JP2002102009A - 椅子における板状部材の取付け構造 - Google Patents

椅子における板状部材の取付け構造

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JP2002102009A
JP2002102009A JP2000400773A JP2000400773A JP2002102009A JP 2002102009 A JP2002102009 A JP 2002102009A JP 2000400773 A JP2000400773 A JP 2000400773A JP 2000400773 A JP2000400773 A JP 2000400773A JP 2002102009 A JP2002102009 A JP 2002102009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】背もたれ用インナー部材を腰部アウター部材
(背受け部材)に取付けるにおいて、取付け強度の向上
と着脱の容易性とを両立可能とする。 【手段】背もたれ用インナー部材29の前面に側面視で上
向き鉤状の上向き鉤型係合爪38を設け、この上向き鉤型
係合爪38に、背もたれ用インナー部材29の背面に受けた
下向き鉤型係合爪49を嵌め込む。背もたれ用インナー部
材29の下端部に板状係合爪51を形成し、これを腰部アウ
ター部材28に突設したストッパー42に下方から係合させ
る。板状係合爪51を手で手前に押すとストッパー42との
係合が解除されて、背もたれ用インナー部材29を簡単に
取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば椅子の背も
たれ用インナー部材を背受け部材に取付ける場合のよう
に、椅子において板状部材を取付ける構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】椅子において、背もたれや座をアウター
シェル(アウター部材)とインナーシェル(インナー部
材)とを備えた構成にして、インナーシェルをアウター
シェルに取付け、インナーシェルにクッションを張るこ
とが行われている。
【0003】その例として、特開平11−56519号
公報には、背もたれ用アウターシェルの前面に係止駒を
複数個突設する一方、背もたれ用インナーシェルには受
け部を設け、背もたれ用インナーシェルを背もたれ用ア
ウターシェルに向けて前方からし付けると、弾性に抗し
ての変形によって係止駒が受け部に嵌合するようにした
構成が記載されている。
【0004】また、実用新案登録第2537759号号
公報には、座用インナーシェルを座用アウターシェルに
取付ける手段として、座用アウターシェルに、上端にス
ナップ爪を設けた上向きのボスを複数個突設する一方、
座用インナーシェルには前記スナップ爪が弾性に抗して
の変形によって嵌合するスナップ穴を設け、座用インナ
ーシェルをアウターシェルに対して上方から押し付ける
ことにより、スナップ爪をスナップ穴に嵌め込むことが
記載されている。
【0005】更に、実用新案登録第2596930号公
報には、背もたれ用アウターシェルに背たれ用インナー
シェルを取付ける手段として、背もたれ用アウターシェ
ルに矢尻型の係合突起を設ける一方、背もたれ用インナ
ーシェルには、リング状のゴム座が装着された係合穴を
設け、背もたれ用インナーシェルを前方からアウターシ
ェルに向けて押し付けて、係合穴に装着したゴム座をア
ウターシェルの係合突起に嵌め込むことが記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来におけるインナー
シェルの取付け手段は、いずれにしても、アウターシェ
ルとインナーシェルとのうち一方には雄型係合部を、他
方には雌型係合部をそれぞれ設け、インナーシェルをア
ウターシェルに押し付けて、弾性変形によって雄型係合
部と雌型係合部とを嵌め合わせる係合手段を採用してい
る。
【0007】ところで、クッションの張り替えや修理、
或いは廃棄後の分別等のため、インナーシェルはアウタ
ーシェルから取り外せることが好ましい。他方、通常の
使用状態では、インナーシェルが簡単に外れないように
取付け強度が高いほど好ましい。このように、インナー
シェルの取付け構造については、相反する機能が要請さ
れる。
【0008】しかるに、従来のように単なる雄型係合部
と雌型係合部とからなる係合手段による取付けでは、雄
型係合部と雌型係合部との引っ掛かり強度が弱いと、例
えばインナーシェルの縁に指を当てて手前に起こすとイ
ンナーシェルが簡単に外れてしまう不具合が生じやすく
なる。
【0009】さりとて、取付け強度を高くするため雄型
係合部と雌型係合部との引っ掛かり強度を強くすると、
いわゆる嵌め殺しの状態になってクッションの張り替え
や廃棄後の分別が著しく困難になる。
【0010】本発明は、このような現状を改善すること
を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は各請求項の構
成によって解決できる。
【0012】すなわち、請求項1の発明では、背もたれ
用インナー部材のような板状部材をその支持部材に取付
けてなる椅子において、それら板状部材と支持部材とが
相対向する部分に、板状部材を支持部材の広巾面に沿っ
た方向に移動させると互いに嵌合してそれら両部材を広
巾面と直交した方向に離反不能に保持する第1係合手段
と、前記第1係合手段の嵌合状態を保持する第2係合手
段とを設けている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明を背も
たれについて具体化している。すなわち、請求項2で
は、座体と、着座した人がもたれ掛かったときの背もた
れ荷重を受ける背受け部材と、背受け部材の前面に取付
く背もたれ用インナー部材とを備えた椅子において、前
記背受け部材の前面と背もたれ用インナー部材の裏面と
に、背もたれ用インナー部材を背受け部材の前面に沿っ
て下向き動させると互いに嵌合して背もたれ用インナー
部材を前向き離反不能に保持する第1係合手段と、前記
第1係合手段を嵌合状態に保持する第2係合手段とを設
けている。
【0014】そして、前記第2係合手段は、背もたれ用
インナー部材の下部に設けた上向きの板状係合爪と、背
受け部材の前面に突設したストッパーとで構成されてお
り、背もたれ用インナー部材の下部と背受け部材との間
には、人が指を差し込んで前記板状係合爪(係合片)を
ストッパーから離反する方向に押し曲げできる隙間を設
けている。
【0015】請求項3の発明は、請求項2において、前
記背受け部材は人の腰を包むように平面視で前向き凹状
に形成されている一方、前記背もたれ用インナー部材
は、その下部が前記背受け部材と部分的に重なってお
り、更に、前記背もたれ用インナー部材のうち背受け部
材から上向きに露出した部分の裏面には背カバーを着脱
自在に装着している。
【0016】
【発明の作用・効果】本発明では、板状部材は、第1係
合手段によって支持部材から離反不能に保持される。す
なわち、例えば請求項2や請求項3のように背もたれに
適用した場合であると、背もたれ用インナー部材は、第
1係合手段によって前方に引き離し不能に保持される。
【0017】従って、背もたれ用インナー部材のような
板状部材の縁に指をかけて引き起こそうとしても、板状
部材が外れることはない。このため、背もたれ用インナ
ー部材のような板状部材を支持部材に対して高い強度で
取付けることができる。
【0018】そして、第2係合手段の係合状態を解除す
ると第1係合手段の嵌合状態が解除される。従って、第
2係合手段を軽い力で係合解除できるように設定してお
くことにより、背もたれ用インナー部材のような板状部
材を、背受け部材等の支持部材から簡単に取り外すこと
ができる。
【0019】このように、本願発明によると、背たれ用
インナー部材のような板状部材を背受け部材のような支
持部材に取付けるにおいて、取付け強度の向上と、修理
や廃棄後の分別等に際しての取り外しの容易性とを同時
に達成できる。
【0020】請求項2のように構成すると、背もたれ用
インナー部材の下部と背受け部材との間に隙間が空いて
いてもその隙間は目立たないため、美感の悪化を招来す
ることなく、背もたれ用インナー部材を簡単に取り外し
できる構造にすることができる。
【0021】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0022】(1).第1実施形態(図1〜図13) 図1〜図13では第1実施形態(主たる実施形態)を示
している。これら図のうち図1は椅子の右側面図、図2
は縦断右側面図、図3は分離斜視図であり、先ず、これ
らの図に基づいて椅子の基本構造を説明する。
【0023】.基本構造 椅子は、ガスシリンダ等の脚支柱1を備えた脚2と、脚
支柱1の上端に固定した上向き開口の支持ベース3と、
支持ベース3に上方から被さる上金具4と、上金具4の
後方に配置した揺動フレーム5と、上金具4及び揺動フ
レーム5で支持した座6と、揺動フレーム5に取り付け
た背部7とを備えている。脚支柱1は脚カバー8で覆わ
れており、支持ベース3は上向きに開口したベースカバ
ー9で下方から覆われている。
【0024】支持ベース3の底面には第1ブラケット1
0を固着しており、この第1ブラケッ10と支持ベース
3とに固定したブッシュ11に脚支柱1の上端を嵌着し
ている。また、支持ベース3における左右両側板の前部
には前後長手の長穴12が空いており、この長穴12と
上金具4の側板とに第1ピン13を挿入している。
【0025】支持ベース3の下面には、正面視で下向き
コ字状の第2ブラケット14を固着している。一方、揺
動フレーム5は、第2ブラケット14を左右外側から挟
む形態であり、揺動フレーム5の前端部を左右長手の第
2ピン15で第2ブラケット14に取付けている。
【0026】また、揺動フレーム5と上金具4とは左右
長手の第3ピン16で連結されている。図3に示すよう
に、揺動フレーム5には、左右方向に広がる翼状の受け
板17を固着している。
【0027】支持ベース3の後部には、揺動フレーム5
を貫通した下向きのロッド18が回転不能に取付けられ
ており、このロッド18の先端部に設けたばね受け19
でコイルばね20を支持しており、コイルばね20で揺
動フレーム5を受けている。コイルばね20はホルダー
21に嵌まっている。
【0028】.座6の構造 図2に示すように、座6は、ポリプロピレンの合成樹脂
からなる座用インナー部材22と、その上面に張ったク
ッション24とからなっており、座用インナー部材22
は、前部インナーシェル22aと後部インナーシェル2
2bとに分割されている。クッション24は前後インナ
ーシェル22a,22bに跨がった状態に貼られてい
る。
【0029】前部インナーシェル22aの前部には鉤状
の前部キャッチ23を設けて、これを上金具4の前端縁
に前方から嵌め込んでいる。また、前部インナー部材2
2aには、上金具4の上面に載るスライダー部25を一
体に設けている。後部インナーシェル22bの後端に
は、揺動フレーム5の後端縁に嵌合する鉤状の後部キャ
ッチ26を設けている。図では省略しているが、前部イ
ンナーシェル22aは、第3ピン16の両端にも係合し
ている。
【0030】着座した人が背部7にもたれ掛かると、揺
動フレーム5がコイルばね20に抗して後傾動すると共
に、上金具4及び座6は後退しつつ後傾する。揺動フレ
ーム5がある程度後傾すると、上金具4の後退動及び後
傾動は停止し、座6だけが後退動する。前部インナーシ
ェル22aと上金具4との相対動を許容するため、前部
キャッチ24と上金具4の前端面との間に隙間が空いて
いる。図1に示すように、前部インナーシェル22aに
は、座用カバー(座用アウターシェル)27を取り付け
ている。
【0031】.背部7の構造 背部7は、着座した人の腰を包むように平面視で前向き
凹状に形成された腰部アウター部材(背受け部材)28
と、この腰部アウター部材28の前面に取付けた背もた
れ用インナー部材(芯板)29とを備えている。
【0032】背もたれ用インナー部材29は、その下半
部が腰部アウター部材28に取付いており、背もたれ用
インナー部材29のうち腰部アウター部材28から露出
した部分の背面には背カバー(背アウター部材)30を
取付けている。腰部アウター部材28や背もたれ用イン
ナー部材29、背カバー30はポリプロピレンのような
合成樹脂で製造されている。
【0033】以下、背部7の詳細を図4以下の図面も参
照して説明する。図4は腰部アウター部材28の正面
図、図5は腰部アウター部材28の破断斜視図、図6は
図4のVI−VI視断面図、図7は背もたれ用インナー部材
と背カバー30との分離正面図、図8(A)は図7のA
−A視断面図、図8(B)は図7の B-B視断面図、図8
(C)は図7のC−C視断面図、図9(A)は図7の I
XA-IXA視断面図、図9(B)は図7の IXB-IXB視断面
図、図10のうち(A)は背部7を中央部分で切断した
側断面図、 (B)は (A)の B-B視断面図、 (C)は (A)の部
分拡大図、図11は背部7を図7のC−C線箇所で切断
した側断面図、図12のうち (A)は図10(A)の部分
拡大図、 (B)は (A)の B-B視図である。
【0034】.腰部アウター部材28 図2及び図4〜図6に示すように、腰部アウター部材2
8の下部28aは揺動フレーム5を囲うように樋状にな
っており、その底部には、ばね受けのホルダー21が嵌
まる穴31が空いている。また、腰部アウター部材28
には、平面視で座6の後部と重なる段部28bが形成さ
れており、段部28bの上方には、人が手の平をを挿入
できる程度の大きさの窓穴33が空いている。
【0035】また、腰部アウター部材28の前面のうち
段部28bのやや上方には、水平状に長く延びる第1リ
ブ34が一体成形されており、図13に示すように、揺
動フレーム5の受け板17をねじ25で第1リブ34に
固定している。このため、図5に示すように、第1リブ
34にはねじ挿入穴34aが空いている。また、第6リ
ブ43もねじで揺動フレーム5の後端部に締結されてお
り、このためねじ挿入穴43aが空いている。
【0036】更に、腰部アウター部材28の左右段部2
8bには前後方向に延びる第2リブ群36を設けてい
る。図13の符号37は肘掛け装置における支柱の下端
部であり、図示しないねじで受け板17に締結されてい
る。
【0037】腰部アウター部材28における前面の上部
には、第1係合手雌の一環として、上向き鉤型係合爪3
8を一体成形している。本実施形態では、上向き鉤型係
合爪38は、腰部アウター部材28の中央部で上部の1
ヶ所と、その左右両側に高さを変えて2個ずつ配置して
いる。
【0038】また、腰部アウター部材28の前面のうち
第1リブ34よりも上方の部位には、水平状に延びる第
3リブ39の群と上下方向に延びる第4リブ40の群と
を一体成形している。これらのリブ群39,40は、補
強の機能と、腰部アウター部材28と背もたれ用インナ
ー部材29との間隔を保持する機能とを兼ね備えてい
る。
【0039】上から4段目の第3リブ39は隙間41を
介して左右に分断されており、4段目の第3リブ39に
おいて隙間41を挟んだ両側の部位をストッパー42と
成している。このストッパー42は、請求項に記載した
第2係合手段の一環を成すものである。
【0040】腰部アウター部材28のうち第1リブ34
よりも下方の部位には、左右一対の第5リブ43と、そ
の下方に位置した第6リブ44とを設け、更に、底板の
うち穴31を挟んだ両側には側面視で傾斜状に延びる第
7リブ45を形成している。第5リブ43によって受け
板17の浮き上がりが防止される。また、第6リブ44
は揺動フレーム5の内部に嵌まるようになっており、こ
のため、揺動フレーム5は第6リブ44によって左右ず
れ不能に位置決めされる。更に、揺動フレーム5は第7
リブ45によって上下方向の位置決めがされている。
【0041】図2に示すように、座6における後部イン
ナーシェル22bの後端には、第1リブ34に下方から
係合する補助キャッチ46が形成されている。補助キャ
ッチ46は、後部インナーシェル22bを下向きに押さ
え込むことにより、弾性に抗しての変形によって第1リ
ブ34に係合する。
【0042】.背もたれ用インナー部材29及び背カバ
ー30 図4に一点鎖線で示すように、背もたれ用インナー部材
29はその略過半部が腰部アウター部材28と重なるよ
うに設定している。また、例えば図10に示すように、
腰部アウター部材28の前面にはクッション48を張っ
ている。
【0043】なお、背もたれ用インナー部材29の高さ
は任意に設定でき、腰部アウター部材28と完全に重な
っても良いし、腰部アウター部材28から大きく上向き
に延びる形態でも良い。
【0044】図7,図8,図10,図12に示すよう
に、背もたれ用インナー部材29のうち腰部アウター部
材28と重なる部分の背面には、第1係合手段の一環と
して、腰部アウター部材28の上向き鉤型係合爪38に
上方から嵌まり込む下向き鉤型係合爪49を形成してい
る。各下向き鉤型係合爪49の箇所には、上向き鉤型係
合爪38を左右から挟むようにした側板38aを設けて
いる。このため、背もたれ用インナー部材29は左右動
不能に位置決めされる。
【0045】図12からよく理解できるように、背もた
れ用インナー部材29の下部で且つ左右中間部には、第
2係合手段の一環として、腰部アウター部材28のスト
ッパー42に下方から当たる板状係合爪51を設けてい
る。
【0046】板状係合爪51は側面視で斜め上向きに延
びており、腰部アウター部材28と背もたれ用インナー
部材29との間の隙間に下方ら指50を挿入して手前に
押すと、ストッパー42との係合を解除することができ
る。なお、指50で板状係合爪51の上端縁を強く押す
ことができるように、左右のストッパー42の間に隙間
41が空いている。
【0047】背もたれ用インナー部材29の裏面のうち
腰部アウター部材28の上端縁と重なる部分には、その
全長にわたって延びる突条52が形成されており、この
突条52の左右中間部と左右両端寄り部位とに上向き鉤
状の受け爪53を形成している(本実施形態の場合、中
間部の受け爪53は必要ない)。
【0048】このため、腰部アウター部材28の上端縁
と背もたれ用インナー部材29との間には上向きに開口
した隙間が空いており、この隙間に、背カバー30の下
端に形成した段違い部30aを差し込んでいる。また、
背カバー30の左右両端寄り部位には、背もたれ用イン
ナー部材29の受け爪53に嵌まる前向き膨出部54を
形成している。
【0049】背カバー30の前面には、左右一対のボス
55と3個の鉤型係止爪56とを突設しており、背もた
れ用インナー部材29には、ボス55が嵌まる位置決め
穴57と、鉤型係止爪56がその弾性に抗しての変形に
よって嵌まる係合穴58とを形成している。
【0050】この場合、背もたれ用インナー部材29の
上部が補強等のために凹凸構造になっていることから、
ボス55には、背もたれ用インナー部材29との間隔を
保持するためのリブ59を形成している。また、鉤型係
止爪56は左右中央部と左右両端寄り部位とに配置され
ており、中央部に配置したものと左右両端寄り部位に配
置したものとは爪の向きが変わっている。
【0051】なお、クッション48はインサート成形法
によって背もたれ用インナー部材29に張られる。その
場合、金型に設けたピンに位置決め穴57を嵌めること
により、金型に対する背もたれ用インナー部材29の位
置決めが行われる。図7に示す符号60も、背もたれ用
インナー部材29を金型内で位置決めするための穴であ
る。
【0052】.まとめ 以上の説明から理解できるように、先ず、背カバー30
を背もたれ用インナー部材29に取付けてから、背もた
れ用インナー部材29を腰部アウター部材28の前面に
重ねた状態で下向き動させて、板状係合爪51を弾性変
形させた状態で各下向き鉤型係合爪49を上向き鉤型係
合爪38に嵌め込むと、板状係合爪51が弾性変形して
から戻り変形してストッパー42に下方から係合し、背
もたれ用インナー部材29は腰部アウター部材28に取
付けられる。
【0053】この状態で、背もたれ用インナー部材29
は前方に移動不能になっているため、背もたれ用インナ
ー部材29にこれを引き起こす外力が作用しても外れる
ことはない。また、背もたれ用インナー部材29の下方
から指を挿入して、板状係合爪51を指で押してストッ
パー42との係合を解除すると、背もたれ用インナー部
材29を簡単に取り外すことができる。
【0054】本実施形態のように、背カバー30の下端
縁を背もたれ用インナー部材29と腰部アウター部材2
8とで挟み込むと、背カバー30と腰部アウター部材2
8との外面を揃えることができて美感に優れると共に、
背カバー30の取付け強度も向上できる利点がある。ま
た、背カバー30のガタつきもなくすことができる。
【0055】なお、本実施形態のように背カバー30を
設ける場合、背もたれ用インナー部材29への取付け
は、本実施形態とは異なる係合手段を採用しても良い
(ねじ止めも採用できる)。更に、背カバー30を本願
発明の方法で背もたれ用インナー部材29に取付けても
よい。
【0056】(2).他の実施形態(図14〜図16) 図14では、第1係合手段の別例である第2実施形態を
示しており、腰部アウター部材28と背もたれ用インナ
ー部材29とに、平面視鉤型で上下方向に延びる係合爪
61,62を形成している。
【0057】図15に示す第3実施形態は第2係合手段
の別例であり、腰部アウター部材28に、係合穴63が
空いた板状係合爪51を設け、背もたれ用インナー部材
29に側面視山形のストッパー64を設けている。板状
係合爪51はドライバー等の工具で押し曲げることも可
能である(この点は第1実施形態も同じである)。
【0058】図16に示す第4実施形態では、背もたれ
用インナー部材29と腰部アウター部材28とに形成し
た重合部65,66に水平方向から割りピン67を挿入
している。このように、係合手段として別部材を使用す
ることも可能である。
【0059】(3).その他 本願発明は更に様々の形態に具体化できる。例えば、取
付けできる対象は背もたれ用インナー部材には限らず、
座用インナー部材を座用アウター部材(又は座受け部
材)に取付けることなどにも適用できる。
【0060】また、第1係合手段と第2係合手段とも、
その機能を果たす限り、どのような構造でも良い。更
に、第1係合手段と第2係合手段とは部材を共通化する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る椅子の右側面図である。
【図2】縦断右側面図である。
【図3】分離斜視図である。
【図4】腰部アウター部材の正面図である。
【図5】腰部アウター部材の破断斜視図である。
【図6】図4のVI−VI視断面図である。
【図7】背もたれ用インナー部材と背カバーとの分離正
面図である。
【図8】図7の A-A視、 B-B視、 C-C視断面図である。
【図9】図7の IXA-IXA視、 IXB-IXB視断面図である。
【図10】 (A)は背部の縦断側面図、 (B)は (A)の B-B視
断面図、 (C)は (A)の部分拡大図である。
【図11】図7の C-C視線で切断した状態での背部の側断
面図である。
【図12】 (A)は図7 (A)の部分拡大図、 (B)は (A)の B
-B視図である。
【図13】揺動フレームと腰部アウター部材との関係を示
す正断面図である。
【図14】第2実施形態を示す図である。
【図15】第3実施形態を示す図である。
【図16】第4実施形態を示す図である。
【符号の説明】
3 支持ベース 4 上金具 5 揺動フレーム 6 座 7 背部 17 受け板 22 座用インナー部材 28 腰部アウター部材(背受け部材) 29 背もたれ用インナー部材 30 背カバー 38 上向き鉤型係合爪(第1係合手段) 42 ストッパー(第2係合手段) 49 下向き鉤型係合爪(第1係合手段) 51 板状係合爪(第2係合手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】椅子において、背もたれ用インナー部材の
    ような板状部材をその支持部材に取付ける構造であっ
    て、 それら板状部材と支持部材とが相対向する部分に、板状
    部材を支持部材の広巾面に沿った方向に移動させると互
    いに嵌合してそれら両部材を広巾面と直交した方向に離
    反不能に保持する第1係合手段と、前記第1係合手段の
    嵌合状態を保持する第2係合手段とを設けている、椅子
    における板状部材の取付け構造。
  2. 【請求項2】座体と、着座した人がもたれ掛かったとき
    の背もたれ荷重を受ける背受け部材と、背受け部材の前
    面に取付く背もたれ用インナー部材とを備えており、 前記背受け部材の前面と背もたれ用インナー部材の裏面
    とに、背もたれ用インナー部材を背受け部材の前面に沿
    って下向き動させると互いに嵌合して背もたれ用インナ
    ー部材を前向き離反不能に保持する第1係合手段と、前
    記第1係合手段を嵌合状態に保持する第2係合手段とを
    設けており、 前記第2係合手段は、背もたれ用インナー部材の下部に
    設けた上向きの板状係合爪と、背受け部材の前面に突設
    したストッパーとで構成されており、背もたれ用インナ
    ー部材の下部と背受け部材との間には、人が指を差し込
    んで前記板状係合爪をストッパーから離反する方向に押
    し曲げできる隙間を設けている、請求項1に記載した椅
    子における板状部材の取付け構造。
  3. 【請求項3】前記背受け部材は人の腰を包むように平面
    視で前向き凹状に形成されている一方、前記背もたれ用
    インナー部材は、その下部が前記背受け部材と部分的に
    重なっており、 更に、前記背もたれ用インナー部材のうち背受け部材か
    ら上向きに露出した部分の裏面には背カバーを着脱自在
    に装着している、 請求項2に記載した椅子における板状部材の取付け構
    造。
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