JP5571352B2 - ロッキング椅子 - Google Patents
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そして、請求項1では、上記基本構成において、前記規制部は左右横長のピンである一方、前記ベース装置の上面には、前記ピンが当たるピン受け部が設けられており、前記ピンは前記ベース装置の上の空間を移動して前記ピン受け部に当接するようになっている。
請求項3の発明は、上記基本構成において、前記規制部と受け部とは、前記背支持装置の回動支点よりも上に位置している。
請求項4の発明は、上記基本構成において、前記規制部は、前記背支持装置と座部とを連結する左右横長のピンになっている。
請求項4では、前記背支持装置と座部とを連結する左右横長のピンを規制部に兼用するため、構造が簡単になる。
図1に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の上端に固定したベース本体2、ベース本体2の上方に配置した座体3、着座した人が凭れ掛かり得る背もたれ4を有している。なお、ベース本体2には、オプション品として肘掛け装置を取り付けることができる。
以下、各部の詳細を説明する。まず、ベース本体2と揺動部材18とバックフレーム10との関係を説明する。既述のとおりベース本体2は上向きに開口した箱型の形態であり、例えば図5及び図7に示すように、ベース本体2の内部のうち略中央部に、側断面下向き開口コの字型の第1インナーブラケット31を溶接しており、このインナーブラケット31とベース本体2の底板とにブッシュ32を固着し、このブッシュ32に脚支柱1を下方から嵌着している。
次に、座部8と上カバー25と揺動部材18との関係を説明する。図2を参照して既に説明したとおり、座部8は座体3と座受け体7とで構成されている。座板5には、着座によってベンディングする(沈む)ように多数のスリットが形成されている。例えば図2から理解できるように、座板5は正面視で上向き凹状に緩く湾曲しており、先端部は下向きに大きなカーブで曲がっており、後部は緩い曲率で上向きに反っている。他方、座受け体7も基本的には正面視で上向き凹状に緩く湾曲しているが、強度確保のため縦横に延びる多数のリブを形成している。
次に、フロントリンク23とベース本体2との連結構造を説明する。フロントリンク23は合成樹脂の成形品であり、多数の板状リブの組み合わせにより、大雑把には板状のような外観を呈している。そして、例えば図17(B)に示すように、フロントリンク23の下端部には、下連結部の一例として、ベース本体2の内部において第2軸22に嵌まるインナー軸受け溝部78と、ベース本体2の外側において第2軸22に嵌まるサイド軸受け溝部79とを設けている。
次に、フロントリンク23と座受け体7との連結構造を説明する。例えば図17(A)に示すように、座受け体7の前部には、フロント連結部の一例として、左右横長で下向きに開口した雌形嵌合部24を下向きに突設している。他方、フロントリンク23の上端部には、上連結部の一例として、座受け体7の雌形嵌合部24に嵌入するボス部86を一体に設けている。
以上の構成において、椅子の組み立ては概ね次の手順で行われる。すなわち、
1)脚支柱にベース本体2を固定する、
2)第2軸22や上カバー25をベース本体2に取り付ける、第1軸19で揺動部材18をベース本体2に連結する、制御ユニット29を後ろから嵌め込む、
3)バックフレーム10を、まずその前向き開口溝38を第3軸37に後ろから挿入し次いで下向き開口溝39を第3軸37に嵌め込む、という手順で取り付ける、
4)バックフレーム10を後傾させることで固定式ゴム44を圧縮させ、その状態でリア係合ピン20を揺動部材18のサポートアーム18aに挿入し、それからバックフレーム10を戻してリア係合ピン20を上カバー25のピン受け部64に当接させる(この状態では固定式ゴム44は少し圧縮しているため、リア係合ピン20はピン受け部64に強く当接し、ロッキングに際してのプリテンションが効いている。)、
5)座受け体7には予めフロントリンク23を連結しておき、まず、フロントリンク23を略鉛直姿勢にすることでその下端部を第2軸22に嵌め込み、それからリア係合爪21をリア係合ピン20に後ろから引っ掛け係合させる、
6)ストッパー57を装着し、次いで、座受け体7に座体3を取り付ける、
という手順で組み立てられる。背もたれ4の取り付けは座体3の取り付け後に行ってもよいし、後で行ってもよい。組み立て後においてはフロントリンク23は前傾姿勢になるため、既述のとおり規制用リブ84の作用で抜け不能に保持されている。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。フロントリンクは左右複数に分離した構成とすることも可能である。また、フロントリンクはベース本体と座受け体とのうちいずれか一方に対してのみ引っ掛け方式として、他方はピンを挿通して連結するといったことも可能である。フロントリンクとベース本体との連結は、フロントリンクにボス部を形成してこれをベース本体に設けた雌形嵌合部に嵌め込むことも可能であり、更に、フロントリンクと座受け体との連結手段としては、フロントリンクに雌形嵌合部を形成して座受け体にボス部を形成してもよい。
2 ベース装置の中核を成すベース本体
3 座体
4 背もたれ
5 座板
7 座受け体
8 座部
10 バックフレーム
16 背支持装置の一部を構成する前向きアーム部
18 背支持装置を構成する揺動部材
19 背もたれの回動支点である第1軸
20 規制部の一例としてリア係合ピン
21 リア連結部の一例であるリア係合爪
22 第2軸
23 フロントリンク
24 座受け体の雌形嵌合部
25 ベース装置を構成する上カバー
26 ベース装置を構成する下カバー
45,53 弾性手段の一例としてのゴム
56 ストッパー
64 受け部の一例として上カバーに形成したピン受け部
Claims (4)
- 脚の上端に設けたベース装置と、前記ベース装置の上方に配置した座部と、前記座部の後ろ側に配置された背もたれとを備えており、前記背もたれは前記ベース装置に回動自在に連結された背支持装置に設けられており、前記背もたれが弾性手段を変形させて後傾すると前記座部が上昇するようになっており、
前記背支持装置のうち回動支点よりも手前側の部位に、前記ベース装置に設けた受け部に当接することで前記背もたれをロッキングしていない基準姿勢に保持する規制部が設けられており、かつ、前記規制部が受け部に当たった状態で前記弾性手段に初期荷重が掛けられている構成であって、
前記規制部は左右横長のピンである一方、前記ベース装置の上面には、前記ピンが当たるピン受け部が設けられており、前記ピンは前記ベース装置の上の空間を移動して前記ピン受け部に当接する、
ロッキング椅子。 - 脚の上端に設けたベース装置と、前記ベース装置の上方に配置した座部と、前記座部の後ろ側に配置された背もたれとを備えており、前記背もたれは前記ベース装置に回動自在に連結された背支持装置に設けられており、前記背もたれが弾性手段を変形させて後傾すると前記座部が上昇するようになっており、
前記背支持装置のうち回動支点よりも手前側の部位に、前記ベース装置に設けた受け部に当接することで前記背もたれをロッキングしていない基準姿勢に保持する規制部が設けられており、かつ、前記規制部が受け部に当たった状態で前記弾性手段に初期荷重が掛けられている構成であって、
更に、前記座部の前部とベース装置とは側面視で鉛直線に対して前傾したフロントリンクを介して連結されており、前記フロントリンクとベース装置又はフロントリンクと座部とは、フロントリンクの回動軸線と直交した方向からの嵌め合わせによって連結されている一方、
前記背支持装置には前記規制部として左右横長のリア係合ピンを設けて、前記座部には前記リア係合ピンに後ろから嵌まり係合するリア係合爪を設けており、更に、前記ベース装置は金属製のベース本体とこれに上から重なった合成樹脂製の上カバーとを有しており、前記上カバーに前記リア係合ピン又はリア係合爪が当接する受け部を設けている、
ロッキング椅子。 - 脚の上端に設けたベース装置と、前記ベース装置の上方に配置した座部と、前記座部の後ろ側に配置された背もたれとを備えており、前記背もたれは前記ベース装置に回動自在に連結された背支持装置に設けられており、前記背もたれが弾性手段を変形させて後傾すると前記座部が上昇するようになっており、
前記背支持装置のうち回動支点よりも手前側の部位に、前記ベース装置に設けた受け部に当接することで前記背もたれをロッキングしていない基準姿勢に保持する規制部が設けられており、かつ、前記規制部が受け部に当たった状態で前記弾性手段に初期荷重が掛けられている構成であって、
前記規制部と受け部とは前記背支持装置の回動支点よりも上に位置している、
ロッキング椅子。 - 脚の上端に設けたベース装置と、前記ベース装置の上方に配置した座部と、前記座部の後ろ側に配置された背もたれとを備えており、前記背もたれは前記ベース装置に回動自在に連結された背支持装置に設けられており、前記背もたれが弾性手段を変形させて後傾すると前記座部が上昇するようになっており、
前記背支持装置のうち回動支点よりも手前側の部位に、前記ベース装置に設けた受け部に当接することで前記背もたれをロッキングしていない基準姿勢に保持する規制部が設けられており、かつ、前記規制部が受け部に当たった状態で前記弾性手段に初期荷重が掛けられている構成であって、
前記規制部は、前記背支持装置と座部とを連結する左右横長のピンである、
ロッキング椅子。
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JP2009248696A JP5571352B2 (ja) | 2009-10-29 | 2009-10-29 | ロッキング椅子 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009248696A JP5571352B2 (ja) | 2009-10-29 | 2009-10-29 | ロッキング椅子 |
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JP5571352B2 true JP5571352B2 (ja) | 2014-08-13 |
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Family Applications (1)
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2009
- 2009-10-29 JP JP2009248696A patent/JP5571352B2/ja active Active
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