JP2007144050A - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2007144050A
JP2007144050A JP2005345622A JP2005345622A JP2007144050A JP 2007144050 A JP2007144050 A JP 2007144050A JP 2005345622 A JP2005345622 A JP 2005345622A JP 2005345622 A JP2005345622 A JP 2005345622A JP 2007144050 A JP2007144050 A JP 2007144050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
engagement hole
inner shell
outer shell
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005345622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4800754B2 (ja
Inventor
Yutaka Takeuchi
裕 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2005345622A priority Critical patent/JP4800754B2/ja
Publication of JP2007144050A publication Critical patent/JP2007144050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4800754B2 publication Critical patent/JP4800754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】椅子の背もたれ又は座において、アウターシェルへのインナーシェルの取り付けを正確にかつ簡単に行える構造を提供する。
【解決手段】アウターシェル13及びインナーシェルは17,18はそれぞれPP等の樹脂からなっている。アウターシェル13には、上下長手の第1係合穴23,29と、左右横長の第2係合穴24,30とが形成されている。他方、インナーシェル17,18には、各係合穴23,24,29,30に対応した係合突起が形成されている。インナーシェル17,18の係合突起は、第1係合穴23,29に対しては差し込んでから上下スライドさせることで抜け不能に係合し、第2係合穴22,30に対しては強制的な押し込みによって抜けない状態に係合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、背もたれ又は座若しくは両方を合成樹脂製のアウターシェルとインナーシェルとで構成した椅子に関するものである。
事務用椅子を初めとした各種の椅子で、背もたれや座を、合成樹脂製のアウターシェルとその前面に配置した合成樹脂製のインナーシェルとを備えた構成として、インナーシェルにクッション材を張ることが広く行われている。
そして、インナーシェルをアウターシェルに取り付ける方法としてはビスによる締結も行われているが、例えば特許文献1,2に例示するように、係合爪と係合穴との嵌め合わせや係合爪同士の噛み合わせのような取り付け手段が多用されている。
特開2003−225139号公報 特開平08−38298号公報
係合爪と係合穴との嵌め合わせを利用した取り付けは、素材である樹脂が弾性変形することを利用したもので、アウターシェルへのインナーシェルの取り付けを簡単に行える利点を有する。
本願発明は、係合突起と係合穴との組み合わせからなる係合手段によってインナーシェルをアウターシェルに取り付けるにおいて、取り付け作業を一層容易ならしめると共に、美観にも優れた形態とすることを課題とするものである。
本願発明の椅子は、基本構成として、背もたれ又は座若しくは両方を、合成樹脂製のアウターシェルとその表面側に配置した合成樹脂製のインナーシェルとを備えた構成とし、インナーシェルにはアウターシェルに向けて突出した複数の係合突起を設ける一方、アウターシェルには、前記係合突起が貫通する複数の係合穴を設けており、前記係合突起を係合穴に嵌め込むことでインナーシェルがアウターシェルに取り付けられるようになっている。
そして、請求項1の発明では、前記各係合穴は、インナーシェルの表面と直交した方向から見て細長い形状に形成されていると共に、任意に設定される一方向を基準方向としてこの基準方向に沿って長く延びる1つ又は複数の第1係合穴と、前記第1係合穴の延び方向と交叉した方向に延びる1つ又は複数の第2係合穴とに区分けされている一方、前記第1係合穴に嵌まる第1係合突起は、第1係合穴の一端部に嵌め入れてから他端部に向けてスライドさせると抜けなくなるように断面傘状又は鉤状に形成されており、第2係合穴に嵌まる第2係合突起は、強制的な押し込みにて第2係合穴に嵌まり込むよう断面傘状又は鉤状に形成されている。
また、請求項2の発明は、請求項1において、前記アウターシェル及びインナーシェルは背もたれを構成しており、前記第1係合穴は上下方向に長く延びる姿勢で、前記第2係合穴は略左右方向又は左右傾斜方向に長く伸びる姿勢であり、かつ、前記第1係合穴は、上部が幅広で下部が幅狭か又は下部が幅広で上部が幅狭に形成されている一方、前記第1係合突起は頭付きの断面傘状又は茸状で、頭は第1係合穴の広幅部には自在に挿通して幅狭部には挿通しない大きさであり、第1係合突起の頭を第1係合穴の幅広部に挿通してから幅狭部にスライドさせることによってインナーシェルの上下高さが位置決めされ、その状態で第2係合突起が第2係合穴に強制嵌合され得るように設定されている。
請求項3の発明では、請求項1において、前記係合穴はインナーシェルの外周線に沿って並ぶように配置されている。なお、敢えて述べるまでもないが、本願発明において椅子とは人が腰掛けたり凭れたりするものを広く含む概念であり、例えばソファーや車両用シート等の各種のものが含まれる。
本願発明によると、インナーシェルの第1係合突起をアウターシェルの第1係合穴に嵌め入れてインナーシェルを第1係合穴の長手方向にスライドさせ、次いで、インナーシェルの第2係合突起をアウターシェルの第2係合穴に弾性に抗して押し込むという操作により、インナーシェルをアウターシェルに取り付けることができる。
そして、第1係合突起を第1係合穴に嵌め込み係合させることでインナーシェルの位置決めが行われるが、第1係合突起をスライド操作によって第1係合穴に抜け不能に嵌め込むことができるため嵌め込み係合させることが極めて簡単であることと、第1係合穴はアウターシェルに貫通していて位置の確認が容易であることが相まって、第1係合穴への第1係合突起の嵌め合わせを軽い力で迅速に行える。その結果、インナーシェルの取り付けも正確にかつ簡単に行える。
係合穴は平行なスリット状と成すことも可能であるが、この場合は、第1係合突起をそのスライドによって第1係合穴に係合させるには、第1係合突起は鉤状に形成する必要があり、すると、引っ掛かり強度を高くすることに限度がある。これに対して請求項2のように、係合穴をその一端が幅広で他端部が幅狭に形成すると、第1係合突起は、スライドによる第1係合穴への嵌め込み係合を許容しつつ、第1係合穴の幅狭部の箇所において第1係合穴の長手側縁部と付け根部との3箇所に引っ掛かるような傘状又は茸状に形成することができ、このため、インナーシェルの取り付けの容易性を損なうことなく、インナーシェルの取り付け強度を向上できる利点がある。
請求項3のように構成すると、多数の係合穴及び係合穴とがインナーシェルの外周線にそって配置されているため取り付け強度に優れており、また、同じ形状の係合穴が環状に並んでいることによって体裁も良い。この点、本願発明の利点がある。
(1).椅子の概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願発明は事務用に多用される回転椅子に適用しており、図1及び図5では椅子の概要を示している。図1は椅子の正面図、図2のうち(A)は後ろから見た平面図、(B)は左側面図である。
本実施形態の椅子は、脚1と座2と背もたれ3と肘掛け装置4とを備えている(肘掛け装置4は左右一対あるが、図では片方しか表示していない)。脚1は、ガスシリンダから成る脚支柱5と放射状に延びる複数本(5本)の枝足を備えており、各枝足の先端にはキャスターを設けている。
脚支柱5の上端には上向きに開口した座受けベース6が取付けられており、この座受けベース6の上面に座受けシェルを介して座2が取付けられている。座受けベース6の左側面からは、背もたれ3を後傾動可能な状態と後傾動不能な状態とに切り換えるためのロックレバー7が露出しており、また、座受けベース6の前方には、座2の高さ調節を行うための昇降レバー8が露出している。
座受けベース6には、背受けユニット9が後傾動可能に取り付けられており、背受けユニット9に背もたれ3が取り付けられており、かつ、背受けユニット19はばねユニット10で弾性的に支持されている。また、ばねユニット10はカバー11で下方から覆われている。背もたれ3の下部の後面には、ばねユニット10に設けたばね(図示せず)のばね力(抵抗)の大きさを調節するためのハンドル12が露出している。座2や背もたれ3の取り付け構造は本願発明と直接の関係はないので、詳細は省略する。
背もたれ3は、合成樹脂製のアウターシェル13を備えている。アウターシェル13は、着座した人の背中を支持する背当て部と着座した人の腰部を支持する腰当て部とが上下に連続した形態に形成されており、側面視では腰当て部が頂点を成すように前向き凸状に形成され、平面視では前向き凹状に形成されている。更に、アウターシェル13の下部は座2よりも下方に延びており、この下部が前記した背受けユニット9とばねユニット10とに取り付いている。そして、アウターシェル13には、着座した人の背中が当たる上クッション体14と、着座した人の腰が当たる下クッション体15とを取り付けている。
(2).背もたれの概略
次に、図3以下の図面も参照して背もたれ3を説明する。図3のうち(A)は背もたれ3におけるアウターシェル13の全体斜視図、(B)はアウターシェル13の下部を裏側から見た斜視図、図4はクッション体14,15を仮想線で示した背もたれ3の正面図、図5のうち(A)はアウターシェル13の部分平面図、(B)は上クッション体14を構成する上インナーシェル17の部分平面図、(C)は上インナーシェル17の部分正面図、図6は分離断面図、図7のうち(A)は図4のA−A視断面図、(B)〜(D)は(A)の部分拡大図、(E)は図4のE−E視断面図、(F)は図4のF−F視断面図、(H)は図4のH−H視断面図である。
図3に示すように、背もたれ3のうち着座した人の背中が当たる部分(背当て部)はその上部が広巾で下方に向けて横幅が小さくなる略逆台形状に形成されている一方、着座した人の腰部が当たる部分(腰当て部)は正面視で略楕円状に形成されており、このため、アウターシェル13の背当て部と腰当て部との境界部は正面視で滑らかなカーブを描いてくびれたプロフィールになっているる。アウターシェル13の下部は正面視で下向き凸で丸みを帯びた山形に形成されている。
上下クッション体14,15はそれぞれポリプロピレン等の樹脂から成るインナーシェル17,18を備えており、図7(A)に一点鎖線で示すように、インナーシェル17,18の前面にクッション材19を張っている(クッション材19はクロス(表皮材)で覆われているが、これは図面では省略している)。
上クッション体14の上インナーシェル17は、当該上インナーシェル17に後ろ向きに突設した係合突起20,21,22の群とアウターシェル13に形成した係合穴23,24,25の群との嵌め合わせにより、アウターシェル13に取り付けられており、他方、下クッション体15を構成する下インナーシェル18は、当該下インナーシェル18に形成した係合突起26,27,28の群と、アウターシェル13に形成した係合穴29,30,31の群との嵌め合わせにより、アウターシェル13に取り付けられている。アウターシェル13の上部に複数個の丸穴32が左右に並んでいるが、この丸穴は、図示しない衣服用ハンガーを取り付けるためのものである。また、アウターシェル13の下部には背受けユニット9やばねユニット10に取り付けるためのリブやキャッチ部、穴等が形成されているが、この点の説明は省略する。
(3).上インナーシェルの取り付け構造
まず、上インナーシェル17の取り付け構造を説明する。上インナーシェル17の係合突起の群は、その上部に左右に並べて配置した3本の上第1係合突起20と、左右側部に上下に並べて配置した3本の上第2係合突起21と、下部の左右中間部に突設した1本の上補助係合突起22とで構成されている。
図8のうち(A)は上第1係合穴20と上部補助係合突起22との背面図、(B)は上第1係合突起20と上補助係合突起22との正面図、(C)(D)はそれぞれ(A)のC−C視断面図、D−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図であり、これらの図に示すように、上第1係合突起20及び上補助係合突起22は上下方向に長い板状の形状であり、かつ、先端(後端)には茸状の頭20a,22aを設けている。
両第1係合突起20の頭20aは左右と下方とに張り出している。また、頭20a,22aは正面視(背面視)において上部が幅広で下部が幅狭になっており、かつ、全体として丸みを帯びている。また、(C)(D)に示すように、頭20a,20bは、上面及び下面(座面部)ともに丸みを帯びて断面楕円状になっている。上第1係合突起22の頭20aは略下半部に形成されており、その上方の部分は側面視で前傾した傾斜面(ガイド面)20bになっている。これは、上第1係合穴23への誘い込みを容易ならしめるためである。
上インナーシェル17の各上第2係合突起21は上第1係合突起20と同様に細長い背面形状であり、3個の上第2係合突起21のうち中段と下段の上第1係合突起20は左右方向に長く延びており、上段の上第1係合突起20は上インナーシェル17の対角方向と同じ方向に傾斜している。図7(E)のD′−D′視断面図は図8(D)と同じ形状になるが、この図から理解できるように、上第2係合突起21にも外向きに張り出した頭21aを形成している。但し、上第2係合突起21では、頭21aは2方向のみに張り出している。
アウターシェル13の上第1係合穴23は、上下長手でかつ上部が幅広で下部が幅狭に形成されている。また、上端及び下端とも丸みを帯びている。上第1係合穴23の上部は、上第1係合突起20の頭20aが抵抗なく嵌まり込む溝幅になっており、かつ、下部は、上第1係合突起20における頭20aの左右幅寸法よりも小さい溝幅になっている。従って、アウターシェル13に対する上インナーシェル17の取り付け手順を示す図である図9(A)(B)に示すように、上第1係合突起20の頭20aを上第1係合穴23の上部に嵌め入れてから下方にスライドさせると、上第1係合突起20の頭20aの頭が上第1係合穴23の下部において下端縁と左右側縁とに係合し、これにより、上第1係合突起20はアウターシェル13二体して抜け不能に保持される。
上補助係合突起22は上下長手の板状でかつ先端には頭22aを有している一方、上補助係合穴25は丸穴になっており、図9(C)(D)に示すように、頭22aの下端部が上補助係合穴25の下端縁に引っ掛かり係合するようになっている。いうまでないが、上補助係合穴25を上下に長い上第1係合穴となすことも可能である。
アウターシェル13の上第2係合穴24は上第1係合穴23と同じ形状であり、上第2係合突起21と同じ方向に長く延びている。従って、上第2係合穴24の延び方向は、背もたれ3の正面視で上第1係合穴23の延び方向と交叉した方向に延びている。
上インナーシェル17を取り付けるには、先ず、図9(A)に示すように、3個の上第1係合突起20を上第1係合穴23の上部に嵌め込んでから下方にずらし、その状態で、上第2係合突起21と上補助係合突起22とを、弾性に抗しての変形を利用して上第2係合穴24,上補助係合穴25に強制的に押し込む。
上第2係合突起21を上第2係合穴24に押し込むと、主としてアウターシェル13のうち上第2係合穴24の箇所が弾性変形することによって、上第2係合突起21の頭21aが上第2係合穴24を通過する。この場合、アウターシェル13の上第2係合穴24の箇所は上第2係合穴24の溝幅を大きくするように変形するが、上第2係合穴24が左右に広がるように変形したり、上第2係合穴24の長手側縁が前後にずれる状態に変形したり、或いは、両者がミックスした状態に変形したりというような変形態様が観察される。上第2係合穴24の長手側縁が前後にずれる状態に変形する場合は、上第2係合突起21も曲がり変形するような傾向を呈している。
係合突起の嵌め込みの手順としては、上第1係合突起20、上補助係合突起22、上第2係合突起21の順序で行うことも可能であり、また、上第1係合突起20と上補助係合突起22とを殆ど同時に嵌め込むことも可能である。いずれにしても、上第1係合突起20と上第1係合穴24との嵌め合わせによって上インナーシェル17が位置決めされるため、上第2係合穴24に対する上第2係合突起21の嵌め込みも至極簡単であり、このため、上インナーシェル17の取り付けをごく簡単に行える。
上インナーシェル17を取外する際しては、例えば、上第2係合突起21、上補助係合突起22、上第1係合突起20の順序でアウターシェル13から離脱させたら良い。上第2係合突起21と上補助係合突起22との離脱は、上インナーシェル17の縁に指を掛けて手前に引っ張ることで行える。上第2係合突起21及び上補助係合突起22とも頭21a,22aは座面部分が丸みを帯びているため取外し確実に行える。
上第2係合突起21と上補助係合突起22とを離脱させたら、上第1係合突起20は上向きにスライドさせることで抵抗なく抜き外すことができる。なお、第1係合突起は多少の抵抗を持って第1係合穴に嵌脱させることも可能である。
(4).下インナーシェルの取り付け構造
下インナーシェル18の構造は図6,7に加えて図10にも示している。図10のうち(A)は部分平面図、(B)は部分正面図、(C)は(B)のC−C視断面図断面図、(D)は(B)のD−D視断面図、(E)は(B)のE−E視断面図、(F)は(B)のF−F視断面図である。
下インナーシェル18の係合突起の群は、下インナーシェル18の左右中間部でかつやや下端より位置した下第1係合突起26,その左右両側でかつ上端部寄りに位置した左右2個の下第2係合突起27と、上下中間部でかつ左右端部に位置した左右2個の下補助係合突起28とから成っている。アウターシェル13には、これらの係合突起の群に対応して、1つの下第1係合穴29と、左右2個の下第2係合穴30と、左右2個の下補助係合穴31とが形成されている。
図9や図6,図7(特に(A),(G))から理解できるように、下第1係合突起26及び下第2係合突起27は基本的には上第1係合突起20,上第1係合突起21と同じ形状であり、細長い形状でかつ頭26a,27bを有して断面茸状の形態を成しており、また、頭26a,27bは正面視及び断面視において丸みを帯びている。他方、下第1係合穴29及び下第2係合穴30も上第2係合穴23,上第2係合穴24と同じで形状であり(寸法も略同じである)、細長くかつ両端は丸みを帯びている。
そして、下インナーシェル18においては、上下長手の下第1係合突起26は側面視で上向き鉤状の形態になっており、従って、取り付けに際しては、下第1係合突起26は下第1係合穴29の下部に嵌め込んでから上方にずらすことになる。左右の下第2係合突起27及び下第2係合穴30は正面でハ字状の形態で傾斜している。
図10(F)に示すように、下補助係合突起28の頭(爪部)28aは側面視で下向きになっており、このため下補助係合突起28は下向き鉤形に形成されている。他方、アウターシェル13の下補助係合穴31は丸穴であるが、この場合、アウターシェル13のうち下補助係合穴31が形成されている部分は中空部33を有しており、下補助係合穴31は下向きに開口した中空部33の手前側に形成している。従って、下補助係合穴31はアウターシェル13の裏側には開口していない。
なお、アウターシェル13の下部の左右張り出し部は背受けユニット9の背支柱(図示せず)に取り付けるために厚肉に形成しており、そこで、成形に際してのヒケ防止や材料節約のため、アウターシェル13に中空部33を形成している。また、下インナーシェル18の取り付け構造としては、実施形態のような下補助係合突起28と下補助係合穴32とを併用せずに、細長い形状の係合突起と係合穴との組み合わせのみを採用しても良い。
下インナーシェル18の取り付けは上インナーシェル17の取り付けと基本的に同じであり、まず、下第1係合突起26を下第1係合穴29に嵌め込み係合させ、次いで、下第2係合突起27及び下補助係合突起28を下第2係合穴29及び下補助係合穴31に押し込むことになる。
図10に示す符号33は、下インナーシェル18のクロスの縁に通してクロスを絞り保持している紐を引っ掛けるための突起である。クロスを絞り保持している紐は、各下係合突起26,27,28にも引っ掛けるようになっている。また、上インナーシェル17においては、クロスを絞り保持している紐は、各上係合突起20,21,22の付け根部に引っ掛けるようになっている。そこで、例えば図8(E)に例示して示すように、係合突起20に紐の離脱を防止する張り出し部20cを形成している。
(5).まとめ
上下インナーシェル17,18の取り付け構造は上記したとおりであり、形状が同じで姿勢が異なる係合突起及び係合穴を併用したことにより、位置決めが確実となり、その結果、インナーシェル17,18の正確にかつ簡単に取り付けることができる。その結果、椅子の組み立て作業の手間も軽減できる。
そして、例えば図3や図4に示すように、アウターシェル13には細長い形状の係合穴23,24,29,30が環状にかつ放射方向を向くにように形成されており、このため、各係合穴23,24がアウターシェル13の前後に開口していながら、美観が悪化することはない。むしろ、係合穴23,24の並びが人に美感を感じさせる効果も発揮しており、デザイン的に優れたものとなっている。特に、本実施形態のように上補助係合穴25を中心穴として円形に形成すると、上補助係合穴25を中心にして第1及び第2の係合穴23,24,29,30が放射状に延びる形態を成しているため、特に美観に優れていると言える(なお、このような係合穴群の配置態様はそれ自体として独立した発明たり得る)。
また、各係合突起20,21,22,26,27は頭は丸みを帯びているため、アウターシェル13の背面側から見てあまり目立つことがなく、この点においても美観が優れている。また、各係合突起20,21,22,26,27の頭は丸みを帯びていると、人の手が触れて怪我をしたり衣服が触れて引っ掛かるようなこともない。各係合突起20,21,22,26,27の頭がアウターシェル13の裏側に突出ないように設定しておくと、美観や引っ掛かり防止の点から特に好適である。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、本願発明は椅子の座にも適用できるのであり、また、1つのアウターシェルに1つのインナーシェルを取り付けても良いことはいうまでない。
更に、アウターシェルはインナーシェルが取り付けられる機能を備えておれば足り、例えば、シェルという言葉の概念からは多少は外れるが、前後に開口したフレーム状であっても良いのである。第1係合穴と第2係合穴とはおおむね細長い形状であれば足り、同じ形状である必要はない。インナーシェルには必ずしもクッション材を張る必要はなく、身体への当たりの条件さえ許せば、インナーシェルを露出させたままでも良い。
なお、上記した実施形態では、スライドで嵌合する第1係合突起及び第1係合穴をインナーシェルの姿勢及び位置決め用係合突起・係合穴と把握し、押し込みで嵌合する第2係合突起・係合穴及び補助係合突起・係合穴の群は、姿勢及び位置決め用の係合突起・係合穴とは形状又は姿勢(若しくは位置)が相違する係合専用の係合突起・係合穴の群と観念することができるが、このような構成も、独立した発明たり得る。
本願発明の実施形態に係る椅子の正面図である。 (A) は椅子の平面図、 (B)は左側面図である。 アウターシェルの斜視図である。 クッション体を仮想線で示した背もたれの正面図である。 アウターシェルと上インナーシェルとの分離図である。 背もたれを構成する部材の分離断面図である。 アウターシェルと上下インナーシェルとの取り付け構造を示す図である。 上インナーシェルの構造を示す図である。 アウターシェルに対する上インナーシェルの取り付けの手順を示す図である。 下インナーシェルの構造を示す図である。
符号の説明
2 座
3 背もたれ
13 背もたれのアウターシェル
15 上クッション体
16 下クッション体
17 上インナーシェル
18 下インナーシェル
2 20 上第1係合突起
21 上第2係合突起
22 上補助係合突起
23 上第1係合穴
24 上第2係合穴
25 上補助係合穴
26 下第1係合突起
27 下第2係合突起
28 下補助係合突起
29 下第1係合穴
30 下第2係合穴
31 下補助係合穴

Claims (3)

  1. 背もたれ又は座若しくは両方を、合成樹脂製のアウターシェルとその表面側に配置した合成樹脂製のインナーシェルとを備えた構成とし、インナーシェルにはアウターシェルに向けて突出した複数の係合突起を設ける一方、アウターシェルには、前記係合突起が貫通する複数の係合穴を設けており、前記係合突起を係合穴に嵌め込むことでインナーシェルがアウターシェルに取り付けられる椅子であって、
    前記各係合穴は、インナーシェルの表面と直交した方向から見て細長い形状に形成されていると共に、任意に設定される一方向を基準方向としてこの基準方向に沿って長く延びる1つ又は複数の第1係合穴と、前記第1係合穴の延び方向と交叉した方向に延びる1つ又は複数の第2係合穴とに区分けされている一方、
    前記第1係合穴に嵌まる第1係合突起は、第1係合穴の一端部に嵌め入れてから他端部に向けてスライドさせると抜けなくなるように断面傘状又は鉤状に形成されており、第2係合穴に嵌まる第2係合突起は、強制的な押し込みにて第2係合穴に嵌まり込むよう断面傘状又は鉤状に形成されている、
    椅子。
  2. 前記アウターシェル及びインナーシェルは背もたれを構成しており、前記第1係合穴は上下方向に長く延びる姿勢で、前記第2係合穴は略左右方向又は左右傾斜方向に長く伸びる姿勢であり、かつ、前記第1係合穴は、上部が幅広で下部が幅狭か又は下部が幅広で上部が幅狭に形成されている一方、
    前記第1係合突起は頭付きの断面傘状又は茸状で、頭は第1係合穴の広幅部には自在に挿通して幅狭部には挿通しない大きさであり、第1係合突起の頭を第1係合穴の幅広部に挿通してから幅狭部にスライドさせることによってインナーシェルの上下高さが位置決めされ、その状態で第2係合突起が第2係合穴に強制嵌合され得るように設定されている、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記係合穴はインナーシェルの外周線に沿って並ぶように配置されている、
    請求項1に記載した椅子。
JP2005345622A 2005-11-30 2005-11-30 椅子 Active JP4800754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005345622A JP4800754B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005345622A JP4800754B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007144050A true JP2007144050A (ja) 2007-06-14
JP4800754B2 JP4800754B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=38206160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005345622A Active JP4800754B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4800754B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012135494A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Itoki Corp 椅子
JP2014090989A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Kokuyo Furniture Co Ltd 椅子
JP2014090988A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Kokuyo Furniture Co Ltd 椅子
JP2016083028A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 株式会社岡村製作所 椅子用荷重支持部材及び椅子

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0263416A (ja) * 1988-08-30 1990-03-02 Kokuyo Co Ltd 背もたれ付椅子
JPH07246125A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Okamura Corp 椅子用シェル構造
JPH0838298A (ja) * 1994-08-04 1996-02-13 Takano Co Ltd 椅 子
JP2002102010A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Okamura Corp 椅子におけるクッション体の取付構造
JP2003225139A (ja) * 2002-01-31 2003-08-12 Okamura Corp 椅子の張り構造
JP2005211250A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Okamura Corp 椅子用シート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0263416A (ja) * 1988-08-30 1990-03-02 Kokuyo Co Ltd 背もたれ付椅子
JPH07246125A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Okamura Corp 椅子用シェル構造
JPH0838298A (ja) * 1994-08-04 1996-02-13 Takano Co Ltd 椅 子
JP2002102010A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Okamura Corp 椅子におけるクッション体の取付構造
JP2003225139A (ja) * 2002-01-31 2003-08-12 Okamura Corp 椅子の張り構造
JP2005211250A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Okamura Corp 椅子用シート

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012135494A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Itoki Corp 椅子
JP2014090989A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Kokuyo Furniture Co Ltd 椅子
JP2014090988A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Kokuyo Furniture Co Ltd 椅子
JP2016083028A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 株式会社岡村製作所 椅子用荷重支持部材及び椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4800754B2 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4477766B2 (ja) 椅子の背板
JP5693837B2 (ja) 椅子
JP5026127B2 (ja) 椅子におけるランバーサポート装置
JP4800754B2 (ja) 椅子
JP2012135492A (ja) 椅子及びこれを構成する座又は背
JP5138252B2 (ja) 椅子における背板へのカバー取付構造
JP4384004B2 (ja) 椅子の座等における張材の張設構造
JP2008302082A (ja) ロッキング椅子
JP2008302062A (ja) ロッキング椅子
JP2009172125A (ja) 椅子における背板の取付装置
JP6537827B2 (ja) 椅子
JP5563630B2 (ja) 椅子
JP5902570B2 (ja) 椅子
TWI543734B (zh) Improved back
JP6009627B2 (ja) 椅子及びその座アウターシェル
JP5926033B2 (ja) 椅子
JP6092532B2 (ja) 椅子
JP4663168B2 (ja) 椅子における張り材の取付構造
JP5779021B2 (ja) 椅子及びその座部
JP2015171652A5 (ja)
JP5676239B2 (ja) 背もたれ付き椅子
TWM488256U (zh) 椅子扶手結構
JP3654584B2 (ja) フレーム構造の椅子
JP6533394B2 (ja) 椅子
JP4063043B2 (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4800754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350