JP5571353B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース2、ベース2の上方に配置した座体3、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ4を有している。なお、ベース2にはオプション品として肘掛け装置を取り付けることができる。
以下、各部の詳細を説明する。まず、ベース2と揺動部材18とバックフレーム10との関係を説明する。既述のとおりベース2は上向きに開口した箱型の形態であり、例えば図5及び図7に示すように、ベース2の内部のうち略中央部に、側断面下向き開口コの字型の第1インナーブラケット31を溶接しており、このインナーブラケット31とベース2の底板とにブッシュ32を固着し、このブッシュ32に脚支柱1を下方から嵌着している。
次に、座部8と上カバー25と揺動部材18との関係を説明する。図2を参照して既に説明したとおり、座部8は座体3と座受け体7とで構成されている。座板5には着座によってベンディングする(沈む)ように多数のスリットが形成されている。例えば図2から理解できるように、座板5は正面視で上向き凹状に緩く湾曲しており、先端部は下向きに大きなカーブで曲がっており、後部は緩い曲率で上向きに反っている。他方、座受け体7も基本的には正面視で上向き凹状に緩く湾曲しているが、強度確保のため縦横に延びる多数のリブを形成している。
次に、フロントリンク23とベース2との連結構造(すなわち、請求項に記載した下連結部の構造)を説明する。リンクの一例であるフロントリンク23は合成樹脂の成形品であり、多数の板状リブの組み合わせにより、大雑把には板状のような外観を呈している。そして、例えば図17(B)に示すように、フロントリンク23の下端部には、ベース2の内部において第2軸22に嵌まる下インナー雌形嵌合部78と、ベース2の外側において第2軸22に嵌まる下サイド雌形嵌合部79とを設けている。
次に、フロントリンク23と座受け体7との連結構造を説明する。例えば図17(A)に示すように、座受け体7の前部には、フロント連結部の一例として、左右横長で下向きに開口した上雌形嵌合部24を下向きに突設している。他方、フロントリンク23の上端部には、上雄形嵌合部の一例として、座受け体7の上雌形嵌合部24に嵌入するボス部86を一体に設けている。
以上の構成において、椅子の組み立ては概ね次の手順で行われる。すなわち、
1)脚支柱にベース2を固定する、
2)第2軸22や上カバー25をベース2に取り付ける、第1軸19で揺動部材18をベース2に連結する、制御ユニット29を後ろから嵌め込む、
3)バックフレーム10を、まずその前向き開口溝38を第3軸37に後ろから挿入し、次いで下向き開口溝39を第3軸37に嵌め込む、という手順で取り付ける、
4)バックフレーム10を後傾させることで固定式ゴム44を圧縮させ、その状態でリア係合ピン20を揺動部材18のサポートアーム18aに挿入し、それからバックフレーム10を戻してリア係合ピン20を上カバー25のピン受け部64に当接させる(この状態では固定式ゴム44は少し圧縮しているため、リア係合ピン20はピン受け部64に強く当接し、ロッキングに際してのプリテンションが効いている。)、
5)座受け体7には予めフロントリンク23を連結しておき、まず、フロントリンク23を略鉛直姿勢にすることで下雌形嵌合部78,79を第2軸22に嵌め込み、それからリア係合爪21をリア係合ピン20に後ろから引っ掛け係合させる、
6)ストッパー57を装着し、次いで、座受け体7に座体3を取り付ける、
という手順で組み立てられる。背もたれ4の取り付けは座体3の取り付け後に行ってもよいし、後で行ってもよい。組み立て後においてはフロントリンク23は前傾姿勢になるため、既述のとおり規制用リブ84の作用で抜け不能に保持されている。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、フロントリンクはベースと座受け体とのうちいずれか一方に対してのみ嵌め込み方式として、他方はピンを挿通して連結するといったことも可能である。フロントリンクとベースとを繋ぐ下部連結部の構成としては、フロントリンクにボス部を形成してこれをベースに設けた下雌形嵌合部に嵌め込むことも可能であり、更に、フロントリンクと座受け体とを繋ぐ上連結部の構成としては、フロントリンクに上雌形嵌合部を形成して座受け体にボス部を形成してもよい。雌形嵌合部及び雄形嵌合部を各種の構造に展開できることは勿論である。
2 ベース
2c ベースの前壁
3 座体
4 背もたれ
5 座板
7 座受け体
8 座部
10 バックフレーム
16 背支持装置の一部を構成する前向きアーム部
18 背支持装置を構成する揺動部材
19 背もたれの回動支点である第1軸
20 リア係合ピン
21 リア係合爪
22 下連結部を構成する雄形嵌合部の一例としての第2軸
23 リンクの一例としてフロントリンク
24 座受け体に設けた上雌形嵌合部
25 ベースの上カバー
26 ベースの下カバー
45,53 弾性手段の一例としてのゴム
78 フロントリンクの下インナー雌形嵌合部
79 フロントリンクの下サイド雌形嵌合部
84 下連結部における抜け止め手段の一例としての規制リブ
86 フロントリンクのボス部
88,90 規制突起
Claims (4)
- 脚の上端に設けたベースと、前記ベースの上方に配置した座部とを備えており、前記座部とベースとはリンクで連結されており、前記リンクが座部及びベースに対して前後回動することで座部がベースに対して後退動又は前進動する、という椅子であって、
前記リンクとベースとの下連結部、又は、前記リンクと座部との上連結部とのうちいずれか一方又は両方は、それらリンクとベース又はリンクと座部とをリンクの回動軸心と直交した方向に相対動させることで嵌まり合う雌形嵌合部と雄形嵌合部との組み合わせになっており、
前記上連結部と下連結部とのうちいずれか一方又は両方における前記雄形嵌合部と雌形嵌合部との外側に、前記リンクを使用状態よりも前側又は後ろ側に回動させた非使用姿勢にしたときのみ雌形嵌合部と雄形嵌合部との嵌脱を許容してリンクを使用姿勢にすると雌形嵌合部と雄形嵌合部とを嵌脱不能に保持する抜け止め手段が設けられている、
椅子。 - 前記リンクとベースとの下連結部は、前記リンクが非使用姿勢のときのみ嵌脱可能な上雄形嵌合部と下雌形嵌合部との組み合わせになっており、前記ベースは上向きに開口していてその内部に前記下雌形嵌合部と下雄形嵌合部とが配置されており、前記リンクの下端部に、前記抜け止め手段として、前記リンクの使用姿勢では前記ベースの内面に当たることで前記下雄形嵌合部と雌形嵌合部との抜けを阻止する規制部が形成されている、
請求項1に記載した椅子。 - 前記ベースの開口縁に前記リンクが上から当たることで、前記リンクの下向き回動下限が規制されている、
請求項2に記載した椅子。 - 前記リンクと座部との上連結部は、前記リンクが非使用姿勢のときのみ嵌脱可能な上雄形嵌合部と下雌形嵌合部との組み合わせになっており、前記リンクには上雄形嵌合部としてボス部を設けて、前記座部には上雌形嵌合部を設けており、
前記ボス部に非円形部を設けて、前記上雌形嵌合部のうち前記ボス部の非円形部が嵌まる部分の開口部に規制突起を設けることにより、前記リンクを非使用姿勢にしたときのみ前記上雌形嵌合部に対するボス部の嵌脱が許容されており、
かつ、前記ボス部と上雌形嵌合部とに、前記リンクの使用状態で面接触する円弧状部を設けている、
請求項2又は3に記載した椅子。
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JP2009248737A JP5571353B2 (ja) | 2009-10-29 | 2009-10-29 | 椅子 |
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JP2011092391A JP2011092391A (ja) | 2011-05-12 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2009248737A Active JP5571353B2 (ja) | 2009-10-29 | 2009-10-29 | 椅子 |
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