JP4664007B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

本発明はマッサージ機に関し、特に、背もたれ部を設けた椅子式マッサージに関するものである。
従来、マッサージ機として、背もたれ部を設けた椅子型のマッサージ機があり、例えば、背もたれ部に揉み玉やエアバッグ等の施療手段を設けて、同施療手段により使用者の背中をマッサージする構成のものが広く知られており、使用者が背もたれ部に背中をもたれかけるとともに、その背中に対して施療手段を前後動させて圧力をかけることにより、使用者の背中に揉みやたたきと同様の刺激を与えてマッサージを行っていた。
また、かかる椅子式マッサージ機において、前記背もたれ部の両側部に、前方へ突出した左右一対の突起体を設け、これら突起体の内側にエアバッグを設け、背中の両側をマッサージ可能としたものがあった(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2000−325416号公報
しかし、背中の両側をマッサージ可能とした上記特許文献1に開示された従来のマッサージ機においては、前記突起体が背もたれ部の前面左右に突設されていた。
したがって、突起体の内側面に配設したエアバッグを膨張させて体側施療部として機能させ、使用者の身体を両側から挟み込むように押圧した場合、その反力は突起体が外側に開く方向に加わることになり、上述したような背もたれ部の前面に突設したような取付構造では強度的に不安であり、その耐久性に問題があった。
また、椅子式マッサージ機では、座部の左右側には肘掛部が設けられており、前記背もたれ部はリクライニング可能な構成が一般的なので、背もたれ部を起立したときと横臥させたときとで前記突起体と肘掛部とが干渉しない様する必要があるなど、前記突起体と肘掛部との位置関係も考慮しなければならないが、上記特許文献1には両者の関係については一切開示されていない。
このように、従来では身体の体側部を施療する体側施療部をマッサージ機に設けるという概念は存在するにしても、具体的に体側施療部としての機能を十分に発揮させるための構成は全く提案されていない。
本発明は上記課題を解決することのできるマッサージ機を提供することを目的としている。
そこで、請求項1記載の本発明では、背もたれ部の左右両側部に体側施療部がステイを介して前記背もたれ部に連結固定してあるマッサージ機であって、前記体側施療部は、その内側面に重合配置した複数の体側用エアバッグを備え、前記背もたれ部を構成する背もたれ板の前記体側施療部の側をなす端部に立ち上り部を設けるとともに、前記立ち上り部に、前記ステイを配設するための切欠部を形成し、前記体側用エアバッグを膨張させて使用者の体側を押圧したときに、前記体側施療部が受ける反力が前記ステイを介して前記背もたれ板にかかるように、当該各体側施療部を前記背もたれ部に連結固定した
請求項2記載の本発明では、請求項1記載のマッサージ機において、前記ステイは、前記体側施療部を連結する体側施療部取付部と、当該前記体側施療部取付部と直交する面からなる背もたれ部伸延部を備え、当該背もたれ部伸延部と前記背もたれとを連結したことを特徴とする。
請求項3記載の本発明では、請求項2記載のマッサージ機において、前記ステイを略L字状に形成し、その一方側を前記体側施療部取付部とし、他方側を前記背もたれ部伸延部とするとともに、当該背もたれ部伸延部を、前記背もたれ板の背面に当接させて連結したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマッサージ機において、鋼製のアングル材からなる左右の縦フレームに背もたれ板を取付けて前記背もたれ部を構成し、前記縦フレームに、揉み玉を具備する機械式マッサージユニットを昇降自在に配設する一方、各縦フレームと前記体側施療部の内側部との間には所定の間隔を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機において、前記立ち上り部は、前記背もたれ板の左右端部にそれぞれ一体に形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の本発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ機において、前記ステイは、前記体側用エアバックと給排気用ホースとを連結する連結口を備えることを特徴とする。
請求項7記載の本発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載のマッサージ機において、前記背もたれ部を、使用者が腰掛け可能な座部の後部に倒伏自在に取付けるとともに、前記座部の左右両側に肘掛部を設け、さらに、両肘掛部の手摺体の少なくとも後半部を、前記背もたれ部の倒伏動作に伴う体側施療部の最下端部の軌跡と略同一の弧状に形成し、しかも、前記手摺体と体側施療部とが当接しないように構成したことを特徴とする。
本発明では、左右の体側施療部間の空間を大きくとることができ、従前通りの背もたれ部を用いながら使用者がどのような体格のものでもゆったりと肩部分を含む身体両側部のマッサージが行える。しかも、重合配置した体側部用エアバッグを同時に膨出させると使用者の身体に素早くフィットして身体の体側をマッサージあるいは押圧保持することができる。また、ステイを介して、体側施療部が受ける反力は背もたれ部側で受けることになるが、背もたれ部には使用者の体重がかかるので、その反力がステイと背もたれ部との連結固定部に強くかかることがなく、連結部や背もたれ部がダメージを受けることを可及的に防止できる。
また、ステイを略L字状に形成し、その一方側を体側施療部取付部とし、他方側を背もたれ部伸延部とするとともに、当該背もたれ部伸延部を、背もたれ部を構成する背もたれ板の背面に当接させて連結すれば、体側施療部で被施療者の身体両側を挟持するように押圧しても、その反力を背もたれ部で受けることになって、体側施療部の取付け部分に不具合などが生じるおそれがなく、体側施療部の耐久性も十分なものとすることができ、体側施療部としての機能を十分発揮させることができる
また、鋼製のアングル材からなる左右の縦フレームに背もたれ板を取付けて前記背もたれ部を構成し、前記縦フレームに、揉み玉を具備する機械式マッサージユニットを昇降自在に配設する一方、各縦フレームと前記体側施療部の内側部との間には所定の間隔を設けると、前記体側施療部が開く方向に力が加わってもステイが撓むだけの間隔が前記縦フレームとの間にあるので受けた力を逃がすことができる。したがって、縦フレームが変形するおそれがないので昇降動作に支障をきたしたり、昇降中に異音が発生したりすることを防止できる。
また、背もたれ板の左右端部にそれぞれ立ち上り部を一体に形成して前記背もたれ部の左右側端面を形成すれば、強度アップするため、背もたれ板を樹脂板などで形成してマッサージ機全体の軽量化、さらにはコストダウンを図ることが可能となる。
また、前記体側施療部は、重合配置した複数のエアバッグを備える構成とすれば、使用者の体側部をソフトでありながら十分な力でマッサージすることができるとともに、例えば背もたれ部に他の施療体を設けた場合、前記エアバッグで身体を左右から保持し、身体が逃げることのない状態で前記他の施療体により背中部を効果的にマッサージすることができる。また、前記エアバッグを重合配置したことにより、各エアバッグをそれぞれ膨出させた場合、使用者の身体に素早くエアバッグをフィットさせることができる。また、エアバッグの数を複数としたことにより、エアバッグの全体膨出量を大きくすることができるので、体格の大きい人から小さい人にまでエアバッグをフィットさせることができる。
また、前記背もたれ部を、使用者が腰掛け可能な座部の後部に倒伏自在に取付けるとともに、前記座部の左右両側に肘掛部を設け、さらに、両肘掛部の手摺体の少なくとも後半部を、前記背もたれ部の倒伏動作に伴う体側施療部の最下端部の軌跡と略同一の弧状に形成し、しかも、前記手摺体と体側施療部とが当接しないように構成すれば、椅子式マッサージ機としての価値を高めることができる。すなわち、背もたれ部を立てた場合と倒した場合とのいずれであっても肘掛部と体側施療部とが干渉することがなく、また、いずれの場合でも使用者は前記手摺体に手を乗せることができるなど、肘掛部を利用することができ、楽な姿勢でマッサージが行える。さらに、体側施療部に注目すると、その下端部が肘掛部と当接しないぎりぎりの位置まで下げることが可能で、その分前記エアバッグも下方まで配置することが可能となり、体側部における被施療部領域を拡大することができる。
以下、本実施の形態では、本発明を座部と背もたれ部とを備える椅子式マッサージとして説明する。なお、前記背もたれ部には、揉み玉などを備えた機械式のマッサージユニットを昇降自在に配設するとともに、このユニットの左右側にはエア式マッサージを行うことのできるエアバッグを設けている。
かかるマッサージ機において、本発明に係るマッサージ機では、背もたれ部の左右両側部に体側施療部をそれぞれ配設するとともに、各体側施療部を、前記背もたれ部を構成する背もたれ板の背面側で固定している。
かかる構成とすることにより、体側施療部で被施療者の身体両側を挟持するように押圧しても、その反力を背もたれ部で受けることになって、体側施療部の取付け部分に不具合などが生じるおそれがなく、体側施療部の耐久性も十分なものとなっている。
前記体側施療部には、機械式の施療体を設けてもよいが、重合配置した複数のエアバッグを備える構成とすることが好ましい。かかる構成により、使用者の体側部をソフトでありながら十分な力でマッサージすることができるとともに、このエアバッグで身体を左右から保持し、身体が逃げることのない状態で背もたれ部に設けた前記マッサージユニットにより背中部を効果的にマッサージすることができるようになる。また、前記エアバッグを重合配置したことにより、各エアバッグをそれぞれ膨出させた場合、使用者の身体に素早くエアバッグをフィットさせることができる。また、エアバッグの数を複数としたことにより、エアバッグの全体膨出量を大きくすることができるので、体格の大きい人から小さい人にまでエアバッグをフィットさせることができる。
前記体側施療部は、当該体側施療部の内側部が前記背もたれ部の左右側端面に当接するように配置して、背もたれ部の前面全体を有効に利用できるようにしている。したがって、従前通りの背もたれ部を用いながらも左右の体側施療部間の空間を大きくとることができ、使用者がどのような体格のものであっても、肩部分を含む身体両側部のマッサージをゆったりと行うことができる。特に、肩部分には、「肩ぐう」と呼ばれるツボがあり、使用者は誰でもこのツボを効果的にマッサージすることが可能となる。
前記背もたれ部を構成する背もたれ板の左右端部には、それぞれ立ち上り部を形成することが好ましい。すなわち、この立ち上り部を設けることで背もたれ板の強度が向上し、体側施療部が受ける反力を背もたれ部で確実に受け止めることができる。また、このように強度アップすることで、背もたれ板を樹脂板などで形成することが可能となり、マッサージ機全体の軽量化、さらにはコストダウンを図ることが可能となる。
ところで、前記体側施療部は、当該体側施療部を背もたれ部の背面側に簡単に固定できるように、前記背もたれ部にステイを介して取付けるとよい。
このステイを、体側施療部取付部と背もたれ部側伸延部とからなる略L字状に形成する一方、前記立ち上り部には前記背もたれ部側伸延部を逃がすための切欠部を形成するとよい。かかる構成とすることにより、前記背もたれ部側伸延部を前記背もたれ部背面に直接当接させた状態でしっかりと連結固定することができる。
また、体側施療部が受ける反力は、このステイを介して背もたれ部側で受けることになるが、背もたれ部には使用者の体重がかかるので、結局は前記反力を使用者が受けることになって、ステイと背もたれ部との連結固定部に強く力が作用することを防止でき、連結部や背もたれ部が傷むことを可及的に防止できる。
また、前記背もたれ板を鋼製のアングル材からなる左右の縦フレームに取付け、しかも、各縦フレームと背もたれ板の前記立ち上り部との間には所定の間隔を設けることが好ましい。かかる構成とすれば、体側施療部が反力を受けた場合のように当該体側施療部が開く方向に力が加わっても略L字状とした前記ステイが前記空間内で撓み、受けた力を逃がすことができる。したがって、前記縦フレームには力が加わらないことから、このフレームに例えばラックを介して背中用のマッサージユニットを昇降自在に配設した場合、縦フレームが変形するなどのおそれがないので昇降動作に支障をきたしたり、昇降中に異音が発生したりすることを防止できる。
ところで、本実施の形態に係る前記背もたれ部は、使用者が腰掛け可能な前記座部の後部に倒伏自在に取付けている。しかも、前記座部の左右両側に肘掛部を設け、さらに、両肘掛部の手摺体の少なくとも後半部を、前記背もたれ部の倒伏動作に伴う体側施療部の下端部の軌跡と略同一の弧状に形成し、しかも、前記手摺体と体側施療部とが当接しないように構成している。本実施の形態では、肘掛部の上面に設けた手摺体と、体側施療部の下端部とを共にアーチ状に形成し、少なくとも前記手摺体の後半部と体側施療部の下端部とが、最近接した場合でも干渉しない程度に湾曲形成している。
したがって、背もたれ部を立てた場合、倒した場合のいずれであっても肘掛部と体側施療部とが干渉することがなく、また、いずれの場合でも使用者は前記肘掛部を利用でき、楽な姿勢でマッサージが行えるので、椅子式マッサージ機としての価値をより高めることができる。
さらに、体側施療部に注目すると、その下端部が肘掛部と当接しないぎりぎりの位置まで下げることが可能で、その分前記エアバッグも下方まで配置することが可能となり、体側部における被施療部領域を拡大することができ、前記肩ぐうのみならず、身体の体側を広範囲にエアマッサージすることができる。このように、本実施の形態に係るマッサージ機では、体側施療部の耐久性を可及的に高め、かつその機能を十分に発揮できる極めて優れた椅子式マッサージ機となすことができる。
以下、本発明に係るマッサージ機について、図面を参照しながらより具体的に説明する。
図1は本発明に係るマッサージ機を示す斜視図、図2は同側面図、図3は同正面図、図4は同平面図、図5は同使用状態を示す側面視による説明図、図6は同背面カバーを外した状態を示す背面図、図7は同背もたれ部の横断面図、図8は同駆動制御系を示すブロック図である。
図示するように、本実施形態に係るマッサージ機Aは、使用者M(図5)が着座する座部1と、同座部1を支持する基台部2と、前記座部1の後側に倒伏自在にリクライニングできるように連結され、左右両側に体側施療部として機能する側壁部6,6を取付けた背もたれ部3と、座部1の前側上部近傍に設けた枢支部1aを中心に上下方向へ揺動可能に連結した脚載部4とを具備する椅子式マッサージ機としている。なお、各部の表面は合成皮革などからなるカバーにより被覆されているが、各添付図面においてはかかるカバーについて省略して示している。
前記背もたれ部3は、図1、図3、図6及び図7に示すように、縦に伸延する左右の縦フレーム30,30の前側に、略中央に所定幅の長孔31aを形成した背もたれ板31を取付け、後側には背面カバー体32を取付け、この背面カバー体32と前記背もたれ板31との間に後述するマッサージユニット配設空間Qを形成している。そして、このマッサージユニット配設空間Qに、左右の揉み玉7,7を備え、この揉み玉7,7を前記長孔31aから臨ませた状態で昇降可能とした機械式マッサージユニット11を配設している。マッサージユニット11の昇降は、昇降駆動機構12(図8参照)の昇降用モータ14に取付けたピニオン14aを前記左右の縦フレーム30,30に取付けたラック13に噛合させて行うように構成している。
また、前記左右の揉み玉7,7は、図8に示すように、揉み玉駆動機構10によって前後揺動自在、かつ左右揺動自在に取付けており、リモコンなどからなる操作手段34からの指令信号入力に応じて、揉み、たたき、指圧、ローリング、さすりなどの各種マッサージが行えるように制御部33により制御されている。
さらに、かかる揉み玉7,7を挟んで、背もたれ部3の左右側上部に背中部用エアバッグa1,a1を、左右側下部に腰部用エアバッグa2,a2をそれぞれ配設し、エアポンプ25から供給されるエアによって背中を押圧するエアマッサージを実行可能としている。かかるエアバッグa1,a2の作動についても、前記制御部33により制御されている。
また、図1〜図5に示すように、前記座部1には、その左右側に肘掛部5,5を設けている。この肘掛部5は、その上面に略アーチ状の手摺体50を取付けている。また、座部1の後部側には臀下部用エアバッグa4を、前部側には腿部用エアバッグa5を、左右側には臀側部用エアバッグa6をそれぞれ取付けている。
前記脚載部4は、左右の脚を受ける半円筒状の左右脚受部18,18を並設した本体部15と、同本体部15の先端に連設するとともに左右の足裏を受ける半円筒状の左右足裏受16,16を並設した足裏受部17とから側面視略L字状に形成しており、前記本体部15の各脚受部18,18の両内側面に左右で対をなす脚上部用エアバッグa7,a7,a7,a7を取付けるとともに、前記足裏受部17の各足裏受16,16の両内側面に左右で対をなす脚下部用エアバッグa8,a8,a8,a8を取付けている。
図9は背もたれ部3の説明図、図10は体側施療部として機能する側壁部6の説明図である。
左右側壁部6,6は、図1〜図7及び図8、図9に示すように、前記背もたれ部3側をなす基端部側の上下長よりも先端部側の上下長を長くした略扇形形状としており、座部1に着座した使用者Mの上腕側方となる位置に配設している。
そして、図7に示すように、前記基端部側から先端部側にかけて漸次外側方に拡開させており、その内側面には、それぞれ左右方向に2個の体側部用エアバッグa3,a3を重合状態に取付けて体側施療部として機能させている。したがって、かかる2個の体側部用エアバッグa3,a3を同時に膨出させると使用者Mの身体に素早くフィットして身体の体側をマッサージあるいは押圧保持することができる。
この体側部用エアバッグa3を含む前記複数のエアバッグa1〜a8は、エアポンプ25から給気される(図8)。エアポンプ25には、同エアポンプ25から圧入される大気を一時的に貯留して各エアバッグa1〜a8へ分流する分流器(図示せず)を連通連結している。そして、この分流器には、各エアバッグa1〜a8に対応する複数の吐気口が設けられ、各吐気口には同吐気口の開口を開閉する電磁弁B1〜B18(図8)を設けている。そして、分流器の各吐気口と対応するエアバッグa1〜a8とを図示しない耐圧ホースによってそれぞれ連結し、前記電磁弁B1〜B18の開閉動作を制御部33により制御して所要のエアバッグa1〜a8を個別に給排気し、エアバッグa1〜a8を膨張(膨出)・収縮させることにより、使用者Mに対してエアマッサージを施すように構成している。なお、電磁弁B1〜B18の開閉動作によってエアバッグa1〜a8を膨張(膨出)・収縮させることができる一方、エアバッグa1〜a8を膨張状態(膨出状態)に保持することもできる。
このように、エアバッグa1〜a8についても、前記揉み玉7,7などの作動は、マッサージ機A内に設けられた制御部33によって制御されている。すなわち、制御部33は、揉み玉7,7の動作に関わる揉み玉駆動機構10やマッサージユニット11の昇降駆動機構12を駆動制御して、揉み玉7,7による機械的マッサージを実行させるとともに、エアバッグa1〜a8の膨縮に関わるエアポンプ25のオン・オフ動作や各エアバッグa1〜a8に対して給排気を行うための電磁弁B1〜B18の開閉動作を制御して、所要のエアバッグa1〜a8を膨張(膨出)・収縮させてエアマッサージを実行させるのである。
図8に示すように、上記制御部33には、マッサージの種類や強度の選択機能を備えるリモートコントローラ等の操作手段34から、選択された種類及び強度のマッサージ実行指令が与えられるようになっている。この操作手段34により、機械的マッサージやエアマッサージを別々に実施させるマッサージ以外に、機械的マッサージとエアマッサージとを複合させた自動マッサージコースなども選択し得るようになっており、制御部33は前記操作手段34から所定のマッサージあるいはマッサージコースを実施する指令が与えられた場合、与えられた指令に基づいて前記揉み玉駆動機構10及び昇降駆動機構12の駆動動作、及び各電磁弁B1〜B18の開閉動作を制御する。
ここで、本発明の要部となる前記側壁部6の背もたれ部3に対する取付構造について詳述する。
本実施の形態において特徴となるのは、以下に説明する構成にある。
すなわち、図1〜図7に示すように、側壁部6は、その内側部が前記背もたれ部3の左右側端面に当接するように配置されている。
かかる構成とするために、本実施の形態では、図7及び図9に示すように、前記背もたれ板31における前記側壁部6の側をなす端部に立ち上り部35を形成して強度を向上させるとともに、鋼製のアングル材からなる前記左右の縦フレーム30,30に取付け、しかも、各縦フレーム30と背もたれ板31の前記立ち上り部との間には所定の間隔Dを設けている。
そして、前記側壁部6と背もたれ板31とを、体側施療部取付部40aと背もたれ部側伸延部40bとからなる略L字状に形成したステイ40を用いて連結している。すなわち、前記側壁部6を前記体側施療部取付部40aに連結する(図10参照)一方、背もたれ部側伸延部40bを前記背もたれ板31の裏面に連結固定している。図7中、41は側壁連結用ボルト、42は背もたれ板連結用ビス、14bはマッサージユニット11の昇降案内用のガイドローラであり、縦フレーム30に沿って転動可能としている。また、図10中、61はエアバッグa3と給排気用の前記耐圧ホース(図示せず)とを連結する連結口である。
このように、前記背もたれ板31に立ち上り部35を形成したことから強度が向上し、背もたれ部3の全体としても十分な強度を有している。
また、上述した構成により、前記側壁部6のエアバッグa3を膨張させて使用者Mの体側を押圧した場合、そのときに側壁部6が受ける反力は、前記ステイ40を介して前記背もたれ板31にかかることになるが、この背もたれ板31には使用者Mの体重がかかるので、結果的には使用者Mが受け止めることになって、樹脂製の背もたれ板31であっても前記側壁部6との連結部分に特に大きな負荷がかかることがない。
また、側壁部6が反力を受けた場合のように当該側壁部6が外側へ開く方向に力が加わったとしても、略L字状とした前記ステイ40が前記間隔D内で撓み、受けた力を逃がすことができる。したがって、前記縦フレーム30,30には力が加わらず、縦フレーム30,30が変形するおそれもないので、この縦フレーム30,30に取付けた前記ラック13を介して昇降自在に配設した前記マッサージユニット11の昇降動作に支障をきたしたり、昇降中に異音が発生したりすることも防止できる。
また、上述の構成とすることで、背もたれ板31を樹脂製とすることが可能であり、さらに前記背面カバー体32についても同様な樹脂製とすることによってマッサージ機A全体の軽量化を図るとともに、コストダウンを図ることができる。
ところで、前記立ち上り部35には前記ステイ40の背もたれ部側伸延部40bを逃がすための切欠部35aを形成している。したがって、この切欠部35aを介して前記背もたれ部側伸延部40bを前記背もたれ板31の背面に直接当接させることができ、ステイ40を背もたれ板31に対してしっかりと連結固定することができる。
また、側壁部6と背もたれ部3との連結構造を上述のようにしたことで、側壁部6の内側部が前記背もたれ部3の左右側端面に当接するように配置されることになり、背もたれ部3の前面、すなわち使用者Mの背中受け面を狭めることなく、面全体を有効に利用することができる。したがって、使用者Mがどのような体格のものであっても、肩部分を含む身体両側部のマッサージをゆったりと行うことができる。特に、肩部分には、「肩ぐう」と呼ばれるツボがあるので、使用者Mは誰でもこのツボを効果的にマッサージすることが可能となる。
ところで、本実施の形態に係る前記背もたれ部3は、図2及び図5に示すように、前記座部1の後部に倒伏自在に取付けられており、しかも、前記座部1の左右両側には肘掛部5が設けられている。
かかる構成において、図5に示すように、両肘掛部5に設けた前記手摺体50の少なくとも後半部50aについては、前記背もたれ部3の倒伏動作に伴う側壁部6の下端部6aの軌跡と略同一の弧状に形成し、しかも、前記手摺体50と側壁部6とが当接しないように構成したことも特徴の一つである。
本実施の形態では、前記手摺体50を湾曲したアーチ状に形成するとともに、側壁部6の下端部6aについても湾曲形成して、前記手摺体50の後半部と側壁部6の下端部6aとが最接近しても干渉することがないようにしている。
したがって、背もたれ部3を立てた場合、倒した場合のいずれであっても手摺体50と側壁部6とが干渉することはなく、また、いずれの場合でも使用者Mは前記肘掛部5を利用できることから楽な姿勢でマッサージを行える。すなわち、使用者Mは座している場合でも寝ている状態でも、腕を肘掛部5に乗せたり、手を手摺部50上に置いてゆったりとマッサージが行えるのである。
より具体的にいえば、本実施の形態では、図2に示すように、前記背もたれ部3の倒伏動作に伴う側壁部6の下端部6aの軌跡Lと前記手摺体50との間に、所定の範囲を超すことがない程度の間隔を保持できるようにして、決して両者が当接しないようにしている。
また、当接しないばかりでなく、背もたれ部3を起立させたときが最接近するが、この最接近したときの間隔d1=18mmとする一方、背もたれ部3を倒したときに最も広がるときの間隔d2=30mmとしている。ここで、間隔としての18〜30mmという範囲は、標準的な成人の手の厚みに相当するものであり、背もたれ部3をリクライニング動作したときに、前記手摺体50と側壁部6の下端部6aとの間隔dが、手の厚みに相当する範囲内でのみ変移するようにしているのである。
したがって、前記間隔dが狭すぎて手を挟んでしまい、手を傷めるおそれを防止するとともに、間隔dが広すぎて、例えば子供などが誤って首などを挟んでしまうおそれを未然に防止している。
さらに、本実施の形態では、図3及び図4に示すように、前記側壁部6の底面部の横幅と前記手摺体50の横幅とが、略同じ領域E内に収まるように前記側壁部6と前記手摺体50とを対向して配設している。
これは、前記手摺体50と側壁部6の下端部6aとの前記間隔dを、前述したように標準的な手の厚みよりも狭くなることがないようにしているとはいえ、あくまでも標準的な手の厚みであるので、使用者Mによっては挟圧力を受けることも考えられる。そのときに上記構成とすれば、使用者Mの手は側壁部6の底面部と手摺体50の表面との間でサンドイッチ状態になるだけであり、面同士による押圧力のみを受けるだけで済む(場合によっては押圧力によるマッサージを受ける程度)。しかし、例えば前記側壁部6の底面部や前記手摺体50の一方が前記領域E外へはみ出していた場合、前記側壁部6の底面部や前記手摺体50の端縁による押圧を受け、挟まれた手にせん断方向の力まで作用するおそれがあり、これは極めて不快な痛みとなってしまうことがありうる。
このように、本実施の形態に係るマッサージ機Aでは、使用者Mは座している場合でも寝ている状態でも、手を肘掛部5に乗せてゆったりと楽な姿勢でマッサージが行えるのみならず、安全面においても優れた構成となっている。
さらに、上記構成によれば、前記側壁部6は、その下端部6aが肘掛部5と当接しないぎりぎりの位置まで下げた配置とすることが可能となるので、その分前記エアバッグa3,a3も下方まで配置することが可能となり、使用者Mの体側部における被施療部領域を拡大することができ、前記肩ぐうのみならず、身体の体側を広範囲にエアマッサージすることができる。
このように、本マッサージ機Aでは、椅子式マッサージ機としての価値をより高めることができる。
図11に背もたれ板31と側壁部6との連結構造の変形例を示している。
この例では、背もたれ板31をブロー成形して立ち上り部35についてもある程度の厚みをもたせてより強度を向上させている。そして、ステイ40を配設するために、立ち上がり部35にはスリット35bを形成し、このスリット35bに背もたれ部側伸延部40bを挿通し、前記背もたれ板31と連結している。
この例においては、先の例で説明した立ち上り部35に厚みを加えるとともに、比較的大きな切欠部35aに代えてスリット35bとしていることから、背もたれ部3の強度をより向上させることができる。
また、本実施の形態におけるマッサージ機Aは、前記操作手段34から自動マッサージコースを選択してマッサージすることができ、しかも、自動マッサージコースを実施している最中に、自分の好みに合わないマッサージモードであればこれをスキップしたり、あるいは気に入ったマッサージモードであればこれをリピートするこことが可能となっている。
すなわち、本実施の形態に係るマッサージ機Aは、前記各エアバッグa1〜a8の膨収縮及びマッサージユニット11に設けた揉み玉7,7の動き、またこの揉み玉7,7に設けたバイブレータの動作によって、指圧、揉み、たたき、バイブレーションによる複数種類のマッサージを実行できるとともに、前記マッサージユニット11を上下に適宜の速度で移動させたり、前後に移動させてマッサージの強弱を変えたりすることによって多様なマッサージモードを創出することがでる。そして、これら各モードを実行するショートプログラムを適宜組合わせた複数の自動コースがマッサージプログラムとして前記制御部33のメモリー53に予め格納されている。なお、各自動コースは、最長でも15分で終了するようにプログラムされている。
そして、これらの自動コースから使用者Mが好みに応じて適宜選択し、選択した自動コースをマッサージプログラムに沿って実施している途中で、使用者Mは前記操作手段34に設けたスキップボタン51、あるいはリピートボタン52(図8)を操作することによって適宜各モードを飛ばして次のマッサージモードに移行させたり、気に入ったモードであればこれを一定時間繰り返し実行させることができるのである。
したがって、使用者Mは、自分の好みに合わないマッサージを嫌々ながら行う必要もなく、好みに合ったマッサージであれば予め設定された時間よりも長い時間で施療することが可能となり、より快適なマッサージを受けることが可能となる。
なお、自動コースを実施中に所定のマッサージモードをスキップしたり、リピートしたりした場合、これをマッサージプログラムに反映させることも可能である。すなわち、次に同じ自動コースを実施した場合、前回スキップされたマッサージモードを実行するショートプログラムはマッサージプログラムから消去され、前回リピートされたマッサージモードは、これを所定時間繰り返して実行するようにショートプログラムが更新されるようにすることもできる。あるいは、予め設定された自動コースはそのまま保存し、前述したようにスキップやリピートがなされた内容を新たな自動コースとして前記制御部33内に登録されるようにしておくこともできる。
前記したショートプログラムは、例えば各エアバッグa1〜a8の膨収縮動作、及び揉み玉7,7の動作種類、動作速度、動作時間、上下・前後位置などをマッサージモードの構成要素としており、このショートプログラムを集合して一つのマッサージプログラムが構成される。
例えば、腰から肩にかけての所定強さによる揉みマッサージを実行する揉みモード用のショートプログラムや、肩から背中にかけての所定強さのたたきマッサージを実行するたたきモード用のショートプログラム、あるいは、腰のみについて所定強さの指圧マッサージを実行する指圧モード用のショートプログラムといった多数の異なったショートプログラムを組合わせて自動コースが構成される。
したがって、本実施の形態におけるマッサージモードのスキップやリピートは、前記ショートプログラムをスキップさせたりリピートさせたりすることで容易に実現できるのである。
このとき、スキップがなされたこと、あるいはリピートがなされたことを、図12及び図13に示すような表示画面B上で表示可能としている。なお、表示画面Bにおいては、自動コース実行中は実行されているマッサージモードの種類や施療位置などが視覚的に分かりやすく文字表示あるいは図柄を用いて表示されている。すなわち、図9及び図10に示すように、表示画面Bにはコース表示(例えば「全身」、「肩」、「腰」、「脚」など)、現在行われているマッサージモード、現在実行している自動コースのマッサージ残り時間、現在行われているマッサージモードの次に行われるマッサージモード、マッサージ強度、エアマッサージやバイブマッサージに関する項目などが文字表示されるとともに、人体をかたどってエアバッグa1〜a8の動作状態やマッサージユニット11の現在位置を画像表示可能としている。
特に、次に行われるマッサージモードが視認できるので、次のマッサージモードが使用者Mの好みである場合などに現在実行中のマッサージモードをスキップするか否かの判断を下しやすい。
なお、表示画面Bとしては、例えば前記操作手段34として設けたリモコン上に液晶表示装置を設けて構成することができる。あるいは、別途大型の表示画面を設けてもよい。また、表示手段としては液晶表示装置に限るものではない。
本実施の形態において、例えば所定の自動コースを実行している際に、「たたき」のマッサージモードが実行された場合、使用者Mがこの「たたき」を嫌だと感じたなら、操作手段34のスキップボタン51を操作すると、図12(a)に示す「たたき」のマッサージモードを示す定常表示画面から図12(b)に示すように、前記定常表示画面で「たたき」が表示されていた位置に「スキップ中」の表示がなされ、この間にマッサージユニット11は強度として「弱」の位置、あるいは揉み玉7,7が背中に軽く接する程度の「さすりモード」の位置に移動して次のショートプログラム(ここでは「揉み上げ」)に備えるようにしている。
揉み玉7,7が使用者Mの背中に当接した状態で上下移動しながらたたきなどを行う「ローリングたたき」などのようにローリングを伴うマッサージモードがあるが、この場合にスキップ操作が行われた場合についても、マッサージユニット11は「弱」の位置、あるいは前記「さすりモード」の位置に後退して移動して次のマッサージに備えるようにしている。もともとマッサージユニット11は上下移動しながらのローリングをしているので、次のマッサージモードで指定される施療個所への移動もスムーズに行われ、使用者Mは、少なくとも「ローリングたたき」というマッサージを強く体感することなく、次のマッサージモードを楽しむことができる。なお、前記操作手段34のスキップボタン51は、現在スキップ動作中であれば、使用者Mからのボタン操作を受け付けないようにしている。
一方、リピート操作がなされた場合は、現在実行されているマッサージモードを一定時間繰り返すのであるが、本実施の形態では、繰り返し時間を60秒に設定している。
例えば所定の自動コースを実行している際に、「たたき」のマッサージモードが実行された場合、使用者Mがこの「たたき」を気に入って操作手段34のリピートボタン52を操作すると、図13(a)に示す「たたき」のマッサージモードを示す定常表示画面から図13(b)に示すように、前記定常表示画面で「たたき」が表示されていた位置に「リピート中」の表示がなされ、この操作したときから60秒間「たたき」が延長される。したがって、使用者Mからは自分の操作によって再度「たたき」が繰り返されて行われているように感じるのである。この「たたき」をさらに繰り返したい場合は、この「たたき」を実行中に使用者Mは再度リピートボタン52を操作すればよい。その時点から再度60秒の「たたき」が実行され、使用者Mはこころゆくまで自分の好みのマッサージモードを楽しむことができる。
このリピート操作によるマッサージモードの実行時間の変化を図14に示す。例えば自動コース中に「たたき」が予め15秒間設定されていたときに(図14(a))、「たたき」のマッサージ動作が開始されて10秒後にリピートボタン52を操作すると、制御部33はその操作タイミングから60秒間再度「たたき」を行うように制御する(図14(b))。つまり、使用者Mは「たたき」によるマッサージを70秒間受けることができるようになる。そして、先のリピート操作から40秒後、すなわち、最初に「たたき」マッサージが開始されてから50秒後に再度リピートボタン52を操作すると、その時点から60秒間の「たたき」が始まるようにしている(図14(c))。つまり、使用者Mは110秒間の「たたき」マッサージを楽しむことができるのである。
また、必ずしも110秒間の「たたき」マッサージを実行させる必要はなく、いつでも前述したスキップボタン51によるスキップ操作を行って、次のマッサージモードへ移行させることも可能である。
また、リピートにより一つの自動コース中の所定のマッサージモードの実行時間が実質的に延長されることになるが、自動コース全体として設定された15分のマッサージ時間は変わることはなく、例えば自動コースのプログラム中、最後あるいは最後近くに設定されていたショートプログラムが省略されることになる。
また、このリピート操作が前述したローリングを伴うマッサージを実行しているときに行われた場合、やはりリピートは有効であり前述したように60秒間繰り返す。そして、60秒経過したときのマッサージユニット11の位置が、次のショートプログラムで指定される位置とは異なっている場合、リピート中のローリングを伴うマッサージを継続して所定位置までローリングしながら移動するようにしている。リピート操作するほど現在のマッサージを使用者Mは気に入っていると判断されるので、少々マッサージ時間が延長方向にずれたとしても問題はない。
なお、ローリングを伴うマッサージのリピートでは、時間(本実施の形態では60秒)を再設定するのではなく、リピート操作が行われるとローリングの初期位置に戻り、その初期位置から終了位置までの往復動作を所定回数繰り返すようにしてもよい。
ところで、上述した自動コースを使用者Mが選択した場合に、本マッサージ機Aでは、使用者Mに対して最適なマッサージを実行できるように、使用者Mが自分の肩位置を調節できるようにした肩位置調節機能を備えている。
従来、肩位置調節機能を備えているマッサージ機は存在するが、これらは揉み玉7,7をそれぞれ円運動させる「揉み」マッサージを行いながら行うようになっているのに対して、本実施の形態に係るマッサージ機Aでは、指圧マッサージを行いながら肩位置調節を可能としている。
本実施の形態では、遊技者Mは先ずマッサージユニット11を肩近傍の適宜位置に移動させ、操作手段34に設けた肩位置調節ボタン(図示せず)を操作する。この操作によって、マッサージユニット11が駆動し、図15に示すように、揉み玉7,7自体は円弧を描くような動作は行わず、直進動作だけの「指圧」マッサージを行いながら操作に応じて昇降する。
上述のように肩位置調節するために、本実施の形態では、マッサージ中における揉み玉7,7の上下位置座標を検出する座標検出手段と、同座標検出手段からのデータを記憶する記憶手段とを備える構成としている。
すなわち、使用者Mがマッサージユニット11を所定位置に移動させるように操作手段34を操作すると、マッサージユニット11に設けられた昇降駆動機構12が備える昇降用モータ14が駆動して、マッサージユニット11を移動させる。そして、使用者Mが前記肩位置調節ボタンを操作すると、前記昇降用モータ14が駆動してマッサージユニット11を所定範囲で昇降(矢印f1)させるとともに、図示しない進退用モータが駆動して揉み玉7,7を前後に進退させて(矢印f2)指圧マッサージを行う(図15参照)。
このとき、揉み玉7,7が背中に当たったときの感触から、使用者Mは自分にとって最適と思われる肩位置に揉み玉7,7がきたときに操作手段34によりマッサージユニット11の駆動をストップする。
このストップ時において、前記座標検出手段により座標換算したデータをメモリー53に記憶し、マッサージ機Aは、この位置を使用者Mの最適肩位置として基準となし、この基準位置に基づいて、その後の自動コースにより各マッサージモードが行われる。
また、本マッサージ機に、使用者Mの体形を検出する体形検出機能を付与しておくことができる。
これは、体形検出手段として、上記座標検出手段及び記憶手段のほか、マッサージ中における負荷電流を検出する負荷電流検出手段を設けておくもので、前記昇降用モータ14を駆動して、マッサージユニット11を先ず使用者Mの腰位置である最下端位置に降下させるとともに、進退用モータを駆動して揉み玉7,7を最後方位置に後退させる。そして、その位置で前記進退用モータを駆動して揉み玉7,7を使用者Mの背中に向けて突出させていき、背中に当たったときの前記進退用モータの負荷電流の増加を前記負荷電流検出手段により検出して前記記憶手段に記憶する。具体的には、進退用駆動量検出手段としてマッサージユニット11にロータリーエンコーダを設け、このロータリーエンコーダの検出出力を制御部33を介して前記座標検出手段により座標換算し、腰位置として記憶手段に記憶する。
その後、さらに前記進退用モータを駆動して揉み玉7,7を最後方位置まで後方に向けて移動するとともに、前記昇降用モータ14を駆動して、昇降用駆動量検出手段としてこれも前記マッサージユニット11内に設けたロータリーエンコーダの検出に基づいて所定距離だけマッサージユニット11を上昇させ、上述同様に、その位置で進退用モータを駆動して揉み玉7,7を前方に向けて移動する。このような動作を使用者Mの肩位置まで繰り返し行うことによって、使用者Mの肩の高さや幅、背中の形状等といった使用者Mの体形を検出することができる。
このような体形検出機能を有している場合、前述した肩位置調整を行う際に、前記体形検出結果から揉み玉7,7を自動的に最適な位置にセットしておくことができるため、揉み玉7,7が昇降しても揉み玉7,7の使用者Mへの当接力が強すぎたりすることがなく、肩位置調整を快適に行うことができる。
また、上述したように、最適肩位置は指圧マッサージを行いながら決定するようにしているので、指圧マッサージを行う場合は使用者Mにとって確かに最適肩位置とみなすことができるが、例えば揉みマッサージのように、マッサージユニット11の昇降は停止していても揉み玉7,7が回転駆動するような場合は、同じ使用者Mであっても最適肩位置が異なる場合が考えられる。
そこで、各種のマッサージモードごとに予め補正値を定めておき、使用者Mがマッサージモードを選択するたびに最適肩位置を補正できるようにしておくことができる。すなわち、使用者Mが肩位置調整を行ったときに記憶された揉み玉7,7の上下位置座標データに対して、選択されるマッサージモードに応じて所定値分自動補正するのである。
かかる補正機能を備えたマッサージ機Aであれば、いかなるマッサージモードを使用者Mが選択しようとも、常に使用者Mにとって快適なマッサージが可能となる。
本発明に係るマッサージ機を示す斜視図である。 同側面図である。 同正面図である。 同平面図である。 同使用状態を示す側面視による説明図である。 同背面カバーを外した状態を示す背面図である。 同背もたれ部の一部を省略した横断面図である。 同駆動制御系を示すブロック図である。 背もたれ部の説明図である。 側壁部の説明図である。 側壁部と背もたれ部との連結構造の変形例を示す説明図である。 表示画面を示す説明図である。 表示画面を示す説明図である。 リピート動作中のマッサージ時間の変化を示す説明図である。 肩位置調節動作を示す説明図である。
符号の説明
A マッサージ機
M 使用者
1 座部
2 基台部
3 背もたれ部
4 脚載部
5 肘掛部
6 側壁部
7 揉み玉
11 マッサージユニット
30 縦フレーム
31 背もたれ板
35 立ち上り部
40 ステイ

Claims (7)

  1. 背もたれ部の左右両側部に体側施療部がステイを介して前記背もたれ部に連結固定してあるマッサージ機であって、
    前記体側施療部は、その内側面に重合配置した複数の体側用エアバッグを備え、
    前記背もたれ部を構成する背もたれ板の前記体側施療部の側をなす端部に立ち上り部を設けるとともに、
    前記立ち上り部に、前記ステイを配設するための切欠部を形成し、
    前記体側用エアバッグを膨張させて使用者の体側を押圧したときに、前記体側施療部が受ける反力が前記ステイを介して前記背もたれ板にかかるように、当該各体側施療部を前記背もたれ部に連結固定したことを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記ステイは、前記体側施療部を連結する体側施療部取付部と、当該前記体側施療部取付部と直交する面からなる背もたれ部伸延部を備え、当該背もたれ部伸延部と前記背もたれとを連結したことを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
  3. 前記ステイを略L字状に形成し、その一方側を前記体側施療部取付部とし、他方側を前記背もたれ部伸延部とするとともに、当該背もたれ部伸延部を、前記背もたれ板の背面に当接させて連結したことを特徴とする請求項2記載のマッサージ機。
  4. 鋼製のアングル材からなる左右の縦フレームに背もたれ板を取付けて前記背もたれ部を構成し、前記縦フレームに、揉み玉を具備する機械式マッサージユニットを昇降自在に配設する一方、各縦フレームと前記体側施療部の内側部との間には所定の間隔を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  5. 前記立ち上り部は、前記背もたれ板の左右端部にそれぞれ一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  6. 前記ステイは、前記体側用エアバックと給排気用ホースとを連結する連結口を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  7. 前記背もたれ部を、使用者が腰掛け可能な座部の後部に倒伏自在に取付けるとともに、前記座部の左右両側に肘掛部を設け、さらに、両肘掛部の手摺体の少なくとも後半部を、前記背もたれ部の倒伏動作に伴う体側施療部の最下端部の軌跡と略同一の弧状に形成し、しかも、前記手摺体と体側施療部とが当接しないように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のマッサージ機。
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