JP5764188B2 - 椅子の背もたれ又は座 - Google Patents
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Description
前記サポート体は、背もたれの場合は平断面視で座の場合は正断面視において、前記サイドメンバーを含む左右側部は着座者の側に向けて凸状に緩く湾曲して左右両側部の間の部位は着座者に向けて凹状に緩く湾曲している。
前記サポート体はその外周部が前記バックフレームで支持されており、前記化粧シートの周囲の縁部が前記サポート体の外周部とバックフレームとの間に挟まれており、更に、前記横長サポート板の群のうち少なくとも一部の横長サポート板における左右付け根の近傍部を、着座者の体圧によって応力集中を生じることなく左右方向に広がりを持った状態で撓み変形する変形容易化バッファ部と成している。
図1,2に示すように、椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1のみを表示した脚装置、脚支柱1の状態に固定したベース3、ベース3の上方に配置した座4、座4の後ろに配置された背もたれ5を有している。ベース3には、オプション品としての肘掛け装置6を取り付けることができる。図1,2では肘掛け装置6は片方しか表示していないが、左右一対取り付けられる。脚装置1は、例えば、中心筒から5本の枝杆が放射状に延びているキャスタ付きのものなど、各種のものを使用できる。
図5や図14に示すように、バックフレーム7は、その左右側部を構成する上下長手の左右サイドフレーム12と、左右サイドフレーム12の上端に繋がった横長のアッパーフレーム13と、左右サイドフレーム12の下端に繋がった左右長手のロアフレーム14とを有しており、全体として略四角形で前後に開口した枠状になっている。更に、左右サイドフレーム12の下端にはベース3の左右外面に向けて前向きに延びるサイドアーム15が一体に形成されており、左右のサイドアーム15には正面視門型のフロント部材16が一体に繋がっている。
背板8はポリプロピレンのような合成樹脂を材料にした成形品であり、上下長手の左右のサイドメンバー19と、サイドメンバー19の上端間に一体に繋がったアッパーメンバー20と、左右サイドメンバー19の下端に一体に繋がったロアメンバー21とで略四角形の外形を構成し、更に、その内部には、左右サイドメンバー19に繋がった横長サポート板22が、上下多段に配置(並列配置)されている。例えば図10(D)に明示するように、サイドメンバー19の前面は、横長サポート板22が取り付いている内側部から外側に行くに従って後ろにずれるような湾曲面になっている。
既述のとおり、例えば図10(D)に明示するように、サイドメンバー19の前面は、横長サポート板22が取り付いている内側部から外側に行くに従って後ろにずれるような湾曲面になっている一方、上記のとおり、背板8の前面は前向き凹状にごく緩い曲率で湾曲しているので、背板8のうちサイドメンバー19を含む左右側部は前向き凸状に湾曲している。
図11〜13に示すように、バックフレーム7におけるサイドフレーム12のうち背板8が重なる部分(後傾部)は、前向きに開口した溝形になっている。また、バックフレーム7におけるアッパーフレーム13のうち背板8のアッパーメンバー20と重なる部分も、前向き開口の溝形になっている。他方、背板8の各メンバー19,20,21は後ろ向きに開口した溝形になっており、図10(B)に示すように、背板8のサイドメンバー19とバックフレーム7とは、重合部において互いに重なりあっている。
次に、図14に基づいてロッキング機構を簡単に説明しておく。座4は、合成樹脂製のインナーシェル(図示せず)の上面にクッション材を張った構造であり、インナーシェルは、樹脂製の中間部材43に前後位置調節可能に取り付けられている。
図15では他の実施形態を示している。このうち(A)に示す第2実施形態では、上下に隣り合った横長サポート板22がその左右両側部において小判形ジョイント57で連結されている。この場合、変形容易化バッファ部として、横長サポート板22の付け根部近傍に膨らみ部(図示せず)を形成しているが、巾狭部等の他の構成を付加しても良い。
本願発明は、上記の各実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、背板とバックフレームとを一体化した構造とすることも可能であるし、背板がアッパーメンバーやロアメンバーを備えない構造とすることも可能である。また、本願発明の適用対象は回転椅子には限らず、会議用に多用されているパイプ椅子や固定式椅子などにも適用できる。
4 座
5 背もたれ
7 バックフレーム
8 サポート体しての背板
9 クッション体
12 バックフレームのサイドフレーム
13 バックフレームのアッパーフレーム
15 バックフレームのサイドアーム
17 バックフレームの頂点部
19 背板のサイドメンバー
20 背板のアッパーメンバー
22 背板の横長サポート板
22a 変形容易化バッファ部としての膨らみ部
24 ジョイント
25,26 スリット
27 変形容易化バッファ部の一例としての巾狭部
28 リブ
Claims (3)
- 着座者の体圧を受けるサポート体を有しており、前記サポート体は、当該サポート体の左右両側部を構成して上下方向又は前後方向に長く延びる左右のサイドメンバーと、前記左右のサイドメンバーの間に並列配置された多数の横長サポート板とを備えており、前記サポート体は合成樹脂の一体成形品であって左右サイドメンバーと横長サポート板群とは一連に繋がっている、という背もたれ又は座であって、
前記横長サポート板の群のうち少なくとも一部の横長サポート板における左右付け根の近傍部が、着座した人の側に向けて凸状に湾曲した状態でサイドメンバーの表面側に張り出した膨らみ部になっている、
椅子の背もたれ又は座。 - 着座者の体圧を受けるサポート体とこれが支持されるバックフレームとを備えており、前記サポート体は、当該サポート体の左右両側部を構成して上下方向又は前後方向に長く延びる左右のサイドメンバーと、前記左右のサイドメンバーの間に並列配置された多数の横長サポート板とを備えており、前記サポート体は合成樹脂の一体成形品であって左右サイドメンバーと横長サポート板群とは一連に繋がっており、かつ、前記サイドメンバーが前記バックフレームで支持されている、という背もたれ又は座であって、
前記サポート体は、背もたれの場合は平断面視で座の場合は正断面視において、前記サイドメンバーを含む左右側部は着座者の側に向けて凸状に緩く湾曲して左右両側部の間の部位は着座者に向けて凹状に緩く湾曲している、
椅子の背もたれ又は座。 - 着座者の体圧を受けるサポート体とこれが支持されるバックフレーム、及び、前記サポート体の前面のみに配置したメッシュ状の化粧シートとを備えており、前記サポート体は、当該サポート体の左右両側部を構成して上下方向又は前後方向に長く延びる左右のサイドメンバーと、前記左右のサイドメンバーの間に並列配置された多数の横長サポート板とを備えており、前記サポート体は合成樹脂の一体成形品であって左右サイドメンバーと横長サポート板群とは一連に繋がっている、という背もたれ又は座であって、
前記サポート体はその外周部が前記バックフレームで支持されており、前記化粧シートの周囲の縁部が前記サポート体の外周部とバックフレームとの間に挟まれており、
更に、前記横長サポート板の群のうち少なくとも一部の横長サポート板における左右付け根の近傍部を、着座者の体圧によって応力集中を生じることなく左右方向に広がりを持った状態で撓み変形する変形容易化バッファ部と成している、
椅子の背もたれ又は座。
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