JP5743879B2 - 車両部品及びドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両部品及び車両のドアに取り付けられるドアロック装置に関する。
従来のドアロック装置は、ドアのうちストライカ挿通孔が形成されたドア端部壁と車内側に配置されたドア内側壁との角部内側に取り付けられており、ドア内側壁に対向配置される側面カバーが装置本体の第1側面に固定され、ドア端部壁に対向配置されるラッチモジュールが装置本体のうち第1側面の隣の第2側面に固定されていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−132694号公報(第4図)
ところで、上述した従来のドアロック装置では、ラッチモジュールが装置本体の第2側面にボルトによって締め付けられ、ボルトによる締結部分から離れたラッチモジュールの一側部と側面カバーの一側部とが接合されていたが、その接合部分まではボルトによる固定力が及び難いため、車両の振動等によって擦れ合い、軋み音(スティックスリップ音)が発生するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車両の静粛性を向上させることが可能な車両部品及びドアロック装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る車両部品は、第1部品の第1側面に第2部品が固定された状態で、第1部品のうち第1側面の隣の第2側面に側面部品が締結部材にて固定されて、側面部品の一側部が第2部品の一側部に接合される車両部品において、第2部品と側面部品との接合部分の一方から他方に向かって突出し、側面部品を固定する締結部材の軸方向に延びた突当軸体と、接合部分の他方に形成されて突当軸体の先端面が突き当てられる被突当面とを備え、突当軸体の先端面と被突当面との何れか一方を、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面としたところに特徴を有する。
上記目的を達成するためになされた請求項2の発明に係るドアロック装置は、車両のドアのうちストライカ挿通孔が形成されたドア端部壁と車内側に配置されたドア内側壁との角部内側に取り付けられ、ストライカと係合してドアを閉止状態に保持可能に構成され、ドア内側壁に対向配置される内側壁対向部品が、共通固定部品の第1側面に固定された状態で、ドア端部壁に対向配置される端部壁対向部品が、共通固定部品のうち第1側面の隣の第2側面に締結部材にて固定されて、端部壁対向部品の一側部が内側壁対向部品の一側部に接合されるドアロック装置において、内側壁対向部品と端部壁対向部品との接合部分の一方から他方に向かって突出し、端部壁対向部品を固定する締結部材の軸方向に延びた突当軸体と、接合部分の他方に形成されて突当軸体の先端面が突き当てられる被突当面とを備え、突当軸体の先端面と被突当面との何れか一方を、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面としたところに特徴を有する。
上記目的を達成するためになされた請求項3の発明に係るドアロック装置は、車両のドアのうちストライカ挿通孔が形成されたドア端部壁と車内側に配置されたドア内側壁との角部内側に取り付けられ、ストライカと係合してドアを閉止状態に保持可能に構成され、ドア内側壁に対向配置される内側壁対向部品の第1側面に、共通固定部品が固定された状態で、ドア端部壁に対向配置される端部壁対向部品が、内側壁対向部品のうち第1側面の隣の第2側面に締結部材にて固定されて、端部壁対向部品の一側部が共通固定部品の一側部に接合されるドアロック装置において、共通固定部品と端部壁対向部品との接合部分の一方から他方に向かって突出し、端部壁対向部品を固定する締結部材の軸方向に延びた突当軸体と、接合部分の他方に形成されて突当軸体の先端面が突き当てられる被突当面とを備え、突当軸体の先端面と被突当面との何れか一方を、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載のドアロック装置において、グリス保持面は、シボ加工面又はローレット加工面であるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2に記載のドアロック装置において、共通固定部品は、ドア内側壁に沿う第1支持ベースとドア端部壁に沿う第2支持ベースとを有する支持ボディを備え、内側壁対向部品は、第1支持ベースに対向配置されてその第1支持ベースと共に部品収容空間を形成するカバーであり、突当軸体及び被突当面は、第1支持ベースとカバーとの対向方向の幅内に位置しているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のドアロック装置において、端部壁対向部品は、ストライカ受容溝と、そのストライカ受容溝に進入したストライカと係合してドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構とを備え、共通固定部品は、ドアに設けた操作部の操作力をラッチ機構に伝達するための動力伝達機構と、動力伝達機構における動力の伝達経路を途中で切り離して操作力の伝達を不可能にしたロック状態と、操作力の伝達を可能にしたアンロック状態とに切り替えるためのロック切替機構とを有し、突当軸体及び被突当面は、ストライカ受容溝の側方位置に設けられているところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明に係る車両部品によれば、側面部品が締結部材にて第1部品に固定される一方、その締結部位から離れた第2部品の一側部と側面部品の一側部との接合部分では、それらの一方から他方に向かって突出し、側面部品を固定する締結部材の軸方向に延びた突当軸体の先端面と、前記接合部分の他方に設けられた被突当面とをグリスを介して当接させることができるから、仮に、突当軸体の先端面と被突当面とが擦れ合ったとしてもグリスによって軋み音の発生を防止することができる。しかも、突当軸体の先端面と被突当面との何れか一方が、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面となっているから、グリスを長期間に亘って保持することができる。即ち、本発明によれば、突当軸体の先端面と被突当面との間にグリスを介在させるだけで、軋み音の発生を長期間に亘って抑制することができ、車両の静粛性の向上を図ることができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明に係るドアロック装置によれば、端部壁対向部品が締結部材にて共通固定部品に固定される一方、その締結部位から離れた端部壁対向部品の一側部と内側壁対向部品の一側部との接合部分では、それらの一方から他方に向かって突出し、端部壁対向部品を固定する締結部材の軸方向に延びた突当軸体の先端面と、前記接合部分の他方に設けられた被突当面とをグリスを介して当接させることができるから、仮に、突当軸体の先端面と被突当面とが擦れ合ったとしてもグリスによって軋み音の発生を防止することができる。しかも、突当軸体の先端面と被突当面との何れか一方が、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面となっているから、グリスを長期間に亘って保持することができる。即ち、本発明によれば、突当軸体の先端面と被突当面との間にグリスを介在させるだけで、軋み音の発生を長期間に亘って抑制することができ、車両の静粛性の向上を図ることができる。ここで、グリス保持面は、シボ加工面又はローレット加工面とすることが好ましい(請求項4の発明)。
[請求項3の発明]
請求項3の発明に係るドアロック装置によれば、端部壁対向部品が締結部材にて内側壁対向部品に固定される一方、その締結部位から離れた端部壁対向部品の一側部と共通固定部品の一側部との接合部分では、それらの一方から他方に向かって突出し、端部壁対向部品を固定する締結部材の軸方向に延びた突当軸体の先端面と、前記接合部分の他方に設けられた被突当面とをグリスを介して当接させることができるから、仮に、突当軸体の先端面と被突当面とが擦れ合ったとしてもグリスによって軋み音の発生を防止することができる。しかも、突当軸体の先端面と被突当面との何れか一方が、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面となっているから、グリスを長期間に亘って保持することができる。即ち、本発明によれば、突当軸体の先端面と被突当面との間にグリスを介在させるだけで、軋み音の発生を長期間に亘って抑制することができ、車両の静粛性の向上を図ることができる。ここで、グリス保持面は、シボ加工面又はローレット加工面とすることが好ましい(請求項4の発明)。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、内側面対向部品の一側部と端部壁対向部品の一側部とを、第1支持ベースとカバーとの対向方向の幅内にてボルト等の締結部材によって固定することは困難であるが、その第1支持ベースとカバーとの対向方向の幅内にて、突当軸体と被突当面とをグリスを介して当接させることで、内側面対向部品の一側部と端部壁対向部品の一側部との擦れ合いによる軋み音の発生を防止することができる。
[請求項6の発明]
請求項6のドアロック装置は、ドアに設けた操作部の操作によってラッチ機構によるドアの閉止保持を解除することができ、操作力の伝達経路を断接させることで、操作力がラッチ機構に伝わらない(ドアを閉止状態に維持する)ロック状態と、操作力が伝わる(ドアの閉止状態を解除可能な)アンロック状態とに切り替えることができる。
本発明の一実施形態に係るドアロック装置がドアに組み付けられた状態の平面図 ドアロック装置の表側の斜視図 ドアロック装置の正面図 ドアロック装置の側面図 ドアロック装置の裏側の斜視図 アンラッチ状態のドアロック装置の側面図 ラッチ状態のドアロック装置の側面図 ドアロック装置の側面カバーを外した状態の正面図 ドアロック装置の支持ボディを外した状態の斜視図 ロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図 アンロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図 ドアロック装置の分解平面図 ラッチモジュールを外した状態のドアロック装置の正面図 ラッチモジュールを(A)外した状態のドアロック装置の一部を拡大した斜視図、(B)合体した状態のドアロック装置の一部を拡大した斜視図 図3のG−G切断面における断面図 突当軸体と被突当面との当接部位の拡大図 側面カバーの斜視図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。図1に示すように車両のドア90は、板金のプレス部品で外殻壁91(インナーパネル及びアウターパネル)が構成され、ドア90の車内側に配置されるドア内側壁91Aと、ドア90の回動中心とは反対側のドア端部壁91Bとの角部内側に、本発明に係る「車両部品」としてのドアロック装置100が固定されている。
ドアロック装置100は、ドア内側壁91Aとドア端部壁91Bとの角部内側に沿うように略直角に屈曲しており、その外面のうち、屈曲部より一方側の第1外側面100Aがドア内側壁91Aに内面から宛がわれ、屈曲部を挟んで第1外側面100Aとは反対側の第2外側面100Bがドア端部壁91Bに内面から宛がわれている。なお、ドアロック装置100と、ドア90のドア内側壁91A及びドア端部壁91Bとの間には、帯状の防水シール部材80が押し潰された状態で挟まれている(図2では省略)。
ドアロック装置100は、ドア枠92に備えられたストライカ93と係合することによってドア90を閉止状態を保持する本発明のラッチ機構と、ドア90の車内面及び車外面に備えた図示しないドアハンドルの操作力をラッチ機構に伝達するための動力伝達機構と、動力伝達機構における動力の伝達経路を途中で切り離して操作力がラッチ機構に伝達されないようにした「ロック状態」と、操作力がラッチ機構に伝達されるようにした「アンロック状態」とに切り替えるためのロック切替機構とを備えている。
ラッチ機構の基本構造は、従来のドアロック装置に備えられたものと同様である。ラッチ機構は図6及び図7に示されており、ラッチ13、ラチェット14(「ポール」と呼ばれることもある)等で構成されている。ラッチ13は、ドアロック装置100の第2外側面100Bに開放したストライカ受容溝64より上側に配置されたラッチ回動軸13Jを中心にして第2外側面100Bと平行な面内で回動する。ラッチ13は、ドア90を開けた状態で、図6に示すアンラッチ位置に位置決めされている。そして、ドア90を閉めた際には、図6から図7への変化に示すように、ラッチ13は、ストライカ受容溝64内に進入したストライカ93に押されて回動しながらストライカ93をストライカ受容部13Cに受容し、図7に示すフルラッチ位置に至る。
ラチェット14は、図7に示すようにラッチ13をフルラッチ位置(ストライカ93と噛み合った位置)に保持するためのものであり、ストライカ受容溝64より下方位置に配置されたラチェット回動軸14Jを中心にしてラッチ13と同じ面内(第2外側面100Bと平行な面内)で回動する。通常、ラチェット14は、その斜め下方に配置されたトーションコイルバネ14Sの付勢力でストッパ11に押し付けられた原点位置(図6及び図7に示す位置)に位置決めされている。この原点位置では、ラチェット14のうちラッチ13側に突出した係合部14Aとラッチ13とが干渉可能となり、ラッチ13がフルラッチ位置に配置されると、ラチェット14(係合部14A)とラッチ13とが干渉してラッチ13がフルラッチ位置に保持される。
一方、ラチェット14が原点位置から図7における時計回りに回動して、リリース位置に至ると、ラチェット14(係合部14A)とラッチ13とが干渉しなくなる。従って、ラッチ13をフルラッチ位置に保持した状態からラチェット14がリリース位置に至ると、ラッチ13はフルラッチ位置からアンラッチ位置に向かって回動可能になる。即ち、ストライカ93との噛み合いを解除してドア90を開けることが可能になる。
動力伝達機構の基本構造は、従来のドアロック装置に備えられたものと同様である。動力伝達機構は、図8及び図9に示されており、ドア90の車内面に設けられたインサイドドアハンドル(図示せず。本発明の「操作部」に相当する)の操作により回動するインサイドオープンレバー20、ドア90の車外面に設けられたアウトサイドドアハンドル(図示せず。本発明の「操作部」に相当する)の操作により回動するアウトサイドオープンレバー17、アウトサイドオープンレバー17の回動により上下動するオープンリンク19、オープンリンク19の上方に配置されてラチェット14と一体回転するリフトレバー16等を備えている。これらのうち、リフトレバー16は、ラチェット14の裏側に配置されてラチェット14と同じくラチェット回動軸14Jに軸支されており、ラチェット14に向けて折り曲げられた凸片(図示せず)が、ラチェット14に形成された凹部14Bに嵌合することで、リフトレバー16とラチェット14とが一体回転可能になっている。
図8に示すように、インサイドオープンレバー20は、ドアロック装置100の下端寄り位置に配置されたインサイドオープンレバー回動軸20Jを中心にして第1外側面100Aと平行な面内で回動する。インサイドオープンレバー20とインサイドドアハンドルとの間は、ワイヤーW1(図3参照)によって連結されている。図4に示すように、アウトサイドオープンレバー17は、ドアロック装置100の下寄り位置に配置されたアウトサイドオープンレバー回動軸17Jを中心にして第2外側面100Bと平行な面内で回動する。アウトサイドオープンレバー17とアウトサイドドアハンドルとの間は、図示しないロッドによって連結されている。オープンリンク19は、アウトサイドオープンレバー17に連結された下端部を中心にして第2外側面100Bと平行な面内で「ロック位置」と「アンロック位置」との間で傾動可能となっている。アンロック位置のときにオープンリンク19が上方へ移動するとリフトレバー16と当接してリフトレバー16及びラチェット14を一体回転させる。一方、ロック位置のときにオープンリンク19が上方へ移動してもリフトレバー16と当接することはなくリフトレバー16及びラチェット14は回動しない。
ロック切替機構の基本構造も、従来のドアロック装置に備えられたものと同様である。ロック切替機構は、図8及び図9に示されており、ドア90に設けられた図示しないドアロック操作部(ドアロックノブ及びキーシリンダ)の操作により回動するアクティブレバー25、車内の集中ロックや無線キー(図示せず)の操作によってアクティブレバー25を回動させる為のモータ22等を備えている。
アクティブレバー25は、ドアロック装置100の下端寄り位置に配置されたアクティブレバー回動軸25Jを中心にして第1外側面100Aと平行な面内で回動し、図10に示す「ロック位置」と、図11に示す「アンロック位置」とに変位する。
図8に示すように、モータ22はアクティブレバー25の上方に配置され、モータ22から斜め下方に延びた回転出力軸にウォームギヤ23が固定されている。また、ウォームギヤ23に噛合するウォームホイール24が、ホイール回転軸24Jを中心にして第1外側面100Aと平行な面内で回転する。そして、ウォームホイール24の回転に従動してアクティブレバー25が回動するようになっている。
即ち、集中ロックや無線キーをアンロック操作すると、ウォームホイール24が図10における時計回り方向に180度回転する。そのウォームホイール24の回転中にウォームホイール24の回転押圧突部24Aとアクティブレバー25の係合溝25Mとが係合して、アクティブレバー25が時計回り方向に回動し、図10に示したロック位置から図11に示したアンロック位置に切り替わる。また、アクティブレバー25の回動に伴いオープンリンク19もロック位置からアンロック位置に切り替わる。
一方、集中ロックや無線キーをロック操作すると、ウォームホイール24が図11における反時計回り方向に180度回転する。そのウォームホイール24の回転中に回転押圧突部24Aと係合溝25Mとが係合してアクティブレバー25が反時計回り方向に回動し、図11に示したアンロック位置から図10に示したロック位置に切り替わる。また、アクティブレバー25の回動に伴いオープンリンク19もアンロック位置からロック位置に切り替わる。
そして、図11に示すようにアクティブレバー25及びオープンリンク19がアンロック位置のときにインサイドドアハンドルを操作すると、その操作力は、インサイドオープンレバー20、アウトサイドオープンレバー17、オープンリンク19、リフトレバー16の順に伝達されて、ラチェット14が原点位置からリリース位置(図7参照)に向かって回動する。即ち、ドア90が閉じた状態でインサイドドアハンドルを操作すると、ラッチ13とラチェット14との係合が解除されて、ドア90を開けることが可能となる。
また、アクティブレバー25及びオープンリンク19がアンロック位置のときにアウトサイドドアハンドルを操作すると、その操作力は、アウトサイドオープンレバー17、オープンリンク19、リフトレバー16の順に伝達され、インサイドドアハンドルを操作したときと同様に、閉じた状態のドア90を開けることが可能となる。
一方、アクティブレバー25がアンロック位置から図10に示すロック位置に移動すると、オープンリンク19もアンロック位置に移動して、オープンリンク19とリフトレバー16とが連係不可能な状態に切り離される。従って、ドア90が閉じた状態で、インサイドドアハンドル又はアウトサイドドアハンドルを操作してもラチェット14は原点位置から動かず、ラッチ13とラチェット14との係合は維持されることになり、ドア90を開けることは不可能となる。
なお、ドアロック装置100は、上記したラッチ機構、動力伝達機構及びロック切替機構の他に、電気接続用のコネクタ28、アクティブレバー25の位置を検出するため検出スイッチ26、モータ22及び検出スイッチ26とコネクタ28との間を電気接続したバスバー回路21等を備えている。そして、コネクタ28に接続された図示しない電気ケーブルによって、モータ22に対する給電及び検出スイッチ26と図示しない車載制御装置との間の通信が行われるようになっている。
さて、図12に示すように、上述したドアロック装置100は、装置本体10と、装置本体10に固定されかつドア内側壁91Aに対向配置された側面カバー70と、装置本体10に固定されかつドア端部壁91Bに対向配置されたラッチモジュール60とから構成されている。
図8に示すように、装置本体10は、ドア内側壁91A及びドア端部壁91Bに沿って略L字形に屈曲した支持ボディ50に、上記したロック切替機構や動力伝達機構を構成する各部品(アクティブレバー25、インサイドオープンレバー20等)を組み付けたものである。支持ボディ50は、樹脂成形品であって、ドア内側壁91A側に開放した扁平容器状の第1支持ベース51と、ドア端部壁91B側に開放した扁平容器状の第2支持ベース55とからなる。そして、第1支持ベース51に側面カバー70が固定され、第2支持ベース55にラッチモジュール60が固定されている。
支持ボディ50の第1支持ベース51は、ドア90のドア内側壁91Aに対向した第1主板壁52を備え、その上縁部と第2支持ベース55から離れた一側縁部とからドア内側壁91Aに向かって第1囲壁53が張り出している。
一方、支持ボディ50の第2支持ベース55は、ドア90のドア端部壁91Bに対向した第2主板壁56を備え、その上縁部と第1支持ベース51から離れた一側縁部とからドア端部壁91Bに向かって第2囲壁57が張り出している。そして、第1主板壁52と第2主板壁56及び第1囲壁53と第2囲壁57とが一体になって連続している。
ラッチモジュール60は、上記したラッチ機構(ラッチ13、ラチェット14等)を内蔵した略偏平容器状の樹脂ベース61と、樹脂ベース61の扁平方向の両面(前面と後面)に宛がわれた板金製のアウタプレート62及びインナプレート63(図9及び図12参照)とを備えている。樹脂ベース61の前面に宛がわれたアウタプレート62は、ドアロック装置100の第2外側面100Bを構成しており、ドア端部壁91Bに宛がわれている(図2参照)。
ラッチモジュール60は、支持ボディ50における第2支持ベース55の内側に嵌め込まれており、ラッチモジュール60の後方と上方及び一側方は、第2支持ベース55の第2主板壁56及び第2囲壁57によって覆われている。ラッチモジュール60の後面は、第2主板壁56の内面に宛がわれている。そして、第2主板壁56を貫通した複数のボルト56B,56B(図5及び図12参照。本発明の「締結部材」に相当する)を、ラッチモジュール60の後面(詳細には、インナプレート63及び樹脂ベース61の後面)に形成された螺子孔に螺合することで、ラッチモジュール60が装置本体10(支持ボディ50)に固定されている(図9参照)。なお、ボルト56Bの替わりにリベットを用いて、ラッチモジュール60を装置本体10(支持ボディ50)に固定してもよい。
ラッチモジュール60のアウタプレート62は、図2に示すようにボルト固定部62Bを例えば3カ所に備えている。そして、ドア端部壁91Bの内面にアウタプレート62(ドアロック装置100の第2外側面100B)を宛がい、ドア端部壁91Bを外側から貫通した複数のボルト(図示せず)をボルト固定部62B,62Bに螺合することで、ドアロック装置100の全体がドア90に固定されている。
図2に示すように、ラッチモジュール60は、ドア内側壁91Aとドア端部壁91Bとに宛がわれており、ドア端部壁91Bに宛がわれる(ドアロック装置100の第2外側面100Bを構成する)部分には、ストライカ受容溝64が形成されている。ストライカ受容溝64は、ドア90に形成されたストライカ挿孔94(図2参照)に対応して略水平方向に延びており、そのストライカ受容溝64の一端のストライカ受容口64Kが、ラッチモジュール60のうち、ドア内側壁91Aに宛がわれる(ドアロック装置100の第1外側面100Aを構成する)部分に開口している。そして、ストライカ挿孔94を通してストライカ受容溝64がドア90の外部に露出して、ドア90を閉めた際に、ストライカ93がストライカ受容口64Kからストライカ受容溝64内に進入するようになっている。
ラッチモジュール60の樹脂ベース61には、第2外側面100Bから略直角に曲がってドアロック装置100の第1外側面100Aを構成する張出壁61A(図12及び図13参照)が一体成形されている。張出壁61Aは、ストライカ受容口64Kの上下及び一側方に向かって張り出しており、張出壁61Aの下端部寄り位置には、横長矩形状の係止孔65が貫通形成されている。係止孔65には、側面カバー70に一体形成された後述の係止爪75が係合可能となっている(図2参照)。
支持ボディ50の第1支持ベース51には、上記したモータ22やアクティブレバー25等、ロック切替機構を構成する各部品が組み付けられている。詳細には、第1支持ベース51のうち、第1主板壁52の上端部にはモータ22が組み付けられている。また、第1主板壁52のほぼ中央部には、側面カバー70に向かって起立したホイール回転軸24Jが設けられており、ホイール回転軸24Jの斜め下方位置には側面カバー70に向かって起立したアクティブレバー回動軸25Jが設けられている。
また、第1主板壁52のうち第2支持ベース55寄りの位置には、検出スイッチ26がモータ22と隣り合わせにして設けられており、第1主板壁52の上端部のうち、モータ22よりも第2支持ベース55から離れた側端部にはコネクタ28が備えられている。そして、コネクタ28と、モータ22及び検出スイッチ26との間にバスバー回路21が敷設されている。
第1支持ベース51のうち第1囲壁53は、図8に示すように、第1主板壁52の上縁部全体と第2支持ベース55から離れた一側縁部全体とに沿って連続して延びている。また、第1囲壁53の先端部には外側に張り出したフランジ部53F(図12参照)が形成されている。フランジ部53Fは、第1囲壁53の下端寄り部分を除く全体に亘って連続して設けられている。第1囲壁53の下端寄り部分には、前記ワイヤーW1,W2を通すために略U字形の切り欠き部53A,53Aが形成されている。
側面カバー70は樹脂成形品であり、装置本体10に固定されてロック切替機構(図8参照)のほぼ全体を覆っている。側面カバー70は、図12に示すように第1主板壁52に対向したカバー主板壁71とその外縁部から第1支持ベース51に向かって張り出したカバー囲壁72とを有しており、第1支持ベース51と合体することで、ロック切替機構等を収容する部品収容空間Sを形成する(図15参照)。カバー主板壁71は、ドアロック装置100の第1外側面100Aを構成してドア90のドア内側壁91Aに宛がわれている。カバー主板壁71の上縁部及び第2支持ベース55から離れた一側縁部は、第1支持ベース51の第1主板壁52の上縁部及び一側縁部と同一の輪郭となっており(図9参照)、それら上縁部及び一側縁部からカバー囲壁72が張り出している。カバー囲壁72の先端部には外側に張り出したフランジ部72Fが形成されている。フランジ部72Fは、カバー囲壁72の全体に亘って連続して設けられており、そのフランジ部72Fと第1囲壁53のフランジ部53Fとが重ね合わされて、例えば、レーザー溶着により固定されている(図1参照)。
カバー主板壁71のうち、コネクタ28との対向位置には、コネクタ挿通口73が貫通形成されている(図2及び図3参照)。そのコネクタ挿通口73にコネクタ28の開口端が臨んでいる。コネクタ挿通口73の開口縁からは、ドア90のドア内側壁91Aに向かって円筒壁74が起立している。円筒壁74は、ドアロック装置100をドア90に組み付けた状態でドア内側壁91Aに形成された貫通孔91Cの内側を貫通している(図1参照)。
装置本体10(支持ボディ50)に側面カバー70とラッチモジュール60とを固定した場合に、側面カバー70のうち、第2外側面100B側に配置される一側部70Aと、ラッチモジュール60のうち第1外側面100A側(張出壁61A側)に配置される一側部60Aとは、以下のようにして接合している。即ち、側面カバー70の一側部70Aには係止爪75が形成されており、その係止爪75とラッチモジュール60(張出壁61A)の一側部に備えた係止孔65とが凹凸係合している(図2参照)。係止爪75は、係止孔65より一回り小さい矩形の扁平板状をなしており、第2外側面100Bから離れた側に、係止孔65の内縁部と係止する係止面75Aを備え、第2外側面100Bに近い側に傾斜面75Bを備えている(図17参照)。傾斜面75Bは、係止面75Aに向かって上り傾斜となっており、係止面75Aと傾斜面75Bとの間は係止面75Aに対してほぼ直角な平面になっている。装置本体10と側面カバー70とを固定した状態で、それらにラッチモジュール60を合体させると、その過程で張出壁61Aが係止爪75の傾斜面75Bに乗り上げる。張出壁61Aが係止爪75を乗り越えると、係止爪75が係止孔65に嵌合し、係止爪75の係止面75Aと係止孔65の内縁部とが係止する。
また、ラッチモジュール60(樹脂ベース61)の一側部60Aと側面カバー70の一側部70Aとの接合部分には、本発明に係る突当軸体77,77と被突当面66,66とが設けられており、ラッチモジュール60を装置本体10に固定したボルト56B,56Bの締め付けによって、突当軸体77,77の先端面77T,77Tと被突当面66,66とがボルト56B,56Bの軸方向で突き当てられている。そして、この突き当て状態が、係止爪75と係止孔65との係止によって維持されている。ここで、側面カバー70の一側部70Aとラッチモジュール60(樹脂ベース61)の一側部60Aとの間には、突当軸体77の突当て部位と係止爪75の係止部位以外の部分が、それらの接合方向(突当軸体77の軸方向)で離間するように隙間(クリアランス)が設けられている。即ち、突当軸77と被突当面66とを当接させたことで、側面カバー70とラッチモジュール60(樹脂ベース61)の一側部60A,70A同士の間に、上記隙間(クリアランス)が形成されている。
突当軸体77,77は、側面カバー70の一側部70Aからラッチモジュール60の一側部60Aに向かって突出して、ラッチモジュール60を装置本体10(支持ボディ50)に固定したボルト56B,56Bの軸方向に延びている。突当軸体77,77は円柱状をなし、図13に示すように、側面カバー70の一側部70Aのうち上下方向の中間位置と下端寄り位置との2箇所に設けられている。これら2つの突当軸体77のうち、上側の突当軸体77は、下側の突当軸体77より長くなっている。また、図13に示すように、上側の突当軸体77は、ストライカ受容溝64の側方位置に配置されている。さらに、図17に示すように、側面カバー70の一側部70Aには、カバー主板壁71に対してほぼ直角に内側に突出した片持ち梁状の突片78が設けられており、その突片78の先端寄り位置から上側の突当軸体77が突出している。そして、上下2つの突当軸体77,77は、図15に示すように、ボルト等の締結部材による固定が構造上及び作業上困難な、第1支持ベース51と側面カバー70との対向方向の幅W内に設けられている(図15には、上側の突当軸体77のみが示されている)。また、突当軸体77,77の先端面77T,77Tは、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面となっている(図16参照)。グリス保持面は、例えば、シボ加工面又はローレット加工面である。なお、図14には、上側の突当軸体77のみが示されている。
これに対し、ラッチモジュール60の一側部60Aに設けられた被突当面66,66は、樹脂ベース61における張出壁61Aの裏側に隣接して設けられており、突当軸体77,77と同軸線上の2箇所に設けられている(図14及び図15には、上側の被突当面66のみが示されている)。そして、突当軸体77,77の先端面77T,77Tと被突当面66,66とがグリスを介して当接している。
本実施形態の構成は以上である。ここで、本実施形態における装置本体10は、請求項1の発明における「第1部品」及び請求項2の発明における「共通固定部品」に相当し、装置本体10にボルト56Bにて固定されたラッチモジュール60は、請求項1の発明における「側面部品」及び請求項2の発明における「端部壁対向部品」に相当し、ラッチモジュール60の一側部60Aに突当軸77及び被突当面66を介して接合された側面カバー70は、請求項1の発明における「第2部品」及び請求項2の発明における「内側壁対向部品」に相当する。そして、装置本体10(支持ボディ50)のうち、側面カバー70が固定された(第1外側面100A側又はドア内側壁91A側を向いた)側面が請求項1及び2における「第1側面」に相当し、装置本体10(支持ボディ50)のうち、ラッチモジュール60が固定された(第2外側面100B側又はドア端部壁91B側を向いた)側面が、請求項1及び2における「第2側面」に相当する。
ところで、本実施形態のドアロック装置100は、支持ボディ50に対してロック切替機構や動力伝達機構を構成する各部品を組み付けて完成させた装置本体10の第1支持ベース51に、側面カバー70を組み付け、次いで、装置本体10の第2支持ベース55にラッチモジュール60を組み付けることで完成する。
詳細には、まず、側面カバー70のフランジ部72Fを第1支持ベース51のフランジ部53Fとレーザー溶着することで装置本体10と側面カバー70とを固定し、次に、ラッチモジュール60を第2支持ベース55の内側に嵌め込み、最後に、第2支持ベース55の第2主板壁56を貫通した複数のボルト56B,56Bをラッチモジュール60に締め付けて固定する。すると、ボルト56Bによる締結部位から離れた側面カバー70の一側部70Aとラッチモジュール60の一側部60Aとが押し付けられた状態で接合する。このとき、突当軸体77,77の先端面77T,77Tが被突当面66,66に押し付けられかつ、係止爪75と係止孔65との凹凸係合で一側部60A,70A同士の離間が規制される。そして、このようにして組み立てられたドアロック装置100は、図1に示すようにドア90の内側に固定して使用される。
ところで、車両の走行中には、車両の振動(路面の凹凸やエンジンの振動)がドア90を介してドアロック装置100に伝わる。また、ドア90に備えたアウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドルのオープン操作を行うと、その操作力によって、装置本体10及び側面カバー70と、ラッチモジュール60との間に相対ズレが発生することがある。
これに対し、本実施形態のドアロック装置100によれば、ラッチモジュール60がボルト56B,56Bにて装置本体10に固定される一方、そのボルト56B,56Bによる締結部位から離れた側面カバー70の一側部70Aとラッチモジュール60の一側部60Aとの接合部分では、側面カバー70の一側部70Aからラッチモジュール60に向かって突出した突当軸体77,77の先端面77T,77Tと、ラッチモジュール60の一側部60Aに設けられた被突当面66,66とがグリスを介して当接している。これにより、一側部60A,70A同士の間にそれらの接合方向で適度な隙間(クリアランス)が形成されると共に、仮に、突当軸体77,77の先端面77T,77Tと被突当面66,66とが擦れ合ったとしても、グリスによって軋み音の発生を防止することができる。しかも、突当軸体77,77の先端面77T,77Tが、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面となっているから、グリスを長期間に亘って保持することができる。即ち、本実施形態によれば、突当軸体77,77の先端面77T,77Tと被突当面66,66との間にグリスを介在させるだけで、軋み音(スティックスリップ音)の発生を長期間に亘って抑制することができ、車両の静粛性の向上を図ることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明に係る「車両部品」の一例としてドアロック装置100を例示したが、車両に搭載される他の部品、例えば、ドアクローザ装置、カーナビゲーション装置、自動車内装部品、バンパー等に本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、側面カバー70に突当軸体77を設け、ラッチモジュール60に被突当面66を設けていたが、側面カバー70に被突当面を設け、ラッチモジュール60に突当軸体を設けてもよい。
(3)上記実施形態では、突当軸体77の先端面77Tにグリス保持用の凹凸を設けてグリス保持面としていたが、突当軸体77の先端面77Tが突き当たる被突当面66にグリス保持用の凹凸を設けてグリス保持面としてもよい。
(4)上記実施形態では、グリス保持面が、シボ加工面又はローレット加工面であったが、グリスを保持可能な凹凸を有した形状であればよく、ヤスリ等による面粗し加工によって形成されたものでもよい。
(5)上記実施形態では、側面カバー70に備えた係止爪75と、ラッチモジュール60に備えた係止孔65とを凹凸係合させていたが、側面カバー70とラッチモジュール60とを、第1外側面100Aを貫通したボルト等で固定してもよい。
(6)上記実施形態では、ロック切替機構や動力伝達機構を構成する各部品(アクティブレバー25、インサイドオープンレバー20等)を支持ボディ50に組み付けていたが側面カバー70にロック切替機構や動力伝達機構の構成部品を組み付けてもよいし、支持ボディ50と側面カバー70の両者に構成部品を組み付けてもよい。即ち、ロック切替機構や動力伝達機構の構成部品は、本発明における「内側壁対向部品」と「共通固定部品」又は、「第1部品」と「第2部品」のどちらに備えていてもよい。
(7)上記実施形態では、装置本体10と側面カバー70とが固定された状態で、ラッチモジュール60が装置本体10にボルト56B(締結部材)で固定され、その締結部位から離れた側面カバー70の一側部70Aとラッチモジュール60の一側部60Aとの間で突当軸77と被突当面66とが当接した構成であったが、突当軸77及び被突当面66と締結部材の配置を逆転させた構成でもよい。即ち、装置本体10と側面カバー70とが固定された状態で、ラッチモジュール60が側面カバー70にボルト等の締結部材で固定され、その締結部位から離れたラッチモジュール60の一側部と装置本体10(支持ボディ50)の一側部との間に突当軸と被突当面とを当接可能に設けた構成にしてもよい。この構成において、側面カバー70は、請求項1の発明における「第1部品」及び請求項3の発明における「内側壁対向部品」に相当し、側面カバー70に締結部材にて固定されたラッチモジュール60は、請求項1の発明における「側面部品」及び請求項3の発明における「端部壁対向部品」に相当し、ラッチモジュール60の一側部に突当軸及び被突当面を介して接合された装置本体10は、請求項1の発明における「第2部品」及び請求項3の発明における「共通固定部品」に相当する。そして、側面カバー70のうち、装置本体10が固定された(第1外側面100Aの逆を向いた)側面が請求項1及び3における「第1側面」に相当し、ラッチモジュール60が固定された(第2外側面100B側を向いた)側面が、請求項1及び3における「第2側面」に相当する。
10 装置本体(第1部品、共通固定部品)
50 支持ボディ
51 第1支持ベース
55 第2支持ベース
56B ボルト(締結部材)
60 ラッチモジュール(側面部品、端部壁対向部品)
64 ストライカ受容溝
66 被突当面
70 側面カバー(第2部品、内側壁対向部品)
77 突当軸体
90 ドア
91A ドア内側壁
91B ドア端部壁
93 ストライカ
100 ドアロック装置(車両部品)
S 部品収容空間

Claims (6)

  1. 第1部品の第1側面に第2部品が固定された状態で、前記第1部品のうち前記第1側面の隣の第2側面に側面部品が締結部材にて固定されて、前記側面部品の一側部が前記第2部品の一側部に接合される車両部品において、
    前記第2部品と前記側面部品との接合部分の一方から他方に向かって突出し、前記側面部品を固定する前記締結部材の軸方向に延びた突当軸体と、前記接合部分の他方に形成されて前記突当軸体の先端面が突き当てられる被突当面とを備え、前記突当軸体の先端面と前記被突当面との何れか一方を、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面としたことを特徴とする車両部品。
  2. 車両のドアのうちストライカ挿通孔が形成されたドア端部壁と車内側に配置されたドア内側壁との角部内側に取り付けられ、ストライカと係合して前記ドアを閉止状態に保持可能に構成され、
    前記ドア内側壁に対向配置される内側壁対向部品が、共通固定部品の第1側面に固定された状態で、前記ドア端部壁に対向配置される端部壁対向部品が、前記共通固定部品のうち前記第1側面の隣の第2側面に締結部材にて固定されて、前記端部壁対向部品の一側部が前記内側壁対向部品の一側部に接合されるドアロック装置において、
    前記内側壁対向部品と前記端部壁対向部品との接合部分の一方から他方に向かって突出し、前記端部壁対向部品を固定する前記締結部材の軸方向に延びた突当軸体と、前記接合部分の他方に形成されて前記突当軸体の先端面が突き当てられる被突当面とを備え、前記突当軸体の先端面と前記被突当面との何れか一方を、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面としたことを特徴とするドアロック装置。
  3. 車両のドアのうちストライカ挿通孔が形成されたドア端部壁と車内側に配置されたドア内側壁との角部内側に取り付けられ、ストライカと係合して前記ドアを閉止状態に保持可能に構成され、
    前記ドア内側壁に対向配置される内側壁対向部品の第1側面に、共通固定部品が固定された状態で、前記ドア端部壁に対向配置される端部壁対向部品が、前記内側壁対向部品のうち前記第1側面の隣の第2側面に締結部材にて固定されて、前記端部壁対向部品の一側部が前記共通固定部品の一側部に接合されるドアロック装置において、
    前記共通固定部品と前記端部壁対向部品との接合部分の一方から他方に向かって突出し、前記端部壁対向部品を固定する前記締結部材の軸方向に延びた突当軸体と、前記接合部分の他方に形成されて前記突当軸体の先端面が突き当てられる被突当面とを備え、前記突当軸体の先端面と前記被突当面との何れか一方を、グリス保持用の凹凸を有したグリス保持面としたことを特徴とするドアロック装置。
  4. 前記グリス保持面は、シボ加工面又はローレット加工面であることを特徴とする請求項2又は3に記載のドアロック装置。
  5. 前記共通固定部品は、前記ドア内側壁に沿う第1支持ベースと前記ドア端部壁に沿う第2支持ベースとを有する支持ボディを備え、
    前記内側壁対向部品は、前記第1支持ベースに対向配置されてその第1支持ベースと共に部品収容空間を形成するカバーであり、
    前記突当軸体及び前記被突当面は、前記第1支持ベースと前記カバーとの対向方向の幅内に位置していることを特徴とする請求項2に記載のドアロック装置。
  6. 前記端部壁対向部品は、ストライカ受容溝と、そのストライカ受容溝に進入した前記ストライカと係合して前記ドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構とを備え、
    前記共通固定部品は、前記ドアに設けた操作部の操作力を前記ラッチ機構に伝達するための動力伝達機構と、前記動力伝達機構における動力の伝達経路を途中で切り離して前記操作力の伝達を不可能にしたロック状態と、前記操作力の伝達を可能にしたアンロック状態とに切り替えるためのロック切替機構とを有し、
    前記突当軸体及び前記被突当面は、前記ストライカ受容溝の側方位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のドアロック装置。
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