JP5744483B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像し、記録媒体に現像剤画像を転写及び定着して記録を行う電子写真方式の画像形成装置に関する。
近年、電子写真式の画像形成装置の小型化、低コスト化が進み、ネットワークで複数のホストコンピュータに接続されて共用されるネットワークプリンタの他に、個人で使用するデスクトッププリンタの需要が増している。個人で使用するデスクトッププリンタの中でも、プリントだけでなく、原稿スキャン、コピーができる複合機が便利であり、特に小型、低コスト化、また低騒音化に対する要求がある。装置の小型化に際しても設置面積を小さくするたけでなく、高さを低くして座ったままで操作できることが要求されている。複合機の高さを低くするためには、プリンタ装置とスキャナ装置の高さ方向の間隔を小さくすることが効果的であるが、間隔を小さくするとプリンタ装置の定着部からの熱が逃げにくくなる。その結果、感光ドラム、現像ユニットなどの画像形成部だけでなく、排紙部の温度、特に積載された記録紙の温度が上昇する。また、排紙部に排紙された記録紙は定着部を通過しており画像形成前よりは温度が高く、より排紙部で積載された際の温度は上昇する。記録紙の温度が上昇すると記録紙がカールしやすくなり積載性が低下する可能性がある。また、記録紙の温度を下げるために、排紙部にファンを設けて記録紙を冷却することも考えられるが、ファンやモータを追加する必要があり、装置が大型化し、かつ、コストアップする課題が発生する。
例えば、特許文献1において感光ドラム付近の温度を検知センサでモニタし、検出温度が規定温度を超えた場合は、両面画像形成動作を禁止する又は給紙間隔を長くする、プロセススピードを落とすなどの制御を行い、温度を低下させるための技術が開示されている。
特開平11−344842号公報
しかし、特許文献1で開示されている画像形成装置において両面画像形成動作を禁止した場合、ユーザは両面プリントをしたいのに強制的に片面プリントとなるという課題がある。また、給紙間隔を長くした場合、感光ドラムとクリーナとの摺擦により発生する熱量が変わらないのに対して、紙によって奪われる熱量が少なくなるため、画像形成装置の構成によっては、かえって感光ドラムの温度が上昇するおそれもある。更に、プロセススピードを落とした場合、現像、転写、定着などのプロセス条件がジョブの途中で変わり、画像の印刷状態が変わるおそれもある。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、複数の温度上昇部の温度上昇を抑え、画像形成装置の高さを抑えて操作性を向上させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため以下の構成を有する。
(1)記録材に対する画像形成動作に従って温度が上昇する第一の温度上昇部と、第二の温度上昇部と、単位時間当たりに第一の枚数の記録材に画像を形成する第一のモードと、前記第一のモードよりも前記第一の温度上昇部の温度上昇低下させ、単位時間当たりに前記第一の枚数よりも少ない第二の枚数の記録材に画像形成する第二のモードと、前記第二のモードよりも前記第一の温度上昇部と前記第二の温度上昇部の温度の上昇率をそれぞれ低下させ、単位時間当たりに前記第二の枚数よりも少ない第三の枚数の記録材に画像を形成する第三のモードを切り換え可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第一のモードで記録材に対する画像形成の動作を開始し、前記第一の温度上昇部の温度が前記第一の温度上昇部に対応する第一の閾値温度以上となった場合前記第一のモードから前記第二のモードに切り換えその後、前記第二の温度上昇部の温度が前記第二の温度上昇部に対応する第二の閾値温度以上となった場合、前記第二のモードから前記第三のモードに切り換えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、複数の温度上昇部の温度上昇を抑え、画像形成装置の高さを抑えて操作性を向上させることができる。
実施例1〜3の画像形成装置の概略構成断面図 実施例1の通紙枚数と昇温抑制制御対象部温度を示す図 実施例1の昇温抑制モードの選択処理を説明するフローチャート 実施例2の通紙枚数と昇温抑制制御対象部温度を示す図 実施例2の昇温抑制モードの選択処理を説明するフローチャート 実施例3の通紙枚数と昇温抑制制御対象部温度を示す図 実施例3の昇温抑制モードの選択処理を説明するフローチャート
以下に、本発明に係わる実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置の概略構成]
図1に、実施例1の画像形成装置の概略構成断面図を示す。画像形成装置本体(以下、本体と呼ぶ場合がある)100の上方には、画像読取装置200が設置されている。画像読取装置200は、不図示のCCDなどの受光素子により、不図示のプラテンガラス上に載置された原稿の画像情報を読み取り、画像信号として出力する。不図示の画像処理部で画像読取装置200から出力される画像信号を、レーザ記録に適した記録信号に変換、処理する。レーザ光学系17は、記録信号によってレーザ光を発光し、回転する感光ドラム10a上にそのレーザ光を走査し静電潜像を形成する。感光ドラム10aとその周辺に設けられた帯電ローラ10c、現像ローラ10d、クリーニングブレード10eからなる画像形成部10は、静電潜像を現像してトナー像とする。そして、トナー像は給紙カセット3から同期して給紙、搬送される記録媒体である転写紙上に転写される。転写紙上の未定着トナー像は、定着手段である定着装置11により定着され、その転写紙Pは排紙部101からトレイ15上に排出される。尚、制御基板80にはCPU40が搭載されている。CPU40は、転写紙Pの搬送に係る駆動源やプロセスカートリッジの駆動源の制御、印字速度の制御、画像形成に関する制御、更には故障検知に関する制御など画像形成装置の動作を一括して制御する。
[昇温抑制モードの選択処理]
図2に、実施例1に係る昇温抑制モードの選択処理のシーケンスを、例えば感光ドラム10aと排紙部101(複数の温度上昇部)を対象にして実行した場合の排紙部温度と感光ドラム温度を通紙枚数に対応して示す。実施例1では、予め実験を行い、ある印字速度(単位時間当たりの印字枚数であり例えば20ppm、15ppm等)でプリントした際に画像形成動作に従って温度が上昇する感光ドラム10a、排紙部101の温度上昇率又は停止した際の温度下降率を測定する。そして、各印字速度に対応する各対象部の温度上昇率、温度下降率を、不図示のメモリ等(以下、単にメモリという)にパラメータとして記憶しておく。ここで通紙枚数や稼働時間が感光ドラム10aや排紙部101の使用量をあらわすものとし、CPU40がそれらを管理するものとする。例えば、使用量が通紙枚数である場合は不図示のカウンタ等で電源オン時からの通紙枚数を管理し、使用量が稼働時間である場合は不図示のタイマ等で電源オン時からの稼働時間を管理する。CPU40は、使用量及びメモリに記憶されたパラメータに基づき昇温抑制モードを選択し、選択した昇温抑制モードで装置の制御を行う。また、温度上昇率、温度下降率とは、印字枚数1枚あたりの温度上昇率、温度下降率(℃/枚)をいうものとするが、単位時間あたりの温度上昇率、温度下降率(℃/時間)としてもよい。温度上昇率、温度下降率等については実施例2、3でも同様とする。
電源オン時(通紙枚数0枚時)の感光ドラム10aと排紙部101の温度(以降、初期温度という)は、定着装置が有する不図示の定着サーミスタ(定着温度検知手段)が検知した温度から予め得られた実験の結果をもとに推定する。すなわち、予め実験を行い、定着サーミスタにより定着装置の温度を検知したときの排紙部101又は感光ドラム10aの温度を測定し、それらを対応付けて予めその情報をメモリに記憶しておく。尚、メモリに記憶する情報は、後述する実施例2、3でも同様とする。プリント開始時は、最大の印字速度である連続印字20ppm[一分間に20枚出力]でプリントする。以降、連続印字20ppmの印字モードを「通常モード」と呼ぶ。本実施例では、CPU40は、1枚印字を行うたびに通紙枚数とメモリに記憶したパラメータとから排紙部101及び感光ドラム10aの温度を推定する。通常モードで例えば150枚連続プリントしたときに、CPU40は排紙部101の初期温度と温度上昇率と通紙枚数(150枚)から算出した排紙部温度の推定温度が、ユーザが触れても支障のない規定温度T1℃に到達したと推定する(図2参照)。
以降CPU40は、排紙部101の温度が規定温度T1℃で平衡状態になるように紙間を広げ、連続印字10ppmでプリントする排紙部昇温抑制モードに切り替え印字を継続する。最大印字速度である20ppmの通常モードで印字しているときより、排紙部昇温抑制モードである連続印字10ppmで印字しているときの方が、感光ドラム10aの温度上昇率は大きくなる。なお感光ドラム10aの温度が上昇するのは、感光ドラム10aがクリーニングブレード10eと回転摺擦するからである。なお、転写紙Pは感光ドラム10aを通過する際に熱を奪って感光ドラム10aの温度を下降させる。しかし、排紙部昇温抑制モードでは、20ppmよりも紙間を広げて10ppmとしているため、感光ドラム10aから紙が熱を奪う期間が短いため、10ppmの場合の方が温度上昇率が大きくなる。ユーザにとってはプリンタの動作が停止しないのでユーザビリティは向上するが、感光ドラム10aの劣化が促進したり、画像不良が発生しやすくなる。
排紙部昇温抑制モードに切り替えたのち例えば300枚連続プリントしたときに、CPU40は感光ドラム10aの初期温度と温度上昇率と通紙枚数(300枚)から感光ドラム10aの推定温度を算出する。そしてCPU40は算出した推定温度が、良好な画像を保障するための規定温度T2℃に到達したと推定する。以降CPU40は、感光ドラム10aの温度が規定温度T2℃で平衡状態になるようにプリント動作(稼働)と停止を繰り返す間欠印字5ppmでプリントする感光ドラム昇温抑制モードに切り替えプリントを継続する。尚、上記した規定温度T1、T2は予め設定された温度である。例えば、規定温度T1は、ユーザが排紙部101に積載された転写紙Pを取り扱うのに問題のない排紙部101の上限温度、規定温度T2は、画像不良が発生しない感光ドラム10aの上限温度としてもよい。このように、本実施例では、排紙部温度がT1℃に到達した際に、又は感光ドラム温度がT2℃に到達した際に、CPU40が通常モードから昇温抑制モードに、又は一の昇温抑制モードから他の昇温抑制モードに切り替える。
図3に本実施例の昇温抑制モードの選択処理のフローチャートを示す。画像形成装置にプリントジョブが入力されると、CPU40は昇温抑制モードの選択処理を開始する(S101)。CPU40は、不図示の定着サーミスタにより検知した温度とメモリに記憶した情報から排紙部101と感光ドラム10aの初期温度を算出する。尚、算出した初期温度は、例えば不図示のワーク用のメモリに記憶しておく構成でもよい。CPU40は、現在の通紙枚数で排紙部温度がT1℃以上になるか、又は感光ドラム温度がT2℃以上になるかを判断する(S102)。尚CPU40は、上述したように、排紙部101又は感光ドラム10aの初期温度、温度上昇率及びカウンタから得られる現在の通紙枚数から推定温度を算出する。
S102でCPU40は、排紙部101又は感光ドラム10aの推定温度が規定温度T1℃以上又はT2℃以上になると判断した場合には、S103で夫々に対応した昇温抑制モードを選択する。すなわち、CPU40は、排紙部温度がT1℃以上であると判断した場合は排紙部昇温抑制モード(連続印字10ppm)を選択し、感光ドラム温度がT2℃以上であると判断した場合は感光ドラム昇温抑制モード(間欠印字5ppm)を選択する。このように、CPU40は、通常モードで装置を制御している際に排紙部温度がT1℃以上になったタイミング(例えば、通紙枚数150枚(図2))で排紙部昇温抑制モードに切り替える。また、CPU40は、排紙部昇温抑制モードで装置を制御している際に感光ドラム温度がT2℃以上になったタイミング(例えば、通紙枚数300枚(図2))で感光ドラム昇温抑制モードに切り替える。S102でCPU40は、排紙部温度と感光ドラム温度のいずれも規定温度以上にならないと判断した場合、S104で、通常モード(連続印字20ppm)を選択する。S105でCPU40は、ジョブが終了したと判断した場合は処理を終了し、ジョブが終了していないと判断した場合は、S102の処理に戻る。
本実施例で説明したように、複数の昇温抑制モードを有し、規定温度(T1、T2)に到達した対象部の昇温を抑制するために最適な昇温抑制モードを選択的に切り替える構成とする。これにより、例えば連続印字20ppmから連続印字10ppm、そして間欠印字5ppmと印字速度を段階的に遅くすることができ、昇温を抑制する際にユーザに与える負担が少ない画像形成装置を実現できる。そして、本実施例によれば、複数の温度上昇部の温度上昇を抑え、画像形成装置の高さを抑えて操作性を向上させることができる。
実施例2においては、規定温度(T1、T2)より低い閾値を設け、昇温抑制制御の対象部の温度が閾値に到達したときに、昇温抑制モードの選択を実行する例を示す。図4(a)に、実施例2の昇温抑制モードの選択処理を、感光ドラム10aと排紙部101を対象部とした際に行った場合の通紙枚数と推定温度のグラフを示す。プリント開始時は、通常モード(連続印字20ppm)でプリントする。CPU40は、1枚印字するたびに、現在の通紙枚数での排紙部温度と感光ドラム温度の推定温度を算出する。通常モードで100枚連続プリントしたときに、CPU40は排紙部101の推定温度が、規定温度T1℃より低い閾値(T1−Δ1)℃に到達したと推定する。本実施例では、排紙部温度が(T1−Δ1)℃に到達したタイミングで、CPU40は通常モードから昇温抑制モードへのモードの切り替えを行う。CPU40は、このタイミングで、排紙部101に対して行う昇温抑制制御の複数の昇温抑制モードの中から1つの昇温抑制モードを選択する。CPU40が1つの昇温抑制モードを選択する際、プリントジョブ200枚の印字が完了するまで、排紙部101、感光ドラム10aが規定温度(T1、T2)に到達しない条件を満足し、かつ、最も生産性の高い(単位時間当たりの印字枚数が最大)印字速度を算出する。例えばCPU40は、その条件を満足する最も速い印字速度が連続印字15ppm(排紙部昇温抑制モード1)であることを算出し、以降CPU40は、排紙部昇温抑制モード1でプリントを行う。尚、CPU40は、プリントジョブ200枚を印字する際の推定温度も、排紙部101又は感光ドラム10aの初期温度、温度上昇率から算出する。この算出結果からCPU40が排紙部昇温抑制モード1で印字を継続すると、プリントジョブが完了する200枚通紙時に排紙部101の温度が規定温度であるT1℃に到達し、感光ドラム10aは規定温度であるT2℃には到達しないことが推定できる。
このように本実施例では規定温度(T1、T2)より低い閾値を設け、対象部の温度が閾値に到達したときに昇温抑制モードへの切り替えを実行する。これにより、プリントジョブ開始から終了までの時間を短縮し、かつプリント開始時の印字速度(連続印字20ppm)と昇温抑制モード実施時の印字速度(連続印字15ppm)の差を小さくできる。これにより、ユーザに与える負担を更に軽減することができる。
図4(b)に、200枚のプリントジョブが完了する前に、新たなプリントジョブ15枚が画像形成装置に入力された場合の通紙枚数と推定温度のグラフを示す。図4(b)は、図4(a)のように通紙枚数100となったタイミング(推定温度が閾値(T1−Δ1)に到達したと推定されるタイミング)で排紙部昇温抑制モード1を選択し、その後排紙部昇温抑制モード1で印字を継続したものである。排紙部昇温抑制モード1で200枚連続プリントしたときに、CPU40は排紙部101の温度が規定温度T1℃に到達したと推定する。尚、CPU40は、初期温度、温度上昇率及び現在の通紙枚数である200枚から推定温度を算出する。以降CPU40は、排紙部101の温度が平衡状態になるように紙間を広げ、連続印字10ppmでプリントする排紙部昇温抑制モード2に切り替え、プリントを継続し、200枚印字の途中で入力された新たなプリントジョブ15枚をプリントし終えて停止する。このとき、感光ドラム温度は規定温度であるT2℃には到達しない。このように、プリントジョブの途中に新たなプリントジョブが画像形成装置に入力された場合でも、別の昇温抑制モード(排紙部昇温抑制モード2)に切り替えることで、すべての制御対象箇所の温度が規定温度を超えることなく、プリントジョブを完了できる。また、本実施例では印字速度を連続印字20ppm、連続印字15ppm、連続印字10ppmと段階的に遅くすることができる。尚、本実施例で排紙部温度が規定温度T1℃に到達した際に選択した排紙部昇温抑制モード2は、実施例1の排紙部昇温抑制モードに相当する。
図5に本実施例の昇温抑制モードの選択処理のフローチャートを示す。画像形成装置にプリントジョブが入力されると、CPU40は昇温抑制モードの選択処理を開始する(S201)。ここでいうプリントジョブとは、例えば図4(b)におけるプリントジョブ200枚、15枚を意味する。CPU40は、排紙部101又は感光ドラム10aの初期温度、温度上昇率、現在の通紙枚数から算出した排紙部101又は感光ドラム10aの現在の推定温度が、(T1−Δ1)℃以上又は(T2−Δ2)℃以上になるか否かを判断する(S202)。S202でCPU40は、排紙部温度と感光ドラム温度のいずれも閾値以上にならないと判断した場合は、S203で通常モードを選択し、S204でジョブが終了したと判断した場合は処理を終了し、ジョブが終了していないと判断した場合はS202の処理に戻る。S202でCPU40は、排紙部温度が(T1−Δ1)℃以上又は感光ドラム温度が(T2−Δ2)℃以上になると判断した場合、S205の処理に進む。
S205でCPU40は、プリントジョブの印字が完了するまで(例えば200枚)、排紙部101と感光ドラム10aが規定温度(T1、T2)に到達しない条件を満足する最も速い印字速度を算出する。例えばCPU40は、プリントジョブ200枚の印字が完了するまでに、排紙部温度が規定温度T1℃に到達しない条件を満足する最も速い印字速度を連続印字15ppm(排紙部昇温抑制モード1)であると算出する。そしてCPU40は、その印字速度に対応する昇温抑制モードを選択する。S206でCPU40は、排紙部温度がT1℃以上か、又は感光ドラム温度がT2℃以上かを判断する。S206でCPU40は、排紙部温度がT1℃以上ではなく、かつ感光ドラム温度がT2℃以上ではないと判断した場合、現在選択している昇温抑制モードを維持したままS208の処理に進む。例えば、図4(b)で通紙枚数が100枚以降200枚に達する前までは、排紙部昇温抑制モード1が維持される。S206でCPU40は、排紙部温度がT1℃以上である、又は感光ドラム温度がT2℃以上であると判断すると、S207で排紙部昇温抑制モード又は感光ドラム昇温抑制モードを選択し、選択したモードに切り替える。例えば、CPU40は排紙部温度がT1℃に到達したと判断した場合は(図4(b)の通紙枚数200枚時)、排紙部昇温抑制モード2を選択し、排紙部昇温抑制モード1から排紙部昇温抑制モード2に切り替える。S208でCPU40は、ジョブが終了したと判断すると処理を終了し、ジョブが終了していないと判断するとS206の処理に戻る。
以上、本実施例によれば、複数の温度上昇部の温度上昇を抑え、画像形成装置の高さを抑えて操作性を向上させることができる。
実施例3においては、画像形成装置本体にジョブが入力される毎に、最適な昇温抑制モードを選択し、実行する実施例を示す。図6に、本実施例の昇温抑制モードの選択処理を、感光ドラム10aと排紙部101を対象に行った場合の温度と通紙枚数のグラフを示す。まず、120枚のプリントジョブが画像形成装置本体に入力される。電源オン時(通紙枚数0時)の感光ドラム10aと排紙部101の温度は、実施例1同様不図示の定着サーミスタ温度から予め得られた実験の結果を参照し推定する。CPU40は、初期温度、温度上昇率及び通紙枚数に基づき、120枚を最大印字速度である通常モード(連続印字20ppm)でプリントしても、排紙部101、感光ドラム10aともに規定温度(T1、T2)に到達することは無いと判断する。そのためCPU40は、プリント開始時は、最大印字速度である通常モード(連続印字20ppm)でプリントする。ここで100枚連続プリントしたときに、新たな70枚のプリントジョブ(計190枚)が画像形成装置本体に入力される。本実施例では、この新たなプリントジョブが入力されたタイミングで、昇温抑制モードを切り替えるか否かの判断を行う。ここで、CPU40は、排紙部101の初期温度、温度上昇率及び通紙枚数(120+70=190(枚))から、通常モードで残り90枚の印字を継続すると規定温度T1℃に到達すると判断する。
そこでCPU40は、メモリに格納されたプリントジョブの情報を用いて、残り90枚のプリントジョブが完了するまで、排紙部101、感光ドラム10aが規定温度(T1、T2)に到達しない最も速い連続印字15ppm(排紙部昇温抑制モード1)を選択する。以降、CPU40は排紙部昇温抑制モード1に切り替えて、連続印字15ppmでプリントを行う。CPU40が排紙部昇温抑制モード1で計150枚連続プリントしたときに、新たな25枚(計215枚)のプリントジョブが画像形成装置本体に入力される。CPU40は、この新たなプリントジョブが入力されたタイミングで、昇温抑制モードを切り替えるか否かの判断を行う。CPU40は、排紙部昇温抑制モード1で残り65枚の印字を継続すると、図6の破線に示すように通紙枚数190枚で排紙部温度が規定温度T1℃に到達すると判断する。このため、CPU40は、本体に設けられたメモリに格納されているプリントジョブの情報を用いて、残り65枚のプリントジョブが完了するまでの昇温抑制モードを以下のようにして選択する。すなわち、CPU40は排紙部101、感光ドラム10aが規定温度(T1、T2)に到達しない条件を満足する最も速い印字速度が紙間を広げる連続印字12ppm(排紙部昇温抑制モード2)であることを算出し、排紙部昇温抑制モード2を選択する。そして、CPU40は、以降連続印字12ppmでプリントを行う。
CPU40が排紙部昇温抑制モード2で計215枚連続プリントし、プリントジョブが完了する直前に、新たな25枚(計240枚)のプリントジョブが画像形成装置本体に入力される。このときCPU40は、排紙部101の温度が、初期温度、印刷速度(12ppm)に対応する温度上昇率、通紙枚数(215枚)に基づき、排紙部101の規定温度であるT1℃に到達したと推定する。以降、CPU40は排紙部101の温度が平衡状態になるように紙間を広げ、連続印字10ppmでプリントする排紙部昇温抑制モード3に切り替え、プリントを継続し、新たなプリントジョブ25枚をプリントし終えて停止する。このとき、感光ドラム温度は規定温度であるT2℃には到達しない。尚、本実施例で排紙部温度が規定温度T1℃に到達した際に選択した排紙部昇温抑制モード3は、実施例1の排紙部昇温抑制モードに相当する。本実施例では、このようにプリントジョブが入力されたタイミングで、CPU40が昇温抑制モードを選択し、選択した昇温抑制モードに切り替える。
図7に本実施例の昇温抑制モードの選択処理のフローチャートを示す。CPU40は昇温抑制モードの選択を開始する(S301)。S302でCPU40は新たなプリントジョブが入力されたか否かを判断する。ここでいうプリントジョブとは、例えば図6におけるプリントジョブ入力として1ジョブのプリント枚数が夫々120枚、70枚、25枚、25枚のプリントジョブを意味する。S302でCPU40は新たなプリントジョブが入力されたと判断すると、S303の処理に進む。尚、最初のプリントジョブ(例えば図6の120枚のプリントジョブ)が入力された場合は、ここで通常モードを選択するものとする。S303でCPU40は、現在選択されているモードで印字を継続した場合、排紙部温度がT1℃に又は感光ドラム温度がT2℃に到達するか否かを判断する。CPU40は、現在のモードで印字を継続すると排紙部温度がT1℃に又は感光ドラム温度がT2℃に到達すると予測した場合には、昇温抑制モードを選択する(S304)。ここでいう昇温抑制モードとは、上記した排紙部昇温抑制モード1〜3や感光ドラム昇温抑制モードをいう。S303でCPU40は、現在選択されているモードを継続しても排紙部温度がT1℃に到達せず、かつ感光ドラム温度がT2℃に到達しないと判断した場合には、現在選択しているモードを維持したままS305の処理に進む。
S302でCPU40は、新たなプリントジョブが入力されていないと判断した場合、S305の処理に進む。S305でCPU40は、現在の通紙枚数で排紙部温度又は感光ドラム温度が規定温度以上であるか否かを判断する。S305でCPU40は、排紙部温度又は感光ドラム温度のいずれかが規定温度以上であると判断した場合、S306で排紙部昇温抑制モード(本実施例では排紙部昇温抑制モード3)又は感光ドラム昇温抑制モードを選択する。S305でCPU40は排紙部温度及び感光ドラム温度のいずれも規定温度以上とならないと判断した場合、現在選択しているモードを維持したままS307の処理に進む。S307でCPU40はすべてのジョブが終了していないと判断した場合はS302の処理に戻り、すべてのジョブが終了したと判断すると処理を終了する。
本実施例で説明したように、画像形成装置本体にプリントジョブが入力される毎に、最適な昇温抑制モードを選択し、実行することにより、プリントジョブ開始から終了までに要する時間を短縮できる。また、プリント開始時の速度と昇温抑制モード実行時の速度の差を小さくすることで、ユーザに与える負担を更に小さくすることができる。
以上、本実施例によれば、複数の温度上昇部の温度上昇を抑え、画像形成装置の高さを抑えて操作性を向上させることができる。
[その他の実施例]
実施例1〜3では、排紙部101及び感光ドラム10aに夫々の部位の温度を検知する例えば温度検知センサを設けず、初期温度、温度上昇率及び通紙枚数から排紙部温度、感光ドラム温度を推定する構成とした。しかし、温度検知の対象部である排紙部101と感光ドラム10aの温度を検知する温度検知センサを夫々の対象部近傍に配置し、その検知温度に基づき昇温抑制モードを選択し、選択した昇温抑制モードによる制御を行う構成としてもよい。この場合、例えばCPU40は、図3のS102で、温度検知センサにより検知した温度と規定温度(T1℃、T2℃)とを比較してS102の判断を行う。実施例2、3において対象部に温度検知センサを備える構成とした場合も同様に、温度検知センサにより検知した温度と規定温度又は閾値とを比較して昇温抑制モードの選択を行うタイミングを決める。
このような構成においても、複数の温度上昇部の温度上昇を抑え、画像形成装置の高さを抑えて操作性を向上させることができる。
10a 感光ドラム
40 CPU
101 排紙部

Claims (8)

  1. 記録材に対する画像形成動作に従って温度が上昇する第一の温度上昇部と、第二の温度上昇部と、
    単位時間当たりに第一の枚数の記録材に画像を形成する第一のモードと、前記第一のモードよりも前記第一の温度上昇部の温度上昇低下させ、単位時間当たりに前記第一の枚数よりも少ない第二の枚数の記録材に画像形成する第二のモードと、前記第二のモードよりも前記第一の温度上昇部と前記第二の温度上昇部の温度の上昇率をそれぞれ低下させ、単位時間当たりに前記第二の枚数よりも少ない第三の枚数の記録材に画像を形成する第三のモードを切り換え可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第一のモードで記録材に対する画像形成の動作を開始し、前記第一の温度上昇部の温度が前記第一の温度上昇部に対応する第一の閾値温度以上となった場合前記第一のモードから前記第二のモードに切り換えその後、前記第二の温度上昇部の温度が前記第二の温度上昇部に対応する第二の閾値温度以上となった場合、前記第二のモードから前記第三のモードに切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一の閾値温度とは、前記第一の温度上昇部に対応する第一の規定温度よりも低い温度であり、前記第二の閾値温度とは、前記第二の温度上昇部に対応する第二の規定温度よりも低い温度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、プリントジョブが入力されたタイミングで、前記第一のモードから前記第二のモード、又は前記第二のモードから前記第三のモードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、入力されたプリントジョブが完了する際に前記第一の温度上昇部の温度が前記第一の規定温度以上とならず、単位時間当たりに画像が形成される記録材の枚数が最大となるモードを前記第二のモードとして選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、記録材に画像を形成するための画像形成部の初期温度、温度上昇率及び使用量に基づき、前記第一の温度上昇部と前記第二の温度上昇部の温度を算出し、算出した前記温度に基づいてモードを切り換えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記録材上の未定着トナー像を定着する定着手段の温度を検知する定着温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、装置の電源をオンした際に前記定着温度検知手段により検知した前記定着手段の温度に基づき前記初期温度を算出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第一の温度上昇部と前記第二の温度上昇部の夫々に温度を検知するための複数の検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記複数の検知手段により前記第一の温度上昇部と前記第二の温度上昇部の各々の温度を検知し、検知した前記温度に基づいてモードを切り換えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第一の温度上昇部は、画像が形成された記録材を載置する排出部であり、前記第二の温度上昇部は、記録材に形成される画像を担持する像担持体であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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