JP5601818B2 - ロッキング椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、ロッキングに際して座が昇降及び前後動する椅子に関するものである。
ロッキング椅子は背もたれの後傾動をばねやゴム等の弾性手段で支持しており、一般に、ロッキングに伴うモーメントはそのまま弾性手段に作用するようになっており、このため、弾性手段としてはかなりの大きさのコイルスプリングやガススプリングなどを使用していることが多い。
しかし、これでは弾性手段のコストが嵩むのみならず、弾性手段を収納する部材(一般に、脚の上端に設けたベース)が大型化するという問題がある。これに対して、特許文献1には、平行リンク機構に類したリンク機構により、背もたれが後傾動すると座が上昇及び後退動する椅子が開示されている。
すなわち、特許文献1では、座の前部とベースとを、側面視前傾姿勢(正確には鉛直線に対して前傾した姿勢)のフロントリンクにピンで連結する一方、背もたれが取付けられた背フレームと座とを、ベースに対する背フレームの連結箇所よりも手前の部位においてピンで連結しており、背フレームの前部とフロントリンクとが平行リンク機構に類した機構になっている。特許文献では弾性手段としてコイルスプリングを使用しており、コイルスプリングは背フレームの回動支点よりも後ろ側に配置している。
特許文献1の構成によると、ロッキング時にも着座者の体重の一部が背もたれを戻そうと作用しているため、ロッキング時に弾性体に作用する力は僅かであり、このため、コイルスプリングを小型化してコストダウンやベース部のコンパクト化に貢献できると言える。更に述べると、ロッキングに際して背もたれに作用するモーメントは一般に着座者の体重に比例するが、ロッキング時に座を押し下げようと作用する荷重も体重に比例するため、特許文献1では、着座者の体重が軽重相違しても、1種類の弾性手段で同じ程度のロッキングフィーリングを得ることができる。
米国特許第6709058号明細書
さて、ロッキングに際して座部が上昇する椅子では、仮に人が指を座部や下方に差し入れた場合であっても、背もたれの戻り回動に際して座部とベースとで指を挟まないように安全を確保する必要がある。しかし、特許文献1ではかかる安全確保の配慮は見受けられない。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたもので、ロッキングに際して座部が昇降する椅子を、人が指を挟むことがない安全な態様で提供せんとするものである。
本願発明に係る椅子は、 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座部と、前記ベースに後傾動自在に連結された背支持装置及びこれに設けた背もたれとを有しており、前記座部の下面には、フロントリンクを介して前記ベースに連結された前連結部と、前記背支持装置のうち回動支点よりも手前及び上方の部位に連結された後ろ連結部とを設けており、前記背支持装置が後傾動すると前記フロントリンクが回動して座部が上昇し、かつ、前記前連結部と後ろ連結部とを下向きに突出した形態とすることにより、前記座部とベースとの間に人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている構成であって、
前記前連結部を前記ベースの前端よりも手前に位置させて、前記ベースと前連結部とを前記フロントリンクに連結しており、前記座部とフロントリンクとの間にも人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている一方、前記座部は下降し切った状態で前記後ろ連結部の箇所において前記ベースで支持されており、前記後ろ連結部の後ろ側において前記座部と背支持装置及びベースとの間にも、人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている。
請求項2の発明では、請求項1において、前記ベースは、その先端に前壁を有する上向き開口の箱形になっており、このベースの前部に前記フロントリンクが回動自在に嵌まる左右横長の軸を配置している一方、前記フロントリンクには、前記ベースの前板が嵌まる空所を形成しており、前記空所の前内面と前記ベースの前壁とで形成される空間を、人の指を挿入しても余裕がある大きさとし、かつ、前記ベースにおける前壁の上端に前向きフランジを形成している。
請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記ベースの後ろ連結部と背支持装置とはリアピンで連結されており、前記ベースに前記リアピンの受け部を有する上カバーが装着されており、前記上カバーには前記リア係合ピンを囲う上向き壁が形成されている一方、前記座部の下面には、前記上カバーを外側から囲う下向き突壁が形成されており、前記上向き壁と下向き突壁との間には、人が指を挿入できない狭い間隔の隙間しか空いていない。
本願発明では、前連結部と後ろ連結部とを下向きに突出した形態とすることにより、座部とベースとの間に人が指を差し込んでも十分な余裕がある空間を空けているため、ロッキングに際して座を上昇させることで弾性手段の小型化等を図ることができる椅子において、座部とベースとで指を挟むことを防止して安全性を確保できる。
なお、指挟み防止手段しては、座部とベースとの間に手や指を挿入できないように大きなカバーで覆うことも考えられるが、これではコストが嵩むのみならず、カバーが大きく目立って美感も良くない可能性がある。これに対して本願発明は、連結構造を工夫することで指挟みを防止できるため、大きなカバーを不要にしてコストアップを抑制できると共に、スッキリとした外観を実現できて美感も向上させ得る。
ロッキングに際してフロントリンクが回動するため、フロントリンクとベースとで指を挟むことも防止せねばならない。この点、請求項2の構成を採用すると、仮に人が指をベースの前面部に差し込んでも、ベースとフロントリンクとの間には指よりも大きな空間があるためベースの前面とフロントリンクとで指を挟むことはなく、かつ、ベースにおける前板の上面に指先を差し込もうとしてもこれはベースの前向きフランジで阻止されるため、ベースの前板の上端面とフロントリンクとで指を挟むこともない。なお、フロントリンクと座部との間での指挟み防止は実施形態に記載した手段で対応できる。
ロッキングに際して後ろ連結部は上下動しつつ前後動するため、後ろ連結部の箇所での指挟み防止も考慮せねばならない。この点、請求項3の構成を採用すると、座部の後ろ連結部と背支持装置の前端部との連結箇所は、ロッキングの前後において上カバーの上向き突壁と座部の下向き突壁とでカバーされているため、安全性を確保できる。
(A)は実施形態に係る椅子の部分斜視図、(B)は側面視図である。 分離斜視図である。 分離斜視図である。 下方から見た分離図である。 分離斜視図である。 (A)は弾力調節機構の部分的な分離斜視図、(B)はバックフレームの取付け構造を示すための分離斜視図である。 側断面図である。 (A)は要部の分離背面図、(B)は座受け体の部分斜視図である。 分離側面図である。。 (A)は上カバーの斜視図、(B)は上カバーとベースとの分離斜視図である。 リア連結部の周辺を下方から見た斜視図である。 ストッパーの装着態様を説明するための図で、(A)は分離斜視図、(B)は分離平面図である。 ストッパーの装着態様を説明するための図で、(A)は破断した状態での分離斜視図、(B)は側断面図である。 (A)は図7の部分拡大図、(B)はフロントリンクを裏返した状態ての斜視図である。 (A)(B)ともフロントリンクの破断斜視図である。 (A)はフロントリンクと座受け体との嵌め合いを示すための断面図、(B)はフロントリンクと座受け体とを嵌め合わせた状態での断面図である。 (A)はフロントリンクと座受け体との分離斜視図、(B)はフロントリンクとベースとの分離斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用等に使用される回転椅子に適用している。以下の説明及び請求項で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用しているが、この文言は、椅子に普通の姿勢で着座した人が向いた方向を前として定義している。正面視は着座者と相対向した方向から見たものである。
(1).椅子の概要
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座体3、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4を有している。なお、ベース2にはオプション品として肘掛け装置を取り付けることができる。
図2から理解できるように、座体3は合成樹脂製の座板(座インナーシェル)5とその上面に重ね配置したクッション材6とを有しており、クッション材6にはクロス等の表皮材が張られている。また、座板5は合成樹脂製の座受け体(座アウターシェル)7に前後移動調節可能に取り付けられている。従って、本実施形態では、座体3と座受け体7とで座部8が構成されている。
図2に示すように、背もたれ4は合成樹脂製のバックフレーム10とその前面に固定した合成樹脂製の背板11とを備えている。背板11は横長の穴が多段に空いた横縞状に形態になっており、これにメッシュ等の表皮材12が張られている。背板11の前面にクッション材を配置することもある。この場合は、クッション材は袋状の表皮材で覆われる。バックフレーム10は、上下長手の左右サイドフレーム13と、その上端を繋ぐアッパーフレーム14と、左右サイドフレーム13の下端を繋ぐロアフレーム14とを有しており、左右サイドフレーム13とアッパーフレーム14とに背板11が固定されている。
バックフレーム10はサイドフレーム13から一連に延びる左右の前向きアーム部16を有しており、左右の前向きアーム部16には上板17aと左右側板17bとを有するジョイント部17が一体に繋がっている。ベース2の後部には金属板製の揺動部材18が左右長手の第1軸19によって傾動自在に連結されており、揺動部材18にバックフレーム10のジョイント部17がビスで固定されている。
従って、本実形態では、揺動部材18及びバックフレーム10の前向きアーム部16とジョイント部17とにより、請求項に記載した背支持装置が構成されており、背もたれ4は第1軸19を中心にして傾動する。バックフレーム10の左右前向きアーム部16はジョイント部17で一体に連結されているため、左右前向きアーム部18の剛性は格段に高くなっている。
揺動部材18には側面視傾斜姿勢で前方及び上方に延びるサポートアーム18aが一体に設けられており、左右サポートアーム18aの先端に、請求項に記載したリアピンの一例としてのリア係合ピン20を挿通している。そして、例えば図5や図8(B)に示すように、座受け体7の下面にはリア係合ピン20に後ろから引っ掛かり嵌合する左右一対のリア係合爪21が一体成形されている。このため、背もたれ4が後傾すると座受け体7及び座体3は後ろに引っ張られる。
他方、例えば図5に示すように、ベース2は金属板製であって、左右の側板2aを有する上向き開口の箱状の形態を成しており、その前部に左右横長の第2軸22を取り付けて、この第2軸22に単一構造のフロントリンク23を回動自在に連結し、かつ、フロントリンク23の上端は座受け体7に形成した上雌形嵌合部24に回動可能に嵌入している。従って、着座した人が背もたれ4に凭れ掛かると、揺動部材18で座受け体7が後ろに引っ張られ、これに伴ってフロントリンク23が回動して座部8は上昇しながら後退する。
図5や図10(A)に示すように、ベース2には上から上カバー25が装着されており、リア係合ピン20は上カバー25で支持されている。また、ベース2は下方から下カバー26で覆われている。ベース2の後部には、回転式レバー装置27と背面カバー28とを有する制御ユニット29が配置されている。この制御ユニット29により、ロッキングに対する抵抗の切り換えと、ロッキング可能状態とロッキング不能状態との切り換えが行われる。
(2).ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係
以下、各部の詳細を説明する。まず、ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係を説明する。既述のとおりベース2は上向きに開口した箱型の形態であり、例えば図5及び図7に示すように、ベース2の内部のうち略中央部に側断面下向き開口コの字型の第1インナーブラケット31を溶接しており、このインナーブラケット31とベース2の底板とにブッシュ32を固着し、このブッシュ32に脚支柱1を下方から嵌着している。
第1インナーブラケット31には上向き開口コの字形の第2インナーブラケット33が固着されており、両インナーブラケット31,33で囲われた空間に肘掛け装置の基端部が横方向から挿入されるようになっている。図5に示すように、ベース2の側板2aには肘掛け装置の基端部を挿入する穴が空いており、また、第2インナーブラケット33の左右両端部はベース2の外側に露出していてその先端に下向き片33aを形成しており、下向き片33aに肘掛け装置の基端部がビスで締結される。
下カバー26の側板26aには肘掛け装置の基端部が嵌まる穴34が空いており、この穴34は着脱自在な蓋板35で塞がれている。また、下カバー26における側板26aの前部には、第2軸22を抱持する挟持溝穴36が形成されている。挟持溝穴36は、その上端部をくびれさせており、このため下カバー26は弾性に抗して変形させることによって第2軸22に嵌まり込む。
揺動部材18は上板と左右側板18bとを有する基本形態であり、左右側板18bでベース2を外側から囲い、ベース2の左右側板2aと揺動部材18の左右側板18bとに第1軸19が貫通している。第1軸19はブッシュを介してベース2に取り付けている。揺動部材18のサポートアーム18aは側板18bから延びている。
揺動部材18における左右側板の後部には、左右長手の第3軸37が挿通している。他方、例えば図4に示すようにバックフレーム10の前向きアーム部16はある程度の左右巾を有する厚肉状になっており、左右前向きアーム部16の先端には第1軸19に嵌入する前向き開口溝38が形成されており、更に、前向き開口溝38よりも後ろの部位には、第3軸37の先端部に上方から嵌まる下向き開口溝39が形成されている。
両開口溝38,39は左右外側には開口しておらず、従って、第1軸19と第2軸22とは前向きアーム部16によって左右抜け不能に保持されている。このため、第1軸19及び第2軸22にはスナップリングのような抜け止め手段は必要ない。
図6(B)から容易に理解できるように、バックフレーム10のジョイント部17は揺動部材18に上から重なっており、更に、揺動部材18の下面には樹脂製の押圧部材41が重なっている。そして、ジョイント部17の上面板17aと揺動部材18の上面板とに貫通したビス40を押圧部材41にねじ込むことにより、三者を共締めしている。これにより、バックフレーム10と揺動部材18とは一体に回動する。
図6(A)に示すように、押圧部材41とベース2との間には弾性体の一例としての左右一対の固定式ゴム44が介在しており、固定式ゴム44はベース2に取り付けた受け部材45に装着されている。非着座状態でも固定式ゴム44は押圧部材41で圧縮されている。すなわち、固定式ゴム44にはプリテンションが掛かっている。
既述のとおり(図3参照)、制御ユニット29は回転式レバー装置27とこれが取り付いた背面カバー28とで構成されている。背面カバー28は左右の側板28aを有しており、左右の側板28aに、背面カバー28を第3軸37に取り付けるための挟持部28bが前向き開口している。図5に示すように、背面カバー28は揺動部材18の後部上面に重なる庇部28cを有しており、庇部28cが模式的に線のみで示すビス42で揺動部材18に固定されている。
回転式レバー装置27は中心軸46と外筒47とを有している。中心軸46はロッキングの硬さを調節するためのものであり、その一端部は外筒47の外側にはみ出しており、ここに強弱調節レバー48を設けている。他方、外筒47はロッキング可能状態とロッキング不能状態とに切り換えるためのものであり、その一端部にロックレバー49を設けている。
揺動部材18の側板18bには、回転式レバー装置27が嵌まる逃がし溝50を後ろ向きに開口させている。図5に示すように、回転式レバー装置27の外筒47には下向きに突出したロック体51を設けており、ロックレバー49に指を掛けて外筒47を回転させると、ロック体51は、殆どロッキングしないようにベース2の後端縁に当接するロック姿勢と、ベース2の後端縁に当たらずにロッキングが許容されるフリー姿勢とに切り換わる。
なお、ロックレバー49を3つの姿勢に切り換えできるようにして、背もたれ4が殆ど後傾しない完全なロック状態と、背もたれ4が最大後傾角度の半分程度回動する中間ロック状態と、背もたれ4が最大ストロークだけ回動するフリー状態とに切り換わるように設定することも可能であり、更に、4段階以上の切り換えも可能であり、これらの切り換えはロック体51又はベース2(若しくは両方)に複数の段部を形成することで実現できる。
他方、図6(A)に示すように、中心軸46には、当該中心軸46を回転させると軸方向に移動するスライダー52が取り付けられており、スライダー52に可動ゴム53を取り付けて、スライダー52を左右移動させると、可動ゴム53が受け部材45の段部45aを介してベース2で支持されている強状態と、可動ゴム53が受け部材45で支持されない(圧縮されずに自由に回動する)弱状態とに切り換わようになっている。つまり、可動ゴム53がロッキングに際して抵抗として作用したり作用しなかったりすることにより、ロッキングの硬さが2段階に切り換えられる。可動ゴム53も弾性手段の一部を構成している。
(3).座部8と上カバー25と揺動部材18との関係
次に、座部8と上カバー25と揺動部材18との関係を説明する。図2を参照して既に説明したとおり、座部8は座体3と座受け体7とで構成されている。座板5には着座によってベンディングする(沈む)ように多数のスリットが形成されている。例えば図2から理解できるように、座板5は正面視で上向き凹状に緩く湾曲しており、先端部は下向きに大きなカーブで曲がっており、後部は緩い曲率で上向きに反っている。他方、座受け体7も基本的には正面視で上向き凹状に緩く湾曲しているが、強度確保のため縦横に延びる多数のリブを形成している。
本願発明との関係は薄いので詳細は省略するが、座板5はある程度の寸法だけ前後スライドするように座受け体7に装着されており、座受け体7の右側部に設けたレバー(図示せず)を引っ張るとスライド可能なフリー状態になり、レバーがばねによって戻るとスライド不能なロック状態になる。図12において座受け体7の左右両側部に2対ずつのガイド爪54が上向きに突出しているが、これら4個のガイド爪54が座板5に形成した長溝に上向き抜け不能に嵌まることにより、座体3は前後スライド可能に保持される。
図5及び図8(B)を参照して触れたように、座受け体7のうち後ろ寄り部位の下面には、座受け体7と揺動部材18とを連結するリア連結部の一例として、側面視で前向き鉤状の左右一対のリア係合爪21が一体に設けられている。リア係合爪21の左右外側にはサイド突壁55が下向き突設されており、このサイド突壁55がストッパーになってリア係合ピン20は抜け不能に保持されている。従って、リア係合ピン20にはスナップリングのような抜け止め手段を講じる必要はないのであり、その結果、加工コストと組み立てコストとを低減できる。
例えば図1(B)から理解できるように、座受け体7における左右のサイド突壁55は揺動部材18におけるサポートアーム18aの先端部を左右外側からカバーしている。また、図5及び図8(B)に示すように、左右のサイド突壁55にはフロント突壁56が一体に連続している。従って、左右のリア係合爪21はサイド突壁55とフロント突壁56とで三方から囲われている。このため、人が指先を座受け体7の下方に差し込んでもリア係合ピン20やリア係合爪21に触れることはなく、安全性が確保されている。
ロッキングするとリア係合ピン20がリア係合爪21によって後ろに引っ張られるが、ロッキングの戻り時にリア係合ピン20で座受け体7を前に押さねばならない。そこで、例えば図11〜13に示すように、座受け体7に、リア係合ピン20を前後相対動不能に保持するためのストッパー57を装着している。
このストッパーは、側面視で略T形の形態を成しており、下端には上向きに鉤状の係止片57aが前向きに突設されている。係止片57aは本体部よりも左右巾が大きくなっており、かつ、左右外側部には、指先等を引っ掛けできるようにするため、前向きに開口した凹み57bを形成している。また、係止片57aの先端面は側面視で鉛直線に対してやや前傾姿勢に傾斜している。
図12及び図13に示すように、座受け体7には、ストッパー57を上方から差し込み装着する収納穴60が形成されている。収納穴60は、ストッパー57の平面視形態に合わせて平面視略L形になっており、かつ、ストッパー57の上部を受けて落下不能に保持する支持部61形成されている。そして、図11に明示するように、座受け体7におけるフロント突壁56の左右両側部には、ストッパー57の係止片57aが下方から引っ掛かり係合するストッパー受け部62を下向きに突設している。
ストッパー57を収納穴60に差し込むと、係止片57aはいったん弾性変形し、差し込み切ると係止片57aは元の状態に戻ってストッパー受け部62に下方から引っ掛かり係合する。これによってストッパー57は抜け不能に保持される。そして、ストッパー57はリア係合ピン20の前側に位置しているため、ロッキングの戻りによってリア係合ピン20が前進すると、リア係合ピン20によってストッパー57が押されることで座受け体7は前進動する。すなわち、リア係合ピン20と座受け体7とは前後相対動不能に保持される。
ストッパー57は係止片57aによって座受け体7に係合しているため、リア係合ピン20の規制機能が阻害されることはない。また、座板5を取り外さないとストッパー57も取り外すことはできないため、例えば着座した人が係止片57aに指先を当てるといった行為をしても、ストッパー57が抜け出ることはない。また、ストッパー57は、座板5を取り外してから係止片57aを後ろに押し曲げてストッパー受け部62との係合を解除することにより、簡単に抜き外すことができる。従って、例えばリア係合ピン20の交換といったことも簡単に行える。
図5及び図10(A)を参照して触れたとおり、リア係合ピン20は合成樹脂製の上カバー25で支持されている。次に、この上カバー25を説明する。例えば図10(A)に示すように、上カバー25には、リア係合ピン20を受ける左右一対のピン受け部64が形成されている。ピン受け部64は、リア係合ピン20を広い面積で受けるように(面接触するように)上向き凹状に凹んでいる。また、ピン受け部64の左右内側は凹所65になっているが、この凹所65はリア係合爪21を逃がすためのものである。
上カバー25には、ピン受け部64を左右から囲う上向き側壁66と、左右上向き側壁66の前端に一体に連続した上向き前壁67と、左右の上向き側壁66の後端に一体に連続した上向き後ろ壁68とが突設されている。図7に示すように、上カバー25の上向き前壁67の前側に座受け体7のフロント突壁56が近接した状態で配置されている。換言すると、上向き前壁67とフロント突壁56との間には、例えば5mm以下のように人が指を挿入できない僅かの隙間しか空いていない。
このため、人が指先をリア係合ピン20の箇所に前から差し込もうとしても、後ろ連結部7のフロント突壁56と上カバー25の前壁57でガードされて触れることはできない。上向き前壁67の前面とフロント突壁56の後面とは側面視で後ろ向き凸状に湾曲しており、このため、座受け体7が上昇しつつ後退することが許容されていると共に、座受け体7が動いても前壁67の前面とフロント突壁56との間隔が広がることはない。
また、人がリア係合ピン20に向けて横から指を当てようとすることが考えられるが、この点は、座受け体7のサイド突壁55と上カバー25の上向き側壁66とでガードされている。上カバー25のサイド突壁55と上カバー25の上向き側壁66との間隔は5mm以下に設定されており、かつ、座受け体7が動いてもサイド突壁55で上向き側壁66を横からカバーした状態は確保されている。座受け体7が下降し切った状態では、図1(B)から理解できるように、座受け体7のフロント突壁56と上カバー25との間には人の指を当てても余裕がある間隔(例えば20mm以上)が空いている。従って、座受け体7のフロント突壁56と上カバー25とで指を挟むことはない。
また、図7から理解できるように、座受け体7におけるフロント突壁56の下面と上カバー25の上面との間にも人の指を当てても余裕がある間隔が空いている。従って、フロント突壁56の下面と上カバー25の上面で指を挟むこともない。
更に、例えば図10に示すように、上カバー25における上向き後ろ壁68の内端には、上向き前壁67に向けて突出した上向き内壁69を設けている。従って、人がリア係合ピン20やリア係合爪21に後ろから指先を当てようとしても、上向き後ろ壁68と上向き内壁69とでガードされて当てることはできず、リア係合ピン20と上カバー25とで指を挟むことはない。
また、図7と図10とを総合すると理解できるように、上カバー25における上向き後ろ壁68及び上向き内壁69と座受け体7との間には、座受け体7が下降し切った状態で、人が指を挿入しても余裕がある大きさ(上下間隔)の空間が空いている。従って、上カバー25の上向き後ろ壁68又は上向き内壁69と座受け体7とで指を挟むことはない。
このように、下向きの突壁55,56や上向き壁66〜69の存在により、リア係合ピン20及びリア係合爪20とその周辺箇所で人が指を挟むことを防止して安全性を確保できる。
上カバー25は左右の側板25aを有しているが、図5から理解できるように、上カバー25の左右側縁と下カバー26の左右側縁とは重なるように設定されている。換言すると、上カバー25の左右側面と下カバー26の左右側面とが略同一面を成すように設定されている。そこで、上カバー25における左右側板25aの前端部と後端寄りとの2カ所の部位に、薄肉状の下向き位置決め片70を設けて、この下向き位置決め片70を、下カバー26における側板26aの上端面に形成した位置決め溝(図示せず)に嵌め込んでいる。
図10(B)に示すように、上カバー25には、左右一対の前係合爪71と左右一対の後ろ係合爪72とを下向きに突設している。前係合爪71は側面視で後ろ向き鉤形になっており、後ろ係合爪72は側面視で前向き鉤形になっている。
他方、ベース2には左右一対の内向きフランジ2bが形成されており、上カバー25の前係合爪71はベース2における内向きフランジ2bの前端縁に引っ掛かるようになっている。また、ベース2に設けた第1インナーブラケット31には左右一対の起立片31aを曲げ形成し、この起立片31aの上水平部で上カバー25を支持すると共に、上カバー25の後ろ係合爪72を起立片33aの後端縁に係合させている。
上カバー25には後ろ向きに開口した平面視U形の溝73が形成されているが、これは、脚支柱1のプッシュバルブを押圧操作するロッド74(図7参照)との干渉を回避するためのものである。ロッド74は、例えば図2や図3に示す昇降操作レバー75で操作される。すなわち、昇降操作レバー75を上向きに起こすと脚支柱1のロックが解除される。
(4).フロントリンク23とベース2との関係
次に、フロントリンク23とベース2との連結構造を説明する。フロントリンク23は合成樹脂の成形品であり、多数の板状リブの組み合わせにより、大雑把には厚板又はブロックのような外観を呈している。そして、例えば図17(B)に示すように、フロントリンク23の下端部には、ベース2の内部において第2軸22に嵌まる下インナー雌形嵌合部78と、ベース2の外側において第2軸22に嵌まる下サイド雌形嵌合部79とを設けている。
下インナー雌形嵌合部78と下サイド雌形嵌合部79との間にはベース2の側板2aに当たらないように切り開き溝80が形成されている。左右のサイド軸受け溝部79は(図17参照)を有していて袋状になっており、この外壁79aによって第2軸22は左右抜け不能に保持されている。下雌形嵌合部として下インナー雌形嵌合部78のみ又は下サイド雌形嵌合部79のみを採用することも可能である。
両下雌形嵌合部78,79は第2軸22に嵌脱するように断面U形になっており、下インナー軸受け溝部78に左右一対の軸受けブッシュ81を装着している。軸受けブッシュ81は摩擦係数が小さくて耐磨耗性が高い樹脂で製造されており、図14(A)及び図17に明瞭に示すように、その開口縁に係合爪82を形成し、この係合爪82を下インナー軸受け溝部78に形成した係合穴83に弾性に抗して嵌め込んでいる。従って、フロントリンク23の下端部において軸受けとして機能しているのは左右の軸受けブッシュ81であり、他の部位は第2軸22とは接触していない。下インナー軸受け溝部78は左右に長く延びているため高い剛性を有している。
軸受けブッシュ81は側面視U形であるため、第2軸22には上方からの嵌め込みによってワンタッチで装着できる(後傾姿勢で嵌め込むことも可能である。)。そして、図14に示すように、ベース2の前端部は側断面視で前向き凸状に緩くカーブした前壁2cになっている一方、フロントリンク23のうち下インナー軸受け溝部78の裏側には、抜け止め手段の一例として、ベース2の前壁2cに近接した規制リブ84が複数枚形成されており、この規制リブ84により、フロントリンク23は前傾姿勢(使用姿勢)で第2軸22から抜け出ることが阻止されている。
また、座受け体7を手で掴んで椅子を持ち上げるといったことも想定され、その場合にフロントリンク23が第2軸22から抜け出るにはフロントリンク23は略鉛直姿勢にならねばならないが、座受け体7の後退限度は決まっているためフロントリンク23が鉛直姿勢に近い姿勢まで回動することはなく、このため、フロントリンク23が第2軸22から抜け出ることはない。
例えば図14に明示するように、フロントリンク23には、上雌形嵌合部24に近い半分程度と第2軸22に近い半分程度とに仕切る中間底板93が形成されており、中間底板93を挟んで上雌形嵌合部24に近い上半分は使用状態で略上向きに開口した上空所S3が空き、中間底板93を挟んで第2軸22に近い下半部は、中間底板93と背面板96と雌形嵌合部78,79とで囲われて下向き開口(鉛直姿勢にすると前向き開口)の下空所S4が空いている。
そして、ベース2の前板2cが下空所S4に入り込んでいると共に、規制リブ84は下空所S4に配置されている。そして、フロントリンク23の中間底板93とベース2の前板2cとの間には下空所S4の一部である空間が存在しているが、この空間は人が指を挿入しても余裕がある大きさに設定しているため、フロントリンク23の中間底板93(空所S4の前内面)とベース2の前板2cとで指を挟むことはない。更に、ベース2における前板2cの状態には前向きフランジ2dを形成しており、人が指先を前板2cを超えてベース2の内部に潜り込ませようとしても、これは前向きフランジ2dで阻止される。従って、フロントリンク23とベース2とで指を挟むことはない。
(3).フロントリンク23と座受け体7との関係
次に、フロントリンク23と座受け体7との連結構造を説明する。例えば図17(A)に示すように、座受け体7の前部には、前連結部の一例として、左右横長で下向きに開口した上雌形嵌合部24を下向きに突設している。他方、フロントリンク23の上端部には、上連結部の一例として、座受け体7の上雌形嵌合部24に嵌入するボス部86を一体に設けている。
上雌形嵌合部24はその左右両側部が断面U形の軸受け部87になっており、左右軸受け部87の間は上下に貫通している。そして、上雌形嵌合部24のうちその前部24aには、左右軸受け部87の間において左右方向に延びる前規制突起88が溝内に突出するように形成されている。一方、上雌形嵌合部24のうちその後部24bには、その左右中間部において溝の内部に向いた側面視鉤形の係合爪89と、係合爪89と左右軸受け部87と間に位置して溝内に向いた左右一対の後ろ規制突起90とが形成されている。これら前後の規制突起88,90により、上雌形嵌合部24の抜け止め手段が構成されている。なお、前後の規制突起88,90はいずれか一方のみでも足りる。
他方、図15に示すように、フロントリンク23のボス部86は基本的には角柱に近い形態を成しており、その左右両側部には、座受け体7の左右軸受け部87と面接触する円弧状部91が形成されている。ボス部86は左右側板23aで支持された両端支持の状態になっており、フロントリンク23を鉛直姿勢にした状態でボス部86の手前に位置する部位には、前カバー部92がボス部86とある程度の間隔を空けて形成されている。
前カバー部92及び中間底板93とボス部86との間には上記した上空間S3が空いており、このため、ボス部86を上雌形嵌合部24に嵌入させることと、フロントリンク23がボス部86を中心にして回動することとが許容されている。フロントリンク23の左右側板23aは上雌形嵌合部24の左右外側に位置しており、このためフロントリンク23は左右動不能に保持されている。また、ボス部86には、左右中間部を挟んで一対の補強リブ94が一体に繋がっている。補強リブ94は前カバー部92と中間底板93とに繋がっている。
既述のとおり、ボス部86は基本的には角柱状の形態を成しているが、図16から容易に理解できるように、左右の軸受け部87を除いた部位は、フロントリンク23を鉛直姿勢にした状態では側面視で上下長い断面略長方形になっており、左右横幅寸法Wは上雌形嵌合部24における前後規制突起88,90の間の間隔寸法Eと略同じ程度に設定して、上下長さ寸法Lは上雌形嵌合部24における前後規制突起88,89の間の間隔寸法Eよりも長い寸法に設定している。
このため、フロントリンク23を座受け体7に対して側面視で略直交した姿勢にすると、ボス部86を上雌形嵌合部24に簡単に挿入することができ、かつ、大きく前傾させた使用状態では、座受け体7を上向きに起こそうとしても上雌形嵌合部24から抜けることはない。従って、本実施形態では、ボス部86のうち上雌形嵌合部24の前後規制突起88、89に対応した部分が非円形(断面略長方形)規制部になっている。上雌形嵌合部24へのボス部86の挿入は係合爪89を弾性変形させて行われる。
従って、椅子の組み立て前に予めフロントリンク23を座受け体7に取り付けている場合、フロントリンク23が座受け体7からブラブラした状態であってもフロントリンク23が抜け落ちることはない。なお、図15に示すように、ボス部86には、その軸心と直交した方向に開口した多数の溝穴95が空いているが、これは、肉厚をできるだけ均等化して成形後のヒケを防止するための措置である。
図14に示すように、フロントリンク23における前カバー部92の先端と上雌形嵌合部24の前部下端との間に隙間S2が存在しているが、この隙間S2はフロントリンク23が回動しても僅か(5mm以下)しかない。このため、この隙間S2の箇所で人が指を挟むことはない。
また、フロントリンク23の先端部と上雌形嵌合部24の後面との箇所に指を差し込んでも、補強リブ94でガードされると共に、フロントリンク23の中間底板93と上雌形嵌合部24との間の上空間S3は20mm以上の間隔があるため、中間底板93と上雌形嵌合部24とで指を挟むことはない。図14に示すように、フロントリンク23における前下部部92の内面には、上雌形嵌合部24の後部24bの下端に当接又は密接するガード板98を設けている。従って、人が指先を上空間S3に強引に差しでも指先はガード板98に当たってそれ以上は挿入できない。従って、フロントリンク23の前カバー部92と上雌形嵌合部24との間で指を挟むこともない。
図1や図16に明瞭に示すように、上雌形嵌合部24は座受け体7の下面から下向きに大きく突出しており、このようにしてフロントリンク23と上雌形嵌合部24との連結部を座受け体7の下面から大きく突出させることにより、座受け体7とベース2(或いは上カバー25)との間に、人の指が何本も余裕をもって入り得る大きな空間S1を形成している。
また、図16に明瞭に示すように、上雌形嵌合部24の背面と座受け体7の下面とはかなり大きな曲りの湾曲面(カーブ)を以て連続しており、このため、人が上雌形嵌合部24の付け根部に指を当てても怪我することはない。敢えて述べるまでもないが、このように軸受け部を大きく突出させたり付け根部に大きな曲がりの湾曲面を形成することは、他の部材にも適用できある。
(5).まとめ
以上の構成において、椅子の組み立ては概ね次の手順で行われる。すなわち、
1)脚支柱にベース2を固定する、
2)第2軸22や上カバー25をベース2に取り付け、第1軸19で揺動部材18をベース2に連結し、制御ユニット29を後ろから嵌め込む、
3)バックフレーム10を、まずその前向き開口溝38を第3軸37に後ろから挿入し次いで下向き開口溝39を第3軸37に嵌め込む、という手順で取り付ける、
4)バックフレーム10を後傾させることで固定式ゴム44を圧縮させ、その状態でリア係合ピン20を揺動部材18のサポートアーム18aに挿入し、それからバックフレーム10を戻してリア係合ピン20を上カバー25のピン受け部64に当接させる(この状態では固定式ゴム44は少し圧縮しているため、リア係合ピン20はピン受け部64に強く当接し、ロッキングに際してのプリテンションが効いている。)、
5)フロントリンク23を略鉛直姿勢にすることで下雌形嵌合部78,79を第2軸22に嵌め込み、それからリア係合爪21をリア係合ピン20に後ろから引っ掛け係合させ、次いで、座受け体7にフロントリンク23する、
6)ストッパー57を装着し、次いで、座受け体7に座体3を取り付ける、
という手順で組み立てられる。背もたれ4の取り付けは座体3の取り付け後に行ってもよいし、前に行ってもよい。フロントリンク23は予め座受け体7に連結しておいてもよい。
そして、座受け体7へのフロントリンク23の取り付け、ベース2へのフロントリンク23の取り付け、及び、リア係合ピン20(揺動部材18)への座受け体7の取り付けは一々ピンの挿入作業を要することなくフロントリンク23や座受け体7を各軸19,22,37の軸線と直交した方向に動かすことでワンタッチ的に行えるため、椅子の組み立て作業の能率を格段に向上できる。
そして、既述のとおり、動く部材の箇所に存在する空間(S1〜S4等)は、人指先を挿入しても余裕がある大きさであるか、又は、人が指先を挿入できない狭い間隔であるため、人が座受け体7の下面部に手を差し込んでも指を挟むことはなく、安全である。
本実施形態は様々の利点がある。まず、バックフレーム10は、その前向き開口溝38を第3軸37に後ろから挿入してから下向き開口溝39を第3軸37に嵌め込む、という手順で取り付けられるため、バックフレーム10の取り付け作業も簡単に行える。
(6).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、フロントリンクはベースと座受け体とのうちいずれか一方に対してのみ嵌め込み方式として、他方はピンを挿通して連結するといったことも可能である。フロントリンクとベースとを繋ぐ下部連結部の構成としては、フロントリンクにボス部を形成してこれをベースに設けた下雌形嵌合部に嵌め込むことも可能であり、更に、フロントリンクと座受け体とを繋ぐ構成としては、フロントリンクに上雌形嵌合部を形成して座受け体にボス部を形成してもよい。雌形嵌合部及び雄形嵌合部を各種の構造に展開できることは勿論である。
フロントリンクとベースとの連結構造としてベースに雄形嵌合部を設ける場合、雄形嵌合部は必ずしも軸である必要はなく、樹脂成形品やダイキャスト品や板金加工品等からなるボス部を設けことも可能である。座部(座受け体)に軸を取付けて、これにフロントリンクの上雌形嵌合部を嵌め込むことも可能であり、この場合は、抜け止め手段としての規制リブはフロントリンクに形成しても良いし座部に形成しても良いし、両方に形成しても良い。抜け止め手段としてボス部を非円形の規制部と成すにおいては、規制部の断面形状は楕円形や小判形を採用すること可能である。
上記の実施形態では揺動部材とバックフレームとジョイント部と背支持装置が構成されているが、実施形態におけるバックフレームの前向きアーム部と揺動部材とが一体化された構成にしても良いし、或いは、背もたれのフレームや背支柱が一体成形されたバックフレームをそのまま背支持装置と成すことも可能である。
更に、座受け体とベースとをリアリンクで連結して、このリアリンクに背支持装置を連結しても良い。つまり、座受け体は何らかの中間部材を介して背支持装置に連結しても良いのである
適用対象となる椅子は回転椅子に限定されるものではなく、会議用椅子のような非昇降式の椅子や劇場用椅子のような固定式椅子にも適用可能である。座板に上雌形嵌合部やリア係合爪のような連結部を設けることも可能である。弾性手段としはてコイルスプリングのようなばねを使用することも可能である。
本願発明は、椅子に具体化してその有用性が発揮される。従って産業上利用できる。
1 脚支柱(ガスシリンダ)
2 ベース
2c ベースの前壁
2d ベースの前向きフランジ
3 座体
4 背もたれ
7 座受け体
8 座部
10 バックフレーム
16 背支持装置の一部を構成する前向きアーム部
17 背支持装置を構成するジョイント部
18 背支持装置を構成する揺動部材
19 背もたれの回動支点である第1軸
20 リアピンの一例としてのリア係合ピン
21 座受け体の一例としてのリア係合爪(リア連結部)
22 下雄形嵌合部の一例としての第2軸
23 フロントリンク
24 座受け体の前連結部を構成する上雌形嵌合部
25 ベースの上カバー
26 ベースの下カバー
45,53 弾性手段の一例としてのゴム
78 フロントリンクの下インナー雌形嵌合部
79 フロントリンクの下サイド雌形嵌合部
84 規制リブ
86 フロントリンクのボス部

Claims (3)

  1. 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座部と、前記ベースに後傾動自在に連結された背支持装置及びこれに設けた背もたれとを有しており、前記座部の下面には、フロントリンクを介して前記ベースに連結された前連結部と、前記背支持装置のうち回動支点よりも手前及び上方の部位に連結された後ろ連結部とを設けており
    前記背支持装置が後傾動すると前記フロントリンクが回動して座部が上昇し、かつ、前記前連結部と後ろ連結部とを下向きに突出した形態とすることにより、前記座部とベースとの間に人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている構成であって、
    前記前連結部を前記ベースの前端よりも手前に位置させて、前記ベースと前連結部とを前記フロントリンクに連結しており、前記座部とフロントリンクとの間にも人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている一方、
    前記座部は下降し切った状態で前記後ろ連結部の箇所において前記ベースで支持されており、前記後ろ連結部の後ろ側において前記座部と背支持装置及びベースとの間にも、人が指を挿入しても挟むことがない空間を空けている、
    ロッキング椅子。
  2. 前記ベースは、その先端に前壁を有する上向き開口の箱形になっており、このベースの前部に前記フロントリンクが回動自在に嵌まる左右横長の軸を配置している一方、前記フロントリンクには、前記ベースの前板が嵌まる空所を形成しており、前記空所の前内面と前記ベースの前壁とで形成される空間を、人の指を挿入しても余裕がある大きさとし、かつ、前記ベースにおける前壁の上端に前向きフランジを形成している、
    請求項1に記載したロッキング椅子。
  3. 前記ベースの後ろ連結部と背支持装置とはリアピンで連結されており、前記ベースに前記リアピンの受け部を有する上カバーが装着されており、前記上カバーには前記リア係合ピンを囲う上向き壁が形成されている一方、前記座部の下面には、前記上カバーを外側から囲う下向き突壁が形成されており、前記上向き壁と下向き突壁との間には、人が指を挿入できない狭い間隔の隙間しか空いていない、
    請求項1又は2に記載したロッキング椅子。
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