JP4383211B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置等の記録装置に関する。
従来、かかる記録装置において、故障しうる部品の保護の目的で、所定温度以上に昇温した場合に不具合が生じる所定の部位の温度が、かかる所定温度かこれに近い温度に達した場合に、印刷を中止したり、電源を切断したりする技術が知られている。たとえばインクジェット記録装置においては、印刷を中止等することで、記録のための構成の心臓部となりうる噴射ヘッドの温度管理を行い、その故障を防止する技術が知られている。
このような技術として、たとえば〔特許文献1〕に記載された、インクジェット記録装置に関する技術が知られている。この技術は、不具合が生じる程度の温度までの温度の範囲を、段階的に複数の温度領域に分け、各段階の温度領域に応じて、ユーザーに危険情報を告知したり、動作を停止したりするものである。
特開平7−47694号公報
しかしながら、〔特許文献1〕に記載された技術では、ユーザーが求めている記録枚数の記録を行うことができない場合があるという問題がある。すなわち、たとえばインクジェット記録装置では、用紙の種類や、記録速度等に関し種々の記録モードがあるが、記録モードによっては、たとえば噴射ヘッドの、昇温速度が大きいため、上述の技術を用いても、連続で記録を行うと、すぐに記録不能なほどに高温となり、記録を中断せざるを得なくなる場合があり、ユーザーが求めている記録枚数の記録を行うことができないことがある。
本発明は、安全な温度領域にて、できるだけユーザーの求める記録枚数まで、記録を続行できる、インクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置等の記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の記録モードのうち選択された記録モードで記録を行うことが可能な記録装置であって、装置本体内部の所定部位の温度を検出する第1の温度検出手段と、上記所定部位の上記記録モードと記録枚数とに対応した温度変化に関するデータを記録した記録手段を備え、第1の温度検出手段によって検出した上記所定部位の温度と上記記録手段に記録されたその所定部位の温度変化に関するデータとに基づいて、選択された第1の記録モードで指定された記録枚数の記録を行うと指定された記録枚数の記録を行う前にその所定部位の温度が危険温度に達するとの第1の判断を行ったとき、その所定部位の温度が危険温度に達することを回避するための第2の記録モードを選択可能であるとともに、上記記録手段に記録された第1の記録モード及び第2の記録モードと記録枚数とに対応したその所定部位の温度変化に関するデータに基づいて第1の記録モードで記録可能な最大枚数を算出可能な制御手段とを有し、上記制御手段により、第1の判断が行われ、上記最大枚数が算出されたとき、第1の記録モードで上記最大枚数の記録を行うとともに、第2の記録モードで指定された記録枚数と上記最大枚数との差分の記録枚数の記録を行うことが可能な記録装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録装置において、上記制御手段が、何れの記録モードを選択しても上記所定部位の温度が危険温度に達するとの第2の判断を行ったとき、この旨を出力することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項記載の記録装置において、上記制御手段は、第2の判断を、上記危険温度よりも低い安全温度をしきい値として用いて行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録装置において、制御手段が、第2の記録モードを選択した後、第1の記録モードを選択しても上記所定部位の温度が危険温度に達しないと判断したときは、第1の記録モードを選択することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の記録装置において、上記記録手段が、上記データを、記録モードのそれぞれに対応して有していることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の記録装置において、上記制御手段が、第2の記録モードを選択したときに、この旨を出力することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の記録装置において、装置本体外部の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、上記制御手段が、第2の温度検出手段によって検出した温度に応じて、上記データを補正して用いることを特徴とする
本発明は、複数の記録モードのうち選択された記録モードで記録を行うことが可能な記録装置であって、装置本体内部の所定部位の温度を検出する第1の温度検出手段と、上記所定部位の上記記録モードと記録枚数とに対応した温度変化に関するデータを記録した記録手段を備え、第1の温度検出手段によって検出した上記所定部位の温度と上記記録手段に記録されたその所定部位の温度変化に関するデータとに基づいて、選択された第1の記録モードで指定された記録枚数の記録を行うと指定された記録枚数の記録を行う前にその所定部位の温度が危険温度に達するとの第1の判断を行ったとき、その所定部位の温度が危険温度に達することを回避するための第2の記録モードを選択可能であるとともに、上記記録手段に記録された第1の記録モード及び第2の記録モードと記録枚数とに対応したその所定部位の温度変化に関するデータに基づいて第1の記録モードで記録可能な最大枚数を算出可能な制御手段とを有し、上記制御手段により、第1の判断が行われ、上記最大枚数が算出されたとき、第1の記録モードで上記最大枚数の記録を行うとともに、第2の記録モードで指定された記録枚数と上記最大枚数との差分の記録枚数の記録を行うことが可能な記録装置にあるので、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができる記録モードを制御手段によって自動的に選択することが可能であり、したがって記録を一旦中止して記録を行うための操作を再度行うなどの、ユーザーの二度手間を要せず、安全な温度領域にて、可能な限り、ユーザーの求める記録枚数を優先し、ユーザーの求める記録枚数まで記録を続行することが可能な、ユーザーの使い勝手の良い記録装置を提供することができる。
制御手段が、何れの記録モードを選択しても所定部位の温度が危険温度に達するとの第2の判断を行ったとき、この旨を出力することとすれば、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができる記録モードを制御手段によって自動的に選択することが可能であり、したがって記録を一旦中止して記録を行うための操作を再度行うなどの、ユーザーの二度手間を要せず、安全な温度領域にて、可能な限り、ユーザーの求める記録枚数を優先し、ユーザーの求める記録枚数まで記録を続行することが可能であるとともに、危険温度に達する前にたとえば装置が停止する可能性がある旨等をユーザーに告知し、危険温度に達する前にユーザーが危険温度に達することを回避する措置をとるべきことが容易に理解でき、よりユーザーの使い勝手の良い記録装置を提供することができる。
制御手段は、第2の判断を、危険温度よりも低い安全温度をしきい値として用いて行うこととすれば、予測に多少の誤差が生じた場合であっても、装置の故障等の不具合をより確実に防止することができ、より高い安全性を確保することができる記録装置を提供することができる。
制御手段が、第2の記録モードを選択した後、第1の記録モードを選択しても所定部位の温度が危険温度に達しないと判断したときは、第1の記録モードを選択することとすれば、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができる記録モードを制御手段によって自動的に選択することが可能であり、したがって記録を一旦中止して記録を行うための操作を再度行うなどの、ユーザーの二度手間を要せず、安全な温度領域にて、可能な限り、ユーザーの求める記録枚数、記録モードを優先し、ユーザーの求める記録枚数まで、可能な限りユーザーの希望する記録モードで、記録を続行することが可能な、さらにユーザーの使い勝手の良い記録装置を提供することができる。
記録手段が、所定部位の温度変化に関するデータを、記録モードのそれぞれに対応して有していることとすれば、危険温度に達するか否かを正確に判断することでユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができる記録モードを制御手段によって自動的活より正確に選択することが可能であり、したがって記録を一旦中止して記録を行うための操作を再度行うなどの、ユーザーの二度手間を要せず、安全な温度領域にて、可能な限り、ユーザーの求める記録枚数を優先し、ユーザーの求める記録枚数までより安全に記録を続行することが可能な、ユーザーの使い勝手の良い、信頼性の高い記録装置を提供することができる。
制御手段が、第2の記録モードを選択したときに、この旨を出力することとすれば、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができる記録モードを制御手段によって自動的に選択することが可能であり、したがって記録を一旦中止して記録を行うための操作を再度行うなどの、ユーザーの二度手間を要せず、安全な温度領域にて、可能な限り、ユーザーの求める記録枚数を優先し、ユーザーの求める記録枚数まで記録を続行することが可能であるとともに、第2の記録モードで記録を行うことがユーザーに容易に認識され、さらにユーザーの使い勝手の良い記録装置を提供することができる。
装置本体外部の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、制御手段が、第2の温度検出手段によって検出した温度に応じて、所定部位の温度変化に関するデータを補正して用いることとすれば、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができるより適切な記録モードを制御手段によって自動的に選択することが可能であり、したがって記録を一旦中止して記録を行うための操作を再度行うなどの、ユーザーの二度手間を要せず、安全な温度領域にて、可能な限り、ユーザーの求める記録枚数を優先し、ユーザーの求める記録枚数まで記録を続行することが可能な、ユーザーの使い勝手の良い、信頼性の高い記録装置を提供することができる。
図1に本発明を適用した画像形成装置であるインクジェット記録装置としてのインクジェットプリンタの概略を示す。インクジェットプリンタ100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成すなわち記録するものとして用いることが可能である。
インクジェットプリンタ100は、ベルト駆動ローラ10と、テンションローラ11と、これら2つのローラ10、11に巻き掛けられた搬送手段であり無端ベルトとしての帯電搬送ベルト12と、ベルト駆動ローラ10を回転駆動するための、図示しない副走査モータとしてのモータ等の駆動手段によって構成される図示しない駆動系とを有している。帯電搬送ベルト12は成型上において無端のベルトでも、両端をつなぐことで無端状としたベルトでも良い。帯電搬送ベルト12は表層に図示しない絶縁層を形成され、電荷を保持するようになっている。
インクジェットプリンタ100はまた、帯電搬送ベルト12によって搬送される図示しない記録媒体としての用紙にインクを吐出して記録を行なう記録手段としてのインクヘッドたるヘッド13と、ヘッド13を搭載しヘッド13からのインクの吐出の際に図1の紙面に垂直な方向に往復動して記録を行なうためのキャリッジ9と、キャリッジを図1の紙面に垂直な方向に往復動させるための図示しない主走査モータと、インクジェットプリンタ100の電気系統に電力を供給する図示しない電源ユニットとを有している。
インクジェットプリンタ100はまた、ベルト駆動ローラ10とテンションローラ11との間に位置し、帯電搬送ベルト12の内側のヘッド13に対向する位置に配設され、帯電搬送ベルト12を内側からガイドするガイド部材としての搬送ガイド板14と、用紙を帯電搬送ベルト12に静電吸着させて搬送するために帯電搬送ベルト12、具体的には帯電搬送ベルト12の表層をなす絶縁層を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ15とを有している。
インクジェットプリンタ100はまた、帯電搬送ベルト12の移動方向Aにおけるヘッド13の上流側に、帯電搬送ベルト12を介してベルト駆動ローラ10に押圧するように配設され、用紙を帯電搬送ベルト12に密着させる搬送ローラ16と、帯電搬送ベルト12の移動方向Aにおけるヘッド13の下流側に、帯電搬送ベルト12を介してテンションローラ11に押圧するように配設され、用紙を帯電搬送ベルト12から分離する分離爪17とを有している。
インクジェットプリンタ100はまた、用紙を積載した給紙トレイ18と、給紙トレイ18から用紙を送り出す給紙ローラ19と、給紙ローラ19から送り出された用紙を一枚だけ分離して送り出すための分離パッド20を有している。給紙トレイ18と、給紙ローラ19と、分離パッド20とは、給紙ユニット21を構成している。
インクジェットプリンタ100はまた、分離パッド20によって分離され送られてきた用紙すなわち給紙ユニット21から送り出された用紙をほぼ鉛直上方に向けて案内するためのガイド部材31と、帯電搬送ベルト12の移動方向Aにおける搬送ローラ16の上流側に位置し、ガイド部材31によりほぼ鉛直上方向に向けて案内されてきた用紙を、ほぼ90°方向転換し、ほぼ水平方向に搬送することで、帯電搬送ベルト12と搬送ローラ16との間に搬送するガイド部材32とを有している。
なお、ガイド部材32は、ほぼ鉛直上方向に向けて案内されてきた用紙をほぼ90°方向転換すべく、ベルト駆動ローラ10上に巻き掛けられた帯電搬送ベルト12との間で円弧状の搬送路を形成するため、帯電搬送ベルト12と対向する面が、帯電搬送ベルト12の曲率半径より大きな曲率半径を有する円弧状をなしている。
インクジェットプリンタ100はまた、分離爪17によって帯電搬送ベルト12から分離された用紙を搬送するための、方向Aにおけるヘッド13の下流側に位置するローラ対23と、ローラ対23によって送られてきた用紙を積載する排紙トレイ26とを有している。ローラ対23は、図1においては周上に突起を有する断面星型の拍車ローラ24と、この拍車ローラ24に対向当接したコロ25とを有している。
拍車ローラ24は、方向Aにおけるヘッド13の下流側において、用紙のヘッド13側の面に係合するものであるが、用紙が通常の普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙に記録を行なう場合においては、用紙の送りを単に補助するものであり、拍車ローラ24とコロ25との間に用紙が噛んでいること、すなわち拍車ローラ24が用紙に係合していることによって用紙表面とヘッド13とのギャップを定めるものではない。
図2に示すように、インクジェットプリンタ100はまた、分離爪17によって帯電搬送ベルト12から分離された用紙の先端がローラ対23に噛んだかどうかすなわち拍車ローラ24に係合したかどうかを検知する検知手段としてのセンサ27を有している。センサ27は光学的に用紙の先端を検知するものである。
インクジェットプリンタ100はまた、インクジェットプリンタ100本体内部の所定部位、具体的にはヘッド13と、上述したモータとの温度をそれぞれ検出する第1の温度検出手段としてのセンサ28、センサ29と、インクジェットプリンタ100本体外部の温度を検出する第2の温度検出手段としての図示しない外気温センサとを有している。センサ28は、ヘッド13に対向して配設されており、ヘッド13の温度を検出する。センサ29は、ベルト駆動ローラ10の近傍に配設されており、上述したモータの温度を検出する。
インクジェットプリンタ100はまた、センサ27、28、29および外気温センサからの信号を受ける制御手段としての制御部30と、インクジェットプリンタ100の本体外部に備えられている入出力手段である付帯入出力手段としての図示しない操作パネルと、操作パネルと制御部30との間の入出力を行う図3に示すユーザーI/F39とを有している。インクジェットプリンタ100には、パーソナルコンピュータ、モニタ等の入出力手段である外部入出力手段としての外部入出力装置が接続可能となっている。外部入出力装置はユーザーI/F39を介して制御部30と接続される。
図2に示すように、ヘッド13内には、帯電搬送ベルト12の移動方向Aすなわち用紙の搬送方向Aに、それぞれがインクを吐出する多数、本形態においては192個の吐出口としてのノズル22が内蔵されている。ノズル22は、キャリッジ9の往復動に伴い複数回のインクの吐出を行なうことで同一画像領域の記録を行なうものである。なお、図示の都合上、図2においては実際よりも少ない数のノズル22を図示している。
図3に示すように、制御部30は、後述する温度上昇予想カーブとしての温度近似値データを格納する記録手段としての温度近似値データ格納メモリ33(以下、「メモリ33」という)と、メモリ33から読み出した温度近似値データとセンサ28、29を備えた温度検出部34から受信した所定部位の温度に関するデータとを比較し、後述する補正データ35を生成する温度比較部36と、温度比較部36から受信した補正データ35に応じ、ヘッド13、上述したモータ等を含む動作部37を制御してインクジェットプリンタ100の動作全般を制御するとともに、補正データ35に応じた補正情報38をユーザーI/F39に出力するCPUを含む動作制御部40とを有している。温度検出部34は、センサ28、29の他、外気温センサも含んでいる。
ここで、インクジェットプリンタ100は、複数の記録モードのうち、選択された記録モードで記録を行うことができるようになっている。それぞれの記録モードは、普通紙、光沢紙といった、記録に用いる用紙の種類や、標準、速度優先、画質優先等によって切り替わる記録速度等に応じて設定されるものであり、どの記録モードで記録を行うかは、ユーザーが選択することができるようになっている。
ユーザーによる記録モードの選択は、上述した操作パネルや、外部入力装置が接続されている場合にはこの外部入力装置を用いて行われる。記録は、ユーザーが、記録モードとともに、記録すべき画像情報、記録枚数を入力することで行われる。なお、かかる外部入力装置は、実質的に外部出力装置と一体である場合があり、この場合にはこれが外部入出力装置を構成する。
温度近似値データは、インクジェットプリンタ100において選択されうるすべての記録モードに対応した、所定部位の温度変化に関するデータであって、記録枚数言い換えると印刷枚数を変数とした関数として、予め測定を行うことによって生成されたものである。ここに言う所定部位とは、ヘッド13、上述したモータ等、インクジェットプリンタ100本体内部の、所定温度以上に昇温した場合に不具合が生じうる部位をいう。
温度近似値データは、所定部位毎、且つ、インクジェットプリンタ100において選択されうるすべての記録モード毎に、1対1で生成され、温度近似値データ格納メモリ33に記録されている。温度近似値データは、図4に示すように、同図中動作A、動作B、動作Cとして示した記録モードと、所定部位毎に設定された危険温度としての限界温度すなわちその温度以上では不具合が生じうる温度との相関により、その記録モードで、何枚の記録が可能であるかを示す点で意義を有するものである。
図4においては、温度近似値データは、各記録モードにおいてそれぞれ、温度変化率すなわち傾きが一定であり、直線状で推移する態様となっており、動作A、動作B、動作Cのうち、傾きが最も大きな動作Cでは、最も少ない印刷枚数n1で限界温度に達し、傾きが最も小さな動作Aでは、最も多い印刷枚数n3で限界温度に達し、動作Cと動作Aとの中間の傾きの動作Bでは、n1とn3との中間のn2枚の印刷で限界温度に達する。
図4から明らかなように、温度変化率は、記録モードによって異なるが、温度変化率は、たとえば記録速度に関して述べると、速度優先のモードにおいてはモータの昇温速度が大きい、画質優先のモードにおいてはヘッド13の昇温速度が大きいといったように、各部位によっても特性が異なる。また、限界温度は、たとえば、ヘッド13では45℃、モータでは70℃といったように、各部位によって異なる。なお、図4に示した例では、温度近似値データは直線状で推移しているが、曲線状で推移することもある。
ここで、図4に示した例において、ユーザーが、動作Cに対応する記録モードを選択したにもかかわらず、n3枚の記録枚数を指定したとする。この場合、ユーザーの指示通りに記録を行うと、n3枚の記録を行う前のn1枚の時点で、限界温度に達してしまい、所定部位の故障等を生ずるおそれがある。しかし、インクジェットプリンタ100においては、制御手段30がかかる過昇温による危険を回避するための制御を行い、記録を安全な温度領域にて行うため、所定部位の故障を生じることがない。
従来の記録装置においては、かかるおそれがある場合に装置の停止を行っていたが、インクジェットプリンタ100においては、ユーザーの求める記録枚数を優先し、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行う。また、従来の記録装置においては、装置を停止した場合にユーザーが別の記録モードを選択して記録を再開する必要があり二度手間が生じていたが、インクジェットプリンタ100においては、ユーザーの求める記録枚数まで安全に記録を行うことができる記録モードを自動的に選択するため、かかる二度手間が生じることはない。
これを実現するため、インクジェットプリンタ100においては、制御部30が、温度検出部34によって検出した所定部位の温度とメモリ33に記録されたその所定部位の温度変化に関するデータとを、温度比較部36で比較し、温度比較部36において、ユーザーによって選択された記録モード、記録枚数で記録を行うと、その所定部位の温度が、指定された枚数の記録を行う前に限界温度に達すると判断したとき、その所定部位の温度が危険温度に達することを回避するための別の記録モードを選択可能となっており、別の記録モードを選択した場合には、温度比較部36がこれを補正データ35として動作制御部40に出力し、動作制御部40が、この補正データ35に基づいて、動作部37を制御するようになっている。
温度比較部36が補正データ35を出力した場合を図5を用いて説明する。ユーザーが、動作Cに対応する記録モードを選択し、n2枚とn3枚との間のn5枚の記録枚数を指定したとする。このとき、ユーザーの指示通りに記録を行うと、n5枚の記録を行う前のn1枚の時点で、限界温度に達してしまい、所定部位の故障、機能低下等を生ずるおそれがある。そこで、制御部30は、符号41で示す矢印のように、動作Cでn4枚の記録を行った後、符号42で示す矢印のように、動作Aを選択して動作Aに移行し、残りの記録を行う。
ユーザーの指示通りに記録を行うとn5枚の記録を行う前に限界温度に達してしまうこと、他の記録モードを選択すべきこと、どの記録モードを選択するのが適切であるかは、この順で、制御部30において瞬時に、たとえば動作Cで1ラインの記録を行う間に計算されるため、その時点ですぐに他の記録モードに移行することができるが、図5に示した例では、ユーザーの指示を優先するため、まず、動作Cで記録を行い、動作Cでできるだけ多くの枚数を記録する制御を行っている。
そのため、温度比較部36は、まず、動作Cの後に、傾きの最も小さい動作Aを行うことを決定し、次に、動作Aでの温度変化の推移から、動作Cで記録可能な最大枚数n4を算出している。なお、他の記録モードをどのように選択するかは、図5に示した例のように、ユーザーの指定した記録モードでできる限り多くの記録を行うことを優先しても良いし、ユーザーの指定した記録モードにできる限り近い記録モードで記録を行うことを優先しても良い。たとえば、図5に示した例で、動作Bが動作Aに比して動作Cに近い記録モードであるとすれば、動作Bと動作Aとの組み合わせを選択しても良いし、指定された枚数がn1とn2との間であれば、動作Bのみを選択しても良い。
温度比較部36が補正データ35を出力した場合、ユーザーの指定した記録モードと異なる記録モードで記録を行うため、制御部30は、動作制御部40により、ユーザーの指定した記録モードと異なる記録モードで記録を行う旨を、ユーザーI/F39を介して操作パネルや外部出力装置に出力する。
なお、補正データ35に応じた記録モードで実際に記録を開始することについて、ユーザーの許可を条件とすることができ、その旨も同様に操作パネルや外部出力装置に出力し、ユーザーの許可を得るまで待機するようにしても良い。
また、図5に示した例では、所定部位のうちの1つの部位のみについて、その部位の温度が限界温度に達するかどうかに応じて他の記録モードを選択しているが、所定部位が複数ある場合には、それぞれの所定部位について、その所定部位の限界温度に達するかを判断し、何れか1つの部位において限界温度に達する場合にはその記録モードは選択されない。
制御部30は、何れの記録モードを選択しても所定部位の温度が限界温度すなわち危険温度に達すると判断したときは、何れの記録モードを選択しても所定部位の温度が危険温度に達することが予測される旨(第1の旨)を、ユーザーI/F39を介して操作パネルや外部出力装置に出力し、ユーザーに告知する。このとき、ユーザーに、第1の旨に併せて、または第1の旨に代えて、あと何枚あるいは約何枚で危険温度に達するかといった危険温度に達するまでの記録枚数の予告(第2の旨)および/または記録を一時停止させる操作を行うべき旨(第3の旨)を出力し告知するようにしても良い。なお、本発明の適用上、「何れの記録モードを選択しても所定部位の温度が危険温度に達すると判断した」旨とは、第1の旨および/または第2の旨および/または第3の旨をいう。
また、より高い安全性を確保するため、かかる告知を行うか否かの判断は、危険温度よりも低い安全温度をしきい値とすることができる。この例を図6に示す。図6においては、かかる安全温度をユーザーへの危険告知温度として破線で示している。このように、危険温度よりも低い安全温度をしきい値としてユーザーへのかかる告知を行えば、何らかの原因により予測に多少の誤差が生じた場合であっても、装置の故障等の不具合がより確実に防止される。安全温度は、限界温度よりも3℃程度低い温度とすることが好ましく、限界温度が45℃であるヘッド13においては、安全温度を42℃として、後述するように、かかる旨のユーザーへの告知を行うようにしている。
このような制御において、制御部30は、上述した外気温センサによって検出した温度に応じて、温度近似値データを補正して用いている。この理由を説明する。
温度近似値データは、インクジェットプリンタ100本体外部の周辺雰囲気温度である外気温度すべてに応じて生成されていることが望ましいが、すべての外気温度に応じて予め温度近似値データを作成し、これをメモリ33に記録しておくことは難しい。
そのため、温度近似値データは、ある1つの外気温度条件下で作成されるか、複数の外気温度条件下で作成され、メモリ33に記録される。そうすると、インクジェットプリンタ100が、かかる外気温度条件下と異なる外気温度の下で使用され、記録を行うときには、メモリ33に記録されている温度近似値データをそのまま使用すると、実際に使用されている環境下では必要のない記録モードの変更を行うことや、変更した記録モードでも限界温度に達することなどが生じ、特に後者は問題である。
そこで、制御部30は外気温センサによって検出した温度に応じて、温度近似値データを補正して用いる。この例を図7を用いて説明する。図7に示すように、外気温度が、一点鎖線で示すT℃の場合と、実線で示すT’℃の場合とでは、限界温度が実質的に変化する。すなわち、外気温がT℃からT’℃に変化すると、T℃とT’℃との差であるΔT℃だけ、限界温度が実質的に下がり、実質的に動作A、B、Cとそれぞれ同じ動作である動作A’、B’、C’を行っても、限界温度に達するまでの印刷枚数が減少する。よって、制御部30は外気温センサによって検出した温度に応じて、温度近似値データを、ΔT℃分だけ桁上げ等することによりΔT℃に対応したオフセット値をもたせ、外気温度の変動によって生じるオフセット分を補正したうえで用いるようになっている。
このように、制御部30は、所定部位の温度が限界温度に達することすなわち過昇温することを回避し、安全な温度範囲で記録が行われるように制御するが、ユーザーの指定と異なる記録モードを選択して記録を開始した後、たとえば外気温度の変化等により、実際にはユーザーが指定した記録モードで記録を行っても、所定部位の温度が限界温度に達しないということもある。
そのため、制御部30は、ユーザーが選択した記録モードと異なる記録モードを選択した後も、温度検出部34による所定部位の温度の監視および外気温センサによる外気温度の監視を続行し、温度比較部36において、ユーザーが指定した記録モードで記録を行っても、所定部位の温度が限界温度に達しないかどうかの判断を行うようになっており、ユーザーが指定した記録モードで記録を行っても所定部位の温度が限界温度に達しないと判断したときは、ユーザーが指定した記録モードを選択し、記録を行うようになっている。
この場合にも、温度比較部36は補正データ35を生成して動作制御部40に出力し、動作制御部40が、この補正データ35に基づいて、動作部37を制御するとともに、ユーザーの指定した記録モードに復帰し、この記録モードで記録を行う旨を、ユーザーI/F39を介して操作パネルや外部出力装置に出力する。
以上のような構成、制御例を踏まえ、インクジェットプリンタ100における、その所定部位の温度が危険温度に達することを回避する過昇温回避方法に関する制御の例を、図8を参照しつつ説明する。なお、本形態におけるインクジェットプリンタ100においては、温度検出部34として、センサ28、29を備えているとともに、所定部位としてヘッド13とモータとを備えており、上述したように、記録モードの選択は、何れの所定部位においても、すなわちヘッド13、モータの何れもが、危険温度に達することのないように行われるが、図8に示す例は、説明の簡単のため、ヘッド13、モータを区別することなく説明している。
ユーザーにより記録モードすなわち印刷モードが指定・セットされ(S1)、その他、記録枚数、記録画像等が指定されると、記録が開始される。温度検出部34で検出された温度と、ユーザーによって指定された印刷モードに対応する、メモリ33から読み出された温度近似値データすなわち温度近似線とが温度比較部36にて比較され、これら両者が一致するか、すなわち印刷モードが温度近似線をたどっているか否かが判断される(S2)。
両者が一致する場合には、ユーザーが指定した印刷モードに対応する温度近似線を選択することが決定し、すなわち近似線選択処理を行い(S3)、次に、設定された曲線すなわち温度近似線を用いて、ユーザーが指定した記録枚数で記録を行うと、所定部位が危険温度領域に達するか否かが温度比較部36で判断される(S5)。
一方、上述の両者が一致しない場合には、ユーザーが指定した記録モードに対応する温度近似線を用いて、ユーザーが指定した記録枚数で記録を行うとすれば所定部位が危険温度領域に達するか否かが温度比較部36で判断され(S4)、危険温度領域に達すると判断した場合には、上述の両者が一致する場合と同じ処理を行い(S3、S5)、危険温度領域に達しないと判断した場合には、ユーザーが指定し設定した印刷モードで記録を継続して続行し(S6)、指定された記録枚数に達するまで記録を行い、印刷を終了する(S8)。
上述のステップ(S5)において、危険温度領域に達すると判断した場合には、ユーザーが指定した印刷モードに代えて他の印刷モードを選択し印刷モードを変更する(S7)とともに変更した印刷モードにてユーザーが指定した記録枚数で印刷を行うとすれば所定部位が危険温度領域に達するか否かを判断し(S9)、危険温度領域に達しないと判断した場合には、上述のステップ(S4)において危険温度領域に達しないと判断した場合と同じ処理を行い、印刷が終了する(S6、S8)。
上述のステップ(S9)においては、変更した印刷モードにてユーザーが指定した記録枚数で印刷を行うとすれば所定部位が危険温度領域に達すると判断した場合には、他の印刷モードを選択する処理を繰り返す。そして、何れの印刷モードで印刷を行っても危険温度領域に達すると判断した場合には、制御部30が、ユーザーI/F39を介してユーザーに対し、何れの記録モードを選択しても所定部位の温度が危険温度に達すると判断した旨の告知すなわち危険温度到達予知の告知を行う(S11)とともにユーザーが記録の一時停止等の処理を実施したか否かの判断を行い(S12)、危険温度に達しない印刷モードが見つかった場合にはその印刷モードで所定部位の温度が安全温度内に収まるかすなわち安全領域に達するか否かを判断する(S10)。
このステップ(S10)において、安全領域に達すると判断した場合には、温度比較部36が動作制御部40に対して補正データ35を出力し、制御部40がその補正データ35に応じた動作部37の制御を行うとともにユーザーI/F39に対し補正情報38を出力し、また、上述のステップ(S4)において危険温度領域に達しないと判断した場合と同じ処理を行い、印刷が終了(S6、S8)する。
一方、ステップ(10)において、安全領域に達しないと判断した場合には、その時点で選択されている印刷モードに代えて他の印刷モードを選択し印刷モードを変更する(S7)とともに、上述のステップ(S9)と同様の処理を行う。なお、この場合、制御の簡素化の観点から、すでに選択したことのある印刷モードへの変更は行わないようにすることができる。
上述のステップ(S12)には、上述のステップ(S11)による処理を行った後、ユーザーにとって記録の一時停止等の処理を行うに十分な所定時間を与えられ、かかる所定時間内にユーザーが記録の一時停止等の処理を実施しなかった場合には、動作制御部40が動作部37を停止させて印刷停止処理を強制的に行い(S15)、かかる所定時間内にユーザーが記録の一時停止等の処理を実施した場合には、その実施の時点で、温度比較部36が、その印刷モードで所定部位の温度が安全領域に達するか否かを判断する(S13)。
このステップ(S13)において、安全領域に達しないと判断した場合には、所定部位の温度が低下して安全領域に達すると判断されるまで待機する処理が行われ(S14)、安全領域に達すると判断した場合には、温度比較部36が動作制御部40に対して補正データ35を出力し、制御部40がその補正データ35に応じた動作部37の制御を行うとともにユーザーI/F39に対し補正情報38を出力し、また、上述のステップ(S4)において危険温度領域に達しないと判断した場合と同じ処理を行い、印刷が終了(S6、S8)する。
このようにして、本例のインクジェットプリンタ100においては、ユーザーが指定した枚数の記録が行われることで記録を終了する(S8)か、その途中で記録を終了する(S15)かの何れかで、その動作を終了する。
制御部30はその他、用紙の種類、記録すべき画像等に合わせて何れのノズル29からインクを吐出させるかの制御、給紙ローラ19の駆動制御も行なっている。用紙の種類は、上述したように、操作パネル、外部入力装置から入力されるが、インクジェットプリンタ100本体内に紙種検知センサを設け、この紙種検知センサによって紙種を検知するようにしても良く、紙種検知センサによって検知した紙種に応じて記録モードを判断し、また選択するようにすることもできる。
以上、本発明を実施するための形態として、本発明を適用した記録装置としてのインクジェットプリンタ100について説明したが、本発明は、インクジェットプリンタでなく、ファクシミリ等、他のタイプのインクジェット記録装置、複写機、ファクシミリ、プリンタ、これらの複合機等の画像形成装置等の記録装置に適用可能である。上記の形態において、所定部位としては、インクヘッド、副走査モータのみを説明したが、その他、たとえば主走査モータ、電源ユニットを所定部位としても良い。
上述の形態では、より正確な制御を行う観点から、所定部位の、記録モードに対応した温度変化に関するデータを、記録モードに対して1対1で備えているが、制御の簡素化、記録手段の低容量化の観点から、似通ったデータについてはこれをまとめ、複数の記録モードに対して1つ備えるようにしても良い。本発明の適用は、上述の説明において特に限定を行っていない限り、上述の形態に限られるものではない。
本発明を適用した記録装置の概略正面図である。 図1に示した記録装置に備えられた第1の温度検知手段および制御手段のブロック図であるとともに、図1に示した記録装置の一部拡大正面図である。 図2に示した記録装置のブロック図である。 図2に示した記録装置における、所定部位の、記録モードに対応した温度変化に関するデータを示す相関図である。 図2に示した記録装置において、所定部位の温度が危険温度に達することを回避するよう記録モードを変更する例を示す図である。 図2に示した記録装置において、危険温度よりも低い温度でユーザーへの危険告知を行う例を示す図である。 図2に示した記録装置において、装置本体外部の温度に応じて、所定部位の、記録モードに対応した温度変化に関するデータを補正して用いる例を示す図である。 図2に示した記録装置において、所定部位の温度が危険温度に達することを回避するよう記録モードを変更することを含む制御の例を示すフローチャートである。
符号の説明
13 所定部位
28、29 第1の温度検出手段
30 制御手段
33 記録手段
100 記録装置

Claims (7)

  1. 複数の記録モードのうち選択された記録モードで記録を行うことが可能な記録装置であって、
    装置本体内部の所定部位の温度を検出する第1の温度検出手段と、
    上記所定部位の上記記録モードと記録枚数とに対応した温度変化に関するデータを記録した記録手段を備え、第1の温度検出手段によって検出した上記所定部位の温度と上記記録手段に記録されたその所定部位の温度変化に関するデータとに基づいて、選択された第1の記録モードで指定された記録枚数の記録を行うと指定された記録枚数の記録を行う前にその所定部位の温度が危険温度に達するとの第1の判断を行ったとき、その所定部位の温度が危険温度に達することを回避するための第2の記録モードを選択可能であるとともに、上記記録手段に記録された第1の記録モード及び第2の記録モードと記録枚数とに対応したその所定部位の温度変化に関するデータに基づいて第1の記録モードで記録可能な最大枚数を算出可能な制御手段とを有し、
    上記制御手段により、第1の判断が行われ、上記最大枚数が算出されたとき、第1の記録モードで上記最大枚数の記録を行うとともに、第2の記録モードで指定された記録枚数と上記最大枚数との差分の記録枚数の記録を行うことが可能な記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置において、上記制御手段が、何れの記録モードを選択しても上記所定部位の温度が危険温度に達するとの第2の判断を行ったとき、この旨を出力することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項記載の記録装置において、上記制御手段は、第2の判断を、上記危険温度よりも低い安全温度をしきい値として用いて行うことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の記録装置において、制御手段が、第2の記録モードを選択した後、第1の記録モードを選択しても上記所定部位の温度が危険温度に達しないと判断したときは、第1の記録モードを選択することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の記録装置において、上記記録手段が、上記データを、記録モードのそれぞれに対応して有していることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の記録装置において、上記制御手段が、第2の記録モードを選択したときに、この旨を出力することを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の記録装置において、装置本体外部の温度を検出する第2の温度検出手段を有し、上記制御手段が、第2の温度検出手段によって検出した温度に応じて、上記データを補正して用いることを特徴とする記録装置
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