JP2963977B2 - 折畳み式自動車用シート - Google Patents

折畳み式自動車用シート

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JP2963977B2 JP28660095A JP28660095A JP2963977B2 JP 2963977 B2 JP2963977 B2 JP 2963977B2 JP 28660095 A JP28660095 A JP 28660095A JP 28660095 A JP28660095 A JP 28660095A JP 2963977 B2 JP2963977 B2 JP 2963977B2
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隆弘 小堀
正美 吉田
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PPONDA GIKEN KOGYO KK
TEI ESU TETSUKU KK
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PPONDA GIKEN KOGYO KK
TEI ESU TETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
を前部側に跳ね上げ、シートバックを前倒しに倒し、ま
たはシートバック,シートクッションを共に前部側に跳
ね上げて折畳み可能な自動車用シートの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の折畳み式自動車用シー
トは荷物等の収納スペースをより大きく確保するべく、
ワゴン車やキャンピングカー等のリヤシートとして装備
されている。また、その自動車用シートには折り畳んだ
シートバックを安定よくフラットに掛止め支持するもの
としてストラップが備え付けられている。
【0003】従来、ストラップSは図6で示す如く掛け
金Fをベルト部Tの先端側に備え、そのベルト部Tの取
付金具WをシートクッションCの座部面より挿通するボ
ルトPでシートクッションフレーム(図示せず)に締付
け固定することによりシートクッションCの座部にむき
出しに取り付けられている。また、取付金具の締付け用
ボルトPは図7で示すように掛け金Fの止めピンとして
も用い、ベルト部Tを短かくまとめて掛け下げられるよ
う備え付けられている。
【0004】その折畳み式の自動車用シートでは、スト
ラップがシートクッションを跳ね上げるのに伴ってバタ
付くため、体裁上乃至は商品性からして好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ストラップ
を体裁上良好に備える折畳み式の自動車用シートを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
折畳み式自動車用シートにおいては、シートクッショ
ン,シートバックを折畳み状態で共に掛止め支持する部
材として、一端をシート本体に固定し、他端を自由端と
するストラップを設け、そのストラップを自由端よりシ
ート本体に設けた収納ポケットから出入れ自在に備え付
ることにより構成されている。
【0007】本発明の請求項2に係る折畳み式自動車用
シートにおいては、ストラップの出入れ口としてスリッ
トをシート本体のカバー面に設けると共に、そのスリッ
トより連続させてストラップの収納ポケットをシート本
体の内部に備え付けることにより構成されている。
【0008】本発明の請求項3に係る折畳み式自動車用
シートにおいては、シートクッション,シートバックを
折畳み状態で共に掛止め支持する部材として、両端を着
脱自在な自由端とするストラップをシート本体に設けた
収納ポケットから出入れ自在に備え付けることにより構
成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜5を参照して説明す
ると、図1は折畳み式の自動車用シートとしてリアシー
トを例示し、そのリアシートをシートバックの背部側か
ら示す。このリアシートは、シート全体を車体フロアに
設置する機構(図示せず)を収容するベースカバー1
と、ベースカバー1のカバー上に載置されて前部側に跳
上げ可能なシートクッション2と、シートクッション2
の跳上げ状態でベースカバー1のカバー上に前倒し載置
可能なシートバックとから組み立てられている。
【0010】ベースカバー1は、シートクッション2を
上部側に組み付けて座者の荷重に耐えられるよう比較的
硬質なプラスチック材料で中空な函形に形成されてい
る。
【0011】シートクッション2は、シートクッション
フレームとシート設置機構とに夫々枢着連結された段付
きブラケット2a,2bで前部側に跳上げ回転可能にシ
ート設置機構と連結されている。そのシートクッション
1には、ロック用のフック2cがシートバック3の枢軸
側でベースカバー1に掛止め乃至は掛外し可能に備え付
けられている。
【0012】シート設置機構は、シート全体を前後に位
置調整可能なスライドレールやシート全体を前部側より
斜め上方にフラットに傾倒可能なチルトアップ機構を含
む。そのチルトアップ機構には操作レバー4aがベース
カバー2の側部に備え付けられ、また、引張ワイヤーを
介してチルトアップ機構を解除する操作ノブ4bがシー
トバック3の肩部に備えられている。なお、シートバッ
ク3はリクライニング機構(図示せず)で前,後に傾倒
可能にシート設置機構のブラケットで枢着支持されてい
る。
【0013】その折畳み式のリアシートにおいては、図
2で示すようにシートクッション2の跳上げ並びにシー
トバック3の前倒し状態で、シートバック3をシートク
ッション2に引張り止めする部材として、ストラップ5
がシートクッション2の底部に備えられている。
【0014】そのストラップ5は帯状ベルト5aを主体
とするものであり、一端はシートクッション2の底部面
に固定し、他端はシートバック3の背部に備えられた止
めピン6と着脱自在に係合する掛け金5bを備えた自由
端とすることによりシートクッション2に取り付けられ
ている。この自由端側に備える掛け金5bには、止めピ
ン6と着脱できるようダルマ形の止め穴が止めピン6の
頭部を受け入れて軸部と係合できるよう設けられてい
る。
【0015】そのシートクッション2には、掛け金5b
を備える自由端からストラップ5を出入れ自在に収容す
る収納ポケット7が底部面に設けられている。この収納
ポケット7は、シートカバーと同材質のものを用いて形
成することができる。
【0016】その収納ポケット7は、図3で示す如くス
トラップ5の掛け金5bを含む自由端側を出し入れする
スリット7aをシートクッション2の底部面に設け、ポ
ケット本体7bをスリット7aより連続させてシートク
ッション2の底部内側に取り付けることによりシートク
ッション2の内部に備え付けるようにできる。
【0017】それと共に、ストラップ5は帯状ベルト5
aの付け根側を引き出す別のスリット8を収納ポケット
7のスリット7aから離れたシートクッション2の底部
面に設け、取付金具5cを含む基部側をシートクッショ
ン2の内側に連結固定することにより備え付けできる。
【0018】そのストラップ5は、通常時は収納ポケッ
ト7に収めた状態でシートクッション2をベースカバー
1のカバー上に組付け載置する。このため、ストラップ
5の帯状ベルト5aは勿論、掛け金5bがベースカバー
1に直に接するのを防げ、また、基部側5cもシートク
ッション2の内側に連結固定することから、掛け金5
b,基部側5cを含むストラップ5の略全体がベースカ
バー1と直に接することがない。
【0019】そのストラップ5の収納状態で、乗員が着
座しても、ストラップ5がベースカバー1に接すること
による異音の発生やベースカバー1の傷付けは生じな
い。また、シートクッション2の跳上げに伴っても、ス
トラップ5がバタ付くのを防ぐことができる。
【0020】それに加えて、収納ポケット7はストラッ
プ5の基部側5cと共にシートクッション2の内側に配
置されているから、シートクッション2を跳ね上げた状
態でシートバック3をシートクッション2との間に掛け
止めるようストラップ5を用いても、シート全体の体裁
を良好なものに保つことができる。
【0021】そのシートクッション2の体裁をより良好
なものに保つべく、ナイロン繊維等をニードルパンチし
たカーペット様の布地材を用い、これをベースカバー1
の外表面に合せて立体形状に型成形したカバー材でシー
トクッション2の底部面を形成するとよい。
【0022】そのカーペット様のカバー材はポケット本
体7bを内面側に縫着すると共に、一般面のカバー材と
端末間で縫着することから、シートクッション2を被包
する立体形状に形成することができる。また、このカー
ペット様のカバー材を用いるときにはプラスチック製の
ベースカバー1と接触することによる異音やベースカバ
ー1の損傷をより確実に防げ、シート全体として高級感
を醸し出すことができる。
【0023】ストラップ5は、上述した固定式のものに
代えて、図4で示すようにダルマ形の止め穴を設けた掛
け金5bを帯状ベルト5aの両端に備えて両端を自由端
とすることによりシート本体より着脱自在に備え付ける
ようにできる。また、収納ポケット7はストラップ5の
出入れ口となるスリット7aを設けて袋状に形成し、貼
合せファスナ7b等の止め具でシート本体の適宜な個所
に着脱自在に備えることができる。
【0024】上述したストラップ5はシートクッション
2とシートバック3との間に掛け止める場合に限らず、
図5で示すようにシートバック3を前倒しに倒し、シー
トクッション2と共に跳ね上げた状態で、シートバック
3を含めてシートクッション2と共に掛け止めるよう用
いることができる。そのストラップ5は、ボディサイド
ピラーP等に対して掛け止めるようにできる。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る折
畳み式自動車用シートに依れば、通常時はストラップを
収納ポケットに収めることにより体裁よく備え付けでき
ると共に、シートクッションの跳上げ時にもストラップ
がバタ付くのを防げ、また、シートタッション,シート
バックを折畳み状態でストラップにより安定よく掛止め
支持することができる。
【0026】本発明の請求項2に係る折畳み式自動車用
シートに依れば、収納ポケットが外部から見えないこと
から、シート全体として体裁上良好なものに保てる。
【0027】本発明の請求項3に係る折畳み式自動車用
シートに依れば、ストラップを使用しない時に必要に応
じて取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折畳み式自動車用シートをシート
クッションの跳上げ状態で示す全体斜視図である。
【図2】同自動車用シートを折畳み状態で示す全体斜視
図である。
【図3】同自動車用シートに備えたストラップを示すシ
ートクッションの部分底面図である。
【図4】同自動車用シートに装備可能な別形態のストラ
ップ並びに収納ポケットを示す説明図である。
【図5】本発明の別形態に係る折畳み式自動車用シート
のストラップによる引張止め状態を示す説明図である。
【図6】従来例に係る折畳み式自動車用シートに備える
ストラップをシートクッションの跳上げ状態で示す斜視
図である。
【図7】従来例に係るストラップの収納形態をシートク
ッションの跳上げ状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
2 シートクッション 3 シートバック 5 ストラップ 7 収納ポケット 7a 収納ポケットのスリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粥見 哲也 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−4547(JP,A) 実開 平2−109737(JP,U) 実開 昭59−85732(JP,U) 実開 昭63−51850(JP,U) 実開 平3−1840(JP,U) 実開 昭62−31539(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションを前部側に跳ね上げ、
    シートバックを前倒しに倒し、またはシートバック,シ
    ートクッションを共に前部側に跳ね上げて折畳み可能な
    自動車用シートにおいて、 シートクッション,シートバックを折畳み状態で共に掛
    止め支持する部材として、一端をシート本体に固定し、
    他端を自由端とするストラップを設け、そのストラップ
    を自由端よりシート本体に設けた収納ポケットから出入
    れ自在に備え付けたことを特徴とする折畳み式自動車用
    シート。
  2. 【請求項2】 前記ストラップの出入れ口としてスリッ
    トをシート本体のカバー面に設けると共に、そのスリッ
    トより連続させてストラップの収納ポケットをシート本
    体の内部に備え付けてなることを特徴とする請求項1に
    記載の折畳み式自動車用シート。
  3. 【請求項3】 シートクッションを前部側に跳ね上げ、
    シートバックを前倒しに倒し、またはシートバック,シ
    ートクッションを共に前部側に跳ね上げて折畳み可能な
    自動車用シートにおいて、 シートクッション,シートバックを折畳み状態で共に掛
    止め支持する部材として、両端を着脱自在な自由端とす
    るストラップをシート本体に設けた収納ポケットから出
    入れ自在に備え付けたことを特徴とする折畳み式自動車
    用シート。
JP28660095A 1995-10-07 1995-10-07 折畳み式自動車用シート Expired - Fee Related JP2963977B2 (ja)

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