JP6909336B2 - 椅子の背もたれ - Google Patents
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「前後に開口した背枠と、前記背枠の前面に取り付けられた背板と、前記背板の前面に配置されたクッション材とを有し、
前記背板は、前記背枠の前面に重なる縁部と、前記背枠で囲われた空間に入り込むように前記縁部から後ろ向きに凹んだ浅いトレー状の本体部とを有している一方、
前記クッション材は、前記背板の本体部に嵌め入れられて前記背板の縁部には重なっていないメインクッション材と、前記メインクッション材の前面に重なった補助クッション材とを有し、
前記補助クッション材は、前記メインクッション材が重なっていない前記背板の縁部に対しても前から重なっている」
という構成になっている。
「前記補助クッション材の表面を覆う表皮材を備え、
前記表皮材は、その端部が前記背板と前記背枠との間に介在している」
という構成になっている。
「前記背板の縁部と背枠とには、前記背板の縁部を前記背枠の前面に重ねてずらし移動させることによって当該縁部を外れ不能に保持する係合部が形成されている」
という構成になっている。
「前記背枠には、前記背板とは異なる他の体圧受け部材を取り付け可能であり、前記他の体圧受け部材に、前記背板の縁部に形成されたのと同じ係合部を形成することにより、前記背枠に前記背板と他の体圧受け部材とが付け替え可能である」
という構成になっている。
まず、図1,2を参照して、椅子の概略を説明する。図1のとおり、椅子は、主要要素として、脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。脚1は、ガスシリンダより成る脚支柱4と放射方向に延びる枝部5とを有しており、各枝部5の先端にはキャスタを設けている。脚支柱4の上端には、上向きに開口した略箱状のベース(図示せず)が固定されている。
次に、図3以下も参照して背もたれ3を説明する。例えば図1に示すように、背もたれ3は、前後に開口した背枠41と、背枠41の前面に重なった上下のシート保持枠46,47と、着座者の体圧を受ける可撓性シート48とを有している。可撓性シート48は、編地や織地のようなメッシュ状生地であり、横方向に強い弾性力が発揮されるように、強弾性糸を編み込んで(或いは織り込んで)いる。例えば図3から判るように、上下のシート保持枠46,47の突き合わせ面は、水平面に対して傾斜している。正確には、両者の突き合わせ面は、正面視において、左右外側が低くて内側が高くなるように傾斜している。
次に、背もたれ3の詳細を説明する。まず、背枠41の構造と、背支柱16への取り付け構造を説明する。例えば図7から理解できるように、背枠41を構成するサイドフレーム50とロアフレーム42とは、前向きに開口した断面V形に成っている。従って、着座者の体圧によって容易に変形するものではない。サイドフレーム50は、その下寄り部位が最も前になるように側面視で湾曲している。従って、可撓性シート48にはランバーサポート部が形成されている。他方、ロアフレーム42は、平面視で前向き凹状に緩く曲がっている。
本実施形態では、背枠41へのシート保持枠46,47の取り付けは、まず、上シート保持枠46を背枠41に取り付けてから、次いで、図5(B)に示すように、下シート保持枠47を背枠41に重ねる、という手順で行われる。従って、上シート保持枠46のカール部53bが背枠41のアッパーフレーム51に嵌合することと、上シート保持枠46のサイドメンバー52が背枠41のサイドフレーム50に嵌合することとが、一連に行われる。尚、シート保持枠46,47には、後述の方法で予め可撓性シート48が取り付けられている。
背もたれ3の組み立てに際しては、まず、上シート保持枠46を上から下に向けて移動させることにより、カール部53bをアッパーフレーム51に装着するのと同時に、サイドメンバー52をサイドフレーム50に嵌め込み装着する。このとき、上シート保持枠46のサイドメンバー52とカール部53bとにより、背枠41の上部が前後から挟まれた状態に成っているため、上シート保持枠46を、背枠41に対してスムースに装着できる。
図9〜14に示すクッションタイプでは、体圧受け部材の例として背板85を使用している。背板85を使用すると、アッパーシェル53は、メッシュタイプの場合と形態が相違している。クッションタイプと共通して部分については、図面では共通した符号を示しており、必要がない限り説明は省略する。
3 身体支持体の一例としての背もたれ
16 背支柱
26 縦フレーム
41 周枠体の一例としての背枠
42 ロアフレーム
46 上シート保持枠
47 下上シート保持枠
48 可撓性シート
50 サイドフレーム
51 アッパーフレーム
52 上シート保持枠のサイドメンバー
53 アッパーシェル
85 体圧受け板(体圧受け部材)の一例としての背板
86 背板の縁部を構成するサイドメンバー
87 背板の縁部を構成するアッパーメンバー
88 背板の縁部を構成するロアメンバー
90 背板の本体部
91 クッション材
91a メインクッション材
91b 補助クッション材
92 表皮材
Claims (4)
- 前後に開口した背枠と、前記背枠の前面に取り付けられた背板と、前記背板の前面に配置されたクッション材とを有し、
前記背板は、前記背枠の前面に重なる縁部と、前記背枠で囲われた空間に入り込むように前記縁部から後ろ向きに凹んだ浅いトレー状の本体部とを有している一方、
前記クッション材は、前記背板の本体部に嵌め入れられて前記背板の縁部には重なっていないメインクッション材と、前記メインクッション材の前面に重なった補助クッション材とを有し、
前記補助クッション材は、前記メインクッション材が重なっていない前記背板の縁部に対しても前から重なっている、
椅子の背もたれ。 - 前記補助クッション材の表面を覆う表皮材を備え、
前記表皮材は、その端部が前記背板と前記背枠との間に介在している、
請求項1に記載した椅子の背もたれ。 - 前記背板の縁部と背枠とには、前記背板の縁部を前記背枠の前面に重ねてずらし移動させることによって当該縁部を外れ不能に保持する係合部が形成されている、
請求項1又は2に記載した椅子の背もたれ。 - 前記背枠には、前記背板とは異なる他の体圧受け部材を取り付け可能であり、前記他の体圧受け部材に、前記背板の縁部に形成されたのと同じ係合部を形成することにより、前記背枠に前記背板と他の体圧受け部材とが付け替え可能である、
請求項3に記載した椅子の背もたれ。
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