JP2011224824A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ターゲットの種類に拘わらず、液体を噴射したターゲットが反り返ることを抑制することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンターは、上流側から下流側へ搬送される記録用紙12にノズル形成面に形成されたノズルからインクを噴射する記録ヘッドと、ノズル形成面と対向するように配置され、記録用紙12の搬送方向に沿って延びる支持部25aを有する複数の支持ベルト25とを備える。各支持ベルト25は、記録用紙12における搬送方向と直交する幅方向に沿ってそれぞれ移動可能に互いに間隔を置いて並んで配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェット式プリンターは、上流側から下流側へ搬送される記録用紙12にノズル形成面に形成されたノズルからインクを噴射する記録ヘッドと、ノズル形成面と対向するように配置され、記録用紙12の搬送方向に沿って延びる支持部25aを有する複数の支持ベルト25とを備える。各支持ベルト25は、記録用紙12における搬送方向と直交する幅方向に沿ってそれぞれ移動可能に互いに間隔を置いて並んで配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
一般に、液体噴射ヘッドから液体を噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。このようなプリンターの中には、搬送中の記録用紙(ターゲット)に対して、固定配置された記録ヘッド(液体噴射ヘッド)からインク(液体)を噴射して印刷を行う、いわゆるラインヘッドプリンターがある。こうしたプリンターでは、通常、記録用紙にインクを噴射すると、該記録用紙の印刷面がインクで膨潤して該記録用紙が全体的に反り返って(カールして)しまう。
そして、このような記録用紙の反り返りは、記録用紙の搬送不良の原因となってしまうが、印刷時に記録用紙に意図的にコックリング(波打ち現象)を作り出すことで緩和されることが従来から知られている。すなわち、搬送される記録用紙を印刷時に支持するプラテン上に、該記録用紙の搬送方向に延びるとととともに該記録用紙の幅方向に互いに平行に並ぶように間隔を置いて複数のリブを設けると、記録用紙における各リブ間と対応する部分が垂れ下がるため、印刷時に記録用紙にコックリングが作り出される。
そして、上述のようにプラテン上に複数のリブを設けた構成のプリンターとしては、従来、特許文献1に示すものが知られている。
しかしながら、この特許文献1のプリンターでは、プラテン上に複数のリブが固定された構成であるため、各リブ同士の間隔を変更することができない。このため、記録用紙のサイズや厚さなどが変更された場合には、該記録用紙に対して意図したコックリングを作り出すことができず、記録用紙が反り返る(カールする)ことを抑制することができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ターゲットの種類に拘わらず、液体を噴射したターゲットが反り返ることを抑制することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、上流側から下流側へ搬送されるターゲットにノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面と対向するように配置され、前記ターゲットの搬送方向に沿って延びる支持部を有する複数の支持部材とを備え、前記各支持部材は、前記ターゲットにおける前記搬送方向と交差する幅方向に沿ってそれぞれ移動可能に互いに間隔を置いて並んで配置されている。
この発明によれば、液体が噴射されるターゲットの種類に応じて各支持部材同士の間隔を変更することで、液体が噴射される際に該ターゲットに意図したコックリングが作り出されるようにすることができる。このため、ターゲットに腰を持たせることができるので、液体が噴射された後にターゲットが反り返ることが抑制される。したがって、ターゲットの種類に拘わらず、液体を噴射したターゲットが反り返ることを抑制することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記各支持部材を前記幅方向に沿ってそれぞれ移動させるための移動手段を備えた。
この発明によれば、移動手段により、各支持部材同士の間隔を容易に変更することが可能となる。
この発明によれば、移動手段により、各支持部材同士の間隔を容易に変更することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記各支持部材は、前記幅方向に延びる軸線を中心に周回移動可能な無端状のベルトによってそれぞれ構成されている。
この発明によれば、例えば、各ベルトにおけるターゲットを支持する部分が液体で汚れた場合でも、該汚れた部分でターゲットが支持されないように該各ベルトを周回移動させることで、各ベルトにおける液体で汚れていない部分でターゲットが支持されるようになるため、ターゲットが液体で汚れることを回避することが可能となる。
この発明によれば、例えば、各ベルトにおけるターゲットを支持する部分が液体で汚れた場合でも、該汚れた部分でターゲットが支持されないように該各ベルトを周回移動させることで、各ベルトにおける液体で汚れていない部分でターゲットが支持されるようになるため、ターゲットが液体で汚れることを回避することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記各支持部材の支持部を挟んで前記ノズル形成面と対向する位置には、該各支持部に前記ターゲットが支持されていない状態で前記ノズルから噴射される前記液体を受容する液体受容部が配置されている。
この発明によれば、例えば、ノズルの目詰まりなどを解消する目的で各支持部材の各支持部にターゲットが支持されていない状態でノズルから液体を強制的に吐出(排出)するフラッシングを行った場合に、該吐出した液体を液体受容部によって受容することができるので、装置内が液体で汚れることを抑制することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、上流側から搬送される前記ターゲットを前記各支持部材の支持部上へ給送する給送部と、該各支持部上で前記液体が噴射された前記ターゲットを該各支持部上から下流側へ排出する排出部とを備え、前記給送部と前記排出部との間隔は、先行して搬送される前記ターゲットと後続の前記ターゲットとの間隔よりも狭い。
この発明によれば、ターゲットが連続的に搬送される場合でも、給送部と排出部との間にターゲットが存在しないタイミングが作り出されるため、連続的に搬送されるターゲット間でフラッシングを行うことが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記各支持部材のクリーニングを行うクリーニング手段を備えた。
この発明によれば、フラッシングを行った際に液体で汚れた各支持部材を、クリーニング手段によってクリーニングすることで、きれいにすることが可能となる。
この発明によれば、フラッシングを行った際に液体で汚れた各支持部材を、クリーニング手段によってクリーニングすることで、きれいにすることが可能となる。
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1において矢印で示す「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいうものとする。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター11は、いわゆるラインヘッドプリンターであって、搬送経路に沿って上流側である右側から下流側である左側に向かって一定速度で搬送されるターゲットとしての記録用紙12を支持する支持ユニット13を備えている。支持ユニット13の上側には、該支持ユニット13に支持される記録用紙12に液体としてのインクを噴射する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド14が該支持ユニット13と対向するように固定状態で配置されている。
記録ヘッド14は、水平方向において記録用紙12の搬送方向と直交する前後方向(幅方向)に延びるとともに、前後方向(長手方向)の長さが記録用紙12の前後方向の幅よりも若干長くなるように設定されている。記録ヘッド14にはインクカートリッジ(図示略)からインクが供給されるようになっているとともに、該記録ヘッド14の下面は複数のノズル15が開口する水平なノズル形成面14aになっている。そして、各ノズル15は、ノズル形成面14a上において記録ヘッド14の延びる前後方向に沿って配列されている。
また、記録ヘッド14内には、各ノズル15からインクを噴射させるための圧電素子16(図4参照)が設けられている。そして、この圧電素子16(図4参照)の駆動により、インクカートリッジ(図示略)内のインクが記録ヘッド14内に供給されるとともに、該記録ヘッド14内のインクが各ノズル15から支持ユニット13に支持された記録用紙12に向けて噴射されて印刷が行われるようになっている。
支持ユニット13の右側には、上流側から所定の搬送間隔Aで連続的に搬送される複数の記録用紙12を挟圧しながら該支持ユニット13上へ順次給送する上下一対のローラーによって構成された給送部としての給送ローラー対17が配置されている。一方、支持ユニット13の左側には、該支持ユニット13上で順次インクが噴射された各記録用紙12を該支持ユニット13上から下流側へ挟圧しながら順次排出する上下一対のローラーによって構成された排出部としての排出ローラー対18が配置されている。
各ローラー対17,18は、記録用紙12の搬送方向と直交する幅方向である前後方向に延びる軸線を中心に、搬送モーター19(図4参照)によってそれぞれ回転駆動されるようになっている。各ローラー対17,18の中心同士の間隔Bは、記録用紙12の搬送間隔Aよりも狭くなっている。なお、支持ユニット13の左端部の上側であって排出ローラー対18の右側に隣り合う近傍位置には、排出ローラー対18によって排出される記録用紙12の搬送方向における端部を検出する紙端センサー20が配置されている。
図1及び図2に示すように、支持ユニット13は、前後方向に延びる軸線を中心に回転するとともに前後方向から見て2行2列となるように互いに間隔を置いて配置された4つのローラー21〜24と、該各ローラー21〜24に巻き回された複数(本実施形態では5つ)の支持部材としての無端状の支持ベルト25とを備えている。したがって、各支持ベルト25は、前後方向から見てほぼ長方形状をなしているとともに、プラテンとして機能するようになっている。
各ローラー21〜24は、前側から見て、左上に配置されたものが第1ローラー21、左下に配置されたものが第2ローラー22、右下に配置されたものが第3ローラー23、右上に配置されたものが第4ローラー24とされている。そして、第1ローラー21は、ステッピングモーターなどの回動モーター26(図4参照)によって前側から見て反時計方向に回転駆動されるようになっている。
そして、回動モーター26(図4参照)によって第1ローラー21が回転駆動された場合には、該第1ローラー21の回転に伴って各支持ベルト25が各ローラー21〜24の周りを前側から見て反時計方向に周回移動されるとともに、該各支持ベルト25の周回移動に伴って各ローラー22〜24が前側から見て反時計方向に連れ回り(従動回転)するようになっている。なお、第1ローラー21には、該第1ローラー21の回転量を検出する第1ロータリーエンコーダー27(図4参照)が設けられている。
各支持ベルト25はゴムなどのエラストマーによって構成されるとともに、該各支持ベルト25の断面はほぼ円形状をなしている。各支持ベルト25は、前後方向に沿って等間隔で互いに平行となるように並んで配置されるとともに、前後方向に沿って個別に移動可能になっている。なお、各支持ベルト25は、その弾性力によって各ローラー21〜24を外側から内側に向かって付勢することで、それぞれ前後方向の位置決めがなされている。
また、各支持ベルト25における第1及び第4ローラー21,24よりも上側に位置する部分は、記録用紙12の搬送経路を構成するとともに該記録用紙12を支持する支持部25aとされている。したがって、各支持部25aは記録用紙12の搬送方向である左右方向に沿って延びている。なお、各支持ベルト25における支持部25a以外の部分は、非支持部25bとされている。
また、各支持ベルト25の支持部25aを挟んで記録ヘッド14のノズル形成面14aと対向する位置には、該各支持部25aに記録用紙12が支持されていない状態で各ノズル15から強制的に吐出されるインクを受容する液体受容部としてのフラッシングボックス28が配置されている。すなわち、フラッシングボックス28は、各ノズル15の目詰まりなどを解消する目的で各ノズル15から印刷とは無関係に強制的にインクを吐出(排出)するフラッシングを行った際に、該吐出したインクを受容するものである。
フラッシングボックス28は、上端が開口した有底四角箱状をなしているとともに、その内部にはフラッシングを行った際に受容したインクを吸収して保持するためのインク吸収材29が収容されている。
各支持ベルト25の非支持部25bにおける第2ローラー22と第3ローラー23との間には、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能なクリーニング手段としてのスポンジローラー30が各支持ベルト25の非支持部25bに下側から当接するように配置されている。すなわち、スポンジローラー30は、各支持ベルト25の周回移動にともなって回転されることで、各支持ベルト25に付着したインクなどを払拭するようになっている。
図1及び図3に示すように、第3ローラー23の右側には、各支持ベルト25を前後方向に移動させるための移動手段としての移動装置31が配置されている。図3に示すように、移動装置31は、前後方向に延びる軸線を中心に回転可能な円筒カム32と、該円筒カム32を回転駆動するカムモーター33(図4参照)とを備えている。さらに、移動装置31は、左端部が各支持ベルト25をそれぞれ摺動可能に挟持するとともに右端部が円筒カム32の表面に形成された複数(本実施形態では5つ)のカム溝32aに対してそれぞれ摺動可能に挿入された複数(本実施形態では5つ)の従節部材34とを備えている。
そして、円筒カム32の回転にともなって各従節部材34がそれぞれ前後方向に移動することで、各支持ベルト25の前後方向における間隔が調整されるようになっている。すなわち、各支持ベルト25の前後方向の間隔は、記録用紙12に対して印刷時の反り返りが最小となるコックリングが作られるように該印刷する記録用紙12の種類(大きさ、厚さ、材質など)に応じて円筒カム32の回転角度を調節することで調整される。なお、円筒カム32には、該円筒カム32の回転量(回転角度)を検出する第2ロータリーエンコーダー35(図4参照)が設けられている。
図4に示すように、インクジェット式プリンター11(図1参照)は、装置全体を統括制御する制御部36を備えている。制御部36の入力側インターフェース(図示略)には、紙端センサー20、第1ロータリーエンコーダー27、及び第2ロータリーエンコーダー35がそれぞれ電気的に接続されている。一方、制御部36の出力側インターフェース(図示略)には、搬送モーター19、圧電素子16、回動モーター26、及びカムモーター33がそれぞれ電気的に接続されている。
そして、制御部36は、紙端センサー20、第1ロータリーエンコーダー27、及び第2ロータリーエンコーダー35から送信される信号等に基づいて、搬送モーター19、圧電素子16、回動モーター26、及びカムモーター33の駆動を個別に制御するようになっている。
次に、インクジェット式プリンター11の作用について説明する。
さて、記録用紙12の印刷を行う場合には、先ず、回動モーター26を回転駆動して第1ローラー21を回転させる。すると、各支持ベルト25が各ローラー21〜24の周りを前側から見て反時計方向に周回移動する。続いて、カムモーター33の駆動を制御して記録用紙12に対して印刷時の反り返りが最小となるコックリングが作られるように該印刷する記録用紙12の種類に応じて円筒カム32の回転角度を調節することで各支持ベルト25の前後方向の間隔を調整する。
さて、記録用紙12の印刷を行う場合には、先ず、回動モーター26を回転駆動して第1ローラー21を回転させる。すると、各支持ベルト25が各ローラー21〜24の周りを前側から見て反時計方向に周回移動する。続いて、カムモーター33の駆動を制御して記録用紙12に対して印刷時の反り返りが最小となるコックリングが作られるように該印刷する記録用紙12の種類に応じて円筒カム32の回転角度を調節することで各支持ベルト25の前後方向の間隔を調整する。
続いて、回動モーター26を停止するとともに、搬送モーター19を駆動して各ローラー対17,18を回転駆動する。すると、給送ローラー対17により、停止した各支持ベルト25の各支持部25a上に記録用紙12が所定の搬送間隔Aを置いて一定速度で連続的に順次給送される。そして、各支持部25a上に給送された記録用紙12が記録ヘッド14の真下を通る際に圧電素子16が駆動されると、記録ヘッド14の各ノズル15から該記録用紙12にインクが噴射されて印刷が行われる。
このとき、記録用紙12は前後方向の間隔が調整された各支持部25aに支持されながらインクが噴射されるので、該記録用紙12には印刷時の反り返りが最小となるコックリング(波打ち状態)が作られる。すなわち、記録用紙12には、各支持部25aによって支持される部分が山となるとともに各支持部25aによって支持されない部分が谷となるようなコックリングが作られる。これにより、記録用紙12に腰を持たせることができるので、記録用紙12の印刷後の反り返りが効果的に抑制される。
そして、各支持部25a上で印刷がなされた記録用紙12は、排出ローラー対18により、各支持部25a上から下流側へと搬送される。このようにして、各記録用紙12は、順次印刷される。
また、各記録用紙12の印刷中には、記録ヘッド14の各ノズル15のうち今回の印刷パターンで噴射されない各ノズル15内のインクが増粘して目詰まりしないように、定期的に全ノズル15から強制的にインクを吐出(排出)するフラッシングが行われる。そして、このようなフラッシングは、各支持ベルト25の各支持部25a上を先行して搬送される記録用紙12の後端が紙端センサー20によって検出されるタイミングで行われる。
なぜなら、各ローラー対17,18の中心同士の間隔Bは、記録用紙12の搬送間隔Aよりも狭くなっているため、先行して搬送される記録用紙12の後端が紙端センサー20によって検出されるタイミングでは、後続の記録用紙12がまだ各支持部25a上に給送されていないからである。そして、このタイミングでフラッシングを行うと、記録ヘッド14の全ノズル15から強制的に吐出されたフラッシングインク(排出インク)は、フラッシングボックス28によって受容されるとともに、該フラッシングボックス28内に収容されたインク吸収材29によって吸収されて保持される。
このとき、フラッシングインクの一部は、各支持ベルト25の各支持部25aにおける各ノズル15と対応する部分に付着するため、該部分がフラッシングインクで汚れてしまう。このため、フラッシングが終わった後は、直ぐに回動モーター26を回転駆動して、各支持ベルト25の各支持部25aにおけるフラッシングインクで汚れた部分が第1ローラー21と第2ローラー22との間まで移動するように、該各支持ベルト25を周回移動させて停止させる。
このフラッシングを開始してから各支持ベルト25の各支持部25aにおけるフラッシングインクで汚れた部分を第1ローラー21と第2ローラー22との間に移動(退避)させるまでの動作は、後続の記録用紙12が各支持部25a上に給送される前に完了する。したがって、後続の記録用紙12が各支持部25a上に給送されるときには、各支持部25aがフラッシングインクで汚れていることがないし、各支持ベルト25が動いていることもない。すなわち、記録用紙12がフラッシングインクで汚れることがないし、記録用紙12の印刷精度が低下することもない。
このように、印刷中には、先行して搬送される記録用紙12と後続の記録用紙12との間で定期的にフラッシングが行われるとともに、各支持ベルト25におけるフラッシングインクで汚れた部分が各支持部25aから退避されるように該各支持ベルト25が所定距離だけ周回移動する。そして、各支持ベルト25におけるフラッシングインクで汚れた部分は、スポンジローラー30と接触しながら移動する際に、該スポンジローラー30によって払拭される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)印刷される記録用紙12の種類に応じて各支持ベルト25同士の間隔を変更することができるので、印刷時において記録用紙12に意図したコックリングが作り出されるようにすることができる。このため、記録用紙12に腰を持たせることができるので、印刷後に記録用紙12が反り返ることを抑制することができる。したがって、記録用紙12の種類に拘わらず、該記録用紙12が印刷後に反り返ることを抑制することができる。
(1)印刷される記録用紙12の種類に応じて各支持ベルト25同士の間隔を変更することができるので、印刷時において記録用紙12に意図したコックリングが作り出されるようにすることができる。このため、記録用紙12に腰を持たせることができるので、印刷後に記録用紙12が反り返ることを抑制することができる。したがって、記録用紙12の種類に拘わらず、該記録用紙12が印刷後に反り返ることを抑制することができる。
(2)移動装置31により各支持ベルト25を前後方向にそれぞれ移動させることができるので、該各支持ベルト25同士の間隔を容易に変更することができる。
(3)各支持ベルト25の各支持部25aがフラッシングインクによって汚れた場合でも、該汚れた部分で後続の記録用紙12が支持されないように該各支持ベルト25が周回移動される。このため、フラッシング後に後続の記録用紙12が各支持部25aに支持された際に、該記録用紙12がフラッシングインクで汚れることを回避することができる。
(3)各支持ベルト25の各支持部25aがフラッシングインクによって汚れた場合でも、該汚れた部分で後続の記録用紙12が支持されないように該各支持ベルト25が周回移動される。このため、フラッシング後に後続の記録用紙12が各支持部25aに支持された際に、該記録用紙12がフラッシングインクで汚れることを回避することができる。
(4)フラッシングインクをフラッシングボックス28で受容することができるので、インクジェット式プリンター11内がフラッシングインクで汚れることを抑制することができる。
(5)各ローラー対17,18の中心同士の間隔Bは記録用紙12の搬送間隔Aよりも狭くなっているため、各記録用紙12を連続搬送する場合でも各ローラー対17,18間(特に、各支持ベルト25の各支持部25a上)に記録用紙12が存在しないタイミングを作り出すことができる。したがって、記録ヘッド14が固定されていても、先行して搬送される記録用紙12と後続の記録用紙12との間でフラッシングを行うことができる。
(6)各支持ベルト25におけるフラッシングインクで汚れた部分は、スポンジローラー30と接触しながら移動する際に、該スポンジローラー30によって払拭されるため、該各支持ベルト25をきれいにすることができる。
(7)各支持ベルト25は、互いに独立して構成されているため、摩耗したり傷ついたりした場合に個別に新しいものと交換することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5に示すように、移動装置31は、各支持ベルト25の内側であって第3ローラー23の左側に配置するとともに、該第3ローラー23に設けた滑車40を介して各支持ベルト25をそれぞれ前後方向に移動させるように構成してもよい。すなわち、第3ローラー23は5つの円環状の滑車40に回転及び摺動可能に挿通されるとともに、該各滑車40の溝に各支持ベルト25が巻き掛けられている。そして、各従節部材41は、右端部が各滑車40の溝に対してそれぞれ摺動可能に係合するとともに、左端部が円筒カム32の各カム溝32aに対してそれぞれ摺動可能に挿入されている。
このようにすれば、円筒カム32の回転にともなって各従節部材41がそれぞれ前後方向に移動することで、各支持ベルト25が各滑車40を介して前後方向に円滑に移動させることができる。したがって、各支持ベルト25の前後方向における間隔を容易且つ円滑に調整することができる。
・各支持ベルト25をそれぞれ歯付きベルトで構成してもよい。この場合、各ローラー21〜24の表面に各歯付きベルトと噛合する凹凸を形成する必要がある。このようにすれば、各支持ベルト25を各ローラー21〜24の周りに沿って周回移動させる際に、該各支持ベルト25が滑らないようにすることができる。
・支持部材としての各支持ベルト25は2本以上であればその数は任意でよい。
・各支持ベルト25の代わりに、左右方向に沿って直線状に延びる部材を支持部材として用いてもよい。
・各支持ベルト25の代わりに、左右方向に沿って直線状に延びる部材を支持部材として用いてもよい。
・各ローラー21〜24の表面に、各支持ベルト25と係合して該各支持ベルト25の前後方向の位置決めを行うための溝を設けてもよい。
・各ローラー対17,18の中心同士の間隔Bは、必ずしも記録用紙12の搬送間隔Aよりも狭くする必要はない。
・各ローラー対17,18の中心同士の間隔Bは、必ずしも記録用紙12の搬送間隔Aよりも狭くする必要はない。
・フラッシングボックス28は省略してもよい。
・移動装置31を省略してもよい。このようにすれば、各支持ベルト25の間隔を手動で調整することになるが、該各支持ベルト25の間隔を無段階で自由に調整することができる。
・移動装置31を省略してもよい。このようにすれば、各支持ベルト25の間隔を手動で調整することになるが、該各支持ベルト25の間隔を無段階で自由に調整することができる。
・スポンジローラー30は省略してもよい。
・各支持ベルト25の断面形状は、涙形、多角形(例えば、三角形や四角形など)、楕円などであってもよい。
・各支持ベルト25の断面形状は、涙形、多角形(例えば、三角形や四角形など)、楕円などであってもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター、12…ターゲットとしての記録用紙、14…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、14a…ノズル形成面、15…ノズル、17…給送部としての給送ローラー対、18…排出部としての排出ローラー対、25…支持部材としての支持ベルト、25a…支持部、28…液体受容部としてのフラッシングボックス、30…クリーニング手段としてのスポンジローラー、31…移動手段としての移動装置、A…搬送間隔、B…間隔。
Claims (6)
- 上流側から下流側へ搬送されるターゲットにノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記ノズル形成面と対向するように配置され、前記ターゲットの搬送方向に沿って延びる支持部を有する複数の支持部材と
を備え、
前記各支持部材は、前記ターゲットにおける前記搬送方向と交差する幅方向に沿ってそれぞれ移動可能に互いに間隔を置いて並んで配置されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記各支持部材を前記幅方向に沿ってそれぞれ移動させるための移動手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記各支持部材は、前記幅方向に延びる軸線を中心に周回移動可能な無端状のベルトによってそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記各支持部材の支持部を挟んで前記ノズル形成面と対向する位置には、該各支持部に前記ターゲットが支持されていない状態で前記ノズルから噴射される前記液体を受容する液体受容部が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 上流側から搬送される前記ターゲットを前記各支持部材の支持部上へ給送する給送部と、該各支持部上で前記液体が噴射された前記ターゲットを該各支持部上から下流側へ排出する排出部とを備え、
前記給送部と前記排出部との間隔は、先行して搬送される前記ターゲットと後続の前記ターゲットとの間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記各支持部材のクリーニングを行うクリーニング手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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