JP5671280B2 - 椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレスト - Google Patents

椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレスト Download PDF

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本願発明は、椅子のショルダーレスト(肩当て)又は背もたれ若しくはヘッドレストに関するものである。
これら椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレストは、樹脂製のフロントシェル(インナーシェルとも呼ばれる)をフレーム状やシェル状のバックサポートで後ろから支持している構造が多い。そして、フロントシェルをバックサポートに取り付ける構造として、ねじを使用せずに、樹脂の弾性を利用した係合方式を採用することが行われている。
例えば特許文献1には、背もたれの構造として、フロントシェルの上部に下向きの鉤状片を形成して、これをバックサポートの嵌合部に上から落とし込む一方、フロントシェルの下部とバックサポートの下部とに、上記した鉤状片を支点にしてフロントシェルを後ろ向きに押し付けると弾性変形してから互いに嵌まり合う係合部を設けている。
また、特許文献2には、バックシェルの上部とフロントシェルの上部とに互いに重なり合う後ろ向きの縁部を形成し、これによってフロントシェルが下向き動しないように保持した背もたれにおいて、フロントシェルの背面に側面視上向き鉤状の係合爪を突設し、これをバックシェルに形成した係合穴に弾性に抗して嵌め込むことで開示されている。
また、特許文献3には、アウターシェル(バックサポート)の前面に平面視茸形で上下に長い突起を多数本形成する一方、インナーシェル(フロントシェル)の背面には前記突起の頭部を抱持する縦溝(凹溝)付きの規制手段を設け、インナーシェルを下向き動させて規制手段を突起に嵌め込むことにより、インナーシェルを前後動不能及び左右動不能に保持すると共に、インナーシェルには弾性変形可能な係止爪を突設し、インナーシェルを下降させ切ると係止爪がアウターシェルに設けた係合穴に嵌まるようにした構成が開示されている。
この特許文献3では、インナーシェルを下降させている途中では係止爪曲がり変形しており、インナーシェルを下降させ切ると係止爪は弾性復元してアウターシェルに嵌まり、これによってインナーシェルは上向き動不能に保持される。
特開平08−252148号公報 特開2002−102010号公報 実開平07−28453号のCD−ROM
これら各特許文献のものは、ねじ止め方式に比べて組み立て作業性が優れているが、特許文献1のものは、フロントシェルをいったん下向き動させてから、その下部を後ろ向きに押圧するという作業をせねばならず、フロントシェルの取り付けが2アクションになるため組み立ての迅速性という点が不十分であった。また、特許文献1は、フロントシェルの下部を手で強く引くと係合部の係合が解除されるおそれがあり、このためフロントシェルの保持機能(取り付け強度)に問題があると言える。
次に、特許文献2は、まず、フロントシェルとバックサポートとの上縁部が後ろ向きに張り出したものにしか適用できないため、適用範囲が限定される問題がある。また、フロントシェルの下部を強く引っ張ると係合爪が係合穴から離脱する可能性がり、このためフロントシェルの保持機能についても問題があると言える。
他方、特許文献3のものは、インナーシェルは下向き動のワンアクションによってアウターシェルに取り付けられるため、組み立ての作業性に優れている。また、突起と規制手段とが上下に長い範囲で嵌まり合っているため、インナーシェルはどの部位を手前に強く引いてもアウターシェルから離脱することはなく、このためインナーシェルの保持機能にも優れている。
本願発明は、特許文献3のようにワンアクションで取り付けできる利点は維持しつつ、より改良された構造を実現せんとするものである。
本願発明は椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレストに関し、これらは、人の体圧を直接に又は表層材を介して受けるフロントシェルと、前記フロントシェルの後ろに配置したフレーム状又はシェル状のバックサポートとを有しており、前記フロントシェルを、当該フロントシェルをバックサポートに対して下向き動させると互いに係合する係合手段で前記バックサポートに取り付けている、という基本構成になっている。
前記係合手段は、前記フロントシェルをバックサポートに対して前向き動不能に保持する第1係合手段と、前記フロントシェルを前記バックサポートに対して上向き動不能に保持する第2係合手段とから成っており、前記第1係合手段は、鉤形の係合爪と爪受け部との組み合わせ又は鉤形の係合爪同士の組み合わせから成っている一方、前記第2係合手段は、前記フロントシェルを下向き動させると弾性変形してから互いに引っ掛かるキャッチ爪とキャッチ受けとの組み合わせは又はキャッチ爪同士の組み合わせから成っており、前記フロントシェルの上端には前記バックサポートに上から重なる後ろ向き庇部が形成されており、前記フロントシェルの後ろ向き庇部と前記バックサポートの上端部とに前記第2係合手段を設けている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記バックサポートは、左右サイドメンバーとアッパーメンバーとロアメンバーとを有する前後開口のフレーム構造になっており、前記バックサポートの左右サイドメンバーに、前記第1係合手段を構成する爪受け部が上下に並んで複数個形成され、前記バックサポートのアッパーメンバーに、前記第2係合手段を構成するキャッチ受けが左右に並んで複数個形成されており、前記フロントシェルの後ろ向き庇部に設けた前記キャッチ爪が前記アッパーメンバーの下方から操作可能になっている。
請求項3の発明は、請求項2において、前記フロントシェルの左右側部に前記第1係合手段として側面視鉤形の係合爪を後ろ向きに突設している一方、前記バックサポートの左右サイドメンバーには、前記第1係合手段として前記係合爪が嵌まる枠状爪受け部が形成されており、更に、前記フロントシェルの左右側部とバックサポートにおけるサイドメンバーの左右内側部に、左右方向に重なる上下長手の左右位置規制リブを形成している。
本願発明では、フロントシェルは、これをバックサポートに対して下向き動させるワンアクションによってバックサポートに取り付けできるため、組み立て作業性に優れている。すなわち、フロントシェルを下向き動させると、その動きによって第1係合手段と第2係合手段とが係合してフロントシェルはバックサポートに前後動不能で上向き動不能に保持され、しかも、フロントシェルの後ろ向き庇部がバックサポートに上から重なることで、フロントシェルは下降動不能に保持されるのである。
そして、フロントシェルの後ろ向き庇部がバックサポートのアッパーメンバーに広い範囲にわたって重なるため、フロントシェルの支持安定性に優れているが、第2係合手段はフロントシェルの後ろ向き庇部とバックサポートの上端部とに設けているため、フロントシェルの後ろ向き庇部はバックサポートの上端部にガタ付きのない状態にしっかりと保持される。
また、特許文献3の場合、係止爪を曲げ変形させた状態でインナーシェルを下降動させるため、インナーシェルは手前に押された状態で下降動することになり、このためインナーシェルの取付けに大きな力を要する場合があり得るが、本願発明では第2係合手段キャッチ爪とキャッチ受けとは(或いはキャッチ爪同士は)上下方向からの動きで互いに係合するものであるため、フロントシェルの取付けも軽い力で行い得る。
特許文献3では、係止爪がインナーシェル及びアウターシェルの上下中途部に配置されているため、人が手で係止爪を操作することができず、このためインナーシェルの取り外しが面倒である問題があるが、本願請求項2ではキャッチ爪はバックサポートの外側から操作できるため、キャッチ爪がキャッチ受けにしっかりと引っ掛かり係合する状態を保持しつつ、フロントシェルを取り外すことができる。従って、請求項2の発明は、バックサポートに対するフロントシェルの取り付け強度を確保しつつ、取り外しを容易ならしめることができる利点がある。また、請求項2のようにバックサポートをフレーム構造に形成して、アッパーメンバーの下方からキャッチ爪を操作できる構造を採用すると、椅子の通常の使用状態でキャッチ爪は外部から見えないため、美観に優れている。
バックサポートに対するフロントシェルの左右位置を規制(保持)する手段としては、第1係合手段や第2係合手段を利用することも可能であるが、請求項3のように左右位置規制リブを採用すると、フロントシェルの左右動をしっかりと規制して取り付けもスムースに行える利点がある。
本願発明を適用した椅子の図で、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 椅子を上方から見た斜視図である。 本願発明を適用したショルダーレストの正面図及びショルダーレストを取り付けた椅子の正面図である。 (A)は図3の IV-IV視断面図、(B)は第2係合手段の嵌め込み手順を示す図、(C)は(A)の部分図である。 フロントシェルとバックサポートとの分離斜視図である。 フロントシェル裏返した状態での分離図である。 フロントシェルとバックサポートとの分離斜視図である。 (A)はフロントシェルとバックサポートとの分離斜視図、(B)は変形例を示す部分側面図である。 (A)はフロントシェルとバックサポートの分離斜視図、(B)はフロントシェルの部分斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用等に多用される回転椅子のショルダーレストに適用している。以下の説明及び請求項で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用しているが、この文言は、椅子に普通の姿勢で着座した人が向いた方向を前として定義している。正面視は着座者と相対向した方向から見た状態である。
(1).椅子の概要
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座体3、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4を有している。
図2に示すように、背もたれ4は合成樹脂製のバックフレーム5とその前面に固定した合成樹脂製の背板6とを備えている。背板6は横長の穴が多段に空いた横縞状の形態になっており、図3に示すように、背板6の前面には表層材の一例としてクッション材7が張られている。クッション材7はメッシュや布等の表皮材8で前から覆われている。なお、背板6を露出させたり、メッシュやクロス等の表皮材のみを張った構造としたりすることも可能である。
図2のとおり、バックフレーム5は、上下長手の左右サイドフレーム9と、その上端を繋ぐアッパーフレーム10と、左右サイドフレーム9の下端を繋ぐロアフレーム11とを有しており、左右サイドフレーム9とアッパーフレーム10とに背板6が取り付けられている。図1のとおり、バックフレーム5はベース2に後傾動自在に連結されている。図2に示すように、バックフレーム5のアッパーフレーム10は前向きに大きく抉られた形態を成しており、このため、アッパーフレーム10と背板6の上端との間には左右横長の空所12が空いている。
図3に示すように、本願発明を適用したショルダーレスト14を背もたれ4に重ね配置できる。ショルダーレスト14は、前面にクッション15が張られたフロントシェル(インナーシェル)16と、フロントシェル16の後ろに配置したバックサポート17とを有しており、フロントシェル16はバックサポート17に取り付けられている。クッション15とフロントシェル16とは袋状の表皮材(クロス)18で覆われている。
バックサポート17は、概ね正面視で左右横長の長方形に形成されており、前後に開口している。このため、バックサポート17は、上下長手の左右サイドメンバー19と、左右サイドメンバー19の上端に繋がったアッパーメンバー20と、左右サイドメンバー19の下端に繋がったロアメンバー21とを有しており、ロアメンバー21に設けた左右一対の足部22がバックフレーム5のアッパーフレーム10に固定されている。
足部22はアッパーフレーム10と背板6との間の空所12に嵌まっており、外から視認できない。このため美観に優れている。バックサポート17の足部22は金具及びビスでアッパーフレーム10に固定されているが、本願発明との関連はないので説明は省略する。フロントシェル16及びバックサポート17は、いずれもPP等の樹脂の一体成形品である。
ショルダーレスト14は背もたれ4と同じ左右横幅に設定されている。本実施形態ではショルダーレスト14は左右横幅に対して高さが遙かに小さいが、ショルダーレスト14の高さは任意に設定できるのであり、例えば着座した人の頭が当たる高さとすることも可能である(この場合はショルダーレスト14がヘッドレストの機能も併有することになる。)。また、ショルダーレスト14を背もたれの一部(上部背もたれ)として捉え、ショルダーレスト14を設けることで椅子がハイバック仕様になると観念することも可能である。
(2).ショルダーレストの詳細
次に、図4以下の図面も参照してショルダーレスト14の詳細を説明する。ショルダーレスト14を構成するフロントシェル(インナーシェル)16は三次元に湾曲した板状構造体であり、平面視では概ね前向き凹状に緩く湾曲しており、側面視では前向き凸状(或いは後ろ向き凹状)になっている。図4から明瞭に理解できるように、フロントシェル16の上部は後ろ向きに大きく反っており、このため、フロントシェル16の上端部は後ろ向き庇部24になっている。
また、例えば図7に示すように、フロントシェル16の左右両側端には、後ろ向き庇部24に連続した側壁25が形成されており、側壁の内側に上下長手の第1左右位置規制リブ26を形成している。従って、側壁25と第1左右位置規制リブ26との間の部位は後ろ向きに開口した縦溝になっており、この縦溝に、第1係合手段の一環として上下2つの係合爪28が一体に形成されている。係合爪28は側面視下向き鉤状の形態を成している。フロントシェル16の後面には、縦横に延びる多数の補強リブ29を形成している。
他方、例えば図7に示すように、バックサポート17のサイドメンバー19は、前向きに突出した外壁30と第2左右位置規制リブ(内壁)31とを有するチャンネル状になっており、このサイドメンバー19の内部に、フロントシェル16の係合爪28が上から嵌入する枠状の爪受け部32を形成している。爪受け部32は、内外の支柱32a,32bと係合バー32cとを有する平面視門形の形態を成しており、外支柱32aは外壁30に一体化されている。内支柱32bと第2左右位置規制リブ31との間には、フロントシェル16の第1左右位置規制リブ26が嵌まる間隔が空いている。
そして、内支柱32bと第2左右位置規制リブ31とに、第1左右位置規制リブ26を支える受け座33が連続している。受け座33の先端部は第1左右位置規制リブ26を誘い込むように平面視で傾斜したガイド面33aになっている。第1左右位置規制リブ26が受け座33(或いは内支柱32b)と第2左右位置規制リブ31との間に嵌合することにより、フロントシェル16は左右動不能に保持されている。受け座33は爪受け部32とは別の箇所に設けることも可能であるが、本実施形態のように爪受け部32の内支柱32bに繋げた状態に形成すると、爪受け部32の強度をアップできる利点がある。
上下2個の係合爪28は、下部のものが上部のものよりも長くなっている。従って、フロントシェル16をバックサポート17に対してやや手前に倒した姿勢にして、下部の係合爪28の先端(下端)を先に下部の爪受け部32に少し嵌め込み、その状態でフロントシェル16をバックサポート17に完全に重ねてから下方にずらす、という手順を採ることより、上部の係合爪28を上部の爪受け部32に落とし込むことができる。従って、フロントシェル16の位置合わせが容易である。
例えば図9に示すように、フロントシェル16の背面のうち、後ろ向き庇部24の付け根部近傍には左右横長の水平状リブ板35を後ろ向きに突設している。更に、水平状リブ板35の上側には、後ろ向き庇部24に繋がった前後位置規制リブ36の群が左右に飛び飛びで形成されている。前後位置規制リブ36は背面視でL形やT形の形態を成しており、前後位置規制リブ36の群と水平状リブ板35との間には横長溝37が空いている。
そして、既述のとおりフロントシェル16とクッション15とは袋状の表皮材18で覆われているが、表皮材18の開口部を絞っている紐(図示せず)を横長溝37に押し込んでいる(表皮材18は紐で封止せずにフロントシェル16の後面に接着してもよく、この場合、表皮材18の開口縁を横長溝37に押し込んでもよい。)。
例えば図9に示すように、フロントシェル16における後ろ向き庇部24の下面のうち左右中間部と左右両端寄り部位との3カ所には、キャッチ爪38を下向き突設している。キャッチ爪38の下端には、鉤部38aを後ろ向きに突出させていると共に、人の指やドライバー等の工具を当て得る操作部38bが前向き突出しており、このためキャッチ爪38は側面視でおおよそ逆T形の形態を成している。キャッチ爪38の左右両側には補助片39を設けている。また、フロントシェル16には、金型を使用した射出成形で製造するにおいて、キャッチ爪38の操作部38bを容易に成形するための抜き違い穴40が空いている。
そして、バックサポート17におけるアッパーメンバー20のうち左右中間部と左右両端寄り部位との3カ所に、キャッチ爪38と補助片39とのセットが上から嵌入するキャッチ受け部41を一体に形成している。キャッチ受け部41は、左右壁30aとその先端から横向き突出した補助バー41bとを有して枠状の形態を成している。
図4(B)(C)に示すように、フロントシェル16を下向き動させると、キャッチ爪38はその弾性に抗していったん撓み変形し、フロントシェル16を下降させ切ると、図4(A)に示すように、元の形状に復元して鉤部38aがキャッチ受け部41の奥縁に下方から引っ掛かり、これにより、フロントシェル16は上向き動不能に保持される。
また、キャッチ爪38は、図4(C)に矢印で示すように、操作部38bに指を掛けたりマイナスドライバを当てたりして押すと、キャッチ受け部41との係合を解除することができる。従って、フロントシェル16を上向きに移動させて、係合爪28を爪受け部32から抜き外すことができる。既述のとおり、本実施形態ではフロントシェル16は表皮材18で全体が覆われているが、係合爪28やキャッチ爪38は表皮材18を突き破った状態で露出させている。
キャッチ受け部41の補助バー41bにフロントシェル16の補助片39を当てることにより、フロントシェル16はその上部においても前向き動不能に保持されている。このためフロントシェル16はガタ付きのない状態に取り付けられる。図示の実施形態では左右補助バー41bを分断しているが、一連に繋げてもよい。補助片39と補助バー41bとの組み合わせのような前後動規制手段は、キャッチ爪38とは別の部位に設けることも可能である。
バックサポート17におけるアッパーメンバー20のうち、左右に隣り合ったキャッチ受け部41の間には、フロントシェル16の前後位置規制リブ36が手前から当たり得る張り出し部42を前向きに突設している。フロントシェル16の取り付けに際して、フロントシェル16は、前後位置規制リブ36が張り出し部42の前端に当たることで前後位置が規制され、その状態でフロントシェル16を下向きにずらすと、キャッチ爪38がキャッチ受け部41にスムースに嵌入する。
図8(B)に示すように、係合爪28の内面に、爪受け部32の係合バー32cを乗り越える補助突起43を形成してもよい。このように、本願発明は、第1係合手段にフロントシェル16の上向き動阻止機能を保持させることを排除するものではない。
(3).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばバックサポートはフレーム構造である必然性はなく、シェル構造であってもよい。バックサポートがフレーム構造である場合、左右サイドメンバーを繋ぐ横長の中間メンバーを設けたり、アッパーメンバーとロアメンバーとを繋ぐ縦長の中間メンバーを設けたりすることも可能である。
係合手段をバックサポートのロアメンバーに設けることも可能であるが、アッパーメンバーに設けると、通常の使用状態でキャッチ爪が人目に触れないため美観に優れている。背もたれを構成するバックサポートにショルダーレストを取り付けることも可能である。すなわち、1つのバックサポートに背もたれとショルダーレストとを高さを変えて取り付けることも可能である(この場合は、ショルダーレストは上部背もたれと呼んでもよい。)。
また、本願発明はショルダーレストのみでなく、背もたれやヘッドレストにも適用できる。図示した背もたれのようにバックフレームを有する場合は、特に適用する価値が高いと言える。係合手段の具体的構成は必要に応じて選択できる。フロントシェルは、例えば多数のスリットを設けるなどしてもよい。第2係合手段としては、鉤形のキャッチ爪同士の噛み合いを採用することも可能である。参考例として、第2係合手段をフロントシェルの左右両側部とバックサポートの左右両側部(例えばサイドメンバー)とに設けることも可能である。
本願発明は、椅子のショルダーレストや背もたれ、ヘッドレストに適用して有用性を発揮する。従って産業上利用できる。
4 背もたれ
5 背もたれのバックフレーム
6 背板
14 ショルダーレスト
15 表層材の一例としてのクッション
16 フロントシェル
17 バックサポート
19 バックサポートのサイドメンバー
20 バックサポートのアッパーメンバー
21 バックサポートのロアメンバー
24 フロントシェルの後ろ向き庇部
26 第1左右位置規制リブ
28 係合爪
31 第2左右位置規制リブ
32 爪受け部
36 前後位置規制リブ
38 キャッチ爪
41 キャッチ受け部
42 張り出し部

Claims (3)

  1. 人の体圧を直接に又は表層材を介して受けるフロントシェルと、前記フロントシェルの後ろに配置したフレーム状又はシェル状のバックサポートとを有しており、前記フロントシェルを、当該フロントシェルをバックサポートに対して下向き動させると互いに係合する係合手段で前記バックサポートに取り付けている、
    という構成であって、
    前記係合手段は、前記フロントシェルをバックサポートに対して前向き動不能に保持する第1係合手段と、前記フロントシェルを前記バックサポートに対して上向き動不能に保持する第2係合手段とから成っており、
    前記第1係合手段は、鉤形の係合爪と爪受け部との組み合わせ又は鉤形の係合爪同士の組み合わせから成っている一方、前記第2係合手段は、前記フロントシェルを下向き動させると弾性変形してから互いに引っ掛かるキャッチ爪とキャッチ受けとの組み合わせは又はキャッチ爪同士の組み合わせから成っており、
    前記フロントシェルの上端には前記バックサポートに上から重なる後ろ向き庇部が形成されており、前記フロントシェルの後ろ向き庇部と前記バックサポートの上端部とに前記第2係合手段を設けている、
    椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレスト。
  2. 前記バックサポートは、左右サイドメンバーとアッパーメンバーとロアメンバーとを有する前後開口のフレーム構造になっており、前記バックサポートの左右サイドメンバーに、前記第1係合手段を構成する爪受け部が上下に並んで複数個形成され、前記バックサポートのアッパーメンバーに、前記第2係合手段を構成するキャッチ受けが左右に並んで複数個形成されており、前記フロントシェルの後ろ向き庇部に設けた前記キャッチ爪が前記アッパーメンバーの下方から操作可能になっている、
    請求項1に記載した椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレスト。
  3. 前記フロントシェルの左右側部に前記第1係合手段として側面視鉤形の係合爪を後ろ向きに突設している一方、前記バックサポートの左右サイドメンバーには、前記第1係合手段として前記係合爪が嵌まる枠状爪受け部が形成されており、更に、前記フロントシェルの左右側部とバックサポートにおけるサイドメンバーの左右内側部に、左右方向に重なる上下長手の左右位置規制リブを形成している、
    請求項2に記載した椅子のショルダーレスト又は背もたれ若しくはヘッドレスト。
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