JP5745091B2 - 電子文書の表示を行う方法、並びにその装置及びコンピュータ・プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には、電子文書の表示を行う技法に関する。より詳細には、本発明は、画面に対して垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを用いて、複数のページからなる電子文書の表示を行う方法、装置、並びに、そのコンピュータ・プログラム及びコンピュータ・プログラム製品に関する。
近年、スマートフォン、携帯電話、電子書籍端末、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット端末、ネットブック、タブレット・パソコン、ネットブック及びモバイルノートパソコンに代表される情報処理携帯端末が急速に普及してきている。当該携帯端末は、それに埋め込まれている画面の表示領域が小さい。そのために、当該携帯端末の画面上において視認可能なように表示されるコンテンツの表示量はその画面の表示領域に従って制限される。
上記携帯端末の一部はタッチパネル機能を備えたディスプレイを有しており、当該タッチパネル機能によって操作性の向上が図られている。上記タッチパネル機能は、そのディスプレイ内に圧力センサ、近接センサ、又はそれらの組み合わせを備えることにより達成されている。
また、上記携帯端末は携帯可能であることから、営業活動、販売活動、販売促進活動、建築現場、工事現場、製造現場及び医療現場などのあらゆる分野において多用されている。それらの分野において、例えば1ページに膨大な情報量を有する電子文書又は複数のページからなる電子文書を当該携帯端末で表示するということがしばしば行われる。
たとえば、上記携帯端末を使用し、建築現場及び工事現場などにおいて機器等の設計図又は機器等の説明図を確認したり、営業活動、販売活動及び販売促進活動などにおいて商品パンフレット、販売マニュアル又は販売促進マニュアルを確認したり、製造現場などにおいて製造工程を示す工程図又は製造指示マニュアルを確認したり、医療現場などにおいて診断画像又は機器のマニュアル、薬剤情報若しくは病態情報を確認したりする機会が多くなっている。
下記特許文献1〜13は、上記圧力センサ又は上記近接センサを記載する。
特許文献1は、柔軟性を有する表面の下に多数の圧力センサーを備え、表面の変形および圧力分布を測定するマルチタッチスクリーンあるいはマルチタッチパッドを記載する(要約、請求項1)。
特許文献2は、複数の圧力検出素子を有する圧力検出装置の検出結果からカーソル位置の座標変換をする座標変換装置を備えたタッチパネルボード型カーソル制御装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献3は、表示画面上のカーソルの位置を制御する座標入力装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献4は、タッチ面と平行に格子状の光線網を形成すると共に、タッチ面を非押圧時の位置から押下方向に所定距離だけ下がった検出基準位置以下に押し下げた時に光線網が遮断されたタッチ位置を出力するタッチパネルスイッチを記載する(要約、請求項1)。
特許文献5は、利用者の手が届かない位置に表示されている画像の操作を行うことができる画像表示制御装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献6は、従来のタッチパッドと類似の操作方法でカーソルの3次元位置情報を容易に入力できる3次元ポインティング装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献7は、押圧された操作領域の撓み量に応じて、操作領域に加えられた押圧力が検出されるセンサ装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献8は、2次元座標信号に加えて操作パネル上の押下位置における圧力に対応した圧力信号を得られるタッチパネルを記載する(要約、請求項1)。
特許文献9は、X方向、Y方向にビームを出射し、遮られたビームを検出することで操作者の指示ポイントを検出する光学式タッチスクリーンを記載する(要約、請求項1)。
特許文献10は、選択/実行またはキャンセルを指示するクリック操作をタブレット上で行なうことができる座標入力装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献11は、所定の距離範囲のアクセスエリアに到達した物体が操作指であることを認識してアクセス信号を生成するための人感手段を有するタッチパネルコントローラを記載する(要約、請求項1)。
特許文献12は、表示部上に重ね合わされて形成され、押圧手段によって押圧されることにより操作のための入力が行われるタッチパネルを備えた操作パネル装置を記載する(要約、請求項1)。
特許文献13は、指の近接距離と押圧位置の、両方の検出能力を高めると共に、近接と押圧を明確に区分して検出できる光透過性タッチパネルを記載する(要約、請求項1)。
特表2011−501307号公報 特開平6−004202号公報 特開平8−314624号公報 特開平9−218747号公報 特開2006−011914号公報 特開2007−226840号公報 特開2011−100364号公報 特開2005−078194号公報 実開平5−055230号公報 特開平10−021009号公報 特開平10−269012号公報 特開2004−280496号公報 特開2006−049271号公報
「特集:センサ技術 光学式近接センサLSI」 [online]、2010年10月24日、電波新聞、ローム株式会社、[平成23年11月21日検索]、インターネット<URL:http://www.rohm.co.jp/articles/101014_02_denpa/index.html>
上記携帯端末の画面が小型である故に、例えば1ページに膨大な情報量を有する電子文書を又は複数のページからなる電子文書を複数のページに渡って同時に当該携帯端末で表示したり乃至は閲覧したりするには、上記携帯端末は不利である。
上記携帯端末において、例えば、上記電子文書が複数のページにわたっている場合に、その内容を確認するにはページめくりをしないといけないので手間がかかり乃至はその操作が煩わしい。また、上記携帯端末において、例えば、上記電子文書の現在見ているページの内容をその前後のページの内容と比較したい場合に、又は、前に参照したページの内容を忘れてしまった場合に、該当する前後のページを参照する為に、その都度、画面の切り替えやスクロールを行ったり又は内容を見比べたりすることが必要となり、手間がかかり乃至はその操作は煩わしい。さらに、上記携帯端末において、例えば、上記電子文書を確認する際に、確認対象であるデータが表示装置上に収まり切らない場合に、当該データを参照する為に、上記携帯端末の画面遷移が必要となり、手間がかかり乃至はその操作が煩わしい。
そこで、本発明は、上記携帯端末において、上記作業の操作性を向上し乃至は改善することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを用いて、複数のページからなる電子文書の表示を行う技法を提供する。本発明の1つの実施態様において、上記複数のページからなる電子文書が、1つの表示データを複数に分割して、それら分割したものをページ化したものを含みうる。
第1に、本発明は、上記ディスプレイを用いて、複数のページからなる電子文書の表示を行う方法を提供する。当該方法は、上記感知した動きに応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示するステップを含む。
以下において、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きの上記感知が、上記画面上に近接した上記対象物の上記垂直方向における移動距離を検出可能なセンサ(以下、移動距離を検出可能なセンサともいう)によって行われうる場合における、本発明の1つの実施態様を述べる。
本発明の1つの実施態様において、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きの上記感知が上記移動距離を検出可能なセンサによって行われる場合に、上記画面上に表示するステップが、上記対象物が上記移動距離を検出可能なセンサの検知範囲内に存在している場合に、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示するステップを含みうる。
本発明の1つの実施態様において、上記検知範囲内の最遠において又は上記検知範囲内であり上記画面上から所定の距離において上記対象物が存在しうる垂直方向上の点を初期ページとし、上記対象物が上記画面に近づくほどページ番号の大きいページが表示されうる。
本発明の1つの実施態様において、上記画面上に表示するステップが、上記移動距離を検出可能なセンサの検知範囲内で上記対象物が所定の方向にスライドされることに応じて、上記画面上に表示されている上記電子文書中の対応するページに表示を固定するステップをさらに含みうる。
本発明の1つの実施態様において、上記垂直方向の動きの上記感知が上記移動距離を検出可能なセンサによって行われ、且つ、上記電子文書が区切り単位から構成されている場合に、上記方法は、上記対象物が上記センサの検知範囲内に存在していることを検知するステップをさらに含み、上記画面上に表示するステップが、上記対象物が上記センサの上記検知範囲内に存在している場合に、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記電子文書の対応する区切り単位の最初のページを上記画面上に表示するステップを含みうる。
本発明の1つの実施態様において、上記表示するステップが、上記移動距離を検出可能なセンサの上記検知範囲内で上記対象物が所定の方向にスライドされることに応じて、当該スライド直前の画面上に表示されている上記区切り単位の最初のページを表示するステップをさらに含みうる。
本発明の1つの実施態様において、上記区切り単位の上記最初のページを表示するステップの後に、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記区切り単位の上記最初のページから続く対応するページを上記画面上に表示するステップをさらに含みうる。
以下において、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きの上記感知が、上記画面上に接する上記対象物により与えられる圧力を検出可能な圧力センサ(以下、圧力センサともいう)によって行われうる場合における、本発明の1つの実施態様を述べる。上記圧力センサは、上記ディスプレイに備えられうる。
当該実施態様において、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きの上記感知が上記圧力センサによって行われる場合に、上記画面上に表示するステップが、上記対象物の上記画面上への圧力に応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示するステップを含みうる。
当該実施態様において、上記対象物により上記画面に与えられる圧力が0の状態の点を初期ページとし、当該圧力が大きくなるほどページ番号の大きいページが表示されうる。
当該実施態様において、上記画面上に表示するステップが、上記対象物が所定の方向にスライドされることを上記圧力センサが検出することに応じて、上記画面上に表示されている上記電子文書中の対応するページに表示を固定するステップをさらに含みうる。
当該実施態様において、上記垂直方向の動きの上記感知が上記圧力センサによって行われ、且つ、上記電子文書が区切り単位から構成されている場合に、上記画面上に表示するステップが、上記対象物により上記画面に与えられる圧力の大きさに応じて、上記電子文書の対応する区切り単位の最初のページを上記画面上に表示するステップを含みうる。
当該実施態様において、上記表示するステップが、上記対象物が所定の方向にスライドされることを上記圧力センサが検出することに応じて、当該スライド直前の画面上に表示されている上記区切り単位の最初のページを表示するステップをさらに含みうる。
当該実施態様において、上記区切り単位の上記最初のページを表示するステップの後に、上記対象物により上記画面に与えられる圧力の大きさに応じて、上記区切り単位の上記最初のページから続く対応するページを上記画面上に表示するステップをさらに含みうる。
以下において、上記垂直方向の動きの上記感知が上記移動距離を検出可能なセンサ又は上記圧力センサのいずれかによって行われうる場合に、上記方法が共通に行う、本発明の1つの実施態様を述べる。
当該実施態様において、上記表示するステップが、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページを、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページを、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページを、上記固定されたページ上に透過して表示するステップをさらに含みうる。または、当該実施態様において、上記表示するステップが、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページ上に、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページ上に、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページ上に、上記固定されたページを透過して表示しうる。
当該実施態様において、上記表示するステップが、上記固定するステップの後に、上記電子文書のうちのしおり付けされたページを上記固定されたページ上に透過して又は上記固定されたページを上記しおり付けされたページ上に透過して表示するステップをさらに含みうる。また、当該実施態様において、上記表示するステップが、上記固定するステップの後に、例えば、上記対象物が画面に対して所定の水平方向へスライドされることに応じて、上記固定を解除するステップをさらに含みうる。
当該実施態様において、上記画面上に表示するステップにおいて、上記電子文書中の対応するページの表示が、ページ番号が進むにつれて、一定の速度で、徐々に加速的に(イーズイン)、又は、徐々に減速的に(イーズアウト)行われうる。
当該実施態様において、上記方法は、
1つの表示データを分割するという命令を受信することに応じて、上記1つの表示データを上記画面の表示サイズに合わせて複数のデータに分割するステップと、
上記分割された複数のデータそれぞれにページ番号を割り振るステップと
をさらに含みうる。
第2に、本発明は、複数のページからなる電子文書の表示を行う装置を提供する。当該装置は、上記感知した動きに応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示する表示制御手段を備えている。
以下において、上記装置が、上記垂直方向の動きの上記感知が、上記画面上に近接した上記対象物の上記垂直方向における移動距離を検出可能なセンサ(移動距離を検出可能なセンサ)を備えている場合における、本発明の1つの実施態様を述べる。
当該実施態様において、上記対象物が上記移動距離を検出可能なセンサの検知範囲内に存在している場合に、上記移動距離を検出可能なセンサに接続された検出手段は、上記対象物が上記センサの検知範囲内に存在していることを検知し、そして、上記表示制御手段は、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示しうる。
当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記検知範囲内の最遠において又は上記検知範囲内であり上記画面上から所定の距離において上記対象物が存在しうる垂直方向上の点を初期ページとし、上記対象物が上記画面に近づくほどページ番号の大きいページを表示しうる。
当該実施態様において、上記移動距離を検出可能なセンサの検知範囲内で上記対象物が所定の方向にスライドされることに応じて、上記表示制御手段が、上記画面上に表示されている上記電子文書中の対応するページに表示を固定しうる。
当該実施態様において、上記垂直方向の動きの上記感知が上記移動距離を検出可能なセンサによって行われ、且つ、上記電子文書が区切り単位から構成されている場合に、上記検出手段は、上記対象物が上記センサの検知範囲内に存在していることを検知し、そして、上記対象物が上記センサの上記検知範囲内に存在している場合に、上記表示制御手段が、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記電子文書の対応する区切り単位の最初のページを上記画面上に表示しうる。
当該実施態様において、上記移動距離を検出可能なセンサの上記検知範囲内で上記対象物が所定の方向にスライドされることに応じて、上記表示制御手段が、当該スライド直前の画面上に表示されている上記区切り単位の最初のページを表示しうる。
当該実施態様において、上記区切り単位の上記最初のページを表示するステップの後に、上記表示制御手段が、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記区切り単位の上記最初のページから続く対応するページを上記画面上に表示しうる。
以下において、上記装置が、上記垂直方向の動きの上記感知が、上記画面上に接する上記対象物により与えられる圧力を検出可能なセンサ(圧力センサ)を備えている場合における、本発明の1つの実施態様を述べる。上記圧力センサは、上記ディスプレイに備えられうる。
当該実施態様において、上記垂直方向の動きの上記感知が上記圧力センサによって行われる場合に、上記表示制御手段は、上記対象物の上記画面上への圧力に応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示しうる。
当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記対象物により上記画面に与えられる圧力が0の状態の点を初期ページとし、当該圧力が大きくなるほどページ番号の大きいページを表示しうる。
当該実施態様において、上記対象物が所定の方向にスライドされることを上記圧力センサが検出することに応じて、上記表示制御手段は、上記画面上に表示されている上記電子文書中の対応するページに表示を固定しうる。
当該実施態様において、上記垂直方向の動きの上記感知が上記圧力センサによって行われ、且つ、上記電子文書が区切り単位から構成されている場合に、上記表示制御手段は、上記対象物により上記画面に与えられる圧力の大きさに応じて、上記電子文書の対応する区切り単位の最初のページを上記画面上に表示しうる。
当該実施態様において、上記対象物が所定の方向にスライドされることを上記圧力センサが検出することに応じて、上記表示制御手段は、当該スライド直前の画面上に表示されている上記区切り単位の最初のページを表示しうる。
当該実施態様において、上記区切り単位の上記最初のページを表示するステップの後に、上記表示制御手段は、上記対象物により上記画面に与えられる圧力の大きさに応じて、上記区切り単位の上記最初のページから続く対応するページを上記画面上に表示しうる。
以下において、上記装置が上記移動距離を検出可能なセンサ又は上記圧力センサのいずれかを備えている場合において共通に行われる、本発明の1つの実施態様を述べる。
当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページを、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページを、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページを、上記固定されたページ上に透過して表示しうる。または、当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページ上に、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページ上に、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページ上に、上記固定されたページを透過して表示しうる。
当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記固定の後に上記電子文書のうちのしおり付けされたページを上記固定されたページ上に透過して又は上記固定されたページを上記しおり付けされたページ上に透過して表示しうる。また、当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記固定の後に、例えば、上記対象物が画面に対して所定の水平方向へスライドされることに応じて、上記固定を解除しうる。
当該実施態様において、上記表示制御手段は、上記電子文書中の対応するページの表示を、ページ番号が進むにつれて、一定の速度で、徐々に加速的に、又は、徐々に減速的に行うように表示しうる。
当該実施態様において、上記装置は、1つの表示データを分割するという命令を受信することに応じて、上記1つの表示データを上記画面の表示サイズに合わせて複数のデータに分割する分割手段と、
上記分割された複数のデータそれぞれにページ番号を割り振る割振手段と
をさらに備えうる。
第3に、本発明は、複数のページからなる電子文書の表示を行う装置を提供する。当該装置は、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイと、上記電子文書を格納可能なメモリと、上記メモリに接続されたCPUとを備えている。本発明の1つの実施態様において、上記装置は、上記CPUに、上記に記載の方法の各ステップを実行させうる。本発明の1つの実施態様において、上記CPUが、上記に記載の方法の各ステップを実行させるコンピュータ・プログラムを上記メモリに読み込んで実行しうる。
第4に、本発明は、上記ディスプレイを用いて、複数のページからなる電子文書の表示を行うためのコンピュータ・プログラムを提供する。コンピュータ・プログラムは、装置に、上記方法の各ステップを実行させる。
また、本発明は、そのようなコンピュータ・プログラム自体のみならず、コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体もその範囲に含むものである。本発明の機能を実行するためのコンピュータ・プログラムは、フレキシブル・ディスク、MO、CD−ROM、DVD、ハードディスク装置、USBメモリ、ROM、MRAM、RAM等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。かかるコンピュータ・プログラムは、記録媒体への格納のために、通信回線で接続する他のデータ処理システムからダウンロードしたり、他の記録媒体から複製したりすることができる。また、かかるプログラムは、圧縮し、又は複数に分割して、単一又は複数の記録媒体に格納することもできる。また、様々な形態で、本発明を実施するコンピュータ・プログラム製品を提供することも勿論可能であることにも留意されたい。コンピュータ・プログラム製品は、例えば、上記のコンピュータ・プログラムを格納する記憶媒体、又は、上記のコンピュータ・プログラムを伝送する伝送媒体を含めることができる。
本発明の上記概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの構成要素のコンビネーション又はサブコンビネーションもまた、本発明となりうることに留意すべきである。
本発明の実施形態において使用されるコンピュータの各ハードウェア構成要素を、複数のマシンと組み合わせ、それらに機能を配分し実施する等の種々の変更は当業者によって容易に想定され得ることは勿論である。それらの変更は、当然に本発明の思想に包含される概念である。ただし、これらの構成要素は例示であり、そのすべての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
また、本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現可能である。ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによる実行において、上記のコンピュータ・プログラムがインストールされた装置における実行が典型的な例として挙げられる。かかる場合、該コンピュータ・プログラムが該装置のメモリにロードされて実行されることにより、該コンピュータ・プログラムは、該装置を制御し、本発明にかかる処理を実行させる。該コンピュータ・プログラムは、任意の言語、コード、又は、表記によって表現可能な命令群から構成されうる。そのような命令群は、該装置が特定の機能を直接的に、又は、1.他の言語、コード若しくは表記への変換、2.他の媒体への複製、のいずれか一方若しくは双方が行われた後に、実行することを可能にするものである。
本発明では、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを用い、上記感知した動きに応じて、複数のページからなる電子文書中の対応するページを上記画面上に表示するために、ページ表示のための操作性が向上されている。
また、本発明では、上記移動距離を検出可能なセンサを用い、上記対象物の上記垂直方向における移動距離に応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示するために、ページ表示のための操作が容易である。また、本発明では、上記圧力センサを用い、上記対象物の上記画面上への圧力に応じて、上記電子文書中の対応するページを上記画面上に表示するために、ページ表示のための操作が容易である。
また、本発明では、1つの表示データが画面上に表示しきれない場合に、当該1つの表示データを複数に分割してページ化してページ化することを含み、その上で上記表示を行うために、上記1つの表示データの閲覧性が向上されている。
また、本発明では、特定のページを固定し、当該固定したページ上に他のページを透過して表示し、又は、他のページ上に当該固定したページを透過して表示することによって、固定したページの内容と他のページの内容との比較乃至は参照を容易にする。
本発明の実施形態に従う装置を実現するための情報処理端末のハードウェア構成の一例を示した図である。 図2Aは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の実施形態に従う、画面上に近接した対象物の垂直方向における移動距離を検出可能なセンサを備えている装置の機能ブロック図である。 図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の実施形態に従う、画面上に接する対象物により与えられる圧力を検出可能な圧力センサを備えている装置の機能ブロック図である。 本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(オフィスのレイアウト図)の例、及び、当該電子文書を8つに分割し、当該分割したページ・データをページ化してページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(地図)の例、及び、当該電子文書を4つに分割し、当該分割したページ・データをページ化してページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(建物の設計図)の例、及び、当該電子文書を4つに分割し、当該分割したページ・データをページ化してページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(航空図)の例、及び、当該電子文書を4つに分割し、当該分割したページ・データをページ化してページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(電子基板画像)の例、及び、当該電子文書を4つに分割し、当該分割したページ・データをページ化してページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(プレゼンテーション図)の例を示す。 図3Fで示した、複数のページを有する電子文書(プレゼンテーション図)をページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(電子基板画像)の例、及び、当該電子文書をページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(マニュアルのPDFファイル)であり、各区切り単位の最初のページの例を示す。 図3Iで示した、複数のページを有する電子文書(マニュアルのPDFファイル)の各区切り単位の最初のページをページ化し、当該ページ化した各最初のページをページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(特許明細書のPDFファイル)であり、各区切り単位の最初のページの例を示す。 図3Kで示した、複数のページを有する電子文書(特許明細書のPDFファイル)の各区切り単位の最初のページをページ化し、当該ページ化したものをページ番号の順に並べた例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、画面上でページを透過して表示する電子文書(図形を含む文書)の例を示す。 本発明の実施態様において使用されうる、画面上でページを透過して表示する電子文書(電子基板画像)の例を示す。 本発明の実施態様である、1つの表示データである電子文書(電子基板画像)を分割し、当該分割したものをページ化してページ番号の順にページ・データを並べた例、及びそれらページ化したものを、上記移動距離を検出可能なセンサ(例えば近接センサ)を用いてページを選択して固定し、当該固定したページを透過して表示する例を示す。 本発明の実施態様である、図5Aにおいて上記固定されたページを他のページと比較するために、上記移動距離を検出可能なセンサを用いて当該他のページを選択し、且つ、上記固定されたページを透過して表示する例を示す。 本発明の実施態様である、複数のページを有する電子文書(電子基板画像)をページ番号の順にページ・データを並べた例、及びそれらを、上記圧力センサを用いて画面を選択して固定し、当該固定したページを透過して表示する例を示す。 本発明の実施態様である、図6Aにおいて上記固定したページを透過して表示した後に、上記圧力センサを用いて透過状態でページを選択する例を示す。 本発明の実施態様である、1つの表示データである電子文書を分割し、当該分割したものをページ化してページ番号の順にページ・データを並べて、当該ページ番号の順にページ・データを並べた複数のページ・データを取り込むこと、又は、複数のページを有する電子文書をページ番号の順にページ・データを並べて当該複数のページ・データを取り込むことを示すフローチャートである。 本発明の実施態様である、区切り単位から構成されている電子文書について、区切り単位で最初のページ・データを取り込むことを示すフローチャートである。 本発明の実施態様である、上記移動距離を検出可能なセンサを用いて固定したページと、しおり付けされたページとを、透過状態で比較する処理のためのフローチャートである。 図8Aに示すフローチャートのうち、透過表示のための処理を詳細に説明するためのフローチャートを示す。 図8Aに示すフローチャートにおいて使用されうる、本発明の実施態様である、上記移動距離を検出可能なセンサを用いて2つのページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。 図8Aに示すフローチャートにおいて使用されうる、本発明の実施態様である、上記移動距離を検出可能なセンサを用いてn個のページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。 図8C又は図8Dに示すフローチャートにおいてしおり付けされたページを、透過状態で表示するためのフローチャートである。 本発明の実施態様である、上記圧力センサを用いて固定したページと、しおり付けされたページとを、透過状態で比較する処理のためのフローチャートである。 図9Aに示すフローチャートのうち、透過表示のための処理を詳細に説明するためのフローチャートを示す。 図9Aに示すフローチャートにおいて使用されうる、本発明の実施態様である、上記圧力センサを用いて2つのページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。 図9Aに示すフローチャートにおいて使用されうる、本発明の実施態様である、上記圧力センサを用いてn個のページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。 図9C又は図9Dに示すフローチャートにおいてしおり付けされたページを、透過状態で表示するためのフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものでなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下の実施形態において、種々の変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
以下において、特に断らない限り、実施の形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、本発明の実施形態に従う装置を実現するための情報処理端末のハードウェア構成の一例を示した図である。
装置(101)は、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを備えている情報処理端末であれば特に制限されない。装置(101)は、特には、例えば携帯可能な情報処理携帯端末である。情報処理携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、電子書籍端末、PDA、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット端末、ネットブック、タブレット・パソコン、ネットブック及びモバイルノートパソコンであるがこれらに制限されない。
装置(101)は、CPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は好ましくは、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のCore i(商標)シリーズ、Core 2(商標)シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Xeon(商標)シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ、Celeron(登録商標)シリーズ、AMD社のOpteron(商標)シリーズ、Phenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(商標)シリーズ、Sempron(商標)又はAシリーズが使用されうる。バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。ディスプレイ(106)は、コンピュータの管理のために、通信回線を介してネットワークに接続されたコンピュータについての情報と、そのコンピュータ上で動作中のソフトウェアについての情報を、適当なグラフィック・インタフェースで表示するために使用される。バス(104)にはまた、SATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばシリコン・ディスク又はハードディスクが接続されうる。また、バス(104)にはまた、SATA又はIDEコントローラ(107)を介して、任意的に、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブが接続されうる。バス(104)にはさらに、任意的に、キーボード・マウスコントローラ(110)又はUSBバス(図示せず)を介して、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうるが、本発明を実施する上では必要ない。
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、J2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、その他のプログラム、及びデータが、メイン・メモリにロード可能に記憶されている。また、ディスク(108)には、文章の入力乃至は編集を可能にするソフトウェア、文字変換処理ソフトウェアであるフロント・エンド・プロセッサ(FEP)がメイン・メモリにロード可能に記憶されている。オペレーティング・システムは、例えば、マイクロソフト・コーポレーションが提供するWindows(登録商標)オペレーティング・システム、アップル・コンピュータ・インコーポレイテッドが提供するMacOS(登録商標)若しくはiOS(登録商標)、X Window Systemを備えるUNIX(登録商標)系システム(たとえば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(登録商標)が提供するAIX(登録商標))、その他Android(登録商標)のような、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)マルチウィンドウ環境をサポートするオペレーティング・システムでありうる。
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラムをディスク(108)にインストールするために使用されうる。
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、装置(101)を通信回線(115)に物理的に接続する役割を担い、装置(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は、有線LAN環境に基づくもの、又は、無線LAN環境、例えば、IEEE802.11a/b/g/nなどのWi−Fi規格に基づくものであってもよい。
以上から、本発明の実施の形態において使用される装置は、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではないことを理解することができるであろう。
図2Aは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の実施形態に従う、画面上に近接した対象物の垂直方向における移動距離を検出可能なセンサを備えている装置(101−1)の機能ブロック図である。
装置(101−1)は、例えば、図1に従うハードウェア構成を有する。装置(101−1)は、表示手段(201)、移動距離を検出可能なセンサ(202)、検出手段(203)、表示制御手段(204)、分割手段(205)、及び割振手段(206)を備えうる。代替的に、装置(101−1)は、表示手段(201)、検出手段(203)、表示制御手段(204)、分割手段(205)、及び割振手段(206)を備えており、さらに装置(101−1)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)を装置(101−1)の外部に備えうる。装置(101−1)が移動距離を検出可能なセンサ(202)を外部に備えている場合、移動距離を検出可能なセンサ(202)は、装置(101−1)と無線的に又は有線的に接続しうる。
装置(101−1)は、表示手段(201)をそれ自体が備えているか、又は、表示手段(201)に有線的に又は無線的に接続されうる。好ましくは、装置(101−1)は、表示手段(201)をそれ自体が備えている。
表示手段(201)は、代表的には液晶表示装置であり、タッチパネル機能を備えている。
表示手段(201)は、電子文書の表示を行う。本発明の実施態様において、電子文書は、複数のページを有しうる。当該複数のページは、もともとの(オリジナルの)電子文書のページ数が複数であるもの、又は、もともとの(オリジナルの)電子文書の1つの表示データが下記に述べる分割手段(205)により動的に分割されて、当該分割されたものがページ化されたものでありうる。
「1つの表示データ」とは、表示データが1ページとして画面上に表示されるものであり、画面上に収まるか収まらないかは、画面の表示領域の大きさ又は解像度に依存する。表示データは、例えば、画像データ、動画データ、又は文書データでありうる。「1つの表示データ」の例を下記図3A〜図3Eに示す。
移動距離を検出可能なセンサ(202)は、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動き感知することが可能なセンサである。当該センサは、例えば近接センサ、又は、RGBカメラ、深度センサ、及びマルチアレイマイクロフォンを内蔵したセンサでありうる。近接センサは、距離と対象物の移動方向とを検知できるセンサである。近接センサとして、当業者が入手可能な物であれば任意のものを使用しうる。近接センサは、例えば、下記URLに記載の光学式近接センサLSIを使用しうるが、これに限定されるものでない:http://www.rohm.co.jp/articles/101014_02_denpa/index.html(非特許文献1として提示したものである)。RGBカメラ、深度センサ、及びマルチアレイマイクロフォンを内蔵したセンサは、例えば、マイクロソフト(登録商標)株式会社から販売されているキネクト(Kinect)(登録商標)センサでありうる。
「移動可能な対象物」とは、ユーザの操作指、操作ペン、又は、操作棒でありうる。ユーザの操作指は、例えば右又は左の人差し指であり、又は、複数の指、例えば親指と人差し指であってもよい。操作ペンは、例えば、タッチパネル式用のポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)でありうる。操作棒は、例えば、リモコン型のデバイスでありうる。
検出手段(203)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)に接続されうる。検出手段(203)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)を通じて、対象物が当該センサ(202)の検知範囲内に存在していることを検知することができる。また、検出手段(203)は、対象物と画面との距離を求めることができ、また、対象物の垂直方向(z方向、画面を突き抜ける軸)における移動距離を求めることができる。垂直方向における移動距離は、画面に向かって画面の奥に突き抜ける軸(左手系座標という)、又は、画面の奥から画面に向かって突き抜ける軸(右手系座標という)のいずれかである。左手系座標でプラスの方向は、移動可能な対象物が画面に向かっていく方向であり、右手系座標でプラスの方向は、移動可能な対象物が画面から遠のいていく方向である。検出手段(203)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)による検知範囲の距離を固定しうる。当該距離の固定は、下記に示す表示制御手段(204)は、電子文書のページ総数と当該固定された距離とから、距離に対応して表示されるページを関連付けることを可能にする。
表示制御手段(204)は、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の感知した動きに応じて、電子文書中の対応するページを画面上に表示しうる。また、表示制御手段(204)は、対象物の垂直方向における移動距離に応じて、電子文書中の対応するページ番号の順にページを画面上に表示しうる。また、表示制御手段(204)は、検知範囲内の最遠において又は検知範囲内であり画面上から所定の距離において対象物が存在しうる垂直方向上の点を、初期ページを表示するポイントとしうる。検知範囲内の最遠とは、移動距離を検出可能なセンサ(202)の画面上からの距離が最も遠い点である。表示制御手段(204)は、また、画面に接した点又はその直上の点を、最終ページを表示するポイントとしうる。また、表示制御手段(204)は、対象物が画面に近づくほどページ番号の大きいページを表示し、その際に表示されるページ総数に合わせて、ページが切り替わる距離(ユーザの操作指と画面との距離に対応する)を設定しうる。
表示制御手段(204)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)の検知範囲内で対象物が所定の方向、例えば右横方向にスライドされることに応じて、画面上に表示されている電子文書中の対応するページに表示を固定する。固定されたページは、しおり付けされたページとなりうる。表示制御手段(204)は、上記固定の後に電子文書のうちのしおり付けされたページを上記固定されたページ上に透過して又は上記固定されたページを上記しおり付けされたページ上に透過して表示する。このことによって、しおり付けされたページと、しおり付けされたページの前又は後ろにあるページ(以下、比較対象のページともいう)との比較が可能になる。具体的には、下記の通りである。
しおり付けされたページと、しおり付けされたページの前又は後ろにあるページ(比較対象のページ)との比較は、上記比較対象のページを透過表示し、その画面奥(画面に向かって奥に突き抜ける軸)に、しおり付けされたページを表示することによってなしうる。すなわち、表示制御手段(204)は、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページを、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページを、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページを、上記固定されたページ上に透過して表示する。代替的に、しおり付けされたページと、しおり付けされたページの前又は後ろにあるページ(比較対象のページ)との比較は、しおり付けされたページを透過表示し、その画面奥(画面に向かって奥に突き抜ける軸)に、上記比較対象のページを表示することによってなしうる。すなわち、表示制御手段(204)は、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページ上に、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページ上に、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページ上に、上記固定されたページを透過して表示する。
表示制御手段(204)は、上記固定の後に、例えば、上記対象物が画面に対して所定の水平方向へスライドされることに応じて、上記固定を解除する。
表示制御手段(204)は、電子文書中の対応するページの表示を、ページ番号が進むにつれて、一定の速度で、徐々に加速的に、又は、徐々に減速的に行うように表示する。表示制御手段(204)は、例えば、操作指が上記固定された距離の中間点に到着するまでを徐々に加速的になるように、そして、操作指が当該中間点から画面に接する点に到着するまでを徐々に減速的になるように、ページの表示遷移を行うことができる。
また、電子文書が区切り単位から構成されている場合に、表示制御手段(204)は、対象物の垂直方向における移動距離に応じて、電子文書の対応する区切り単位の最初のページを画面上に表示する。また、表示制御手段(204)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)の検知範囲内で対象物が所定の方向、例えば左横方向にスライドされることに応じて、当該スライド直前の画面上に表示されている上記区切り単位の最初のページを表示しうる。また、表示制御手段(204)は、区切り単位の最初のページが表示された後に、対象物の垂直方向における移動距離に応じて、上記区切り単位の上記最初のページから続く対応するページを画面上に表示しうる。
電子文書の「区切り単位」とは意味のある単位であり、例えば、書籍における前付け(扉、口絵、献辞、序文、凡例、目次、図版目次)、本文(中扉、本文)及び後付け(付録、索引、後書き、奥付);特許明細書における願書、明細書、特許請求の範囲、要約諸及び図面;XMLデータにおけるタグ単位;PDFファイルにおける目次;並びに、WORDファイルにおける見出しなどでありうる。
分割手段(205)は、1つの表示データを分割するという命令を受信することに応じて、上記1つの表示データを装置(101−1)の画面の表示サイズに合わせて複数のデータに動的に分割する。「1つの表示データ」を分割する例を下記図3A〜図3Eに示す。分割する数は、1つの表示データと画面の表示サイズとに応じて決定されうるが、例えば、2分割、4分割、6分割、9分割などでありうる。
また、電子文書が区切り単位から構成されている場合に、分割手段(205)は、区切り単位の最初のページを抽出し、当該抽出した最初のページをページ化するために、割振手段(206)に処理を渡す。
割振手段(206)は、分割手段(205)によって分割された複数のデータそれぞれにページ番号を割り振る(ページ化ともいう)。ページ番号の割り振り方は、ユーザによって任意的に設定されうる。例えば下記図3A〜図3Eに示す通り、左上から右上、そして左下から右下にある分割データの順にページ番号が割り振られる(すなわち、ナンバリングされる)。代替的に、ページ番号の割り振り方は予め設定されているようにしてもよい。
また、電子文書が区切り単位から構成されている場合に、割振手段(206)は、分割手段(205)によって抽出された区切り単位の最初のページを当該ページの元々の(すなわち抽出前の)ページ番号が若い順にページ化(すなわちナンバリング)しうる。
図2Bは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の実施形態に従う、画面上に接する対象物により与えられる圧力を検出可能な圧力センサを備えている装置(101−2)の機能ブロック図である。
図2Bに示す装置は、例えば、図1に従うハードウェア構成を有する。装置(101−2)は、表示手段(211)、圧力センサ(212)、検出手段(213)、表示制御手段(214)、分割手段(215)、及び割振手段(216)を備えうる。
装置(101−2)は、表示手段(211)をそれ自体が備えているか、又は、表示手段表示手段(211)に有線的に又は無線的に接続されうる。好ましくは、装置(101−1)は、表示手段(211)をそれ自体が備えている。
表示手段(211)は、図2Aで示した表示手段(201)と同じ機能を有する。従って、表示手段(211)の説明をここでは省略する。
圧力センサ(212)は、画面上に接する対象物により与えられる圧力を検出可能な圧力センサである。圧力センサ(212)は、例えば、移動可能な対象物が画面上に接して垂直方向の動きで与えられた圧力を感知することが可能なセンサでありうる。圧力センサ(212)として、当業者が入手可能なものであれば任意のものを使用しうる。圧力センサ(212)は、例えば、特許文献1に示されている圧力センサアレイを使用しうるが、これに限定されるものでない。
検出手段(213)は、圧力センサ(212)に接続されうる。検出手段(213)は、圧力センサ(212)を通じて、対象物が画面上に接していることを検知することができる。また、検出手段(213)は、画面上に接している対象物により与えられている圧力を数値化することができる。
表示制御手段(214)は、対象物の画面上への圧力に応じて、電子文書中の対応するページを当該画面上に表示しうる。また、表示制御手段(214)は、対象物により画面に与えられる圧力が0の状態に初期ページを表示するようにうる。表示制御手段(214)は、また、画面に与えられる圧力がある一定の値を超える場合に当該値を最大値とし、上記圧力が最大値の状態に最終ページを表示するようにしうる。また、表示制御手段(214)は、当該圧力が大きくなるほどページ番号の大きいページを表示し、その際に表示されるページ総数に合わせて、ページが切り替わる圧力を設定しうる。
表示制御手段(214)は、対象物が所定の方向、例えば右横方向にスライドされることを圧力センサ(212)が検出することに応じて、画面上に表示されている電子文書中の対応するページに表示を固定する。固定されたページは、しおり付けされたページとなりうる。表示制御手段(214)は、上記固定の後に電子文書のうちのしおり付けされたページを上記固定されたページ上に透過して又は上記固定されたページを上記しおり付けされたページ上に透過して表示する。このことによって、しおり付けされたページと、しおり付けされたページの前又は後ろにあるページ(以下、比較対象のページともいう)との比較が可能になる。具体的には、下記の通りである。
しおり付けされたページと、しおり付けされたページの前又は後ろにあるページ(比較対象のページ)との比較は、上記比較対象のページを透過表示し、その画面奥(画面に向かって奥に突き抜ける軸)に、しおり付けされたページを表示することによってなしうる。すなわち、表示制御手段(214)は、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページを、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページを、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページを、上記固定されたページ上に透過して表示する。代替的に、しおり付けされたページと、しおり付けされたページの前又は後ろにあるページ(比較対象のページ)との比較は、しおり付けされたページを透過表示し、その画面奥(画面に向かって奥に突き抜ける軸)に、上記比較対象のページを表示することによってなしうる。すなわち、表示制御手段(214)は、上記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページ上に、上記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページ上に、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページ上に、上記固定されたページを透過して表示する。
表示制御手段(214)は、上記固定の後に、例えば、上記対象物が画面に対して所定の水平方向へスライドされることに応じて、上記固定を解除する。
表示制御手段(214)は、電子文書中の対応するページの表示を、ページ番号が進むにつれて、一定の速度で、徐々に加速的に、又は、徐々に減速的に行うように表示する。表示制御手段(214)は、例えば、操作指による圧力が上記最大値の半分に到着するまでを徐々に加速的になるように、そして、操作指による圧力が上記最大値の半分から最大値に到着するまでを徐々に減速的になるように、ページの表示遷移を行うことができる。
また、電子文書が区切り単位から構成されている場合に、表示制御手段(214)は、対象物により画面に与えられる圧力の大きさに応じて、電子文書の対応する区切り単位の最初のページを画面上に表示する。また、表示制御手段(214)は、対象物が所定の方向、例えば右横方向にスライドされることを圧力センサが検出することに応じて、当該スライド直前の画面上に表示されている区切り単位の最初のページを表示しうる。また、表示制御手段(214)は、区切り単位の最初のページが表示された後に、対象物により画面に与えられる圧力の大きさに応じて上記区切り単位の上記最初のページから続く対応するページを画面上に表示しうる。
分割手段(215)は、図2Aで示した分割手段(205)と同じ機能を有する。従って、分割手段(215)の説明をここでは省略する。
割振手段(216)は、図2Aで示した割振手段(206)と同じ機能を有する。従って、割振手段(216)の説明をここでは省略する。
図3Aは、本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(オフィスのレイアウト図)の例(上側)、及び、当該電子文書を8つに分割し、当該分割したページ・データをページ化してページ番号の順(1〜8ページ)に並べた例(下側)を示す。
図3A(上側)に示す電子文書(301)はオフィスのレイアウト図であり、1つの表示データ(BMP形式で保存)である。電子文書(301)の表示サイズが例えば縦1280ピクセル×横4960ピクセルであるとする。また、電子文書(301)を表示しようとする装置(101)の画面の解像度(サイズ)が縦960×横640ピクセルであるとする。電子文書(301)の表示サイズは装置(101)の画面解像度よりも大きいために、装置(101)は画面上に電子文書(301)をユーザが視認可能なように表示することができない。従って、分割手段(205、215)は、電子文書(301)の表示サイズと装置(101)の画面の解像度とを比較して、データ装置(101)の画面上でユーザが分割後の分割データを視認可能であるように電子文書(301)を8分割すると決定する。図3A(上側)において示す点線は、電子文書(301)を分割する線を示す。
割振手段(205、215)は、8つの分割された分割データ(311〜318)を左上から右上、そして左下から右下の順に番号付けをする。例えば、分割データ(311)が1ページ目であり、分割データ(312)が2ページ目であり、以降同様であり、最後に分割データ(318)が8ページ目である。
図3A(下側)に示すように、表示制御手段(204、214)は、8つの分割された分割データ(311〜318)を画面の最前面に分割データ(311)を配置し、そして画面から奥に進むにつれてページ数が大きくなるように配置し、最後に分割データ(318)を配置しうる。このように分割データを配置することを、本明細書において「串刺し」という場合がある。
装置(101−1)が分割された分割データ(311〜318)を表示する場合、表示制御手段(204)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)の検知範囲内の最遠又はその近傍においてユーザ指示手がある場合に1ページ目(311)を表示し、指示手が画面に近づくにつれてページ数が大きくなるように分割データ(312〜317)を表示し、そして指示手が画面上に接する点又はその近傍の点で分割データ(318)を表示するように制御しうる。表示制御手段(204)は、例えば、検知範囲内の最遠に分割データ(311)を対応付け、指示手が画面上に接する点に分割データ(318)を対応付け、そして、検知範囲内の最遠と指示手が画面上に接する点との距離を7等分し、その各点(6箇所)に各分割データ(312〜317)を対応付けうる。代替的に、表示制御手段(204)は、例えば、検知範囲内の最遠に分割データ(311)を対応付け、指示手が画面上に接する点に分割データ(318)を対応付け、そして、ユーザ指示手が検知範囲内の最遠から、当該検知範囲内の最遠と画面上に接する点との中間点に近づく場合に、最初はゆっくりとしたスピードでページ数が増加するように分割データを表示し、そしてユーザ指示手が上記中間点に近づくにつれてページ数の増加が急に増加するように(例えば加速度的に)分割データを表示し、次に、ユーザ指示手が上記中間点から画面上に接する点に近づく場合に、最初はページ数の増加が急に減少するように(例えば減速的に)分割データを表示し、次に、ユーザ指示手が画面上に接する点に近づくにつれてゆっくりとしたスピードでページ数が増加するように分割データを表示しうる。また、表示制御手段(204)は、ユーザの指示手の移動速度に応じて、分割データの表示スピードを調整しうる。
装置(101−2)が8つの分割された分割データ(311〜318)を表示する場合、表示制御手段(214)は、圧力センサ(212)が圧力0を示す状態(圧力0の状態である)において1ページ目(311)を表示し、指示手が画面に与える力が強くなるにつれてページ数が大きくなるように分割データ(312〜318)を表示するように制御しうる。表示制御手段(214)は、ユーザ指示手による圧力が所定の数値以上である状態に、当該所定の数値を圧力最大の状態としてとらえ、当該圧力最大の状態において最後のページである8ページ目(318)を表示しうる。表示制御手段(214)は、例えば、圧力0の状態に分割データ(311)を対応付け、圧力最大の状態に分割データ(318)を対応付け、そして、例えば、圧力0の状態と圧力最大の状態との差である数値を7等分し、その各点(6箇所)に各分割データ(312〜317)を対応付けうる。代替的に、表示制御手段(214)は、例えば、圧力0の状態に分割データ(311)を対応付け、圧力最大の状態に分割データ(318)を対応付け、そして、ユーザ指示手が圧力0の状態から、当該圧力0の状態と圧力最大の状態との中間の数値に近づく場合に、最初はゆっくりとしたスピードでページ数が増加するように分割データを表示し、そして圧力が上記中間点に近づくにつれてページ数の増加が急に増加するように(例えば加速度的に)分割データを表示し、次に、圧力が上記中間点から画面上に接する点に近づく場合に、最初はページ数の増加が急に減少するように(例えば減速的に)分割データを表示し、次に、圧力が画面上に接する点に近づくにつれてゆっくりとしたスピードでページ数が増加するように分割データを表示しうる。また、表示制御手段(214)は、圧力の荷重速度に応じて、分割データの表示スピードを調整しうる。
図3Bは、本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(地図)(302)の例(上側)、及び、当該電子文書(302)を4つに分割し、当該分割したページ・データ(321〜324)をページ化してページ番号の順(1〜4ページ)に並べた例(下側)を示す。
図3Cは、本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(建物の設計図)(303)の例(上側)、及び、当該電子文書(303)を4つに分割し、当該分割したページ・データ(331〜334)をページ化してページ番号の順(1〜4ページ)に並べた例(下側)を示す。
図3Dは、本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(航空図)(304)の例(上側)、及び、当該電子文書(304)を4つに分割し、当該分割したページ・データ(341〜344)をページ化してページ番号の順(1〜4ページ)に並べた例を示す。
図3Eは、本発明の実施態様において使用されうる、1つの表示データである電子文書(電子基板画像)(305)の例、及び、当該電子文書(305)を4つに分割し、当該分割したページ・データ(351〜354)をページ化してページ番号の順(1〜4ページ)に並べた例を示す。
図3Fは、本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(プレゼンテーション図)(306)の例を示す。電子文書(306)は、1〜8ページの各ページ・データ(361〜368)を含む。ページ・データ(361〜368)では、ページ番号の順(1〜8ページ)に、電球の光が右から左に順に点灯していく様子が見られる。
図3Gは、図3Fで示した、複数のページ(361〜368)を有する電子文書(プレゼンテーション図)(306)をページ番号の順(1〜4ページ)に並べた例を示す。
図3Hは、本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(電子基板画像)(307)の例、及び、当該電子文書のページ・データをページ番号の順に並べた例を示す。電子文書(307)は、1〜4ページの各ページ・データ(371〜374)を含む。各ページ・データ(371〜374)では、チップ上の製造国の違いが見られる。すなわち、ページ・データ(371)では「Made in Japan」であり、ページ・データ(372)では「Made in China」であり、ページ・データ(373)では「Made in USA」であり、ページ・データ(372)では「Made in Korea」である。
図3Iは、本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(マニュアルのPDFファイル)(308)であり、各区切り単位の最初のページ(381〜390)の例を示す。電子文書(308)の区切り単位は、扉(381)、目次(382)、第1章(383)、第2章(384)、第3章(385)、第4章(386)、付録A(387)、付録B(388)、特記事項(389)、及び索引(390)である。
図3Jは、図3Iで示した、複数のページを有する電子文書(マニュアルのPDFファイル)(308)の各区切り単位の最初のページ(381〜390)をページ化し(それぞれ1〜10ページに対応する)、当該ページ化した各最初のページ(381〜390)をページ番号の順(1〜10ページ)に並べた例を示す。上記各区切り単位の最初のページ(381〜390)以外のページ・データは、例えば記憶装置(108)内に保存されている。
図3Kは、本発明の実施態様において使用されうる、複数のページを有する電子文書(特許明細書のPDFファイル)(309)であり、各区切り単位の最初のページ(391〜395)の例を示す。電子文書(308)の区切り単位は、願書(391)、明細書(392)、特許請求の範囲(393)、要約書(394)、及び図面(395)である。
図3Lは、図3Kで示した、複数のページを有する電子文書(特許明細書のPDFファイル)(309)の各区切り単位の最初のページ(391〜395)をページ化し(それぞれ1〜5ページに対応する)、当該ページ化したもの(391〜395)をページ(1〜5ページ)順に並べた例を示す。上記各区切り単位の最初のページ(391〜395)以外のページ・データは、例えば記憶装置(108)内に保存されている。
図4Aは、本発明の実施態様において使用されうる、画面上で上部にあるページを透過して表示する電子文書(図形を含む文書)の例を示す。
ユーザは、画面上から電子文書(401)を見ている(411)。画面の最前面から順にページ・データ(421)、ページ・データ(422)及びページ・データ(423)がページ(1〜3ページ)順に配置されている。従って、ユーザは、ページ・データ(421)を見ることができるが、ページ・データ(422)及びページ・データ(423)を見ることができない。
そこで、表示制御手段(204、214)は、ページ・データ(421)がしおり付けされたページであるために、ページ・データ(421)を最前面においたまま透過状態(例えば、透過度60%)にし(431)、次のページ・データ(422)をページ・データ(431)よりも濃い状態で透過状態(例えば、透過度30%)にし(432)、最後に、ページ・データ(423)をそのまま(例えば、透過度0%、すなわち、透過しない設定値である)で表示する(433)。すなわち、最前面にあるページ・データの透過度を高くし、そこから画面奥に向かって透過度を下げていく(412を参照)。
ユーザは、画面上から電子文書(401)を見ている(412)。すると、ユーザは、最前面のページ・データ(431)から、次のページ・データ(432)、そして最後のページ・データ(433)を見ることができる。従って、ユーザは、最前面のページ・データ(431)の内容とそれ以降のページ・データ(432〜433)の内容を比較し乃至は参照することが可能になる。
なお、上記例(412)では、しおり付けされたページと、2つの他のページとの内容を比較し乃至は参照することができるようにした例を示した。同様にして、しおり付けされたページと、1つの他のページ(432又は433)との内容を比較し乃至は参照することができるようにしてもよい。なお、他のページの数が増えるほどその内容は見にくくなる。従って、各ページ・データを少しずつずらしたり、又は、各ページ・データの背景に薄い異なる色若しくは模様を付けたりするようにしてもよい。
図4Bは、本発明の実施態様において使用されうる、画面上で上部にあるページを透過して表示する電子文書(電子基板画像)の例を示す。
ユーザは、画面上から電子文書(402)を見ている(413)。画面の最前面から順にページ・データ(441)、ページ・データ(442)、ページ・データ(443)及びページ・データ(444)がページ(1〜4ページ)順に配置されている。従って、ユーザは、ページ・データ(441)を見ることができるが、ページ・データ(442)、ページ・データ(443)及びページ・データ(444)を見ることができない。
そこで、表示制御手段(204、214)は、ページ・データ(441)がしおり付けされたページであるために、ページ・データ(441)を最前面においたまま透過状態(例えば、透過度80%)にし(451)、次のページ・データ(442)をページ・データ(451)よりも濃い状態で透過状態(例えば、透過度60%)にし(452)、次のページ・データ(443)をページ・データ(452)よりも濃い状態で透過状態(例えば、透過度40%)にし(453)、最後に、ページ・データ(444)をそのまま(例えば、透過度0%)で表示する(454)。すなわち、最前面にあるページ・データの透過度を高くし、そこから画面奥に向かって透過度を下げていく(414を参照)。
ユーザは、画面上から電子文書(401)を見ている(414)。すると、ユーザは、最前面のページ・データ(451)から、次のページ・データ(452)、その次のページ・データ(453)、そして最後のページ・データ(454)を見ることができる。従って、ユーザは最前面のページ・データ(451)の内容とそれ以降のページ・データ(452〜454)の内容を比較し乃至は参照することが可能になる。図4Bの例では、各電子基板上のチップの製造国名を上記透過状態を用いて比較することが可能である。
なお、上記例(414)では、しおり付けされたページと、3つの他のページとの内容を比較し乃至は参照することができるようにした例を示した。同様にして、しおり付けされたページと、ページ・データ(452〜454)のいずれか1つ又はページ・データ(452〜454)の任意の組み合わせのいずれか2つの他のページとの内容を比較し乃至は参照することができるようにしてもよい。
図5Aは、本発明の実施態様である、1つの表示データである電子文書(電子基板画像)(305)を分割し、当該分割したもの(351〜354)をページ化してページ(1〜4ページ)順に並べた例、及びそれらページ化したものを、上記移動距離を検出可能なセンサ(例えば近接センサ)を用いてページを選択して固定し、当該固定したページを透過して表示する例を示す。
図5Aに示す電子文書(電子基板画像)(305)は、図3Eに示した電子文書(305)と同じである。すなわち、電子文書(305)は、1つの表示データである。電子文書(305)の表示サイズは、装置(101−1)上に備えられている画面の画面サイズに比べて大きいとする。
ステップ501では、ユーザは、装置(101−1)に電子文書(305)を表示することを要求する。電子文書(305)は、例えば、ブラウザ・ソフトウェア内に表示されうる。しかし、電子文書(305)の1ページ(すなわち、1つの表示データである)の表示サイズは、装置(101−1)上に備えられている画面の画面サイズに比べて大きい。そのために、装置(101−1)は、デフォルトの設定では、電子文書(305)の一部(例えば、351)のみしか表示できない。そこで、ユーザは、装置(101−1)の画面上を例えばトリプルクリックする。装置(101−1)は、当該トリプルクリップを検知することによって、画面選択モードを呼び出す。装置(101−1)は、当該画面選択モードが呼び出されたことに応じて、分割手段(205)を呼び出す。
ステップ502では、分割手段(205)は、電子文書(305)の表示サイズと装置(101−1)の画面の解像度とを比較して、装置(101−1)の画面上でユーザが分割後のデータを視認可能であるように電子文書(301)を4分割すると決定する。そして、分割手段(205)は、電子文書(305)を4つに分割する(ステップ501の図を参照)。代替的に、装置(101−1)は、上記トリプルクリップを検知することによって、分割手段(205)を呼び出す。そして、分割手段(205)は、ユーザに対して分割する数を入力させるためのインタフェースを画面上に表示するようにしてもよい。そして、分割手段(205)は、分割する数が入力されたことに応じて、当該入力された数に従い、電子文書(305)を分割しうる。
また、装置(101−1)の割振手段(206)は、分割されたデータ(351〜354)を左上から順にページ化(すなわちナンバリング)して、ページ番号の順(1〜4ページ)に並べる(ステップ502の図を参照)。そして、装置(101−1)は、分割されたデータの1ページ目(351)を初期状態として画面の最前面に表示する。実質的には、装置(101−1)の表示制御手段(204)は、分割されたデータ(351)のみを画面上に表示している。表示制御手段(204)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)がユーザの操作指を検出可能な最遠を若しくはその近傍を初期状態である1ページ目が表示されるポイントとし、且つ、ユーザの操作指が画面に接したときに最終ページである4ページ目が表示されるポイントとし、そしてユーザの操作指が画面に近づくほどページ番号が大きいページが表示されるように、画面上からの距離に応じて残りの各2ページ目及び3ページ目とを上記距離に対応付けうる(ステップ504の図を参照)。
ステップ503において、表示制御手段(204)は、割振手段(206)から電子データ(305)を分割した旨のメッセージを受信することに応じて、画面選択モードに移行する。ユーザは、当該画面選択モードに移行したことを、例えば、画面上に表示されるポップアップ内の情報により知りうる。そして、ユーザは、操作指(例えば、右手人差し指)を画面上にかざす。
ステップ504において、ユーザは、操作指を画面に向けて近づけていく。上記センサ(202)は操作指の動きを検知して、操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、操作指の画面上からの距離を求める。また、上記センサ(202)は、操作指の速度を求めうる。表示制御手段(204)は、操作指の画面上からの距離に応じて(ステップ504の図を参照)、1〜4ページ目(それぞれ、データ351〜354に対応)のうちの上記距離に対応するページを表示する。ステップ504の図では、操作指が、1ページ目に対応する距離から3ページ目に対応する距離に画面に向かって移動しているとする。そうすると、表示制御手段(204)は、当該3ページ目より前にある1ページ目及び2ページ目(画面最遠からの順)が3ページ目上に透過して見えるようにしつつ、3ページ目を表示しうる。表示制御手段(204)は、例えば、1ページ目の透過度を50%に設定し、2ページ目の透過度を25%に設定する。透過度が高くなるほど、ページの内容が薄く表示されうる。代替的に、例えば、1ページ目の明るさを60%にし、2ページ目の明るさを30%に設定する。明るさが高くなるほど、ページの内容が淡く表示されうる。表示制御手段(204)は、1ページ目及び2ページ目が透過して見えるようにしつつ、3ページ目の内容を表示することで、ユーザは操作指の動きによってページが進むことを視認できるとともに、前のページと現在のページとの相違を視認することが可能である。
ステップ505において、表示制御手段(204)は、操作指が画面上の3ページ目に対応する距離に現在あることから、現在の位置に対応する3ページ目を表示する(ステップ505の図を参照)。また、同時に、表示制御手段(204)は、3ページ目より前にある1ページ目及び2ページ目が3ページ目上に透過して見えるようにしうる。
ユーザは、表示させるページに到達したら、当該ページを選択して固定するために、画面上にかざしている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。
ステップ506において、検出手段(203)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、表示制御手段(204)に、当該スライド直前の操作指がある位置に対応するページ(すなわち3ページ目)に固定する旨のメッセージを送信する。表示制御手段(204)は、固定されたページ(ステップ505に示す3ページ目)を画面の最前面に表示し、次にステップ505に示す4ページ目を表示し、並びに、任意的に、ステップ505に示す1ページ目、及び、次にステップ505に示す2ページ目を順に配置しうる。そして、装置(101−1)は、上記画面選択モードを終了する。
上記ステップ501〜506に示す操作及び処理によって、ユーザは、1つの表示データを、装置(101−1)の画面上で視認可能なように認識でき、且つ、操作指を用いて目的とするページへ容易に到達することができる。
図5Bは、本発明の実施態様である、図5Aにおいて上記固定されたページを他のページと比較するために、上記移動距離を検出可能なセンサを用いて当該他のページを選択し、且つ、上記固定されたページを透過して表示する例を示す。
図5Aのステップ506において、表示制御手段(204)は、固定されたページ(ステップ505に示す3ページ目)を画面の最前面に表示し、次にステップ505に示す4ページ目を表示し、並びに、任意的に、ステップ505に示す1ページ目、及び、次にステップ505に示す2ページ目を順に配置しうることを述べた。以下では、ステップ506に引き続き、ページ間の内容の比較を可能にする方法を説明する。
ステップ511において、ユーザは、装置(101−1)の画面上を例えばトリプルクリックし、且つ、画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせることによって、画面比較モードを呼び出す。ユーザは、操作指を画面上にかざす。
ステップ512において、ユーザは、操作指を画面に向けて近づけていく。上記センサ(202)は操作指の動きを検知して、操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、操作指の画面上からの距離を求める。また、上記センサ(202)は、操作指の速度を求めうる。装置(101−1)の表示制御手段(204)は、操作指の画面上からの距離に応じて(ステップ512の図を参照)、3ページ目、次に4ページ目、そして任意的に表示されうる1ページ目及び次に2ページ目(それぞれ、データ353、354、351及び352に対応)のうちの上記距離に対応するページを表示する。ステップ512の図では、操作指が、3ページ目に対応する距離から1ページ目に対応する距離に画面に向かって移動しているとする。そうすると、表示制御手段(204)は、当該1ページ目より前にある3ページ目及び4ページ目(画面最遠からの順)が1ページ目上に透過して見えるようにしつつ、1ページ目を表示しうる。表示制御手段(204)は、例えば、3ページ目の透過度を50%に設定し、4ページ目の透過度を25%に設定する。代替的に、例えば、3ページ目の明るさを60%にし、4ページ目の明るさを30%に設定する。表示制御手段(204)は、3ページ目及び4ページ目(画面最遠からの順)が透過して見えるようにしつつ、1ページ目の内容を表示することで、ユーザは操作指の動きによってページが進むことを視認できるとともに、前のページと現在のページとの相違を視認することが可能である。
ステップ513において、表示制御手段(204)は、操作指が画面上の1ページ目に対応する距離に現在あることから、現在の位置に対応する1ページ目を表示する。また、同時に、表示制御手段(204)は、1ページ目より前にある3ページ目及び4ページ目(画面最遠からの順)が1ページ目上に透過して見えるようにしうる。
ユーザは、比較対象のページに到達したら、当該ページを選択するために、画面上にかざしている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。
ステップ514において、検出手段(203)は上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、表示制御手段(204)に、当該スライド直前の操作指がある位置に対応するページ(すなわち1ページ目)を比較対象のページとして選択する旨のメッセージを通知する。表示制御手段(204)は、固定されたページ(ステップ513に示す3ページ目)を画面の最前面に表示し、次に比較対象のページ(ステップ515に示す1ページ目)を順に配置する。また、同時に、表示制御手段(204)は、1ページ目より前にある3ページ目が1ページ目上に透過して見えるようにする。ユーザは、引き続き、任意的に、下記ステップ515において、3ページ目の透過度を調整することができる。
ステップ515において、ユーザは、操作指を画面に向けて近づけていく。上記センサ(202)は操作指の動きを検知して、操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、操作指の画面上からの距離を求める。また、上記センサ(202)は、操作指の速度を求めうる。表示制御手段(204)は、操作指の画面上からの距離に応じて(ステップ515の図を参照)、3ページ目の透過度を変更する。例えば、ステップ515の図では、操作指が、3ページ目に対応する距離から1ページ目に対応する距離に画面に向かって移動しているとする。そうすると、表示制御手段(204)は、操作指が1ページ目に対応する距離に近づくにつれて、3ページ目を淡く表示するようにする。表示制御手段(204)は、3ページ目が透過して見えるようにしつつ、1ページ目の内容を表示することで、ユーザは操作指の動きによってページが進むことを視認できるとともに、前のページと現在のページとの相違を視認することが可能である。
ステップ516において、ユーザは、3ページ目と1ページ目との比較が終わることに応じて、画面上にかざしている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。検出手段(203)は上記所定の水平方向へのスライドを検出する。装置(101−1)は、当該検出に応じて、上記画面比較モードを終了する。
ステップ517において、表示制御手段(204)は、上記画面比較モードの終了に応じて、ステップ511に示すページの表示に戻す。
ステップ501〜517の上記説明では、電子文書(305)が1つの表示データであり、当該1つの表示データを分割する態様を説明した(その他に、例えば、図3Aの電子文書(301)、図3Bの電子文書(302)、図3Cの電子文書(303)及び図3Dの電子文書(304)を参照)。
本発明の別の実施態様として、電子文書がもともと複数のページを有する表示データであり、当該複数のページの各ページを分割する必要がない態様(例えば、図3Fの電子文書(306)、図3Hの電子文書(307)、図3Iの電子文書(308)及び図3Kの電子文書(309)を参照)においては、装置(101−1)は、画面選択モードが呼び出されたことに応じて、分割手段(205)及び割振手段(206)による上記処理を行わずに、直接、ステップ503に示す上記画面選択モードに移行し、上記と同じ処理(503〜517)を行いうる。
また、本発明の別の実施態様として、電子文書(305)が複数のページを有し且つ区切り単位を有する場合には、画面選択モードが呼び出されたことに応じて、分割手段(205)は当該区切り単位の最初のページを抽出し、そして割振手段(206)は、当該抽出された最初のページをページの元々の(すなわち抽出前の)ページ番号が若い順にページ化(すなわちナンバリング)して、ページ番号の順にページ・データを並べる(図3J及び図3Lを参照)。そして、表示制御手段(204)は、画面選択モードに移行し、上記と同じ処理(503〜517)を行いうる。
図6Aは、本発明の実施態様である、複数のページを有する電子文書(電子基板画像)のページ・データをページ番号の順に並べた例、及びそれらを、上記圧力センサ(212)を用いて画面を選択して固定し、当該固定したページを透過して表示する例を示す。
図6Aに示す電子文書(電子基板画像)(307)は、図3Hに示した電子文書(307)と同じであり、複数のページ(すなわち4ページ)を含む。
ステップ601では、ユーザは、装置(101−2)に電子文書(307)を表示することを要求する。電子文書(305)は、例えば、ブラウザ・ソフトウェア内に表示されうる。そこで、ユーザは、装置(101−2)の画面上を例えばトリプルクリックする。装置(101−2)は、当該トリプルクリップを検知することによって、画面選択モードを呼び出す。装置(101−2)は、当該画面選択モードが呼び出されたことに応じて、分割手段(205)を呼び出す。しかし、分割手段(215)は、電子文書(307)が複数のページを含むことから、電子文書(307)を分割する必要がないと判断する。従って、分割手段(215)は、分割する必要がない旨のメッセージを表示制御手段(214)に送る。
ステップ602において、表示制御手段(214)は、電子文書(307)の1ページ目(371)を初期状態として画面の最前面に表示する。表示制御手段(214)は、圧力センサ(212)が圧力0を示す状態(圧力0の状態である)を1ページ目が表示されるポイントとし、且つ、圧力センサ(212)が所定の数値以上である状態(圧力最大の状態である)を最終ページである4ページ目が表示されるポイントとし、そして、例えば、圧力0の状態と圧力最大の状態との差である数値を3等分し、そして各点(2箇所)に残りの各2ページ目及び3ページ目とを上記各点の圧力に対応付けうる。表示制御手段(214)は、分割手段(215)から電子データ(307)を分割する必要がない旨のメッセージを受信することに応じて、ユーザに画面選択モードに移行した旨を知らせうる。ユーザは、当該画面選択モードに移行したことを、例えば、画面上に表示されるポップアップ内の情報により知りうる。そして、ユーザは、操作指(例えば、右手人差し指)を画面上に置く。
ステップ603において、ユーザは、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指により画面上に与えられる圧力を検知して、当該圧力の情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、操作指により画面上に与えられた圧力を求める。また、圧力センサ(212)は、操作指により上記圧力が掛けられる加速度を求めうる。表示制御手段(214)は、上記圧力に応じて、1〜4ページ目(それぞれ、データ371〜374に対応)のうちの上記圧力に対応するページを表示する。ステップ604の図では、操作指が、3ページ目に対応する圧力を与えているとする。そうすると、表示制御手段(214)は、当該3ページ目より前にある1ページ目及び2ページ目(画面最遠からの順)が3ページ目上に透過して見えるようにしつつ、3ページ目を表示しうる。表示制御手段(214)は、例えば、1ページ目の透過度を50%に設定し、2ページ目の透過度を25%に設定する。透過度が高くなるほど、ページの内容が薄く表示されうる。代替的に、例えば、1ページ目の明るさを60%にし、2ページ目の明るさを30%に設定する。明るさが高くなるほど、ページの内容が淡く表示されうる。表示制御手段(214)は、1ページ目及び2ページ目が透過して見えるようにしつつ、3ページ目の内容を表示することで、ユーザは圧力の与え具合によってページが進むことを視認できるとともに、前のページと現在のページとの相違を視認することが可能である。
ステップ604において、表示制御手段(214)は、操作指による圧力が画面上の3ページ目に対応するように現在与えられていることから、現在の位置に対応する3ページ目を表示する。また、同時に、表示制御手段(214)は、3ページ目より前にある1ページ目及び2ページ目が3ページ目上に透過して見えるようにしうる。
ステップ605において、ユーザは、表示させるページに到達したら、当該ページを選択して固定するために、画面上に接している操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。
ステップ606において、検出手段(213)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、当該スライド直前に操作指で与えられている圧力に対応するページ(すなわち3ページ目)に固定する旨のメッセージを表示制御手段(214)に送信する。表示制御手段(214)は、当該メッセージを受信することに応じて、上記固定されたページ(ステップ605に示す3ページ目)を画面の最前面に表示し、次にステップ605に示す4ページ目を表示し、並びに、任意的に、ステップ605に示す1ページ目、及び、次にステップ605に示す2ページ目を順に配置しうる。そして、装置(101−2)は、上記画面選択モードを終了する。
上記ステップ601〜606に示す操作及び処理によって、ユーザは、複数のページを有する表示データを、装置(101−2)の画面上で視認可能なように認識でき、且つ、操作指を用いて目的とするページへ容易に到達することができる。
図6Bは、本発明の実施態様である、図6Aにおいて上記固定されたページを他のページと比較するために、上記圧力センサを用いて当該他のページを選択し、且つ、上記固定されたページを透過して表示する例を示す。
図6Aのステップ606において、表示制御手段(214)は、固定されたページ(ステップ605に示す3ページ目)を画面の最前面に表示し、次にステップ605に示す4ページ目を表示し、並びに、任意的に、ステップ605に示す1ページ目、及び、次にステップ605に示す2ページ目を順に配置しうることを述べた。以下では、ステップ606に引き続き、ページ間の内容の比較を可能にする方法を説明する。
ステップ611において、ユーザは、装置(101−2)の画面上を例えばトリプルクリックし、且つ、画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)に操作指をスライドさせることによって、画面比較モードを呼び出す。ユーザは、操作指で画面上に力を与えていく。次に、ユーザは、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指からの圧力を検知して、当該圧力の情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、画面上に与えられた圧力の大きさを求める。また、圧力センサ(212)は、操作指による上記圧力が掛けられる加速度を求めうる。表示制御手段(214)は、上記圧力に応じて、3ページ目、次に4ページ目、そして任意的に表示されうる1ページ目及び次に2ページ目(それぞれ、データ373、374、371及び372に対応)のうちの上記圧力に対応するページを表示する。ステップ612の図では、操作指が、3ページ目に対応する圧力を与えているとする。そうすると、表示制御手段(214)は、当該1ページ目より前にある3ページ目及び4ページ目(画面最遠上からの順)が1ページ目上に透過して見えるようにしつつ、1ページ目を表示しうる。表示制御手段(214)は、例えば、3ページ目の透過度を50%に設定し、4ページ目の透過度を25%に設定する。代替的に、例えば、3ページ目の明るさを60%にし、4ページ目の明るさを30%に設定する。表示制御手段(214)が、3ページ目及び4ページ目(画面最遠上からの順)が透過して見えるようにしつつ、1ページ目の内容を表示することで、ユーザは圧力の与え具合によってページが進むことを視認できるとともに、前のページと現在のページとの相違を視認することが可能である。
ステップ612において、表示制御手段(214)は、操作指による圧力が画面上の1ページ目に対応するように現在与えられていることから、現在の位置に対応する1ページ目を表示する。また、同時に、表示制御手段(214)は、1ページ目より前にある3ページ目が1ページ目上に透過して見えるようにしうる。
ユーザは、比較対象のページに到達したら、当該ページを選択するために、画面上に接している操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。
ステップ613において、検出手段(213)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、当該スライド直前に操作指で与えられている圧力に対応するページ(すなわち1ページ目)を比較対象のページとして選択する旨のメッセージを表示制御手段(214)に通知する。表示制御手段(214)は、当該メッセージを受信することに応じて、上記固定されたページ(ステップ612に示す3ページ目)を画面の最前面に表示し、次に比較対象のページ(ステップ612に示す1ページ目)を順に配置する。また、同時に、表示制御手段(214)は、1ページ目より前にある3ページ目が1ページ目上に透過して見えるようにする。ユーザは、引き続き、任意的に、下記ステップ614において、3ページ目の透過度を調整することができる。
ステップ614において、ユーザは、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指からの圧力を検知して、当該圧力の情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、画面上に与えられた圧力の大きさを求める。また、圧力センサ(212)は、操作指による上記圧力が掛けられる加速度を求めうる。表示制御手段(214)は、上記圧力に応じて、3ページ目の透過度を変更する。例えば、操作指が、3ページ目に対応する圧力(圧力0の状態である)から1ページ目に対応する圧力に近づくように圧力がかけられているとする。そうすると、表示制御手段(214)は、圧力が1ページ目に対応する圧力に近づくにつれて、3ページ目を淡く表示するようにする。表示制御手段(214)は、3ページ目が透過して見えるようにしつつ、1ページ目の内容を表示することで、ユーザは圧力に応じてページが進むことを視認できるとともに、前のページと現在のページとの相違を視認することが可能である。
ステップ615において、ユーザは、3ページ目と1ページ目の比較が終わることに応じて、画面上にかざしている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。検出手段(213)は上記所定の水平方向へのスライドを検出する。装置(101−2)は、当該検出に応じて、上記画面比較モードを終了する。
ステップ616において、表示制御手段(214)は、上記画面比較モードの終了に応じて、ステップ611に示すページの表示に戻す。
ステップ601〜616の上記説明では、電子文書(307)が複数のページを有する表示データであり、当該複数のページの各ページを分割する必要がない態様(例えば、図3Fの電子文書(306)、図3Hの電子文書(307)、図3Iの電子文書(308)及び図3Kの電子文書(309)を参照)を例として説明した。
本発明の別の実施態様として、電子文書が分割する必要があるもの(例えば、図3Aの電子文書(301)、図3Bの電子文書(302)、図3Cの電子文書(303)及び図3Dの電子文書(304)を参照)、すなわち、電子文書が1つの表示データであり、その表示サイズが装置(101−2)上に備えられている画面の画面サイズに比べて大きい場合には、図5Aのステップ501及び502で説明した手法を使用して、当該電子文書は所定の数に分割されうる。分割手段(215)が上記電子文書を分割し、且つ、割振手段(216)が当該分割されたデータをページ化することによって、装置(101−2)は、上記画面選択モードに移行し、上記と同じ処理(603〜616)を行いうる。
また、本発明の別の実施態様として、電子文書が複数のページを有し且つ区切り単位を有する場合(例えば、図3Iの電子文書(308)及び図3Kの電子文書(309)を参照)には、画面選択モードが呼び出されたことに応じて、分割手段(215)は当該区切り単位の最初のページを抽出し、そして割振手段(216)は、当該抽出された最初のページをページの元々の(すなわち抽出前の)ページ番号が若い順にページ化(すなわちナンバリング)して、当該抽出された最初のページをページ番号の順に並べる(図3J及び図3Lを参照)。そして、表示制御手段(214)は、画面選択モードに移行し、上記と同じ処理(603〜616)を行いうる。
図7Aは、本発明の実施態様である、1つの表示データである電子文書を分割し、当該分割したものをページ化してページ番号の順に並べて、当該ページ番号の順に並べた複数のページ・データを取り込むこと、又は、複数のページを有する電子文書をページ番号の順に並べて当該複数のページ・データを取り込むことを示すフローチャートである。
ステップ701では、装置(101−1、101−2)は、本発明の実施態様において使用されうる、電子文書の取り込みのための処理を開始する。本処理は、例えば、1つの表示データを含む電子文書において、当該1つの表示データを複数に分割してページ化した電子文書(例えば、図3A〜図3Eに示す電子文書)、複数のページからなる電子文書(例えば、図3F〜図3Hに示す電子文書)、及び、区切り単位から構成されている電子文書において、当該区切り単位の最初のページをページ化した電子文書(例えば、図3I〜図3Lに示す電子文書)のいずれにも適用可能である。
ステップ702では、装置(101−1、101−2)は、ユーザから、電子文書を画面上に表示するための読み出し要求を受信する。電子文書は、例えば、装置(101−1、101−2)の記憶手段(108)に格納されているデータ、又は、装置(101−1、101−2)と通信インタフェース(114)を介して接続されているコンピュータの記憶手段又はネットワーク・ストレージ(NAS)に格納されているデータから動的に取得されうる。
ステップ703では、装置(101−1、101−2)は、読み出し要求された電子文書が入手可能であるかどうかを判断する。電子文書が入手可能である場合に、装置(101−1、101−2)は処理をステップ704に進める。一方、電子文書が入手可能でない場合に、装置(101−1、101−2)は処理をエラー処理であるステップ705に進める。
ステップ704では、電子文書が入手可能である場合に、装置(101−1、101−2)は処理を分割手段(205、215)に渡す。分割手段(205、215)は、電子文書中のページが1ページよりも多いかどうかを判断する。分割手段(205、215)は電子文書中のページが1ページよりも多い場合に、処理をステップ709に進める。一方、分割手段(205、215)は電子文書中のページが1ページよりも多くない場合(すなわち、ページ数が1である場合)に、処理をステップ706に進める。
ステップ705では、装置(101−1、101−2)は、電子文書が入手可能でないことに応じて、装置(101−1、101−2)の画面上にエラーメッセージを表示したり又はエラー音を発生したりして、ユーザに要求した電子文書が存在しない旨を知らせることができる。
ステップ706では、分割手段(205、215)は、1つの表示データを装置(101−1、101−2)の画面の表示サイズに合わせて複数のデータに分割する必要があるかどうかを判断する。分割手段(205、215)は、分割する必要がある場合に、処理をステップ707に進める。一方、分割手段(205、215)は、分割する必要がない場合に、処理を終了処理であるステップ710に進める。なお、分割手段(205、215)は、処理をステップ710に進める場合に、表示制御手段(204、214)に、1つの表示データをメモリ内に取り込むように要求しうる。
ステップ707では、分割手段(205、215)は、分割する必要があることに応じて、1つの表示データをN個のデータに分割しうる。
ステップ708では、割振手段(206、216)は、ステップ707でN個に分割されたデータそれぞれに固有のページ番号(1〜nページ)(nは整数である)を割り振る。
ステップ709では、表示制御手段(204、214)は、電子文書が有するページ数(N)のN個のページをメモリ内に順次取り込む。または、表示制御手段(204、214)は、ステップ708において1〜nのページ番号が割り振られたデータをメモリ内に順次取り込む。
ステップ710では、装置(101−1、101−2)は、電子文書の取り込みのための上記処理を終了する。移動距離を検出可能なセンサ(202)を備えている装置(101−1)は、引き続き、ユーザからの指示に応じて、図8A〜図8Dのいずれかのフローチャートに示す処理を開始する。また、圧力センサ(212)を備えている装置(101−2)は、引き続き、ユーザからの指示に応じて、図9A〜図9Dのいずれかに示す処理を開始する。
図7Bは、本発明の実施態様である、区切り単位から構成されている電子文書について、区切り単位で最初のページ・データを取り込むことを示すフローチャートである。
ステップ711では、装置(101−1、101−2)は、本発明の実施態様において使用されうる、区切り単位から構成されている電子文書の取り込みのための処理を開始する。
ステップ712では、装置(101−1、101−2)は、ユーザから、電子文書を画面上に表示するための読み出し要求を受信する。電子文書は、例えば、装置(101−1、101−2)の記憶手段(108)に格納されているデータ、又は、装置(101−1、101−2)と通信インタフェース(114)を介して接続されているコンピュータの記憶手段又はネットワーク・ストレージ(NAS)に格納されているデータから動的に取得されうる。
ステップ713では、装置(101−1、101−2)は、読み出し要求された電子文書が入手可能であるかどうかを判断する。電子文書が入手可能である場合に、装置(101−1、101−2)は処理をステップ714に進める。一方、電子文書が入手可能でない場合に、装置(101−1、101−2)は処理をエラー処理であるステップ715に進める。
ステップ714では、電子文書が入手可能である場合に、装置(101−1、101−2)は処理を分割手段(205、215)に渡す。分割手段(205、215)は、電子文書中のページが1ページよりも多いかどうかを判断する。分割手段(205、215)は電子文書中のページが1ページよりも多い場合に、処理をステップ719に進める。一方、分割手段(205、215)は電子文書中のページが1ページよりも多くない場合(すなわち、ページ数が1である場合)に、処理をステップ716に進める。
ステップ715では、装置(101−1、101−2)は、電子文書が入手可能でないことに応じて、装置(101−1、101−2)の画面上にエラーメッセージを表示したり又はエラー音を発生したりして、ユーザに要求した電子文書が存在しない旨を知らせることができる。
ステップ716では、分割手段(205、215)は、ページ数が1であることに応じて、当該1つの表示データを装置(101−1、101−2)の画面の表示サイズに合わせて複数のデータに分割する必要があるかどうかを判断する。分割手段(205、215)は、分割する必要がある場合に、処理をステップ717に進める。一方、分割手段(205、215)は、分割する必要がない場合に、処理を終了処理であるステップ724に進める。なお、分割手段(205、215)は、処理をステップ724に進める場合に、表示制御手段(204、214)に、1つの表示データをメモリ内に取り込むように要求しうる。
ステップ717では、分割手段(205、215)は、分割する必要があることに応じて、1つの表示データをN個のデータに分割しうる。
ステップ718では、割振手段(206、216)は、ステップ717でN個に分割されたデータそれぞれに固有のページ番号(1〜nページ)を割り振る。
ステップ723では、表示制御手段(204、214)は、ステップ718において1〜nのページ番号が割り振られたデータをメモリ(103)内に順次取り込む。
ステップ719では、表示制御手段(204、214)は、電子文書中のページが1ページよりも多いことに応じて、電子文書が区切り単位から構成されているかどうかを判断する。表示制御手段(204、214)は、電子文書が区切り単位から構成されている場合に、処理をステップ720に進める。一方、表示制御手段(204、214)は、電子文書が区切り単位から構成されていない場合に、処理をステップ723に進める。ステップ723では、表示制御手段(204、214)は、ステップ719の判断である電子文書が区切り単位から構成されていないことに応じて、電子文書中の全てのページをメモリ(103)内に順次取り込む。
ステップ720では、検出手段(203、213)は、ユーザの操作指が所定の方向にスライドされたかどうかを判断する。検出手段(203、213)は、ユーザの操作指が所定の方向にスライドされたことに応じて、処理をステップ721に進める。一方、検出手段(203、213)は、ユーザの操作指が所定の方向にスライドされなかったことに応じて、処理をステップ723に進める。所定の方向にスライドされなかったことは、ユーザの操作指からの指示が所定時間の間検出されなかったことに応じて行われうる。代替的に、検出手段(203、213)は、所定の方向にスライドされなかった旨のメッセージを画面上に表示し、電子文書の全てのページを表示する旨のメッセージをさらに表示するようにしてもよい。
ステップ721では、割振手段(206、216)は、各区切り単位の最初のページ・データを電子文書から抽出し、当該抽出した最初のページ・データそれぞれに固有のページ番号(1〜nページ)を割り振る。割振手段(206、216)は、当該固有のページ番号と、当該抽出した最初のページ・データそれぞれが元来有しているページ番号との対応付けを記録したテーブルを作成し、メモリ(103)内に格納しうる。なお、ステップ721のステップにおけるページ番号の割り振りは任意に行われるステップであり、当該抽出した最初のページ・データそれぞれが元来有しているページ番号そのままを使用してもよい。
ステップ722では、表示制御手段(204、214)は、ステップ721において1〜nのページ番号が割り振られた最初のページ・データをメモリ(103)内に順次取り込む。代替的に、表示制御手段(204、214)は、ステップ721の割振手段(206、216)による固有のページ番号(1〜nページ)の割り振りが行われない場合に、抽出した最初のページ・データの全てをメモリ(103)内に順次取り込む。
ステップ723では、表示制御手段(204、214)は、ステップ720においてユーザの操作指が所定の方向にスライドされなかったとの判断がされたことに応じて、電子文書中の全てのページをメモリ(103)内に順次取り込む。
ステップ724では、装置(101−1、101−2)は、区切り単位から構成されている電子文書の取り込みのための上記処理を終了する。移動距離を検出可能なセンサ(202)を備えている装置(101−1)は、引き続き、ユーザからの指示に応じて、図8A〜図8Dのいずれかのフローチャートに示す処理を開始する。また、圧力センサ(212)を備えている装置(101−2)は、引き続き、ユーザからの指示に応じて、図9A〜図9Dのいずれかに示す処理を開始する。
図8Aは、本発明の実施態様である、移動距離を検出可能なセンサ(202)を用いて固定したページと、しおり付けされたページとを、透過状態で比較する処理のためのフローチャートである。
ステップ801では、装置(101−1)は、電子文書の固定したページと、しおり付けされたページとを、透過状態で比較するための処理を開始する。本処理は、例えば、1つの表示データを含む電子文書において、当該1つの表示データを複数に分割してページ化した電子文書(例えば、図3A〜図3Eに示す電子文書)、複数のページからなる電子文書(例えば、図3F〜図3Hに示す電子文書)、及び、区切り単位から構成されている電子文書において、当該区切り単位の最初のページをページ化した電子文書(例えば、図3I〜図3Lに示す電子文書)のいずれにも適用可能である。本フローチャートの説明において、電子文書のページ数は、Nページ(Nは1以上の整数である)であるとする。
ステップ802では、装置(101−1)は、ユーザに、初期値となるページを選択することを許す。初期値となるページとは、ユーザによって選択される固定されたページでありうる。ユーザは、操作指を画面上に近づけていく。上記センサ(202)は上記操作指の動きを検知して、当該操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、上記操作指の画面上からの距離dを求める。装置(101−1)の表示制御手段(204)は、上記操作指の画面上からの距離dに応じて、当該距離dに対応するページを表示する。ユーザは、当該ページを選択して固定するために、画面上にかざしている上記操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。
ステップ803では、検出手段(203)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、表示制御手段(204)に、当該スライド直前の操作指がある距離dに対応するページが初期のページであるかどうかを確認することを要求する。表示制御手段(204)は、上記操作指がある距離dに対応するページが初期のページであるとのユーザからの入力を受信した場合に、処理をステップ804に進める。一方、表示制御手段(204)は、上記操作指がある距離dに対応するページが初期のページでないとのユーザからの入力を受信した場合に、処理をステップ802に戻し、ユーザに、初期値となるページを選択し直すことを許す。ステップ803は、ステップ802でのユーザによる操作ミスを防ぐために設けられているステップである。操作ミスとは、例えば、ユーザが操作指を滑らせてしまった、別の画面を表示してしまったなどによって生じうるものを挙げることができる。
ステップ804では、検出手段(203)は、上記操作指がある距離dに対応するページが初期のページであるとのユーザからの入力を受信することに応じて、上記センサ(202)の検知範囲内の最遠の検知距離d(1)を初期のページの表示位置として固定する(図5Aのステップ504の図を参照)。
ステップ805では、検出手段(203)は、上記検知距離d(1)から画面上まで(すなわち画面に接するまで)の距離の間に、電子文書が有しているN個のページが対応付けられるように、操作指によるページ検知のための距離間隔x(i)を決定する。検出手段(203)は、距離間隔x(i)について、上記検知距離d(1)から、当該検知距離d(1)と画面上までを対応するページ数Nの数に合わせて均等に分割して対応付けてもよく、又は、上記検知距離d(1)から、当該検知距離d(1)と画面上までの中間点にある距離に近づくほどページの移動速度が速くなるように、一方、上記中間点から画面上に近づくほどページの移動速度が遅くなるように対応付けてもよい。
ステップ806では、検出手段(203)は、上記センサ(202)により、ユーザの操作指の画面上からの距離dを検知する。そして、表示制御手段(204)は、当該検知距離dに対応するi番目のページを画面上に表示する。また、表示制御手段(204)は、初期のページからi番目のページまでの間にあるj番目(jは1又は複数の整数でありうる)のページをi番目のページ上で透過して表示する。表示制御手段(204)は、ユーザの操作指の画面上からの距離dに応じて、透過度A(i, j)を決定することができる(図5Bのステップ515を参照)。
ステップ807では、表示制御手段(204)は、i番目のページ・データを比較ページとして選択するかどうかをユーザに判断させる。表示制御手段(204)は、例えば、画面上に、ポップアップ・ウィンドウを表示し、その中に選択するか若しくは選択しないかをチェックすることが可能なボタンを表示することによって、ユーザに上記選択をすることを可能にする。表示制御手段(204)は、i番目のページを比較ページとして選択するというユーザからの指示に応じて、処理をステップ808に進める。一方、表示制御手段(204)は、i番目のページを比較ページとして選択しないというユーザからの指示に応じて、処理をステップ806に戻す。ステップ806では、ユーザの操作指の動きから新しいi番目のページが選択されるのを待ち、i番目のページ・データが比較ページとして選択されるまでステップ806を繰り返す。
ステップ808では、表示制御手段(204)は、i番目のページ・データを比較ページとして選択するというユーザからの指示に応じて、i番目のページを比較データとして選択する。
ステップ809では、表示制御手段(204)は、ステップ804において固定された初期のページとステップ808において選択されたi番目のページとが比較可能なように、i番目のページ上に初期のページを透過して表示する。ユーザは、画面を介して、透過された初期のページ上からi番目のページを見ることができるために、初期のページの内容とi番目のページの内容とを比較することが可能になる。
ステップ810では、ユーザは、上記比較が終わることに応じて、画面上にかざしている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。検出手段(203)は上記所定の水平方向へのスライドを検出する。装置(101−1)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、上記比較を終了する。
図8Bは、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806及びステップ809に示す透過表示のための処理を詳細に説明するためのフローチャートを示す。
ステップ821では、装置(101−1)は、電子文書のページを透過表示するための処理(画面比較モード)を開始する。ページを透過表示するための処理では、表示制御手段(204)は、操作指が電子文書中のi番目のページを選択した際に1, 2, 3,…,j ,j+1,…, N-1, N番目の全てのページについて透過度A(n, j)を計算し、最後に透過度を踏まえた画面を表示する。操作指が選択した上記i番目のページを主ページという。主ページは、図8Bに示すフローチャートにおいて、ある一時点に操作指が指しているメインとなるページをいう。そのために、本フローチャートにおいてj番目のページは、i番目のページよりも手前(すなわち、画面の奥から画面に向かって突き抜ける軸(右手系座標という)のプラス側)にあるページになる。なお、下記ステップ826においては、表示制御手段(204)は、i番目の画像よりも奥(上記右手系座標のマイナス側)にあるページいついても、透過度を計算している。しかしながら、i番目のページよりも奥にあるj番目のページは、全て透過度0%(すなわち、透過しない)に設定されうる。なぜならば、i番目のページが透過されないために、i番目のページよりも奥にあるページを透過しても見えないからである。
ステップ822では、ユーザは、透過表示のための主ページを選択するために、操作指を画面上に近づけていく。上記センサ(202)は上記操作指の動きを検知して、当該操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、上記操作指の画面上からの距離dを求める。ステップ822の距離dは、図8Aのステップ806の距離dに対応する。
ステップ823では、表示制御手段(204)は、上記操作指のスライドに応じて、操作指のスライド直前の操作指の距離dに対応するi番目のページを主ページとする。主ページ番号関数は、i = lnum(d)で表される。ここで、(d)は、画面上からの検知距離である。ステップ823の当該処理は、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806中の「センサにより距離dを検知」という処理に対応し、ステップ806中の「i番目のページを表示し」という処理において上記主ページ番号関数が使用されうる。
ステップ824では、表示制御手段(204)は、電子文書中のj番目のページ番号jが、i番目のページ番号iと同じであるかどうかを判断する。jは、透過度が決定されるページのページ番号である。表示制御手段(204)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に図8Bに示す処理を行う。j = iでない場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じでない場合)に、表示制御手段(204)は処理をステップ825に進める。一方、j = iである場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じである場合)に、表示制御手段(204)は処理をステップ824に戻す。下記ステップ825に示す処理は、jのページ番号がiのページ番号と同じである場合に、その処理を行う必要がないからである。表示制御手段(204)は、jにj+1の値を導入して、jの番号を順次増加する(すなわち、ページ番号を増やす)。そして、表示制御手段(204)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に透過処理を行う。
ステップ825では、表示制御手段(204)は、ページ番号jがページ番号iと同じでないことに応じて、jページ目の透過度を決定する。当該透過度関数は、A(d, j)で表される。ここで、(d)は、画面上からの検知距離である。当該透過度関数A(d, j)は、図8Aのステップ806に示す透過度A(i, j)と同一であり、ステップ825で求められたA(d, j)は、ステップ806において使用される。
ステップ826では、表示制御手段(204)は、jのページ番号が、電子文書のページ総数Nよりも小さいかどうかを判断する。j<Nでない場合に、表示制御手段(204)は処理をステップ827に進める。一方、j<Nである場合に、表示制御手段(204)は処理をステップ824に戻す。なお、j
= Nである場合には、その透過度は0%である。ステップ826の処理は、実質的には任意のステップである。なぜならば、i番目のページの透過度は0%であるので、i番目からN番目のページj(i<=j<N)は通常表示されないからである。ただし、全てのページについて、透過度算出処理をするよう態様もありえる。その場合には、透過度A(d, j)は0%とされる。また、j = Nである場合には、そのj番目のページの透過度は0%である。
ステップ827では、表示制御手段(204)は、主ページであるiページ目を透過度0%で表示し、当該iページの上にj番目のページを透過処理して透過して表示されるようにする。
ステップ828では、表示制御手段(204)は、ページの透過表示を終了する旨の指示があったかどうかを判断する。
ステップ829では、ページの透過表示を終了する指示(例えば、図5Bのステップ516の図を参照)に応じて、装置(101−1)は、電子文書のページを透過表示するための処理(画面比較モード)を終了する。
図8Cは、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806において実行されうる、2つのページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。
ステップ831では、装置(101−1)は、電子文書のページをしおり付けする処理を開始する。
ステップ832では、ユーザは、しおり付けする第1のページ(i = i1とする)を選択するために、操作指を画面上に近づけていく。上記センサ(202)は上記操作指の動きを検知して、当該操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、上記操作指の画面上からの距離dを求める。ステップ832の当該処理は、図8Aに示すステップ806中の「センサにより距離dを検知し」という処理に対応する。
ステップ833では、表示制御手段(204)は、上記画面上からの距離dに対応する、電子文書中のページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(204)は、上記距離dに対応するページのページ番号がi1番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i1 = lnum(d)で表される。ここで、(d)は、画面上からの検知距離である。
ステップ834では、表示制御手段(204)は、ステップ833で求められたi1番目のページを画面上に表示する。ステップ834の当該処理は、図8Aに示すステップ806中の「i番目のページを表示し」という処理に対応し、i= i1である場合に対応する。
ステップ835では、表示制御手段(204)は、i1番目のページをしおり付けするかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、i1番目のページをしおり付けする場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、i1番目のページをしおり付けしない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドさせる。表示制御手段(204)は、i1番目のページをしおり付けすることに応じて、処理をステップ836に進める。一方、表示制御手段(204)は、i1番目のページをしおり付けしないことに応じて、処理をステップ832に戻し、ユーザの操作指の動きをさらに検知して、ステップ832〜835を繰り返す。
ステップ836では、表示制御手段(204)は、i1番目のページをしおり付けするという指示に応じて、i1番目のページをしおり付けする。表示制御手段(204)は、しおり付けされたページについて、例えばそのしおり付けされたページ上(例えば右上の隅)に、しおり付けされたページであることが分かるような図形(例えば、しおりマーク)、又は、記号若しくは印を付して表示しうる。表示制御手段(204)は、しおり付けされたページについての情報(例えば、ページ番号)を例えばテーブルに書き込み、しおり付けされたページを透過表示するなどの際に、当該テーブルを参照しうる。表示制御手段(204)は、さらにもう1つの他のページをしおり付けするために、処理をステップ837に進める。
ステップ837では、ユーザは、しおり付けする第2のページ(i = i2とする)を選択するために、操作指を画面上に近づけていく。上記センサ(202)は上記操作指の動きを検知して、当該操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、上記操作指の画面上からの距離dを求める。ステップ837の当該処理は、図8Aに示すステップ806中の「センサにより距離dを検知し」という処理に対応する。
ステップ838では、表示制御手段(204)は、上記画面上からの距離dに対応する、電子文書中のページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(204)は、上記距離dに対応するページのページ番号がi2番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i2 = lnum(d)で表される。ここで、(d)は、画面上からの検知距離である。
ステップ839では、表示制御手段(204)は、ステップ838で求められたi2番目のページを画面上に表示する。ステップ839の当該処理は、図8Aに示すステップ806中の「i番目のページを表示し」という処理に対応し、i = i2である場合に対応する。
ステップ840では、表示制御手段(204)は、i2番目のページをしおり付けするかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、i2番目のページをしおり付けする場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、i2番目のページをしおり付けしない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドさせる。i2番目のページをしおり付けしない場合とは、例えばi2 = i1の場合も含む。表示制御手段(204)は、i2番目のページをしおり付けすることに応じて、処理をステップ841に進める。一方、表示制御手段(204)は、i2番目のページをしおり付けしないことに応じて、処理をステップ837に戻し、ユーザの操作指の動きをさらに検知して、ステップ837〜840を繰り返す。
ステップ841では、表示制御手段(204)は、i2番目のページをしおり付けするという指示に応じて、i2番目のページをしおり付けする。表示制御手段(204)は、しおり付けされたページについて、上記ステップ836において述べた通り、しおり付けされたページであることが分かるように、当該しおり付けされたページ上にマーク付けをする。
ステップ842では、装置(101−1)は、ステップ836及びステップ841に示す2つのページがしおり付けされたことに応じて、電子文書のページをしおり付けする処理を終了する。
なお、ステップ834において、図8Bに示す透過表示するための処理を適用して、i1番目のページより前にあるページを透過表示しうる。同様に、ステップ839において、図8Bに示す透過表示するための処理を適用して、i2番目のページよりも前にあるページを透過しうる。
図8Cに示す上記フローチャートにおいて、2つのページをしおり付けした。当該2つのしおり付けされたページは、画面上において、最初にしおり付けされたi1番目のページが、次にしおり付けされたi2番目のページよりも画面から最遠に表示されうる。
また、図8Cに示すステップ832〜836を繰り返すことによって、電子文書のページ数がN(Nは整数である)である場合であっても本フローチャートを適用することが可能である。電子文書のページ数がNである場合には、ステップ835において、iがNになるまでステップ832〜ステップ835を繰り返し、且つ、ステップ836の終了後に、しおり付けの完了を判定するステップを設ければよい。
図8Dは、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806において実行されうる、n個(nは2以上の整数)のページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。
ステップ851では、装置(101−1)は、電子文書のページをしおり付けする処理を開始する。当該処理は、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806中で行われうる。
ステップ852では、ユーザは、しおり付けする1番目のページを選択するために、操作指を画面上に近づけていく。上記センサ(202)は上記操作指の動きを検知して、当該操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、上記操作指の画面上からの距離dを求める。ステップ852の当該処理は、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806中の「センサにより距離dを検知し」という処理に対応する。
ステップ853では、表示制御手段(204)は、上記画面上からの距離dに対応する、電子文書中のページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(204)は、上記距離dに対応するページのページ番号がi番目あることを求める。表示ページ番号関数は、i = lnum(d)で表される。ここで、(d)は、画面上からの検知距離である。ステップ853の当該処理は、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806中の「センサにより距離dを検知し」という処理に対応する。
ステップ854では、図8Bに示す透過画像の表示処理を行う。詳細は、図8Bの各ステップの説明を参照されたい。ステップ853に示すi番目のページが図8Bのステップ823に示す主ページに対応する。
ステップ855では、表示制御手段(204)は、i番目のページをしおり付けするかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、i番目のページをしおり付けする場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、i番目のページをしおり付けしない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドさせる。表示制御手段(204)は、i番目のページをしおり付けすることに応じて、処理をステップ856に進める。一方、表示制御手段(204)は、i番目のページをしおり付けしないことに応じて、処理をステップ852に戻し、ユーザの操作指の動きをさらに検知して、ステップ832〜835を繰り返す。
ステップ856では、表示制御手段(204)は、i番目のページをしおり付けするという指示に応じて、i番目のページをしおり付けする。表示制御手段(204)は、しおり付けされたページについて、例えばそのしおり付けされたページ上(例えば右上の隅)に、しおり付けされたページであることが分かるような図形(例えば、しおりマーク)、又は、記号若しくは印を付して表示しうる。表示制御手段(204)は、しおり付けされたページについての情報(例えば、ページ番号)を例えばテーブルに書き込み、しおり付けされたページを透過表示するなどの際に、当該テーブルを参照しうる。
ステップ857では、ステップ856に示すしおり付けが終了したことに応じて、しおり付けが完了したかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、しおり付けが完了した場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドしたり、又は、ダブル若しくはトリプルクリックしたりする。代替的に、表示制御手段(204)は、ステップ856に示すしおり付けが終了するたびに、画面上にポップアップ・ウィンドウを表示し、しおり付けを継続するか又は完了するかの選択を求めることができる。一方、しおり付けが完了していない場合に、表示制御手段(204)は、処理をステップ852に戻す。表示制御手段(204)は、例えば、ユーザから上記完了操作を所定の時間内に受信しない場合に、しおり付けが完了していないと判断することが可能である。表示制御手段(204)は、ステップ852〜856を繰り返して、複数のページのしおり付けが完了するまでページのしおり付けを繰り返す。
ステップ858では、装置(101−1)は、しおり付けが完了したことに応じて、電子文書のページをしおり付けする処理を終了する。
図8Eは、図8C又は図8Dに示すフローチャートにおいてしおり付けされたページを、透過状態で表示するためのフローチャートである。
ステップ861では、装置(101−1)は、上記透過状態で比較するための処理を開始する。具体的には、図8Cに示すしおり付けの処理の終了又は図8Dに示すしおり付けの処理の終了に応じて開始されうる。図8Eにおいて使用される電子文書は、図8C及び図8Dに示すフローチャートにおいて得られたしおり付けされた文書のみを含む。代替的に、図8Eにおいて使用される電子文書は、図8C及び図8Dに示すフローチャートにおいて得られたしおり付けされた文書のみを選択できるようになっている。
ステップ862では、ユーザは、操作指を画面上に近づけていく。上記センサ(202)は操作指の動きを検知して、操作指の動きの情報を検出手段(203)に送る。検出手段(203)は、操作指の画面上からの距離dを求める。検出手段(203)は、求めた距離dを表示制御手段(204)に渡す。
ステップ863では、表示制御手段(204)は、上記画面上からの距離dに対応する、電子文書中のしおり付けされたページのページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(204)は、上記距離dに対応するしおり付けされたページのページ番号がi番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i = lnum(d)で表される。ここで、(d)は、画面上からの検知距離である。表示制御手段(204)は、上記求めた距離dを受け取ることに応じて、ステップ864〜ステップ867に示す表示制御手段(204)で行われる内部的な処理を行う。
ステップ864では、表示制御手段(204)は、電子文書中のj番目のページ番号jが、i番目のページ番号iと同じであるかどうかを判断する。jは、透過度が決定されるページのページ番号である。表示制御手段(204)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に図8Eに示す処理を行う。j = iでない場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じでない場合)に、表示制御手段(204)は処理をステップ865に進める。一方、j = iである場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じである場合)に、表示制御手段(204)は処理をステップ864に戻す。下記ステップ865に示す処理は、jのページ番号がiのページ番号と同じである場合に、その処理を行う必要がないからである。表示制御手段(204)は、jにj+1の値を導入して、jの番号を順次増加する(すなわち、ページ番号を増やす)。そして、表示制御手段(204)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に透過処理を行う。
ステップ865では、表示制御手段(204)は、ページ番号jがページ番号iと同じでないことに応じて、jページ目の透過度を決定する。透過度関数Amrk(d, j)で表される。ここで、Amrk(d)は、画面上からの検知距離である。当該透過度関数Amrk(d, j)は、図8Aのステップ806に示す透過度A(i, j)と同一であり、ステップ865で求められた透過度関数Amrk(d, j)は、ステップ806において使用される。
ステップ866では、表示制御手段(204)は、jのページ番号が、図8C又は図8Dに示すフローチャートにおいてしおり付けされたページ総数N(しおり数と同じである)よりも小さいかどうかを判断する。j < Nmrk(Nmrkは、しおり数である)でない場合に、表示制御手段(204)は処理をステップ867に進める。一方、j < Nmrkである場合に、表示制御手段(204)は処理をステップ864に戻す。なお、j = Nmrkである場合には、その透過度は0%である。ステップ866の処理は、実質的には任意のフローチャートである。なぜならば、i番目のページの透過度は0%であるので、i番目からN番目のページj(i<=j<N)は通常表示されないからである。ただし、全てのページについて、透過度算出処理をするよう態様もありえる。その場合には、透過度Amrk(d, j)は0%とされる。また、j = Nmrkである場合には、そのj番目のページの透過度は0%である。
ステップ867では、表示制御手段(204)は、主ページであるiページ目を透過度0%で表示し、当該iページの上にj番目のページを透過処理して透過して表示されるようにする。
ステップ868では、表示制御手段(204)は、ページの透過表示を終了する旨の指示があったかどうかを判断する。
ステップ869では、表示制御手段(204)は、ページの透過表示を終了する指示(例えば、図5Bのステップ516の図を参照)に応じて、電子文書のページを透過表示するための処理(画面比較モード)を終了し、通常の表示モード、すなわち画面比較モード前の画面状態に戻る。
ステップ870では、装置(101−1)は、通常の表示モードに変更されたことに応じて、上記透過状態で比較するための処理を終了する。
図9Aは、本発明の実施態様である、圧力センサ(212)を用いて固定したページと、しおり付けされたページとを、透過状態で比較する処理のためのフローチャートである。
ステップ901では、装置(101−2)は、電子文書の固定したページと、しおり付けされたページとを、透過状態で比較するための処理を開始する。本処理は、例えば、1つの表示データを含む電子文書において、当該1つの表示データを複数に分割してページ化した電子文書(例えば、図3A〜図3Eに示す電子文書)、複数のページからなる電子文書(例えば、図3F〜図3Hに示す電子文書)、及び、区切り単位から構成されている電子文書において、当該区切り単位の最初のページをページ化した電子文書(例えば、図3I〜図3Lに示す電子文書)のいずれにも適用可能である。本フローチャートの説明において、電子文書のページ数は、Nページ(Nは1以上の整数である)であるとする。
ステップ902では、装置(101−2)は、ユーザに、初期値となるページを選択することを許す。初期値となるページとは、ユーザによって選択される固定されたページでありうる。ユーザは、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は上記操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pを検知して、当該圧力pの情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、上記操作指により画面上に与えられた圧力pを求める。装置(101−2)の表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応するページを表示する。ユーザは、当該ページを選択して固定するために、画面上に置いている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。
ステップ903では、検出手段(213)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、表示制御手段(214)に、当該スライド直前の圧力pに対応するページが初期のページであるかどうかを確認することを要求する。表示制御手段(214)は、上記スライド直前の圧力pに対応するページが初期のページであるとのユーザからの入力を受信した場合に、処理をステップ904に進める。一方、表示制御手段(214)は、上記スライド直前の圧力pに対応するページが初期のページでないとのユーザからの入力を受信した場合に、処理をステップ902に戻し、ユーザに、初期値となるページを選択し直すことを許す。ステップ903は、ステップ902でのユーザによる操作ミスを防ぐために設けられているステップである。操作ミスとは、例えば、ユーザが操作指を滑らせてしまった、別の画面を表示してしまったなどによって生じうるものを挙げることができる。
ステップ904では、検出手段(213)は、上記圧力pに対応するページが初期のページであるとのユーザからの入力を受信することに応じて、圧力センサ(212)が圧力0を示す状態(圧力0の状態である)p(1)を初期のページの表示位置として固定する。
ステップ905では、検出手段(213)は、上記圧力0の状態から圧力センサ(212)が所定の数値以上である状態(圧力最大の状態である)の間に、電子文書が有しているN個のページが対応付けられるように、各ページに対応する圧力px(i)を決定する。検出手段(213)は、圧力0の状態から圧力最大の状態までの圧力について、対応するページ数Nに均等に分割して対応付けてもよく、又は、上記圧力0の状態から、当該圧力0の状態と圧力最大の状態画面上との中間点にある圧力に近づくほどページの移動速度が速くなるように、一方、上記中間点から圧力最大の状態ある圧力に近づくほどページの移動速度が遅くなるように対応付けてもよい。
ステップ906では、検出手段(213)は、圧力センサ(212)により、操作指により画面上に与えられる圧力pを検知する。そして、表示制御手段(214)は、当該検知した圧力pに対応するi番目のページを画面に表示する。また、表示制御手段(214)は、初期のページからi番目のページまでの間にあるj番目(jは1又は複数の整数でありうる)のページをi番目のページ上で透過して表示する。表示制御手段(214)は、上記圧力pに応じて、透過度A(i, j)を決定することができる(図6Bのステップ614を参照)。
ステップ907では、表示制御手段(214)は、i番目のページ・データを比較ページとして選択するかどうかをユーザに判断させる。表示制御手段(204)は、例えば、画面上に、ポップアップ・ウィンドウを表示し、その中に選択するか若しくは選択しないかをチェックすることが可能なボタンを表示することによって、ユーザに上記選択をすることを可能にする。表示制御手段(214)は、i番目のページを比較ページとして選択するというユーザからの指示に応じて、処理をステップ908に進める。一方、表示制御手段(214)は、i番目のページを比較ページとして選択しないというユーザからの指示に応じて、処理をステップ906に戻す。ステップ906では、ユーザの操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力から新しいi番目のページが選択されるのを待ち、i番目のページ・データが比較ページとして選択されるまでステップ906を繰り返す。
ステップ908では、表示制御手段(214)は、i番目のページ・データを比較ページとして選択するというユーザからの指示に応じて、i番目のページ比較データとして選択する。
ステップ909では、表示制御手段(214)は、ステップ904において固定された初期のページとステップ908において選択されたi番目のページとが比較可能なように、i番目のページ上に初期のページを透過して表示する。ユーザは、画面を介して、透過された初期のページ上からi番目のページを見ることができるために、初期のページの内容とi番目のページの内容とを比較することが可能になる。
ステップ910では、ユーザは、上記比較が終わることに応じて、画面上に置いている操作指を例えば画面に対して所定の水平方向(例えば左横方向)にスライドさせる。検出手段(213)は上記所定の水平方向へのスライドを検出する。装置(101−2)は、上記所定の水平方向へのスライドを検出することに応じて、上記比較を終了する。
図9Bは、図9Aに示すフローチャートのうち、ステップ906及びステップ909に示す透過表示のための処理を詳細に説明するためのフローチャートを示す。
ステップ921では、装置(101−2)は、電子文書のページを透過表示するための処理(画面比較モード)を開始する。ページを透過表示するための処理では、表示制御手段(214)は、操作指が電子文書中のi番目のページを選択した際に1, 2, 3,…, j, j+1,…, N-1, N番目の全てのページについて透過度A(n, j)を計算し、最後に透過度を踏まえた画面を表示する。操作指が選択した上記i番目のページを主ページという。主ページは、図9Bに示すフローチャートにおいて、ある一時点に操作指が指しているメインとなるページをいう。そのために、本フローチャートにおいてj番目のページは、i番目のページよりも手前(すなわち、画面の奥から画面に向かって突き抜ける軸(右手系座標という)のプラス側)にあるページになる。なお、下記ステップ926においては、表示制御手段(214)は、i番目の画像よりも奥(上記右手系座標のマイナス側)にあるページいついても、透過度を計算している。しかしながら、i番目のページよりも奥にあるj番目のページは、全て透過度0%(すなわち、透過しない)に設定されうる。なぜならば、i番目のページが透過されないために、i番目のページよりも奥にあるページを透過しても見えないからである。
ステップ922では、ユーザは、透過表示のための主ページを選択するために、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は上記操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pを検知して、当該圧力pの情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、上記圧力を求める。ステップ922の圧力は、図8Aのステップ806の圧力に対応する。
ステップ923では、表示制御手段(214)は、上記操作指のスライドに応じて、操作指のスライド直前の圧力pに対応するi番目のページを主ページとする。主ページは、図9Aの初期値となるページに対応する。主ページ番号関数は、i = lnum(p)で表される。ここで、(p)は、画面上に与えられる圧力である。ステップ923の当該処理は、図9Aに示すフローチャートのうち、ステップ906中の「センサにより圧力pを検知」という処理に対応し、ステップ906中の「i番目のページを表示し」という処理において上記主ページ番号関数が使用されうる。
ステップ924では、表示制御手段(204)は、電子文書中のj番目のページ番号jが、i番目のページ番号iと同じであるかどうかを判断する。jは、透過度が決定されるページのページ番号である。表示制御手段(214)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に図9Bに示す処理を行う。j = iでない場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じでない場合)に、表示制御手段(214)は処理をステップ925に進める。一方、j=iである場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じである場合)に、表示制御手段(214)は処理をステップ924に戻す。下記ステップ925に示す処理は、jのページ番号がiのページ番号と同じである場合に、その処理を行う必要がないからである。表示制御手段(214)は、jにj+1の値を導入して、jの番号を順次増加する(すなわち、ページ番号を増やす)。そして、表示制御手段(214)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に透過処理を行う。
ステップ925では、表示制御手段(214)は、ページ番号jがページ番号iと同じでないことに応じて、jページ目の透過度を決定する。当該透過度関数は、A(p, j)で表される。ここで、(p)は、画面上に与えられる圧力である。当該透過度関数A(p, j)は、図9Aのステップ906に示す透過度A(i, j)と同一であり、ステップ925で求められたA(p, j)は、ステップ906において使用される。
ステップ926では、表示制御手段(214)は、jのページ番号が、電子文書のページ総数Nよりも小さいかどうかを判断する。j<Nでない場合に、表示制御手段(214)は処理をステップ927に進める。一方、j<Nである場合に、表示制御手段(214)は処理をステップ924に戻す。なお、j
= Nである場合には、その透過度は0%である。ステップ926の処理は、実質的には任意のステップである。なぜならば、i番目のページの透過度は0%であるので、i番目からN番目のページj(i<=j<N)は通常表示されないからである。ただし、全てのページについて、透過度算出処理をするよう態様もありえる。その場合には、透過度A(d, j)は0%とされる。また、j = Nである場合には、そのj番目のページの透過度は0%である。
ステップ927では、表示制御手段(214)は、主ページであるiページ目を透過度0%で表示し、当該iページの上にj番目のページを透過処理して透過して表示されるようにする。
ステップ928では、表示制御手段(214)は、ページの透過表示を終了する旨の指示があったかどうかを判断する。
ステップ929では、ページの透過表示を終了する指示(例えば、図6Bのステップ615の図を参照)に応じて、装置(101−2)は、電子文書のページを透過表示するための処理(画面比較モード)を終了する。
図9Cは、図9Aに示すフローチャートのうち、ステップ906において実行されうる、2つのページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。
ステップ931では、装置(101−2)は、電子文書のページをしおり付けする処理を開始する。
ステップ932では、ユーザは、しおり付けする第1のページ(i = i1とする)を選択するために、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pを検知して、当該圧力pの情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、上記圧力pを求める。ステップ932の当該処理は、図9Aに示すステップ906中の「センサにより圧力pを検知し」という処理に対応する。
ステップ933では、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応する、電子文書中のページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応するページのページ番号がi1番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i1 = lnum(p)で表される。ここで、(p)は、画面上に与えられる圧力である。
ステップ934では、表示制御手段(214)は、ステップ933で求められたi1番目のページを画面上に表示する。当該処理は、図9Aに示すステップ906中の「i番目のページを表示し」という処理に対応し、i = i1である場合に対応する。
ステップ935では、表示制御手段(214)は、i1番目のページをしおり付けするかどうかのユーザによる判断することを受け付ける。ユーザは、i1番目のページをしおり付けする場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、i1番目のページをしおり付けしない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドさせる。表示制御手段(214)は、i1番目のページをしおり付けすることに応じて、処理をステップ936に進める。一方、表示制御手段(214)は、i1番目のページをしおり付けしないことに応じて、処理をステップ932に戻し、ユーザの操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pをさらに検知して、ステップ932〜935を繰り返す。
ステップ936では、表示制御手段(214)は、i1番目のページをしおり付けするという指示に応じて、i1番目のページをしおり付けする。表示制御手段(214)は、しおり付けされたページについて、例えばそのしおり付けされたページ上(例えば右上の隅)に、しおり付けされたページであることが分かるような図形(例えば、しおりマーク)、又は、記号若しくは印を付して表示しうる。表示制御手段(214)は、しおり付けされたページについての情報(例えば、ページ番号)を例えばテーブルに書き込み、しおり付けされたページを透過表示するなどの際に、当該テーブルを参照しうる。表示制御手段(214)は、さらにもう1つの他のページをしおり付けするために、処理をステップ937に進める。
ステップ937では、ユーザは、しおり付けする第2のページ(i = i2とする)を選択するために、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pを検知して、当該圧力pの情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、上記圧力pを求める。ステップ932の当該処理は、図9Aに示すステップ906中の「センサにより圧力pを検知し」という処理に対応する。
ステップ938では、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応する、電子文書中のページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応するページのページ番号がi2番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i2 = lnum(p)で表される。ここで、(p)は、画面上に与えられる圧力である。
ステップ939では、表示制御手段(214)は、ステップ938で求められたi2番目のページを画面上に表示する。ステップ939の当該処理は、図9Aに示すステップ906中の「i番目のページを表示し」という処理において、i = i2である場合に対応する。
ステップ940では、表示制御手段(204)は、i2番目のページをしおり付けするかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、i2番目のページをしおり付けする場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、i2番目のページをしおり付けしない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドさせる。i2番目のページをしおり付けしない場合とは、例えばi2 = i1の場合も含む。表示制御手段(214)は、i2番目のページをしおり付けすることに応じて、処理をステップ941に進める。一方、表示制御手段(214)は、i2番目のページをしおり付けしないことに応じて、処理をステップ937に戻し、ユーザの操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pをさらに検知して、ステップ937〜940を繰り返す。
ステップ941では、表示制御手段(214)は、i2番目のページをしおり付けするという指示に応じて、i2番目のページをしおり付けする。表示制御手段(214)は、しおり付けされたページについて、上記ステップ936において述べた通り、しおり付けされたページであることが分かるように、当該しおり付けされたページ上にマーク付けをする。
ステップ942では、装置(101−2)は、ステップ936及びステップ941に示す2つのページがしおり付けされたことに応じて、2つのページがしおり付けされたことに応じて、電子文書のページをしおり付けする処理を終了する。
なお、ステップ934において、図9Bに示す透過表示するための処理を適用して、i1番目のページより前にあるページを透過表示しうる。同様に、ステップ939において、図9Bに示す透過表示するための処理を適用して、i2番目のページよりも前にあるページを透過しうる。
図9Cに示す上記フローチャートにおいて、2つのページをしおり付けした。当該2つのしおり付けされたページは、画面上において、最初にしおり付けされたi1番目のページが、次にしおり付けされたi2番目のページよりも画面から最遠に表示されうる。
また、図9Cに示すステップ932〜936を繰り返すことによって、電子文書のページ数がN(Nは整数である)である場合であっても本フローチャートを適用することが可能である。電子文書のページ数がNである場合には、ステップ935において、iがNになるまでステップ932〜ステップ935を繰り返し、且つ、ステップ936の終了後に、しおり付けの完了を判定するステップを設ければよい。
図9Dは、図8Aに示すフローチャートのうち、ステップ806において実行されうる、n個(nは2以上の整数)のページをしおり付けする処理のためのフローチャートを示す。
ステップ951では、装置(101−2)は、電子文書のページをしおり付けする処理を開始する。当該処理は、図9Aに示すフローチャートのうち、ステップ906中で行われうる。
ステップ952では、ユーザは、しおり付けする1番目のページを選択するために、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pを検知して、当該圧力pの情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、上記圧力pを求める。ステップ952の当該処理は、図9Aに示すフローチャートのうち、ステップ906中の「センサにより圧力pを検知し」という処理に対応する。
ステップ953では、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応する、電子文書中のページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応するページのページ番号がi番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i = lnum(p)で表される。ここで、(p)は、画面上に与えられる圧力である。ステップ953の当該処理は、図9Aに示すフローチャートのうち、ステップ906中の「センサにより圧力pを検知し」という処理に対応する。
ステップ954では、図9Bに示す透過画像の表示処理を行う。詳細は、図9Bの各ステップの説明を参照されたい。ステップ853に示すi番目のページが図8Bのステップ823に示す主ページに対応する。
ステップ955では、表示制御手段(214)は、i番目のページをしおり付けするかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、i番目のページをしおり付けする場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、i番目のページをしおり付けしない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドさせる。表示制御手段(214)は、i番目のページをしおり付けすることに応じて、処理をステップ956に進める。一方、表示制御手段(214)は、i番目のページをしおり付けしないことに応じて、処理をステップ952に戻し、ユーザの操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pをさらに検知して、ステップ932〜935を繰り返す。
ステップ956では、表示制御手段(214)は、i番目のページをしおり付けするという指示に応じて、i番目のページをしおり付けする。表示制御手段(214)は、しおり付けされたページについて、例えばそのしおり付けされたページ上(例えば右上の隅)に、しおり付けされたページであることが分かるような図形(例えば、しおりマーク)、又は、記号若しくは印を付して表示しうる。表示制御手段(204)は、しおり付けされたページについての情報(例えば、ページ番号)を例えばテーブルに書き込み、しおり付けされたページを透過表示するなどの際に、当該テーブルを参照しうる。
ステップ957では、ステップ956に示すしおり付けが終了したことに応じて、しおり付けが完了したかどうかのユーザによる判断を受け付ける。ユーザは、しおり付けが完了した場合に、例えば操作指を所定の水平方向にスライドさせ、一方、ユーザは、しおり付けを完了しない場合に、例えば操作指を上記所定の水平方向と逆の水平方向にスライドしたり、又は、ダブル若しくはトリプルクリックしたりする。代替的に、表示制御手段(214)は、ステップ956に示すしおり付けが終了するたびに、画面上にポップアップ・ウィンドウを表示し、しおり付けを継続するか又は完了するかの選択を求めることができる。一方、しおり付けが完了していない場合に、表示制御手段(214)は、処理をステップ952に戻す。表示制御手段(214)は、例えば、ユーザから上記完了操作を所定の時間内に受信しない場合に、しおり付けが完了していないと判断することが可能である。表示制御手段(214)は、ステップ952〜956を繰り返して、複数のページのしおり付けが完了するまでページのしおり付けを繰り返す。
ステップ958では、装置(101−2)は、しおり付けが完了したことに応じて、電子文書のページをしおり付けする処理を終了する。
図9Eは、図9C又は図9Dに示すフローチャートにおいてしおり付けされたページを、透過状態で表示するためのフローチャートである。
ステップ961では、装置(101−2)は、上記透過状態で比較するための処理を開始する。具体的には、図9Cに示すしおり付けの処理の終了又は図9Dに示すしおり付けの処理の終了に応じて開始されうる。図9Eにおいて使用される電子文書は、図9C及び図9Dに示すフローチャートにおいて得られたしおり付けされた文書のみを含む。代替的に、図9Eにおいて使用される電子文書は、図9C及び図9Dに示すフローチャートにおいて得られたしおり付けされた文書のみを選択できるようになっている。
ステップ962では、ユーザは、操作指で画面上に力を与えていく。圧力センサ(212)は操作指の動きによって生じる画面上に与えられる圧力pを検知して、当該圧力pの情報を検出手段(213)に送る。検出手段(213)は、上記圧力pを求める。検出手段(203)は、求めた圧力pを表示制御手段(214)に渡す。
ステップ963では、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応する、電子文書中のしおり付けされたページのページ番号を求める。すなわち、表示制御手段(214)は、上記圧力pに対応するしおり付けされたページのページ番号がi番目であることを求める。表示ページ番号関数は、i = lnum(p)で表される。ここで、(p)は、画面上に与えられる圧力である。表示制御手段(214)は、上記求めた圧力pを受け取ることに応じて、ステップ964〜ステップ967に示す表示制御手段(204)で行われる内部的な処理を行う。
ステップ964では、表示制御手段(214)は、電子文書中のj番目のページ番号jが、i番目のページ番号iと同じであるかどうかを判断する。jは、透過度が決定されるページのページ番号である。表示制御手段(214)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に図9Eに示す処理を行う。j=iでない場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じでない場合)に、表示制御手段(214)は処理をステップ965に進める。一方、j = iである場合(すなわちページ番号jがページ番号iと同じである場合)に、表示制御手段(214)は処理をステップ964に戻す。下記ステップ965に示す処理は、jのページ番号がiのページ番号と同じである場合に、その処理を行う必要がないからである。表示制御手段(214)は、jにj+1の値を導入して、jの番号を順次増加する(すなわち、ページ番号を増やす)。そして、表示制御手段(214)は、画面上に表示されている全てのページ(j = 1〜Nである)に透過処理を行う。
ステップ965では、ページ番号jがページ番号iと同じでないことに応じて、jページ目の透過度を決定する。透過度関数Amrk(p, j)で表される。ここで、Amrk(p)は、画面上に与えられる圧力である。当該透過度関数Amrk(p, j)は、図9Aのステップ906に示す透過度A(i, j)と同一であり、ステップ965で求められた透過度関数Amrk(p, j)は、ステップ906において使用される。
ステップ966では、表示制御手段(214)は、jのページ番号が、図9C又は図9Dに示すフローチャートにおいてしおり付けされたページ総数N(しおり数と同じである)よりも小さいかどうかを判断する。j < Nmrk(Nmrkは、しおり数である)でない場合に、表示制御手段(214)は処理をステップ967に進める。一方、j < Nmrkである場合に、表示制御手段(214)は処理をステップ964に戻す。なお、j < Nmrkである場合には、その透過度は0%である。ステップ966の処理は、実質的には任意のフローチャートである。なぜならば、i番目のページの透過度は0%であるので、i番目からN番目のページj(i<=j<N)は通常表示されないからである。ただし、全てのページについて、透過度算出処理をするよう態様もありえる。その場合には、透過度Amrk(d, j)は0%とされる。また、j = Nmrkである場合には、そのj番目のページの透過度は0%である。
ステップ967では、表示制御手段(214)は、主ページであるiページ目を透過度0%で表示し、当該iページの上にj番目のページを透過処理して透過して表示されるようにする。
ステップ968では、表示制御手段(214)は、ページの透過表示を終了する旨の指示があったかどうかを判断する。
ステップ969では、表示制御手段(214)は、ページの透過表示を終了する指示(例えば、図6Bのステップ615の図を参照)に応じて、電子文書のページを透過表示するための処理(画面比較モード)を終了し、通常の表示モード、すなわち画面比較モード前の画面状態に戻る。
ステップ970では、装置(101−2)は、通常の表示モードに変更されたことに応じて、上記透過状態で比較するための処理を終了する。

Claims (15)

  1. 移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを用いて、複数のページからなる電子文書の表示を行う方法であって、装置が、
    前記感知した動きに応じて、前記電子文書中の対応するページを前記画面上に表示するステップであって、
    前記垂直方向の動きの前記感知が、前記画面上に近接した前記対象物の前記垂直方向における移動距離を検出可能なセンサによって行われ、
    前記画面上に表示するステップが、前記対象物が前記センサの検知範囲内に存在している場合に、前記対象物の前記垂直方向における移動距離に応じて、前記電子文書中の対応するページを前記画面上に表示するステップと、
    前記表示するステップが、さらに、前記センサの検知範囲内で前記対象物が所定の方向にスライドされることに応じて、前記画面上に表示されている前記電子文書中の対応するページに表示を固定するステップと、
    前記固定するステップの後に、さらに、前記電子文書のうちのしおり付けされたページを前記固定されたページ上に透過して又は前記固定されたページを前記しおり付けされたページ上に透過して表示するステップ
    を実行することを含む、方法。
  2. 前記複数のページからなる電子文書が、1つの表示データを複数に分割してページ化したものを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記装置が、
    1つの表示データを分割するという命令を受信することに応じて、前記1つの表示データを前記画面の表示サイズに合わせて複数のデータに分割するステップと、
    前記分割された複数のデータそれぞれにページ番号を割り振るステップと
    を実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記表示するステップが、前記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページを、前記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページを、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページを、前記固定されたページ上に透過して表示するステップ、又は、
    前記表示するステップが、前記固定されたページのページ番号よりも前にある1又は複数のページ上に、前記固定されたページのページ番号よりも後にある1又は複数のページ上に、若しくは、それらの組み合わせのページを含む複数のページ上に、前記固定されたページを透過して表示するステップ
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記表示するステップが、前記固定するステップの後に、前記固定を解除するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記検知範囲内の最遠において又は前記検知範囲内であり前記画面上から所定の距離において前記対象物が存在しうる垂直方向上の点を初期ページとし、前記対象物が前記画面に近づくほどページ番号の大きいページが表示される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記画面上に表示するステップにおいて、前記電子文書中の対応するページの表示が、ページ番号が進むにつれて、一定の速度で、徐々に加速的に(イーズイン)、又は、徐々に減速的に(イーズアウト)行われる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記垂直方向の動きの前記感知が、前記画面上に近接した前記対象物の前記垂直方向における移動距離を検出可能なセンサによって行われ、
    前記電子文書が区切り単位から構成されており、
    前記方法は、前記装置が、前記対象物が前記センサの検知範囲内に存在していることを検知するステップをさらに実行することを含み、
    前記画面上に表示するステップが、前記対象物が前記センサの前記検知範囲内に存在している場合に、前記対象物の前記垂直方向における移動距離に応じて、前記電子文書の対応する区切り単位の最初のページを前記画面上に表示するステップを含む、
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記表示するステップが、前記センサの前記検知範囲内で前記対象物が所定の方向にスライドされることに応じて、当該スライド直前の画面上に表示されている前記区切り単位の最初のページを表示するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記区切り単位の前記最初のページを表示するステップの後に、前記対象物の前記垂直方向における移動距離に応じて、前記区切り単位の対応するページを前記画面上に表示するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記垂直方向の動きの前記感知が、前記画面上に接する前記対象物により与えられる圧力を検出可能な圧力センサによって行われ、
    前記ディスプレイは前記圧力センサを備えており、
    前記画面上に表示するステップが、前記対象物の前記画面上への圧力に応じて、前記電子文書中の対応するページを前記画面上に表示するステップを含む、
    請求項1に記載の方法。
  12. 前記複数のページからなる電子文書が、1つの表示データを複数に分割してページ化したものを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記装置が、
    1つの表示データを分割するという命令を受信することに応じて、前記1つの表示データを前記画面の表示サイズに合わせて複数のデータに分割するステップと、
    前記分割された複数のデータそれぞれにページ番号を割り振るステップと
    を実行することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  14. 複数のページからなる電子文書の表示を行う装置であって、
    移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイと、
    前記電子文書を格納可能なメモリと、
    前記メモリに接続されたCPUと
    を備えており、前記装置がさらに、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の各ステップをハードウェアとして実現した手段を具備する、装置。
  15. 移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを用いて、複数のページからなる電子文書の表示を行うコンピュータ・プログラムであって、装置に、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させる、コンピュータ・プログラム。
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