JP5779020B2 - ロッキング椅子 - Google Patents
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Description
前記弾力調節部材は人が着座した状態で回転操作できるカムであり、前記背もたれの後傾動に伴うロッキング荷重が前記ばね手段に作用する位置を前記カムで変えることにより、前記ばね手段に掛かるモーメントを変えてばね手段の抵抗の度合いが調節される構成であって、
前記ばね手段は圧縮コイルばねであって、その前部を中心にして上下回動するようにベースに取り付けられている一方、
前記背もたれを設けた背フレームが前記ベースに後傾動自在に連結されており、前記背フレームに、前記ばね手段の後端に当接する押圧部を、当該背フレームの傾動支点よりも下に位置するようにして設けることにより、前記背もたれの後傾動によってばね手段が後ろから押されて縮み変形することが許容されており、
かつ、前記カムは、前記ばね手段の伸縮方向から見て当該ばね手段の外側に配置されており、前記ばね手段が前記カムによって上下回動して当該ばね手段の後端と背フレームの押圧部との上下位置が変わることにより、ロッキング時にばね手段に掛かるモーメントが変化するものであり、
更に、前記ばね手段をカムに密着した状態に保持する離反防止手段が設けられている。
まず、椅子の概要を、主として図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態は事務用等に多用されている回転椅子に適用しており、図1に示すように、椅子は、脚支柱1のみを表示している脚装置と、脚支柱1の上端に固定したベース2と、ベース2の上に配置した座3と、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4とを有している。例えば図2に示すように、ベース2の上に金属板製の中間金具(座受け金具)5が配置されており、この中間金具5に樹脂製の座アウターシェル6が取り付けられている。
以下、従前の図に加えて図6以降の図面も参照して各部位の詳細を説明する。まず、ベース2及びこれと座アウターシェル6との関係を説明する。例えば図3,5に示すように、ベース2は上向きに開口した箱型の形態であり、手前に行くに従って深さが浅くなっている。ベース2の上端縁には、全周にわたって外向きフランジ29が形成されている。
次に、弾力調節ユニット23を中心にした弾力調節機構を説明する。例えば図5に示すように、弾力調節ユニット23は、既に述べた左右一対の支持ブラケット38と、左右の支持ブラケット38の間に配置されたばねユニット50と、左右の支持ブラケット38に回転自在に取り付けた操作軸51と、ばねユニット50の左右両側部に装着した側面視略L形の姿勢保持体52とを有している。姿勢保持体52は、請求項に記載した離反防止手段の一例である。
図9(B)から容易に理解できるように、押動軸18には、前板63aと底板63bと左右側板63cとを有する位置決め部材63が固着されており、プッシャー62には、位置決め部材63に上から嵌まる凹所64が形成されており、このため、プッシャー62は、左右ずれ不能でかつ回転不能に保持されている。プッシャー62の前面には、可動ばね受け55との片当たりを防止するため縦溝を形成している。なお、プッシャー62の前面に、耐磨耗性に優れたライニング材を装着することも可能である。
次に、背もたれ4のロッキングを制御するロック装置を、主に図15,16を参照して説明する。ロック装置は、既述のとおりロック用ガスシリンダ26を有している。ロック用ガスシリンダ26は市販品であり、筒体26aと、これにスライド自在に嵌まったロッド26bとを有している。本実施形態では、ロッド26bは後ろ向きに突出しており、ロッド26bの先端(後端)に樹脂製等のサポート部材80を取り付け、サポート部材80を第3軸32に嵌め込んでいる。
既述のとおり、着座した人が背もたれ4にもたれ掛かると、第1背フレーム14の回動によりプッシャー62が前進動して可動ばね受け55が手前に押され、これにより、ロッキングに対する抵抗が付与される。そして、操作軸51を回転操作して周面カム70を回転させることにより、ロッキングに対する抵抗の度合いを複数段階(5段階)に切り替えできる。敢えて述べるまでもないが、弾力調節の切り替え段数は5段階には限らず、任意の段数に設定できる。
次に、図17,18に示す第2実施形態を説明する。この実施形態は弾力調節ユニットの変形例であり、第1実施形態との大きな相違点は、周面カム70とばねユニット50とを常に重なった状態に保持する姿勢保持手段の構成が相違する点である。
2 ベース
3 座
4 背もたれ
5 中間金具
14,15 背フレーム
16 第1軸(背もたれの傾動支点になる軸)
18 押動軸
23 弾力調節ユニット
25 第2軸
26 ロック用ガスシリンダ
32 第3軸
38 支持ブラケット
50 ばねユニット
51 操作軸
52 姿勢保持体
53 ばねケースを構成する筒状部材(固定ばね受け)
54 ロッキング用ばね手段の一例としての圧縮コイルばね
55 ばねケースを構成する可動ばね受け
62 押圧部を構成するプッシャー
70 カムの一例としての周面カム
71 カム受け部
72 カム面
73 カム部材
78 弾性部の一例としてのゴム
Claims (5)
- 座と、後傾動自在な背もたれと、前記背もたれの後傾動に抵抗を付与するロッキング用ばね手段と、前記背もたれの後傾動に対する前記ばね手段の抵抗の度合いを変える弾力調節部材とを備えており、
前記弾力調節部材は人が着座した状態で回転操作できるカムであり、前記背もたれの後傾動に伴うロッキング荷重が前記ばね手段に作用する位置を前記カムで変えることにより、前記ばね手段に掛かるモーメントを変えてばね手段の抵抗の度合いが調節される構成であって、
前記ばね手段は圧縮コイルばねであって、その前部を中心にして上下回動するようにベースに取り付けられている一方、
前記背もたれを設けた背フレームが前記ベースに後傾動自在に連結されており、前記背フレームに、前記ばね手段の後端に当接する押圧部を、当該背フレームの傾動支点よりも下に位置するようにして設けることにより、前記背もたれの後傾動によってばね手段が後ろから押されて縮み変形することが許容されており、
かつ、前記カムは、前記ばね手段の伸縮方向から見て当該ばね手段の外側に配置されており、前記ばね手段が前記カムによって上下回動して当該ばね手段の後端と背フレームの押圧部との上下位置が変わることにより、ロッキング時にばね手段に掛かるモーメントが変化するものであり、
更に、前記ばね手段をカムに密着した状態に保持する離反防止手段が設けられている、ロッキング椅子。 - 前記カムで前記ばね手段を上側から支持することにより、前記背フレームの押圧部が上向き回動したときのばね手段の連れ回動が阻止されている、
請求項1に記載したロッキング椅子。 - 前記圧縮コイルばねは前後方向に伸縮するばねケースに内蔵されており、前記ばねケースに、前記カムが上から当接するカム受け部を設けている、
請求項2に記載したロッキング椅子。 - 前記ばねケースはスライド自在に嵌まり合った2つの部材で構成されており、前記2つの部材は、前記圧縮コイルばねを予備圧縮させた状態で抜け不能に保持されている、
請求項3に記載したロッキング椅子。 - 前記離反防止手段は、前記カムが回転することを許容する弾性部を有している、
請求項1〜4のうちのいずれかに記載したロッキング椅子。
Priority Applications (5)
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- 2011-07-15 JP JP2011157063A patent/JP5779020B2/ja active Active
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