JP2000217878A - 椅子型マッサージ構造 - Google Patents

椅子型マッサージ構造

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宣幸 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背凭れ部の最終倒伏位置以外では、通常の背
中部分及び首筋や腰部下部及び尻部上部の広範囲のマッ
サージが行え、背凭れ部の最終倒伏位置では、首筋から
膝下部分に亘る広い範囲をマッサージできるようにす
る。 【解決手段】 背凭れ部1と座部2とを備え、該背凭れ
部1内に背凭れ部1の下方位置まで延びる延長部31を
有するロングガイドレール3を配設すると共に、該ロン
グガイドレール3に施療子41を備えた駆動機構4を制
御機構で制御してロングガイドレール3に沿って移動可
能に設けて構成する事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背凭れ部から座部
及び足載台にかけての全身をマッサージ可能にした椅子
式マッサージ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の椅子型マッサージ装置は、例えば
特開昭57−164060号公報に示されたように、座
部、背もたれ部、足載せ部からなる椅子本体のうち、背
もたれ部にガイドレールに沿って上下方向に移動するロ
ーラ式マッサージ機構を設けてなり、駆動装置を起動さ
せると、そのマッサージローラが背もたれ部にもたれて
いる使用者の背中に沿って回転しながら往復移動するこ
とによりマッサージするものであった。
【0003】また、特公平1−24504号公報に示さ
れた椅子型マッサージ装置も、座部と背もたれ部とを備
え、背もたれ部にガイドレールに沿って移動するローラ
ー式の施療部材が設けられると共に、この施療部材を上
下方向に往復移動させる駆動装置が設けられた構成であ
り、使用者は、座部に座った状態で、上下方向に往復移
動される施療部材により背中側のローリングマッサージ
が受けられるようになっているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の椅子
型マッサージ装置の構造では、背中を中心としてマッサ
ージできるようにしたものが主流であり、背もたれ部に
ローラ式マッサージ機構を内装し、足載部に振動式マッ
サージ機構を設ける程度のものであるため、背中を中心
としてマッサージできると共に、足のふくらはぎ部をマ
ッサージすることができるが、腰部下部及び尻部上部、
更に大腿部及び尻部分についてはマッサージできず、背
中から足までの全身をマッサージできるものではなかっ
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、背凭れ部を起立させている状態では、通常の背中
部分及び首筋や腰部下部及び尻部上部の広範囲のマッサ
ージが行え、背凭れ部を倒伏させた状態では、首筋から
膝下部分に亘る広い範囲をマッサージできるようにする
椅子型マッサージ構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の椅子
型マッサージ構造は、上記目的を達成するために、背凭
れ部と座部を備えた椅子型マッサージ構造であって、前
記背凭れ部に背凭れ部の下方位置まで延びる延長部を有
するロングガイドレールを配設すると共に、該ロングガ
イドレールに施療子を備えた駆動機構をこれに沿って移
動可能に設け、該駆動機構を制御機構で制御するよう構
成している。
【0007】また、本発明の椅子型マッサージ構造は、
前記背凭れ部を、座部後部で起伏可能で傾斜角度を調節
可能にすると共に、前記背凭れ部の倒伏時にロングガイ
ドレールの延長部が座部の下部に入り込むよう構成して
いる。
【0008】更に本発明の椅子型マッサージ構造は、前
記ロングガイドレールを、前記背凭れ部の最終倒伏位置
で前記ロングガイドレールの延長部が座部下面と略平行
に位置するように構成している。
【0009】更にまた、本発明の椅子型マッサージ構造
は、前記ロングガイドレールを、前記背凭れ部の主枠部
材と一定間隔を存して平行に配設し、前記背凭れ部の最
終倒伏位置で、前記ロングガイドレールの延長部が座部
の主枠部材と一定間隔を存して略平行に位置するように
構成している。
【0010】更に、本発明の椅子型マッサージ構造は、
前記駆動機構を、前記背凭れ部の最終倒伏位置以外では
背凭れ部の主枠部材範囲内を移動するよう制御機構で制
御するよう構成している。
【0011】また、本発明の椅子型マッサージ構造は、
前記駆動機構を、前記背凭れ部の最終倒伏位置で背凭れ
部の主枠部材上部と座部の主枠部材先端部間の広範囲を
移動できるよう制御機構で制御するよう構成している。
【0012】
【作用】本発明の椅子型マッサージ構造は、上記のよう
に構成する事で、以下のような作用をもたらす。すなわ
ち、本発明は背凭れ部と座部を備えた椅子型マッサージ
構造であって、前記背凭れ部に背凭れ部の下方位置まで
延びる延長部を有するロングガイドレールを配設し、該
ロングガイドレールに施療子を備えた駆動機構をこれに
沿って移動可能に設けているため、通常のマッサージ構
造ではマッサージし得ない腰部下部及び尻部上部に施療
子を当接させることができる。
【0013】また、本発明の該駆動機構を制御機構で制
御するよう構成しているため、使用者の座高の高さに適
応させた制御をすることができると共に首筋マッサージ
の設定をも任意に行え、施療子の移動範囲を任意に設定
して、無駄な範囲のマッサージを防止し、効率的なマッ
サージを行うことができる。
【0014】また、本発明の椅子型マッサージ構造は、
前記背凭れ部を、座部後部で90度乃至180度の角度
範囲を起伏させて傾斜角度を調節できるようにしている
ため、リラックスした状態での椅子の使用が行えると共
に、背凭れ部の倒伏時にロングガイドレールの延長部が
座部の下部に入り込む形状に湾曲させているため、ガイ
ドレールが座部下部の床と当接したり、邪魔になったり
する事がない。
【0015】更に本発明は、前記ロングガイドレール
を、前記背凭れ部の最終倒伏位置で前記ロングガイドレ
ールの延長部が座部下面と略平行に位置するように構成
しているため、駆動機構を大腿部及び尻部分まで移動さ
せることができ、広範囲に亘るマッサージが可能であ
る。
【0016】更にまた、本発明のロングガイドレール
を、前記背凭れ部の主枠部材と一定間隔を存して平行に
配設し、前記背凭れ部の最終倒伏位置で、前記ロングガ
イドレールの延長部が座部の主枠部材と一定間隔を存し
て略平行に位置するように構成しているため、駆動機構
を大腿部及び尻部分までの広範囲に亘り、比較的ソフト
な感覚で安定したマッサージを行える。
【0017】更に、本発明は、前記駆動機構を、前記背
凭れ部の最終倒伏位置以外では背凭れ部の主枠部材範囲
内を移動するよう制御機構で制御するよう構成すること
で、背凭れ部が最終倒伏位置以外では自動的に背凭れ部
以外のマッサージは行わず、施療子の無駄な移動を防止
することができる。
【0018】また、本発明は、前記駆動機構を、前記背
凭れ部の最終倒伏位置で背凭れ部の主枠部材上部と座部
の主枠部材先端部間の広範囲を移動できるよう制御機構
で制御することで、背凭れ部が倒伏した状態で自動的に
背凭れ部上部から座部前部に亘る広範囲を自動的にマッ
サージさせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の椅子型マッサージ
構造を、図面に示す一実施例に基づき、これを詳細に説
明する。本発明の椅子型マッサージ構造は、背凭れ部1
と座部2とを備え、該背凭れ部1内に背凭れ部1の下方
位置まで延びる延長部31を有するロングガイドレール
3を配設すると共に、該ロングガイドレール3に施療子
41を備えた駆動機構4を制御機構で制御してロングガ
イドレール3に沿って移動可能に設けて構成している。
【0020】前記背凭れ部1は、前記座部2の後部で9
0度乃至180度の範囲を起伏するよう構成したもので
あり、該背凭れ部1の枠組みを構成する主枠部材11
は、図1乃至図3に示したように、その中央部を人体の
背中形状に沿う曲面に形成し、上部端を鍵状に湾曲させ
た頭部保持部111を形成し、下部端を前方座部2の下
位へ稍入り込むよう湾曲させて前記座部2と枢着される
係合部112を形成した構成にしており、使用者が可及
的にリラックスできる形状に人間工学に基づき計算して
製作している。
【0021】前記座部2は、その主枠部材21の後部端
が前記背凭れ部1の係合部112と枢着されており、該
主枠部材21の前部端を稍下方へ湾曲形成している。
【0022】図中22は、前記座部2の前方位置で、上
下に出没自在にに配備された足載台であり、該足載台2
2の下部には振動機構やローリング機構の他揉み機構・
叩き機構等の任意な駆動機構を配備することができる。
【0023】前記ロングガイドレール3は前記背凭れ部
1の両側或いは主枠部材11に一定間隔を存して平行に
配設されたものであり、該ロングガイドレール3は、上
方が前記背凭れ部1と略同形状で下方の延長部31が略
直線的な棒状に形成され、該ロングガイドレール3の一
対を前記背凭れ部1の両側上部と両側下部で一定間隔を
存して固定部材12で固定し、両ロングガイドレールが
3・3が前記背凭れ部1と同調して、背凭れ部1の倒伏
時にロングガイドレール3の延長部31が座部2の下部
に入り込み、最終倒伏位置で該座部2下面或いは座部2
の主枠部材21と一定間隔を存して略平行になるように
している。
【0024】前記駆動機構4は、従来と同様の振動機構
やローリング機構の他揉み機構・叩き機構等のマッサー
ジを行い得る機構のものであり、該駆動機構4は前記ロ
ングガイドレール3に沿って、上下に昇降動できるよう
に構成している。
【0025】前記駆動機構4には、検知手段により背凭
れ部1の起倒角度を検知して該駆動機構4の移動範囲を
制御する制御機構が設けられており(図示せず)、該制
御機構により、前記背凭れ部1の最終倒伏位置以外では
背凭れ部1の主枠部材11範囲内を移動し、前記背凭れ
部1の最終倒伏位置で背凭れ部1の主枠部材11上部と
座部2の主枠部材21先端部間の広範囲を移動するよう
にしている。
【0026】前記背凭れ部1の起倒角度を検知する検知
手段は、本実施例では、例えば図2に示したように座部
2の先端部に検知部材5を設けて、座部2の先端部と検
知部材5とが接する事で検知するようにしている。
【0027】尚、この検知手段は、背凭れ部1と座部2
と枢着部に検知部材5を設けることで背凭れ部1の起立
角度を検知する手段であっても良く、また、この部位に
リミットスイッチを設けて検知する手段であっても良
く、これ以外でもどのような方法で有っても良い事は言
及するまでもない。
【0028】また、前記検知手段は、背凭れ部1の起立
角度を検知するだけでなく、施療者の着座を検知する機
構を具備させても良く、これにより、施療者の着座を検
知して、所定時間(数十秒)が経過すれば、自動的に電
源をオンさせて、施療を開始し、例えば15分間の施療
後や施療者が座部2から離れた状態で、即座に施療を停
止させるようにする事もできる。
【0029】以上のように構成された本発明の椅子型マ
ッサージ構造は、施療者が座部2に着座して背凭れ部1
に凭れるだけで良く、背凭れ部1を最終倒伏位置以外で
の起立させた状態では、検知部材5(検知手段)により
背凭れ部1の起倒角度を検知して、背凭れ部1の上部
(頭部及び首筋部)から背中部分及び下部(腰部下部及
び尻部上部)の広範囲を振動機構やローリング機構の他
揉み機構・叩き機構等によるマッサージを行う事ができ
る。
【0030】また、本発明の椅子型マッサージ構造は、
施療者が座部2に着座して背凭れ部1に凭れて、背凭れ
部1を最終倒伏位置に倒伏させた状態では、ロングガイ
ドレール3の延長部31が座部2の下部に入り込み、検
知部材5(検知手段)がこの背凭れ部1の倒伏角度(約
180度の位置)を検知して、背凭れ部1の上部(頭部
及び首筋部)から背中部分及び下部(腰部下部及び尻部
上部)を振動機構やローリング機構の他揉み機構・叩き
機構等によるマッサージを行うと共に、これに連続し
て、座部2の下面部(尻部及び膝下部)に亘る広範囲
を、振動機構やローリング機構の他揉み機構・叩き機構
等によるマッサージを行うことができる。
【0031】
【発明の効果】よって、本発明の椅子型マッサージ構造
は、背凭れ部に背凭れ部の下方位置まで延びる延長部を
有するロングガイドレールを配設すると共に、該ロング
ガイドレールに施療子を備えた駆動機構をこれに沿って
移動可能に設け、該駆動機構を制御機構で制御するよう
構成しているため、背中を中心とした従来のマッサージ
機の構造とは異なり、背凭れ部を最終倒伏位置以外での
起立させた状態では、背凭れ部の起倒角度を検知して、
従来と同様の背中部分のマッサージに加え、従来のもの
ではマッサージし得ない、腰部下部及び尻部上部、更に
大腿部及び尻部の広範囲を振動機構やローリング機構の
他揉み機構・叩き機構等の任意の機構による適格なマッ
サージを行う事ができる。
【0032】更に本発明は、上記のように構成している
ため、背凭れ部を最終倒伏位置に倒伏させた状態では、
ロングガイドレールの延長部が座部2の下部に入り込
み、該背凭れ部の倒伏角度を検知して、従来と同様の背
中部分のマッサージに加え、従来のものではマッサージ
し得ない、腰部下部及び尻部上部、更に大腿部及び尻部
の広範囲を振動機構やローリング機構の他揉み機構・叩
き機構等による適格なマッサージを行う事ができると共
に、座部の下面部の尻部及び膝下部に亘る広範囲を、こ
れにこれに連続して、振動機構やローリング機構の他揉
み機構・叩き機構等の任意の機能による適格なマッサー
ジを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子型マッサージ構造における背凭れ
部の最終倒伏位置以外の状態の一実施例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の椅子型マッサージ構造における背凭れ
部を最終倒伏位置に倒伏させた状態の一実施例を示す説
明図である。
【図3】本発明の椅子型マッサージ構造の使用状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 背凭れ部 11 主枠部材 2 座部 21 主枠部材 3 ロングガイドレール 31 延長部 4 駆動機構 41 施療子 5 検知部材(検知手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背凭れ部と座部を備えた椅子型マッサー
    ジ構造であって、前記背凭れ部に背凭れ部の下方位置ま
    で延びる延長部を有するロングガイドレールを配設する
    と共に、該ロングガイドレールに施療子を備えた駆動機
    構をこれに沿って移動可能に設け、該駆動機構を制御機
    構で制御するよう構成する事を特徴とする椅子型マッサ
    ージ構造。
  2. 【請求項2】 前記背凭れ部を、座部後部で起伏可能で
    傾斜角度を調節可能にすると共に、前記背凭れ部の倒伏
    時にロングガイドレールの延長部が座部の下部に入り込
    むよう構成する事を特徴とする請求項1記載の椅子型マ
    ッサージ構造。
  3. 【請求項3】 前記ロングガイドレールを、前記背凭れ
    部の最終倒伏位置で前記ロングガイドレールの延長部が
    座部下面と略平行に位置するように構成する事を特徴と
    する請求項1及び請求項2記載の椅子型マッサージ構
    造。
  4. 【請求項4】 前記ロングガイドレールを、前記背凭れ
    部の主枠部材と一定間隔を存して平行に配設し、前記背
    凭れ部の最終倒伏位置で、前記ロングガイドレールの延
    長部が座部の主枠部材と一定間隔を存して略平行に位置
    するように構成する事を特徴とする請求項3記載の椅子
    型マッサージ構造。
  5. 【請求項5】 前記駆動機構を、前記背凭れ部の最終倒
    伏位置以外では背凭れ部の主枠部材範囲内を移動するよ
    う制御機構で制御するよう構成する事を特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載の椅子型マッサージ構造。
  6. 【請求項6】 前記駆動機構を、前記背凭れ部の最終倒
    伏位置で背凭れ部の主枠部材上部と座部の主枠部材先端
    部間の広範囲を移動できるよう制御機構で制御するよう
    構成する事を特徴とする請求項1乃至請求項4記載の椅
    子型マッサージ構造。
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JP2004283266A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Fuji Iryoki:Kk 休息用椅子型施療機
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