JP4236164B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、背もたれ部及び座部を備えるイス式マッサージ機に関し、特に、被施療者の着座状態に関連するイス式マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のイス式マッサージ機としては、特開平11−276539号公報及び特開平9−294791号公報に開示されるものがあり順次説明していく。
特開平11−276539号公報に開示される従来のイス式マッサージ機(以下、第1の従来のイス式マッサージ機とする)は、揉子などの動作をマイコンに記憶させて、揉み、叩き、ローリングなどを自動的に行うマッサージコースを備え、背もたれ部の傾斜角度をマイコンにより変化させるリクライニング機能を、前記コースマッサージの中に組み入れた構成である。
【0003】
この第1の従来のイス式マッサージ機によれば、リクライニング機能付きのコースボタンを押すことにより、マイコンに記憶されている揉子の揉みや叩きなどの機能が作動し、この動きに合わせて電動アクチュエーターが作動して出力軸が前後に移動し、この動きに伴い背もたれ部が前方或いは後方に移動するので、揉子が移動するのに合わせて、自動的に背もたれ部を倒すことが可能になり、自分の体重を利用して施療部に圧力を加えることができるようになり効果のあるマッサージを行うことができる。
【0004】
特開平9−294791号公報に開示される従来のイス式マッサージ機(以下、第2の従来のイス式マッサージ機とする)は、着座した状態の人に対し、揉む、叩く、または指圧するなどの加療を行う機能を備え、さらに、床面に据えられるベース部と、ベース部に対して前に傾斜するよう全体を持ち上げる前傾上昇動作を行い、シート部、背もたれ部、肘掛け部を有する可動部と、前記前傾上昇動作を行う動作機構部とを備える構成である。
【0005】
この第2の従来のイス式マッサージ機によれば、シート部、背もたれ部、肘掛け部を有する可動部が前に傾斜するよう全体を持ち上げれる前傾上昇動作を行うことにより、自力でしゃがむことが苦痛な人も容易に着座でき、また、自力で立つことが苦痛な人も、着座した状態から容易に立ち上がることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−276539号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平9−294791号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の従来のイス式マッサージは以上のように構成されていたため、背もたれ部が前方又は後方に移動することで施療子に対して被施療者の体重をかけ被施療者の患部へ強い押圧力を生じさせ強いマッサージをすることができるものの、被施療者の座り方が悪く、特に、腰の付け根部分が背もたれ部と座部との連結部分に密着していない場合に、背もたれ部を前方又は後方に移動しても機器設計者が想定する十分なマッサージ効果を得ることができないという課題を有し、また、腰部分をマッサージするには他の患部と比べより大きなマッサージ力を必要とするため被施療者の腰部分を施療する場合に背もたれ部が前方又は後方に移動するだけでは自重のかかり十分でなく施療中に腰部分が浮いてしまったり移動したりするという課題を有する。被施療者の座り方が悪いのは被施療者だけの問題でなく、マッサージ機設計者の設計が原因となっている部分もあり、すなわり、マッサージ機設計者は誰でも使用できるように大きめのマッサージ機を設計するが、このことにより座部の縦幅長が長くなり膝裏を座部の先頭に合わせてしまうと腰の付け根が密着しないという前記場合が生じることとなる。
【0009】
前記第2の従来のイス式マッサージは以上のように構成されていたため、シート部、背もたれ部、肘掛け部を有する可動部が前に傾斜するよう全体を持ち上げられ、自力では起立、着座が困難な施療者であっても容易に起立、着座することができるものの、定常時に比べ座部の背もたれ部側の端が起立、着座するときに持ち上がるだけで、マッサージ効果に寄与していないという課題を有する。
【0010】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、被施療者がいかような体格であっても、また、被施療者が自分で着座した状態がマッサージ機設計者が想定している理想の座り方とかけ離れていても、少なくとも施療までには被施療者の座り方を矯正し機器設計者が想定する十分なマッサージを提供し、特に、腰部分の患部に対し理想的なマッサージを行えるイス式マッサージを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部と座部とを少なくとも備えるイス式マッサージ機において、座部の定常状態から座部の前端が後端よりも上昇するように座部が傾動すると共に、当該座部の傾動中に背もたれ部が起きる方向へ傾動する又は背もたれ部が絶対的に傾動しない状態とし、座部と背もたれ部との挟み角を小さくするものである。このように本発明においては、座部の定常位置から座部の前端が後端よりも上昇するように座部を傾動させているので、座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができる。また、座部と背もたれ部が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込むことで、背もたれ部のリクライニング時の中心と被施療者の上半身の曲折の中心が近づき、背もたれ部がリクライニングしても被施療者の肩位置がずれず、ずれ補正やずれた肩を検出する等の特別の手段を用いることなく適切なマッサージを被施療者に提供することができる。また、座部と背もたれ部が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込むということは、腰部分にこれ以上ない自重がかかっており強力なマッサージ力を必要とする腰部分のマッサージにおいて最適な状態を形成しており、理想的な腰部分のマッサージを被施療者に提供することができる。ここで、定常状態とは水平面と完全に平行でなく前端が後端よりも若干上昇した位置にあって傾いた状態をいい、この状態から本発明はさらに傾いた状態を形成する。ところで、発明者は座部が傾動して前上がりの状態が顕著になれば、前記背もたれ部と座部が形成する角度は、ある程度小さい方が容易に座部と背もたれ部が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込みやすいことを知見した。よって、前記背もたれ部と座部との形成角を広げることなく固定したまま座部を傾動させることで、容易に座部と背もたれ部が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込むことができる。
【0012】
また、前記座部の傾動中に座部と背もたれ部との挟み角を小さくしているので、座部が傾動した分腰の背もたれへの押し当てがより確実になり、さらに、挟み角を小さくすることで上述のように、より腰の付け根部分が穴に落ち込みやすくなり、したがってより背もたれ部と身体(特に腰部)が密着することになる。座部が傾動した分に加えて背もたれ部のリクライニングが起き上がった状態となってより腰の背もたれへの押し当てが強くなる。特に座部のみが傾動し、背もたれ部が鉛直方向に対し絶対的に傾動しない構成とした場合、身体の背もたれ部への凭れ掛かり度合いの変化が小さいので背もたれ部に備わったもみ玉のような施療部の施療度合いに差が出難い構成となり都合が良い。
【0013】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、脚置部を備え、前記座部の傾動中に座部と脚置部との挟み角を維持する若しくは大きくするものである。このように本発明においては、前記座部の傾動中に座部と脚置部との挟み角を維持する若しくは大きくしているので、座部のみが傾動して脚置部がそのままの状態を保つものと比べて挟み角の維持により座部と脚置部の接合部分に形成される凸に膝裏が引っかからずに膝裏周辺に中に負担をかけることがないと共に、身体の背もたれ側への移動がスムーズとなって腰の付け根部分が落ち込むことを助長することとなり、さらに、挟み角を大きくすることにより座部と脚置部の接合部分に形成される凸がよりフラットに近い状態になり前述した膝裏周辺に対する負担の低減化及び腰の付け根部分の落ち込みへの助長をさらに進めることとなる。
【0014】
また、本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部と座部とを少なくとも備えるイス式マッサージ機において、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部の前端が後端よりも上昇するように座部が傾動すると共に、当該座部の傾動中に背もたれ部が起きる方向へ傾動する又は背もたれ部が絶対的に傾動しない状態とし、座部と背もたれ部との挟み角を小さくするものである。このように本発明においては、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部が傾動するので、施療前に座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、施療前若しくは施療中に腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができる。施療操作部から施療指令が入力されたとは、例えば、被施療者又は施療者がリモコンを操作して施療開始に関連するボタンを押下されることが該当するが、これに限らず、例えばいくつかのマッサージを組み合わせた自動マッサージコースがあって被施療者がリモコンを操作してこの自動コースに係るボタンを押下することも該当し、また、自動コースに係るボタンが押下された後自動コースを構成するいくつかのマッサージのうちの一つのマッサージに係る施療指令が入力された場合も含む。詳細に説明すると、施療操作部からマッサージを制御する制御部を構成するマイコンに対し施療指令が入力されることが該当し、またマイコンが単に施療操作部の施療指令をもみ玉やエアセル等の各種施療手段を動作させる機構へ伝達するためのものだとするとマイコンから各種施療手段を動作させる機構への施療指令が入力されることも含むこととなる。
【0015】
また、本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部と座部と脚置部とを少なくとも備えるイス式マッサージ機において、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部が座部の前端が後端よりも上昇するように傾動し、この傾動に連動して脚置部が脚置部の前端が上昇するように傾動すると共に、前記座部の傾動中に背もたれ部が起きる方向へ傾動する又は背もたれ部が絶対的に傾動しない状態とし、座部と背もたれ部との挟み角を小さくするものである。このように本発明においては、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部が傾動し、この傾動に連動して脚置部が傾動するので、施療前に座部の傾動によりに座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、脚置部の傾動により脚置部と座部が形成する曲折部分に被施療者の膝下裏が引っかかることなく被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができる。
【0016】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、前記座部の傾動完了後に、身体の部位の位置を検出する身体部位検出を行うものである。このように本発明においては、前記座部の傾動完了後に、身体部位検出をするので、座部の傾動完了、すなわち、座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着している状態となっており、この状態で身体の部位を検出する身体部位検出をすることで本機設計者が想定する条件を満たした上で身体部位の位置等を正確に検出することができる。例えば、身体部位検出が対象とする身体の部位を肩だとし肩位置を検出する場合に、被施療者が適切に着座していなければ正確な肩位置を測ることはできず、誤差が大きい肩位置を基準にマッサージ動作を続行することで十分なマッサージを得られないばかりか、被施療者に悪影響なマッサージ若しくは怪我を負わせる可能性を有し安全性の面から好ましくない。他の身体部位検出が対象とする身体の部位としては、肩甲骨、上腕、背骨等があり、検出可能な身体の部位全てを対象とすることができる。
【0017】
また、本発明に係るマッサージ機は必要に応じて、背もたれ部及び/又は座部に被施療者が接触しているか否かを検出可能な接触検出器を設け、かかる検出器で背もたれ部及び/又は座部で接触を検出できない場合には、前記座部の傾動を中止するものである。このように本発明においては、背もたれ部及び/又は座部の背もたれ側に被施療者が接触しているか否かを検出可能な接触検出器を設け、かかる検出器で背もたれ部及び/又は座部の背もたれ側で接触を検出できない場合には、前記座部の傾動を中止しているので、被施療者が前傾姿勢、若しくは、座部の先端側に体の重心を預けている可能性があり、このまま座部の傾動を進めると座部の傾動機構を故障に至らしめるだけでなく、被施療者が勢いよく背もたれ部に転げ落ちたり、被施療者が座部の前端から落ちたりし、被施療者にとっても大変危険であり、かかる危険を事前に防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機について図1ないし図9に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るイス式マッサージ機に外観斜視図、図2は本実施形態に係るイス式マッサージ機の側面の断面図、図3は本実施形態に係るイス式マッサージ機のメカユニットの正面図、図4は本実施形態に係るイス式マッサージ機のメカユニットの右側面図、図5は本実施形態に係る座部の傾動完了位置でのイス式マッサージ機の側面の断面図、図6は本実施形態に係る背もたれ部のリクライニング時及びフットレストの傾動時のイス式マッサージ機の側面の断面図、図7は本実施形態に係るリモコンの蓋開閉時の正面図、図8は本実施形態に係るイス式マッサージ機の動作フローチャート、図9は本実施形態に係るイス式マッサージ機の各状態と被施療者との関係の一例を示した説明図である。
【0019】
前記各図において本実施形態に係るイス式マッサージ機は、被施療者の背中を支持する背もたれ部1と、この背もたれ部1下端と接し被施療者の臀部を支持する座部2と、被施療者の肘を支持する肘置き3と、座部2の先端下側に枢設され被施療者の足が載置されるフットレスト4と、背もたれ1部の内部にもみ玉51及びもみ玉51を動作させるもみ玉機構を有するメカユニット5とを備え、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部の前端が後端よりも上昇するように座部2が傾動し、この傾動に連動してフットレスト4がその前端が上昇するように傾動する構成である。ここで、本実施形態に係るマッサージ機の背もたれ部1を座部2に枢着して回動自在にし、リクライニング機能を付加することもできる。また、フットレスト4とは被施療者の脚を支持及びマッサージする脚置部のことであり、施療操作部とはリモコン8のことである。施療操作部から施療指令が入力を受け付け、座部2を背もたれ部1方向に傾動させる制御、又は、施療制御等の各種制御を行う制御部(図示しない)を本実施形態においてはリモコン8に内蔵するものとする。
【0020】
前記背もたれ部1は、図2から図6へ示すようにリクライニングでき、被施療者との接触面の両端側に図示しないクッション材を配設することもでき、着座して背もたれ部にもたれると被施療者の背中が背もたれ部の中心に位置するようになっている。図2に示すように背もたれ部1の長手方向が略鉛直方向である状態を背もたれ部1が定常位置にある、若しくは、背もたれ部1の定常状態であるという。
【0021】
前記座部2は、背もたれ部1方向に傾動可能であり、定常時で水平面と完全に平行でなく前端が後端よりも若干上昇した位置にあって傾いており(図2の座部2の状態をいう。この状態を座部2が定常位置にある、若しくは、座部2の定常状態であるという)、下面で座部基台14と接合しさらにこの座部基台14の下面と枢軸結合部15とが接合している構成である。座部2は定常状態以外に水平面と略平行に上面を有している場合があり、この場合一般的なマッサージ機は定常時でマッサージ動作を行える状態にしているため定常時で座部の前端が後端側より上昇し背もたれ部方向から見て傾斜した状態となっており被施療者が着座し難いために、一般的なイスが座部の上面を水平面と略平行に有しているのに習って、少なくとも着座の困難性を生じないという効果が生じ、座部2を適宜この状態にすることが好ましいときがあり、例えば、使用していないとき、並びに、立ち上がろうとするとき若しくは着座するときが該当する。なお、座部2の前端とは図2で説明すればフットレスト4と接合している周辺の座部2の端のことをいい、座部3の後端とは背もたれ部1と接合している周辺の座部2の端のことをいう。特に、前端と後端とを比較して用いてるときには前端は前端のどこか一点を意味し、後端は前端に対応する後端の一点を意味する(例えば、図2中の点aが前端であれば後端は点bとなる)。また、被施療者に適切な施療を提供できるような位置(傾動完了位置)に座部2を傾動させた状態を座部2の傾動完了状態という(図3参照)。
【0022】
前記肘置き3は、座部2の両側に位置しベース6と接合し、背もたれ部1がリクライニングし、座部2が傾動しても被施療者の前腕を安定的に支持するように形成している。この肘置き3、座部2及びベース6により空洞が形成され、背もたれ部1がリクライニングするためのリクライニング機構、座部2が傾動する座部傾動機構、フットレスト4が傾動するフットレスト傾動機構がこの空洞に納置されている。他にも、後述する背中用エアセル9a、腰用エアセル9b、臀部用エアセル9c、太腿用エアセル9d及び脚用エアセル10にエアを供給するエアポンプ11が納置されている。また、肘置き3の被施療者の前腕を支持する部分にエアセルを設ける構成とすることもできる。
【0023】
前記フットレスト4は、座部2の前端側に位置し、図2から図6へ示すように被施療者の患部面方向に傾動する。図2に示すようにフットレスト4の長手方向が鉛直方向である状態をフットレスト4が定常位置にある、若しくは、フットレスト4の定常状態であるという。なお、座部2の前端とは図2で説明すれば座部2の接合していない側のフットレスト4の先端のことをいう。
【0024】
前記メカユニット5は、図3及び図4に示すように、もみ玉51及びもみ玉51を動作させるもみ玉機構を有し傾動可能な傾動部52と、この傾動部52を傾動可能な状態で支持するベース53とからなる。このベース53にはメカユニット5が昇降するための昇降軸54が配設され、この昇降軸54の両端にローラ55a、55bがそれぞれ設けられている。ベース53のローラ55a、55bの上部位置にさらにローラ55c、55dが設けられている。このローラ55a、55b、55c、55dが挿嵌されるガイドレール7が両端を背もたれ部1に固定することで配設されている。このガイドレール7は、断面凹状の一対で背もたれ部1に沿った形状をしている。このガイドレール7にローラ55a、55b、55c、55dを挿嵌すると、昇降軸54がベース53に配設される昇降モータ53cが回転することでウォーム53d及びウォームホイール53eを介して昇降軸54が回転し、昇降軸54に応じてローラ55a、55bが回転しそれに伴いローラ55c、55dも回転し、ローラ55a、55b、55c、55dの回転と共にローラ55a、55b、55c、55dがガイドレール7に沿って移動する。このようなローラ55a、55b、55c、55dの移動により、ローラ55a、55b、55c、55dを配設したメカユニット5自体の移動が可能となる。
【0025】
前記肘置き3、座部2及びベース6により形成されている空洞に納置されているリクライニング機構、座部傾動機構及びフットレスト傾動機構の詳細構成について説明する。但し、各機構が背もたれ部1のリクライニング、座部2の傾動及びフットレスト4の傾動を実現できれば、この詳細構成に限定されない。座部傾動機構は、前記座部2の座部基台14に枢軸結合部15を接合し、この枢軸結合部15を図示しないベース6と接合している支持部に係る枢軸15aを介して枢設される構成により座部2を傾動可能とし、動力源としては座部基台14に接合する座部アクチュエーター12a及び12bを用いている。この座部アクチュエーター12aの延出部分が伸張すると共に、もう一方の座部アクチュエーター12bの延出部分が縮退することで、枢軸15aを中心として座部2の前端が上昇し座部2の後端が下降し、図5に示すように背もたれ部1方向に傾動することができる。逆に、この座部アクチュエーター12aの延出部分が縮退すると共に、もう一方の座部アクチュエーター12bの延出部分が伸長することで、枢軸15aを中心として座部2の前端が下降し座部2の後端が上昇し、背もたれ部1逆方向に傾動し図2に示す定常状態に座部2を戻すことができる。座部2水平から背もたれ部1方向への範囲での傾動のみさせる必要がある場合には、枢軸結合部15に対抗する位置にストッパーを設けることで傾動範囲を限定することができる。また、被施療者が傾動中に体重移動をし傾動動作に影響を与えても現在傾動している方向と逆方向に傾動しないように、補助的に一方方向にのみ回転するギアを配設することもできる。このギアは一方向への回動しかできないため配設するならば、逆方向のギアも併せて設けることが好ましい。リクライニング機構は、前記座部2の枢軸結合部と背もたれ部1の一部とが第1のリンク13aを介して結合し、第1のリンク13aの枢軸を軸としてリクライニング可能とし、動力源としては枢軸結合部15の接合する背もたれ部アクチュエーター12cを用いている。この背もたれ部アクチュエーター12cの延出部分が縮退することで、背もたれ部1が第1のリンク13aの枢軸を軸として水平方向に図6に示すようにリクライニングし、逆に、背もたれ部アクチュエーター12cの延出部分が伸長することで、背もたれ部1が第1のリンク13aの枢軸を軸として垂直方向に背もたれ部1が図5に示すように起き上がる。フットレスト傾動機構は、前記座部2の枢軸結合部とフットレスト4の一部とが第2のリンク13bを介して結合し、第2のリンク13bの枢軸を軸として傾動可能とし、動力源としては枢軸結合部15の接合するフットレスト部アクチュエーター12dを用いている。このフットレスト部アクチュエーター12dの延出部分が伸長することで、フットレスト4が第2のリンク13bの枢軸を軸として図6に示すように水平方向に傾動し、逆に、フットレスト部アクチュエーター12dの延出部分が縮退することで、背もたれ部1が第1のリンク13aの枢軸を軸として図5に示すように垂直下方向に傾動する。
【0026】
前記したリクライニング機構、座部傾動機構及びフットレスト傾動機構は、それぞれ独立して動かすことができ、例えば、座部傾動機構により座部2を傾動させながら、リクライニング機構により背もたれ部をリクライニングすることができる。リクライニング機構、座部傾動機構及びフットレスト傾動機構を同時に動作させて所望の状態に本マッサージ機をするのが、動作開始から動作完了までの時間を短縮するという観点からは望ましい。また、座部傾動機構により座部2を背もたれ部1方向に傾動させると、座部2のみが枢軸15aを中心に傾動するだけでなく、背もたれ部アクチュエーター12cが伸長も縮退もせず固定状態を維持しているので背もたれ部1もかかる枢軸15aを中心に回動し背もたれ部1が定常時と比べリクライニングしている状態となり、同様に、フットレスト部アクチュエーター12dが伸長も縮退もせず固定状態を維持しているのでフットレスト4もかかる枢軸15aを中心に回動しフットレスト4が定常時と比べ水平方向に傾動している状態となる(図5参照)。なお、定常時の座部2の上面が水平と略平行とし0[度]とすると、図5においては、座部2(背もたれ部1及びフットレスト4)がα[度]傾動したこととなる。被施療者の仰角がα度上昇したということもできる。
【0027】
本マッサージ機は、メカユニット5のもみ玉51によるメカマッサージと、背中用エアセル9a、腰用エアセル9b、臀部用エアセル9c、太腿用エアセル9d並びに脚用エアセル10、10a、10b、10c及び10dの各種エアセルによるエアセルマッサージとを提供する。メカマッサージは、例えば、もみモータを正回転させながらメカユニット5を上昇させていくもみ上げ、もみモータ逆回転させながらメカユニット5を下降させていくもみ下げ、たたきモータを正回転させるたたき、一箇所を押圧する指圧等のもみ玉51によるマッサージである。エアセルマッサージは、背中用エアセル9a、腰用エアセル9b、臀部用エアセル9c及び太腿用エアセル9dにエアポンプ11によりエアを供給し膨張させ接触する被施療者の患部周辺の自重とで患部を押し上げるマッサージと、2つの脚用エアセル10が一組となってエアを供給され膨張し被施療者の患部を挟むマッサージとからなる。
【0028】
図7に示すリモコン8を介して本マッサージ機に被施療者若しくは施療者が指示し、指示に従いこのメカマッサージ及びエアセルマッサージを本マッサージ機が提供する。リモコン8によって被施療者若しくは施療者は、前記したもみ上げ、もみ下げ、背中用エアセル9aのような一つのマッサージ毎に強さ、速さ、時間を指定し、若しくは、動作中に指定変更しながらマッサージを指示することもできるが、かかる一つのマッサージを予め複数組み合わせて一つのマッサージコースとした自動マッサージコースというものも本マッサージ機に用意してあり、例えば、図7に示すリモコン8では首・肩コース、全身コース、腰コースの自動マッサージコースを用意している(首・肩コースは「首・肩」ボタンで指定でき、全身コースは「全身」ボタンで指定でき、腰コースは「腰」ボタンで指定できる)。なお、図7に示すリモコン8には、開閉可能な蓋が配設してあり、蓋を閉じた状態が図7(a)であり、蓋を開いた状態が図7(b)となる。また、メカマッサージのみからなるコースをメカコースと呼び、エアセルマッサージのみからなるコースをエアコースと呼ぶ。リモコン8の表示画面8aに背もたれ部1、座部2及びフットレスト4の位置を示すこともできる。
【0029】
前記図7(a)に示すリモコン8の各ボタンは、もみ玉51が上下に移動させる「上下」ボタン8b、マッサージを開始する、または、マッサージを終了してもみ玉51を収納する「スタート/収納」ボタン8c、マッサージの動作を止める「停止」ボタン8d、前記した「首・肩」ボタン8e、「全身」ボタン8f及び「腰」ボタン8g、自動マッサージコースを一時停止させ、再び、停止を解く「一時停止」ボタン8h、自動マッサージコースが短縮された自動マッサージコースをする「短縮」ボタン8i、自動マッサージコースのマッサージの強さを調整する「強さ」ボタン8j、腕のエアセルを設けた場合に動作させるエアセルを切りかえる「腕」ボタン8k、自動マッサージコース中のエアセルの動作を変更する「フットストレッチ」ボタン8l、「パルス」ボタン8m及び「脚同時」ボタン8n、自動マッサージコースのエアセルの強さを変更する「強さ」ボタン8o、バイブの入/切を行う「バイブ」ボタン8p、ヒータの入/切を行う「ヒータ」ボタン8q、フットレスト4を傾動させる「フットレスト」ボタン8r、背もたれ部1をリクライニングさせる「リクライニング」ボタン8s、並びに、座部2を傾動させる「座部」ボタン8tからなる。
【0030】
前記図7(a)の状態のリモコンから蓋を開いた図7(b)のリモコン8の各ボタンの中で新たに表出した各ボタンは、10種類のマッサージから選択できる「機能」ボタン8A、ストレッチ動作にもみやたたきといったマッサージを加えた複合マッサージを選択する「ストレッチ」ボタン8B、3Dマッサージを選択する「3D」ボタン8C、数段階に速さを調節できる「速さ」ボタン8D、幅を数段階に調節する「幅」ボタン8E、上下に移動しながらマッサージする範囲をセットし、または、肩位置が未設定のとき肩位置合わせを行う「全体/部分」ボタン8F、強さを強い方向に数段階に調節する「強」ボタン8G、強さを弱い方向に数段階に調節する「弱」ボタン8H、腕のエアセルを設けた場合に動作させるエアセルを切りかえる「腕」ボタン8I、エアセルを選択する「部位」ボタン8J、エアセルの動作を変更する「フットストレッチ」ボタンK、「パルス」ボタン8L及び「脚同時」ボタン8M、エアセルの強さを変更する「強さ」ボタン8Nからなる。
【0031】
前記各種のマッサージを正確に行えるのは前記リモコン8に内蔵された制御部が制御しているためである。具体的に説明すると、制御部が制御信号を出力し、この制御信号がスイッチの役目を果たし傾動部52の内部に配設され、もみ玉51を揺動等させるもみ玉機構の該当モータ若しくはエアセルにエアを供給するエアポンプ11の該当モータに電力を適宜供給することで実現している。ここで、もみ玉機構若しくはエアポンプ11が複数モータを有しその中のいくつかのモータを動作することで所望のもみ玉51による施療若しくはエアセルによる施療を行えることを前提として説明したが、ギアを入れ替えたり、バネの弾性を用いたり等の他の手段を制御することにより所望の施療を実現することができる。この制御信号の基なるデータ信号が図示しないROMに格納されていて、制御部はこのデータ信号をROMから読み出しこのデータ信号を基に制御信号を出力している。すなわち、もみ上げ、もみ下げ等の一つのマッサージに対応するデータ信号がROMに格納され、さらに、自動マッサージコースはこの一つのマッサージを組み合わせたものであるため自動マッサージコースに対応するデータ信号も一つのマッサージに対応するデータ信号を組み合わせたものとなる。
【0032】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の使用動作について説明する。予めマッサージ機は、背もたれ部1、座部2及びフットレスト4が定常位置にある。前回の終了時になんらかの原因で背もたれ部1、座部2及びフットレスト4が定常位置になかったとしても、電源がONされることで自動的に定常位置に戻ることとする。被施療者は、座部2に着座しフットレスト4に足を挟みこみ背もたれ部1に背もたれ、前腕を肘置き3に載せる。次に、被施療者はマッサージ機に施療の開始を要求すべく、例えば、リモコン8の複数のマッサージの指定する「機能」ボタン8Aを押下し一つのマッサージを指令する。リモコン8が指定された一つのマッサージに係る施療指令を前記制御部に出力する。前記制御部は指定された一つのマッサージに係る施療指令を入力され(ステップ10、以下随時図8参照)、座部2を背もたれ部1方向に傾動させる(ステップ11)。制御部は座部2が傾動完了位置に傾動したか否かを判断し(ステップ12)、傾動していないと判断した場合にはさらに傾動させ(ステップ11)、傾動したと判断した場合に座部2の背もたれ部1方向への傾動を停止させる(ステップ13)。ステップ13完了後に、制御部は指定された一つのマッサージに係る施療指令に対応してROMから指定された一つのマッサージに係るデータ信号を読み出し、このデータ信号を基に制御信号を生成し出力し施療を開始する(ステップ14)。次に、制御部は施療が終了したか否かを判断し(ステップ15)、施療が終了していないと判断した場合には再びステップ15に移行し(このことにより常時制御部は施療が終了したか否かを判断していることとなる)、施療が終了していると判断した場合には座部2を背もたれ部1逆方向に傾動させる(ステップ16)。制御部は座部2が定常位置に傾動したか否かを判断し(ステップ17)、傾動していないと判断した場合にはさらに傾動させ(ステップ16)、傾動したと判断した場合に座部2の背もたれ部1方向への傾動を停止させる(ステップ18)。座部2の傾動が停止した後に、被施療者は座部2から立ち上がる。
【0033】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、リモコン8から施療指令が入力された場合に少なくとも座部2が背もたれ部1方向に傾動するので、施療前に座部2に着座している被施療者を背もたれ部1方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部1に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部2と背もたれ部1が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができる。また、座部2と背もたれ部1が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込むということは、腰部分にこれ以上ない自重がかかっており強力なマッサージ力を必要とする腰部分のマッサージにおいて最適な状態を形成しており、理想的な腰部分のマッサージを被施療者に提供することができる。
【0034】
被施療者の座部2の傾動に伴う人体の移動について図9を用い説明する。この時の被施療者はマッサージ機が想定する被施療者の体格と略一致するものとし、ここでの体格が一致とは、座部2の縦方向の長さと被施療者の膝裏から尾てい骨までの距離が等しいことをいう。このようにマッサージ機が想定する被施療者の体格を有する人でさえ、座った状態が悪ければ以下のようにして姿勢を矯正する必要があり、被施療者の体格を有しない人にあってはより座った状態が悪いということが容易に想定できる。例えば、身長が小さい人では膝裏を座部2とフットレスト4の連結部分に押し当てることで腰の付け根がどうしても座部2と背もたれ部1が形成する穴から離間してしまう。図9(a)のように被施療者が腰の付け根が座部2と背もたれ部1が形成する穴から離間して着座したとする。被施療者が施療指令を入力して座部2が背もたれ部1方向に傾動するとそれに伴って大腿部下方向にあった自重がシフトして腰の付け根部分に集中し、前記座部2と背もたれ部1が形成する穴に落ち込み図9(b)のようになる。さらに、図9(b)が座部2の傾動完了位置として座部2の傾動が停止した後、フットレスト4を定常位置から患部面方向に傾動させ図9(c)のような状態にすることもできる。この図9(c)は、単にフットレスト4が傾動可能なことを示しているだけでなく、図9(b)と比べ、膝下の自重が更に腰の付け根部分に集中しているので腰周辺の施療に対し施療子から逃げることができず十分なマッサージを受けることができると共に、仮に、図9(b)のように座部2が傾動完了位置に傾動していても腰の付け根部分が座部2と背もたれ部1が形成する穴から離間している場合には膝下の自重がかかることで腰の付け根部分が落ち込ませることができる。
【0035】
また、図9(b)と比べ図9(c)は、フットレスト4の傾動によりフットレスト4と座部2との挟み角が大きくなって被施療者の脚の延出方向が水平方向と略同一となって被施療者にとって窮屈ではなくリラックスした状態となっており、一方、座部2が傾動完了位置になった後に、すなわち、被施療者が背もたれ部1に押し付けられた状態で背もたれ部1のリクライニングしている。この時は身体と背もたれ部1が密接に近い状態なので、身体部位の検出精度が向上し、また設計者の意図するマッサージ効果を十分発揮させられるだけでなく、身体の折れ部と椅子の回動枢支部が近接していることで背もたれ部1のリクライニングを行なっても肩位置がずれないという特有の効果も生じさせている。さらに、図9(c)のように座部2及びフットレスト4を位置させたときでも、図9(c´)のように腰の付け根部分が穴に落ち込んでいない場合には、一時的に、座部2及びフットレストを傾動させて図9(d)の位置としより自重を腰の付け根部分に集中させることができる(図9(d)中点線は図9(c´)との比較のために便宜的に付加した)。ただし、図9(d)の位置に座部2及びフットレスト4を再び図9(c)のように傾動完了位置に戻すこととする。この一時的傾動動作は使用者の判断で手動で行なうことも可能だが、一連の座部の傾動動作の中に組み込み自動的に行なうことも出来る。この動作は一回でなく複数回繰り返すことも可能である。更にはこの動作は定常状態からいきなり行なっても構わない。
すなわち、本発明でいう施療操作部から施療指令が入力された場合に行なわれる傾動とは、手動または自動で直ちに定常状態に復帰するようなものを含んでいる。
【0036】
またこのような一時的動作は背もたれ部1の傾動にも組み合わせるとより効果的である。具体的には座面前端側が上昇するタイミングで背もたれ部1が起きる方向へ、すなわち座部と背もたれ部との挟み角を小さくする方向へ動作させる。座部2の傾動完了位置とはおおよそ被施療者を座部2と背もたれ部1が形成する穴に腰の付け根を落ち込ませることができる座部2の位置であると共に、施療に適している位置でもあるからであり施療が開始されるまでに戻っておくことが好ましく、また、腰の付け根を落ち込ませることができれば場合によっては、傾動完了位置に戻る動作だけでなく、定常位置に戻すこととしてもよい。図9(b)を参照すれば、座部2の傾動に伴い、背もたれ部1及びフットレスト4の位置も変動し背もたれ部1がリクライニングしている状態となっているが、背もたれ部1のリクライニングを行なわないか、もしくは座部2方向に背もたれ部1を傾動させることで前記座部の傾動中に座部と背もたれ部との挟み角を維持するか若しくは小さくすると(図9(e)参照、図9(e)中破線は図9(b)との比較のために便宜的に付加した)、被施療者の自重をさらに腰の付け根部分に集中させることができる。この場合も背もたれ部1を座部2方向に傾動させたのは、腰の付け根部分に自重を集中させ座部2と背もたれ部1が形成する穴に落ち込ませるようにする目的のためである。場合によっては背もたれ部1の傾動は一時的なものであっても良い。
【0037】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機について図10又は図11に基づいて説明する。図10は本実施形態に係るイス式マッサージ機の動作フローチャート、図11は本実施形態に係るイス式マッサージ機の自動マッサージコースの各施療手段の動作説明図である。
本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態に係るマッサージ機と同様に構成され、前記座部の傾動完了後に、肩位置を検出する肩検出を行うことを異にする構成である。
【0038】
前記肩検出は、今までに種々の方法がとられてきたが、例えば、高さ方向の所定間隔毎にもみ玉51を突き出してもみ玉51が当たった横方向の位置を記録する背中全体のラインを検出する方法を用いることができ、この方法を用いた場合には、肩まではもみ玉51を前に突き出すことで当たっていたが肩より上方には何もないためにもみ玉51をいくら前に突き出しても当たることが無くなり、この当たることがなくなった検出位置から前回の検出位置までの範囲に最低限肩があることが判明する。他にも、もみ玉51を最上位地点から最大に前に突き出した状態で高さ方向に下がって行き、はじめてもみ玉51が身体と接触した地点が肩位置だと判断する方法もある。本実施形態に用いることができる肩位置検出は、説明した上記2つの肩検出だけでなく全ての肩検出を用いることができる。
【0039】
次に、本実施形態に係るマッサージ機の使用動作について説明する(但し、肩検出及び座部の傾動に関して中心に説明し、制御部がエアセル若しくはもみ玉51に対し与える制御については省略する)。前記第1の実施形態においては使用動作の説明に関し一つのマッサージを被施療者が選択した場合について説明したので、本実施形態の使用動作の説明においては自動マッサージコースを被施療者が選択した場合について説明する。予めマッサージ機は、背もたれ部1、座部2及びフットレスト4が定常位置にある。被施療者は、座部2に着座しフットレスト4に足を挟みこみ背もたれ部1に背もたれ、前腕を肘置き3に載せる。次に、被施療者はマッサージ機に施療の開始を要求すべく、例えば、リモコン8の自動マッサージコースの一つである全身マッサージコースを選択すべく「全身」ボタン8fを押下し全身マッサージコースのマッサージを指令する。リモコン8が指定された全身マッサージコースのマッサージに係る施療指令を前記制御部に出力する。前記制御部は指定された全身マッサージコースのマッサージに係る施療指令を入力され(ステップ10、以下随時図8参照)、座部2を背もたれ部1方向に傾動させる(ステップ11)。制御部は座部2が傾動完了位置に傾動したか否かを判断し(ステップ12)、傾動していないと判断した場合にはさらに傾動させ(ステップ11)、傾動したと判断した場合に座部2の背もたれ部1方向への傾動を停止させる(ステップ13)。自動マッサージコースか否かを判断する(ステップ20)。自動マッサージコースと判断した場合には、メカユニットをもみ玉51を前に突き出すことができる範囲で最下位地点まで移動する(ステップ21)。前記ステップ20で自動コースでなかった場合には、後述するステップ26に移動する。前記ステップ21の後に、もみ玉を前に突き出す(ステップ22)。肩位置を検出したか否かを判断する(ステップ23)。ステップ23で肩位置を検出したと判断した場合には、後述するステップ26に移行する。ステップ23で肩位置が検出していないと判断した場合には、メカユニットを上昇させることができるか否かを判断する(ステップ24)。ステップ24で上昇させることができると判断した場合には、メカユニット5を上昇させ(ステップ25)、ステップ22に移行する。ステップ24で上昇させることができない場合には、肩検出をすることなく肩位置は標準肩位置として後述するステップ26に移行する。
【0040】
なお、ここで標準肩位置としたが、施療者若しくは被施療者に肩位置を決めるように促したり、施療者若しくは被施療者からの肩位置の指定を受けることもできる。ステップ26では施療を開始する。施療を開始すると自動マッサージコースに対応するデータ信号にしたがって制御部が指示を与えマッサージを行う。制御部はかかるデータ信号に基づいてエアセル等を制御するのだが、座部1もかかるデータ信号に基づいて自動マッサージコース中の動作させる対象となっており、まず、施療が終了しているか否かを判断し(ステップ27)、施療が終了していないと判断した場合には座部2を傾動させるポイントか否かを判断する(ステップ28)。ステップ28で座部2を傾動させるポイントだと判断した場合には座部2をデータ信号に基づいて指定方向に指定位置まで傾動させ(ステップ29)、ステップ27に移行する。ステップ28で座部を傾動させるポイントでないと判断した場合にはステップ27に移行する。ステップ27で施療終了だと判断した場合にはステップ15に移行する。
【0041】
次に、制御部は施療が終了したか否かを判断し(ステップ15)、施療が終了していないと判断した場合には再びステップ15に移行し(このことにより常時制御部は施療が終了したか否かを判断していることとなる)、施療が終了していると判断した場合には座部2を背もたれ部1逆方向に傾動させる(ステップ16)。制御部は座部2が定常位置に傾動したか否かを判断し(ステップ17)、傾動していないと判断した場合にはさらに傾動させ(ステップ16)、傾動したと判断した場合に座部2の背もたれ部1方向への傾動を停止させる(ステップ18)。座部2の傾動が停止した後に、被施療者は座部2から立ち上がる。
【0042】
以上の使用動作をした場合には、図11に示すように(特に同図中項目座部について中心説明する)、座部2の傾動が開始状態で既に水平を0度とした場合に、10度傾動した状態であり、次にポイントAで上記メカユニット5の動作を示すメカ動作で腰を対象として施療前までに20度まで傾動させ腰を対象としたこの施療が終了後しばらくして10度に傾動を戻している。同様に、ポイントBで同様にメカ動作で腰を対象としている施療前に25度まで傾動させ腰を対象としたこの施療が終了後しばらくして10度に傾動を戻している。ポイントCではエアセルの動作を示すエアー部位が動作する前までに20度まで傾動させこの施療が終了後しばらくして10度に傾動を戻している。ポイントDではメカ動作及びエアー部位ともに動作する前に20度まで傾動させこの施療が終了後しばらくして10度に傾動を戻している。最後に、自動マッサージコース終了後に自動マッサージコース前よりも若干傾動を戻し5度している。
【0043】
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、座部2の傾動完了、すなわち、座部2に着座している被施療者を背もたれ部1方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部1に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部1が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着している状態となっており、この状態で身体の部位を検出する身体部位検出をすることで本機設計者が想定する条件を満たした上で身体部位の位置等を正確に検出することができる。
【0044】
(本発明のその他の実施形態)
前記各実施形態に係るマッサージ機において、座部2を傾動完了位置にした後にそのままマッサージを開始しているが、最低限腰の付け根が座部2の背もたれ部1の形成する穴に落ち込んで、マッサージ機が想定する望ましい着座状態となっていればよいので、座部2の傾動完了位置にした後にマッサージを開始する前に座部2の傾動を戻す構成とすることもできる。
【0045】
前記各実施形態に係るマッサージ機において、施療開始前までに座部2を定常位置から傾動完了位置にしているが、施療後に傾動完了位置から定常位置に戻すこともでき、さらに、定常位置より傾動を戻した水平方向に近い状態に傾動を戻すこともできる。定常位置はこの座部2の傾動の位置でマッサージを受けることもでき前述したように水平方向より傾動した状態となっているが、施療終了後には定常位置から傾動を戻した状態とし容易に立ち上がることができるようにすることもできる。このように立ち上がりが楽な状態で施療を終了し、この状態をマッサージ機が保っておくことで、マッサージをする時以外には座部2の傾動が略なく通常のイスのように使用することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、座部の定常位置から座部の前端が後端よりも上昇するように座部を傾動させているので、座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができるという効果を奏する。また、座部と背もたれ部が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込むことで、背もたれ部のリクライニング時の中心と被施療者の上半身の曲折の中心が近づき、背もたれ部がリクライニングしても被施療者の肩位置がずれず、ずれ補正やずれた肩を検出する等の特別の手段を用いることなく適切なマッサージを被施療者に提供することができる。また、座部と背もたれ部が形成する穴に腰の付け根部分が落ち込むということは、腰部分にこれ以上ない自重がかかっており強力なマッサージ力を必要とする腰部分のマッサージにおいて最適な状態を形成しており、理想的な腰部分のマッサージを被施療者に提供することができる。
【0047】
また、本発明においては、前記座部の傾動中に座部と背もたれ部との挟み角を小さくしているので、挟み角の維持により座部が傾動した分背もたれ部もリクライニングした状態となり腰の背もたれへの押し当てがより確実になり、さらに、挟み角を小さくすることで上述のように、より腰の付け根部分が穴に落ち込みやすくなり、したがってより背もたれ部と身体(特に腰部)が密着することになるという効果を奏する。座部が傾動した分に加えて背もたれ部のリクライニングが起き上がった状態となってより腰の背もたれへの押し当てが強くなる。特に座部のみが傾動し、背もたれ部が鉛直方向に対し絶対的に傾動しない構成とした場合、身体の背もたれ部への凭れ掛かり度合いの変化が小さいので背もたれ部に備わったもみ玉のような施療部の施療度合いに差が出難い構成となり都合が良い。
【0048】
また、本発明においては、前記座部の傾動中に座部と脚置部との挟み角を維持する若しくは大きくしているので、座部のみが傾動して脚置部がそのままの状態を保つものと比べて挟み角の維持により座部と脚置部の接合部分に形成される凸に膝裏が引っかからずに膝裏周辺に対して負担をかけることがないと共に、身体の背もたれ側への移動がスムーズとなって腰の付け根部分が落ち込むことを助長することとなり、さらに、挟み角を大きくすることにより座部と脚置部の接合部分に形成される凸がよりフラットに近い状態になり前述した膝裏周辺に対する負担の低減化及び腰の付け根部分の落ち込みへの助長をさらに進めることとなるという効果を奏する。
【0049】
また、本発明においては、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部が傾動するので、施療前に座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、施療前若しくは施療中に腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができるという効果を奏する。
【0050】
また、本発明においては、施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部が傾動し、この傾動に連動して脚置部が傾動するので、施療前に座部の傾動によりに座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、脚置部の傾動により脚置部と座部が形成する曲折部分に被施療者の膝下裏が引っかかることなく被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着させることができ、十分なマッサージ効果を被施療者に与えることができるという効果を有する。
【0051】
また、本発明においては、前記座部の傾動完了後に、身体部位検出をするので、座部の傾動完了、すなわち、座部に着座している被施療者を背もたれ部方向に体重をシフトさせ、かかる体重のシフトに伴って被施療者の背中が背もたれ部に十分に密着し、同時に、被施療者の腰の付け根部分が座部と背もたれ部が形成する穴に落ち込み密着し、被施療者がどのような体格であってもどのような座り方をしていても、腰の付け根部分及び背中がそれぞれ本機設計者が想定する箇所に密着している状態となっており、この状態で身体の部位を検出する身体部位検出をすることで本機設計者が想定する条件を満たした上で身体部位の位置等を正確に検出することができるという効果を有する。
【0052】
また、本発明においては、背もたれ部及び/又は座部の背もたれ側に被施療者が接触しているか否かを検出可能な接触検出器を設け、かかる検出器で背もたれ部及び/又は座部の背もたれ側で接触を検出できない場合には、前記座部の傾動を中止しているので、被施療者が前傾姿勢、若しくは、座部の先端側に体の重心を預けている可能性があり、このまま座部の傾動を進めると座部の傾動機構を故障に至らしめるだけでなく、被施療者が勢いよく背もたれ部に転げ落ちたり、被施療者が座部の前端から落ちたりし、被施療者にとっても大変危険であり、かかる危険を事前に防ぐことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機に外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機の側面の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機のメカユニットの正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機のメカユニットの右側面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る座部の傾動完了位置でのイス式マッサージ機の側面の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る背もたれ部のリクライニング時及びフットレストの傾動時のイス式マッサージ機の側面の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るリモコンの蓋開閉時の正面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機の動作フローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機の各状態と被施療者との関係の一例を示した説明図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機の動作フローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態に係るイス式マッサージ機の自動マッサージコースの各施療手段の動作説明図である。
【符号の説明】
1 背もたれ部
2 座部
3 肘置き
4 フットレスト
5 メカユニット
51 もみ玉
51a もみ玉支持アーム
52 傾動部
52a 傾動ラックギア
53 ベース
53a 傾動ギア
53b 傾動モータ
53c 昇降モータ
53d ウォーム
53e ウォームホイール
54 昇降軸
55a、55b、55c、55d ローラ
56 傾動軸
6 ベース
7 ガイドレール
8 リモコン
8a 表示画面
8b 「上下」ボタン
8c 「スタート/収納」ボタン
8d 「停止」ボタン
8e 「首・肩」ボタン
8f 「全身」ボタン
8g 「腰」ボタン8g
8h 「一時停止」ボタン
8i 「短縮」ボタン
8j 「強さ」ボタン
8k 「腕」ボタン
8l 「フットストレッチ」ボタン
8m 「パルス」ボタン
8n 「脚同時」ボタン
8o 「強さ」ボタン
8p 「バイブ」ボタン
8q 「ヒータ」ボタン
8r 「フットレスト」ボタン
8s 「リクライニング」ボタン
8t 「座部」ボタン
8A 「機能」ボタン
8B 「ストレッチ」ボタン
8C 「3D」ボタン
8D 「速さ」ボタン
8E 「幅」ボタン
8F 「全体/部分」ボタン
8G 「強」ボタン
8H 「弱」ボタン
8I 「腕」ボタン
8J 「部位」ボタン
8K 「フットストレッチ」ボタン
8L 「パルス」ボタン
8M 「脚同時」ボタン
8N 「強さ」ボタン
9a 背中用エアセル
9b 腰用エアセル
9c 臀部用エアセル
9d 太腿用エアセル
10、10a、10b、10c、10d 脚用エアセル
11 エアポンプ
12a、12b 座部アクチュエーター
12c 背もたれ部アクチュエーター
12d フットレスト部アクチュエーター
13a 第1のリンク
13b 第2のリンク
14 座部基台
15 枢軸結合部
15a 枢軸
Claims (6)
- 背もたれ部と座部とを少なくとも備えるイス式マッサージ機において、
座部の定常状態から座部の前端が後端よりも上昇するように座部が傾動すると共に、当該座部の傾動中に背もたれ部が起きる方向へ傾動する又は背もたれ部が絶対的に傾動しない状態とし、座部と背もたれ部との挟み角を小さくすることを
特徴とするイス式マッサージ機。 - 前記請求項1に記載のイス式マッサージ機において、
脚置部を備え、
前記座部の傾動中に座部と脚置部との挟み角を維持する若しくは大きくすることを
特徴とするイス式マッサージ機。 - 背もたれ部と座部とを少なくとも備えるイス式マッサージ機において、
施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部の前端が後端よりも上昇するように座部が傾動すると共に、当該座部の傾動中に背もたれ部が起きる方向へ傾動する又は背もたれ部が絶対的に傾動しない状態とし、座部と背もたれ部との挟み角を小さくすることを
特徴とするイス式マッサージ機。 - 背もたれ部と座部と脚置部とを少なくとも備えるイス式マッサージ機において、
施療操作部から施療指令が入力された場合に少なくとも座部が座部の前端が後端よりも上昇するように傾動し、この傾動に連動して脚置部が脚置部の前端が上昇するように傾動すると共に、前記座部の傾動中に背もたれ部が起きる方向へ傾動する又は背もたれ部が絶対的に傾動しない状態とし、座部と背もたれ部との挟み角を小さくすることを
特徴とするイス式マッサージ機。 - 前記請求項3又は4に記載のイス式マッサージ機において、
前記座部の傾動完了後に、身体の部位の位置を検出する身体部位検出を行うことを
特徴とするイス式マッサージ機。 - 前記請求項1ないし5のいずれかに記載のイス式マッサージ機において、
背もたれ部及び/又は座部に被施療者が接触しているか否かを検出可能な接触検出器を設け、かかる検出器で背もたれ部及び/又は座部で接触を検出できない場合には、前記座部の傾動を中止することを
特徴とするイス式マッサージ機。
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