JP2001112576A - 車両用アームレスト構造 - Google Patents
車両用アームレスト構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 開口部をトランクスルーと共用にしても、ト
ランクスルー機能を低下させずに済む車両用アームレス
ト構造を提供する。 【解決手段】 アームレスト７が開口部５から外れるた
め、トランクスルーとして使用する場合には、外したア
ームレスト７をシートクッション２の上に載せれば、ア
ームレスト７の位置が低くなり、トランクスルーとして
の機能を阻害しない。しかも、アームレスト７は、前側
へ回転させた使用位置では取り外せないため、乗員が腕
を載せた使用中にアームレスト７が開口部５から外れる
ことはない。
ランクスルー機能を低下させずに済む車両用アームレス
ト構造を提供する。 【解決手段】 アームレスト７が開口部５から外れるた
め、トランクスルーとして使用する場合には、外したア
ームレスト７をシートクッション２の上に載せれば、ア
ームレスト７の位置が低くなり、トランクスルーとして
の機能を阻害しない。しかも、アームレスト７は、前側
へ回転させた使用位置では取り外せないため、乗員が腕
を載せた使用中にアームレスト７が開口部５から外れる
ことはない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用アームレ
スト構造に関するものである。
スト構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車のリヤシートのシートバックに開
口部を形成し、そこにアームレストを収納した構造のも
のがある（類似技術として、実開平４−５６０５４号公
報参照）。このアームレストの下端部は、開口部の内面
に対して回転自在に軸支されている。そして、アームレ
ストを前側へ回転させることにより、シートクッション
から離間した所定高さで略水平状態に保持され、アーム
レストの上面に乗員の腕を載せることができる。アーム
レストをシートクッションから離間させた所定高さ位置
に保持しているのは、乗員が腕を載せて寛ぐのに最適だ
からであり、アームレストを単にシートクッションの上
に置いただけの状態では、低過ぎて使用感が良くない。
口部を形成し、そこにアームレストを収納した構造のも
のがある（類似技術として、実開平４−５６０５４号公
報参照）。このアームレストの下端部は、開口部の内面
に対して回転自在に軸支されている。そして、アームレ
ストを前側へ回転させることにより、シートクッション
から離間した所定高さで略水平状態に保持され、アーム
レストの上面に乗員の腕を載せることができる。アーム
レストをシートクッションから離間させた所定高さ位置
に保持しているのは、乗員が腕を載せて寛ぐのに最適だ
からであり、アームレストを単にシートクッションの上
に置いただけの状態では、低過ぎて使用感が良くない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車両用アームレスト構造にあっては、シートバック
の開口部をアームレストの収納だけに使用する場合は問
題ないが、この開口部をトランクスルーとして共用する
と、トランクスルーとしての機能に支障をきたすことに
なる。すなわち、トランクスルーは、シートバックに形
成した開口部を介して車室内とトランクルームとを連通
状態にすることにより、車室内からトランクルーム内の
物を出し入れしたり、トランクルームと車室内の両方に
またがってスキー等の長尺物を載せたりできるようにす
るものであるが、前述のように、アームレストの位置が
高いと、アームレストがトランクスルー用の開口面積を
狭めてしまい、トランクスルーとしての機能が低下する
ことになる。
うな車両用アームレスト構造にあっては、シートバック
の開口部をアームレストの収納だけに使用する場合は問
題ないが、この開口部をトランクスルーとして共用する
と、トランクスルーとしての機能に支障をきたすことに
なる。すなわち、トランクスルーは、シートバックに形
成した開口部を介して車室内とトランクルームとを連通
状態にすることにより、車室内からトランクルーム内の
物を出し入れしたり、トランクルームと車室内の両方に
またがってスキー等の長尺物を載せたりできるようにす
るものであるが、前述のように、アームレストの位置が
高いと、アームレストがトランクスルー用の開口面積を
狭めてしまい、トランクスルーとしての機能が低下する
ことになる。
【０００４】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、開口部をトランクスルーと共
用にしても、トランクスルー機能を低下させずに済む車
両用アームレスト構造を提供するものである。
してなされたものであり、開口部をトランクスルーと共
用にしても、トランクスルー機能を低下させずに済む車
両用アームレスト構造を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
リヤシートのシートバックに形成されたトランクスルー
用の開口部内にアームレストを収納すると共に、該アー
ムレストの下端部側面を開口部の内面に対して回転自在
に軸支し、アームレストを前側へ回転させた際に、該ア
ームレストがシートクッションから離間した所定高さの
使用位置に保持される車両用アームレスト構造であっ
て、前記アームレストを、使用位置以外の回転角度にお
いて、シートバックの開口部から取外し可能とした。
リヤシートのシートバックに形成されたトランクスルー
用の開口部内にアームレストを収納すると共に、該アー
ムレストの下端部側面を開口部の内面に対して回転自在
に軸支し、アームレストを前側へ回転させた際に、該ア
ームレストがシートクッションから離間した所定高さの
使用位置に保持される車両用アームレスト構造であっ
て、前記アームレストを、使用位置以外の回転角度にお
いて、シートバックの開口部から取外し可能とした。
【０００６】請求項１記載の発明によれば、アームレス
トが開口部から外れるため、トランクスルーとして使用
する場合は、外したアームレストをシートクッションの
上に載せれば、アームレストの位置が低くなり、トラン
クスルーとしての機能を阻害しない。しかも、アームレ
ストは、前側へ回転させた使用位置では取り外せないた
め、乗員が腕を載せた使用中にアームレストが外れるこ
とはない。尚、開口部から外したアームレストをシート
クッションの上部以外の箇所に格納することも自由であ
る。
トが開口部から外れるため、トランクスルーとして使用
する場合は、外したアームレストをシートクッションの
上に載せれば、アームレストの位置が低くなり、トラン
クスルーとしての機能を阻害しない。しかも、アームレ
ストは、前側へ回転させた使用位置では取り外せないた
め、乗員が腕を載せた使用中にアームレストが外れるこ
とはない。尚、開口部から外したアームレストをシート
クッションの上部以外の箇所に格納することも自由であ
る。
【０００７】請求項２記載の発明は、アームレストが開
口部内における収納状態から若干前側へ回転した回転角
度で取外し可能となっている。
口部内における収納状態から若干前側へ回転した回転角
度で取外し可能となっている。
【０００８】請求項２記載の発明によれば、アームレス
トが使用位置から遠い位置、すなわち、収納状態から若
干前側へ回転した回転角度で取外し可能となっているた
め、使用位置付近での外れが確実に防止される。また、
収納状態から若干前側へ回転した回転角度で取外し可能
なため、取外し作業が容易である。
トが使用位置から遠い位置、すなわち、収納状態から若
干前側へ回転した回転角度で取外し可能となっているた
め、使用位置付近での外れが確実に防止される。また、
収納状態から若干前側へ回転した回転角度で取外し可能
なため、取外し作業が容易である。
【０００９】請求項３記載の発明は、開口部がシートク
ッションから離間した上方位置に形成されている。
ッションから離間した上方位置に形成されている。
【００１０】請求項３記載の発明によれば、開口部自体
がシートクッションから離間した上方位置に形成されて
いるため、複雑なリンク機構を用いることなく、アーム
レストを前側へ回転させるだけで、シートクッションか
ら離間した所定高さ位置になる。
がシートクッションから離間した上方位置に形成されて
いるため、複雑なリンク機構を用いることなく、アーム
レストを前側へ回転させるだけで、シートクッションか
ら離間した所定高さ位置になる。
【００１１】請求項４記載の発明は、アームレストの下
端部側面に、センタピンとストッパピンを形成すると共
に、開口部の内面に、センタピンを軸支するセンタ孔
と、ストッパピンとアームレストの使用位置で当接して
それ以上の回転を阻止する突起状のストッパ部が形成さ
れたブラケットを設け、センタ孔の一部にセンタピンの
挿脱を可能にする切欠を形成した。
端部側面に、センタピンとストッパピンを形成すると共
に、開口部の内面に、センタピンを軸支するセンタ孔
と、ストッパピンとアームレストの使用位置で当接して
それ以上の回転を阻止する突起状のストッパ部が形成さ
れたブラケットを設け、センタ孔の一部にセンタピンの
挿脱を可能にする切欠を形成した。
【００１２】請求項４記載の発明によれば、アームレス
ト側にはセンタピンとストッパピンがあるだけなので、
取り外されても、見映えが悪くない。
ト側にはセンタピンとストッパピンがあるだけなので、
取り外されても、見映えが悪くない。
【００１３】請求項５記載の発明は、アームレストの下
端部側面に、センタピンとストッパピンを形成すると共
に、開口部の内面に、センタピンを軸支するセンタ孔
と、ストッパピンが内部で移動自在で且つ一端がストッ
パピンとアームレストの使用位置で当接してそれ以上の
回転を阻止する円弧状のガイド孔が形成されたブラケッ
トを設け、センタ孔及びガイド孔の一部に、それぞれセ
ンタピン及びストッパピンの挿脱を可能にする切欠を形
成した。
端部側面に、センタピンとストッパピンを形成すると共
に、開口部の内面に、センタピンを軸支するセンタ孔
と、ストッパピンが内部で移動自在で且つ一端がストッ
パピンとアームレストの使用位置で当接してそれ以上の
回転を阻止する円弧状のガイド孔が形成されたブラケッ
トを設け、センタ孔及びガイド孔の一部に、それぞれセ
ンタピン及びストッパピンの挿脱を可能にする切欠を形
成した。
【００１４】請求項５記載の発明によれば、ストッパピ
ンがガイド孔内に係合しているため、アームレストに引
き抜き方向への強い力が加わっても、その力に対して、
センタピンとセンタ孔の係合だけでなく、ストッパピン
とガイド孔との係合によっても対抗できるため、アーム
レストの取付強度が向上する。
ンがガイド孔内に係合しているため、アームレストに引
き抜き方向への強い力が加わっても、その力に対して、
センタピンとセンタ孔の係合だけでなく、ストッパピン
とガイド孔との係合によっても対抗できるため、アーム
レストの取付強度が向上する。
【００１５】請求項６記載の発明は、リヤシートのシー
トバックに形成されたトランクスルー用の開口部の内面
にブラケットを設けると共に、該ブラケットにリンクの
下端部を回転自在に軸支し、該リンクの上端部に開口部
内に収納したアームレストの下端部側面を回転自在に軸
支し、リンクを立てた状態で、アームレストを前側へ回
転させた際に、該アームレストがシートクッションから
離間した所定高さの使用位置に保持され、リンクを前側
へ倒した状態で、アームレストを前側へ回転させた際
に、該アームレストがシートクッション上に載った低位
置に保持されるようになっている。
トバックに形成されたトランクスルー用の開口部の内面
にブラケットを設けると共に、該ブラケットにリンクの
下端部を回転自在に軸支し、該リンクの上端部に開口部
内に収納したアームレストの下端部側面を回転自在に軸
支し、リンクを立てた状態で、アームレストを前側へ回
転させた際に、該アームレストがシートクッションから
離間した所定高さの使用位置に保持され、リンクを前側
へ倒した状態で、アームレストを前側へ回転させた際
に、該アームレストがシートクッション上に載った低位
置に保持されるようになっている。
【００１６】請求項６記載の発明によれば、アームレス
トを開口部から完全に取外さなくても、リンクを前側に
倒すことにより、アームレストをシートクッション上に
載せた低位置が得られるため、トランクスルーとして使
用する場合におけるアームレストの操作が、取外す場合
に比べて容易である。また、シートクッション上に載せ
られたアームレストの位置も安定し、走行時の振動を受
けても、アームレストが移動しない。
トを開口部から完全に取外さなくても、リンクを前側に
倒すことにより、アームレストをシートクッション上に
載せた低位置が得られるため、トランクスルーとして使
用する場合におけるアームレストの操作が、取外す場合
に比べて容易である。また、シートクッション上に載せ
られたアームレストの位置も安定し、走行時の振動を受
けても、アームレストが移動しない。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
【００１８】図１〜図８は、この発明の第１実施形態を
示す図である。図中、符号１は、自動車のベンチ式のリ
ヤシートで、該リヤシート１は、シートクッション２
と、シートバック３とから形成されている。シートバッ
ク３は、車体パネルの縦壁４（図４参照）に固定されて
いる。そして、このシートバック３の中央部には、シー
トクッション２の位置よりも若干高い位置に長方形状の
開口部５が形成され、縦壁４にも対応する開口部６が形
成されている。この両開口部５、６により、車室内Ｒと
トランクルームＴとが連通した状態となる。
示す図である。図中、符号１は、自動車のベンチ式のリ
ヤシートで、該リヤシート１は、シートクッション２
と、シートバック３とから形成されている。シートバッ
ク３は、車体パネルの縦壁４（図４参照）に固定されて
いる。そして、このシートバック３の中央部には、シー
トクッション２の位置よりも若干高い位置に長方形状の
開口部５が形成され、縦壁４にも対応する開口部６が形
成されている。この両開口部５、６により、車室内Ｒと
トランクルームＴとが連通した状態となる。
【００１９】この開口部５内には、開口部５に略相応す
るサイズのアームレスト７が収納されている。このアー
ムレスト７は、収納された状態で、シートバック３と同
一の表面を形成し、そこに乗員が座れるようになってい
る。このアームレスト７の下端部側面は、開口部５の内
面に回転自在に軸支され、アームレスト７が開口部５か
ら出て前側へ回転できるようになっている。アームレス
ト７の頂部には、その回転操作用のリップ８が縫付けら
れている。
るサイズのアームレスト７が収納されている。このアー
ムレスト７は、収納された状態で、シートバック３と同
一の表面を形成し、そこに乗員が座れるようになってい
る。このアームレスト７の下端部側面は、開口部５の内
面に回転自在に軸支され、アームレスト７が開口部５か
ら出て前側へ回転できるようになっている。アームレス
ト７の頂部には、その回転操作用のリップ８が縫付けら
れている。
【００２０】次に、アームレスト７の回転構造を図７及
び図８に基づいて説明する。アームレスト７の下端部側
面の回転中心には、センタピン９が突出状態で形成され
ている。このセンタピン９は、板状のピン本体９ａと円
形のフランジ９ｂから形成されている。センタピン９の
隣接位置には、ストッパピン１０が形成されている。
び図８に基づいて説明する。アームレスト７の下端部側
面の回転中心には、センタピン９が突出状態で形成され
ている。このセンタピン９は、板状のピン本体９ａと円
形のフランジ９ｂから形成されている。センタピン９の
隣接位置には、ストッパピン１０が形成されている。
【００２１】一方、開口部５の内面には、ブラケット１
１が取付けられている。このブラケット１１は、断面Ｌ
形で、後端部が図示せぬシートバック３のフレームにボ
ルト止めされている。そして、このブラケット１１の前
側には、中央にセンタ孔１２が形成され、円弧状の前端
には、突起状のストッパ部１３が形成されている。セン
タ孔１２は、センタピン９のピン本体９ａの幅に相応す
る直径を有し、センタピン９がセンタ孔１２内で回転で
きるようになっている。センタピン９をセンタ孔１２内
で回転させると、ストッパピン１０がブラケット１１の
円弧状の前端に沿って移動するが、ストッパピン１０が
ストッパ部１３の直線状の上辺部に当接することによ
り、それ以上の回転が阻止されるようになっている。
１が取付けられている。このブラケット１１は、断面Ｌ
形で、後端部が図示せぬシートバック３のフレームにボ
ルト止めされている。そして、このブラケット１１の前
側には、中央にセンタ孔１２が形成され、円弧状の前端
には、突起状のストッパ部１３が形成されている。セン
タ孔１２は、センタピン９のピン本体９ａの幅に相応す
る直径を有し、センタピン９がセンタ孔１２内で回転で
きるようになっている。センタピン９をセンタ孔１２内
で回転させると、ストッパピン１０がブラケット１１の
円弧状の前端に沿って移動するが、ストッパピン１０が
ストッパ部１３の直線状の上辺部に当接することによ
り、それ以上の回転が阻止されるようになっている。
【００２２】そして、センタ孔１２の上部には、前記セ
ンタピン９のピン本体９ａの厚さに相応する幅の切欠１
４が形成されている。従って、この切欠１４からセンタ
ピン９を挿入及び離脱させることができる。
ンタピン９のピン本体９ａの厚さに相応する幅の切欠１
４が形成されている。従って、この切欠１４からセンタ
ピン９を挿入及び離脱させることができる。
【００２３】次に、この実施形態の作用を説明する。
【００２４】通常時（図１・図４参照）：通常時は、ア
ームレスト７はシートバック３の開口部５内に収納さ
れ、アームレスト７とシートバック３とが同一表面を形
成している。従って、アームレスト７が収納されている
シートバック３の中央部にも乗員が座ることができる。
また、開口部５がアームレスト７により塞がれているこ
とにより、トランクルームＴ内の騒音が車室内Ｒ内に侵
入することはない。
ームレスト７はシートバック３の開口部５内に収納さ
れ、アームレスト７とシートバック３とが同一表面を形
成している。従って、アームレスト７が収納されている
シートバック３の中央部にも乗員が座ることができる。
また、開口部５がアームレスト７により塞がれているこ
とにより、トランクルームＴ内の騒音が車室内Ｒ内に侵
入することはない。
【００２５】アームレスト使用時（図２・図５参照）：
そして、アームレスト７を使用する場合には、アームレ
スト７のリップ８を手で引っ張って前側へ回転させる。
アームレスト７の前側への回転は、アームレスト７のス
トッパピン１０がブラケット１１のストッパ部１３に当
接した時点で停止し、アームレスト７がシートクッショ
ン２から離間した所定高さｈに保持された使用位置とな
る。開口部５自体がシートクッション２から離間した位
置に形成されているため、複雑なリンク機構を用いるこ
となく、アームレスト７を前側へ回転させるだけで、前
記所定高さｈが得られる。従って、乗員はこのような使
用位置におけるアームレスト７の上面に腕を載せて寛ぐ
ことができる。尚、アームレスト７は、収納された上向
き状態で取外し可能になっているため、乗員の腕を載せ
た使用中において、アームレスト７に走行時の振動等が
加わっても、アームレスト７が開口部５から外れるよう
なことはない。
そして、アームレスト７を使用する場合には、アームレ
スト７のリップ８を手で引っ張って前側へ回転させる。
アームレスト７の前側への回転は、アームレスト７のス
トッパピン１０がブラケット１１のストッパ部１３に当
接した時点で停止し、アームレスト７がシートクッショ
ン２から離間した所定高さｈに保持された使用位置とな
る。開口部５自体がシートクッション２から離間した位
置に形成されているため、複雑なリンク機構を用いるこ
となく、アームレスト７を前側へ回転させるだけで、前
記所定高さｈが得られる。従って、乗員はこのような使
用位置におけるアームレスト７の上面に腕を載せて寛ぐ
ことができる。尚、アームレスト７は、収納された上向
き状態で取外し可能になっているため、乗員の腕を載せ
た使用中において、アームレスト７に走行時の振動等が
加わっても、アームレスト７が開口部５から外れるよう
なことはない。
【００２６】トランクスルー使用時（図３・図６参
照）：開口部５をトランクスルー用として使用する場合
には、アームレスト７をいったん開口部５内に収納し、
センタピン９の向きと、センタ孔１２の切欠１４との位
置を合致させる。次に、アームレスト７を上側に強く押
し上げ、センタピン９をセンタ孔１２から抜く。する
と、アームレスト７が開口部５から外れるため、そのア
ームレスト７をシートクッション２の上に載せれば低位
置になり、アームレスト７により開口部５が狭められる
程度が小さくなって、トランクスルーとしての機能を阻
害しない。また、取外されたアームレスト７には、セン
タピン９とストッパピン１０があるだけなので、シート
クッション２の上に載せた状態にしても見映えを損なう
ことがない。また、シートクッション２の上に載せたア
ームレスト７の裏面側にスキー等を載せれば、シートク
ッション２の上面が傷つけられるのを防止することがで
きる。尚、開口部５から外したアームレスト７をシート
クッション２の上部以外の箇所に格納し、スキー等をシ
ートクッション２の上に直接載せることも自由である。
照）：開口部５をトランクスルー用として使用する場合
には、アームレスト７をいったん開口部５内に収納し、
センタピン９の向きと、センタ孔１２の切欠１４との位
置を合致させる。次に、アームレスト７を上側に強く押
し上げ、センタピン９をセンタ孔１２から抜く。する
と、アームレスト７が開口部５から外れるため、そのア
ームレスト７をシートクッション２の上に載せれば低位
置になり、アームレスト７により開口部５が狭められる
程度が小さくなって、トランクスルーとしての機能を阻
害しない。また、取外されたアームレスト７には、セン
タピン９とストッパピン１０があるだけなので、シート
クッション２の上に載せた状態にしても見映えを損なう
ことがない。また、シートクッション２の上に載せたア
ームレスト７の裏面側にスキー等を載せれば、シートク
ッション２の上面が傷つけられるのを防止することがで
きる。尚、開口部５から外したアームレスト７をシート
クッション２の上部以外の箇所に格納し、スキー等をシ
ートクッション２の上に直接載せることも自由である。
【００２７】図９は、この発明の第２実施形態を示す図
である。この第２実施形態は、他のブラケット１５に関
する例を示す図である。この第２実施形態では、アーム
レスト７に板状のセンタピン１６と、先に実施形態と同
様のストッパピン１０が形成されている。そして、セン
タ孔１２の周辺には、センタピン１６の支持強度を高め
るための筒状フランジ１７が形成されている。また、セ
ンタ孔１２の周囲には、円弧状のガイド孔１８が形成さ
れている。ストッパピン１０がこのガイド孔１８内で移
動自在で、ストッパピン１０がガイド孔１８の前端に当
接することにより、アームレスト７の回転が阻止され、
アームレスト７の使用位置が固定される。更に、センタ
孔１２からガイド孔１８を通過して外部に至る切欠１９
が形成されている。この切欠１９は、アームレスト７の
収納状態に対応する位置に形成されているのではなく、
アームレスト７を若干前側に回転させた状態に対応する
斜め位置に形成されている。
である。この第２実施形態は、他のブラケット１５に関
する例を示す図である。この第２実施形態では、アーム
レスト７に板状のセンタピン１６と、先に実施形態と同
様のストッパピン１０が形成されている。そして、セン
タ孔１２の周辺には、センタピン１６の支持強度を高め
るための筒状フランジ１７が形成されている。また、セ
ンタ孔１２の周囲には、円弧状のガイド孔１８が形成さ
れている。ストッパピン１０がこのガイド孔１８内で移
動自在で、ストッパピン１０がガイド孔１８の前端に当
接することにより、アームレスト７の回転が阻止され、
アームレスト７の使用位置が固定される。更に、センタ
孔１２からガイド孔１８を通過して外部に至る切欠１９
が形成されている。この切欠１９は、アームレスト７の
収納状態に対応する位置に形成されているのではなく、
アームレスト７を若干前側に回転させた状態に対応する
斜め位置に形成されている。
【００２８】この第２実施形態によれば、ストッパピン
１０がガイド孔１８内に係合しているため、アームレス
ト７に引き抜き方向への強い力が加わっても、その力に
対して、センタピン９とセンタ孔１２の係合だけでな
く、ストッパピン１０とガイド孔１８との係合によって
も対抗できるため、アームレスト７の取付強度が向上す
ることになる。
１０がガイド孔１８内に係合しているため、アームレス
ト７に引き抜き方向への強い力が加わっても、その力に
対して、センタピン９とセンタ孔１２の係合だけでな
く、ストッパピン１０とガイド孔１８との係合によって
も対抗できるため、アームレスト７の取付強度が向上す
ることになる。
【００２９】図１０〜図１３は、この発明の第３実施形
態を示す図である。この第３実施形態では、アームレス
ト７を開口部５から外さずに、シートクッション２上に
載せた低位置が得られるようにしたものである。すなわ
ち、開口部５の内面に取付けたブラケット２０に、縦長
のリンク２１の下端を回転軸２２により回転自在に軸支
した。ブラケット２０には、円弧孔２３が形成され、そ
こにリンク２１のピン２４を係合させることにより、リ
ンク２１の後倒れを防止している。
態を示す図である。この第３実施形態では、アームレス
ト７を開口部５から外さずに、シートクッション２上に
載せた低位置が得られるようにしたものである。すなわ
ち、開口部５の内面に取付けたブラケット２０に、縦長
のリンク２１の下端を回転軸２２により回転自在に軸支
した。ブラケット２０には、円弧孔２３が形成され、そ
こにリンク２１のピン２４を係合させることにより、リ
ンク２１の後倒れを防止している。
【００３０】リンク２１の上端部には、センタ孔１２と
ガイド孔２５が形成され、そこにセンタピン２６とスト
ッパピン１０がそれぞれ挿入されている。ガイド孔２５
は、第２実施形態と逆で、ストッパピン１０が後端に当
接することにより、前側への回転が停止する。
ガイド孔２５が形成され、そこにセンタピン２６とスト
ッパピン１０がそれぞれ挿入されている。ガイド孔２５
は、第２実施形態と逆で、ストッパピン１０が後端に当
接することにより、前側への回転が停止する。
【００３１】そして、図１２に示すように、リンク２１
を立てた状態で、アームレスト７を前側へ回転させる
と、アームレスト７がシートクッション２から離間した
所定高さｈの使用位置に保持される。また、リンク２１
を前側へ倒した状態で、アームレスト７を前側へ回転さ
せることにより、アームレスト７がシートクッション２
上に載った低位置になる。
を立てた状態で、アームレスト７を前側へ回転させる
と、アームレスト７がシートクッション２から離間した
所定高さｈの使用位置に保持される。また、リンク２１
を前側へ倒した状態で、アームレスト７を前側へ回転さ
せることにより、アームレスト７がシートクッション２
上に載った低位置になる。
【００３２】この第３実施形態によれば、アームレスト
７を開口部５から完全に取外さなくても、アームレスト
７をシートクッション２上に載せた低位置が得られるた
め、トランクスルーとして使用する場合におけるアーム
レスト７の操作が容易である。また、シートクッション
２上に載せられたアームレスト７の位置も安定し、走行
時の振動を受けても、アームレスト７が移動しない。
７を開口部５から完全に取外さなくても、アームレスト
７をシートクッション２上に載せた低位置が得られるた
め、トランクスルーとして使用する場合におけるアーム
レスト７の操作が容易である。また、シートクッション
２上に載せられたアームレスト７の位置も安定し、走行
時の振動を受けても、アームレスト７が移動しない。
【００３３】
【発明の効果】アームレストが開口部から外れるため、
トランクスルーとして使用する場合には、外したアーム
レストをシートクッションの上に載せれば、アームレス
トの位置が低くなる。従って、開口部をトランクスルー
と共用にしても、トランクスルー機能を低下させずに済
む。また、アームレストは、前側へ回転させた使用位置
では取り外せないため、乗員が腕を載せた使用中にアー
ムレストが開口部から外れることはない。
トランクスルーとして使用する場合には、外したアーム
レストをシートクッションの上に載せれば、アームレス
トの位置が低くなる。従って、開口部をトランクスルー
と共用にしても、トランクスルー機能を低下させずに済
む。また、アームレストは、前側へ回転させた使用位置
では取り外せないため、乗員が腕を載せた使用中にアー
ムレストが開口部から外れることはない。
【図１】この発明の第１実施形態に係るリヤシートを示
す斜視図。
す斜視図。
【図２】アームレストを所定高さ位置に保持した状態を
示すリヤシートの斜視図。
示すリヤシートの斜視図。
【図３】アームレストを取り外して、シートクッション
上に載せたリヤシートの斜視図。
上に載せたリヤシートの斜視図。
【図４】アームレストを開口部内に収納した状態を示す
リヤシートの断面図。
リヤシートの断面図。
【図５】アームレストを所定高さ位置に保持した状態を
示す図２の断面図。
示す図２の断面図。
【図６】アームレストを取り外して、シートクッション
上に載せた図３の断面図。
上に載せた図３の断面図。
【図７】アームレストの回転構造を示す要部の分解斜視
図。
図。
【図８】アームレストの回転構造を示す要部の拡大側面
図。
図。
【図９】この発明の第２実施形態に係るアームレストの
回転構造を示す要部の分解斜視図。
回転構造を示す要部の分解斜視図。
【図１０】この発明の第３実施形態に係るアームレスト
の回転構造を示す要部の分解斜視図。
の回転構造を示す要部の分解斜視図。
【図１１】図１０のアームレストを開口部内に収納した
状態を示す図４相当断面図。
状態を示す図４相当断面図。
【図１２】図１０のアームレストを所定高さ位置に保持
した状態を示す図５相当断面図。
した状態を示す図５相当断面図。
【図１３】アームレストを取り外して、シートクッショ
ン上に載せた図６相当断面図。
ン上に載せた図６相当断面図。
１ リヤシート ２ シートクッション ３ シートバック ５ 開口部 ７ アームレスト ９、１６、２６ センタピン １０ ストッパピン １１、１５、２０ ブラケット １２ センタ孔 １３ ストッパ部 １４、１９ 切欠 １８、２５ ガイド孔 ２１ リンク Ｒ 車室内 Ｔ トランクルーム ｈ 所定高さ
Claims (6)
- 【請求項１】 リヤシートのシートバックに形成された
トランクスルー用の開口部内にアームレストを収納する
と共に、該アームレストの下端部側面を開口部の内面に
対して回転自在に軸支し、アームレストを前側へ回転さ
せた際に、該アームレストがシートクッションから離間
した所定高さの使用位置に保持される車両用アームレス
ト構造であって、 前記アームレストを、使用位置以外の回転角度におい
て、シートバックの開口部から取外し可能としたことを
特徴とする車両用アームレスト構造。 - 【請求項２】 請求項１記載の車両用アームレスト構造
であって、 前記アームレストが、開口部内における収納状態から若
干前側へ回転した回転角度で取外し可能となっているこ
とを特徴とする車両用アームレスト構造。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載の車両用アー
ムレスト構造であって、 前記開口部が、シートクッションから離間した上方位置
に形成されていることを特徴とする車両用アームレスト
構造。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項に記載の車
両用アームレスト構造であって、 前記アームレストの下端部側面に、センタピンとストッ
パピンを形成すると共に、開口部の内面に、センタピン
を軸支するセンタ孔と、ストッパピンとアームレストの
使用位置で当接してそれ以上の回転を阻止する突起状の
ストッパ部が形成されたブラケットを設け、 センタ孔の一部にセンタピンの挿脱を可能にする切欠を
形成したことを特徴とする車両用アームレスト構造。 - 【請求項５】 請求項１〜３のいずれか１項に記載の車
両用アームレスト構造であって、 前記アームレストの下端部側面に、センタピンとストッ
パピンを形成すると共に、開口部の内面に、センタピン
を軸支するセンタ孔と、ストッパピンが内部で移動自在
で且つ一端がストッパピンとアームレストの使用位置で
当接してそれ以上の回転を阻止する円弧状のガイド孔が
形成されたブラケットを設け、 センタ孔及びガイド孔の一部に、それぞれセンタピン及
びストッパピンの挿脱を可能にする切欠を形成したこと
を特徴とする車両用アームレスト構造。 - 【請求項６】 リヤシートのシートバックに形成された
トランクスルー用の開口部の内面にブラケットを設ける
と共に、該ブラケットにリンクの下端部を回転自在に軸
支し、該リンクの上端部に開口部内に収納したアームレ
ストの下端部側面を回転自在に軸支し、 リンクを立てた状態で、アームレストを前側へ回転させ
た際に、該アームレストがシートクッションから離間し
た所定高さの使用位置に保持され、 リンクを前側へ倒した状態で、アームレストを前側へ回
転させた際に、該アームレストがシートクッション上に
載った低位置に保持されることを特徴とする車両用アー
ムレスト構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29725999A JP2001112576A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 車両用アームレスト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29725999A JP2001112576A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 車両用アームレスト構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001112576A true JP2001112576A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17844219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29725999A Pending JP2001112576A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 車両用アームレスト構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001112576A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005342054A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Fuji Iryoki:Kk | マッサージ機 |
| JP2011092391A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Itoki Corp | 椅子 |
| KR101615156B1 (ko) | 2014-08-29 | 2016-04-26 | 한화첨단소재 주식회사 | 차량용 2열 시트의 암레스트 힌지 조립체 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03855U (ja) * | 1989-05-26 | 1991-01-08 | ||
| JPH0456054U (ja) * | 1990-09-25 | 1992-05-13 | ||
| JPH04129330U (ja) * | 1991-05-18 | 1992-11-26 | 日野自動車工業株式会社 | 車両のアームレスト装置 |
| JPH0984658A (ja) * | 1995-09-21 | 1997-03-31 | Tachi S Co Ltd | 自動車のリア・シートに使用されるシート・バック |
-
1999
- 1999-10-19 JP JP29725999A patent/JP2001112576A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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| JP4664007B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2011-04-06 | 株式会社フジ医療器 | マッサージ機 |
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| KR101615156B1 (ko) | 2014-08-29 | 2016-04-26 | 한화첨단소재 주식회사 | 차량용 2열 시트의 암레스트 힌지 조립체 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050117 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |