JP5739612B2 - 椅子の背もたれ - Google Patents

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Description

本願発明は、椅子の背もたれに関する。
椅子の背もたれは、背板の前面にクッション材を配置してこれをクロス等の表皮材で覆った構成になっていることが多い。表皮材はクッション材のみを覆う構造であることが多いが、表皮材を袋状に構成してこの袋状表皮材でクッション材と背板とをすっぽり覆う構成とすることも行われている。
表皮材はクロスやメッシュ材のような可撓性を有する素材からなっており、これをピンと張った状態に保持せねばならない。そこで、表皮材の縁を処理する必要がある。この点について特許文献1には、例えば表皮材(カバー部材)の上端部の処理手段として、背板の上端部背面に左右横長の補強プレートを配置し、この補強プレートに表皮材の上端縁を逢着することが開示されている。
特開2008−119248号公報
特許文献1は、剛性を有する補強材に表皮材を逢着することで表皮材を張った状態に保持するものであるが、これでは、わざわざ補強プレートを用意してこれを背板に取付けなければならないため、椅子の組み立てに手間が掛かる虞がある。また、補強プレートは後ろに露出するため美感を損なう可能性もある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
請求項1の発明は、背もたれの外周部を構成して強度メンバーとして機能するバックフレームと、前記バックフレームの前面に重ね配置した体圧支持体と、前記体圧支持体の少なくとも前面に張られた可撓性を有する表皮材とを備えており、
前記表皮材の周縁の一部又は全部に縁部材を固定している一方、前記体圧支持体の周縁部のうち少なくとも一部には前記縁部材が後ろから嵌合する受け部を設けており、前記縁部材の全部又は一部が受け部から抜けて後退することを前記バックフレームで阻止している構成であって、
前記バックフレームは、左右のサイドフレームとその上端に繋がったアッパーフレームとを有しており、前記バックフレームにおけるアッパーフレームのうちその左右両側部でかつ前記体圧支持体における上端部の受け部に対応した部位に、前記受け部よりも上側に位置して前向きに突出した外壁を設けており、前記外壁が前記縁部材よりも上側において前記表皮材に後ろから当たっている。
請求項2の発明は請求項1を好適に具体化したもので、この発明は、請求項1において、まず、前記バックフレームのアッパーフレームと体圧支持体の上端部とは、その左右両側部は互いに重なった重合部になっていて左右重合部の間の部分は上部空間が空く非重合部になっている。
更に、前記体圧支持体の上端部には、左右長手のアッパー縁部材が、その両端が前記アッパーフレームと体圧支持体との重合部まで延びるようにして配置されており、前記縁部材の左右両端部が前記アッパーフレームで後退動不能に保持されている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記縁部材はシート状の形態を成している一方、前記体圧支持体の上端部には、前記受け部として、前記縁部材が後ろから嵌まる横長溝を形成している。
本願発明では、表皮材の縁部は体圧支持体自体に止めるものであるため、部材点数を抑制できると共に組み立ての手間も省くことができるのであり、これにより、コストダウンに貢献し得る。そして、縁部材の抜け止めに背もたれの構成要素であるバックフレームを利用するものであるため、この面からもコストダウンと組み立て能率アップに貢献できる。
なお、複数の縁部材が存在する場合、本願発明では一部の縁部材だけをバックフレームで後退動しないように保持すれば足りるのであり、すべての縁部材をバックフレームで後退不能に保持することを限定しているのではない。より端的に述べると、バックフレームと体圧支持体とが重なっている部分に配置されている縁部材をバックフレームで後退動不能に保持すれば足りる。
さて、バックフレームを有する椅子においては、バックフレームを構成するアッパーフレームと背板の上端縁との間に上部空間を空けて、アッパーフレームを把手に使用したりハンガー掛けに利用したりすることがある。この場合は、上部空間の箇所ではアッパー縁部材を後ろからサポートすることができないが、請求項2の発明では、アッパー縁部材がアッパーフレーム体圧支持体との重合部まで延びているため、アッパー縁部材を的確に支持して後退動を阻止できる。つまり、アッパーフレームの把手機能を損なうことなく表皮材の上部をアッパー縁部材で張ることができるのである。
縁部材は例えば角材状や線材状やフック状など様々のものを選択できるが、請求項3のようにシート状のものを使用してこれを横長溝に嵌め込む構成を採用すると、市販品である樹脂シートや樹脂テープを縁部材の材料に使用できるためコストダウンに貢献できる。また、テープ状の縁部材は横長溝に嵌まるとしっかりと保持されて強い曲げ強度を有するため、表皮材の引っ張りによって縁部材が横長溝から抜け出るようなことはなく、信頼性も高い。
実施形態に係る椅子の外観図で、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 椅子を上方から見た斜視図である。 (A)(B)とも分離斜視図である。 背板を裏返してバックフレームと並べた部分斜視図である。 図4の部分拡大図である。 図5の部分的な拡大図である。 図4の上部の部分拡大図である。 (A)はバックフレームの部分的な拡大図、(B)は背もたれの部分的な平面図である。 背板の下側部の斜視図である。 (A)はメッシュ式表皮材の取付けを説明するための分離平面図、(B)はアッパーフレームの破断斜視図、(B)はロアフレームの破断斜視図である。 (A)は背板とメッシュ式表皮材との分離背面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図である。 (A)はメッシュ式表皮材の張り状態を説明するための縦断側面図、(B)は背もたれを図8(A)のXIIB-XIIB 視箇所で切断した側断面図、(C)は背もたれを図8(A)の XIIC-XIIC視箇所で切断した側断面図である。 (A)は背もたれを図5の XIIIA-XIIIA視箇所で切断した平断面図、(B )は背もたれを図5の XIIIB-XIIIB視箇所で切断した平断面図、(C)は(A)は背もたれを図5の XIIIC-XIIIC視箇所で切断した平断面図である。 (A)は袋状表皮材でクッションを覆ったクッションユニットの概略正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図である。 クッションタイプの背もたれに関して図12と同様の図である。 クッションタイプの背もたれに関して図13と同様の図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に着座者した人を基準にして、着座者が向いた方向を前として定義している。正面視方向は着座者と相対向した方向であり、背面視方向は着座者を後ろから見た方向である。
(1).概略
図1,2に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の状態に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座3、座3の後ろに配置された背もたれ4を有している。
背もたれ4は、ベース2に後傾動可能に連結されたバックフレーム5と、体圧支持体の一例としてバックフレーム5の前面に取り付けた背板6(インナーシェル)とを強度メンバーとしており、図1(A)に示すように、背板6の前面に薄いシート状のメッシュ状表皮材7を張っている。
図3に示すように、バックフレーム5は、その左右側部を構成する上下長手の左右サイドフレーム8と、左右サイドフレーム8の上端に繋がった横長のアッパーフレーム9と、左右サイドフレーム8の下端に繋がった左右長手のロアフレーム10とを有しており、全体として略四角形で前後に開口した枠状になっている。更に、左右サイドフレーム8の下端には、ベース2の左右外面に向けて前向きに延びるサイドアーム11が一体に形成されている。
バックフレーム5はポリプロピレンやナイロン樹脂のような合成樹脂を材料にした成形品を使用しているが、アルミダイキャスト品を採用することも可能である。また、例えばサイドアーム11を別部材にするなど、複数の部材で構成することも可能である。
例えば図2,8に明示するように、バックフレーム5を構成するアッパーフレーム9はその左右側部だけに背板6が取り付くように平面視で大きく前向き開口した状態に形成されている。換言すると、バックフレーム5のアッパーフレーム9と背板6のアッパーメンバー17との間に横長の上空間13が空いている。従って、アッパーフレーム9とアッパーメンバー17とは、上部空間13の箇所では非重合部になっていて、上部空間13の左右外側の部分は重合部になっている。
また、背板6の上部には後ろから視認できる上露出部6a(図2参照)が存在している。上部空間13は人が手先を差し込んでも余裕がある大きさであり、従って、人がバックフレーム5のアッパーフレーム9を掴むことができると共に、背板6の上端部が弾性変形することも可能になっている。
図1(B)や図2に明示するように、バックフレーム5のサイドフレーム8は、着座者の腰よりやや高い位置の部分が最も前となるように側面視で前向き突形に屈曲している。換言するとバックフレーム5のサイドフレーム8は側面視でくの字形に屈曲しており、このためサイドフレーム8は頂点部14を有している。
背板6は、バックフレーム5の頂点部14よりも下方の部位はバックフレーム5に取り付いておらず片持ち梁の状態になっている。換言すると、背板6のうちバックフレーム5の頂点部14よりも下方の部位はオーバーハングしている。従って、図1に示すように、背板6の下部は後ろからも視認できる下露出部6bになっている。
また、図1に示すように、バックフレーム5のサイドフレーム8は、着座者が凭れ掛かっていないニュートラル状態で頂点部14よりも上の部分は後傾姿勢になって、頂点部14より下方の部分は前傾姿勢になっている。
(2).背板及びバックフレーム
次に、背板6とバックフレーム5の構造を説明する。メッシュ状表皮材7の取付け構造は、背板6及びバックフレーム5の構造を説明してから述べる。
背板6はポリプロピレンのような合成樹脂製を材料にした成形品であり、図3に示すように、上下長手の左右のサイドメンバー16と、サイドメンバー16の上端間に一体に繋がったアッパーメンバー17と、左右サイドメンバー16の下端に一体に繋がったロアメンバー18とで略四角形の外形を構成し、更に、その内部には、左右サイドメンバー16に繋がった横長サポート板19が多段に配置されている。
例えば図4に示すように、バックフレーム5におけるサイドフレーム8のうち背板6が重なる支持部は前向きに開口した溝形になっている。すなわち、サイドフレーム8の支持部にはその全長にわたって延びる縦長溝20が形成されている。アッパーフレーム9のうち背板6のアッパーメンバー17と重なる部分も前向き開口の溝形になっている。
そして、図13に示すように、サイドフレーム8とサイドメンバー16とは前後方向から重なっている。サイドフレーム8の背部21は平面視で外側に行くほど前に出るように緩く湾曲しており、これに内壁22と外壁23とを設けることで縦長溝20を形成している。サイドフレーム8の背部21は内壁22よりも内側にはみ出ている。背板6のサイドメンバー16は前向き凹状に緩く湾曲しており、これに、サイドフレーム8の内壁22に向けて延びる内向きリブ24を形成することにより、後ろ向きに開口した浅い溝が形成されている。
サイドフレーム8の内壁22とサイドメンバー16の内向きリブ24とには、互いに噛み合う内側段部25を形成している。このように内側段部25が互いに噛み合っていることにより、背板6は内向きずれ不能に保持されている。サイドフレーム8の内壁22と背板6の内側段部25との間にはスリット状の隙間が空いている。
このため、表皮材の厚さが相違してもその厚さの違いを吸収できる。また、サイドフレーム8の内壁22と背板6の内向きリブ24とがこすれ合って粉が発生する可能性があるが、仮に粉が発生しても粉は上記の隙間に溜まるため外部から視認できず、このため美感低下を防止できる。
サイドフレーム8の内側段部25と背板6の内向きリブ24とは、表皮材7を介して当接するようになっている。このため背板6はサイドフレーム8に対する前後位置が正確に規定されている。
サイドフレーム8の外壁23は細巾のリブ状になっていて背部22の外端よりも内側にずれて形成されており、このため、外壁23の外側には外側段部26が形成されている。サイドフレーム8の外壁23とサイドメンバー16との間には、若干の空間が空いている。
例えば図4に示すように、背板6におけるサイドメンバー16の内面には、上下長手で板状の雄形嵌合部27が上下離れて3個形成されている。他方、サイドフレーム8の縦長溝20には、背板6の雄形嵌合部27を左右から挟む2枚のリブより成る雌形嵌合部28が3対形成されている。なお、サイドメンバー16に雌形嵌合部28を形成して、サイドフレーム8に雄形嵌合部27を形成してもよい。
これら雌雄嵌合部27,28が嵌まり合うことにより、背板6はバックフレーム5に対して左右ずれ不能に保持されている。このため、ロッキングに際してサイドメンバー16がサイドフレーム8に対して内向きにずれ移動することはなく、また、サイドフレーム8とサイドメンバー16とが一体化したような状態になって、背もたれ4の全体の剛性が高くなっている。このため、ロッキングの荷重でサイドフレーム8とサイドメンバー16とが左右にずれて両者の間に隙間が開くような不具合は生じない。
図4,5に示すように、背板6におけるサイドメンバー16の溝内には、側面視で下向き鉤形の第1係合爪30が上下に離反して2個形成されている一方、バックフレーム5のサイドフレーム8には、第1係合爪30と噛み合う上向き鉤形の第2係合爪31が上下に離反して2個形成されている。これら係合爪30,31 は係合手段の具体例であり、これらの噛み合いにより、背板6はバックフレーム5に対して前向き移動不能に保持されている。
例えば図5に示すように、サイドフレーム8のうち頂点部14の箇所には仕切り板32が形成されており、縦長溝20は仕切り板32で上下に分断された状態になっている。そして、縦長溝20のうち仕切り板32のすぐ上の箇所の内側面に、上面33aが側面視で上に行くほど前に傾斜した下ガイド部33を形成している一方、背板6におけるサイドメンバー16には、下ガイド部33と内壁22との間に入り込む下部突起34を形成し、下部突起34に、下ガイド部33の傾斜面に重なり合う横向きストッパー34aを設けている。
背板6を、その上部がバックフレームから大きく離れるように手前に傾けることにより、横向きストッパー34aを下ガイド部33の内側に嵌め込むことができる。サイドメンバー16には、下部突起34に繋がった状態で上に延びる下部位置決め突起35を設けている。下部位置決め突起35は、サイドフレーム8における縦長溝20の底面に近接している(当接させてもよい。)。
従って、下部位置決め突起35はサイドフレーム8とサイドメンバー16との前後位置及び左右位置を規制するストッパーの役目も果たしている。下部位置決め突起35は縦リブと多数の横リブとが交叉した形態を成しており、下部突起34と縦長溝20の内側面とには空間が空いている。
例えば図4〜7に示すように、背板6のサイドメンバー16には、ボス36が上下適宜間隔で複数個後ろ向き突設されている。ボス36は先端に行くほど外径が小さくなる台錘状に形成されている。他方、サイドフレーム8の縦長溝20には、サイドメンバー16のボス36が当接する受け部37を形成している(図13(B)も参照)。
ボス36及び受け部37も、サイドフレーム8とサイドメンバー16との前後位置を規制する規制手段の役目を果たしている。図11に示すように、ボス部36は、背板6のサイドフレーム8とアッパーフレーム9との連接箇所にも形成している。
例えば図4から容易に理解できるように、縦長溝20はアッパーフレーム9の左右側部に形成したエンド横長溝38に連続している。アッパーフレーム9には、上空間13の左右端面を構成する押さえ部39が形成されており、押さえ部39よりも外側にエンド横長溝38が開口している。押さえ部39には前向きの補助リブ40が形成されており、更に、補助リブ40にサイドフレーム8の内壁22と連続する上係合片41が形成されており、上係合片41に上係合穴42が空いている。
他方、背板6のアッパーメンバー17には、上係合穴42に上から嵌まり係合する上係合爪43が形成されている。また、アッパーメンバー17のうち上係合爪43の内側にはサイド仕切り板44が形成されている。サイド仕切り板44は、アッパーフレーム9における補助リブ40の外端部に載るように設定されている。サイド仕切り板44には、上係合爪43の上方に位置するストッパー片44aを設けている。
図12(C)から理解できるように、ストッパー片44aは、アッパーフレーム9の上面板9aに下方から当接可能になっている。
図10(A)や図12(A)に示すように、アッパーメンバー17の前面は上に行くに従って後ろにずれるように湾曲しており、このアッパーメンバー17の背面には、3段のリブを形成することで上横溝45と下横溝46とが形成されている。上下の横長溝45,46は請求項に記載した受け部の一例である。図8に明示するように、上下の横溝45,46は、背板6における左右サイド仕切り板44の間に形成されている。
例えば図4から推測できるように、アッパーメンバー17のサイド仕切り板44はアッパーフレーム9における押さえ部39の外側面の箇所に位置している。従って、図15(B)にも示すように、アッパーメンバー17における上下横溝45,46の左右端部は押さえ部39の手前に位置している。
図10(C)に示すように、背板6のロアメンバー18は後ろ向きに開口した断面略つ字形を成しており、上部内面には段部を形成している。また、左右中間部と左右両側部とには前後に開口した下係合穴47が形成されており、係合穴47の箇所に下突起48を上向き突設している。
図9に示すように、背板6におけるサイドメンバー16のうち下部突起34よりも下方の部位(すなわち、サイドメンバー16の露出部16a)にも縦長溝が形成されており、この露出部16aの縦長溝に内向き鉤形の鉤形ボス50を突設している。また、露出部16aの縦長溝には支持リブ51を適宜間隔で複数形成している。
背板6をバックフレーム5に取り付けるに当たっては、先に表皮材7を背板6に取り付けておき、それから背板6をバックフレーム5に取り付ける。背板6の取り付けは次の手順で行う。
すなわち、まず、図5から理解できるように、背板6を手前に倒した姿勢にして下部突起34をサイドフレーム8の下ガイド部33の上に嵌め込み、そのまま下にずらすことで、横向きストッパー34aを下ガイド部33の傾斜面に当接させる。これにより、背板6はバックフレーム5に対して左右にずれない状態に保持される。
次いで、背板6を、その下端部を支点にして後ろに倒して若干持ち上げ気味にしてバックフレーム5に押し付けることによって雌雄嵌合部27,28を嵌め合わせ、それから背板6を下向きにずらすことにより、第1係合爪30と第2係合爪31とを噛み合わせる。
第1係合爪30と第2係合爪31との噛み合わせは、背板6の上端を若干手前に起こした状態で行い、両係合爪30,31が噛み合い切るまでは、ストッパー片44aの先端はアッパーフレーム9の上面板9aに前から弾性に抗して当接している。
そして、第1係合爪30と第2係合爪31とが噛み合い切ると、上係合爪43が上係合穴42に嵌まり込むと共に、ストッパー片44aがアッパーフレーム9における上面板9aの下方に入り込み(横長溝38に嵌まり込み)、これにより、背板6はバックフレーム5に対して上下左右及び前後にずれ不能に保持される。このように、ごく簡単な手順で背板6をバックフレーム5に取り付けることができる。
なお、背板6の下ガイド部33をサイドフレーム8にセットしてから、背板6を、その下端を支点にして前に倒すことで背板6をバックフレーム5に押さえ込み、これによって係合爪30,31を噛み合わせることも可能である。両係合爪30,31の前面には互いの噛み合いを可能にする傾斜面を形成している。この方法を採用すると組み立ては一層簡単になる。
(3).メッシュ状表皮材7の取付け構造
次に、参考としてメッシュ状表皮材7の取付構造を説明する。メッシュ状表皮材7はその外周に固定された縁部材(テープ)によって背板6に取付けられる。
すなわち、図10,11に示すように、メッシュ状表皮材7には、サイドメンバー16のうち露出部16aの上方の部位に裏から重なる第1サイド縁部材53と、サイドメンバー16の下露出部16aに裏から重なる第2サイド縁部材54と、背板6の上部のコーナー部に裏から重なるコーナー縁部材55と、コーナー縁部材55の間においてアッパーメンバー17に裏から重なるアッパー縁部材56と、背板6のロアメンバー18に裏から重なるロア縁部材57とが逢着や接着によって固定されている。
各縁部材はポリプロピレンのような樹脂シートを使用しているが、他の素材を使用することも可能である。コーナー縁部材55は第1サイド縁部材53に一体に連結することも可能である。また、サイド縁部材53,54とコーナー縁部材55として一連のものを使用して、メッシュ状表皮材7に逢着してから切り込みを入れて独立化することも可能である。
第1サイド縁部材53にはサイドメンバー16のボス36に嵌まる第1取付け穴58が形成されており、図13に示すように、第1サイド縁部材53は外側からサイドメンバー16とサイドフレーム8との間に入り込んで、ボス36に嵌め込まれている。第1サイド縁部材53はサイドメンバー16に向いており、このため、外側からはメッシュ状表皮材7しか見えない。また、メッシュ状表皮材7にはアッパーフレーム9の外壁23が当接しており、このためサイドフレーム8の内部(縦長溝20)が見えることはない。このため美感に優れている。
図10,11に示すように、第1サイド縁部材53には、サイドフレーム8とサイドメンバー16との連結部の邪魔にならないように切欠き59を形成している。
第2サイド縁部材54は切欠きが存在しない帯状の形態を成しており、図9に部分的に示すように、背板6のサイドメンバー16における露出部16aには、内側段部16cと外側段部16dとが形成されており、第2サイド縁部材54は内側段部16cと外側段部16dとの間の空所に嵌め込まれおり、このためその巾方向にずれ不能に保持されている。第2サイド縁部材54も取付け穴58を有しており、これを鉤形ボス50に嵌め込んでいる。
コーナー縁部材55も、ボス36に嵌まることで抜け不能に保持されている。コーナー縁部材53は、背板6のコーナー部に合わせて斜め外向きに凸のカーブした外形を有するが、図11では、コーナー縁部材55は内向き凸の姿勢に表示している。裏側に折り返して背板6に取付けると外向きの凸の姿勢になる。コーナー縁部材55の内端部は細巾になっており、図12(C)に示すように、サイド仕切り板44に連接したストッパー片44aの上側に配置されている。
図12(A)に示すように、アッパー縁部材56はアッパーメンバー17の上横溝45に後ろから嵌入している。アッパー縁部材56は上横溝45の上面に重なっており、従って、アッパー縁部材56が外に露出することはない。このため美感の問題はない。アッパー縁部材56の左右両端はサイド仕切り板44まで延びている。そして、図12(B)に示すように、アッパー縁部材56の左右端部はアッパーフレーム9に設けた押さえ部39で後ろ向き移動不能に保持されている。このため、アッパー縁部材56は上横溝45に嵌め込んだだけであっても、抜け不能に保持されている。
図12(B)に示すように、ロア縁部材57はロアメンバー18を後ろから塞ぐように配置されており、左右中間部と左右側部との3カ所に、ロアメンバー18の下係合穴47に嵌入するつ字形の係合爪61を形成しており、係合爪61を係合穴47の下突起48に前から引っ掛けている。これによってロア縁部材57はロアメンバー18に離脱不能に保持されている。
(4).クッション材の取付け構造
次に、クッション材及び袋体の取付け構造を説明する。背板6にはクッション材を張ることも可能である。この点を図14〜図16で表示している。クッション材63は、クロス等からなる表裏シート64,65を有する袋体66に収納されている。袋体66は表皮材の一例である。背板6とクッション材63と袋体66とで背板ユニットが構成されている。
図14から理解できるように、袋体66は基本的には上向きに開口しており、バックフレーム5の頂点部14よりも上の部分では左右側部も切り開かれている。従って、袋体のうちバックフレーム5の頂点部14よりも上の部分で表裏シート64,65は独立部になっている。背板6の前面にクッション材63を張って、両者を袋体66ですっぽり覆っている。従って、裏シート65は背板6の裏側に位置しており、背板6は裏からは視認できない(透けて見えることは有り得るが。)。
そして、表シート64のサイド部と裏シート65のサイド部とに第1サイド縁部材53を取付け、裏シート65のコーナー部にコーナー縁部材55を取付け、表裏シート64,65のエンド部(上端縁)にアッパー縁部材56取り付けている。上シート65にはコーナー縁部材55は取付けていないが、これに取り付けることも可能である。
図16に示すように、表シート64に固定した第1サイド縁部材53はメッシュ状表皮材7の場合と同様の態様でボス36に嵌まっている。他方、裏シート65の第1サイド縁部材53は内側からサイドメンバー16に裏側に配置されてボス36に嵌まっている。従って、裏シート65の側部はサイドフレーム8と内壁22とサイドメンバー16の内リブ24とで挟まれている。
図15に示すように、表シート64のアッパー縁部材56はメッシュ状表皮材7の場合と同様に上横溝45に嵌まっている一方、裏シート65のアッパー縁部材56は下横溝46に後ろから嵌まっている。そして、上下のアッパー縁部材56の左右端部は、アッパーフレーム9の押さえ部39で後ろ向き移動不能に保持されている。コーナー縁部材55はメッシュ状表皮材7の場合と同様にして配置されている。背板6の上露出部6aは袋体66ですっぽり覆われているので、この箇所には縁部材のような取付け手段は必要ない。
図16に示すように、クッション材63をサイドメンバー16の側縁まで回り込ませると、クッション材63の縁部がサイドフレーム8の外段部26に入り込み得る。このためクッション材63の縁部を美麗に処理できて美感をアップできる。
(5).その他
本願発明は、上記の各実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば背板は単なる板状(シェル状)の形態であってもよい。縁部材は必ずしもテープ状には限らないので、棒材、線材、中空材、溝形材など各種のものを使用できる。受け部は横長溝のような溝でなくて例えばリブとすることも可能であり、縁部材を溝形に形成することも可能である。
係合手段としては係合爪と係合穴との組み合わせなど、様々の態様を選択できる。袋体を背板等の体圧支持体に保持する取付け部としては単なる鉤状やフック方式など、様々な方式を採用できる。クッション材を使用せずに、袋体のみで背板を覆う構成とすることも可能である。
本願発明は椅子に適用して有用性を発揮する。よって、産業上利用できる。
4 背もたれ
5 バックフレーム
6 背板ユニットを構成する背板
7 メッシュ式表皮材
8 サイドフレーム
9 アッパーフレーム
9a 上面板
16 背板のサイドメンバー
17 背板のアッパーメンバー
30,31 係合手段の一例としての係合爪
36 係止部を構成するボス
40 補助リブ
45,46 受け部の一例しとしての横長溝
53〜57 縁部材
63 クッション材
64 表皮材としての表シート
65 表皮材としての裏シート
66 袋体

Claims (3)

  1. 背もたれの外周部を構成して強度メンバーとして機能するバックフレームと、前記バックフレームの前面に重ね配置した体圧支持体と、前記体圧支持体の少なくとも前面に張られた可撓性を有する表皮材とを備えており、
    前記表皮材の周縁の一部又は全部に縁部材を固定している一方、前記体圧支持体の周縁部のうち少なくとも一部には前記縁部材が後ろから嵌合する受け部を設けており、前記縁部材の全部又は一部が受け部から抜けて後退することを前記バックフレームで阻止している構成であって、
    前記バックフレームは、左右のサイドフレームとその上端に繋がったアッパーフレームとを有しており、前記バックフレームにおけるアッパーフレームのうちその左右両側部でかつ前記体圧支持体における上端部の受け部に対応した部位に、前記受け部よりも上側に位置して前向きに突出した外壁を設けており、前記外壁が前記縁部材よりも上側において前記表皮材に後ろから当たっている、
    椅子の背もたれ。
  2. 記バックフレームのアッパーフレームと体圧支持体の上端部とは、その左右両側部は互いに重なった重合部になっていて左右重合部の間の部分は上部空間が空く非重合部になっており、
    前記体圧支持体の上端部には、左右長手のアッパー縁部材が、その両端が前記アッパーフレームと体圧支持体との重合部まで延びるようにして配置されており、前記縁部材の左右両端部が前記アッパーフレームで後退動不能に保持されている、
    請求項1に記載した椅子の背もたれ。
  3. 前記縁部材はシート状の形態を成している一方、前記体圧支持体の上端部には、前記受け部として、前記縁部材が後ろから嵌まる横長溝を形成している、
    請求項1又は2に記載した椅子の背もたれ。
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