JP5860514B2 - ロッキング椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、ロッキングに抵抗を付与する弾性手段としてゴムを使用している椅子に関するものである。
ロッキング椅子において、ロッキングに対する抵抗を付与する弾性手段としてゴムを使用することは、例えば特許文献1に記載されている。この特許文献1では座と背もたれとが一体に連結されており、脚の上端に固定したベースと座との間に直方体状のゴムを配置している。当然ながら、ゴムは背もたれ及び座の回動支点から相当に離れた部位(後ろ)に配置されている。また、ゴムの下面には突起を設けている一方、ベースにはゴムの突起が嵌まる穴を受けており、突起と穴の嵌め合わせによってゴムをベースにずれ不能に取り付けている。
実公昭43−13628号公報
さて、事務用回転椅子では弾性手段としてコイルスプリングやトーションバーが多用されており、ゴムはあまり使用されていない。これは、特許文献1のようにゴムを背もたれの回動支点から相当に離れた部位に配置すると、背もたれの後傾角度をあまり大きく取ることができないからに他ならない。
他方、近年、弾性や耐久性に優れたゴムが開発されており、本願発明者たちは、この改良されたゴムを背もたれの回動支点に近づけて配置することにより、背もたれを大きく回動させることができると着想した。
つまり、ゴムはベースと背支持装置とで挟圧されるが、鋏を想起すれば理解できるように、ゴムの変形量が同じでも、ゴムを背もたれの回動支点に近づけるほど背もたれの回動ストロークを大きくすることができるのであり、そこで、耐久性や弾性に優れたゴムを背もたれの回動支点に近接して配置することで、ゴムを弾性手段として使用しつつ背もたれの後傾ストロークを大きく取ることができるのである。
しかるに、本願発明者たちが観察したところ、ゴムが荷重によって自由に圧縮変形して面積が広がる状態になっていると、高い弾性復元力を確保しにくくなる現象がみられた。これを回避するにはゴムを大型化せねばならず、コンパクト化が難しくなる。
また、ゴムを背もたれの回動支点に近づけると、ゴムにはこれを後ろ側に押しやるような外力が作用することがあり、このため特許文献1のような突起を使用した取付け手段では位置保持が難しいおそれがある。また、特許文献1のようにゴムに突起を一体に設けると、加工コストが嵩むという問題もある。
本願発明はこのような現状を端緒として成されたもので、ロッキングに対する弾性手段としてゴムが使用された椅子をより改良された形態で提供せんとするものである。
請求項1の発明は、
脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座と、前記ベースに後傾動自在に連結した背支持装置と、前記背支持装置に設けた背もたれと、前記背支持装置の後傾動に抵抗を付与するゴムとを有しており、前記背支持装置の傾動中心の後ろに、前記ゴムが、前記背支持装置に設けた上受け部材と前記ベースに設けた下受け部材とで上下から挟圧されるように配置されている」、というロッキング椅子であって
前記ゴムは、側面視で前記背支持装置の傾動中心に向けて上下間隔が狭まる扇形又は台形になっており、かつ側面視において前記ゴムの上面の前向き延長線と下面の前向き延長線とが前記背支持装置の傾動中心かその近くを通るように設定することにより、前記ゴムが略均等に押されるようになっており、
更に、前記受け部材とゴムとの重合面の前後中途部に、ストッパーピンと溝条との組み合わせ又は突条と溝条との組み合わせより成るストッパー部が、前記背支持装置の傾動軸線と平行に延びるように設けられている」
という構成になっている。
請求項2の発明は、請求項1において、更に、前記上下受け部材のうち少なくともいずれか一方に、前記ゴムが全体的に入り込んで後ろ向き移動することを阻止する凹所が形成されている。
本願請求項2によると、荷重によってゴムが広がり変形することが受け部材によって規制されるため、換言すると、ゴムが受け部材に当たっている面積は変わらずに、受け部材に嵌合した部分が拘束された状態になるため、コンパクトなゴムであっても高い弾性復元力を確保することができる。これにより、例えば15〜20°程度のロッキング角を持つロッキング椅子にも容易に適用できるのである。
さて、例えばベースと背支持装置との間にゴムを挟み込んだ場合、ゴムの位置が背支持装置の回動支点から相当に遠いとゴムは上下から略均等に加圧される状態になるが、ゴムを背支持装置の回動支点に近づけると、背支持装置とベースとが側面視で横向きV形を成すことにより、背支持装置とベースとの加圧によってゴムは後ろに押し遣られるような作用を受ける。
しかるに、本願発明では、ゴムは、ストッパー部によって、受け部材にずれ不能に保持されているため、ゴムを背支持装置の回動支点に近づけて配置しても後ろにずれ移動することはなくて、その位置が正確に保持される。従って、本願発明によると、ゴムを背支持装置の回動支点に近づけることで背もたれのロッキング角度を大きく取ることが確実ならしめられる。
また、特許文献1の場合、突起が千切れてゴムがずれ移動したり脱落したりする可能性があるが、本願発明では、ゴムは受け部材に装着されているため、所定の位置に正確に保持される
さて、既述のとおり、背支持装置とベースとは基本的には後ろ向き開口V形をなして連結されるので、ゴムを側面視で扇形又は台形状に形成すると均一な加圧を実現できて好ましい。そして、ゴムが側面視で扇形又は台形状であっても上下からの加圧によって後ろ向きに押しやられる作用を受けることは避けられないが、本願発明では、ゴムは、ストッパー部により、受け部材でしっかりと所定の位置に保持される。
更に、本願発明では、突条又はストッパーピンゴムの前後中途部に配置されているため、ゴムが加圧によって後ろに移動するような作用を受けることを著しく低減できるのであり、これにより、ゴムの耐久性も向上できる。
(A)は実施形態に係る椅子の部分斜視図、(B)は側面視図である。 分離斜視図である。 分離斜視図である。 下方から見た分離図である。 分離斜視図である。 (A)は可動式ゴムの部分的な分離斜視図、(B)はバックフレームの取付け構造を示すための分離斜視図である。 要部の分離斜視図である。 (A)は部材の分離斜視図、(B)は受け部材を裏返した状態での斜視図、(C)はベースの一部破断斜視図である。 分離斜視図である。 メインゴムの箇所での側断面図である。 (A)はロック体の箇所での側断面図、(B)は可動式ゴムを弱位置に配置した状態での側断面図である。 (A)は分離平面図、(B)は操作機構部の斜視図である。 (A)は背面カバーの斜視図、(B)は操作ユニットの分離斜視図、(C)は操作機構部の部分斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、事務用等に使用される回転椅子に適用している。以下の説明及び請求項で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用しているが、椅子に普通の姿勢で着座した人が向いた方向を前として定義している。正面視は着座者と相対向した方向から見た状態である。
(1).椅子の概要
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座体3、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4を有している。なお、ベース2にはオプション品として肘掛け装置を取り付けることができる。図2から理解できるように、座体3は合成樹脂製の座板(座インナーシェル)5とその上面に重ね配置したクッション材6とを有しており、クッション材6にはクロス等の表皮材が張られている。
図2に示すように、背もたれ4は、合成樹脂製のバックフレーム10とその前面に固定した合成樹脂製の背板11とを備えている。背板11は横長の穴が多段に空いた横縞状に形態になっており、これにメッシュ等の表皮材12が張られている。背板11の前面にクッション材を配置することもある。この場合は、クッション材は袋状の表皮材で覆われる。バックフレーム10は、上下長手の左右サイドフレーム13と、その上端を繋ぐアッパーフレーム14と、左右サイドフレーム13の下端を繋ぐロアフレーム15とを有しており、左右サイドフレーム13とアッパーフレーム14とに背板11が固定されている。
バックフレーム10はサイドフレーム13から一連に延びる左右の前向きアーム部16を有しており、左右の前向きアーム部16には上板17aと左右側板17bとを有するジョイント部17が一体に繋がっている。ベース2の後部には金属板製の揺動部材18が左右長手の第1軸19によって傾動自在に連結されており、揺動部材18にバックフレーム10のジョイント部17がビスで固定されている。第1軸19の左右端部は揺動部材18の外側に露出している。
従って、本実形態では、揺動部材18及びバックフレーム10とで背支持装置が構成されており、背もたれ4は第1軸19を中心にして傾動する(第1軸19が背もたれ4の枢支軸になっている。)。なお、揺動部材18とバックフレーム10とを一体に構成したり、前向きアーム部16をサイドフレーム13とは別部材にしたり、揺動部材18と前向きアーム16とを一体化したりすることも可能である。
揺動部材18には側面視傾斜姿勢で前方及び上方に延びるサポートアーム18aが一体に設けられており、左右サポートアーム18aの先端に、リア係合ピン20を挿通している。そして、例えば図5に示すように、座受け体7の下面にはリア係合ピン20に後ろから引っ掛かり嵌合する左右一対のリア係合爪21が一体成形されている。このため、背もたれ4が後傾すると座受け体7及び座体3は後ろに引っ張られる。
他方、例えば図5から理解できるように、ベース2は金属板製であって、左右の側板2aを有する上向き開口の箱状の形態を成しており、その前部に左右横長の第2軸22を取り付けて、この第2軸22に単一構造のフロントリンク23を回動自在に連結し、かつ、フロントリンク23の上端は座受け体7に形成した上雌形嵌合部24に回動可能に嵌入している。従って、着座した人が背もたれ4にもたれ掛かると、揺動部材18で座受け体7が後ろに引っ張られ、これに伴ってフロントリンクが回動して座部8は上昇しながら後退する。
図5に示すように、ベース2には上から上カバー25が装着されており、リア係合ピン20は上カバー25で支持されている。また、ベース2は下方から下カバー26で覆われている。ベース2の後部には、操作機構部27と背面カバー28とを有する制御ユニット29が配置されている。この制御ユニット29により、ロッキングに対する抵抗の切り換えと、背もたれ4の後傾の規制とが行われる。
(2).ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係
以下、各部の詳細を説明する。まず、ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係を説明する。既述のとおりベース2は上向きに開口した箱型の形態であり、例えば図5に示すように、ベース2の内部のうち略中央部に側断面下向き開口コの字型の第1インナーブラケット31を溶接しており、この第1インナーブラケット31とベース2の底板とにブッシュ32を固着し、このブッシュ32に脚支柱1を下方から嵌着している。
第1インナーブラケット31には上向き開口コの字形の第2インナーブラケット33が固着されており、両インナーブラケット31,33で囲われた空間に肘掛け装置の基端部が横方向から挿入されるようになっている。第2インナーブラケット33の左右両端部はベース2の外側に露出していてその先端に下向き片33aを形成しており、下向き片33aに肘掛け装置の基端部がビスで締結される。
揺動部材18は上板と左右側板18bとを有する基本形態であり、左右側板18bでベース2を外側から囲い、ベース2の左右側板2aと揺動部材18の左右側板18bとに第1軸19が貫通している。第1軸19はブッシュを介してベース2に取り付けている。揺動部材18のサポートアーム18aは側板18bから延びている。
揺動部材18における左右側板18bの後部には、左右長手のフレーム受け軸34が挿通している。フレーム受け軸34の左右両端部は揺動部材18の外側に露出している。他方、例えば図4に示すように、バックフレーム10の前向きアーム部16はある程度の左右巾を有する厚肉状になっており、前向きアーム部16の先端には第1軸19の露出端部に嵌入する前向き開口溝35が形成されており、更に、前向き開口溝35よりも後ろの部位には、フレーム受け軸34の先端部に上方から嵌まる下向き開口溝36が形成されている。
図6(B)から容易に理解できるように、バックフレーム10のジョイント部17は揺動部材18に上から重なっており、更に、揺動部材18の下面には樹脂製のメイン押圧部材38が重なっている。そして、ジョイント部17の上面板17aと揺動部材18の上面板とをビス37で締結している。これにより、バックフレーム10と揺動部材18とは一体に回動する。
ロッキングするとリア係合爪21がリア係合ピン爪21で後ろに引っ張られるが、ロッキングの戻り時にリア係合ピン20で座受け体7を前に押さねばならない。そこで、図示していないが、座受け体7に、リア係合ピン20を前後相対動不能に保持するためのストッパーを上からの嵌め込みで装着している。
(3).メインゴムの配置態様
例えば図10に示すように、メイン押圧部材38とベース2との間には左右一対のメインゴム40を配置しており、メインゴム40はベース2に取り付けた受け部材41に装着されている。従って、メイン押圧部材38は請求項に記載した上受け部材に該当している。非ロッキング状態でもメインゴム40はメイン押圧部材38と下受け部材41との間で圧縮されている。すなわち、メインゴム40には初期荷重(プリテンション)が掛かっている。メインゴム40や受け部材41は、揺動部材18の回動支点よりも後ろに配置されている。
また、メインゴム40は、第1軸19に近づけた状態で配置しており、このためメインゴム40の圧縮によって揺動部材18を大きな角度(例えば15〜20°)で後傾させることができる。具体的には、第1軸19とメインゴム40との間には、第1軸19の半径寸法より小さい間隔しか空いていない。
メインゴム40は側面視扇形のブロック形状を成しており、図10に点線で示すように、上面39a及び下面39bの前向き延長線が第1軸19の軸心を通るように配置している。このため、メインゴム40の各部位はメイン押圧部材38によって上下に均等に圧縮される。換言すると、プリテンション及びロッキングに伴う荷重はメインゴム40の各部位に均等に作用する。このため、片当たりを無くして耐久性を向上できる。
受け部材41は樹脂製であり、例えば図9に示すように、左右のメインゴム40が装着される左右のメイン凹所42を有している。左右のメイン凹所42の間には、サブゴム43(詳細は後述する)を受けてロッキングに対する抵抗を強状態にするためのサブ受け部44と、ロッキングしてもサブゴム43が圧縮されないように逃がすための逃がし部45とが左右に並んだ状態で形成されている。
図10に示すようにベース2の底板は概ね水平姿勢になっている一方、メインゴム40は側面視で第1軸19の軸心を通る水平面を挟んで略上下対称形状になっている。このためメイン凹所43は水平面に対して後傾した姿勢に傾斜している。
また、メイン凹所42は、メインゴム40を後ろ向きずれ不能に保持するためのリアリブ42aと、左右ずれ不能に保持するためのサイドリブ42bとで囲われている。サブ受け部43はメイン凹所42よりも高くなっており、このため、サブ受け部43は、メインゴム40の内向き移動を阻止するストッパーの役割を果たしている。
従って、左側のメイン凹所42ではサイドリブ42bは一つしか存在しておらず、リアリブ42aと1つのサイドリブ42bとサブ受け部43とで囲われて凹部になっている。他方、右側のメイン凹所42は左右のサイドリブ42bと1つのリアリブ42aとで囲われて凹所になっている。図6に示すように、押圧部材38の下面にもメインゴム40の上端部が嵌まる凹所42を形成している。
図9では、メインゴム40の上面と下面の前後中途部に、請求項に記載したストッパー部の一部として、揺動部材18の傾動軸心と平行な左右横長のストッパーピン46を嵌め込んだ状態を示している。従って、この場合は、メインゴム40の上下両面と、メイン押圧部材38の下面及びメイン凹所42とに、ストッパーピン46が嵌まる溝条47を形成している。図10及び図11(A)では、メインゴム40の前後両面に、ストッパー部の一部としての突条46′を形成した状態を示している。突条46′は断面半円状になっており、この場合は、メイン押圧部材38の下面とメイン凹所42の上面に、それぞれ半円状の溝条47を形成している。ストッパーピン46及び突条46′は、概ねメインゴム40の前後中間部に配置しているが、他の部位に設けてもよい。
既述のとおりサブ受け部44はメイン凹所42よりも高い高さである一方、例えば図9から理解できるように、逃がし部45はメイン凹所42の上面よりも低く(深く)なっている。逃がし部45の底面も、側面視でその前向き延長線が第1軸19の軸心かその近傍を通るように設定されている。
受け部材41は樹脂の成形品であり、底には多数のリブ(或いは空所)を形成している。また、図8(B)に示すように、受け部材41底面に左右の位置決めピン48を突設している一方、図8(B)には位置決めピン48が嵌まる位置決め穴49を空けている。このため、受け部材41はビス止めしなくてもずれ不能で脱落不能に保持されている。もとより、ビスで固定することは構わない。
メイン押圧部材38は樹脂製品であり、おおむね左右長手で角形に近いブロック状の外観を呈しているが、軽量化のため多数の空所を有している。そして、図11(A)に示すように、バックフレーム10のジョイント部17が揺動部材18にビス37で締結されている。
図8に示すように、押圧部材38の上面には突起38aが形成されている一方、図7に示すように、揺動部材18には押圧部材38の突起38aが嵌まる穴18cを設けている。揺動部材18には、非ロッキング状態でもメインゴム40の押圧力が常に作用しているため、突起38aと穴18cとの嵌合関係は維持される。従って、押圧部材38はビスで固定しなくてもずれ不能に保持される。もとより、ビスで共締めすることは自由である。
既述のとおり、本実施形態では押圧部材38が上受け部材として機能している。
(4).操作ユニットのロック切り換え装置
次に、操作ユニット29を、主として図12,13を参照して説明する。まず、主としてロック切り換え装置を説明する。既述のとおり、操作ユニット29は操作機構部27とこれが取り付いた背面カバー28とで構成されている。
背面カバー28は左右のリブ板側板28aを有しており、縦長の左右アターリブ28aに、背面カバー28をフレーム受け軸34に取り付けるための挟持部28bが前向き開口している。挟持部28bは、弾性に抗して変形させることでフレーム受け軸34に嵌め込まれている。
例えば図9に示すように、背面カバー28には揺動部材18の後部上面に重なる庇部28cを設けており、庇部28cをで揺動部材18の上面板に固定している。庇部28cには、ビス51の頭を収納する凹所52が形成されている。
例えば図12から理解できるように、操作機構部27は中心軸54とこれを覆う外筒55とを有している。中心軸54は弾力調節装置を構成するものであり、その一端部(右端)は外筒55の外側にはみ出しており、ここに強弱調節レバー56を取付けている。
他方、外筒55はロック切り換え装置を構成しており、その一端部(右端)にロックレバー57を設けている。両レバー56,57は、強弱調節レバー56が外側でロックレバー57が内側に位置するように配置している。また、両レバー56,57は人が操作しやすいように側面視での姿勢を異ならせて配置している。外筒55の一端部は大径部55aになっており、この大径部55aに強弱調節レバー56の軸部が回転自在に保持されており、中心軸54は強弱調節レバー56の軸部に相対回転不能に嵌合している。
例えば図9に示すように、背面カバー28の左右側端面にはその上半分程度において手前に突出する側板28dを設けており、側板28dの内側に既述のアウターリブ28aを前向き突設している。側板28dは、バックフレーム10におけるジョイント部17の側板17bに後ろから重なっている。
外筒55のうちロックレバー57と反対側の端部には、その軸心から突出したロック体59を一体に設けており、背面カバー28には、ロック体59を左側から挟むインナーリブ60を形成し、外筒55の内端部55bをインナーリブ60に形成した軸受け穴61に嵌め込んでいる。すなわち、ロック体59の付け部がアウターリブ28aとインナーリブ60とで左右両側から囲われている。アウターリブ28aには、外筒55の他端部55cが嵌まる係合溝穴62を形成している。係合溝穴62は開口部が巾狭のくびれた形状をしている。
図13に示すように、外筒55の他端部55cには、外周面を平坦に切欠いたヌスミ溝63が形成されており、外筒55は、ヌスミ溝63係合溝穴62と平行となる姿勢にすることによって係合溝穴62に嵌め込むことができ、かつ、嵌め込んでから使用姿勢に回転させると抜け不能に保持される。支持部55cには、外筒55が内向き移動を阻止するストッパー片64を形成している。
ロック体59は外筒55から略下向きに突出した姿勢になっており、ベース2に向いた第1段部65と第2段部66との2つの段部を有している。第1段部65が先端側に位置している。他方、ロック体59の背面部には、第1〜第4の4つの係合溝67a〜67dが形成されており、この係合溝67a〜67dに、後ろからストッパー68が選択的に嵌合するようになっている。ストッパー68は背面カバー28に形成したポケット部69に前後動のみするように装着されており、ブロック条弾性体70で前進方向に付勢されている。図11(A)に示すように、外筒55の他方の端部には、安定した回転を確保するため、中心軸54に外側から当接する内向きリブ71を設けている。
図11(A)から理解できるように、ロック体59は、ベース3における後ろ壁2bに設けた外向き支持フランジ2cに上から当接し得るようになっている。図11(A)では、ロック体59は第1段部65が支持フランジ2cの上面に対向したロック姿勢になっており、この状態では背もたれ4は殆ど後傾しない完全ロック状態になっている。また、ストッパー68は第2係合溝66bに嵌まっており、このためロック体59は姿勢保持されている。
図11(A)の状態で外筒55を半時計回りに回転させると、ロック体59は、第2段部66が支持フランジ2cと対向する中間姿勢と、第2段部66が支持フランジ2cの外側に向いたフリー姿勢とに切り換わる。中間姿勢では、背もたれ4が最大傾動範囲の半分程度の範囲まで傾動すると第2段部66が支持フランジ2cに当接し、これにより、背もたれ4の後傾範囲が最大ストロークの半分程度に規制される。また、この中間姿勢では、第3係合溝67cにストッパー68が嵌まっている。
更に、フリー姿勢ではロッキングに際してロック体59が支持フランジ2cに当たることはなく、このため、背もたれ4は最大傾動範囲だけ自由に傾動する。このフリー状態ではストッパー68は第4係合溝67dに嵌まっている。
(5).操作ユニットのうちサブゴム
次に、操作機構部27のうちサブゴム43を説明する。既述のとおり、サブゴム43は中心軸54を有している。例えば図13(B)から理解できるように、中心軸54の先端部は背面カバー28における他方のアウターリブ28aで支持されており、先端には抜け止めのためスナップリング73を装着している。そして、中心軸54のうち、背面カバー28のインナーリブ60と他方のアウターリブ28aとの間には、例えば図9や図11(B)に示すように、スライダー74とこれを左右動させる作動カム75とが嵌まっている。
スライダー74は中心軸54にスライド自在に嵌まっていると共に、前向きに突出しており、その下面にサブゴム43を装着してい。スライダー74は下向きに開口しており、このためサブゴム43は左右方向及び前後方向にずれ不能に保持されている。また、図13(B)に示すように、サブゴム43の一側面に溝43aを形成する一方、スライダー74には溝43aに嵌まるリブ74aを形成しており、これによって脱落を確実に阻止している。
スライダー74及びサブゴム43はメイン押圧部材38に形成した空所76に左右スライド自在に嵌入している。サブゴム43も側面視扇形の形態を成している。また、スライダー74の先端には左右2つのガイド突起77を設けている一方、メイン押圧部材38の前端部にガイド突起77が嵌まるガイド溝78を設けており、これにより、スライダー74及びサブゴム43は上下に振れることなく安定して左右スライドする。なお、ガイド手段は他の構造でも良い。
例えば図12に示すように、スライダー74は中心軸54に嵌まる筒体79、これを囲うケース部80とを有しており、ケース部80は背面カバー28に形成したリブ82(図13(A)参照)の群で左右スライド自在に保持されている。また、ケース部80はばね83で強弱調節レバー56に向けて付勢されている。
そして、筒体79には、平面視で強弱調節レバー56に向けて間隔が広がる雌形カム溝部84がリブを立てることで形成されている一方、作動カム75は筒体79を外側から抱くように配置された二股状であり、従って、作動カム75は、雌形カム溝部84と重なり合う平面視テーパ状のカム面75aを有している。作動カム75は、中心軸54に相対回転不能及びスライド不能に固定されている。
従って、強弱調節レバー56を回転させると、作動カム75と雌形カム溝部84とのガイド作用により、スライダー74が左右動する。作動カム75の先端には、雌形カム溝部84の開口縁の平坦部84′に係合する段部85を形成している。
図12(A)のように、作動カム75に雌形カム溝部84に嵌まった後退状態では、スライダー74はばね83によってその嵌まり合い状態が保持されている。この状態ではサブゴム43は、受け部材41における逃がし部45上方に位置しており、従って、サブゴム43がロッキングに際しての抵抗として作用することはない。つまり、弾力調節装置はロッキングに対する抵抗が小さい弱状態になっている。
そして、スライダー74がばね83に押されて後退した状態で作動カム75を図12(B)の矢印方向に回転させると、スライダー74はばね83に抗して強弱調節レバー56から逃げる方向に押しやられ、作動カム75の段部85が雌形カム溝部84の開口縁に当接することで、スライダー74は前進状態に保持される。この前進状態では、サブゴム43はサブ受け部44の上方に位置しており、従って、サブゴム43はロッキングに際して抵抗として作用する。すなわち、弾力調節装置はロッキングに際しての抵抗が大きい強状態になっている。
図12に示すように、作動カム75の基端部には、スライダー74が後退した状態で図12(A)の点線矢印方向には回転させられないように、スライダー74における雌形カム溝部84の開口縁に当接する規制部86を設けている。背面カバー28は揺動部材18を後ろから塞いでいる。そこで、揺動部材18の左右側板には、操作機構部27の外筒55が嵌まり込む逃がし溝穴87を空けている。
(6).まとめ
既述のように、メインゴム40及びサブゴム43を側面視扇形(又は台形状)に形成しているため、ロッキングに際して両ゴム40,43には全体にわたって均等な押圧力が作用しており、このため、耐久性に優れていると共に、後傾の度合いと抵抗の増大の度合いとを均等な関係に保持して快適なロッキング状態を得ることができる。
そして、メインゴム40は受け部材41のメイン凹所42にずれ不能に嵌まっているため、自由に広がり変形することが規制されており、このため、自由に広がり変形する場合に比べて単位面積当たりの変形量(圧縮量)が小さくなっており、その結果、高い弾性力を得ることができる。その結果、コンパクトでありながら、ロッキングに対して抵抗を付与する機能が的確に発揮される。
また、メインゴム40とメイン押圧部材38(上受け部材)及び受け部材41とは、ストッパーピン46又は突条46′と溝条47と介して嵌まり合っているため、プリテンション及びロッキングに際して後ろ向きの押圧力が作用しても、メインゴム40がメイン凹所42で後ろに寄ろうとすることが阻止されるのであり、その結果、メインゴム40を均一な状態に圧縮させることができると共に、耐久性も向上できる。
メインゴム40を1個のみ設けることも可能であるが、本実施形態のように左右のメインゴム40の間にサブゴム43を配置すると、サブゴム43を加圧する状態であってもメインゴム40にこじれが生じない利点がある。サブゴム43を複数個設けることも可能である。なお、サブゴム43を設ける場合、メインゴム40とサブゴム43とを前後に並べることも可能である。
(7).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、ロッキングに際して座部が上昇及び後退動しない椅子にも適用できることはいうまでもない(但し、ロッキングに際して座が上昇すると、人の体重の一部が背もたれを戻す方向に作用しており、このためゴムに対する負担が少なっているので、本願発明の適用対象として好適であると言える。)。また、本願発明は、弾力調節装置を備えていない椅子にも適用できることは言うまでもない。上記の実施形態ではゴムは押圧部材を介して加圧されているが、揺動部材のような背支持装置で直接に加圧することも可能である。
受け部材においてゴムを装着する凹所は全周が壁やリブで囲っている必要はなく、周囲にリブを点在させた構成であってもよい。要は、ゴムのずれ移動を阻止するストッパー手段が講じられていたらよいのである。受け部材を揺動部材に固定することも可能である。なお、実施形態の場合はメイン凹所42は水平に対して後傾しているが、この後傾によってメインゴム40は前向き移動不能に阻止されている。
適用対象となる椅子は回転椅子に限定されるものではなく、会議用椅子のような非昇降式の椅子や劇場用椅子のような固定式椅子にも適用可能である。
本願発明は、椅子に具体化してその有用性が発揮される。従って産業上利用できる。
1 脚支柱(ガスシリンダ)
2 ベース
3 座体
4 背もたれ
7 座受け体
10 背支持装置を構成するバックフレーム
18 背支持装置を構成する揺動部材
19 背支持装置及び背もたれの回動支点を成す第1軸
38 メイン押圧部材(上受け部材)
40 メインゴム
41 受け部材
42 メイン凹所
43 サブゴム
44 サブ受け部
45 逃がし部
46 ストッパー部を構成するストッパーピン
46′ ストッパー部を構成する突条
47 ストッパー部を構成する溝条
74 スライダー

Claims (2)

  1. 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座と、前記ベースに後傾動自在に連結した背支持装置と、前記背支持装置に設けた背もたれと、前記背支持装置の後傾動に抵抗を付与するゴムとを有しており、
    前記背支持装置の傾動中心の後ろに、前記ゴムが、前記背支持装置に設けた上受け部材と前記ベースに設けた下受け部材とで上下から挟圧されるように配置されている構成であって、
    前記ゴムは、側面視で前記背支持装置の傾動中心に向けて上下間隔が狭まる扇形又は台形になっており、かつ側面視において前記ゴムの上面の前向き延長線と下面の前向き延長線とが前記背支持装置の傾動中心かその近くを通るように設定することにより、前記ゴムが略均等に押されるようになっており、
    更に、前記受け部材とゴムとの重合面の前後中途部に、ストッパーピンと溝条との組み合わせ又は突条と溝条との組み合わせより成るストッパー部が、前記背支持装置の傾動軸線と平行に延びるように設けられている、
  2. 更に、前記上下受け部材のうち少なくともいずれか一方に、前記ゴムが全体的に入り込んで後ろ向き移動することを阻止する凹所が形成されている、
    請求項1に記載したロッキング椅子。
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