態を高い自由度で調整することができるようになっている。
制御部CONTには、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を入力する入力装置IP、印刷装置PRTの動作に関する各種情報を記憶した記憶装置MR、噴射ヘッドH(キャリッジCA)を移動させるヘッド移動機構AC、噴射ヘッドHのメンテナンス動作を行わせるメンテナンス機構MN等が接続されている。加えて、上述した搬送部3や、塗布部CTなどが接続されている。制御部CONTの制御により、例えば塗布部CTのスリット部SLから吐出される導電性液体の吐出量や吐出のタイミングが調整されるようになっている。このため、記録紙Pの搬送速度などに応じて導電性液体の吐出状態を高い自由度で調整することができるようになっている。
印刷装置PRTは、それぞれの圧電振動子38に入力する駆動信号を発生する駆動信号発生器62を備えている。この駆動信号発生器62は、制御部CONTに接続されている。駆動信号発生器62には、噴射ヘッドHの圧電振動子38に入力する吐出パルスの電圧値の変化量を示すデータ、及び吐出パルスの電圧を変化させるタイミングを規定するタイミング信号が入力される。駆動信号発生器62は、各圧電振動子38に対して、個別に駆動信号を供給可能に設けられている。
次に、上記のように構成された印刷装置PRTの動作を説明する。
まず、給紙部2の給紙トレイ11上に記録紙Pを配置させた状態で待機する。この状態から、外部から画像データ及び印刷開始信号が入力された場合、制御部CONTは、図4に示すように、給紙ローラー12を回転させ、記録紙Pを搬送部3側へと搬送させる。
まず、給紙部2の給紙トレイ11上に記録紙Pを配置させた状態で待機する。この状態から、外部から画像データ及び印刷開始信号が入力された場合、制御部CONTは、図4に示すように、給紙ローラー12を回転させ、記録紙Pを搬送部3側へと搬送させる。
給紙ローラー12の回転により記録紙Pの先端が塗布部CTのスリット部SLに対向する位置に配置された場合、制御部CONTは、当該給紙ローラー12によって記録紙Pを搬送させつつ、塗布部CTのスリット部SLから導電性液体を吐出させる。この動作により、図5に示すように、記録紙Pの記録面Paに導電性液体の塗布膜Fが塗布される。給紙ローラー12に接触することによって記録紙Pが電荷を帯びた状態となっていたが、塗布膜Fに含まれる電荷によって当該記録紙Pの電荷が中和され、記録紙Pが除電された状態となる。
本実施形態では、塗布部CTがローラー部Rに対して記録紙Pの搬送方向の上流側に設けられているため、ローラー部Rによって記録紙Pを搬送する前に記録面Paに塗布膜Fが形成される。したがって、静電力で記録紙Pに付着していた異物等がローラー部Rに到達する前に除去されることになる。
記録紙Pの先端がローラー部Rに到達したら、制御部CONTは、ローラー部Rの搬送ローラー13を回転させる。この動作により、搬送ローラー13及び従動ローラー14は、塗布膜Fが形成された状態の記録紙Pを挟みつつ当該記録紙Pをプラテン15側へ搬送する。
記録紙Pの記録面Paには塗布膜Fが形成されているため、搬送ローラー13及び従動ローラー14との接触によって記録紙Pに電荷が発生した場合であっても、当該電荷が中和されることになる。また、異物等が除去された状態で記録紙Pが搬送ローラー13及び従動ローラー14に接触するため、当該搬送ローラー13及び従動ローラー14に異物が付着しないで済むことになる。また、記録紙Pの搬送経路において上流側で当該記録紙Pが除電され、異物が除去されるため、印刷装置PRT全体における異物の飛散量が抑制されることになる。
プラテン15側へ搬送された記録紙Pが所定の印刷位置に到達した場合、制御部CONTは、噴射ヘッドHを移動させつつ、印刷する画像の画像データに基づいてノズルNZに係る駆動信号発生器62から圧電振動子38に駆動信号を入力する。圧電振動子38に駆動信号が入力されると、圧電振動子38が伸縮する。
圧電振動子38の伸縮により、圧力室46の容積が変化し、インクを収容した圧力室46の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズルNZからインクが噴射される。ノズルNZから噴射されたインクによって、図6に示すように、記録紙Pの記録面Paに所望の画像Qが形成される。
上記の印刷動作において、搬送ローラー13や従動ローラー14などに記録紙Pが接触することで当該記録紙Pが帯電し、記録面Paに例えば紙粉などの異物が付着する場合がある。この状態で記録面Paに対してインクを噴射すると、噴射ヘッドHや記録紙Pの移動などによって異物が巻き上げられ、ノズルNZに上記異物が付着し、吐出不良を招くおそれがある。これに対して、本実施形態の構成においては、記録紙Pの記録面Paに異物が付着しにくくなるため、ノズルNZに異物が付着するのを抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、導電性液体の供給によって記録紙Pの除電を行うことができるため、例えば除電ブラシなどを用いる場合の磨耗などの問題が発生することなく、安定的に除電を行うことができる。これにより、安定した噴射特性を得ることができる。また、本実施形態では、ローラー部Rによってプラテン15へ搬送される前の記録紙Pを除電するため、ローラー部Rに異物が付着するのを防ぐことができる。また、記録紙Pを除電するための電荷を含む塗布膜Fが記録紙P上に形成されるため、ローラー部Rを無電解化しなくても済むことになる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、ローラー部Rに対して記録紙Pの搬送方向の上流側に導電性液体供給部SU(塗布部CT)を配置させる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、図7に示すように、導電性液体が従動ローラー14から記録紙Pの記録面Paに直接供給される構成であっても構わない。
例えば、上記実施形態においては、ローラー部Rに対して記録紙Pの搬送方向の上流側に導電性液体供給部SU(塗布部CT)を配置させる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、図7に示すように、導電性液体が従動ローラー14から記録紙Pの記録面Paに直接供給される構成であっても構わない。
図7に示すように、導電性液体供給部SUは、導電性液体を貯留する貯留部TKを有している。貯留部TKは、従動ローラー14に対して導電性液体を供給する。この場合、例えば従動ローラー14の内部に導電性液体を保持する保持室を形成すると共に従動ローラー14の円筒面に開口部を形成しておき、開口部と保持室とを連通させる構成とすることができる。この場合、貯留部TKからの導電性液体は、保持室に供給されるように構成することができる。この構成により、記録紙Pを搬送しつつ、当該記録紙Pを除電することができる。これにより、効率的に除電を行うことができる。
なお、上記の実施形態及び変更例において説明した構成は、適宜組み合わせて用いることが可能である。
また、上記実施形態では、インクジェット式のプリンタと、インクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。
また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。
PRT…印刷装置 P…記録紙 IJ…インクジェット部 CONT…制御部 R…ローラー部 Pa…記録面 H…噴射ヘッド NZ…ノズル D…インク CT…塗布部 SL…スリット部 F…塗布膜 Q…画像 TK…貯留部 2…給紙部 3…搬送部 4…排紙部 13…搬送ローラー 14…従動ローラー 15…プラテン
Claims (6)
- 搬送媒体の一面に対して液体を噴射する複数のノズルを有する噴射ヘッドと、
前記噴射ヘッドによって前記液体が噴射される領域へ前記搬送媒体を搬送するローラー部と、
前記ローラー部によって前記領域へ搬送される前の前記搬送媒体の前記一面に導電性液体を供給する導電性液体供給部と
を備える液体噴射装置。 - 前記導電性液体供給部は、前記ローラー部に対して前記搬送媒体の搬送される方向の上流側に配置されている
請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記導電性液体供給部は、前記搬送媒体の前記一面のほぼ全体に前記導電性液体を塗布する塗布部を有する
請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記ローラー部は、前記搬送媒体の前記一面に当接される搬送ローラーを有する
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記ローラー部に対して前記搬送媒体の搬送される方向の上流側に設けられ、前記搬送媒体を供給する搬送媒体供給部
を更に備え、
前記導電性液体供給部は、前記搬送媒体の搬送される方向において、前記ローラー部と前記搬送媒体供給部との間に設けられている
請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記導電性液体供給部は、前記ローラー部に設けられている
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017196745A (ja) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、印刷方法 |
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2010
- 2010-09-17 JP JP2010209624A patent/JP2012062183A/ja active Pending
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JP2017196745A (ja) * | 2016-04-25 | 2017-11-02 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、印刷方法 |
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