JP6108729B2 - 椅子及びその背もたれ - Google Patents
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Description
「背もたれが、前後に開口した背フレーム材と、前記背フレーム材の前面に配置された状態に取付けられていて着座者の体圧を受ける可撓性シート材とを備えており、前記可撓性シート材の周縁にテープ状の縁部材を取り付けている一方、前記背フレーム材には、前記縁部材が外側から嵌まる嵌合溝を形成している構成であって、
前記背フレーム材は、上下長手の左右サイドメンバーを有しており、前記サイドメンバーに、上下長手の前記嵌合溝が左右外側に向けて開口するように形成されている一方、
前記可撓性シート材の左右両側部に、上下長手のサイド縁部材が取付けられており、前記サイド縁部材に、前記嵌合溝の奥部に向いて突出した正面視下向き鉤状の係合爪が形成されており、
更に、前記サイドメンバーにおける前記サイド嵌合溝の内部には、当該サイド嵌合溝に前記サイド縁部材を外側から嵌め入れてからこのサイド縁部材を下向きにスライドさせると前記係合爪が引っ掛かり係合する係合部を形成している」
という構成になっている。
前記可撓性シート材の上部に略左右横長のアッパー縁部材を取り付けており、前記サイド縁部材には、上下複数個の前記係合爪と、上下の係合爪の間に形成された係合穴とが形成されており、前記背フレーム材には、前記係合爪が嵌まる第1係合部と前記係合穴が嵌まる第2係合部とを形成している。
前記背フレーム材は、当該背フレーム材の前後方向に相対動する金型を使用して製造された樹脂製又は金属製の成形品であり、前記背フレーム材のサイドメンバーに、製造に際して前記背フレーム材の前面側に位置した金型の一部が嵌まる逃がし穴を、前記嵌合溝と連通するように形成することにより、前記第1係合部が形成されている。
「略左右横長のアッパメンバーと上下長手の左右サイドメンバーとを有して前後に開口した背フレーム材に、着座者の背の体圧を受ける可撓性シート材が手前から重ねた状態に配置されており、
前記可撓性シート材の周縁のうち上端部には略左右横長のテープ状のアッパー縁部材を設けて、左右側部には上下長手のテープ状の縁部材を取り付けている一方、
前記背フレーム材のアッパメンバーには、前記可撓性シート材のアッパー縁部材が嵌まる略左右横長のアッパー嵌合溝が形成されて、前記背フレーム材のサイドメンバーには、前記可撓性シート材のサイド縁部材が嵌まるサイド嵌合溝が左右外側に向けて開口するように形成されている」
という基本構成になっている。
前記可撓性シート材のサイド縁部材に、正面視で下向き鉤状の係合爪を設けている一方、前記背フレーム材におけるサイド嵌合溝の内部には、前記サイド縁部材の係合爪が上から嵌め込まれることで引っ掛かり係合する係合部を設けており、
かつ、前記可撓性シート材の下端部には、正面視略上向き凹の弓型で殆ど撓み変形しないロア補助部材が取り付けられており、前記ロア補助部材は、その左右両側部は前記背フレーム材に前向き抜け不能に嵌まっており、左右両端部を支点にして下向きに回動させることで背フレーム材に重ね装着されるようになっている。
まず、主として図1〜4に基づいて概要を説明する。本実施形態の椅子は事務用に広く使用されている回転椅子であり、椅子は、ガスシリンダとしての脚支柱1を有する脚体と、脚支柱1で支持されたベース2を備えている。ベース2の上方には、中間部材(図示せず)を介して座3が配置されている。また、ベース3には、図2に示すように後ろ向きに延びる傾動部材4が後傾動自在に連結されており、傾動部材4に背支持体5が固定されていて、背支持体5に背もたれ6が取り付けられている。なお、傾動部材4と背支持体5とは単一構造品とすることも可能である。脚支柱1は、放射方向に広がる枝足を有する脚本体の筒部に嵌まっており、枝足の先端にはキャスタを設けている。
従って、本実施形態では、サイド縁部材は上下に分離した第1サイド縁部材18aと第1サイド縁部材18bとで構成されているが、纏めて表示する場合は符号18を使用することがある。
次に、図5以下の図面も参照して背もたれ6の詳細を説明する。図5(B)に示すように、フレーム材7のサイドメンバー9は、ランバーサポート部7aの近傍部を除いて菱形に近い平断面形状になっており、前面は、左右方向の内側に位置に行くに従って後ろにずれるように傾斜している。外周面のうち手前側の部位に、既述のサイド嵌合溝22が形成されている。また、サイドメンバー9の前面には、肉厚を均等化するための多数の凹所30が上下に並んで形成されている。
7 背フレーム材
8 可撓性シート材
9 サイドメンバー
10 アッパーメンバー
11 ロアメンバー
18a 第1サイド縁部材
18b 第2サイド縁部材
19 アッパー縁部材
20 ロア縁部材
21 ロア補助部材
22 サイド嵌合溝
23 アッパー嵌合溝
25 係合爪
25a 爪部
26 係合穴
31 第1係合部
30 逃がし穴を構成する凹所
33 第2係合部
Claims (4)
- 背もたれが、前後に開口した背フレーム材と、前記背フレーム材の前面に配置された状態に取付けられていて着座者の体圧を受ける可撓性シート材とを備えており、前記可撓性シート材の周縁にテープ状の縁部材を取り付けている一方、前記背フレーム材には、前記縁部材が外側から嵌まる嵌合溝を形成している構成であって、
前記背フレーム材は、上下長手の左右サイドメンバーを有しており、前記サイドメンバーに、上下長手の前記嵌合溝が左右外側に向けて開口するように形成されている一方、
前記可撓性シート材の左右両側部に、上下長手のサイド縁部材が取付けられており、前記サイド縁部材に、前記嵌合溝の奥部に向いて突出した正面視下向き鉤状の係合爪が形成されており、
更に、前記サイドメンバーにおける前記サイド嵌合溝の内部には、当該サイド嵌合溝に前記サイド縁部材を外側から嵌め入れてからこのサイド縁部材を下向きにスライドさせると前記係合爪が引っ掛かり係合する係合部を形成している、
椅子。 - 前記可撓性シート材の上部に略左右横長のアッパー縁部材を取り付けており、前記サイド縁部材には、上下複数個の前記係合爪と、上下の係合爪の間に形成された係合穴とが形成されており、前記背フレーム材には、前記係合爪が嵌まる第1係合部と前記係合穴が嵌まる第2係合部とを形成している、
請求項1に記載した椅子。 - 前記背フレーム材は、当該背フレーム材の前後方向に相対動する金型を使用して製造された樹脂製又は金属製の成形品であり、前記背フレーム材のサイドメンバーに、製造に際して前記背フレーム材の前面側に位置した金型の一部が嵌まる逃がし穴を、前記嵌合溝と連通するように形成することにより、前記第1係合部が形成されている、
請求項2に記載した椅子。 - 略左右横長のアッパメンバーと上下長手の左右サイドメンバーとを有して前後に開口した背フレーム材に、着座者の背の体圧を受ける可撓性シート材が手前から重ねた状態に配置されており、
前記可撓性シート材の周縁のうち上端部には略左右横長のテープ状のアッパー縁部材を設けて、左右側部には上下長手のテープ状の縁部材を取り付けている一方、
前記背フレーム材のアッパメンバーには、前記可撓性シート材のアッパー縁部材が嵌まる略左右横長のアッパー嵌合溝が形成されて、前記背フレーム材のサイドメンバーには、前記可撓性シート材のサイド縁部材が嵌まるサイド嵌合溝が左右外側に向けて開口するように形成されている構成であって、
前記可撓性シート材のサイド縁部材に、正面視で下向き鉤状の係合爪を設けている一方、前記背フレーム材におけるサイド嵌合溝の内部には、前記サイド縁部材の係合爪が上から嵌め込まれることで引っ掛かり係合する係合部を設けており、
かつ、前記可撓性シート材の下端部には、正面視略上向き凹の弓型で殆ど撓み変形しないロア補助部材が取り付けられており、前記ロア補助部材は、その左右両側部は前記背フレーム材に前向き抜け不能に嵌まっており、左右両端部を支点にして下向きに回動させることで背フレーム材に重ね装着される、
椅子の背もたれ。
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